和名考(笑)ヒノマルハゼとクロホシハゼ

【ポイント】 一湊タンク下No.3
【水温】 21.4℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 10:01-12:07
【潮まわり】 10:03 185cm 満潮 / 17:04 37cm 干潮 / 小潮(月齢:5.9)
【日の出・日の入】 日出05:28 日没19:00

今日は午前中にカメラを持って海へ。。。

時期外れのノコギリハギ(yg)
時期外れのノコギリハギ(yg)
今日も漁礁に一気に飛んだ。
昨日はゴマサバのチビ群れがいたせいで沖に出るのが遅くなってしまったが、今日はすんなり漁礁に着いた。(笑)
漁礁はどこもバック(背景)が綺麗なのであとはそこに棲む生き物さがしとなるのだが、水深が深いので(-25m)長居ができないのがつらい。

ある赤い八放サンゴの仲間にはシマキンチャクフグやハナキンチャクフグの幼魚が着いていたのだがこれはこの時期ならでは、なので良いのだが、これに混じってちょっと時期外れのノコギリハギ(yg)が着いていた。
ポリプ全開の箇所を背景にしたいのだが、なかなか思うような場所に行ってくれない。。。(^^;;

タテジマヘビギンポの産卵
タテジマヘビギンポの産卵
タテジマヘビギンポが繁殖期に入ったようだ。
漁礁の壁ではいたるところで産卵が見られた。

タテジマヘビギンポの産卵は近づいてもあまり逃げないので撮りやすいのだが、動きが早くてなかなかピントが合わない。。。(^^;;
写真のようにメスは産卵管を出して卵を産み付け、そこにオスが精子をかけるのだが、その瞬間を狙ってシャッターを切る。
どんなタイミングでオスは精子をかけるのかというと、メスはある決まった量の卵を産むと必ずちょっとエビ反りになって口を大きく開ける。
この時にオスが飛び込んでくる。

これは他のヘビギンポも似ているのだが、タテジマヘビギンポは特にそんな傾向が強く分かりやすい。
でも。。。分かっちゃいるけど、なかなかピント合わず。。。(笑)

一湊タンク下の浅場(-5m以浅)にはクロホシハゼがそこらじゅうで見られるのだが、そこからちょっと砂地に降りるとこのクロホシハゼとよく似たヒノマルハゼがたまに見られる。
クロホシハゼはかなり警戒心の強いハゼなのだが、このヒノマルハゼは割と寄らせてくれるハゼでフレンドリーだ。

ちなみにクロホシハゼとはこのようなハゼなのだが(⇒クロホシハゼ / Umizuki Digital Photo Gallery)、もし僕が和名をつけるのなら、こちらにヒノマルハゼとつけるけどなぁ。。。と毎回思う。
1個バシッっと黒斑がある方が日ノ丸っぽくない?(笑)
ヒノマルハゼには黒斑が複数個あるけど、こちらの方が「黒星」って感じだ。
まぁ、体全体に散在している黒い小斑点から「クロホシ」という和名がついたのかもしれないけど。。。

クマノミの産卵を観察
クマノミの産卵を観察
エクジット直前にクマノミの産卵を観察した。
すでにあらゆる場所のクマノミが1回目の産卵を終えていて、そこらじゅうで赤い卵が見られる。
しかし今年産卵自体はまだ観察していなかったのだが、ようやく見ることができた。

すでにエアがなかったのでスタッフのオクトを咥えてしばらく観察。。。
いつの間にか初心者の新スタッフの方がエアのもちが良くなっていた。(笑)


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すげ~!ゴマサバの群れ。。。

【ポイント】 元浦/一湊タンク下No.3
【水温】 22.4℃/21.7℃
【透明度】 15m/15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 10:40-11:21/14:16-16:01
【潮まわり】 09:12 197cm 満潮 / 16:09 23cm 干潮 / 中潮(月齢:4.9)
【日の出・日の入】 日出05:28 日没19:00

GWも終わり、また静かな屋久島の海に戻ってしまった。

午前中は体験ダイビング。
ゲストはお医者様の卵である学生さんカップルなのだが、なぜかハウジング入りのコンデジ持参。。。(笑)
これからダイビングのライセンスを取ろうと、まずは水中カメラを買ったのだそうだ。(^^;)
元浦は思いのほか白く濁っていたけど、大きなコブシメやタイワンカマスの群れなどを見て満足された様子。
今度はライセンス取得後に遊びに来てね~(^^)

午後からは待ちに待った休日!
約10日ぶりにカメラを持って海へ!!(^_^)

GW中に撮りたいものが山積みだったのだが、いざエントリーすると課題が多過ぎて「何を撮りたいんだっけ?」状態。。。
とりあえずマクロで漁礁に行こうとしていたのだが、-10m付近で何やら黒く大きな塊が近づいてくる。。。(・_・;
あっという間にその塊に飲み込まれ、360℃視界が塞がれ、何も見えなくなってしまった!!!
よく見ると、それはゴマサバの幼魚~若魚の大群だった。

ゴマサバ幼魚群れ
ゴマサバ幼魚群れ
屋久島は元々、トビウオと並んで「首折れサバ」と呼ばれるゴマサバが有名なのだが、ダイビングポイントのある沿岸ではめったに見ることはなく、今年はGW中にブイに数匹着いていたりして「おっ!珍しい!」とか思っていたのだが、まさかここまでの大群に遭遇するとは。。。(・・;)
その数は多分、数十万匹に及んでいたと思う。
目の前が真っ暗になるくらいで、ちょっと方向が分からなくなってしまったくらいだ。(笑)
ワイドで入れば良かった。。。(・_・;
この群れを狙って巨大なブリが何匹か入り込んでいた。

アジ系の幼魚。。。誰だろ?
アジ系の幼魚。。。誰だろ?
そんなこんなで予定外に浅場に滞在していたため、潜水時間が60分を超えようかという頃になってようやく沖に出た。(笑)
かなり白濁りが激しく、中層移動も大変だった。
途中、中層の群れはゴマサバからキビナゴに変わり、漁礁では今度はアジ系の群れが凄かった。
メアジかな。。。?
毎年、この時期から6月にかけて徐々に増えていき、ピークには漁礁を覆い尽くす連中だ。

キンギョハナダイのチビが増えてきた。。。
キンギョハナダイのチビが増えてきた。。。
このアジ系の幼魚とほぼ同時期に増殖していくのがキンギョハナダイのチビだちだ。
このGWのちょっと前くらいからケラマハナダイやフタイロハナゴイと一緒にボチボチ見られつつあったキンギョハナダイの幼魚。
今は出始め。
5月下旬くらいに一気にピークを迎える。
チビばかりの大きな群がりを作るのは一瞬で、食われてしまうのか夏前には一気に少なくなってしまう。。。

アヤヘビギンポの婚姻色
アヤヘビギンポの婚姻色
アヤヘビギンポの繁殖期はまだ続いている。
アヤヘビギンポは他のヘビギンポに比べて近づくと簡単に婚姻色が褪めるのだが、今日の子は全然褪めず、ずっとバリバリの婚姻色のままだった。


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GW終了~!

【ポイント】 お宮前/一湊タンク下No.3
【水温】 21.3℃/20.4℃
【透明度】 20m/20m
【海況】 ベタベタ凪ぎ
【天候】 くもり時々晴れ
【潜水時間帯】 9:51-10:35/11:46-12:34
【潮まわり】 08:31 206cm 満潮 / 15:23 11cm 干潮 / 中潮(月齢:3.9)
【日の出・日の入】 日出05:29 日没18:59

今日でGWの混雑が終わった。
最後の1日はちょっと晴れ間も見られ、海もベタベタに凪ぎた。
水温も上昇傾向で、黒潮の寄りを感じる。

今日のお宮前でもコブシメの産卵を期待したけど、今日はイマイチ集まりが悪かった。
今年はこのまま繁殖期が終わりそうだ。。。

ゼロ戦や漁礁にはメアジ(?)の幼魚群れが囲みつつあり、それを狙ってカンパチの群れも入り込み、賑やかなポイントになってきた。
カシワハナダイはここのところ、毎回バリバリの婚姻色を見せてくれている。
クロホシイシモチがとうとう繁殖期に入った。
卵を咥えているオスの姿もチラホラ。。。

さて、明日からはまた暇になるなぁ。。。
今年はGWはそれなりにゲストがいたけど、それ以外がまったく予約が入らない。。。大丈夫か?(・・;)


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ようやくまともにコブシメの産卵が見れた。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.1/お宮前
【水温】 21.4℃/21.5℃
【透明度】 15m/15m
【海況】 やや風波
【天候】 雨
【潜水時間帯】 10:40-11:33/12:45-13:37
【潮まわり】 07:55 211cm 満潮 / 14:43 4cm 干潮 / 中潮(月齢:2.9)
【日の出・日の入】 日出05:30 日没18:58

