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終日、一湊タンク下オンリー

【ポイント(Dive Point)】 一湊タンク下No.1 / 一湊タンク下No.1 / 一湊タンク下No.2
【水温(Water Temperature)】 26.8℃ / 25.6℃ / 27.0℃
【透明度(Underwater Visibility)】 20m
【海況(Oceanic Condition)】 やや水面パシャパシャ
【天候(Weather)】 雨
【潜水時間帯(Dive Time)】 8:43-9:48 / 11:27-12:31 / 14:04-15:09
【潮まわり(Sea Tide)】 05:35 228cm 満潮 / 12:30 8cm 干潮 / 19:11 228cm 満潮 / 大潮(月齢:12.9)
【日の出・日の入(Sunrise・Sunset)】 日出05:20 日没19:24

【平均水深(Avg Depth)】 9.4m / 13.2m / 12.0m
【最大水深(Max Depth)】 15.4m / 19.2m / 18.4m

今週末のゲストさんは常連ゲストさんが2組。
コロナ禍前から予約を入れていた方々で、キャンセルすることなく無事に来島することができた。
鹿児島県が県外からの観光客を受け入れ始めたのが7/1だから、ギリギリだったんだけどね。。。^^;

まだまだ梅雨の真っ最中の屋久島。
今日も1日中、雨が降っていた。。。

水温は25℃から27℃の間を上がったり下がったり。。。
速い潮が流れるたびに27℃を超えるのだが、平均するとだいたい26℃前後の水温だ。

今日はお宮前が時化気味だったので、終日、一湊タンク下オンリー。
でも、これは今回のゲストさんたちの望むところであり、まったく問題なし!
という事でまったく同じようなコースでまったく同じようなまったりダイビングで3本。。。(^_^;)




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アジロダカラの産卵

【ポイント(Dive Point)】 お宮前 / 一湊タンク下No.2 / お宮前
【水温(Water Temperature)】 20.0℃ / 20.0℃ / 20.4℃
【透明度(Underwater Visibility)】 20m
【海況(Oceanic Condition)】 凪ぎ
【天候(Weather)】 雨
【潜水時間帯(Dive Time)】 8:41-9:28 / 10:32-11:35 / 13:15-14:14
【潮まわり(Sea Tide)】 04:30 99cm 干潮 / 10:17 177cm 満潮 / 17:24 39cm 干潮 / 小潮(月齢:6.7)
【日の出・日の入(Sunrise・Sunset)】 日出06:07 日没18:36

【平均水深(Avg Depth)】 18.0m / 13.4m / 11.0m
【最大水深(Max Depth)】 30.4m / 23.6m / 17.2m

常連ゲストNさんの2日目。
Nさんは基本的に僕と趣向は一緒で小さな生物を見つける事よりも生物の生態や行動を見たり、写真に撮りたいという人なのだが、今の時期はなかなか難しく、ホシススキベラやイチモンジブダイなどが産卵をしていたけど、こうした動き回る魚は撮影はなかなか難しい。。。^^;
せいぜいじっくり観察できるのはコブシメの産卵くらい。
しかし、今日はイマイチ低調で、午前中はそこそこ産卵行動が見られたが、午後からはほとんど産卵は見られなかった。。。

宇宙からの使者w
ワレカラは今が旬で、昨日は子供を大量に抱えたメスが見られたりしたが、今日は卵を抱えているメスは沢山いたけど子育て中のメスはまったく見られなかった。。。
でもなかなかカッコいい写真が撮れたみたい。。。(^^)
メカっぽさがカッコ良すぎっ!

お宮前の転石帯で見慣れないタカラガイの仲間が産卵していた。
貝類に詳しい八丈島の親方に聞いてみるとアジロダカラというちょっと珍しいタカラガイのようだ。



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ウミウシ探し

【ポイント】 一湊タンク下No.2 / 一湊タンク下No.2
【水温】 20.2℃ / 20.4℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 11:25-12:13 / 13:55-14:51
【潮まわり】 10:08 190cm 満潮 / 16:24 55cm 干潮 / 中潮(月齢:5.3)
【日の出・日の入】 日出07:02 日没18:01

もはや、うちの一番の常連さんとも言える、Nさんご夫婦が今年、初来島。
相変わらず、コケムシに着くウミウシ(カンナツノザヤウミウシやツノザヤウミウシ)が一番のリクエスト。
今回はそこそこ水温も下がってきたので、前回よりは見つかる可能性も高いかと思っていたのだが、まったく見つからない。。。(・_・;)

コケムシ自体が前回に比べて全然見られないのだ。
たまに見かけるコケムシの上にいるフジタウミウシ属の一種をと撮ってみると、周りにはワレカラの仲間がいっぱい!
あえて(?)ワレカラの方にピントを合わせてみると、2匹のお母さんと、それぞれの子どもたちがウジャウジャ。。。


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ショウガサンゴのポリプがかわいい!!(^O^)

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 24.1℃
【透明度】 20m~
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 14:27-16:29
【潮まわり】 08:58 224cm 満潮 / 14:48 90cm 干潮 / 中潮(月齢:2.6)
【日の出・日の入】 日出06:52 日没17:17

連休中のゲストKさんを空港まで送り、午後から1人で海へ。。。
久々の「TG-3お散歩日記」だ。(笑)

今日も顕微鏡モードで面白い写真が撮れないかネタ探し。。。
だいたい「こんな感じで撮りたいっ!」というイメージはいくつかあるんだけど、そのイメージに合った場所に行くとことごとくその被写体がいないという。。。(^_^;)

ウミガメ
OLYMPUS TG-3; PT-056; without external strobes and conversion Lens;
Scene Modes-Under Water Wide1; 1/1000 sec at f2.8; ISO 100;

ウミウシ
OLYMPUS TG-3; PT-056; without external strobes and conversion Lens;
Microscope Modes-Microscope; 1/100 sec at f14; ISO 100;

ワレカラ類なんかはまさにその狙っている被写体のひとつなんだけど、まだちょっと早いようでまったく姿が見えない。
ようやくオスを1匹(3-5mm)見つけたけど、実はこれでも被写体としては大き過ぎなんだよなぁ。。。(笑)
撮りたいのは幼体!!
ワレカラはもう少し水温が下がるのを待たないとならないみたい。。。

