ワレカラモドキの個体識別

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 18.6℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 雨
【潜水時間帯】 14:43-16:18
【潮まわり】 11:02 186cm 満潮 / 17:36 70cm 干潮 / 小潮(月齢:6.7)
【日の出・日の入】 日出07:15 日没17:35

今日も寒い。
せめて晴れてくれれば暖かく感じるのだけど、冬季の屋久島・北部は曇天or雨がスタンダード。

今日もワレカラ探し。
最初は手前をちょっと探ったけどやっぱり見つからない。
結局、いつものシロガヤの小群集に落ち着いた。

ワレカラモドキのメス
こいつかな?
まずは一昨日、子育てしていたメスをチェックしたのだが、すでに子育てしている個体がまったく見当たらない。
1週間くらいは母親の体の上にまとわりついているはずなのだけど。。。
仮にそいつらがすでに母親の元を離れてしまったとしても、一昨日のメスはさらに保育囊の中に卵がパンパンに入っていたわけだから、新たな幼体がメスの体にまとわり着いていても良いはずなのだけど、卵を抱えている個体すら見当たらない。。。ナゼだぁ~!!!

いたのはこいつ。(左写真)
保育囊があるのでメスだとは思うのだが、幼体もまとわり着いていなければ卵も持っていない。。。
大きさは同じくらいで体の模様なんかも似ているけど、ちゃんと個体識別していなかったから確証はない。。。
このシロガヤには個体数も少ないし、たった2日後なので、すぐに個体が特定できる(個体識別できる)と思っていたのだが、甘かった。(・_・;

ワレカラモドキの幼体
ワレカラモドキの幼体
ただ、シロガヤをよ~く見ると、多分、母親の体から離れたばかりの幼体がウジャウジャ着いていた。
外敵が近づくとまた母親の体の上に逃げしがみつくらしいのだが、そのような行動はまったく見られなかった。
こいつらは一昨日、メスの体にまとわり着いていた連中なのかなぁ。。。(これも確証なし)

ワレカラモドキのオス?
ワレカラモドキのオス?
いやいやいや。。。数が少ないからワレカラモドキの個体識別は容易だと考えていたけど、こりゃかなり真面目にやらないと厳しいかも。
ただ、ワレカラモドキは体の模様(斑紋)が1匹1匹明らかに違うので、真面目にやれば個体識別できそうではある。

こいつは触角(?)の真ん中くらいのところにある白い部分がクッキリしているので、スグに分かった。
一昨日もいた子だ。(多分オス)
こいつが着いていたシロガヤには他に卵持ちの一回り小さなメスもいたので、このコミュニティを定点観察してハッチアウト写真をゲットしようかな。。。とも考えたけど、メスがちょっと小さ過ぎ。
一昨日、見た子育て中のメスは大きくて良かったなぁ。。。

ワレカラモドキは小さいので生態&行動の写真撮影がかなり難しい。
オマケにシロガヤは揺れるのでピント合わせがかなりシビアなのだ。
今日なんてめったにやらない絞り値F32!!
それでも全身になかなかピントが合わず苦労した。
ハッチアウトの時間は多分短いだろうし、孵化直後の幼体は超微小だろうからピント合わせが重要になってくる。
ちょっと練習せねば。。。来るべきハッチアウト観察の日に向けて。(笑)

漁礁のワレカラ類
漁礁のワレカラ類
いずれにしても、もう少しワレカラ類が沢山着いているところを見つけたい。
この場所はちょっと個体数が少な過ぎる。

シロガヤがもっと大群生しているところがあった気がするのだけど、それがどこだか分からない。。。
普段はあまり気にしない生物は、いざ必要になるとそれがどこだったかスグに思い出せないから困ったものだ。(^^;;

漁礁まで行けばそれなりにシロガヤはあるのだが、ちょっと遠くて深過ぎ。
一応、行ってみたけど、やっぱり長居ができなくて定点観察が厳しかった。

やっぱり、屋久島はワレカラ類は少ない。。。

コンゴウフグの成魚
コンゴウフグの成魚
砂地で久し振りにコンゴウフグの成魚に出会った。
まぁ、そもそもマクロサイズではないのだけど、やっぱりまともに撮らせてくれない。
フグのくせに逃げ足が超速いのだ。
前にもなかなか回り込ませてくれないし。。。


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もっと近場でワレカラ探し

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 18.7℃
【透明度】 25m
【海況】 やや時化
【天候】 くもり
【潮まわり】 04:08 43cm 干潮 / 10:30 191cm 満潮 / 16:51 71cm 干潮 / 小潮(月齢:5.7)
【日の出・日の入】 日出07:15 日没17:34

いやいやいや。。。ちょっと待て!寒過ぎだろ、これ。。。
足先も寒いを通り越して痛いぞ。。。
まぁ、原因は薄着で未だに漁サンだからなのかもしれないけど。(笑)

それにしたって寒い。。。海の中も最低水温を更新中でボトムで17℃台が普通に出てるし。
ロクハンはまだ新しいのに、気絶しそうなくらいに寒い。。。
年々、確実に寒がりになってる。

ボロボロなバンダイシモチ
ボロボロなバンダイシモチ
この冷たさで何か魚でも死んでないかな。。。と悪趣味な探索をするも、17℃じゃさすがに死なないか。(^^;;
でもエントリーするなり、通常は警戒心が強く日中は暗い穴の中に棲んでいて、夜になると外に出てくるバンダイシモチがなぜか中層に浮いていた。
近づくと普通は暗がりに入ってしまうのだが、全然逃げない。
よく見るとヒレや体はボロボロで、傷つき、今にも死にそうな感じ。。。

どうしたんだろ?
こんなところに逃げずに浮いていれば、エソ類などに捕食されちゃうに違いない。
ここで待ってれば捕食シーンが見られる!とも思ったけど止めた。

そう、今日はやる事があったのだ。
昨日、一昨日とワレカラモドキの卵や子育てを観察したわけだが、あとはぜひともハッチアウトを見たい!
しかし、観察していた場所が長時間観察には向かない場所(-20m以深の砂地)なので、もっと浅くて近い場所にいるワレカラ類を探さねばならない。

アカホシカクレエビ
アカホシカクレエビ
岩礁域を中心に見て周ったのだが、ワレカラ類が着きそうな海藻もガヤ類も当てがない。。。
ある程度、深場に降りればシロガヤなどは見られるけど、昨日、一昨日と観察していた場所よりも遠く、深くては意味がない。(笑)
-20m以浅をいろいろ見て周ったけど、やっぱり屋久島ではワレカラ類は稀種だった。
僕には比較対象が昔住んでいた八丈島しかないのだが、八丈島はワレカラ類は冷水塊期を中心にそこら中で見られていた記憶があるので、やっぱり屋久島は少ないのだと思う。
まぁ、まだちょっと環境がよく分からないのと、目が慣れていないせいもあるのかもしれないけど。。。(ーー;)

これはもう、-20m以深の水深は仕方がないとして、夜のハッチアウトに備えて(笑)せめて岩礁域内&エントリー口から近いとこでワレカラ類を見つけたいところ。。。
明日はもう少し手前の方で探してみよう。。。寒いけど。(笑)

Flickrで”Skeleton Shrimp”を検索すると、もの凄い数の写真が出てくる。(”ワレカラ”で検索しても僕の写真しか出てこないけど。。。(笑))
これを見ていると、様々なものに着く事が分かる。
カイメンとかも探してみるか。。。ツツボヤに着けば面白いのになぁ。。。
それとピンクや赤いワレカラもいるんだ。。。驚いた。。。(・_・;


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子育てするワレカラモドキ

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 19.0℃
【透明度】 25m
【海況】 やや時化
【天候】 雨
【潮まわり】 10:01 196cm 満潮 / 16:12 71cm 干潮 / 中潮(正午月齢4.7)
【日の出・日の入】 日出07:15 日没17:33

今日は朝から雨。。。
雨の日はロクハンを粉で着るのが大変なので嫌いっ!(笑)

午後から一湊タンク下に潜りに行ったのだが、またまた時化つつある海に逆戻り。。。
冬はこの繰り返し。

今日は昨日同様の場所に保育中のワレカラモドキを探しに行った。
ワレカラモドキが着くシロガヤは屋久島では-20m以深まで降りなければならず、長居ができないのが辛い。
もっと浅いところにいればいいのに。。。

胸部で子育てするワレカラモドキ
胸部で子育てするワレカラモドキ
最初はメスの顔の上にまで幼体が乗ってた
メスの顔の上にまで幼体が。。。
保育中のワレカラモドキはあっけなくスグに見つかった。(・_・;
肉眼でもよく分かるのだが、メスの胸元付近にウジャウジャと幼体がしがみついている。。。
すげ~
お腹には新たな卵があった。
繁殖のサイクルは思ったよりも早いみたい。。。

日本動物大百科〈7〉無脊椎動物」によるとワレカラ類のメスは交尾後、卵をお腹付近の保育囊に移しここで孵化させ、幼体はこの保育囊から這い出てくるわけだが、そのままメスの胸部付近にしがみつき、一定期間(2週間以上)母親の保護下で過ごすらしい。
母親から離れた後も1週間くらいは母親周囲に留まって、他の生物が近づくと母親の体の上に戻るみたいな事を繰り返すみたい。。。(か、かわいい。。。(^_^))

つまり、ワレカラの仲間は人間同様に子育てするのだ!(お~!!)
しかも、メスが子育ての中心ってのも人間と同じ。

どうりで見た目が人間ソックリなわけだ。。。(関係ないか。。。笑)

ワレカラモドキ
しょっと!
ワレカラモドキ
よ~い、
これは別のシロガヤに移ろうとする子。
よ~い、しょっと!
ってな声が聞こえてきそうなくらい、動きが人間チックで超面白い。。。(^^;)
ちょっと猫背。(笑)

ワレカラの仲間はヤドカリみたいに交尾前ガーディングもするらしい。。。
前々から見たかった保育囊から這い出てくる(孵化する)幼体同様に、これも見てみたいな。。。
あと。。。孵化はもしかして夜かな。。。?(・_・;
早朝とか夜とかって、この時期はちと辛いなぁ。。。寒すぎ。。。(ーー;)

喧嘩中のハナキンチャクフグのオス
喧嘩中のハナキンチャクフグのオス
帰りにハナキンチャクフグのオス2匹がもの凄い派手な体色で喧嘩していた。
やっぱりメスを巡る争いのようで、近くには小さなメスがいた。

前もそうだったんだけど、やっぱりこの時間(夕方/日没1-2時間前)の喧嘩が多い。
産卵は日没前後なのかな。。。


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ワレカラモドキの保育囊

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 18.6℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴天
【潮まわり】 09:32 200cm 満潮 / 15:35 72cm 干潮 / 中潮(月齢3.7)
【日の出・日の入】 日出07:15 日没17:33

今日は雲ひとつ無い快晴!
ちょっと寒いけど、海も凪ぎてダイビング日和な1日だった。
ゲストがいるときに、こうあって欲しいのだけど。。。(-o-;

クシノハカクレエビ
クシノハカクレエビ
海水温はどん底状態に突入!
屋久島は年間で最も低い水温が18℃前後。
まさに1年の中で一番水温の低い時期に入った。。。寒い。。。ブルブル

透明度だけはガンガンに良い状態の中、小物にはまる。。。(笑)

先日届いたOCEAN GEOGRAPHIC誌の今月号を見ていたら、World Underwater Pictures Festivalの結果が載っていた。
銀賞に入選した抱卵中のワレカラの写真を見て、突然思い出した!
今だったらワレカラの放幼、もしくは子育てが見れる(撮れる)かも!!

