タグ: ウスサザナミサンゴ

台風18号一過後の海

引っ込まないイバラカンザシ

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 28℃
【透明度】 30m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 15:30-16:53
【潮まわり】 09:48 208cm 満潮 / 15:35 107cm 干潮 / 中潮(月齢:5.1)
【日の出・日の入】 日出06:14 日没17:57

引っ込まないイバラカンザシ
引っ込まないイバラカンザシ
台風18号一過初めての海。
今回の台風も北部の海を大きく荒らすことなく終わった。。。

この時期は台風ごとに水温が下がっていくので、今日はかなり覚悟して海に行った。
多分、僕のダイコンで、台風前は28-29℃あった水温も、27℃、下手すればそれ以下に落ちているのでは。。。?と考え、今季初めてのドライスーツを持って行った。

しかし、海から上がってきた同業者に聞いてみると、水温は相変わらずの28℃超だという。。。マジ??(^^;)
良かった~!ウェットスーツも持って来ていて。。。ということで、ドライスーツへの衣替えはもう少し先になりそう。(笑)

崩壊したウスサザナミサンゴ群体
崩壊したウスサザナミサンゴ群体
海の中の変化と言えば、今年、一湊タンク下で最もコブシメの産卵が行われたウスサザナミサンゴの群体が完全崩壊していた。(;´・ω・)
他の群体がまったくの無事だったことを考えると、もともとかなり弱っていたのかもしれない。
2年くらい前からこの群体は内にあるオキザヨリの卵を食うゴマモンガラの餌食になってボロボロだったので、そりゃ弱るわ。。。

【ギンガメアジ&アオヤガラ連合軍によるキビナゴ捕食】

エクジット間際にギンガメアジ&アオヤガラ連合軍によるキビナゴ捕食が見られた。
とっさの事だったので動画のクォリティがメチャ低いです。。。(笑)

TG4で撮影した75秒の動画です。


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なに。。。この濁りっぷりは。。。(・・;)

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 21.4℃
【透明度】 5m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 14:45-16:38
【潮まわり】 04:52 83cm 干潮 / 10:33 180cm 満潮 / 17:31 35cm 干潮 / 小潮(月齢:5.7)
【日の出・日の入】 日出06:14 日没18:32

今日はエントリーして急に透明度がガタ落ちしていて驚いた。。。(・・;)
汚い浮遊物(注:浮遊生物ではない)がいっぱい浮きまくっていて、透明度は10mを完全に切ってる。。。
水の色ももう少しで「緑」と言ってもいいくらい。

屋久島は急に変な潮が入り込み、激変することも多いのだけど、さすがに前日まではそこそこ抜けていたので驚かされる。

今日は最初に定点観察中の胞子嚢付きのアヤニシキをチェック。
前回の成熟気味の胞子嚢はすでに胞子を放出した後なのか、消えていた。
他の胞子嚢はまだまだ未成熟状態だった。

繁殖期に入ったばかりの頃はくわえている卵も少量
繁殖期に入ったばかりの頃はくわえている卵も少量
テンジクダイ類の中でも最も早く繁殖期を迎えるアオスジテンジクダイが繁殖期に入ったようだ。
みんな雌雄のペアを組み始め、ほとんどのオスが口に少量の卵をくわえ始めていた。

ただ、毎年のことなんだけど、この繁殖期始めの頃は口内保育中の卵はメチャクチャ少量なので、写真に撮るのはなかなか難しい。
卵が少ないため、たいていは口を閉じていて、卵を見せてはくれない。
定期的にくわえ直す時を狙って何とか撮れたけど。。。

メスの産む卵の量は水温に左右されるのか(つまり低水温では卵も少なめ)、それとも一番最初の1回めは高水温の海域でもこんな感じで少ないものなのだろうか。。。

今にも産卵しそうなアオスジテンジクダイのペア
今にも産卵しそうなアオスジテンジクダイのペア
まだオスが卵をくわえていないペアのうち、今にも産卵しそうなペアがいたので、後半はずっとこれに張り付いた。
でも、やっぱりなかなかやらないのがテンジクダイ類の産卵だ。
そのうちに寒くなってきて、耐えられなくなってきた。。。^^;

コブシメの卵
コブシメの卵
コブシメもとっくに繁殖期に入っていて、こんな感じで卵は大量に見られるのだが、今年はまだ産卵を見れずにいる。
というか、そもそもコブシメ自体をあまり見かけない。
いったい、この卵、いつ産んでるんだろ。。。?

部分白化が多く見られるウスサザナミサンゴ
部分白化が多く見られるウスサザナミサンゴ
一湊タンク下には、このコブシメが産卵するウスサザナミサンゴの大群落があるのだが、ここ最近、こんな感じで部分的に白化した状態が点在していて、遠くから見るとなんかペンキで塗ったかのように見え、目立っている。。。
病気かな?