ワレカラ1
OLYMPUS TG-3; PT-056; without external strobes and conversion Lens;
Microscope Modes-Microscope; 1/100 sec at f14; ISO 400;

ワレカラ2
OLYMPUS TG-3; PT-056; without external strobes and conversion Lens;
Microscope Modes-Microscope; 1/100 sec at f14; ISO 400;

で、その成体を撮り始めたんだけど、今日はやや海が揺れていたこともあって、かなり撮りにくかった。
コンデジはタイムラグがあるだけに、一眼以上に凪ぎの日を狙って撮らないと厳しいかも。。。(^_^;)

ショウガサンゴ
OLYMPUS TG-3; PT-056; without external strobes and conversion Lens;
Microscope Modes-Microscope; 1/100 sec at f14; ISO 200;
今日、一番ハマったのは、ショウガサンゴのポリプだ。
このサンゴのポリプはここまで拡大して見たことは今までなかったのだが、初めてここまで拡大して見てちょっと驚いた!
先端が丸くなっていて、かわいい!!!(^O^)

いやいやいやいや、、、、これまた、もう少し気合を入れて撮りたいなぁ。。。実はピントが合っているものが少なかった。。。(笑)

ゴマモンガラ
OLYMPUS TG-3; PT-056; without external strobes and conversion Lens;
Scene Modes-Under Water Wide1; 1/80 sec at f2.8; ISO 200;
ゴマモンガラがバリバリ音を立てながらお食事中だった。
つい最近まで襲ってきていたのだが、もう大丈夫みたい。。。
近づくとこっちを軽く睨んだあと、さっと逃げてしまった。
ちょっとドキドキしたけど。。。(笑)


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21℃!ナガニザが産卵してるっ!(◎_◎;)

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 21.0℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 14:32-16:12
【潮まわり】 08:26 212cm 満潮 / 14:41 17cm 干潮 / 中潮(月齢:17.8)
【日の出・日の入】 日出06:45 日没18:15

今日はまたマクロに切り替えて、エントリー。
ここ3日くらい透明度はなかなか良かったのだが、水温は18-19℃とかなり低めだった。
しかし、今日は温かかったー!!!!(^^)
水温は21℃くらいあって、新品のロクハンだと90分過ぎてもまったく寒くなかった!!

だからなのか知らないけど、今日はナガニザが集団産卵してた!!(◎_◎;)
ナガニザはシーズン中でも、ここ一湊タンク下で集団産卵するのは過去に見たこともないのに(もっと沖に出た潮通しの良いポイントではよく見られる)。。。
しかも、まだ2月なんだけど。。。(・。・;

昨日はワイドレンズ装着で狙って入ったにも関わらず、キビナゴは全然、塊になっていなかったのに、今日はまたものすごい数のキビナゴが-6m付近にかたまっており、かなり迫力があった。
ま、マジっすか。。。(-_-;)
なんか、こんなんばかり。。。(笑)

ヒドロ虫に着くウミウシ
ヒドロ虫に着くウミウシ
今日の狙いは昨日、同業者のTくんに教えてもらった、ヒドロ虫(ホソガヤの一種?)に着くウミウシ。
小さな小さなヒドロ虫に真っ白いウミウシが着いていたというのだ。
何もしていないウミウシを単体で撮ることはあまりないのだが、ヒドロ虫に着いているのなら話は別だ。
探してみるとスグに見つかったのだが、何か全然、絵にならねー!!!(笑)
このポリプを食べて生きているのかな。。。?

1匹でかいのが着いてた
1匹でかいのが着いてた
ワレカラがウジャウジャ。。。
ワレカラがウジャウジャ。。。
周囲には結構、このヒドロ虫が見られたので、しばらく1株1株を丹念に見ていくと、すげーワレカラがウジャウジャ着いてる!!!(◎_◎;)
屋久島にはワレカラ類は少ないとばかり思っていたけど、単に僕がそういうところを見ていなかっただけかもしれない。。。(笑)
ただ、いつでもワレカラモドキだと思われる種類ばかりだけど。。。

ここでもワレカラとウミウシがヒドロ虫の上で共存共栄している様子を撮ろうと、ウミウシを探したけど見つからなかった。
1匹大きなワレカラがいたけど、こいつは卵を抱えそうな感じ。。。
お腹からチビが出ていくシーン、狙ってみようかな。。。こんどはちょっと浅いし。

そういえば、流れ藻(アカモク)が早くも流れてきている。
今日もある程度のかたまりで一湊湾内に入り込んでいて、しばらくハナオコゼを探してみたけど見つからなかった。。。


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誰かと一緒だと安心しちゃってハメを外しがち(笑)

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 21.1℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 15:15-16:53
【潮まわり】 04:49 85cm 干潮 / 10:33 184cm 満潮 / 17:36 27cm 干潮 / 小潮(月齢:21.2)
【日の出・日の入】 日出06:28 日没18:25

いよいよ海岸線にはダイバーの姿がチラホラ見られ始めている。
冬季はほんと寂しい一湊もだんだんと活気が出てきている感じ。。。

ホシゾラワラエビはチビが多く目に付く
ホシゾラワラエビはチビが多く目に付く
ホームグラウンドの一湊タンク下でも、海に行くと僕以外に他の同業者の車が止まっている事も多くなってきた。
冬季は屋久島で潜っているのが僕1人だったりするのでかなり寂しい感じなのだが、エントリー前に誰かと話ができるようになるこの時期はちょっと嬉しかったりする。(笑)
やっぱ、エントリー前に情報交換や談笑できる環境の方がずっといい。

今日はエントリー時に一緒になった同業者と一緒に入り、沖へ。。。

その同業者が昨日撮ったコケムシの仲間に着く綺麗なウミウシを探すために水底から出ているコケムシを虱潰しに見ていったのだが、そんな極小なウミウシはローガンズに入会した僕には見つからない。。。(¨;)
結局、-30mにあるガヤに着くワレカラをずっと撮ってた。。。
なぜこの水深でワレカラ???とか思ったけど、隣でずっと同業者がホタテツノハゼのペアを撮っていたので、何かつられてずっとそこにいた。。。(笑)