今日も朝から雨が凄い。。。
屋久島のメイン・ダイビングエリアの一湊にはダイバー向けの施設があるわけでもないので、こんな日は水面休息も車の中だ。

今日は久しぶりにまともなコブシメの産卵が見られた。
毎年、GWの頃はお宮前のコブシメの産卵がピークとなるのだが、今年は2/24-25に10匹くらいの大産卵が見られて以来、全然集まりが悪く、なかなか産卵を落ち着いて観察できなかった。
産卵自体はしていたのだが(ペア~4匹くらい)、スグに逃げてしまって、なかなかゲストに見せられないのだ。。。

今日は3ペアが産卵していて、取り巻きの連中も入れると10匹くらいが集まっていた。
でも、依然として警戒心は強く、最初はなかなか寄らせてもらえなかった。
産卵もかなりダイバーを警戒していて、ペースも悪い。。。

しかし、粘り強く待っていたら、数回の産卵と1回の交接が見られた!!(*^^*)
粘って良かった~

水温の上昇と共に見られたので、やはり今年は水温が低過ぎるのが原因なのだろうか。。。
例年、産卵は1月くらいから始まって、GW前後にピークとなり、水温の上昇と共に5月下旬には終わってしまう。
なので、あまりにも水温が高いとダメなのだが、産卵が盛んになるのにはそれなりの水温がないとダメなのかもしれない。
ちなみにキーとなる水温は21-24℃くらいじないかと思った。(23-24℃が通常のGWの水温)

これより低くかったり、高かったりすると活性は落ちるようだ。
実際、毎年1-3月は20℃を切っていたりして、コブシメの産卵もあまり激しくはないのだ。


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黒潮は確実にスグそこまで来てる!

【ポイント】 一湊タンク下No.3/横瀬
【水温】 20.5℃/20.9℃
【透明度】 15m/15m
【海況】 やや風波あり
【天候】 雨
【潜水時間帯】 09:45-10:30/11:46-12:37
【潮まわり】 07:23 213cm 満潮 / 14:08 2cm 干潮 / 中潮(月齢:1.9)
【日の出・日の入】 日出05:31 日没18:58

昨日の浮遊物から黒潮の接岸を期待して入った今日の海。
状況は昨日とあまり変わらなかったが、水温が微妙に上がっている感じはする。。。
水中では21℃台も何度か表示されているし。。。と言ってもかなり微妙だけど。。。(^^;;
昨日、一湊よりももっと黒潮寄りの永田で潜った同業者によると、永田は21-22℃だったというから、確実に黒潮は接岸中ではあると思うのだけど。。。

GWの山は越えて、今日のゲストは常連のOさんご夫婦のみ!
相変わらず、水中&船上は寒くて、奥さんは1本でリタイヤしてしまい、2本目はマンツーマンになってしまった。(-o-;

今日も浮遊物が凄かった。
貝類のベリジャー幼生が多く、ウミウシ(多分違うけど。。。)みたいなやつも多い。
今回の浮遊物を運んでくれた潮の特徴はサルパ類が多いことと、何か筒型の宇宙船で微小な幼貝のようなものがくっついているやつ(これ誰だろ。。。(・_・;)が多いという事。

今日もカメラで撮りたい浮遊物が多かったけど、ガイド中なので撮れなかった。。。
あと3日でゲストが切れるのだが(笑)、それまでに浮遊物は残っているだろうか?
無理だろうなぁ。。。(・_・;

きっとゲストがいなくなった途端に黒潮の高水温&クリアー&浮遊物無し!の海になるに違いない。。。(笑)

しかし、咳が止まらなくて毎日、苦しい。
大変なGWになってしまった。。。(・_・;


Filed under: 一湊タンク下No.3(ゼロ戦), 横瀬

とうとう。。。浮遊物が。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.3/お宮前
【水温】 20.3℃/20.3℃
【透明度】 15m/15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 11:39-12:24/13:53-14:42
【潮まわり】 06:54 212cm 満潮 / 13:35 4cm 干潮 / 大潮(月齢:0.9)
【日の出・日の入】 日出05:32 日没18:57

今日も朝から天気は悪く、気温も低め。。。
やっぱり、今日もみんな、ポイントへの行き帰りの船上ではブルブル震えていた。。。(・・;)

海は相変わらずの水温で、これに今日は浮遊物がかなり浮いていた。
ところがこの浮遊物にはいろいろと初見のプランクトンや興味深い連中も多く見られ、一気にワクワク度は増したのだが(笑)、ガイド中。。。
写真に撮れないのが残念!

この浮遊物はもしかして!!!
明日の黒潮接岸にちょっと期待♪(^^)


Filed under: 一湊タンク下No.3(ゼロ戦), お宮前

冷たい雨が。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.3
【水温】 20.2℃/20.5℃
【透明度】 20m/20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 雨
【潜水時間帯】 10:09-11:03/12:29-13:11
【潮まわり】 06:27 209cm 満潮 / 13:06 10cm 干潮 / 大潮(月齢:29.5)
【日の出・日の入】 日出05:33 日没18:56

昨日までは水温が低くても、太陽が出ていたので陸上は暖かかったのだが、今日は久しぶりに風が北西に回り、冷たい雨も降り、寒いっ!
3本潜る気満々だったゲストも1本目からブルブル震え(笑)、早くも2本で終わりそうな予感が。。。(^^;)

結局、2本で終えて、午後からはガンガン暖房を焚いて(!)、ログづけ。。。
午後からは12-13℃まで気温が下がった。(・_・;

ゼロ戦にたくさんいるホワイトソックス
ゼロ戦にたくさんいるホワイトソックス
ただ今、大量に見られるコンペイトウウミウシ
ただ今、大量に見られるコンペイトウウミウシ


Filed under: 一湊タンク下No.1, 一湊タンク下No.3(ゼロ戦)

ウミガメだらけ。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.3/一湊タンク下No.2
【水温】 20.0℃/19.9℃/20.3℃
【透明度】 20m/20m/20m
【海況】 やや時化
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 9:39-10:32/11:57-12:52/15:06-16:00
【潮まわり】 06:01 204cm 満潮 / 12:38 19cm 干潮 / 18:56 202cm 満潮 / 大潮(月齢:28.5)
【日の出・日の入】 日出05:33 日没18:56

今日のゲストはダイビングの社会人サークルの面々。
いや~学校出てからも、仲良く同じ趣味の仲間で集まれるなんていいなぁ。。。などと思いつつ、ガイド。
しかし、僕の風邪は絶好調。。。(・_・;
咳が止まらず、喉も痛い。。。苦し~

1本目はちょっと大きな子
1本目はちょっと大きな子
最後の1本はちょっと小さな子
最後の1本はちょっと小さな子
今日も沢山、ウミガメに会えた!!(^^)
屋久島のウミガメはまったく逃げないと好評です♪(笑)

ゼロ戦もだんだんと魚影が濃くなってきた。。。
ゼロ戦もだんだんと魚影が濃くなってきた。。。
今日も水温は20℃前後と低かったが、透明度だけはまずまず。。。悪くはない。
写真だけを見るともう夏の海みたいな感じ。。。(笑)

ゼロ戦もかなり魚影が濃くなってきた。
もうクロホシイシモチのペアリングなども見られ、繁殖期には入っているみたい。

そういえば、一昨日あたりからコガネスズメダイが一斉に繁殖期に入ったようで、卵をバリバリ守っているのが見られる。
またハナミノカサゴなども繁殖期に入っていそう。

カモハラギンポも缶の中で卵守り。
メスへの求愛も見られた。


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4本も潜っちゃった。。。(・_・;

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.2/お宮前/一湊タンク下No.1
【水温】 20.3℃/20.4℃/20.5℃/20.5℃
【透明度】 20m/20m/20m/20m
【海況】 ほぼ凪ぎ
【天候】 雨
【潜水時間帯】 9:22-10:30/11:43-12:46/14:49-15:33/16:42-17:37
【潮まわり】 05:36 199cm 満潮 / 12:10 31cm 干潮 / 18:24 195cm 満潮 / 大潮(月齢:27.5)
【日の出・日の入】 日出05:34 日没18:55

相変わらず水温は20℃前後で上がらない。
正直、寒すぎでしょ。。。(・_・;

キンチャクガニはようやくチビの季節。
キンチャクガニはようやくチビの季節。
今日はGW中、最も混んでいる日で、僕は4本設定で動いた。
おかげで今、頭が窒素でボ~としている。。。