部分的な白化なので、全体を見ると斑状になっていて、まさに病的な感じ。。。
これ、白化部分が大きくなって、サンゴ群体全体がやられたりしないのだろうか?
うーん。。。ちょっと心配だなぁ。。。


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え~!!!!!卵が無くなった!!!(・・;)

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 24.8℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 15:28-18:14
【潮まわり】 07:46 216cm 満潮 / 14:35 13cm 干潮 / 中潮(月齢:2.3)
【日の出・日の入】 日出05:16 日没19:14

今日はかなり遅い時間からエントリー。

た、卵が無いっ!!!!(・・;)
た、卵が無いっ!!!!(・・;)
まずは日課のエントリー口近くにあるメギスの産卵床をチェック。。。
5/26に見つけた卵は多分、昨晩から今朝にかけてすべてハッチアウトしていて、5/28に産卵を観察した卵だけが残っている状態を想像して巣穴を覗いてみると。。。
なんと!卵が一切無くなっていた!!!!(・・;)
孵化間近の卵だけでなく、一昨日、産卵を観察した卵までもが無くなっていた。。。

いったい、何があったんだろ??
外敵に食べられてしまった???それとも孵化間近の卵と一緒に新しい卵も早熟のまま孵化しちゃったのか???それとも親が食べちゃった!!!(・・;)
。。。と頭は大混乱。。。(。・_・?)ハテ?

新たに別の場所でメギスの卵を見つけた!!
新たに別の場所でメギスの卵を見つけた!!
気を取りなおして、もうひとつの目的であったオキザヨリの卵をチェックしようと泳ぎ始めると、途中でまた新たなメギスの卵を見つけた!!!(^^)
最近は近づくとさっと暗い穴に隠れてしまうメギスを見つけると、スグに暗がりをチェックするようになっていたのだが(^^;;、大抵は穴の奥の方に卵があるのかまったく卵は見当たらないのだが、今回は穴の結構、手前の方に産卵床をつくっていてスグに分った!(^^)

しばらく、このメギスの卵守りを観察していたところ、ある事に気づいた。

間違いなく自分の卵を食うメギスの親
間違いなく自分の卵を食うメギスの親

んっ???えっ?!もしかして自分の卵を食ってね?こいつ。。。(・・;)

しきりに口を開け卵に顔を突っ込んでる。。。
しばらく見ているとだんだんそれは確信に変わった!
間違いなく、こいつ卵を食ってる!!!(◎_◎;)

これで一気にエントリー口近くにある産卵床の卵が一気に無くなった理由が「親による卵食」なのではないか?疑惑が強くなった。。。(;゚Д゚)
親による卵食は特に珍しい事ではない。
テンジクダイの仲間などではよくある事だし、クマノミやジョーフィッシュも親が卵を食ったのではないだろうか?と思われる事が何度かあった。

子孫を残すための戦略として食べてしまう事もあれば、ストレスによって食べてしまう事もあると聞く。
この場合、もしかして僕の観察ストレスによるものだったのかもしれない。。。(・・;)
あれだけ毎日覗かれて、ストロボをバシバシ焚かれては、さすがにストレスを感じてもおかしくない。。。

オキザヨリの卵を食べるゴマモンガラ1
オキザヨリの卵を食べるゴマモンガラ1
その後は昨日見つけたオキザヨリの卵を見に行った。
昨日はかなりの広範囲に産み落とされたオキザヨリの卵がいっぱいあったのだが、今日は一気に減っていた。
ウスサザナミサンゴの上の卵はかなりの数が無くなっていて、水底に落ちている卵だけがまだだいぶ残っている状態。

ちなみにサンゴは昨日とあまり変わらない状態。
昨日はオキザヨリの卵を食うゴマモンガラによってかなりサンゴが壊された跡があったけど、今日はそれほど壊されたであろう部分は少なかった。

オキザヨリの卵を食べるゴマモンガラ2
オキザヨリの卵を食べるゴマモンガラ2
しばらくウスサザナミサンゴの近くで待機していると、やっぱりゴマモンガラが来た!
今の非繁殖期のゴマモンガラは臆病で近づくとスグに逃げてしまうので、遠くから静かに近づいてオキザヨリの卵を食べている様子を撮影した。
サンゴの上にはもうあまり卵は残っていなかったので、水底に産み落とされた卵を中心にむさぼり食っていた。

う~ん。。。これでほとんどのオキザヨリの卵が無くなってしまうのも時間の問題だな。。。こりゃ。
多分、オキザヨリもこの辺は想定済みで、サンゴの奥深くに落ちたいくつかの卵のみが無事に孵れば繁殖成功なのかもしれない。。。
だとしたらかなり確率の悪い繁殖戦略じゃね?これ。。。(笑)