ワレカラの仲間は屋久島では意外に少なくて、この水温の低い時期にガヤ類に小さな個体がたまに数匹着くのを見るくらい。
(まぁ~あまりマクロ目なダイビングを普段していないから目につかないという可能性もあるけど。。。(笑))
それが昨年はこの時期にウジャウジャ着いているシロガヤを見つけたので、そこに直行!

ワレカラモドキ?の若い個体たち
ワレカラモドキ?の若い個体たち
しかし、昨年はあれほど着いていたのに、今年は全然着いてね~!!と思って、よ~く見たら。。。
うぉ~沢山着いてるじゃん!チビが。。。(^^;)
やや若い個体が写真のようにガヤの脈に沿うように着いているのを見て思わず笑ってしまった。。。これも擬態?(笑)

種類はワレカラモドキだと思うのだが、よく分からない。。。
どういうわけか海岸動物図鑑の中では最も充実していると思われる「原色検索日本海岸動物図鑑〈2〉(1995/12発行)」にはワレカラモドキが載っていないのだ。

なのに、ダイバーの間ではワレカラモドキは非常に有名。。。
多分、これはダイバー御用達の「海辺の生きもの (山渓フィールドブックス)」に載っているからなのだろうと思う。

卵を抱えるワレカラモドキのメス
卵を抱えるワレカラモドキのメス
まぁ、種類はともかく、目的はワレカラ類の放幼、もしくは子育て。。。
引き続き、しつこく探してみると何とか数匹成体を見つけ、1匹は保育囊に卵を抱えていた。
ワレカラモドキのメスは放幼後、胸元の辺りに幼体を沢山くっつけて(幼体がまとわり着いて)子育てするようで、その写真が海辺の生きもの (山渓フィールドブックス)に載っている。
これかもしくは幼体たちがメスの保育囊から出てくるところ(これも海辺の生きもの (山渓フィールドブックス)に載っている)を何とかして撮りたいなぁ~と思っているのだけど、とりあえず今日は見つからなかった。。。

もしかして年末年始の大時化でみんな飛ばされた???(ーー;)
少なすぎる。。。

むき出しになったハナガタサンゴの骨格
むき出しになったハナガタサンゴの骨格
時化関連で、もうひとつ面白いことが分かった。
この年末年始の大時化で各所の砂地が掘られ、浅場ではそこら中で下地がむき出しになっている。

面白いのがその多くは地面が何とハナガタサンゴ!
むき出しになっているものの多くは岩盤ではなく、死んだハナガタサンゴ類の骨格なのだ。
時化前はミナミコブヌメリやウミテングなどが棲んでいた砂地の砂が飛ばされ、写真のように死んだハナガタサンゴ類の骨格がむき出しになってる。
これが各所で見られるのだが、つまり、この辺一帯は昔、一面がハナガタサンゴの大きな群落だった事が想像される。。。

この一湊タンク下というポイントには東洋一の規模を誇る(?)ハナガタサンゴ類の群落があるのだが、昔はそんなものではなくてもっともっと想像以上に大きな群体だったのではないだろうか。。。?
今ある群落は年々弱っていて、死滅しつつあるのだが、やっぱりこれは(このポイントでは)死滅する運命にあるサンゴなのかもしれない。
ハナガタサンゴ類死んで、その場所が砂泥化していくという流れが、このポイントの既定事項なのかもしれない。。。


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冬季のガイド

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.2
【水温】 19.3℃
【透明度】 15m
【海況】 時化
【天候】 雨
【潮まわり】 08:35 204cm 満潮 / 14:25 79cm 干潮 / 中潮(月齢:1.7)
【日の出・日の入】 日出07:15 日没17:31

今日は2011年の初ガイド。
ゲストがいる時くらいは海が凪ぎ、晴天であって欲しいのだけど、やっぱり冬の屋久島のスタンダードな1日だった。。。(-o-;

北西の風で一湊湾内は時化、浅場の濁りは1本目よりも2本目と潮が引くに従って酷くなってきた。
天気だけでも良ければ。。。と思うのだけど、今日は雨!!!&超寒い1日。。。

海は人があまり入らないこの時期はウミガメがそこら中で静かに寝てる。。。
しかも、水温が低いからかまったく動かずじっとしているので、正面から写真が撮り放題!(^_^)
そして冬季でも魚影は決して薄くはないのが屋久島の海。

問題はやっぱり陸上だな。
海の近くにダイバー向けの施設がないから、寒さに対応できない。。。
冬季は1本潜るごとにお店に帰る八丈島スタイルに変えようかな。。。

何はともあれIさん、お疲れ様でした!
今度は夏の明るく温かい屋久島の海でぜひ潜ってみてくださ~い!


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自然撹乱によるウスサザナミサンゴ群体の崩壊

【ポイント】 元浦/一湊タンク下No.1
【水温】 19.7℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潮まわり】 08:04 204cm 満潮 / 13:49 84cm 干潮 / 大潮(月齢:0.7)
【日の出・日の入】 日出07:15 日没17:30

ようやく北西の風も弱まり、一湊湾内もまずまずの凪ぎに。
今日は年末年始の大時化で広範囲に渡って崩壊した一湊タンク下のウスサザナミサンゴ群体を撮るために、午前中ワイド仕様で海へ。
その前にヤクシマイワシの群れを撮りに元浦にエントリー。
前に出会った時の潮に合わせて、引き5分くらいの時間にエントリーしたのだが、1時間ぐらい徘徊したけど群れは見つからず。。。(-o-;

そのまま残タンクで一湊タンク下にエントリーしてウスサザナミサンゴ群体へ直行。

時化前に最も元気な群体があった周辺
時化前に最も元気な群体があった周辺
11/29に撮った同一箇所の写真
11/29に撮った同一箇所の写真
改めて見るとその惨状は凄かった。。。
2年前に人為的に崩壊させてしてしまった時(⇒崩壊したウスサザナミサンゴ群落 | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –)と同じくらいの酷さだ。
確かに今回の12/31-1/1の時化は凄かったけど、ここまでメチャクチャにしてしまうとは思わなかった。
過去にいくつかあった台風による被害よりも大きい。。。

左の写真は1ヶ月前の11/29(⇒衰退していくサンゴと勢力を拡大するサンゴ | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –)に撮ったウスサザナミサンゴ群体なのだが、今回だいたい同じ位置から撮ったのが右の写真だ。
その崩壊の凄まじさがよく分かる。。。

他の場所から撮った1枚
他の場所から撮った1枚
実はあまりにもメチャメチャだったので11/29に撮った写真と同じ位置から撮ろうと思っても、それがどこから撮った1枚なのか分からなくなっていた。
それで、他の場所からも一応撮っておいた。
多分、どちらかだとは思うのだけど。。。(・_・;

いずれにしても2年前の崩壊からようやく見れるくらいまで回復してきていただけに、ちょっとガッカリ。。。

ひっくり返った大群体
ひっくり返った大群体
健康なサンゴの上にサンゴ片
健康なサンゴの上にサンゴ片
直径1m以上はありそうな大きな群体も2つひっくり返っていた。
この手のサンゴは板状で花びらのように突き出ているので、下から大きなウネリをもらうとひっくり返るのは容易に想像できる。
でも、今回の時化でそこまで大きな底ウネリがあったかと思うとちょっと驚きだ。
一応、この2つの群体は表に返しておいた。
もちろん、まだ生きていた。
多分、このまま再び根付くと思う。

また今回の崩壊も元気なサンゴの上にサンゴ片が沢山散在していた。
でも、これは放置した方がいいのかな。。。
多分、これまでの経験ではそのまま下のサンゴと同化するはずなんだけど。。。

この惨状を見て真っ先に思ったのが、「自然の撹乱と人為的な撹乱の違いって何?」って事。。。
2年前のボートアンカーによる人為的な撹乱と今回の大時化による自然の撹乱の見た目の被害の違いはハッキリ言ってまったく無い。
人間も自然の一部であって自然と対極を成すものではないとするならば、なおさら分からなくなってくる。。。(・_・;

おっと。。。この辺で止めておこう。。。
もう少し自分なりの考えをまとめてから、あらためて。。。(^^;)

冬の風物詩・オオセ
冬の風物詩・オオセ
サンゴを撮っていたら横から急にオオセが横切って、ちょっとビックリした。
やっぱり、冬季は元気だ。

ちょうどワイドレンズの時に出会えたらいいのになぁ。。。と思っていたところだったので、これはチャンス!とばかりに追いかけた。
しかし、いつもなら穴の中に入ってしまって出てこないオオセも、今日は逃げまくり!
全然、止まってくれない。。。(-o-;

結局、エアもほとんど無い状態でかなり沖の方まで連れて行かれ、最後には諦めた。。。
うわぁ~大チャンスだったのに~!!!
まともに撮れなかった。。。
またワイド・レンズ装着時に現れてくれないかな~(・_・;


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抱卵中のトサカガザミの仲間

【ポイント】 元浦沖堤
【水温】 19.8℃
【透明度】 10m
【海況】 大時化
【天候】 雨
【潮まわり】 07:30 202cm 満潮 / 13:12 91cm 干潮 / 18:35 206cm 満潮 / 大潮(月齢:29.4)
【日の出・日の入】 日出07:15 日没17:30

またまた大きく時化た。
一湊湾内は北西の風をもろに受け、大荒れ!