もう寝たい。。。

水温低いけどハナヒゲだけは活発に出てる
水温低いけどハナヒゲだけは活発に出てる
ジョーが一気に目につくようになってきた。
ジョーが一気に目につくようになってきた。
ひとつだけメモ。。。
ジョーフィッシュが急に目立ち始めた。
しかも、昨年産まれたばかりであろう小指くらいの幼魚~若魚がよく目につく。
さらにごくごく狭い範囲に数個体がかたまっている傾向が強く、今年の観察は相互関係(コミュニティの仕組み)も調べやすそうだ。
産卵期までにどのコミュニティを定点観察するか決めないと。。。楽しみ♪(^^)ニコ


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フタイロハナゴイのチビが出始め

【ポイント】 お宮前/一湊タンク下No.3
【水温】 20.4℃/19.8℃
【透明度】 20m/20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 11:33-12:39/14:42-15:34
【潮まわり】 05:11 192cm 満潮 / 11:42 44cm 干潮 / 17:51 186cm 満潮 / 中潮(月齢:26.5)
【日の出・日の入】 日出05:35 日没18:54

今日も水温は低く、浮遊物も見られ始めた。
正直言って、最悪の海況になりつつあるような予感。。。

ミチヨミノウミウシ
ミチヨミノウミウシ
今日のお宮前もコブシメの産卵は低調だった。
一応、ペアが産卵していたけど、スグに逃げてしまう。

交接を迫るオスもいたけど、実際に交接は見られなかった。。。

この時期になるとコンペイトウウミウシがよく見られる。
大抵はペアでいることが多いのだが、今日もペアを観察していると、ゲストがその下の海藻に着いているミチヨミノウミウシを発見!
屋久島ではこちらの方がずっと珍しい。。。(^^;)

今年も出始めたフタイロハナゴイ(yg)
今年も出始めたフタイロハナゴイ(yg)
ゼロ戦には今年も早くもフタイロハナゴイのチビが出始めた。
と言ってもたった2匹なんだけど、同様にまだ数の少ないケラマハナダイのチビに混じっていた。
まもなく、ここゼロ戦は宝石・フタイロハナゴイのチビが散りばめられ、飾り付けられる。

クロホシイシモチも早くも幼魚が着き始めた。
成魚を見るとこちらもペアがぼちぼち目につくようになってきた。。。


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ホシススキベラの産卵を初観察

【ポイント】 お宮前/一湊タンク下No.1
【水温】 20.9℃/20.7℃
【透明度】 20m/20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 13:32-14:31/15:53-17:01
【潮まわり】 04:43 185cm 満潮 / 11:11 59cm 干潮 / 17:14 176cm 満潮 / 中潮(月齢:25.5)
【日の出・日の入】 日出05:36 日没18:54

GWが始まった。
1日目の今日は割とゲストは少なく、皆イチデジを携えてのフォト派のみなさま。。。
明日以降、混んでくるとあまり行けないようなポイントに行っておこう。。。などと考えていたのだが、結局は普通のポイントを2本。(笑)

水温は20℃台をキープしているものの、また元の低水温に戻りつつある。。。
ちょと寒い。(・_・;
一時はようやく水温が上がってきて、これからいろいろと出てきそうだなぁ。。。などと期待していたのに、また元に戻ってしまった。(ーー;)

アマミスズメダイの幼魚が爆発中
アマミスズメダイの幼魚が爆発中
「春の風物詩」として3-4月上旬によく見かけるはずのアマミスズメダイが今年は今ごろ、ピークを迎えている。
至る所でその姿が見られ、今まさに爆発中だ。
例年よりも1か月くらい遅れている気がする。。。

ホシススキベラの産卵を初観察
ホシススキベラの産卵を初観察
午後の1本目でホシススキベラの産卵を今季初観察した。
時間は14:00過ぎごろ。
1匹の大きなオスに7-8匹のメスが群がり、1匹づつ順々に産卵をしていく。
オスはそれほどバリバリの婚姻色ではなかったが、かなり興奮していて求愛の急上昇を繰り返す。
これに呼応したメスが次々に上昇し、放卵する。。。

イロカエルアンコウ?
イロカエルアンコウ?
イロカエルアンコウ(?)の大きな成魚が砂地に佇んでいた。
しきりに大きな口を広げてパクパクしていたのは、多分水底付近に現在沢山湧いて出ているアミ類を捕食しているのだと思う。
ただ、じっとしていてくれない子でどんどん動いて移動していくので、落ち着いて撮らせてくれなかった。。。(ーー;)

白化イソギンチャクをバックに。。。
白化イソギンチャクをバックに。。。
昨日のクマノミの卵に引き続き、鼻先をまわったところにあるクマノミのペアも卵を守っていた。
こちらも産みたてのようで、ここ数日の水温上昇時に産んだ卵だと思われる。。。
でも、また水温が下がって、無事に孵化してくれるかちょっと心配。


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クマノミの卵を今季初確認。

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 21.7℃
【透明度】 5m
【海況】 時化
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 10:25-12:25
【潮まわり】 04:10 178cm 満潮 / 10:34 76cm 干潮 / 16:28 164cm 満潮 / 若潮(月齢:24.5)
【日の出・日の入】 日出05:37 日没18:53

今日は午後の高速船でGW最初のゲストが来島するので、午前中に潜りに行った。
風邪をひいてしまって2日間ほど寝込んでいたのだが、明日からガイドなので、さすがにちょっとは潜っておかないと心配で仕方がない。。。
まだちょっと咳が止まらず、怠くはあったが、ちょっとだけ潜っておくことにした。

休んでいる間、スタッフから聞く話や他店のブログから水温がグーンと上がって、様々な魚の行動が活発になってきた事を伺わせる記述がチラホラ。。。
海に行ってみると海なしにしてもおかしくないくらいの時化海だったが、いてもたってもいられずエントリー。(笑)

いくつか同業者から聞いていたここ数日の海の動きの中で最も気になっていたのがクマノミの産卵開始だ。
毎年、クマノミの卵は4月の中旬くらいに初確認するのが通例なのだが(2008年が4/15、2009年が4/20、2010年が4/21)、今年はまだ見ていなかった。
それがようやく見れた!
今季初確認だ。

しきりに卵に水流を送る親クマノミ
しきりに卵に水流を送る親クマノミ
プルンプルン、新鮮なクマノミの卵
プルンプルン、新鮮なクマノミの卵

あとで聞いてみると、昨日、新スタッフが産卵を観察した場所らしいので、この卵は昨日の午後に産んだばかりの卵という事になる。

どうせなら、産卵を見たいな。。。と思って、毎年4月の中旬には必ずクマノミの産卵が見られるハタゴイソギンチャクに寄ったが、産卵どころかまだ、産卵前の掃除さえ始まっていなかった。
う~ん。。。今年はかなり遅れている。
これは確実に、今年なかなか水温が上がらない事が原因だ。

まだ真っ赤で綺麗な卵は活き活きとして瑞々しい感じ。
プルンプルンしてる。。。(笑)

白化気味イソギンチャクをバックに。。。
白化気味イソギンチャクをバックに。。。
今年の低水温期は白化したサンゴが多く見られた。
特にハナヤサイサンゴ類の白化が目立ち、それは夏の高水温期に見る白化よりも圧倒的に多い感じがする。
イソギンチャクの白化もたまに見かける。
写真のシライトイソギンチャクは元々が白いので白化がとても解りにくいのだが(^^;)、白化しているともの凄く綺麗なので(笑)実はよく目立つ。。。

しかし、イソギンチャクの白化は割とスグに復活するのだが、ハナヤサイサンゴ類の白化はちょっと心配だ。
スグに藻が生えてきそうな感じ。

それにしても、白化したイソギンチャクをバックに撮るクマノミはやっぱり映えるなぁ。。。(^^;;


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風邪をひいてしまった。。。(・_・;

【ポイント】 川(No.7)/川(No.4)/川(No.1)
【水温】 15℃くらい?
【透明度】 -m
【海況】 凪ぎ
【天候】 快晴
【潜水時間帯】 9:30-10:30/11:00-12:00/13:30-15:00
【潮まわり】 06:43 115cm 干潮 / 11:47 155cm 満潮 / 19:03 60cm 干潮 / 小潮(月齢:21.5)
【日の出・日の入】 日出05:40 日没18:51

とうとう風邪をひいてしまった。。。(・・;)
GWも近いというのに熱が出て、フラフラする。。。ヤバイ。。。

川で遊んでます。。。僕は風邪気味、陸上待機。。。(^_^;)
川で遊んでます。。。僕は風邪気味、陸上待機。。。(^_^;)
今日のゲストM氏のリクエストは淡水域だったので、川をいくつかまわったのだが、僕は陸上で待機させてもらった。
結局、今日は1日中、車の中で寝ていた。。。(笑)