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サンゴを壊した犯人 – 第2の容疑者

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.3/お宮前/一湊タンク下No.3
【水温】 24.3℃/24.0℃/24.3℃/24.1℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 9:49-10:53/11:55-12:42/14:10-15:07/16:28-17:24
【潮まわり】 04:10 104cm 干潮 / 09:39 195cm 満潮 / 16:16 50cm 干潮 / 中潮(月齢:5.5)
【日の出・日の入】 日出05:15 日没19:21

今日は諏訪からのショップさんのツアーが来島。
午後からは一般のゲストも来島され、僕はめったにない1日4本のダイビング!(っていうか初めてかも。。。(笑))

今日までの3日間は晴天が続いており、今日も最高にいい天気!(^^)
まさにダイビング日和だ。
エントリー前は暑くて汗がダラダラ。。。とうとう今季初めてボートから飛び込んでロクハンを着た。(笑)

海は何となく白濁りしていたためやや暗く感じるけど、もうあまり寒さは感じないくらいの水温にはなってきた。

今日は14:10にエントリーしたお宮前でウスサザナミサンゴの上に、オキザヨリの卵が大量に産みつけられていた。
卵はサンゴ枝の隙間だけでなく、外側にも大量にこぼれていて、それをゴマモンガラや各種スズメダイ、ベラの類が食べに来ていた。
他の魚がバンバン食べてしまうので、最終的にはサンゴ枝の奥深くに落ちた卵だけが残るわけだが、それが今日は大漁に露出した卵が見られた事から、多分、今日、産み落とされたばかりの卵だと思われる。
卵の状態を見てもそんな感じがした。
昨年の7/1に産卵を見た時間帯は15:45くらいだったので(→ヤバイものを見てしまった!!!!w(゜o゜)w!!)夕方近いという印象だったのだが、何かあまり関係ないみたい。。。

多分、産んだばかりのオキザヨリの卵。
多分、産んだばかりのオキザヨリの卵。

お宮前ではウスサザナミサンゴの上に大量のオキザヨリの卵が
お宮前ではウスサザナミサンゴの上に大量のオキザヨリの卵が

破壊されたウスサザナミサンゴ1
破壊されたウスサザナミサンゴ1
お宮前も一湊タンク下もこのオキザヨリの卵を食べにくる魚のうち、最も一生懸命なのがゴマモンガラだ。
今日も彼の捕食っぷりを見ていて思ったんだけど、もしかしてこのウスサザナミサンゴの大規模破壊の犯人はこいつかなぁ。。。とか思ってしまった。(・・;)
ゴマモンガラだったら、あれだけの破壊は簡単にできそうだし。。。
サンゴ枝の奥深くの卵を食べるためにサンゴを破壊する。。。十分に考えられそうな気も。。。(^^;;
(写真は6/10に撮られた一湊タンク下のウスサザナミサンゴ群体)

もちろんオキザヨリの産卵時もかなりサンゴを破壊するのだけど、何かゴマモンガラもかなり怪しい気がしてきた。


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卵。。。産んでなかった。。。(・・;)

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 24.6℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 14:45-17:29
【潮まわり】 07:44 214cm 満潮 / 14:32 21cm 干潮 / 中潮(月齢:2.5)
【日の出・日の入】 日出05:15 日没19:20

今日まで潜る予定だったIさん夫妻が台風絡みの欠航を恐れ、急遽、今日帰ることになった。
厚い雲に覆われた空港では飛行機が欠航し、逆に青空の宮之浦から出る高速船で無事に島を脱出するのを見届けてから、午後から1人で海へ。。。

今日最大の目的は昨日の2本目の最後に見た怪しいオキザヨリが卵を産んでいないかのチェック。
昨日はエクジット間際にウスサザナミサンゴ群体の真上に巨大なオキザヨリ(メスだと予想)が1匹で佇んでいて、周囲には小さなオキザヨリたちがいてホンソメワケベラのクリーニングを受けていた。
このサンゴの周囲には2か所、ホンソメのクリーニングステーションがあって、よくオキザヨリたちがホンソメワケベラのクリーニングを受けているのだが、巨大な個体に関してはどうもそんな感じではなく、サンゴの真上にいる事自体が目的であるような気がしたのだ。

これはもしや産卵直前???
この大きなオキザヨリはウスサザナミサンゴの上に乗っかって産卵を始めると周囲のオスたちが一斉に放精に来るのではないか?と予測したのだが、最後まで見れなかった。。。

そして今日、もし卵があれば、これは産卵行動の前触れだったのだと分かる。。。

しかし!!!
卵はありませんでしたー!!!(◎_◎;)

多分メスだと思われる巨大なオキザヨリ
多分メスだと思われる巨大なオキザヨリ

というか、今日も例の巨大な個体が1匹で同じ場所で佇んでいたけど。。。ホント、こいつは何をやりたいんだ???(・・;)
今日は周囲には小さな個体の群がりはなく、たまに1匹で来てはこの大きな個体に接触するようには見えた。
やっぱり、この大きな個体がメスで小さい連中はオスだと思うなぁ。。。うーん。。。