先日Facebookで綺麗に青抜きのワレカラを撮っていた方がいたので、それを真似して撮ったのだけど、いや~ワレカラを絞りを開けて撮るのはかなり至難の業だ。
ローガンズの僕にはなおさら。。。(笑)
結果は惨敗!!
50枚くらいシャッターを切ったけど、見せれる写真は皆無だった。
ワレカラは少なくともF16ぐらいは絞らないと僕には無理っ!(笑)

コンピュータがかなりうるさく浮上を催促するので、帰ろうとしたら、まだ同業者がホタテで固まっていた。。。お~い。。。帰るぞ~(^_^;)

浅場で春の風物詩ミギマキのチビを見つけた!!(#^.^#)
屋久島ではミギマキ自体が少ないのだが、一応、チビは春の風物詩。
さー撮ろう!!!と思ったら、同業者が手招きする。。。
行ってみると、メチャ小さな1mmくらいのアオモウミウシを教えてくれた。
えっ?無理だってば。。。( ̄□ ̄;)!!
ローガンズに入会したばかりの俺には撮れね~って!!こんなん小さい子。
またミギマキのチビの元に帰った時にはすでに姿はなし。。。
ミギマキたん。。。 (´;ω;`)ウッ…

結局、今日はロクに写真を撮れずに終わってしまった。。。


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多分、ワレカラ類の遺伝的多様性は低いに違いない。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 22.3℃
【透明度】 ~20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 14:31-16:26
【潮まわり】 04:48 160cm 満潮 / 10:29 102cm 干潮 / 15:52 164cm 満潮 / 中潮(月齢:11.2)
【日の出・日の入】 日出06:40 日没18:18

今日も午後から海へ。。。

今日も水温は22-23℃はあるのだが、高水温になってからは何か透明度は落ちた感じがする。
通常、屋久島は黒潮に水温と透明度が左右されるため、黒潮が接岸すると水温も透明度も上がる。
しかし、今回は水温は高いのだけど、透明度がイマイチだ。。。

今日は昨日、スタッフが見つけたダテハゼに着くウミウシを探しに行ったのだが、見つからない。。。
ペアだというからすんなり見つかるかと思ったけど甘かった。

しばらく探しながら周囲を徘徊したけど、見つからないので結局、今日もワレカラへ。(笑)
ずっと狙っている構図というか画があるのだけど、やっぱ、なんかイメージ通りの写真が撮れない。。。
その狙っている写真はスッキリ&シンプルである事が条件なので、汚れが沢山着いていたり、背景がうるさかったりと今のここのガヤではちと厳しい。(¨;)

綺麗なガヤを探してウロウロしたけど、どれも今ひとつでスッキリしたガヤが見つからない。
見つけてもそういうガヤには1匹も着いていなかったり。(笑)

そもそもレンズも60mmの方がいいかな。。。

ワレカラの子供たち
ワレカラの子供たち
ワレカラのまだ若い子たち
ワレカラのまだ若い子たち
ワレカラの生まれた子供たちは母親の元を巣立つと、同じガヤにそのまま居つくようだ。
子供たちが巣立った直後のガヤをよ~く見ると、ガヤの脈に沿って無数の子供たちが着いていて、規則正しく並んでいる。。。
個体識別は厳しいけど、だいたい同じ個体群であろう連中を2-3日毎日のように見ていると、かなり成長は早そうに感じる。
サイズが明らかに大きくなってるのが分かるのだ。

そして、多分1ヶ月もすればそのままそのガヤで立派なオトナになリ、兄弟同士や親子同士で頻繁に繁殖しているに違いない。。。
そう考えると、こいつらって基本的にかなり血は濃いのだと思う。(¨;)

屋久島の鮎のように、ワレカラ類の遺伝的多様性はかなり低いのではないだろうか?
もしかして、地域ごとに同じ種類でも遺伝的な違いが見られたりするのだろうか。。。?

ある程度大きくなるまで母親の胸元で抱かれて育ち、独立後も小さなそのガヤで一生を送るとすればそういう事だよね?きっと。(・_・;)


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ワレカラの個体識別は難しい。。。(・_・;)

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 22.4℃
【透明度】 ~20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 14:32-16:24
【潮まわり】 09:06 117cm 干潮 / 14:27 153cm 満潮 / 若潮(月齢:10.2)
【日の出・日の入】 日出06:41 日没18:18

今日も午後から海へ。。。
海はかなり凪ぎてきたけど、まだちょっと水中はうねってる。
水温は相変わらず高めだけど、透明度はイマイチ。。。

ワレカラの仲間1
ワレカラの仲間1
ワレカラの仲間2
ワレカラの仲間2
今日もワレカラ通いだ。(笑)
一昨日にメチャクチャ子供を抱えていた母親を見つけて、そいつとその周辺の連中数匹の個体識別を試みた。
ウジャウジャとバラバラに存在しているように見えて、当然、彼らにも社会があって、社会行動もあるはず。
その辺を調べようと思ったのだが。。。

その母親の抱えていた子供たちの中にはすでに独立しても良い頃合いのサイズの子たちも混じっていて、その独立具合も知りたかったので、昨日もワレカラ・デーにするつもりだったのだが、ワイドでオオモンカエルアンコウを撮りに行っちゃったので、中1日のチェックだ。

ま~結論から言うと、、、無理っ!!!ワレカラの個体識別は!!!(・_・;)
かなり大きかったその母親でさえ、もうどこに行っちゃったのか全然分からないし、一昨日に観察していた狭いエリア(4cm四方くらい)でさえ、昨日いた連中とはガラリと変わっていた。
これだとハッチアウトの観察でさえ、危ういかも。。。

ただ、そのガヤの全体を一通り見たけど、もういっぱいいっぱいに子供を抱えた母親は見られなかったので、多分、あのデカイ子供たちはもう独立したと思われる。
この2日間、大きく海も時化なかったので、このガヤのどこかにいるんだろうな。。。