川はどこも美しく、とても澄んでいるように見えたのだが(少なくとも陸上からはそう見えた)、実際の水中は結構白く濁っていたようで、クリアーさはイマイチだったらしい。

あ~ヤバイ。。。GWまでに風邪を治さねば。。。


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震災後、初めての被災地からのゲスト

【ポイント】 一湊タンク下No.1/お宮前
【水温】 21.8℃/22.4℃
【透明度】 15m/15m
【海況】 時化気味
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 11:29-12:36/14:09-15:05
【潮まわり】 05:17 111cm 干潮 / 10:32 172cm 満潮 / 17:47 44cm 干潮 / 小潮(月齢:20.5)
【日の出・日の入】 日出05:41 日没18:50

うぉ~!!!水温がグーンと上がってきた!!!
このままいけば、GWは例年並みの水温に落ち着きそうな予感。
でも、黒潮が完全には接岸しないこの時期は予断を許さないのだけど。。。(^^;;

今日は震災後、初めての東北からのお客様。
申込書の住所を見ると福島県郡山市!
津波の影響がまったくない内陸の都市なので、浜通りの市町村などに比べると被災はあまりなかったようなのだが、原発から60km圏内という事で、避難する人もかなり出ているそうな。
また職場は大きく被災した南相馬市にあるらしいのだが、何とか会社は無事だったらしい。
何はともあれ、本人たちもショップや宿などで住所を書くのを躊躇ってしまうそうなのだが、明るい2人でちょっと安心した。

リクエストはウミガメだったので、余裕をかましていたのだが、全然いな~い!!(・・;)
終始、ウミガメ・サーチな目で普段、彼らを目撃する場所をくまなくまわったのだが、まったく見当たらない。。。
入る前は「水族館ではないので100%見れるわけではないですよ~」とか言いつつも、自分の中では「まぁ、そうは言ってもほぼ100%は堅いな。。。」とか思っていたのに。(笑)

ほんと自然下での100%は絶対にありえない事を自分自身、再確認した2本だった。(笑)


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今日は完全にワイドだったな。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.1/元浦
【水温】 21.2℃/20.0℃
【透明度】 20m/15m
【海況】 時化気味
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 9:42-11:20/15:30-16:00
【潮まわり】 04:16 100cm 干潮 / 09:42 190cm 満潮 / 16:46 24cm 干潮 / 中潮(月齢:19.5)
【日の出・日の入】 日出05:42 日没18:50

今日は急に午後から体験ダイビングの予約が入ったため、急きょ、朝から1本カメラを持って海へ。。。
いや~何か水温が上がったぞ。。。(^^)
鼻先に出ると潮も速く、何か黒潮の接岸を思わせる感じ。。。
今日は最初、漁礁に行こうかと思っていたのだけど、あまりにも潮が速いので断念したくらい。

結局水底に降りて、小物を探していたのだが、途中から何度かヒレナガカンパチやブリの大群にまかた。
特にブリの群れはその数が凄く、今年一番最初に出会ったブリの大群と同規模の大きなものだった。
レンズ選択を完全に間違えた。。。(^^;)

ホシゾラワラエビの極小チビが目立つ
ホシゾラワラエビの極小チビが目立つ
アマミスズメダイのチビは爆発状態!
アマミスズメダイのチビは爆発状態!
シロタエイロウミウシ
シロタエイロウミウシ

午後からは元浦で体験ダイビング。
今回のゲストは凄い!
体験ダイビングだけをするために屋久島に渡ってきた!(^^;)
12:30フェリー到着で、午後から体験ダイビング。
明日は午前中ブラブラして、13:30のフェリーで帰るのだそうな。。。

「それじゃ~まるで体験ダイビングだけをするために屋久島に来たみたいじゃないですかぁ~!」と言ったら、「そうですよ」と一言。
マジっすか!!(笑)

う~ん。。。だったら、ぜひライセンスを取って、他のファンダイビングのエリアもご案内したいなぁ。。。


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異常だろ。。。今年の低水温は。。。(・_・;

【ポイント】 お宮前/一湊タンク下No.3/横瀬
【水温】 19.2℃/19.1℃/18.8℃
【透明度】 25m/20m/20m
【海況】 ベタベタ凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 9:54-10:51/12:09-13:03/15:04-15:56
【潮まわり】 09:01 204cm 満潮 / 15:55 5cm 干潮 / 中潮(月齢:18.5)
【日の出・日の入】 日出05:43 日没18:49

今日のゲストは今年からWEB-LUEに加わってカメラマンとしての活動を始めたというM氏。
マンツーマンでワイド・ガイドだ。

昨日まで体験ダイビング続きで、通常のダイビング・ポイントに潜るのは3日ぶり。
3日前は浮遊物が凄くて透明度も最低だったので、恐る恐る入った今日の一湊湾内は、浮遊物も消えてなくなり、透明度もかなり回復していて一安心。
海況もベタベタに凪ぎて、静かな海だったのだが、水温は依然として上がらない。
ちょっと待てよ。。。異常だろ。。。今年の低水温は。。。(・_・;

お宮前はキビナゴが凄い。
終始、キビナゴに囲まれていた感じ。
ブリの大群にも遭遇。。。まだ湾内にいる。

もうゼロ戦の魚影はかなり膨れ上がっている。
十分に行く価値があるくらい。(冬季は寂しかった。。。)

クロホシイシモチのペアリングはまだ進んでおらず、口内保育中のオスも確認できず。
お腹の白くなった個体が多く見られた。

アザハタのメスのお腹はパンパンに膨れ上がっていた。
産卵期に入ったかもしれない。

ハナミノカサゴだまりには6匹のハナミノカサゴが集まる。
こちらもメスのお腹はかなり大きい。

カシワハナダイはバリバリの婚姻色。

横瀬では大きなアカウミガメのオスに出会った。
それ以外にももう2匹確認。(雌雄は未確認)
こちらも産卵期に入っているようだ。


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今年初のクレーン下

【ポイント】 クレーン下/元浦
【水温】 20.0℃/20.0℃
【透明度】 10m/15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 10:30-11:00/12:00-12:30
【潮まわり】 08:23 217cm 満潮 / 15:09 -10cm 干潮 / 中潮(月齢:17.5)
【日の出・日の入】 日出05:44 日没18:49

今日も体験ダイビング。
今日は1日体験ダイビングだったので、1本目は今季初めてのクレーン下にエントリー。
陸から見るクレーン下はとてもきれいに見えたのだけど、入ってみると昨日までの時化の影響がもろに残っていて、砂地には枯葉がいっぱい溜まっていた。
ちょっとその上を泳ぐと、すぐにこの枯葉が舞い散り、視界を遮る。。。(ーー;)

2本目の元浦はそれなりに透明度も良くなっていて(昨日比)、気持ちのいい海だった。
昨日は凄かったキビナゴも今日はまったく見られず。。。

まだまだちょっと冷たい海だったけど、天気も良く、陸上はTシャツ1枚でも寒くないほど暖かかったのが救い。。。
早く水温が上がらないかなぁ。。。


Filed under: 元浦, 一湊クレーン下

何だ。。。この白濁りは。。。(・_・;

【ポイント】 元浦
【水温】 19.8℃
【透明度】 10m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 10:30-11:00
【潮まわり】 07:47 224cm 満潮 / 14:27 -19cm 干潮 / 中潮(月齢:16.5)
【日の出・日の入】 日出05:45 日没18:48

今日は午前中に半日体験ダイビング。
一湊湾内は相変わらず、時化気味だったけど、元浦は一応凪ぎ。
しかし、小さなウネリがあったりして、浅場は多少揺らされる状況。。。

ゲストは山口からの若者2人。
連れの友人がノンダイバーだったので体験ダイビングで申し込んできたのだが、1人は消防の潜水士の方。
いつもは透明度の悪い海で仕事&訓練をしているので、透明度の良い明るい海を期待していたようなのだが、今日の元浦は何だかすごい白濁り。。。
昨日も今日も一見、凪ぎに見えたけど、それなりに水底の砂などは舞い散っているようだ。
それでも晴天の今日は海の中はそれなりに明るくて、沖の砂地もそれなりにキラキラしていたのが救い。

キビナゴが大量に群れていたのは圧巻だった。


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海藻の揺りかごで遊ぶヘビギンポの赤ちゃんたち。。。(^^)

【ポイント】 春田浜タイドプール
【水温】 19.0℃
【透明度】 -m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 14:30-16:30
【潮まわり】 07:12 225cm 満潮 / 13:46 -20cm 干潮 / 大潮(月齢:15.5)
【日の出・日の入】 日出05:46 日没18:47

すげ~潮の引きっぷり!
今日は午後から一湊へ行ったのだが、北西の強風の影響で一湊湾内は大時化!
しかも、海はドロドロ。。。真っ黒かった。。。(・_・;

元浦で入ろうと思ったけど、潮の引きっぷりが凄すぎてやめた。。。
1年のうちで最も大きく潮が引く季節。
水底の岩場が広範囲で外に露出して、元浦は荒野になってた。(笑)
いつもなら5分ぐらい泳いで行く砂地が、今なら歩いて行けそうなくらい。