サンゴの中にあった前からある卵を撮りながら、しばらくまたこの巨大な個体を観察。。。
前に産みつけられた卵はかなり成熟が進んでいて、その多くはまもなく孵化しそうな状態だった。
黒い体に内臓の膨らみが見え、目玉はクッキリ!口もパクパクしてる。。。
もうしっかり魚の形をしている。(^^)

孵化間近のオキザヨリの卵1
孵化間近のオキザヨリの卵1

孵化間近のオキザヨリの卵2
孵化間近のオキザヨリの卵2

なぜかウスサザナミサンゴの中にフリソデエビ。。。
なぜかウスサザナミサンゴの中にフリソデエビ。。。

このサンゴの中にフリソデエビがいた。(・・;)
なんちゅーところにいるんだろ。。。(笑)
ヒトデを抱えて1匹で佇んでいた。。。

相変わらず卵の状態を観察しにくいジョー
相変わらず卵の状態を観察しにくいジョー

帰りに卵を咥えているジョーの卵の様子をチェック。
かれこれ1週間以上、卵をチェックしていなかったのだが、もう目玉はクッキリ出ていた。
あとは透明感を確認したいのだが、相変わらず卵を咥えた状態で外に顔を出してくれないので、そのチェックができず。。。
穴の奥深くにライトを当ててチェックした分には、明日にでもハッチアウトしそうなんだけど、帰ってからPCで見るとまだ黄色い部分が結構あるような気がした。
でも明日の朝、見に行ってみようかなぁ。。。ハッチしそうな気もするし。。。


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サンゴ破壊の犯人はオキザヨリか?!

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.1
【水温】 23.8℃/24.8℃
【透明度】 20m~
【海況】 凪ぎ
【天候】 雨のち晴れ
【潜水時間帯】 10:17-11:51/13:41-15:50
【潮まわり】 07:12 216cm 満潮 / 14:02 17cm 干潮 / 大潮(月齢:1.5)
【日の出・日の入】 日出05:15 日没19:19

今日の朝も空一面が黒い雨雲に覆われて雨が降っていたのだが、1本目の途中くらいから晴れ間が見え始めた。
水中はまぁまぁの透明度だったので太陽光が差し込む水中はかなり明るかった!(^^)
夕方には虹も見えたけど、現在はまた雨が降り出している。

明日まで潜る予定だったゲストIさんご夫婦が台風接近に伴い急遽、明日の1便で帰ることになることになった。
という事で今日の2本がラストダイブ。。。

なのに今日はロクに面白い魚の行動を見てもらう事ができなかった。。。(・・;
つまり、一般的な生態観察のピークだと考えられる「産卵」などはまったく見られなかった。
2本とも最後の最後には面白そうな魚の行動に出会ったのだが、結局、エア切れで2本とも最後まで見れていない。。。(笑)

それでもエクジット後にその時の行動観察の話で大盛り上がりになるのは、多分、僕の知る限りでは彼らだけだろう。。。(^^;;
1本目の産卵間近であるにも関わらずピーク(産卵)を見る事ができなかったシマキンチャクフグなんかは、この4日間の全ダイビング中で最も話が弾んでいたかも。。。(笑)

ピーク(産卵や捕食など)観察が目的ではないのは彼らの真骨頂だ。

通常、ダイバーが「生態観察」と言った場合、産卵の瞬間であったり、捕食の瞬間であったり、そういったものを見る事自体が目的なのに対して、彼らの「生態観察」とは「行動観察」であり、その産卵や捕食に至るまでの過程など”ストーリー”が最も大切で、見たい部分でもあり、そういう一連の”流れ”を観察すること自体が彼らの目的なのだ。
だから産卵の瞬間や捕食の瞬間などが見れたかどうか?はまったく重要ではなかったりする。(笑)

「産卵や捕食の瞬間を見る(=生態観察をする)」という事が、「珍しい生き物を見る」という事とまったく同じ感覚で捉えられている傾向にある今のダイビングシーンでは、なかなか理解しにくい目的や価値観なのかもしれないが(笑)、本来、「生態観察」の最も面白い部分はここ(=行動観察)なのかもしれない。。。

というワケで、これが彼らが「日本一のマニアックダイバー(=ガイドが楽)」だと感じる所以だったりする。。。(笑)

先日(6/8)に一湊タンク下の水深-8mぐらいのところにあるテトラ脇のウスサザナミサンゴ群体が思い切り破壊されているのに気づいた。
その3-4日前は何ともなかったので、この数日間の間に何者かによって破壊されたのだろう。
前にもこういう事があった(→過去最大規模のキビナゴの大群!)のだが、その時は人為的なものだとばかり思っていたのだが、昨年オキザヨリのサンゴをぶっ壊すほどの産卵を見て、犯人はオキザヨリではないか?と考えていた。
ただ壊された跡には彼らの卵はなかったので、一概に決めつける事はできない。