目の周りが変な色になってるマジマクロイシモチ
目の周りが変な色になってるマジマクロイシモチ
エクジット直前にメチャ綺麗なアオスジガンガゼを見つけた。
そこには2匹のマジマクロイシモチがいたのだが、そのうち1匹の体色がなんか変。。。(・_・;)
目の周りを中心に顔色が悪いというか。。。
青白く染まっていて、何か怖い。(笑)

アオスジガンガゼに着くマジマクロイシモチをちょっと絞りを開けて撮ると、ガンガゼの「青」がマジマクロイシモチの顔に反射して、ちょっと青白くなったりする。
しかし、今回はもうそのレベルじゃなくて、完全に病的なのだ。

ただ白ではなく、ちょっと青白いのは、アオスジガンガゼが関係しているのだろうか。。。?
もうエアーがなかったので、明日も見ようと決めてエクジットした。


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いくらなんでも育て過ぎやろー!!(笑)

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 22.1℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 14:49-16:30
【潮まわり】 05:14 105cm 干潮 / 11:19 163cm 満潮 / 18:53 56cm 干潮 / 小潮(月齢:8.2)
【日の出・日の入】 日出06:43 日没18:16

いや~温かい!!
ここにきて連日の22℃オーバーの水温が続いている。
これはGWちょっと前(4月下旬)の水温だ。

今日も午後から海へ。。。
昨日、遊離しそうなヒドロ虫を見つけて、これが本当に離れたか見に行ったのだが。。。
現場ではやっぱりポリプ体が小さくなっているように感じたので、とりあえず何枚も写真を撮っておいた。(とても小さなものなので帰ってからじっくりPCで見る必要があるのだ)
しかし。。。帰ってからPCで見てみると、昨日観察した群体とは違う群体を撮っていた!!!(¨;)
マジっすか。。。!!!

ワレカラ類の動きと格好がメチャ面白い!
ワレカラ類の動きと格好がメチャ面白い!
こんな感じでガヤに着いている
こんな感じでガヤに着いている
今日はまたワレカラの仲間が溜まっているガヤへ。
こいつらは動きや形が面白いので、撮り方によっては面白い写真(つまり作品)になると思っているのだが、いろいろ撮ってみたけどなんかイマイチ。。。
何枚か撮ったあと、気がつくと結局は子育て中のワレカラをずっと観察していた。。。(笑)

1匹、通常の倍くらいの子供を胸元に抱いて子育てしている母親を発見!
もう顔のあたりにまで子供を乗せて、母親は前がほとんど見えないような状態。。。(笑)
さすがに重いのか、さかんに腰を曲げてしまっていた。

子供が多過ぎて母親の顔が隠れちゃってる。。。(笑)
子供が多過ぎて母親の顔が隠れちゃってる。。。(笑)
でも、やっぱりこんな状態でも母親は強いようで、他の個体にかち合うとスグに喧嘩をはじめるのだが、ほとんど勝ってた。
喧嘩相手はこの母親に比べると、メチャ身軽な状態なのに、すぐに退散してしまう。。。(^_^;)
見ていると、この母親に限らず、子育て中の個体の方が強いようだ。

しかし、よく見ると、すでにとっくに母親のもとを離れて自立しているようなサイズの子がまだ何匹も乗っかっているのだけど、これはどういう事???
3-4mmくらいになるとどうも母親の元を離れて、同じガヤの上でそれぞれ生活をしているのをよく見かけるのだが、この母親の上に乗っかっている子の中には、6-7mmくらいの子も混じっているような気がする。
ある本によると、通常は母親から離れて生活していても、自立後ある程度の期間は危険が迫るとまた母親の胸元に戻る種類もいるらしい。
という事は、待っていれば母親のもとを離れる瞬間が撮れるかも。。。と思い、しばらく観察していたけどなかなか離れない。

いや~このワレカラの着くガヤがもう少し近い、頻繁に通ってチェックできる場所にあったらなぁ。。。(¨;)


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久しぶりのガイドです。。。^^;

【ポイント】 一湊タンク下No.1/元浦東
【水温】 18.3℃/18.9℃
【透明度】 20m~
【海況】 時化気味
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 11:39-13:11/14:34-16:19
【潮まわり】 09:11 199cm 満潮 / 15:39 30cm 干潮 / 中潮(月齢:4.2)
【日の出・日の入】 日出06:48 日没18:13

今日は久々のファンのガイド。
とは言っても、ゲストは常連G氏なので、もうガイドというかほとんど一緒に遊んでいるようなもので、いつもの1日1本のお遊びダイビングが1日2本のお遊びダイビングになるだけの話であるような。。。(^_^;)

今日も海はかなり時化ていて、水中はウネウネ&ニゴニゴ。。。
常連G氏はあまり僕の中のマイブームにはなかなか興味を持ってくれる人ではないので、僕が最近ブログでネタにしているようなヒドロ虫は紹介したくても無視される。(笑)

お腹には卵、胸元には赤ちゃん
お腹には卵、胸元には赤ちゃん
一応、リクエストを聞くと「ワレカラの卵守り」とか言ってるし。。。それ、他店のブログやん!!! (;゚∀゚)

今日もワレカラの着くガヤは昨日以上に揺れていて撮りにくい。。。
今日も結構沢山のワレカラが卵を抱えていたり、子供を育てていたりした。

ワレカラは前にブログにも書いたけど、水中動物では珍しく自分の子供がある程度大きくなるまで、ママがキッチリ育てるという超面白い生態がある。
左写真はお腹に新しい卵を抱えつつ、胸元にはいっぱいその前に産んだ子供たちを抱えて、子守しているのが分かるでしょ?

ちょっとした拍子にそれまで他のワレカラがいた場所に、別のワレカラが侵入すると喧嘩が始まる。。。
鎌状の腕を振り回し、大喧嘩するのだが、負けた方はその場から退散する。
以下はママ同士の喧嘩の様子です。。。^^;

戦う母親!!
戦う母親!!
白ママ危うし!!
白ママ危うし!!