いつもなら今日は海なしにするところだけど、どうしても新スタッフを1日1回は海に潜らせたくて(入らせたくて)、仕方なくそこから急遽、安房に向かい、春田浜タイドプールへ。
スタッフは大きなタイドプールで泳がせ、その間に僕は小タイドプール調査。

タイドプールはアオサに覆われていて春っぽい。
そろそろ出る頃かな。。。と一湊でここ最近、ずっと探していたヘビギンポ類の赤ちゃんがここでは大爆発状態だった。

海藻の揺りかごで遊ぶ。。。
海藻の揺りかごで遊ぶ。。。
Theヘビの赤ちゃんだと思うけど。。。
Theヘビの赤ちゃんだと思うけど。。。

そこらじゅうでピョンピョンと海藻の上を跳ねている小さな小さな赤ちゃんたち。
周りには沢山Theヘビギンポの成魚(オスの婚姻色)が見られたので、これらは多分Theヘビギンポの赤ちゃんだと思うのだけど、正直何だかよく分からない。

ウミウシもあまり見られなかった。。。
ウミウシもあまり見られなかった。。。
タイドプールの水はとてもクリアーで澄んでいて、いっぱいいっぱいに引いたこの時間はとても静かな静水。
水面に反射する生き物を撮るには最高のコンディションだったのだが、水面直下の場所にはイソギンポ類はあまり見られず、撃沈。
他にも特に面白いものは見つからなかった。

海藻が凄かったので、ウミウシの類もいろいろと探してみたけど、なかなか見つからない。
クロヘリアメフラシなど小型のアメフラシ類さえも見つからない。。。
う~ん。。。(ーー;)


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今年は豆マクラが多いっ!屋久島が温帯化?(ーー;)

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 20.5℃
【透明度】 15m
【海況】 時化気味
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】
【潮まわり】 06:37 223cm 満潮 / 13:06 -13cm 干潮 / 19:26 233cm 満潮 / 大潮(月齢:14.5)
【日の出・日の入】 日出05:47 日没18:47

風は北西に変わり、結構強く吹き、一湊湾内はちょっと時化気味。。。
昨晩、宮之浦ではそれほど雨は降らなかったけど、一湊川の上流はかなり降ったようで、湾内はちょっと茶色く濁っていた。

海の中は激しく濁っていたわけではないけど、やっぱり透明度は悪い。

豆マクラ
豆マクラ
3月くらいからキタマクラやハナキンチャクフグのチビを良く見かけるのだが、今年は異常にキタマクラのチビが多い。
もともと屋久島ではめったに見ない魚だったのに、今年の幼魚の多さは半端ない。
水深に関係なく、やや深い場所から浅場まで、そこらじゅうで見かける印象。
屋久島はいつの間にか温帯化が進んでいるような。。。(^^;)

浅場で見るキタマクラは色合いが深場の子よりも薄く、一瞬、カザリキンチャクフグのチビ??とか思ったけど、キタマクラだった。。。(笑)
体に対する目玉の比率が大きいからだろう。。。温帯種のキタマクラといえども、チビはやっぱり可愛い。

ハナキンチャクフグは今でもまだ繁殖期のようで、見かけるオスの体色はどれもドギツク、喧嘩も頻繁に見かける。。。

ヒメオオミアミが爆発中。。。
ヒメオオミアミが爆発中。。。
今の時期の海は水底付近に稚魚類やアミ類など小さな小さな虫のような生き物たちが無数に群れていて透明度を悪くする。
被写体からちょっと離れて写真を撮ろうものなら、思い切りそれがハレーションとなってしまうくらい。。。
魚たちにとってはそれは絶好のエサになり、例えば水温が低いにも関わらず、これを食べるためにハナヒゲウツボなんかも元気に顔を出していて、捕食に余念がない。

こんな時期に同じように爆発的に増えるのがヒメオオミアミだ。
水底付近にあるちょっとした岩の窪みを見ると、このヒメオオミアミが無数に群がっているのが見られる。
アミ類よりも2回りも3回りも大きいので、よく目立つ。

最も多いのは黒っぽい連中なのだが、たまに写真のような黄色い子や派手な模様の子も混じっていて、見ているだけでも楽しい、この時期限定の風物詩だ。

口内保育中の卵にも目玉が見え始めた。。。
口内保育中の卵にも目玉が見え始めた。。。
定点観察中の-16m付近のアオスジテンジクダイたちを覗いてみた。
先日まではピンク色だった卵がすでに白っぽくなっていて、良く見ると稚魚の目玉も出来上がっているのがよく分かる。
もうあと2-3日くらいで孵化しそうな感じ。。。

結局、ここには3ペアがいるのだが、うち2ペアが口内保育中で、もう1ペアはまだ卵を咥えていない。
卵を咥えているもう1ペアの方の卵はまだピンク色だった。


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回遊魚祭り?

【ポイント】 お宮前/一湊タンク下No.3
【水温】 19.7℃/19.8℃
【透明度】 20m/15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 09:31-10:21/11:45-12:27
【潮まわり】 06:03 217cm 満潮 / 12:26 1cm 干潮 / 18:42 229cm 満潮 / 大潮(月齢:13.5)
【日の出・日の入】 日出05:48 日没18:46

今日のゲストはHさんご夫婦。
一昨日までは快晴&暖かい日々が続いていたのに、ゲストが来ると寒く、天気も悪くなる不思議。。。(^^;;

海の中は昨日よりは浮遊物も消え、やや透明度は持ち直した感じはするけど、水温は相変わらずの低水温。

そろそろコブシメの産卵が復活しているかとワクワクしながら入ったお宮前。
1ペアが産卵しているだけで、数週間前とあまり変化はなかった。

キビナゴが日に日に増えてる。
今年は1年ぶりにキビナゴの当たり年になりそうだ。

まだあまりダイバーも多くなく、お宮前に入る業者も少ないからか、今日はアオウミガメがそこらじゅうでのんびり泳いでいた。

2本目はゼロ戦へ。
ゼロ戦と漁礁は明らかに魚影が濃くなってきた。
シマアジの子(?)がゼロ戦を覆い、テンジクダイ類もガンガン増えている。
まだクロホシイシモチは繁殖期には入っていない感じ。

ゼロ戦ではヒレナガカンパチ、シマアジ、ブリなどが常に付きまとい回遊魚祭り状態でなかなか楽しい。
冬場はイマイチだったこのポイントも、もう十分使えるポイントに復活しつつある。

先日、このポイントに棲む数匹のハナミノカサゴがエサとなる小魚がわんさか群れている漁礁にまったく近寄らず、離れた場所で群れているという話をしたけど(⇒ハナミノカサゴの不思議 | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –.)、やっぱり原因はここを守るアザハタが強いからだったようだ。
アザハタが近づくハナミノカサゴを思い切り追い立てていた。
為すすべのないハナミノカサゴはただただ逃げる一方で、アザハタはどこまでも深追いしてた。(笑)
これでは近づけないはずだ。。。(ーー;)


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モンハナシャコが抱卵を今季初確認

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 19.8℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 雨
【潜水時間帯】 13:53-15:20
【潮まわり】 05:27 206cm 満潮 / 11:45 22cm 干潮 / 17:57 219cm 満潮 / 大潮(月齢:12.5)
【日の出・日の入】 日出05:50 日没18:45

今日も午後から海へ。。。

今日も昨日同様に浮遊物(と言っても目に見える系のプランクトンは少ない)がすごく、まさに黒潮の縁状態の海。
先日の大時化で、白い砂地に泥が堆積し、茶色く見える。。。(・_・;

モンハナシャコの抱卵、今季初確認。
モンハナシャコの抱卵、今季初確認。
モンハナシャコの抱卵を今季初確認した。
沖のちょっと深めの-25m付近の子なのだが、真っ赤な卵を沢山抱えていた。

これも今年こそはぜひハッチアウトを狙いたいと思っているのだが、多分、孵化は夜。
さすがにナイトでここまで沖には出たくない。。。(笑)

もう少し浅場で抱卵している子が見つかるまでは待つか。。。

ちょっと気持ち悪い。。。(・_・;
ちょっと気持ち悪い。。。(・_・;
-20m付近のアオスジテンジクダイのオス(口内保育中)の左ヒレの付け根付近から何やら内臓のようなものが出ているように見えたので驚いた。
よく見てみるとそれはヒレの上に覆いかぶさっているように付着した綿のようなものだった。
なんだろ???
多分、病気に侵されているのだと思うのだが、魚を飼っている人の間でよく聞く「水カビ病」っていうヤツかなぁ。。。?(ーΩー )ウゥーン

この時期は寄生虫が着いたり、病気に侵されたような魚が至る所で見つかる。

ミギマキの若い子
ミギマキの若い子
昨日、見つけたミギマキの子。
ミギマキは屋久島では数少ない温帯種。
成魚も見られるがその数はメチャクチャ少ない。
当然、この時期にのみたまに見られる幼~若魚のステージもついつい見入ってしまうほど、珍しい存在だ。

ナガサキスズメダイが巣作りを始めているような気がする。
石の下に巣のようなものをつくり、そこに近づく他の魚たちを威嚇する行動が見られた。

ようやくアマミスズメダイの幼魚が爆発状態と言っても良いような状態になってきた。
浅場でも深場でもあらゆる場所でアマミスズメダイの極小チビが目立ってきた。

ハナキンチャクフグが多分、産卵期に入ったようだ。
あっちこっちでメスを巡るオス同士の喧嘩が見られた。


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いやいやいや。。。多過ぎだろっ!