破壊されたウスサザナミサンゴ1
破壊されたウスサザナミサンゴ1

破壊されたウスサザナミサンゴ2
破壊されたウスサザナミサンゴ2

今日はこのサンゴの上の中層に巨大な(1m以上はある!)丸々と太ったオキザヨリが1匹、ずっと佇んでいた。
いつもなら近づけば速攻で逃げるのに、近づいてもまったく逃げる気配がない。。。

ホンソメのクリーニングを受けるオキザヨリ
ホンソメのクリーニングを受けるオキザヨリ
周囲には一回りも二回りも小さなオキザヨリたちがいて、ホンソメワケベラのクリーニングを受けていた。

これはもしや産卵直前???
この大きなオキザヨリはメスでウスサザナミサンゴの上に乗っかって産卵を始めると周囲のオスたちが一斉に放精に来るのではないか?とワクワクしながら見ていたのだが、結局エア切れで何も起こらずに終わった。。。(・・;)

ゲストIさん夫婦は急遽、明日の1便で帰ることになったので、明日は1人で海に行く予定だが、この時に卵があったら、この時の状態が産卵直前だったという事が分かる。
う~ん。。。早く海に行きた~いっ!!!(^^)

こうして少しづつオキザヨリの産卵生態に迫ってやるぜっ!!!


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オキザヨリの卵がそこら中に!!(・・;)

【ポイント】 横瀬/お宮前/一湊タンク下No.3
【水温】 22.6℃/22.5℃/22.7℃
【透明度】 20m/15m/20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 雨のち曇り
【潜水時間帯】 10:04-10:44/12:06-13:05/14:54-15:50
【潮まわり】 05:02 206cm 満潮 / 11:53 28cm 干潮 / 18:25 202cm 満潮 / 中潮(月齢:27.1)
【日の出・日の入】 日出05:15 日没19:17

今日も雨。。。
飛行機到着のゲストさんが無事に到着するか、ちょっとドキドキだった。(・・;)

テンションは正直下がり気味だったけど、時間と共に青空が見え始め、夕方には結構明るくなってきた。。。
明日は晴れるかな。。。(^^;;

海の中は水面直下-3mくらいまで雨水や濁った川の水がたまっていたけど、水底付近はそこそこ抜けていて、ちょっと暗めだけどなかなか気持ちの良い海だった。(^^)

オキザヨリの産卵の跡
オキザヨリの産卵の跡
先日、ホームの一湊タンク下で今年もオキザヨリの卵を見つけたばかりなのだが、今日はゲストがいる時にしか行くこともないお宮前でもウスサザナミサンゴの中にオキザヨリの卵を見つけた。
しかも、1つのウスサザナミサンゴ群体に何カ所も産卵した跡と卵が見られた!!!

このポイントでは昨年、初めてオキザヨリの激しい産卵を観察した場所なのだが(→ヤバイものを見てしまった!!!!w(゜o゜)w!!)、その産卵は非常に激しく、周囲のサンゴはボロボロに壊された。
今、その場所には海藻が生え出し、完全にサンゴは死んでいる。。。

同様に今日オキザヨリの卵が見られた場所はすべてサンゴがボキボキ折られ、相変わらず激しい産卵が容易に想像できた。。。
このウスサザナミサンゴ群体に何カ所もこのオキザヨリの産卵の跡が見られ、どれも昨年見た産卵時のサンゴ破壊状況よりは小規模なのだが、全体的に見たらかなり痛々しい。。。
やつらはとにかくこのサンゴの奥深くに卵を沈めたいのか、放卵放精しながら、かなり深い穴をサンゴに開けるみたいだ。(・・;)
そして何カ所もそのような場所があることから、どうも毎回いろいろな場所で産卵しているみたい。

その壊し方が尋常ではないので、このウスサザナミサンゴもかなり危ない状況だ。。。
このままではこのサンゴ群体もオキザヨリのせいで全滅するかも。。。マジで。(・。・;


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テンジクダイの幼魚をワイドで撮るのはちょっと無理があったな。。。(・・;)

【ポイント】 元浦/一湊タンク下No.3
【水温】 23.5℃/23.1℃
【透明度】 10m/10m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 11:31-11:57/15:00-16:27
【潮まわり】 09:01 192cm 満潮 / 15:49 27cm 干潮 / 中潮(月齢:4.7)
【日の出・日の入】 日出05:50 日没18:45

午前中の体験ダイビングが終わってから、午後から海へ。。。

海は一時のヘドロのような濁りはなくなって元の高水温&青い海に戻ったのだけど、透明度は決して良くない。。。(・・;)
10mそこそこの透明度で、まずは漁礁に行ったのだが、迷いそうで超慎重に泳がされた。(笑)