風裏になるはずの元浦側もバシャバシャしていて、いつもなら「自主海なし」にするところだが、元浦の沖堤を見ると釣り人がいないっ!!
これは以前落とした指示棒を回収するチャンス!!
波打つ中、指示棒を拾うだけのためにエントリーした。

水中は揺れはそれほどでもないのだが、濁りが凄かった。。。
指示棒は全然見つからなくて焦ったが、帰りに何とか見つけて回収。
普段入らないところだと、どこで落としたのか検討がつかないのでちょっと苦労した。
指示棒を拾うだけのつもりが、結局いつもとあまり変わらず2時間近く潜っていた。。。(^。^;)

卵を抱えるトサカガザミの仲間
卵を抱えるトサカガザミの仲間
トサカガザミの仲間がオレンジ色の卵を抱えていた。
トサカガザミの仲間はトサカ類(種不明)の柔らかい表皮を足で引っ張り上げて身を埋めることで身を隠すのだが、やっぱこの卵を放卵する時は思い切りトサカの上まで出てくるんだよね。。。?(・_・;
なんて事を思いながらシャッターを切ったのだが、なかなか目玉と卵の両方にピントが合わなくてガッカリ。。。

他にもいないかちょっと探したけど、この甲長2cm以上はありそうな大きなメス1個体のみしか見つけ切れなかった。
こいつの旦那はどこにいて、どんな繁殖をするんだろう。。。

トサカガザミの仲間にはトサカガザミを始め、ツヤトサカガザミやマルミトサカガザミ、そして未記載種を含め様々な種類がいるようだが、図鑑やネットで調べても斑紋や目視で分かる形質情報しか得られず、それって成長ステージによる斑紋差なのでは?とか、その形質って変異の幅内なのでは?と思いたくなるようなものも多い。
重要なのは大きさ情報や環境(水深や宿主など)情報のような気がする。。。
その前に、ガラスハゼと同様にまずは宿主をキッチリ識別する必要があるのだけど。(これを間違えていると意味がない)

様々な場所で様々な個体を数多く見ていけば識別も容易なのだろうけど、この手の仲間って多いようで意外に目にしない。(笑)
これも繁殖形態の違いで見分けられればいいのだけど、甲殻類の繁殖観察はなかなか難しい。(^^;)

ジャノメナマコに着くナマコマルガザミ
ジャノメナマコに着くナマコマルガザミ
昨日、ジャノメナマコに着くウミウシカクレエビの話をしたが、今日見つけたジャノメナマコには2匹もウミウシカクレエビが着いていた。(笑)
いる所には結構いるんだなぁ。。。と思いながらナマコの表面をよく見ていくとナマコマルガザミも4匹着いていて超賑やかなジャノメナマコだった。
しかし、どのナマコマルガザミも弱齢の小さな子ばかり。

このジャノメナマコは昨日の子よりも色合いが地味シックな感じなのだが、これはこれでシルバーメタリック調でカッコ良かった。


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ジャノメナマコに着くウミウシカクレエビ

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 20.1℃
【透明度】 20m
【海況】 やや時化
【天候】 雨
【潮まわり】 06:53 197cm 満潮 / 12:30 97cm 干潮 / 17:52 202cm 満潮 / 大潮(月齢:28.4)
【日の出・日の入】 日出07:15 日没17:29

今日は元浦の沖堤に以前忘れてきた指示棒を回収しようと思ったのだが、さすが三が日!
休日の今日は堤防に何人か釣り人がいて入れず。。。(-o-;

仕方なく一湊タンク下へ。。。
昨日よりはかなり白濁りも取れてきてまずまずの透明度。
何やら北西の風に乗ってゴミが湾奥に溜まっていたが、特に面白いモノは発見できなかった。

元気に顔を出すジョーフィッシュ
元気に顔を出すジョーフィッシュ
透明度が良くなって、今回の年末年始の大時化の被害の全貌が明らかになった。。。
思いの他、時化たようで昨日はあまりにも濁っていて気がつかなかったのだが、ウスサザナミサンゴ群体が悲惨な状況。。。(・_・;
いやいやいや。。。ビックリ!
台風以上に水底をかき回したようで、ウスサザナミサンゴ群体がメチャメチャ!
以前、人為的にアンカーを引っ張りまわして壊滅させた時以上にメチャメチャに壊されていた。
これまで台風が接近したときでもここまで壊された事がないだけに驚きだ。。。
今日はマクロだったので、状況を写真で伝えられないけど、明日はワイドで撮影してくるつもり。

昨日も書いたけど、水底の砂はかなり掘られていてなかに埋まっていたサンゴ片なんかがむき出しになっているのだが、ここまで時化てジョーフィッシュが定位置で無事なのが不思議。
今日も元気に巣穴から顔を出し、採餌していた。
近くには先日ガイド中に見つけたチビの黒いジョーも無事だったみたいで一安心。
お前ら時化の間、超怖かっただろうに。。。頑張ったなぁ。。。(^^;)

ジャノメナマコに着くウミウシカクレエビ
ジャノメナマコに着くウミウシカクレエビ
 エクジット直前に見かけたジャノメナマコにウミウシカクレエビが着いていた。
屋久島ではバイカナマコにはよく着いているのを見かけるのだが、ジャノメナマコに着くのは意外に少ない。
いや~探していたんだよ~
ジャノメナマコの模様と絡ませて撮りたいとは前々から思っていたんだけど、ようやく見つけた。。。(^_^)

このジャノメナマコにはナマコマルガザミも着いていたんだけど、これはスタンダード。
今回は無視!
寄ったり離れたりしながら、ウミウシカクレエビに何枚もシャッターを切ってしまった。。。(^。^;)


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冬の風物詩・オオセ

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 19.6℃
【透明度】 10m~
【海況】 やや時化
【天候】 晴れ
【潮まわり】 06:10 189cm 満潮 / 11:43 103cm 干潮 / 17:06 197cm 満潮 / 中潮(月齢:27.4)
【日の出・日の入】 日出07:15 日没17:28

結局、今年の年末年始(12/31-1/1)は大時化の2日間だった。
何か毎年のように年末年始は天気&海況が悪い気がする。。。

それで今日が2011年の初潜りとなった。
北西の強風は止み、天気も晴れてやや穏やかな1日に戻った。
しかし、一湊湾内は完璧に凪ぎたわけではなく、相変わらずウネリはあり。。。
それでも僕のこだわりでもあるのだが、やっぱり初潜りは自分のホームグラウンドである「一湊タンク下」で!と決めていたので、思い切ってエントリー。(笑)

水中はかなり白く濁っていた。
ウネリはちょっと沖に出るとそれほどでもなかったが、白濁りだけは全域で凄かった。(^^;)

オオセの全身
オオセの全身
オオセの顔面
オオセの顔面
 -30mでガラスハゼを撮っていると、急に近くに沢山の魚が集まってきて何かをモビングし始めたので、そちらに目をやると、オオセが鎮座していた。
オオセは低水温期の風物詩だ。
必ず水温が下がると目にするようになるのだが大抵は岩の下などにいて、なかなか全身を見る事ができない。
しかし、今日の子は堂々と外にいて、じっと鎮座していた。
最初は多くの魚からモビングを受けていたのだが(笑)、じっとしているとさすがに岩のような状態になるので小魚たちはいつのまにか散っていった。。。

いや~これだけガンガンに外に出ていると、ワイドだったら最高だったな~とか思いながら、105mmマクロ・レンズを向ける。(笑)
マクロだとこんな写真しか撮れね~(笑)

茶色くなりつつあるジョー
茶色くなりつつあるジョー
 浅場に帰ってくるとハナガタサンゴの周りには時化前には見られなかった死んだサンゴが広範囲に散らばっていたので、この時化でかなり大破したのかと一瞬思ったが、そうではなかった。
どうやらこの大時化で砂がえぐれて、埋まっていた死サンゴが一気に出てきてしまったらしい。。。
かなり広い範囲に渡って大きく時化た様子がよくわかった。

写真は昨年のシーズン中から見られていたジョーフィッシュ。
周囲は砂がえぐられ、死サンゴが散乱していたのも関わらず、こいつは無事だった。
まったく同じ場所で穴から顔を出していた。

久し振りに覗いたジョーだったのだが、実はシーズン中、こいつは黄色かった。。。(笑)
それがどうも少しづつ茶色くなっていっているようだった。
写真では分からないかもしれないが、状況によってはまだまだ濃い黄土色のような体色に見える時もあるので、まだ完全な茶色とは言えない体色。
じきにまっ茶色になりそう。。。


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だんだんと風も強くなり荒れ模様に。。。

【ポイント】 元浦
【水温】 18.8℃
【透明度】 30m~
【海況】 凪ぎ⇒時化気味
【天候】 晴れ⇒小雨
【潮まわり】 08:10 98cm 干潮 / 14:11 183cm 満潮 / 長潮(月齢:24.4)
【日の出・日の入】 日出07:14 日没17:26

朝から良い天気!
今日は低気圧の北上と共に風が強くなって、海も時化てくる予報だったので午前中のうちに海へ。。。

ワイドレンズで昨日、帰り際に見かけたヤクシマイワシの群れ狙い。
かなり広い範囲を泳ぎまくって探したが、まったく見当たらず。。。
あれだけいれば絶対に目立つはずなのだが、気配すらなし。

今日は上げ3分くらいの時間にエントリーしたのだが、昨日やその前にヤクシマイワシが群れていた時は下げ5分くらいの時。
その辺が関係するのかな。。。とか思っているのだが、かといって、では上げの時間帯はどこにいるの?ってな話になるわけで、この辺はちょっと謎。。。

しかし、今日は透明度が抜群に良かった!!
30mオーバーは確実で、白い砂地に出ると夏の海のようなキラキラとした明るい海だった。
それが潜水中、どんどん暗くなって、水面が荒れ荒れになっていったのにはちょっとびびった。。。(・_・;

ナンヨウツバメウオの若魚たち
ナンヨウツバメウオの若魚たち
 元浦のエントリーしたスグその場の水深30-50cmくらいのところに、5匹のナンヨウツバメウオ(?)の若魚がいる。
いつも一通り周って帰って来たあとに、こいつらを追いかけまわして遊んでいるのだが、今日改めて見たら4匹になっていた。
前は何匹か茶色っぽいやつもいたんだけど、今日の4匹は皆、もう成魚の色彩に近い体色になりつつあった。

ヒレがボロボロ。。。弱った子
ヒレがボロボロ。。。弱った子
 もう1匹は捕食魚から襲われるか何かでいなくなってしまったのかと思いきや、しばらくすると1匹単体でフラフラしていた。
よく見ると逃げる気力もないくらいに元気がなく、ヒレなんかもボロボロ。
大きさは他の4匹とそれほど変わりはないのだが、体色はまだ茶色い幼魚に近い体色のままだった。

ツバメウオ系の若魚たちはいつも重なるように群れ、一緒に泳ぐ。
当然、追いかけると一緒に逃げていくのだが、このボロボロの子は群れから完全に外れてしまい、もう群れに混じろうともしない。
この子もちょっと前までは他の4匹と一緒に群れていたのに、群れから外れてしまったのだろうか。。。

これを見てたら捕食魚に襲われたのではなく、他の仲間から苛められてこうなっちゃったのでは?と思ってしまった。。。


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こりゃ凄い!!