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 19.5℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 雨
【潜水時間帯】 13:29-15:02
【潮まわり】 04:50 195cm 満潮 / 11:03 46cm 干潮 / 17:07 202cm 満潮 / 中潮(月齢:11.5)
【日の出・日の入】 日出05:51 日没18:45

久しぶりにまとまった雨が降った。
風は南寄りなので暖かく、雨のせいかちょっと湿度が高い気がする。

意外に元気なハナヒゲウツボ
意外に元気なハナヒゲウツボ
いや~海の中は昨日以上に中層の浮遊物と水底付近のアミ類、稚魚の類が凄く、視界は悪い。
この時期特有の状況で、かつこれらは魚たちの栄養源にもなるわけで、邪険にしてはいけないのだが、やっぱり憂鬱だ。。。(笑)
ヒメオオメアミもそこらじゅうに溢れている。(この時期のみの限定)

今日はあまり面白い発見もない上に寒かったなぁ。。。などと思いながら、ちょっと考え直してみた。
そっか。。。今まで興味のなかったプランクトンに興味を持つようになったら、それまで憂鬱だった浮遊物の多い海が急に楽しくなったように、水底付近のアミ類、稚魚の類にもっと積極的な目を向ければ面白いのではなかろうか。。。?(ーΩー )ウゥーン
明日はちょっとこの辺にマジで目をむけてみるか。。。

低水温時は穴の中に入ってしまい、めったに顔を出さないハナヒゲウツボが今日は何故かメチャクチャ元気に顔を出していた。
アミとか稚魚類を食べているのかな。。。(確認できず)

-16mのアオスジテンジクダイ
-16mのアオスジテンジクダイ
定点観察中の-16mのアオスジテンジクダイの村ではこれまで卵を咥えたオスは1匹だけだったのだが(写真)、今日はもう1ペアが卵を咥えているのを確認した。
そちらはまだ卵の色も初期のピンク色だったが、写真の前から咥え続けているオスの卵は白っぽくなってきた。

幼魚体色から黒味を帯び始める段階 4cmくらい
幼魚体色から黒味を帯び始める段階 4cmくらい
昨日は見つからなかった黄色い幼魚の体色から成魚の体色である黒に変わりつつヒレナガスズメダイの子を見つけた。
昨日のログにも書いたが、11-12月の頃はそのような子も多いのだが、この時期になるとめったに見なくなる。

とりあえず、こんな感じで幼魚は大人への階段を上り始めるのだ。。。


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ヒレナガスズメダイの体色変化

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 20.0℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 快晴
【潜水時間帯】 13:40-14:38
【潮まわり】 04:08 181cm 満潮 / 10:16 72cm 干潮 / 16:10 184cm 満潮 / 中潮(月齢:10.5)
【日の出・日の入】 日出05:52 日没18:44

今日はまたまた一転してベタベタに凪ぎた。
陸上から見る海はとても綺麗なのだが、水中は相変わらずニゴニゴ。。。
浅場はアオサで覆い尽くされている。

今日は浅場でウダウダ。。。

昨日、八丈島の親方とのメールのやり取りで、「ヒレナガスズメ成魚の黒い子の写真ある?黄色は入ってはダメだよ。」と言われ、一瞬何を言っているのか分からなくて考えてしまった。(笑)
ヒレナガスズメダイの成魚といえば10-13cmくらいの真っ黒いスズメダイで、黄色が入っているとしたら胸鰭の基底部くらいなのだ。
「それって普通に成魚の事じゃん。。。(・・;)」などと思いつつも、冬季によく見られる「幼魚サイズなのに真っ黒い子」の写真が欲しいのかな?と深読みしてしまった。。。
しかし、よくよく聞いてみると、「手元にあるヒレナガスズメダイの写真がどれも黄色みを帯びている若い子の写真ばかりなので、黒い成魚写真を貸して」との事。
つまり、普通に成魚の写真を貸してくれという事だったのだ。(笑)

ヒレナガスズメダイは最初、黄色く黒いストライプが入る体色をしている。
毎年、6月の中旬ごろになると1cmにも満たないようなこの体色の幼魚(→1cmの幼魚)が溢れ、夏から秋にかけてよく図鑑で見るような3-4cmくらいの幼魚体色の子(→4cmくらいの幼魚)がそこらじゅうで見られる。
そして、秋も深まってくると、この幼魚たちは一斉に体色変化を始める。
体が大きくなるに従って徐々に体色が黄色から黒くなるというよりは、体が小さいまま黒くなるのだ。
だから10-12月の頃は幼魚サイズなのに真っ黒!というヒレナガスズメダイがあっちこっちで見られる。
もちろん中には体色変化途上の子も多く、この季節(10-12月)はそうしたまだ若干黄色みが残る子も多かったりする。
多分、親方の元にあるヒレナガスズメダイの写真はみんなこの時点の連中なのだと思う。

尾鰭に黄色味が残る。 体長は4cmくらい
尾鰭に黄色味が残る。 体長は4cmくらい
体に幼魚時のストライプ模様が残る。 体長は5cmくらい
体にストライプ模様が残る。 体長は5cmくらい

今日も探してみたのだが、さすがに今の時期はこの体色変化途上中の子は稀なので、ほとんど見られなかった。
一方で今日は見られなかったが、これよりも小さなサイズで真っ黒くなってしまう個体も多い。
早いもので3cm程度で真っ黒い体色になってしまう子もいるから面白い。

ただ、みんな成魚というにはあまりにも小さく、中には若魚というのも厳しいくらいのサイズの子も多い。
となるとヒレナガスズメダイは体色変化が成魚の条件ではなさそうだ。。。

完全に成魚体色だけど。。。 体長は4cmくらい
完全に成魚体色だけど。。。 体長は4cmくらい
そんなんだから、ヒレナガスズメダイを撮る時は体長が重要だ。
写真と共に体長のデータが絶対に必要なのだ。

右の写真を見るとついつい成魚だと思ってしまうけど、実は体長は4cmくらい。
若魚というのも悩んでしまうくらいの子なのだ。

今の時期はこうした黄色い幼魚は超少ない
今の時期はこうした黄色い幼魚は超少ない 体長は3cmくらい
上の写真の真っ黒い子の横にはこんな黄色い幼魚体色の子がいたのだが、この子の体長は上の子よりもやや小さいくらいだった。
多分、成長過程はまったく一緒だと思われる。
やや頭部が黒くなってきてはいるけど、まだまだ幼魚体色。

ちなみに今の時期はこうした黄色い幼魚は超少なく、今日も出会った幼魚体色の子はこれ1匹。。。

魚の場合、どこまでを幼魚と言って、どこからを若魚と言って、どこから成魚と言うのか明確なラインは無いのだが、ヒレナガスズメダイの場合、僕は5cmを超えたくらいから若魚っぽさを感じる。
なぜなら、これくらいのサイズになると、さすがに幼魚体色(黄色に黒いストライプ)の子がめったにいないためだ。
またこのサイズになるともう薄らと黄色味が残る子もめったにいないというのもある。
しかし、このステージだと、まだ産卵には参加してこない。

ヒレナガスズメダイの成魚(オス)
ヒレナガスズメダイの成魚(オス)
ちなみにヒレナガスズメダイの成魚とはこんなやつ。
成魚は雌雄ともに繁殖に参加してくる連中の事なのだが、体長はゆうに10cmを超え、オスもメスも12-13cmくらいにまで成長する。
かなり大型のスズメダイで、セダカスズメダイよりやや大きく、図太い感じのおっさん&おばちゃんだ。(笑)

あと数週間もすれば、こいつらは産卵期に入る。
すでに今日の時点でどのオスも完全にテリトリー(産卵床)を構えているようで、早いところではすでに産卵が始まっているかもしれない。。。

あっ。。。そういえばようやく浅場にアマミスズメダイの極小幼魚が目立ち始めた。。。


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寄生虫だってこの時期の風物詩なのだ。

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 19.6℃
【透明度】 10m
【海況】 ベタ凪ぎ
【天候】 快晴
【潜水時間帯】 13:46-15:12
【潮まわり】 09:14 97cm 干潮 / 14:54 165cm 満潮 / 若潮(月齢:9.5)
【日の出・日の入】 日出05:53 日没18:43