今日はまだ例の時化で落ちたテーブル状ミドリイシとその周辺のワイド写真を撮っていなかったなぁ。。。と思い(ずっとコンパクトデジカメで撮っていた)、ワイドを着けて海に行った。
ついでに漁礁のアオスジテンジクダイとそれによく似た「和名なしの子」の幼魚が群れている写真を撮って、いかに幼魚が見分けやすいか解説しようと思ったのだが、いや~ちょっと無理っ!!!
18mmでは1個体1個体が小さ過ぎてなんだかよく分からない写真(ただテンジクダイの子供たちが群れてます。。。ってな写真(笑))を量産するだけだった。(^^;;

漁礁には春の風物詩でもあるメアジの幼魚たちが集まりつつあって、それを3匹の大きなヒレナガカンパチたちが狙っていた。

メアジの幼魚群れ
メアジの幼魚群れ

メアジを狙うヒレナガカンパチ
メアジを狙うヒレナガカンパチ

今回の時化は他にもいくつかサンゴを破壊していた
今回の時化は他にもいくつかサンゴを破壊していた
今回の大時化が破壊したのは例のテーブル状ミドリイシだけではなかった。
その上に広がるウスサザナミサンゴ群体も何か所か破壊されていて、大きな群体が丸々ひっくり返っている場所もあった。
こんな大きな時化はほんと久しぶりだ。。。(・・;)

今年のアオサの増え具合はまだそれほどでもないのだが、それでも普段よりは多く見られ始めているので、これを好物とするアオウミガメたちも嬉しそうだ。(笑)
しかし、ホント、タンク下のアオウミガメたちはまったく逃げない。。。(^^;;
ポートがぶつかりそうなくらいまで寄って撮っていても、平気で採食を続け、終いには自分からポートにぶつかってくる始末。。。

海藻を食べるために、大きく口を開けたところを真正面から撮りたくて、ずっと狙っていたんだけど、やつらはどうも水底の海藻に対して直角に真正面からじゃないと海藻を上手く食むことができないようで、食べるときは必ず吻先を真下を向けてしまう。。。
しかもかなり首を曲げて。。。一見、超無理な体勢にも見える。
横から海藻に噛みつくことだってできると思うんだけどなぁ。。。(-_-;)
根元から根こそぎ食おうとしているのかなぁ。。。?う~ん。。。

アオウミガメの採食
アオウミガメの採食

アオウミガメの採食
アオウミガメの採食


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怖いくらいの高水温。。。(^^;;

【ポイント】 お宮前/一湊タンク下No.1
【水温】 22.1℃/22.5℃
【透明度】 15m
【海況】 ベタ凪ぎ
【天候】 快晴
【潜水時間帯】 10:30-11:16/13:19-14:07
【潮まわり】 09:39 188cm 満潮 / 16:25 33cm 干潮 / 中潮(月齢:5.3)
【日の出・日の入】 日出06:25 日没18:27

ほんと今年は水温が高い!(^^)
昨年の今頃なんて20℃前後しかなかったのに、今年はもう23℃まで上がり、それが何日も続いている。。。
黒潮の完全接岸の前にもう何回か水温が下がるとは思うのだけど、あまりにも長く続いているのでこのまま夏まで行くのではないかという錯覚に陥ってしまう。。。(^^;;

今日はとにかく写真を撮りたいというゲストさんとマンツーマンで2本。

お宮前ではコブシメが産卵しているようだった。

しかし、このウスサザナミサンゴ、マジでヤバいくらいに荒廃してきている。。。
昨年ぼっこりと大きな穴が開いたのだけど、そこからどんどん痛んできていて、今ではその穴を中心に海藻が広く広がってきており、本当にヤバい状態。。。
ウスサザナミサンゴは比較的、環境の変化や外的損傷には強いサンゴだと思っていたんだけど。。。
2年くらい前まではここで20匹以上のコブシメが集まって大産卵していたのだが、あれはもうここでは見れなくなってしまうのかなぁ。。。(・・;)


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硬い!!!やはりあの卵もオキザヨリか?

