【ポイント】 一湊タンク下No.3
【水温】 19.7℃
【透明度】 10m
【海況】 べた凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】14:44-16:32
【潮まわり】 06:54 202cm 満潮 / 13:09 25cm 干潮 / 大潮(月齢:29.2)
【日の出・日の入】 日出06:18 日没18:30
今日も漁礁のキサンゴの森へ。
相も変らず、いつもなら普通に見られるはずのイボヤギヤドリイトカケのお食事中の子を探す。。。
何とかようやく1匹食事中の子を見つけた。(^^)
でも、何かイメージしている画には程遠いものしか撮れねー!!(-_-;)
イボヤギの中心部、本来ならポリプが開いている場所に、イトカケガイは吻部を差し入れ食事する。
多分、ポリプを食べているのだろうけど、中の様子をうかがい知ることはできない。
噛んで食べているのか、それとも吸って食べているのか。。。
ちょっと細い指示棒の先で貝殻を触ってみると、軟体部がズルズルと引っ込んだ!
その時の写真が右側。
何やら黄色い物体が一緒に引き釣りだされてきた。。。これ何だ???これが溶かされたポリプ???(・・;)
基本的に今は産卵期だからなのか、活発に行動している子はすくなく、ほとんどはじっと数匹で固まって産卵している子たちが多かった。
そんな中で昨日、ぶら下がっていて上まで登っていくのを観察した子が今日はノソノソと歩いていた。
何枚か写真を撮っているうちに気づいたのだけど、この子は体の後方に何やらピンク色の卵塊のようなものを抱えていた。
しかし、基本的にこのイボヤギヤドリイトカケの卵は黄色い。。。これはいったい何だろ???と思い、他の個体が産卵している場所をじっくり見てみると。。。
あった!!!同じピンク色の卵塊のようなもの!!(下右写真①)
彼らの黄色い卵もよく見れば黄色い膜の内側はピンク色なのが透けて見える。(下右写真②)
黄色い卵は完食されたイボヤギの真横によく産みつけられるのだが、ピンクの卵塊のようなものはイボヤギの中にもあった!!
これがどういう過程で表面が黄色くなっていくのかよく分からない。。。(・・;)
下右写真③は多分、イボヤギヤドリイトカケの食事痕だと思うのだが、すっかりポリプがなくなって骨格体だけになってる。
これを見ると、オニヒトデ同様にサンゴの天敵だと思ってしまうかもしれないが、僕が見ている限りではこの漁礁のイボヤギの総量は毎年特に変わっていない。
この時期、イボヤギヤドリイトカケがウジャウジャいるにも関わらず。
ちなみにこのイボヤギは骨格だけになっても土台はいつも残されており、同じ群体内の他のポリプは残っている事が多い。
だから、しばらくするとすぐに群体全体が再生することも多いのだ。
イボヤギとイボヤギヤドリイトカケ、2者の関係は食う食われるを超えた、何か「共生」のようなものも逆に感じたりもする。
昨日、同業者にクマドリカエルアンコウがいたと聞き、帰りにその場所に行ってみると、言われた場所からやや離れたとこにいてバリバリ動いていた。
カメラを近づけると逃げるくらいだから、きっと移動中だったのだろう。。。
定位置からずっと動かなければいいなぁ。。。
しかし、想像していたよりもでかかった。(笑)
105mmマクロレンズではちと辛い。
とりあえず証拠写真をパチリ。