今日は一転してベタ凪ぎの1日。
しかし、水中はより濁り、浮遊物が凄い。
と言ってもこの浮遊物は「楽しくなっちゃう系」の浮遊物ではなく、「憂鬱になっちゃう系」の鼻水みたいな浮遊物。。。(笑)
またもろに黒潮の縁状態の海に逆戻りだ。。。
水底付近はこの時期特有のアミ類で覆い尽くされ、透明度をさらに悪くしている。

サンゴトラギスの目玉に寄生するメダマイカリムシ
サンゴトラギスの目玉に寄生するメダマイカリムシ
浅場のアオサ、中層の浮遊物、水底のアミ類。。。
この時期、特有の海中風景なのだが、ちょうどこの頃によく見られるものに、トラギス類の目玉付近によく着くメダマイカリムシという寄生虫がいる。
凄い年はどのトラギス類もみんなこの寄生虫をくっつけていたり、1匹のトラギスに4-5匹着いていたりするのだが、今年はそれほど多くはない印象。
これはカイアシ類の仲間で寄生性のもの。
電話のコードみたいなのが着いているけど、これは卵。
つまり、こいつらはみんなメスなのだ。
(オスは繁殖行動のあと、すぐに死んじゃうらしい。。。(・・;))
これは低水温期の春の風物詩なのだ。

ネムリブカ?の死体
ネムリブカ?の死体
帰りに砂地で小型のサメが死んでいた。
まさに「サメ!」という形のやつなのだけど、かなり小さい。(体長1mくらい)
種類はよく調べてないけど、ネムリブカでいいのかな。。。

昨日は同じ場所にはなかった死体だ。

ヒメテグリの季節が。。。
ヒメテグリの季節が。。。
エントリー口下では極小のヒメテグリの幼魚がピョンピョン跳ねているのを最近はよく見るのだが、写真のような成魚も出始めた。
ヒメテグリは冬季はほとんど姿が見られないのだが、この時期くらいから成魚を見るようになる。

屋久島ではネズッポの仲間では最も早く繁殖期を迎えるのがこのヒメテグリだ。
早ければGW明けくらいから産卵が見られるようになるのだが、この個体、もう青いラインが顔に入っていたりして、もうやる気満々にも見える。。。(笑)


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時化海を体験させる。。。(笑)

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 19.5℃
【透明度】 10m
【海況】 大時化
【天候】 快晴
【潜水時間帯】 10:37-11:40
【潮まわり】 07:38 112cm 干潮 / 13:04 156cm 満潮 / 長潮(月齢:8.5)
【日の出・日の入】 日出05:54 日没18:43

昨晩はかなり強く北西が吹いたようで、今朝の一湊湾内は久々の北西時化。
矢筈岬の北西面は白波が当たって爆発してる。。。(・_・;
何とか一湊タンク下には入ったけど、ここもかなり大きなウネリが入り込んでいた。

今日もスタッフを連れて泳ぎと中性浮力を練習させるという名目で海へ来たのだが、大ウネリの時のエクジットを体験させるチャンス!(笑)
入っても写真も撮れなさそうな海だったので、いつもなら海なしにするところだったが、迷わずエントリー!
水底付近もかなりウネっていたので泳ぎづらく、いろいろと体験させられて本当に良かった。(?)
エクジットもセットのウネリを避けずに、わざわざ大波が入った時にエクジットさせようと企んでいたのだが(笑)、思いのほかウネリは大きく、直前になってセットでエクジットさせるのはやめた。。。
ヤバイ、ヤバイ。。。ウネリが大き過ぎ。。。
普通にセットを避けてエクジットさせた。(^^;)

クリーニング中のアオウミガメ
クリーニング中のアオウミガメ
逃げるアオウミガメ
逃げるアオウミガメ
そんな感じの海だったので、水中の透明度も落ち、舞い散る砂やゴミも凄かった。
今日もワイドレンズだったので、濁った海には特に被写体もなく、アオウミガメを数枚撮って終わった。。。

帰りに-16mのアオスジテンジクダイをチェック。
ピンク色がちょっと褪せたくらいの卵をくわえていた。

明日はマクロに戻そうかな。。。


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ハナミノカサゴの不思議

【ポイント】 一湊タンク下No.3
【水温】 19.5℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 快晴
【潜水時間帯】 10:58-12:13
【潮まわり】 05:45 114cm 干潮 / 11:15 165cm 満潮 / 18:40 48cm 干潮 / 小潮(月齢:7.5)
【日の出・日の入】 日出05:55 日没18:42

今日もスタッフの鍛錬も兼ねてワイド仕様で漁礁へ。
本当はアオスジテンジクダイを観察したいんだけど、まだスタッフのロクハンが届いておらず、レンタルの5mmを着ているような状況ではとても僕のダイビングには付き合えない。(笑)
低水温下ではひたすら泳がせてあげないと寒くて、凍え死んじゃう。。。(^^;)

なかなか大きな口を開けてくれない。。。
なかなか大きな口を開けてくれない。。。
着底した直後は捕食中だったのに。。。
着底した直後は捕食中だったのに。。。
とか言っておきながら、今日は漁礁でハナミノカサゴ相手に粘ってしまった。。。(笑)
いつもハナミノカサゴが3匹佇んでいる場所があるのだが、そこに着いた直後は大きな口を開けてプランクトンか何かを捕食中だったハナミノカサゴ。
口を開けた瞬間をどアップで撮ろうと、ずっとハナミノカサゴに対峙していたのだけど、なかなか口は開けてくれなかった。
ほぼ最短でカメラを構えたままずっと粘っていたけど。。。

このハナミノカサゴたちはいつも魚影の濃い漁礁からちょっと離れたところにある、ほとんど他の小魚がいないような場所で佇んでいる。
しかし、日に日に魚影が増しつつある漁礁までは直ぐに行ける距離にあるにも関わらず、そちらにはまったく近づかない。
最近は急にクロホシイシモチが増え、もともとそこにいるキンメモドキなどに混じり、華やかになりつつある。

しかし、ハナミノカサゴたちはずっと、このエサのあまりなさそうな場所にいるのだ。
う~ん。。。なぜだろ。。。?
ちょっと泳げば腹いっぱいにお食事にありつけるのに。

ちょっと理由が分からない。。。
もしかして、相当、漁礁のアザハタが強いのだろうか?

今日はヒレナガカンパチの群れには会えなかったが、ブリの群れには遭遇。
群れの数はいつもよりちょっと少なかった。


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ヒレナガカンパチの群れによく出会う

【ポイント】 一湊タンク下No.3
【水温】 18.9℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 快晴
【潜水時間帯】 13:32-14:45
【潮まわり】 04:29 106cm 干潮 / 10:09 178cm 満潮 / 17:21 37cm 干潮 / 小潮(月齢:6.5)
【日の出・日の入】 日出05:56 日没18:42

今日も風は北西。
しかし、それほど強いものではなくて、海もあまり時化なかった。
天気は快晴でダイビング日和。

ゲストがいないんだから自分の好きな潜り方をしたいのだが、ライセンス取り立ての新スタッフも連れて行かねばならない。
とりあえずクレナイイトヒキベラの繁殖が始まっているか確認しに行きたいんだけど、あそこって何mだっけ。。。(・_・;
そんな感じで悩み続ける毎日。。。

思い切って、今日はスタッフの泳ぎの練習も兼ねて、ワイド仕様でエントリー。
浮遊物はほとんどないけど、透明度も青さも黒潮接岸時のそれとはちょっと違うかも。
実際、水底の水温も18℃台に戻ってしまった。。。(^^;)

ヒレナガカンパチの群れ
ヒレナガカンパチの群れ
ヒレナガカンパチの群れ
ヒレナガカンパチの群れ

魚影が増えつつある漁礁&ゼロ戦に向かって泳いだのだが、途中で何回もヒレナガカンパチの小さな群れに遭遇した。
最近、ずっと湾内に居すわっている連中だ。
春らしい風景ではあるのだけど、ここ数年は春にこの群れに出会うことはなかった。
久しぶりに今年はカンパチ祭りなGWになるかな。。。とちょっと期待。
ただ、湾内に入り込んでいる群れはそれほど大きなものではないのだけど。。。

サビウツボのペアとヘリシロウツボ(?)
サビウツボのペアとヘリシロウツボ(?)
多くのウツボが繁殖期に入りつつあるようだ。
ゼロ戦でドクウツボが、漁礁ではサビウツボが、それぞれペアになっていた。
他にもウツボ類のペアはそこらじゅうで見られるようになってきた。

ところでこの真ん中の大きなウツボ。。。こいつ誰だろ。。。?
ヘリシロウツボみたいな顔してるけど。。。


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ハラスジベラの小ハーレム

【ポイント】 元浦
【水温】 21.2℃
【透明度】 30m
【海況】 凪ぎ
【天候】 快晴
【潜水時間帯】 13:30-14:54
【潮まわり】 09:25 190cm 満潮 / 16:22 25cm 干潮 / 中潮(月齢:5.5)
【日の出・日の入】 日出05:58 日没18:41

風は北西に変わったが、それほど強いものではなく、一湊湾内もそれほど時化てはいない。
天気は快晴!