【ポイント】 元浦
【水温】 18.8℃
【透明度】 10m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潮まわり】 06:55 81cm 干潮 / 13:10 184cm 満潮 / 小潮(月齢:23.4)
【日の出・日の入】 日出07:13 日没17:25

またまた一湊湾内は大時化!!
でも今日は先日、元浦沖堤で潜ったときに水中に置き忘れてきた指示棒を回収しようと思っていたので問題なし!
ところが、今日は天気も良かったのでさすがに釣り人がいて入れず。。。(ーー;)
結局、普通に元浦の浅場で遊んだ。

珍しく2組、体験ダイビングをやっているお店が。。。
いつもは誰もいないのを良い事に、ポイントの目の前に車を止めたりするのだが、今日はしっかり駐車場に。。。(笑)

ツツボヤの仲間
ツツボヤの仲間
 元浦ではまた小物を探しながらウダウダ・モードで進む。

元浦側はほんと、このツツボヤの仲間が多く見られる。
小物を探して岩壁を見ているとこのツツボヤばかりが目に入る。。。
ホームの一湊タンク下ではクロスジツツボヤは多く見られるが、このパンダ顔のツツボヤはここまで多くは見られない。

場所が変わるとツツボヤの優占度も変わるのが面白い。

ニセアカホシカクレエビ
ニセアカホシカクレエビ
いや~今日も何も見つからないなぁ。。。と帰り道に入ると、同業者に会った。
見ると綺麗なイソギンチャクをバックにニセアカホシカクレエビを撮っていたので、それを奪った。(笑)

寄ったり、離れたり、いろいろな構図で粘っていたら、エアーがカスカスに。。。
急いで帰える途中、辺りがいきなり暗くなってきた。。。あれっ?と思って見上げると、もの凄い数のヤクシマイワシに囲まれた!!!
しかも、どいつも立派な成魚ででかい!!

ヤクシマイワシの群れ
ヤクシマイワシの群れ
 同業者によると一昨日もいたらしいのだが、僕はその群れには当たらなかった。
いや~!これの群れだったのね。。。(ーー;)
確かに凄い!!
もう前も後ろも上もまったく見えなくなって視界がなくなるほど!!

うぉ~!!!これワイドで撮りたい!!
結構まとまってるし、むこうから寄ってくる。。。
明日はワイドだな。。。

つーか、これって本当にヤクシマイワシでいいのだろうか。。。?
ホソオビヤクシマイワシってヤツもいたような。。。


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久し振りのゲスト

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.2
【水温】 19.6℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 快晴
【潮まわり】 05:53 59cm 干潮 / 12:15 189cm 満潮 / 18:49 62cm 干潮 / 小潮(月齢:22.9)
【日の出・日の入】 日出07:13 日没17:25

つかの間の凪ぎと快晴!
今日は久し振りのガイド・ダイビングだった。
昨日の時点ではかなり時化ていたので、今日も朝になるまで実施できるか分からず、ヤキモキ。。。

朝、起きると風も弱まり穏やかな朝!
天気も良くて、無事に潜る事ができた。

ゲストはLOGが毎日更新されているのがうちだけだったので、冬季にお店を開けているのがうちだけだと思ったらしい。。。(^^;)
毎日潜るのは営業が目的ではないのだが、結果的に集客に繋がったようだ。(笑)

海はまだ白く濁っていて、昨日までの時化の影響がまだ残る海。
ちょっと夏場に比べると寂しい海だったけど、それよりも時化後の海は魚の警戒心も強くてスグに隠れてしまうのが痛い。

浅場に今年産まれた子だろうか。。。小さなジョーフィッシュを見つけた。
5-6月はウジャウジャ見かけるジョーもこの時期は珍しい。
体色は黒。


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ちょっと刺激になったりする40才のおじさん

【ポイント】 元浦
【水温】 19.0℃
【透明度】 10m
【海況】 時化
【天候】 くもり
【潮まわり】 05:01 36cm 干潮 / 11:26 195cm 満潮 / 17:43 68cm 干潮 / 小潮(月齢:21.4)
【日の出・日の入】 日出07:13 日没17:24

今日も海は大時化だった。
潜水可能だったのは元浦のみ。。。
その元浦さえも、小波が立ち、いつもなら「海なし」にしてしまうような状況だったが、同業者が1人入っていたので入る気になった。

クマノミ
イソギンチャクに包まるクマノミ
冬季の屋久島は本当に誰も海には入っていないので、1人でも誰かが入っているとマジで嬉しくなってしまう。。。(^_^)
これまで8年間、冬季は毎日、誰にも会わない海に1人寂しく通っていたわけだが、昨年から元気な若い同業者が同じように毎日入っていて、それがちょっとした刺激になったりする40才のおじさんなのだった。(笑)
こうして毎年少しづつでも冬季に海に通う同業者が増えてくれば、屋久島のダイビング業界も八丈島や伊豆には負けない盛り上がりをみせると思うんだけど。。。

今日も強烈に冷たい北西の強風が吹いていて、器材のセッティングは辛かった。。。
それでも、この時期は海に入れば温かかったりするのだが、今日は冷たい北西の風に晒された海水も強烈に冷え、なんと20℃を切ってしまった!
水面直下が一番冷たくて、17℃台!!
((´д`)) ぶるぶる・・・さむ~~

水中はやっぱり揺れていて、小物を撮っていても体ごと吹き飛ばされそう。
クマノミなんてみんな写真のようにイソギンチャクの中に入り込んで出てこない。。。(^^;)

交接中のゾウゲイロウミウシ
交接中のゾウゲイロウミウシ
 エントリー後スグにその同業者に「ヤクシマイワシが玉になってますよ~!!」とか言われたのだが見当たらず、いつの間にか小物探しに。。。
しかし、ブチウミウシやゾウゲイロウミウシなど屋久島では普通に見られるウミウシくらいしか目に入らず。。。
って言うか、これだけウネリがあるとウミウシも厳しい~

ゾウゲイロウミウシが交接していた。
ウミウシそのものをコレクション的に探すことにはそれほど興味はないのだが、産卵中のウミウシ(卵付き)は沢山撮りたいと思っているので、しばらく見ていたけどさすがに変化なし。。。(笑)
こいつらって交接し始めてから終了までどれくらいかかるんだろうか。。。?
交接と産卵を同時に行っているペアもいれば、単体で産卵している子もいるけど、どういう繁殖システムなんだろ?


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できれば1cmぐらいの幼魚時に会いたかった。。。

【ポイント】 元浦沖堤
【水温】 20.2℃
【透明度】 20m
【海況】 時化気味
【天候】 くもり
【潮まわり】 10:00 209cm 満潮 / 15:56 77cm 干潮 / 中潮(月齢:19.4)
【日の出・日の入】 日出07:12 日没17:23

昨日に引き続き、一湊湾内は大時化!
今日は多少、静まるかな。。。と思ったけど甘かった。。。
今日は1日、典型的な冬型の気圧配置で超寒かった。
海に行く途中で同業者にタイドプールに誘われたけど、いやいやいや。。。外が寒いんだってば!(笑)

ナマコマルガザミ
ナマコマルガザミ
ツツボヤの仲間
パンダ顔のツツボヤの仲間
元浦の沖にある堤防から久しぶりにエントリー。
ここは釣りのポイントなので普段は釣り人が沢山いて入れないところなのだが、さすがにこんな寒い日は誰もいない。。。(笑)

沖に出るつもりでいたんだけど、小物を探しながらウダウダしていたら最大水深10mぐらいであまり遠くには行けなかった。(^^;)
水中は意外に明るく、透明度も良かった。
でも、やっぱりウネリはあって、体の固定に一苦労。

普段入らないポイントだからか、意外に面白くて明日も時化たらここに入ろうかな。。。と思った。
今度は沖に出てみよう!

チョウチョウコショウダイの若魚
チョウチョウコショウダイの若魚
 帰りにチョウチョウコショウダイの若魚を見かけた。
今年のシーズン中は久しぶりに何ヶ所かでチョウチョウコショウダイの幼魚を見かけたが、この子もきっと今年流れてきた子なのだろう。
ここまで成長しちゃうとイマイチの可愛さだが、まだ動きは幼魚独特のクネクネだ。

できれば1cmぐらいの幼魚時に会いたかったよぉ~きみぃ~(^。^;)


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フカフカ6半に衣替え♪

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 20.9℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 快晴
【潮まわり】 08:41 215cm 満潮 / 14:27 87cm 干潮 / 中潮(月齢:17.4)
【日の出・日の入】 日出07:11 日没17:22

自宅のある宮之浦では結構、北西が強く吹いているような気がしたけど、意外にも海は昨日よりも凪ぎて、まずまずの海況。
今日からフカフカのNew6半に衣替え♪
今までの6半はどう考えても5mm以下のペラペラの厚さ。。。よくこれでここまで頑張ったものだ。。。
我ながらエライ!