【ポイント】 一湊タンク下No.1/お宮前
【水温】 26.3℃/26.3℃
【透明度】 25m/25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 9:00-10:58/14:16-15:14
【潮まわり】 05:49 235cm 満潮 / 12:44 0cm 干潮 / 19:20 234cm 満潮 / 大潮(月齢:13.5)
【日の出・日の入】 日出05:20 日没19:24

もう夏の海です。。。(^^)
もう夏の海です。。。(^^)
今日も千葉県博の川瀬さんと2本。
1本目はノコギリハギやニシキカワハギなどが産卵している時間帯を狙って早めのエントリー。
僕は昨日のモンガラカワハギがまだ卵を守っているわずかな可能性に賭け、今日はワイドでそこまで一気にGO!
しかし、甘かった。。。やっぱりこの水温だとしっかり1日で孵化だった。。。(¨;)
昨日までフカフカの卵があった場所は跡形もなく、周囲にはモンガラカワハギの姿さえなかった。

しかたなく-25m付近にある魚だまりでコガネスズメダイの卵守りでも撮ろうかと行ってみると、大きなアカウミガメが寝ていた。
この時期(産卵上陸する時期)は水中でもアカウミガメを見ることが多いのだが、一湊タンク下では割と稀だ。
しかも産卵に疲れて寝ている子はもしかしたら一湊タンク下では初めて見たかもしれない。。。(¨;)

屋久島で見られるアカウミガメの多くは足に永田で付けられた調査標識が打たれている子が多いのだが、一湊の浜では調査は行われていないため、一湊湾内で見かける子には基本的にはついていない。
この子ももちろん付いていなかった。
岩に頭をツッコんで寝るいつもの標準的な寝姿だったのだが(笑)、近づいて何枚も写真を撮っていたら起きてしまった。。。^^;

頭をツッコんで寝るアカウミガメ
頭をツッコんで寝るアカウミガメ
寝ていたアカウミガメを起こしてしまった。。。(¨;)
寝ていたアカウミガメを起こしてしまった。。。(¨;)

群れでキビナゴに襲いかかるカンパチたち
群れでキビナゴに襲いかかるカンパチたち
浅場に帰ってくるとカンパチとキビナゴの捕食ショーが待っていた。
浅場は密度の濃いキビナゴの群れで覆い尽くされていたのだが、これを狙って25-30匹のカンパチの若魚たちがアタックを繰り返していた。
カンパチたちがアタックする度に大きく動くキビナゴの黒い塊。。。
なかなか見応えのあるショーだった。(笑)

キビナゴを狙ってカンパチたちも群れに。。。
キビナゴを狙ってカンパチたちも群れに。。。
今日はキビナゴの数も凄かった!
今日はキビナゴの数も凄かった!

2本目はお宮前で川瀬さんの調査に同行。
目的は先日、産卵を目撃した(⇒7/1:ヤバイものを見てしまった!!!!w(゜o゜)w!!)オキザヨリの卵だ。
川瀬さんもかなり興味を持ったようで、このオキザヨリの発生(卵から孵化までの様子)を論文にまとめたいというので協力する事に。。。

オキザヨリが産卵した現場
オキザヨリが産卵した現場
産卵から2日たった卵はなんとメチャ固くなっていた!
1カ月前に一湊タンク下で見た硬い卵とほぼ同じくらいに!!
ただ、今回の卵は1個1個が分離しているのだが、一湊タンク下で見た卵は糸状のものでつながっているため、一概にあれもオキザヨリの卵だとは言い切れない。
余計にタンク下の卵が誰のものなのか気になってきた!!!!(¨;)

オキザヨリが産卵した場所は写真のようにサンゴが白く削られ、その産卵の激しさが分かる。

やっぱりウミヘビも2枚舌!(笑)
やっぱりウミヘビも2枚舌!(笑)
エラブウミヘビの若い子の前に回りこんで撮った1枚が、帰ってからPCで見てみるとかなり面白いものだった。
当然といえば当然なんだけど、ウミヘビも陸上のヘビと同様に舌が2枚に割れていた!!(笑)


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モニタリング1000サンゴ調査 一湊タンク下

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 22.5℃
【透明度】 15m
【海況】 やや時化気味
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 14:07-15:59
【潮まわり】 07:52 94cm 干潮 / 14:23 181cm 満潮 / 長潮(月齢:8.9)
【日の出・日の入】 日出06:59 日没17:16

今日はようやく晴れた!!
ここ1週間、天気は連日の雨で、海も時化気味の状態が続き、真冬の屋久島を思わせるような状況だった。
環境省のモニタリング1000(サンゴ)におけるホームグラウンド・一湊タンク下の調査をずっとやりたかったのだが、ワイド撮影が必要なこともあってなかなか実施できずにいた。
まだ多少は透明度が悪そうな感じがしたけど、今日は思い切って実施する事にした。

毎日、ウネウネの海でマクロ三昧な日々が続いていたので、ワイド自体が久しぶり!!(^^)
やはり多少は濁りがあって、ちょっとした浮遊物も浮いていたけど、調査目的の撮影ならまったく問題なし!!