結局、左の白いママが勝った!!
結局、左の白いママが勝った!!
そしてまた平和が訪れる。。。
いつもはこんな感じでガヤの1葉状部分に1匹の割合で佇んでいる。(成体の場合)

先ほどの喧嘩は左側の白いママがいる場所での出来事だったのだが、勝った白ママがそこに陣取り、負けた方のママは一番右側に移動してスッポリ収まった。(*^_^*)

卵を抱えた身重の状態でさらに子供を無数に抱えているのに、ほんと勇敢な母親でしょ?
こうして子供を大事に守りながら、日々の生活を送る。。。
って!父親はどこに行ったんだーーーーーーーーーーーーーー!!! (;゚∀゚)


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なぜにいつも揺れている時にわざわざワレカラ?(^_^;)

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 18.2℃
【透明度】 30m
【海況】 ウネウネ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 14:23-16:01
【潮まわり】 08:22 206cm 満潮 / 14:36 28cm 干潮 / 中潮(月齢:2.2)
【日の出・日の入】 日出06:50 日没18:12

今日も北西が吹いていて、一湊湾内はちょっと時化気味。。。
タンク下もウネウネだった。

ちょっと浮遊物が多かったけど、相変わらず透明度はかなり良かった。
今日は水底でずっとワレカラを撮影していたんだけど、水底(-20m以深)はメチャクチャ寒かった。。。(¨;)

pic1
pic1
ワレカラの仲間が面白いシーズンだ。
屋久島ではどこにでもいる生物ではなくて、一定のガヤ類にまとまって着いており、他所ではほとんど見ることはない。
そのワレカラたちは卵を抱えているものあり、すでに孵化した子どもたちを育てているものあり、すでにママの元を巣立って、無数に極小ワレカラが着いているガヤありと、メチャ面白い!

ただ、ガヤ類に着いているだけに、水中の揺れがあると撮影がかなり困難だ。
で、どういうわけか、ワレカラ類を撮る時はいつもウネウネの中で撮ることが多い気がする。。。(^_^;)
昨年もそうだった。
これはワレカラ類には失礼な言い方になるが、多分、海が荒れ、何か今ひとつ海が寂しい時に必ずワレカラを撮りに行っているような気がする。。。(笑)

ワレカラ類は海の生き物としては珍しく、子供を産んだら彼らが成長するまで母親が育てるというとても興味深い生態を持っている。
そんな甲殻類なのに浮遊期間を持たない生活史が面白くて、昨年はかなりハマった。

pic2
pic2
pic3
pic3
しかし、今年はある海外のダイバーが撮った水中写真を見てから被写体としての興味も湧いてきていた。
で、イメージする構図があるのだけど、これがなかなか上手くいかない。。。
揺れがものスゴくてガヤがユラユラ揺れる上に、ワレカラたちも意外に動く。。。
しかも、複数匹が狭い箇所にワラワラ集まっていて、しかもウネリでガヤにゴミが付着しやすくて、正直、写真としては何か汚ねー!!(ごめんよ~ワレカラさん。。。笑)

いずれにしても、何もこんなに時化ている時に撮る被写体ではない訳で自分が悪いのだけど。
でも、一度撮り始めると、なかなか離れられない。。。(¨;)
結局、ずっとこいつらに貼り付いて1本が終わってしまった。。。( ̄Д ̄;)


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増えつつあるワレカラの仲間

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 19.2℃
【透明度】 30m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 14:28-16:07
【潮まわり】 07:42 213cm 満潮 / 13:32 67cm 干潮 / 19:09 220cm 満潮 / 大潮(月齢:15.7)
【日の出・日の入】 日出07:14 日没17:43

今日も一応、凪ぎ。。。

最近、毎日のようにエントリー口近くの同じ場所から竿を出している釣り人がいるんだけど、これを迂回して沖に出るのが面倒くさい。。。(笑)
水中の魚類相とそこに棲む魚の生態を見る限りでは、何も釣れないと思うなぁ。。。ここ。。。(^^;)

今日は昨日引き上げた水温ロガーを元の位置に戻すのが目的。
2本の水温ロガーを再設置したあと、久し振りにワレカラの様子を見に行った。
もう一度、子育て中のワレカラ(⇒子育てするワレカラモドキ | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –)を違う構図で撮りたいのだけど。。。

ワレカラの多分、雌雄(右がオス)
ワレカラの多分、雌雄(右がオス)
例の定点観察しているクロガヤを見ると少しづつ数が増えているような気がする。。。
先日の時化で吹き飛ばされて数が少なくなっているのではないか?と心配したけど、みんな無事だったみたい。
前回、ウジャウジャ着いていた1mmくらいの幼体も、それぞれ目に見えて分かるくらい成長して今はみんな3mmくらいになっていた。
成長スピードはかなり速い!

さて、目的の子育て中のメスを探してみたが、まったく見当たらない。。。
前回は「見たいな~」と思ったらスグに見つかったので、割と簡単に見られるものだとばかり思っていたけど、結構稀だったみたい。
タイミングが良かったというか、ラッキーだったというか。。。

ちなみに卵持ちのメスも前に比べて少ない気がする。
観察を始めた10日前は卵持ちの個体自体が多かった事からもやっぱタイミングが良かったのかもしれない。。。

鎌の部分が白く膨らんでいる子
鎌の部分が白く膨らんでいる子
全身が白い個体
全身が白い個体
前回よりも個体数が増えて見慣れない子が何匹もいたのだが、そんな中でこれまでここで見られてきた種類(ワレカラモドキ?)と比べてちょっと見かけが異なる子が2匹いた。
多分、同じ種類だとは思うのだけど、ここまで見かけが違うとちょっと悩んでしまう。。。

左側の子は鎌状の腕の部分が異常に太く白いのが肉眼でもよく分かる。
お腹には卵を抱えていたので、多分、他の子と同じ種類だとは思うのだけど、なぜにここまで腕が白く太いのか謎。。。(・_・;

右側の子は「完全に別種じゃねーの?」と思えるくらいに体色が違う。
背中に棘があるのも気になる。。。


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背中に棘のあるワレカラ類

【ポイント】 一湊タンク下No.3&2
【水温】 19.2℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 14:14-16:00
【潮まわり】 05:58 92cm 干潮 / 12:25 175cm 満潮 / 長潮(月齢:8.7)
【日の出・日の入】 日出07:15 日没17:37