超フカフカだから21度くらいならまったく寒くないと思いきや、結構冷たい。。。(-o-;
60分を越えるとかなり寒く感じた。
確実に寒さに弱くなっている体になってきたような気がする。。。

セボシウミタケハゼのチビ?
セボシウミタケハゼのチビ?
最近、毎日のようにチェックしているのが、ウミショウブハゼ系の卵だ。
この時期でも産卵していると知ってから、常にチェックしているのだが、なかなか産卵床が見つからない。
この手のハゼのチビは現在よく見かけるので、多分産卵もしていると思うのだけど。。。
もしかして、思いもよらないような場所に産卵床があったりして。。。(・_・;

強そうなオスのクマノミ
強そうなオスのクマノミ
 クマノミは雄性先熟の性転換を行うので、通常はそのコミュニティで一番強く、大きい子はメスだ。
実際、どのイソギンチャクでも、最も大きく、ごつい子は白い尾鰭のメスなのだが、-6m付近にあるイソギンチャクに棲む夫婦は黄色い尾鰭のオスの方が明らかに大きく、ごつい。
それはもう老成といっても良いくらいで、何か海外種のクマノミに見えてしまうくらい。
それに比べてメスは何か弱々しく一回り小さく見える。。。

そのうちメスがオスに逆戻りして、この老成オスがメスになるんじゃないかと注意しているんだけど、今のところその気配はない。。。

カワリブダイのメス
カワリブダイのメス
 久しぶりにカワリブダイの若魚を見かけた。
何か毎年、この時期に見かけているような気がする。。。
オスはまだ見た事がないことから、多分幼魚として夏場に流れてきた子がスクスクと育って、毎年この時期に目立つ大きさにまで育つ。
それを見かけるからなんだろうな。。。と思う。
その後はいなくなってしまう事が多いのだけど、この大きさまで成長すると捕食される危険も少ないだろうから、多分どこかに移動してしまうんだろうな。。。
もしかしたら、どこか近場にオスやハーレムが存在するのかもしれない。。。


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元気な白化イソギンチャク。。。(笑)

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 21.1℃
【透明度】 20m
【海況】 やや時化気味
【天候】 晴れ
【潮まわり】 08:02 214cm 満潮 / 13:45 92cm 干潮 / 大潮(月齢:16.4)
【日の出・日の入】 日出07:11 日没17:21

シライトイソギンチャクに着くニセアカホシカクレエビ
ニセアカホシカクレエビ
また風が北西に変わって一湊湾内もちょっと時化てきた。。。
天気は晴れていた事もあってそれほど寒さは感じなかったんだけど、水中はもう限界かも。。。(^^;)
エントリー直後からダイビング中はずっとブルブル震えていて、何か変なものや魚の怪しい動きが目に入っても戻って確認しようという気が起きないくらい。(笑)
そもそも首を横に向けると冷たい水が入ってくるのでずっと前だけを見てじっと固まって泳いでいるような状態。。。

こうなってくると、もうダイビング自体が無駄な1本になってしまうので、もうこのヘタリ6半は終わりっ!
20度を切るまでは我慢しようと思っていたけど、もう限界!!
明日からはフカフカのNew6半に衣替えしよう。。。
で、冬の間はできる限り深場には降りないようにして、ゴムをヘタらせないように気をつけよう。。。(笑)

クマノミのチビ
クマノミのチビ その1
今日もクマノミでイメージしている絵を撮るために、サンゴイソギンチャクに直行!
でも、今日はもっと手前の-16m付近にあるサンゴイソギンチャクでトライ。
ここには3つのサンゴイソギンチャクが棲んでいて、それぞれにクマノミが着いている。
そのうちの1つはもうずいぶん長い間(2-3年)、白化したままのサンゴイソギンチャクなのだけど、白化したまま弱ってる気配はなく今も元気に生きている。

ハードコーラルだと白化は死滅のサインで、そのままいくと大抵は死んでしまう、もしくは復活してまた共生藻が着くのか色合いが元に戻ってきたりする。
なので多くのハードコーラルにとって白化は瀕死状態を意味すると思うのだが、イソギンチャクの白化はもしかしたら違うんじゃないの?と思ってしまう。。。

クマノミのチビ
クマノミのチビ その2
白化したイソギンチャクは良く言われるように背景として使うととても写真映えする。
でも、ここの白化群体は小型でクマノミの背景に使うのはなかなか厳しい。。。(^。^;)
いずれにしてもイメージしている絵は元気な茶色いサンゴイソギンチャクの方がいいので、この白く綺麗なイソギンチャクは無視!(笑)

ここは浅くて減圧を気にせず撮れる水深なのでかなり粘ったけど、今日も思い通りの写真は撮れずに終わった。。。(-o-;
なぜって、ここのクマノミの成魚はメチャ気性が荒くて、被写体の黄色いチビをかなりの頻度で追い立てていて、チビはなかなかじっとしていてくれないのだ。。。
お前。。。弱いものイジメはやめろって。。。(ーー;)

しかし、クマノミのチビをずっと撮っていると、個体によって可愛さが全然違うのが面白い。
大きさも成長ステージも一緒で、体色もまったく同じなのに、何回撮っても目つきが悪くて全然可愛く撮れない子もいたりする。。。(笑)
この子たちは可愛いでしょ!(^_^)


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マンジュウヒトデの裏側

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 21.3℃
【透明度】 20m~
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潮まわり】 07:23 208cm 満潮 / 13:03 98cm 干潮 / 18:28 214cm 満潮 / 大潮(月齢:15.4)
【日の出・日の入】 日出07:10 日没17:21

今日は割と暖かくて、ポイントの前に車を止めて裸になって着替えていても全然寒くな~い!(^_^)
水温は変わらないけどね。。。(^^;)
今日は昨日のような白濁りもやや良くなって、沖に出るとまずまず抜けていた。

昨日のサンゴイソギンチャクに着くクマノミの写真を見て、ちょっとした構図上のアイディアが閃いたので、今日はエントリーするなり、一目散にサンゴイソギンチャクの元へ。。。
ずいぶん時間をかけていろいろ試行錯誤していたんだけど、イメージするような写真が撮れなくて撃沈!
結局、今日もロクな観察はできず帰路へ。。。

マンジュウヒトデに着くヒトデヤドリエビ
マンジュウヒトデに着くヒトデヤドリエビ その1
 帰りにマンジュウヒトデに着くヒトデヤドリエビを撮った。
マンジュウヒトデの裏側にあるボツボツは個体によってその色は様々で、写真のような綺麗な青いボツボツの子もいれば、蛍光イエローなボツボツや赤いボツボツの子もいてなかなか綺麗だ。
中には2-3色(例えば黄色と赤など)のグラデーションが綺麗に出ている個体もいたりして、マンジュウヒトデを見かけるとついつい裏側をチェックしてしまう。

マンジュウヒトデに着くヒトデヤドリエビ
マンジュウヒトデに着くヒトデヤドリエビ その2
でも最近はそんな綺麗なボツボツを持った子がなかなかいない。。。
でも実際に撮ってみたら、青いドットも結構綺麗だね。。。意外。。。
やっぱ、実際に撮ってみないと分からないと実感。


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サンゴイソギンチャクを背景に。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 21.2℃
【透明度】 10m~
【海況】 ベタベタ凪ぎ
【天候】 くもり
【潮まわり】 06:44 199cm 満潮 / 12:20 103cm 干潮 / 17:45 206cm 満潮 / 大潮(月齢:14.4)
【日の出・日の入】 日出07:10 日没17:20

オオメハゼのように見えるけど。。。
オオメハゼのように見えるけど。。。
 今日はさらに凪ぎてベタベタの一湊湾内。
でも透明度や水中の明るさは昨日の方が良かったかな。。。
何か白く濁っていて、見通しが悪い。

また-25mぐらいまで下がって「オオメハゼに似ているけど別種じゃないか?」と思っているベニハゼを観察しに行った。
今日は暗めの海にも関わらず前回ほど警戒心は強くなく、どの子も最短まで寄っても隠れない。
ライトを当てて周囲が明るくなっただけでも逃げる傾向があったのに、今日は目の前でガンガンライトを当ててもじっとしている。。。
この違いはなんだろう?(^^;)

同所にはホシクズベニハゼが沢山いて、こちらは警戒心が強かったが、何やら動きが怪しかった。
何とか求愛行動が見れないものだろうか。。。

クマノミ 水温が下がってカンナツノザヤウミウシが出始めているようなのでコケムシの仲間を見て周ったけど見つからず。。。
一緒にヤギやウミカラマツの仲間も見て周ったけど、特に面白いものは見つからなかった。。。

また気づくと絞りを開放にして遊びまくっていた。。。(-o-;
屋久島でクマノミが着くイソギンチャクは白っぽいシライトイソギンチャクが多いのだが、これがまた被写体の背景としてはあまり綺麗なものではない。
むしろ色は地味だけどサンゴイソギンチャクの方が背景には適しているような気がする。
まぁ~好き好きなんだろうけど。。。(笑)

しかし屋久島ではサンゴイソギンチャクは比較的深い場所(-15m以深)に多く、タンク下ではある程度、沖に出る必要があったりする。
クマノミ自体は浅場に沢山いるのに。。。(^^;)


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ところ変われば。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 21.3℃
【透明度】 20m~
【海況】 ベタ凪ぎ
【天候】 晴れ
【潮まわり】 06:03 187cm 満潮 / 11:34 107cm 干潮 / 17:02 200cm 満潮 / 大潮(月齢:13.4)
【日の出・日の入】 日出07:09 日没17:20

円 - circle -
円 - circle -
また大潮に入ってしまった。
先の大潮なんて最近のような気がするのに。。。ほんと、時間が経つのが早く感じる。。。

今日は良い天気!!
海の中も心なしか明るく感じられる。

今日は-20mくらいの場所でウダウダしてた。
それほど潮は速くなかったのだけど、中層にはナガテングハギモドキなどが沢山群れていて何かワサワサしている。。。

ミカドウミウシに着くウミウシカクレエビのペア
ミカドウミウシに着くウミウシカクレエビのペア
 久しぶりに巨大なミカドウミウシを見かけた。
しかも、ウミウシカクレエビがペアで着いていた。

屋久島ではウミウシカクレエビが着くのは、バイカナマコがスタンダード。
だからこのエビが最初に見つかったのが屋久島だったら、間違いなくバイカナマコカクレエビという和名になっていたであろう。。。と思えるほど。
これも「ところ変われば」という事だろうか。。。
というか、本当に他地域ではウミウシに着くのがスタンダードなのだろうか。。。?信じられん。。。(^^;)