新スタッフを連れて午後から1本。
今日はハラスジベラ狙いで元浦にエントリー。

海は昨日までの浮遊物は一切消えて、それなりに綺麗な海に戻っていた。
水温は昨日並みで、透明度もなかなか良い感じで明るかった。
といっても黒潮が接岸しているのかはちょっと分からない。。。

ハラスジベラのオス
ハラスジベラのオス
元浦の-2m付近にハラスジベラの小さなハーレムがある事に気づいたのはつい先日の事。
それまでそこにはハラスジベラなどは一切見られなかったのだが、今年に入って急に立派なオスが1匹とメスが数匹見られるようになった。
昨年もメスはいたのかもしれないが、この半年ぐらいでそのうちの1匹がオスに性転換し、ハレムを形成したのかもしれない。
オスが見られるようになるとさすがに目立つ。

今日はじっくり見ていったのだが、メスは2匹くらいしか見あたらなかった。。。
先日はもっとメスがいるように感じたのだけど、そうでもなかったみたい。
小さな小さなハレムだった。

ハラスジベラのメス
ハラスジベラのメス
この辺には同属のアカオビベラ、カミナリベラ、オニベラも同じように見られるのだが、アカオビベラだけは繁殖行動(求愛や産卵)が見られ、活発な感じがしたが、ハラスジベラを含む他の種類はまだ繁殖期に入っている様子もなく、活発に動いてはいない。

ちなみにこのハラスジベラは屋久島ではこれまで、一湊の港内などでちょっとみられた程度で、普通のダイビング・エリアに現れたのは初めてだ。
多分、日本では北限になる個体群ではないだろうか。。。?
これだけ立派なオスがいるって事は間違いなく繁殖もしているのではないかと思う。
あっ。。。ちなみに一応言っておくけど、海はすべて繋がっていて、海流もあるわけだから、幼魚は当然もっと北の方でも見つかるはず。(いわゆる無効分散=死滅回遊)
僕の言う「北限」とか「南限」というのは、繁殖をしている成魚の”個体群”の事。

キタマクラのチビがよく見られる
キタマクラのチビがよく見られる
浅場に帰ってくると水深50cmぐらいのところにキタマクラのチビ(通称:豆マクラ)が沢山見られた。
メチャ可愛い♪(^_^)

屋久島ではキタマクラは一応、最近は成魚も見られ繁殖もしているけど、温帯域に比べたらメチャクチャ少ない。
こちらに来て2年ぐらいはまったく見たことがなかったくらい。

ハラスジベラとは逆にキタマクラは南限に近いのではないだろうか。。。
沖縄では繁殖しているのだろうか。。。?

ちなみにこれは「春の風物詩」なのだろうけど、実はこんなに沢山の豆マクラを見るのは初めてだったりするのでそんな感覚(風物詩という感覚)はまったくない。。。(^^;)


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プランクトン類の面白さ

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 21.4℃
【透明度】 10m
【海況】 凪ぎ
【天候】 雨
【潜水時間帯】 11:06-13:04
【潮まわり】 08:50 199cm 満潮 / 15:37 15cm 干潮 / 中潮(月齢:4.5)
【日の出・日の入】 日出05:59 日没18:40

いきなり黒潮が接岸しそうな雰囲気だ。
水温はグーンと上がって21℃台!!
さらに海は完全に黒潮の縁がかかっている事を思わせるニゴニゴ状態。
明日、いきなり高透明度&ブルーな海になっていてもおかしくはない状況だ。(つまり黒潮接岸)

今日はスタッフと午前中に海へ。
ライセンス取り立てのスタッフを1人で海へ行かせるわけにもいかず、しばらくは一緒に連れて行かねばならない。
そうなるとなかなか自分の好きな潜り(生物観察と水中写真)もできないので、そこが悩みだ。(^^;)

昨日、浮遊物が凄かったので、今日は最初からプランクトン狙いでエントリー。
プランクトン類は数日ですぐに消えてしまうため、どうしてもこれは狙いたい。。。
しかしスタッフをこれについてこさせるのはあまりにも可愛そうかな。。。とも考えたのだが(^^;)、これが大正解!
まったく着底せず、ずっと上~中層に浮いて泳いだり、静止したりするのは、泳ぎや中性浮力の練習には最適だ。(笑)
むしろ、明日もこれでいいかも?とおもったぐらい。(笑)

プランクトン類はやっぱり微妙に組成は変わっていた。
特に「珍しい生物」はいなかったけど、やっぱり浮遊物観察は超面白い。
ずっと-5m以浅で浮いているので、エアーもなかなかへらないし。(笑)

甲殻類の幼生?
甲殻類の幼生?
貝類の幼生
貝類の幼生

ゴカイの幼生?(5mmくらい)
ゴカイの幼生?(5mmくらい)
プランクトン類の面白いところはその多様性だ。
種類の豊富さでは水底付近の生き物とは比べものにならないほど、多種多様な生物が浮いている。
クラゲ類をはじめとして、甲殻類や貝類などの小さな小さな幼生も沢山浮いていて、その形も大人からは想像できないところがまた面白い!
種を特定するのがなかなか難しいのがグッドだ。(^^)

また成長過程も様々で、写真の貝類なんかはもうはっきり貝殻の形ができあがっていて、浮力を得るためのものも引っこんじゃってて、いつ着底してもおかしくない状態だった。
(でもこの貝の大きさは2-3mm(笑))

クラゲノミは様々な乗り物に乗ってる
クラゲノミは様々な乗り物に乗ってる
先端が尖った例のエビも多かった
先端が尖った例のエビも多かった

クラゲノミは様々な乗り物に乗ってる
クラゲノミは様々な乗り物に乗ってる
また、もうひとつプランクトン類の面白いのが、浮き、漂い、分散するための工夫や利用がいろいろと見られる事だ。
例えば、甲殻類などはクラゲに乗って漂っているものがよく見られ、僕の今のプランクトン探しのメインはこれだ。

何かにしがみついて漂うのはやはり楽だし、流されやすいのだろう。。。
よくクラゲを見ると結構、いろいろ着いている。

今日は特に目新しいものは見当たらなかったが、何かが乗っていれば片っ端から写真を撮った。
でも、105mmはかなりツライ。。。(ーー;)


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なんじゃ。。。この透明度は。。。(・_・;

【ポイント】 お宮前/一湊タンク下No.3
【水温】 18.7℃/18.7℃
【透明度】 10m/5m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 09:37-10:44/11:41-12:22
【潮まわり】 08:20 204cm 満潮 / 14:59 10cm 干潮 / 中潮(月齢:3.5)
【日の出・日の入】 日出06:00 日没18:40

今日ははっきりしない空模様。。。
風景も冬のように寒々しい感じがする。

今日は浮遊物が凄かった。。。(・_・;
何やら一気に白濁りしちゃって、2本とも透明度が10mを切っている感じ。

今日も「仏像ガール」さんとマンツーマン。
昨日、散々、一湊タンク下で潜ったので、今日はお宮前やゼロ戦へ。

エントリーして、ちょっとビックリ!
今日はいきなり浮遊物も増えて、透明度が凄いことになっていた。。。(・_・;
1本目も2本目も10m先が見えないくらい。

お宮前では相変わらず、コブシメはほとんど見られず(雌雄2個体だけ)、代わりに-15m付近でコウイカの雌雄と間男がいた。
メスは真っ白になってじっとしていて、傍らには僕らを威嚇するオスがいた。
メスは近づいてもまったく動かず、産卵待機中のコブシメのように丸まって動かない。。。
コウイカの産卵は過去に数回しか見たことがなかったので、そのまま観察を続けたかったけど、ガイド中なのでやめた。。。(笑)

-20m付近ではヒレナガカンパチの大群に遭遇!
今年は数年ぶりにヒレナガカンパチ祭りなGWになればいいなぁ。。。(^^)

ゼロ戦はあきらかに魚影が濃くなってきた。
クロホシイシモチの数も増え、スカシテンジクダイやキンメモドキも新加入。
季節的なものとして、メアジの大きな群れもゼロ戦に着いていた。
多分、こいつらは、最近よく見るヒレナガカンパチなんかに食べられて、スグにいなくなっちゃうんだろうなぁ。。。(笑)


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