また海は静かになり、今日はまずまずの凪ぎ。
正確には対岸には白波が当たり、水中もやや揺れがあるが、この時期としては良いコンディションだ。
時折、晴れ間も見られ、気温はあまり変わらないけど、気持ち的には暖かい。(笑)

水中は浮遊物もなく、透明度はなかなか良かった。
晴れていればワイドでもいけそうなくらい。

今日は漁礁のガヤ類をじっくり見てみようと思い遠出。
漁礁の壁にはガヤの類が沢山見られたと記憶していたのだが、意外に少なかった。
しかも、大きな群体をワクワクしながら見ると、まったくワレカラなんて着いていなくてガッカリの繰り返し。
ワレカラが着いている群体は決まっていて、そこに集中的に着いている状態だ。

背中に棘のあるワレカラ
背中に棘のあるワレカラ
さて、ここ連日、観察してきたワレカラたちなのだが、種類にはあまり興味がなかったのだが、一応ワレカラの研究者の方に写真を見て頂き、聞いてみたところ、標本がないと何とも言えないとした上でワレカラモドキに近い仲間ではあると思うけど、写真の中には背中に棘がある個体もいるようだとの事。
ワレカラモドキにはこの棘がないようなのだ。

そんな事はまったく気づかなかったので、今日はその辺をよく観察してみたところ。。。
ほとんどのワレカラの背中には棘は見られないのだが、たまに棘のあるやつも確かにいる。
しかも写真のように棘のない個体と同所的に。。。

上の大きな個体は棘はなく、このタイプが最も多いのだが、下の腰を折り曲げたような個体には確かに棘のようなものが見られる。
ただ、小さな小さな同じガヤのしかも至近距離にいたりするので別種だとは考えにくい。
なので、雌雄差や成長ステージによる差なのだと思うのだけど。。。(・_・;
ワレカラ類も別種だったらもう少し明確な棲み分けが見られると思うのだ。

ワレカラモドキという種類はどうなのだろう?
雌雄差や成長ステージによる差ってあるのかな?

ワレカラ類の幼体ウジャウジャ
ワレカラ類の幼体ウジャウジャ
結局、最後はいつもの定点観測場所へ。。。
昨日までは成体が数匹着いていただけの群体に写真のようにウジャウジャと幼体が着いていた。
昨日、見たとき、この群体には抱卵中のメスはいたけど、子育て中のメスはいなかったので、ちょっと不思議な感じ。。。(ーー;)
こいつらどこから来たんだろ。。。?
子育てはしないのか???(ーー;)
繁殖サイクルがよく分からなくなってくる。(ーΩー )ウゥーン

クロガヤ???
クロガヤ???
これまでこれらのワレカラが着くガヤを「シロガヤ、シロガヤ」と言っていたが、訂正。。。(^^;;
テキトーに言ってました。。。すんません。。。<(_ _)>

ワレカラの研究者の方にそれも指摘され(笑)、早速全体を撮ってきた。
確かにシロガヤじゃないか。。。(^^;)
クロガヤに近い気もするけど、僕の知るクロガヤ(八丈でよく見られる先端がカールするやつ)とは違う気も。。。
なんだろ?これ?
誰か教えてください。。。

ヒドロ虫も種類が多そうだなぁ。。。(ーー;)


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ワレカラモドキの個体識別

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 18.6℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 雨
【潜水時間帯】 14:43-16:18
【潮まわり】 11:02 186cm 満潮 / 17:36 70cm 干潮 / 小潮(月齢:6.7)
【日の出・日の入】 日出07:15 日没17:35

今日も寒い。
せめて晴れてくれれば暖かく感じるのだけど、冬季の屋久島・北部は曇天or雨がスタンダード。

今日もワレカラ探し。
最初は手前をちょっと探ったけどやっぱり見つからない。
結局、いつものシロガヤの小群集に落ち着いた。

ワレカラモドキのメス
こいつかな?
まずは一昨日、子育てしていたメスをチェックしたのだが、すでに子育てしている個体がまったく見当たらない。
1週間くらいは母親の体の上にまとわりついているはずなのだけど。。。
仮にそいつらがすでに母親の元を離れてしまったとしても、一昨日のメスはさらに保育囊の中に卵がパンパンに入っていたわけだから、新たな幼体がメスの体にまとわり着いていても良いはずなのだけど、卵を抱えている個体すら見当たらない。。。ナゼだぁ~!!!

いたのはこいつ。(左写真)
保育囊があるのでメスだとは思うのだが、幼体もまとわり着いていなければ卵も持っていない。。。
大きさは同じくらいで体の模様なんかも似ているけど、ちゃんと個体識別していなかったから確証はない。。。
このシロガヤには個体数も少ないし、たった2日後なので、すぐに個体が特定できる(個体識別できる)と思っていたのだが、甘かった。(・_・;

ワレカラモドキの幼体
ワレカラモドキの幼体
ただ、シロガヤをよ~く見ると、多分、母親の体から離れたばかりの幼体がウジャウジャ着いていた。
外敵が近づくとまた母親の体の上に逃げしがみつくらしいのだが、そのような行動はまったく見られなかった。
こいつらは一昨日、メスの体にまとわり着いていた連中なのかなぁ。。。(これも確証なし)

ワレカラモドキのオス?
ワレカラモドキのオス?
いやいやいや。。。数が少ないからワレカラモドキの個体識別は容易だと考えていたけど、こりゃかなり真面目にやらないと厳しいかも。
ただ、ワレカラモドキは体の模様(斑紋)が1匹1匹明らかに違うので、真面目にやれば個体識別できそうではある。

こいつは触角(?)の真ん中くらいのところにある白い部分がクッキリしているので、スグに分かった。
一昨日もいた子だ。(多分オス)
こいつが着いていたシロガヤには他に卵持ちの一回り小さなメスもいたので、このコミュニティを定点観察してハッチアウト写真をゲットしようかな。。。とも考えたけど、メスがちょっと小さ過ぎ。
一昨日、見た子育て中のメスは大きくて良かったなぁ。。。