同様にこのエビはところ変われば(宿主が変われば)体色や見た目の雰囲気までガラリと変わってしまうのも面白い。
バイカナマコに着く子は先日写真をアップしたが(冬を乗り切るネタ探し | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –)、黒いクロナマコに着くと真っ黒くなる。
巨大なミカドウミウシに着くと真っ白に。。。(^^;)
また巨大なミカドウミウシで見かけるのはいつもかなり大きな個体が多い事から、老成が白くなるのかもしれない。
ミカドウミウシに着くと長生きするのかな。。。?
バイカナマコにはここまで大きな子(だいたい4cmぐらいはありそう)は着かない。
そもそも、そんな大きな子はバイカナマコの大きさから考えても、棲むこと自体が難しい。(笑)

バイカナマコに着く連中とこのミカドウミウシに着く連中は大きさや色だけでなく、見た目の雰囲気もとても同じ種類だとは思えないぐらい違う。

ところ変われば。。。である。


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開放で遊んでみた。

【ポイント】 一湊タンク下No.3
【水温】 21.3℃
【透明度】 20m
【海況】 やや時化
【天候】 くもり
【潮まわり】 05:18 173cm 満潮 / 10:42 110cm 干潮 / 16:18 192cm 満潮 / 中潮(月齢:12.4)
【日の出・日の入】 日出07:08 日没17:19

一湊湾内は凪ぎた。。。ように見えたけど、まだ結構ウネリがでかい。。。
今日も午後から海へ。

オオメハゼ系ベニハゼの整理の一環で漁礁にいる明るく黄色い斑点を持つ子を撮りに行った。
しばらく探したけど、全然見当たらない。
気がつくとベニハゼ探しに飽きて、絞りを開放していろいろ遊んでた。。。(-o-;

シマキンチャクフグのチビ
シマキンチャクフグのチビ
 漁礁は一湊タンク下の中でもヤギやウミカラマツなどの類がまとまって見られる場所で、これらには季節に応じて様々な生き物が着く。
今だったらノコギリハギやシマキンチャクフグなどの幼~若魚が着いていることが多いのだけど、いわゆる豆粒のような”本当の幼魚(極小幼魚)”は見当たらない。。。

背景のヤギは一見、ピグミーシーホースなどが着くウミウチワに似ているが、枝のつき方やポリプなどを見ていると別の種類だと思う。
これにピグミーが着く可能性もあるのかな。。。と思い、ここを通るたびに気にしているのだが、今のところ何も着いていない。。。(涙)

キンギョハナダイ
キンギョハナダイ
潮が速いとき、漁礁の壁には大きく、真っ白いポリプが一面に咲き、春のキンギョハナダイのチビがわんさか群れる時期(春)なんかはポリプの白とハナダイのオレンジと海の青のコントラストがとても綺麗なのだが、今日は全然ポリプが咲いていなかった。
同じく壁にには沢山ピンク色のキサンゴが着いているのだが、これも綺麗!
これらを背景にして撮影するのなら、今はほとんどいないけど、キンギョハナダイの幼魚が爆発的に増えるGW過ぎの頃がおススメだ。


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冬を乗り切るネタ探し

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 21.3℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潮まわり】 04:24 159cm 満潮 / 09:41 111cm 干潮 / 15:32 185cm 満潮 / 中潮(月齢:11.4)
【日の出・日の入】 日出07:08 日没17:19

何か日が経つのが早く感じる。。。もう中潮か。。。

ウミウシカクレエビ
ウミウシカクレエビ
 一湊湾内もだいぶ凪ぎたけど、まだまだ対岸のお宮前辺りの瀬端には白波が当たってる。
今日も午後から1本。
久しぶりに水中でダイバーに会った。
嬉しくてついつい後ろから驚かせてやったぜ。。。(^○^)
ウミウシカクレエビを撮っていたので、横取りして(笑)ちょっと撮ってから沖へ出た。
ウミウシカクレエビは屋久島では主にバイカナマコによく着き、数も多い普通種なのだが、毎年冬季は一斉に姿を消す。
こんな大きな子はこの時期は珍しかったりする。。。

毎日、この冬を楽しく乗り切るためのネタを必死に探しているんだけど、なかなか面白い素材に出会えない。
ネタの条件としては、できる限り長く追い続けることができる素材で(できれば3ヶ月くらい。。。(笑))、採取などを伴わず観察と写真撮影だけである程度の結果が出て、飽きないネタ!(爆)
さらに「動き」もあった方が楽しいかも。。。
そんな都合のいいネタを探しているうちに12月も後半に入ってしまった。。。(^^;)

-25m以深に多い黄色い斑紋の子
-25m以深に多い黄色い斑紋の子
 ネットを徘徊していたらウミタケハゼの仲間(セボシウミタケハゼ)が冬季に入っても卵を守っているという記述と写真を見つけて(amami-gobies 奄美大島のハゼたち – 2009/12/27)、これだっ!と思い、前半は片っ端からセボシウミタケハゼの棲家を見て周ったのだが卵らしきものは見つからず。。。というか無理っ!
多分、卵があっても小さすぎて簡単には見つからない気が。。。(-o-;
幸いなことにガラスハゼと違って、卵を「守る」ようなので付近をファインダーを通して見たりしたけど(きっと肉眼じゃ無理っ!)それらしきものは見つからなかった。

後半は飽きて暗がりを覗いたりしていたのだが(^^;)、そういえばオオメハゼ系(胸鰭基底に2赤色斑がある系=推定4種くらいを混同?)の整理がまだだったな。。。
これをやろうかな。。。とか思いながら、帰りに撮りながら帰ってきたのだが、何かどいつもこいつも警戒心が強すぎてよく観察&撮影できない。
まぁ。。。今日も水中は暗かったもんなぁ。。。(ーー;)

キツネベラの成魚
キツネベラの成魚
 帰りにキツネベラの成魚オスを見かけた。
何か久しぶりに見たような気がする。。。

屋久島ではキツネベラは成魚も多く見られる普通種なのだが、不思議とホームグラウンドの一湊タンク下では幼魚~若魚のステージの子ばかりで、成魚はそれほど多くは見かけない。
多分、普段はもう少し潮通しの良いエリアにいるのだろうか。。。?

そういえば、キツネベラは冬季に産卵が見られる種類。
こいつを追いかけていれば、求愛や産卵が見れるかな?とも思ったけど、あっという間に泳ぎ去ってしまった。。。
さすがにエアー残が50を切っている状態では追いかけられなかった。(・_・;


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ウネってます。。。(^^;)

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 21.2℃
【透明度】 ~10m
【海況】 時化!
【天候】 くもり
【潮まわり】 08:29 107cm 干潮 / 14:42 180cm 満潮 / 若潮(月齢:10.4)
【日の出・日の入】 日出07:07 日没17:19

いやいやいや。。。寒いっす。。。
典型的な冬の天気。

クダヤギクモエビ
クダヤギクモエビのペア
昨日よりは凪ぎてはいるものの、まだまだ時化ている一湊湾内。
一瞬、より静かな元浦へのエントリーも考えたけど、まぁ、入れないほどの時化ではないのでタンク下にエントリーした。
浅場の透明度は5m。。。
沖に出るとまずまず抜けてはいたが、やっぱり時化は時化!
カメラを構えているとウネリで持ってかれる~!!!

今日はあまり動かず小物探しに専念するようにしていたのだが、さすがにウネリが凄くて岩肌には何も着いてね~~(-o-;
何かを撮っていても、飛ばされそうになるのを必至で堪えて耐えているとエアーの消費が凄い。(笑)
今日はいつになくエアーが早くて、12Lタンクで80分くらいで残が10ぐらいに。。。
寒さのせいもあるのかな。。。(^^;)

アワセイソハゼの仲間
アワセイソハゼの仲間
写真はアワセイソハゼの仲間(多分)。
屋久島ではイソハゼ&アワセイソハゼの仲間の中でもかなり優占度の高いハゼなのに(つまり多く見られるって事)、誰なんだかよく分からない&調べてもいない子だ。(笑)
多分、アワセイソハゼの仲間だとは思うのだけど、ベニハゼ探しをしているとよく目につき、一瞬「おっ!初見のベニハゼ??」と間違えてしまう、正直言って邪魔な存在。。。(失礼)

最近は活発に動いている子がよく目につき、この写真の子もシリビレが青く染まって綺麗。
こいつらって今が繁殖期なのかな?


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またまた台風並みの大時化に。。。

【ポイント】 元浦
【水温】 21.1℃
【透明度】 20m
【海況】 大時化!(元浦は凪ぎ)
【天候】 くもり
【潮まわり】 07:17 98cm 干潮 / 13:50 178cm 満潮 / 長潮(月齢:9.4)
【日の出・日の入】 日出07:07 日没17:18

またまた大時化!
北西の冷たい強風が吹き、一湊湾内は台風並みの大時化に。。。(・_・;
元浦は何とか凪ぎているけど、周り込んだ風でやや水面が波立ってる。
何しろ寒いっ!
陸上はもちろん、水温も冷たい風に当たっているからか元浦の浅場は強烈に冷たかった。。。

ゴンズイの若魚群れ
ゴンズイの若魚群れ
 今日は元浦しか潜れず、前回の時化では元浦がなかなか透明度が良かった事を思い出し、思い切ってワイドに切り替えてみた。
エントリーしてみると透明度はまずまずなのだが、やっぱ暗いなぁ。。。(-o-;
空は黒く厚い雲に覆われ、水中はちょっと光が足りない。
ちょっとストロボを焚くとまるでナイトダイビングみたい。。。(笑)

飛び去るアオウミガメ
飛び去るアオウミガメ
そんな元浦も砂地まで出ちゃうと結構明るい。
砂が真っ白いからだ。
後半、やや時化始めるまでは白い砂地がとても綺麗だった。

今日の元浦はアオウミガメにたくさん出会った。
普段はあまり元浦ではウミガメに会わないのだが、人があまり入らなくなる冬季は割とよく見かけるようになる。
ただ、元浦のウミガメは警戒心が強いっ!
タンク下のウミガメと違って、ちょっと近づいただけでスグに逃げてしまう。。。


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狭い隙間の国に棲む住人たち。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.3
【水温】 22.3℃
【透明度】 20m
【海況】 時化
【天候】 くもり
【潮まわり】 06:18 84cm 干潮 / 12:59 179cm 満潮 / 小潮(月齢:8.4)
【日の出・日の入】 日出07:06 日没17:18

昨日の穏やかな1日とは一転!今日は典型的な冬の1日。
冷たい北西の風がやや強く吹き、一湊湾内はやや時化気味。。。
それでもホームの一湊タンク下は何とか潜水可能だった。

水中は透明度はそれほど悪くはないのだが、やや濁りもあってかちょっと暗い感じ。
漁礁まで泳いだけど、あまりカメラのシャッターを切ることなく、浅場まで帰ってきてしまった。。。(・_・;

今日の海はあまりウネっている感じはしなかったのだが、浅場で小物を撮っているとやっぱりウネリを実感。
体を固定して”スキマの住人”たちを撮影するのは結構つらかった。。。

パンダダルマハゼ
パンダダルマハゼ
今年、5月ぐらいから10月ぐらいまでずっと同じ位置で卵を守っている姿が観察できた雌雄ペアが、とうとう定位置を離れ2匹でサンゴのやや下方に移動したようだ。
そこで卵を守っているワケではないのだけど、多分、来シーズンはこの辺に産卵床を構えるつもりではないだろうか。。。

やや見難い、撮り難い位置なので、ここに産卵床を構えたら、来年はゲストに見せるのが難しくなりそうな。。。(・_・;

マジマクロイシモチ
マジマクロイシモチ
「スキマの住人」といえば、やっぱりマジマクロイシモチは外せない。
ガンガゼのトゲの間に挟まり生活する彼らはこの時期は極端に少なくなるのだが、シーズン中は1個のガンガゼに10個体ぐらいが着き、そこら中のガンガゼに着いているのが見られる普通種だ。

黒いガンガゼのトゲとトゲの”隙間”に挟まって、さぞキツク苦しいだろうに。。。と思いきや。。。あら不思議。。。!
そこは青き光が眩しい美しい世界!
そう。。。彼らは青い光溢れる世界で生きる住人だったのだ。(笑)


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ニチリンダテハゼのリベンジ

【ポイント】 お宮前/お宮前
【水温】 22.9℃
【透明度】 20m
【海況】 時化気味
【天候】 くもり
【潮まわり】 04:48 51cm 干潮 / 11:28 186cm 満潮 / 17:42 99cm 干潮 / 小潮(月齢:6.4)
【日の出・日の入】 日出07:05 日没17:17

昨日の天気予報では今日は北東から東の風が吹くと予報していたが、予想通り今日の風は北西。。。(ーー;)
今日はゲストGさんのリクエストでお宮前へ。。。

ニチリンダテハゼ
ニチリンダテハゼ
 Gさんは先々週の来島で思う様にニチリンダテハゼが撮れなかったという事で、今回は最初からこれだけが目的で来島したようなもの。
しかし、1本目は時化あとだったからか、まったく出ておらず、穴の入り口にはゴミが溜まっているくらいだった。。。
2本目も100%出ていないだろうと思ったけど、Gさんのたっての希望で再度、お宮前へ。
2本目は出てた~!!!ワーイ♪ゝ(▽`*ゝ)(ノ*´▽)ノワーイ♪
いやいやいや。。。良かった~
僕は絶対に出ているワケないくらいに思っていたのだが(笑)、Gさんの粘り勝ち!

今日は2本ともお宮前だったのだが、冬に入ってからずっと1人でタンク下にばかり入っていたので、ちょっと新鮮だった。
ここのポイントも何とか1人でも気軽に入れるようになれば、もっと発見も増えるんだけどな。。。(・_・;

アミメブダイ、オスの成魚
アミメブダイ、オスの成魚
お宮前はホームの一湊タンク下では見られないブダイ類が結構いて面白い。
しかも、この時期に産卵期を迎える種類もいて、オグロブダイのオスなんてバリバリの婚姻色でかなり興奮している。

一湊タンク下で見られる主だったブダイの仲間(成魚)はもうほぼ把握していて、最近はこれといって新しい種類には出会わなくなっていた。
そもそもブダイの仲間はどれも大きく、完全なテリトリーがあるようなので、そう簡単に新しい種類が普通種として君臨するはずはないのだ。。。
ところがお宮前にはまだまだいるっ!
一湊タンク下では絶対に見られないようなブダイの仲間がウジャウジャいる!!

アミメブダイもそう。
一湊タンク下ではせいぜい若魚のステージくらいしか見ないのに、お宮前には立派なオスの成魚が数匹見られる。

-30m付近でゴシキイトヒキベラの若いオスを見つけた。
今年はイトヒキベラX(イトヒキベラ属の一種)はあまり見かけないのだが、ゴシキイトヒキベラらしい個体は何匹か見ている。
「ゴシキイトヒキベラ」と言いつつも、実は何か最近は自信が無くなってきていて、僕の中では

「イトヒキベラ」=「イトヒキベラX」=「日本でゴシキイトヒキベラと言われているものの多く」

ではないのだろうか。。。そんな気がしてならないでいる。

ゴシキイトヒキベラ
ゴシキイトヒキベラ
形質だけで見ると分類できたりするのかもしれないけど、実のところ、これらは頻繁に混ざって産卵しているようだし(それぞれが別種であるなら「交雑」という事になるけど)、若いステージの子や幼魚らしき子を見ると普通に2世代目、3世代目をつくっている気がしてならない。。。
DNAが絶対だとは言わないけど、遺伝子を見たらそれほど差異なんか無いんじゃないだろうか。。。?

こうなると「種とは何だろう?」なんて事を考えてしまって、とても良く似た種類を細かく形質や斑紋で「これは第2背ビレがわずかに伸長しているから○○だと思う」とか、各成長ステージの写真を並べて「これはここに点があるから●●の幼魚だと思う」などとやっているのがバカらしくなってくる。。。(笑)
もし同じ分類をやるのなら、繁殖隔離が進んでいる様子を観察したり、求愛の様式や卵の産み方の違いを探すなど、生態や行動を観察していた方が、フィッシュウォッチングとしては面白いのかな。。。と思ってしまう。。。(^。^;)

クリーニングを受けるアジアコショウダイ
クリーニングを受けるアジアコショウダイ
いつお宮前に行っても見られるのが、クリーニングを受けるアジアコショウダイやカゴカキダイたちだ。
同所にはロクセンフエダイも多いのだが、こいつらがクリーニングを受ける光景はあまり見ないのが不思議。。。


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久しぶりのウミテング!

【ポイント】 オツセ/一湊タンク下No.2
【水温】 22.9℃
【透明度】 20m
【海況】 時化
【天候】 晴れのちくもり
【潮まわり】 10:48 192cm 満潮 / 16:49 100cm 干潮 / 中潮(月齢:5.4)
【日の出・日の入】 日出07:04 日没17:17

ナンヨウブダイとヤマブキベラ
ナンヨウブダイとヤマブキベラ
今日はいつもの常連ゲストGさんとSさんの2人が来店。
冬季はまったくゲストがいないので、こういう常連さんの来島は非常にありがたい。。。(笑)
午前中はよく晴れ暖かい1日だったが、寒冷前線通過と共に大荒れに!
風向きも変わり、今日は1本目が永田、2本目が一湊という変則のポイント選択を余儀なくされた。

永田は「シラタキベラダマシを撮りたい」というSさんのリクエストに応じてオツセへ。

シラタキベラダマシは-40m前後の水深で幼魚や若魚がよく見られるのだが、最近-20m付近でそれまで未記録だった成魚メスをようやく見つけた。
シラタキベラダマシはベラ好きの常連ゲストN氏に前から「成魚が出たらスグに行くので見つけておいて!」と言われていたのだが、1匹見つけたくらいではちょっと自信がない。。。
もう少し調査して、ハーレムの構成とその場所をキッチリ押さえてからNさんを呼んだ方がいいかな。。。と思っていた矢先だったので、シラタキベラダマシのリクエストは願ってもないこと!
1人(プライベート)ではなかなか行けないオツセなので、調査できるのはラッキーだ。(^^;)

ヨツバネジレカニダマシ
ハサミの縁の紫が綺麗なヨツバネジレカニダマシ
しかし、全然見つからな~い!!!
最近、成魚を見つけた-20m付近はもちろん、これまで夏場、必ず幼魚や若魚が見られた-40m付近でも1匹も見つからなかった。。。(・_・;
あれ???

幼魚や若魚が捕食されたりしていなくなっちゃうのはよくある事なので仕方がないが、成魚が見つからないのは納得できない!
もっと広い範囲を見て周ればいるのかもしれないが、さすがにエアーやコンピュータが許さない。。。
見ていない場所は2本目にトライしようという事でエクジットしたのだが、結局2本目は大時化になってエクジット不可。。。マジっすか。。。(-o-;

季節によって群れごと別の場所に移っちゃうのかな。。。う~ん。。。
こりゃ、まだまだNさんを呼ぶわけにはいかない。。。(笑)

ホタテツノハゼ属の一種
ホタテツノハゼ属の一種
2本目は一湊に帰って、ビーチエントリーでタンク下へ。
今度はGさんのリクエストに応じて、シリウスベニハゼのいる-30m付近までおりた。
先々週に比べてシリウスベニハゼは撮りやすかったようで、今日は短時間でOKだったようだ。(^_^)

この水深ではよく見られるのがホタテツノハゼ属の一種だ。
矢野さんの「日本のハゼ」では”一種4”として載っているやつだ。
割と警戒心は弱くて撮りやすい。。。

ウミテング
ウミテング
最近、浅場に帰ってくると必ずやっているのが砂溜まりでのヒゲモジャハゼ、もしくはイトヒゲモジャハゼ探しだ。
もう、癖のようになっていて必ず砂の表面を摩ってからエクジットしているようにしている。
(全然、お目当てのハゼは見つからないけど。。。(-o-;)

今日もいつものように砂を摩っていると、ウミテングの若魚がいた!
超久しぶりだ。
屋久島に来て2個体目。。。

もう日没後の水中は暗く、ライトを当てると逆方向を向いてしまうのだが、僕とゲスト2人の計3人で取り囲んでターゲットライトを当てていると、どこに逃げていいのやらその場で(T.T )( T.T)おろおろ。。。


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水温が回復傾向?