ワレカラモドキは小さいので生態&行動の写真撮影がかなり難しい。
オマケにシロガヤは揺れるのでピント合わせがかなりシビアなのだ。
今日なんてめったにやらない絞り値F32!!
それでも全身になかなかピントが合わず苦労した。
ハッチアウトの時間は多分短いだろうし、孵化直後の幼体は超微小だろうからピント合わせが重要になってくる。
ちょっと練習せねば。。。来るべきハッチアウト観察の日に向けて。(笑)

漁礁のワレカラ類
漁礁のワレカラ類
いずれにしても、もう少しワレカラ類が沢山着いているところを見つけたい。
この場所はちょっと個体数が少な過ぎる。

シロガヤがもっと大群生しているところがあった気がするのだけど、それがどこだか分からない。。。
普段はあまり気にしない生物は、いざ必要になるとそれがどこだったかスグに思い出せないから困ったものだ。(^^;;

漁礁まで行けばそれなりにシロガヤはあるのだが、ちょっと遠くて深過ぎ。
一応、行ってみたけど、やっぱり長居ができなくて定点観察が厳しかった。

やっぱり、屋久島はワレカラ類は少ない。。。

コンゴウフグの成魚
コンゴウフグの成魚
砂地で久し振りにコンゴウフグの成魚に出会った。
まぁ、そもそもマクロサイズではないのだけど、やっぱりまともに撮らせてくれない。
フグのくせに逃げ足が超速いのだ。
前にもなかなか回り込ませてくれないし。。。


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もっと近場でワレカラ探し

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 18.7℃
【透明度】 25m
【海況】 やや時化
【天候】 くもり
【潮まわり】 04:08 43cm 干潮 / 10:30 191cm 満潮 / 16:51 71cm 干潮 / 小潮(月齢:5.7)
【日の出・日の入】 日出07:15 日没17:34

いやいやいや。。。ちょっと待て!寒過ぎだろ、これ。。。
足先も寒いを通り越して痛いぞ。。。
まぁ、原因は薄着で未だに漁サンだからなのかもしれないけど。(笑)

それにしたって寒い。。。海の中も最低水温を更新中でボトムで17℃台が普通に出てるし。
ロクハンはまだ新しいのに、気絶しそうなくらいに寒い。。。
年々、確実に寒がりになってる。

ボロボロなバンダイシモチ
ボロボロなバンダイシモチ
この冷たさで何か魚でも死んでないかな。。。と悪趣味な探索をするも、17℃じゃさすがに死なないか。(^^;;
でもエントリーするなり、通常は警戒心が強く日中は暗い穴の中に棲んでいて、夜になると外に出てくるバンダイシモチがなぜか中層に浮いていた。
近づくと普通は暗がりに入ってしまうのだが、全然逃げない。
よく見るとヒレや体はボロボロで、傷つき、今にも死にそうな感じ。。。

どうしたんだろ?
こんなところに逃げずに浮いていれば、エソ類などに捕食されちゃうに違いない。
ここで待ってれば捕食シーンが見られる!とも思ったけど止めた。

そう、今日はやる事があったのだ。
昨日、一昨日とワレカラモドキの卵や子育てを観察したわけだが、あとはぜひともハッチアウトを見たい!
しかし、観察していた場所が長時間観察には向かない場所(-20m以深の砂地)なので、もっと浅くて近い場所にいるワレカラ類を探さねばならない。

アカホシカクレエビ
アカホシカクレエビ
岩礁域を中心に見て周ったのだが、ワレカラ類が着きそうな海藻もガヤ類も当てがない。。。
ある程度、深場に降りればシロガヤなどは見られるけど、昨日、一昨日と観察していた場所よりも遠く、深くては意味がない。(笑)
-20m以浅をいろいろ見て周ったけど、やっぱり屋久島ではワレカラ類は稀種だった。
僕には比較対象が昔住んでいた八丈島しかないのだが、八丈島はワレカラ類は冷水塊期を中心にそこら中で見られていた記憶があるので、やっぱり屋久島は少ないのだと思う。
まぁ、まだちょっと環境がよく分からないのと、目が慣れていないせいもあるのかもしれないけど。。。(ーー;)

これはもう、-20m以深の水深は仕方がないとして、夜のハッチアウトに備えて(笑)せめて岩礁域内&エントリー口から近いとこでワレカラ類を見つけたいところ。。。
明日はもう少し手前の方で探してみよう。。。寒いけど。(笑)

Flickrで”Skeleton Shrimp”を検索すると、もの凄い数の写真が出てくる。(”ワレカラ”で検索しても僕の写真しか出てこないけど。。。(笑))
これを見ていると、様々なものに着く事が分かる。
カイメンとかも探してみるか。。。ツツボヤに着けば面白いのになぁ。。。
それとピンクや赤いワレカラもいるんだ。。。驚いた。。。(・_・;


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子育てするワレカラモドキ

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 19.0℃
【透明度】 25m
【海況】 やや時化
【天候】 雨
【潮まわり】 10:01 196cm 満潮 / 16:12 71cm 干潮 / 中潮(正午月齢4.7)
【日の出・日の入】 日出07:15 日没17:33

今日は朝から雨。。。
雨の日はロクハンを粉で着るのが大変なので嫌いっ!(笑)

午後から一湊タンク下に潜りに行ったのだが、またまた時化つつある海に逆戻り。。。
冬はこの繰り返し。

今日は昨日同様の場所に保育中のワレカラモドキを探しに行った。
ワレカラモドキが着くシロガヤは屋久島では-20m以深まで降りなければならず、長居ができないのが辛い。
もっと浅いところにいればいいのに。。。

胸部で子育てするワレカラモドキ
胸部で子育てするワレカラモドキ
最初はメスの顔の上にまで幼体が乗ってた
メスの顔の上にまで幼体が。。。
保育中のワレカラモドキはあっけなくスグに見つかった。(・_・;
肉眼でもよく分かるのだが、メスの胸元付近にウジャウジャと幼体がしがみついている。。。
すげ~
お腹には新たな卵があった。
繁殖のサイクルは思ったよりも早いみたい。。。

日本動物大百科〈7〉無脊椎動物」によるとワレカラ類のメスは交尾後、卵をお腹付近の保育囊に移しここで孵化させ、幼体はこの保育囊から這い出てくるわけだが、そのままメスの胸部付近にしがみつき、一定期間(2週間以上)母親の保護下で過ごすらしい。
母親から離れた後も1週間くらいは母親周囲に留まって、他の生物が近づくと母親の体の上に戻るみたいな事を繰り返すみたい。。。(か、かわいい。。。(^_^))

つまり、ワレカラの仲間は人間同様に子育てするのだ!(お~!!)
しかも、メスが子育ての中心ってのも人間と同じ。

どうりで見た目が人間ソックリなわけだ。。。(関係ないか。。。笑)

ワレカラモドキ
しょっと!
ワレカラモドキ
よ~い、
これは別のシロガヤに移ろうとする子。
よ~い、しょっと!
ってな声が聞こえてきそうなくらい、動きが人間チックで超面白い。。。(^^;)
ちょっと猫背。(笑)

ワレカラの仲間はヤドカリみたいに交尾前ガーディングもするらしい。。。
前々から見たかった保育囊から這い出てくる(孵化する)幼体同様に、これも見てみたいな。。。
あと。。。孵化はもしかして夜かな。。。?(・_・;
早朝とか夜とかって、この時期はちと辛いなぁ。。。寒すぎ。。。(ーー;)

喧嘩中のハナキンチャクフグのオス
喧嘩中のハナキンチャクフグのオス
帰りにハナキンチャクフグのオス2匹がもの凄い派手な体色で喧嘩していた。
やっぱりメスを巡る争いのようで、近くには小さなメスがいた。

前もそうだったんだけど、やっぱりこの時間(夕方/日没1-2時間前)の喧嘩が多い。
産卵は日没前後なのかな。。。


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ワレカラモドキの保育囊

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 18.6℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴天
【潮まわり】 09:32 200cm 満潮 / 15:35 72cm 干潮 / 中潮(月齢3.7)
【日の出・日の入】 日出07:15 日没17:33

今日は雲ひとつ無い快晴!
ちょっと寒いけど、海も凪ぎてダイビング日和な1日だった。
ゲストがいるときに、こうあって欲しいのだけど。。。(-o-;

クシノハカクレエビ
クシノハカクレエビ
海水温はどん底状態に突入!
屋久島は年間で最も低い水温が18℃前後。
まさに1年の中で一番水温の低い時期に入った。。。寒い。。。ブルブル

透明度だけはガンガンに良い状態の中、小物にはまる。。。(笑)

先日届いたOCEAN GEOGRAPHIC誌の今月号を見ていたら、World Underwater Pictures Festivalの結果が載っていた。
銀賞に入選した抱卵中のワレカラの写真を見て、突然思い出した!
今だったらワレカラの放幼、もしくは子育てが見れる(撮れる)かも!!

ワレカラの仲間は屋久島では意外に少なくて、この水温の低い時期にガヤ類に小さな個体がたまに数匹着くのを見るくらい。
(まぁ~あまりマクロ目なダイビングを普段していないから目につかないという可能性もあるけど。。。(笑))
それが昨年はこの時期にウジャウジャ着いているシロガヤを見つけたので、そこに直行!

ワレカラモドキ?の若い個体たち
ワレカラモドキ?の若い個体たち
しかし、昨年はあれほど着いていたのに、今年は全然着いてね~!!と思って、よ~く見たら。。。
うぉ~沢山着いてるじゃん!チビが。。。(^^;)
やや若い個体が写真のようにガヤの脈に沿うように着いているのを見て思わず笑ってしまった。。。これも擬態?(笑)

種類はワレカラモドキだと思うのだが、よく分からない。。。
どういうわけか海岸動物図鑑の中では最も充実していると思われる「原色検索日本海岸動物図鑑〈2〉(1995/12発行)」にはワレカラモドキが載っていないのだ。

なのに、ダイバーの間ではワレカラモドキは非常に有名。。。
多分、これはダイバー御用達の「海辺の生きもの (山渓フィールドブックス)」に載っているからなのだろうと思う。

卵を抱えるワレカラモドキのメス
卵を抱えるワレカラモドキのメス
まぁ、種類はともかく、目的はワレカラ類の放幼、もしくは子育て。。。
引き続き、しつこく探してみると何とか数匹成体を見つけ、1匹は保育囊に卵を抱えていた。
ワレカラモドキのメスは放幼後、胸元の辺りに幼体を沢山くっつけて(幼体がまとわり着いて)子育てするようで、その写真が海辺の生きもの (山渓フィールドブックス)に載っている。
これかもしくは幼体たちがメスの保育囊から出てくるところ(これも海辺の生きもの (山渓フィールドブックス)に載っている)を何とかして撮りたいなぁ~と思っているのだけど、とりあえず今日は見つからなかった。。。

もしかして年末年始の大時化でみんな飛ばされた???(ーー;)
少なすぎる。。。

むき出しになったハナガタサンゴの骨格
むき出しになったハナガタサンゴの骨格
時化関連で、もうひとつ面白いことが分かった。
この年末年始の大時化で各所の砂地が掘られ、浅場ではそこら中で下地がむき出しになっている。

面白いのがその多くは地面が何とハナガタサンゴ!
むき出しになっているものの多くは岩盤ではなく、死んだハナガタサンゴ類の骨格なのだ。
時化前はミナミコブヌメリやウミテングなどが棲んでいた砂地の砂が飛ばされ、写真のように死んだハナガタサンゴ類の骨格がむき出しになってる。
これが各所で見られるのだが、つまり、この辺一帯は昔、一面がハナガタサンゴの大きな群落だった事が想像される。。。

この一湊タンク下というポイントには東洋一の規模を誇る(?)ハナガタサンゴ類の群落があるのだが、昔はそんなものではなくてもっともっと想像以上に大きな群体だったのではないだろうか。。。?
今ある群落は年々弱っていて、死滅しつつあるのだが、やっぱりこれは(このポイントでは)死滅する運命にあるサンゴなのかもしれない。
ハナガタサンゴ類死んで、その場所が砂泥化していくという流れが、このポイントの既定事項なのかもしれない。。。


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