【ポイント】 一湊タンク下No.3
【水温】 22.5℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潮まわり】 10:10 199cm 満潮 / 16:02 100cm 干潮 / 中潮(月齢:4.4)
【日の出・日の入】 日出07:03 日没17:17

大時化の2日間がようやく明け、今日の一湊湾内は凪ぎ~
久しぶり(?)に一湊タンク下へ。。。

エントリー後スグの浅場はいつも通りの水温だったのだが、沖に出て水深が深くなるにつれて何かいつもより温かい感じがした。。。
ふと水温を見ると22℃台後半!!
もう少しで23℃台じゃないか!!
そう何か水温が本来の12月の水温に戻りつつあるような気が。。。

それでも水面直下にはツノクラゲを中心とするクラゲ類がウヨウヨしていて、黒潮の縁を思わせる。
このまま黒潮が接岸してくれないかな。。。

漁礁まで行ったんだけど、沖はちょっと潮が速く、早々に浅場に帰ってきた。
ヤギ類を覗きながら何か面白い貝類が着いてないかチェックしながら帰ってきたのだが、これといって発見はなし。。。

ヤギ類をのぞくと必ず着いているのがイソバナカクレエビだ。
色彩は様々で宿主のヤギの色が違えばイソバナカクレエビの色もまったく違ってくるのが面白い。
さらにポリプがハッキリしているような宿主だったら、ヤギ本体の色だけでなく部分的にそのポリプの色も体色に取り入れちゃうのがマジで芸が細かい。。。(笑)
このイソバナカクレエビを体色とは違う宿主の上に移動したら、どれくらいで体色が変わるのだろうか。。。?超知りたい。。。(^^;)

黄色いヤギに着くイソバナカクレエビ
黄色いヤギに着くイソバナカクレエビ
紫色のヤギに着くイソバナカクレエビ
紫色のヤギに着くイソバナカクレエビ
本家イソバナに着くイソバナカクレエビ
本家イソバナに着くイソバナカクレエビ


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入らなければ良かった。。。(ーー;)

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 22.7℃
【透明度】 5m
【海況】 大時化
【天候】 晴れ
【潮まわり】 08:16 215cm 満潮 / 13:58 98cm 干潮 / 中潮(月齢:1.4)
【日の出・日の入】 日出07:01 日没17:17

サビウツボ
目玉に特徴があるサビウツボ
風は強い北西の強風。。。
一湊湾内は大荒れに逆戻り。
エントリー口には大きなウネリが入り込み、手前は陸上からでもその濁りがよく分かるくらいのニゴニゴ状態。(・_・;
それでも沖に出れば何とかなるかな。。。?とエントリーしたのだが、いやいや。。。甘かった。。。

-25mくらい降りてもウネリは変わらず、透明度もあまり大きく変わらない。
カメラを構えていても、吹き飛ばされそうだし、移動中も揺られる!揺られる!
正直言って、今日はさすがに入らなければ良かった。。。と後悔。。。

ホシゾラワラエビ
ホシゾラワラエビ
屋久島は昔からよく「温帯種と亜熱帯種が同居するエキゾチックな海」という感じで紹介される事が多いけど、実は生物層的には圧倒的に亜熱帯の要素が強いと感じている。
それは温帯域と亜熱帯域それぞれに分布する近似の種類同士の分布状況を比べれば明らかで、例えばムギワラエビ属の例なんかそれを良くあらわしている。

屋久島には写真のように亜熱帯域を中心に分布するホシゾラワラエビが圧倒的に優占していて、近似の温帯域を中心に分布するオルトマンワラエビなどは未だに見た事がない。
ただ、屋久島は深場に温帯種が棲んでいる事が多く、-40m以深のヤギ類を見れば案外、オルトマンワラエビやムギワラエビが着いている可能性は高い。
というのも、ここよりもやや北側にある薩摩硫黄島(屋久島からも見える!)ではこの両方の種類が生息しているらしいのだ。(⇒引用元: 鹿児島の海と共に 境界線探しの答え.)

薩摩硫黄島ではどんな風に生息しているのか(同じ水深で混在?水深で棲み分け?)がよく分からないのだが、水深で棲み分けているのだったら屋久島にもオルトマンワラエビが生息している可能性はかなり高い。
なぜなら僕は普段あまり深場に降りる事がなく、-40m以深のヤギ類の状況は未調査だからだ。。。(笑)

いずれにしても、ここ薩南諸島(屋久島、薩摩硫黄島を含む)海域の面白さは、黒潮の影響を強く受けるという事と温帯と亜熱帯の生き物の分布の境界線がある事だ。
そういうわけで、普段、温帯域で潜る多くのダイバーにはまったくウケないかもしれないけど(笑)、オルトマンワラエビを探す事は屋久島の海を良く知るための重要課題のひとつなのだ。


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伊豆諸島化。。。(・_・;

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 22.5℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潮まわり】 07:36 217cm 満潮 / 13:17 97cm 干潮 / 18:42 221cm 満潮 / 大潮(月齢:0.4)
【日の出・日の入】 日出07:00 日没17:16

午後から海へ。
外は暖かく、天気もいいので海へ行く足も軽い♪(笑)
海は相変わらず、水面直下にツノクラゲが大量に浮いているし、浮遊物も。。。

ヤギの仲間とモンツキベラの子
フトヤギの仲間とモンツキベラの子
今日もマクロな視点で面白いもの出来事はないか探しながら沖へ。。。
この時期はもうほとんど魚は諦めていて、貝やウミウシの仲間の繁殖行動や卵なんかを探すために壁やヤギ類なんかを見て周ったのだが、ヘタった6半ではさすがに寒くなってくる。
何かを見つけると興奮して寒さを忘れるのだけど。。。(-o-;

-15m付近の暗がりに黄色いヤギの仲間がいる。
綺麗だな。。。と思ってそこを通るたびによく覗くのだが、結局何も着いていないため素通りする事が多い。
しかし昨日にモンツキベラの子が付いているのを確認して、このヤギをバックに撮ってみたのだが、場所が垂直に切り立つ壁面なので体の固定が効かず玉砕!
今日も負けずにトライ。。。
何とか体は固定する方法を見つけたのだが、このチビがウロチョロウロチョロしてて、なかなかバックにこのヤギを持って来れない。。。(-o-;

この手のベラの子は逃げるとき敵対者(この場合は僕)に対して斜め下側に頭を向けて逃げるのが面白い。
だから、よし!正面を向いた!!と思っても必ず(100%)下向きになるのだ。。。
つまり、敵対者とは目を合わせたくないらしい。。。(笑)

かなり成長したタキベラ
かなり成長したタキベラ
帰りに鼻先でタキベラのもう成魚と言っていいくらいのステージの子を見つけた。
ここまで大きな子に出会ったのは屋久島に来て初めてだ。
ずっと前にここで若魚くらいまで成長した子がいたのだがその子が生きていたのか、新規に入り込んだ子なのか分からないのだが、いずれにしてもちょっとビックリ!

3-4年前までは一湊タンク下では稀だったカンムリベラの成魚が、最近は浅場でよく見るようになってきて、今日なんか巨大オス1匹の周りに大き目のメスが4-5匹集まってまさに産卵直前を思わせる光景(15:45くらい)まで見てしまった。。。
タキベラの成魚といいカンムリベラの成魚といい、何か伊豆諸島っぽくなってきたんですけど。。。(・_・;


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あらら。。。浮遊物が増えてきた。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 22.2℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潮まわり】 06:54 215cm 満潮 / 12:35 97cm 干潮 / 18:02 219cm 満潮 / 大潮(月齢:28.9)
【日の出・日の入】 日出07:00 日没17:16

天気は晴れ。
一湊湾内もベタ凪ぎだった。
今週末は寒気が入り込み、気圧配置も冬型に。。。と聞いていたのだが、割と穏やかな週末だった。

透明度はまずまずなのだが、水面直下にはツノクラゲなどが沢山浮いていて浮遊物も多い。
例年のこの時期の水温に戻る気配はまったくない気がする。。。(・_・;

オキナワベニハゼ
オキナワベニハゼ
 
オオメハゼ
オオメハゼ
 今日は浅場をのんびり潜ってきたのだが、タンク下の手前もイマイチ興味が湧く発見はなく、何か消化不足の1本だった。。。
う~ん。。。水温が下がって、魚の活性がかなり下がっている気がする。
-15m付近でシマタレクチベラやヤマブキベラがオスを中心に複数匹集まっていたのだが、なかなか産卵しない。。。
-12m付近ではクロヘリイトヒキベラのオスたちがディスプレイや求愛を繰り返していたのだが、近づくと止めちゃう。。。

結局、ベニハゼ類を何枚か撮ったくらいで、あまりシャッターを切ることなく90分くらいでエクジットした。。。う~ん。。。


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アデヤカミノウミウシの卵

【ポイント】 元浦
【水温】 22.1℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潮まわり】 06:07 209cm 満潮 / 11:51 96cm 干潮 / 17:22 215cm 満潮 / 大潮(月齢:27.9)
【日の出・日の入】 日出06:59 日没17:16

森羅 - 無数に並び連なること
森羅 - 無数に並び連なること
今日も一湊湾内は時化ているだろうと思い、最初から元浦で潜ろうと午後から海へ。。。
一湊に行ってみると想像以上に一湊湾内は凪ぎていてビックリ!
しかし、すでに心は元浦モード。。。(笑)
計画通り、元浦にエントリー。

1ヶ月前にここの浅場で変なベラの幼魚を見つけたのだが、前半はそれをひたすら探しまくった。
しかし、見つからない。。。(・_・;
さすがに1ヶ月も経っているとそれも厳しく、しかも幼魚だったので捕食されたりして、すでにいなくなってしまったのかもしれない。。。

後半はいろいろと小物を探しながらウダウダしていたのだが、イマイチ発見のない1本だった。

アデヤカミノウミウシと無精卵?
アデヤカミノウミウシと無精卵?
この時期は急にアデヤカミノウミウシが目立ち始める時期だ。
岩壁をよく見ていくと同様に海藻にオレンジ色のウミウシの卵が巻きつけられているのもよく見つかるのだが、これってアデヤカミノウミウシの卵だったんだ。。。(・_・;

その後、2匹、もしくは複数匹で産卵中の子たちを探したのだが、マジになって探すとなかなか見つからない不思議。。。(笑)


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