被度調査などはほとんどスタッフに任せ、僕は毎年定点撮影している調査範囲内の数箇所を順番に回りながら撮影する。。。
以下は左側が昨年(2010年)、右側が今年(2011年)のサンゴの様子。
ほぼ同じ位置から撮っているのだが、何かちょっと狂ったみたい。。。
まっ、いっか。。。(^_^;)

2010年 ハナガタサンゴの仲間が群集する-6m付近
2010年 ハナガタサンゴの仲間が群集する-6m付近
2011年 ハナガタサンゴの仲間が群集する-6m付近
2011年 ハナガタサンゴの仲間が群集する-6m付近

このブログでも何回も言っていたけど、一湊タンク下の浅場中心付近に位置するウスサザナミサンゴとハナガタサンゴ類が群落するエリアは年々、荒廃しつつある。
原因はポイント全体の泥化だと僕は思っているのだが、ハナガタサンゴ類に関しては明らかに華やかさは落ちていて、死んだ箇所も毎年少しづつ増えていっている。
今年はさらに昨年死んだ箇所に大きな海藻が生えているのを良く見かける。
これは写真からもよく分かる。

2010年 ハナガタサンゴの仲間1
2010年 ハナガタサンゴの仲間1
2011年 ハナガタサンゴの仲間1
2011年 ハナガタサンゴの仲間1

2010年 ハナガタサンゴの仲間2
2010年 ハナガタサンゴの仲間2
2011年 ハナガタサンゴの仲間2
2011年 ハナガタサンゴの仲間2

2010年 ハナガタサンゴの仲間3
2010年 ハナガタサンゴの仲間3
2011年 ハナガタサンゴの仲間3
2011年 ハナガタサンゴの仲間3

上記の写真3枚からはあまり変化を感じないかもしれないけど、これは撮影ポイントが悪いせい。
もう少し上層から全体を俯瞰するような撮り方で撮らないと、推移が分かり難いな。。。と思った。
来年からはもう数カ所、上層から全体を俯瞰できる撮影ポイントを増やそうと思う。

年々、荒廃していくのが目に見えて分かるハナガタサンゴ類に対し、ウスサザナミサンゴは割と泥に強いと思っていたのだが、今年は大きく荒れた。
シーズン前の冬の時化で大きく壊された群落は、シーズン中はずっとそのまま推移。
このウスサザナミサンゴ群落は3年前にボートのアンカーを引きづって大破させてから、一度復活しつつあって安心していたのだが、やっぱりあの影響で弱くなってるのかな。。。(・_・;
もう少し観察を続けたい。

2010年 ウスサザナミサンゴ群落
2010年 ウスサザナミサンゴ群落
2011年 ウスサザナミサンゴ群落
2011年 ウスサザナミサンゴ群落

2010年 ミドリイシの仲間
2010年 ミドリイシの仲間
2011年 ミドリイシの仲間
2011年 ミドリイシの仲間

ミドリイシ類は割と元気だ。
白化サンゴもいくつか目にしたが、これは真夏の高水温のせいではなく、ここ最近、水温の低下時に白化したもの。
1年に1回、モニタリング1000の時にしかそのポイントに入らない方が調査員を務めるエリア(全国には結構あるみたい)だと、この辺の判断を誤る気がする。。。(^_^;)
僕らのようにほぼ毎日のように入り観察しているモニタリング・エリアと1年に1回調査のためにしか入らないモニタリング・エリアとでは当然、精度も大きく変わってくる。
環境省は、まさかこれを比較材料にするつもりだろうか。。。怖い。。。(・_・;

僕はほぼ毎日のように入り観察しているモニタリング・エリアと1年に1回調査のためにしか入らないモニタリング・エリアとでは、例え後者を科学的な物の見方ができる方(例えば学者さんとか。。。)が担当していたとしても、やはり前者の精度にはとうてい足元にも及ばないと思う。

全国すべての調査ポイントに誰かしら毎日入るようにするのは実質無理な話なので、こうした精度の違いは仕方がない。
でも「仕方がない」で済ませてしまうのではなくて、やり方はいくらでもあるような気がする。

全国には毎日のようにそのポイントに潜り、状況を時間軸で正確に把握している現地ダイビング・ガイドは沢山いる。
こうしたガイドを組織化して調査を行うことだって、可能な気がする。

よくモニタリング1000は続けることに意味がある、と言われているけど、地元に密着した現地ガイドのような人間なら、年に1回調査のために足を運ぶのとは訳が違って継続性はさらに高まる気がする。
しかもデータは正確。
年に1回調査のために足を運ぶ方には労力的に大変だと思われるもっともっと高度な調査内容でも低い労力でこなせると思う。
なぜなら毎日入っている訳だから、調査日前にはある程度、簡単な調査項目は終わってしまっているようなものだからだ。

毎年思うのだけど、モニタリング1000って年に1回調査のためだけに足を運ぶ方向きの調査方法だな。。。ってつくづく思う。


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久し振りの海です!

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 20.2℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 15:18-17:13
【潮まわり】 09:40 195cm 満潮 / 16:05 45cm 干潮 / 中潮(月齢:5.0)
【日の出・日の入】 日出07:04 日没17:59

昨日、帰省先から帰って来たのだが、すっかり屋久島は暖かくなっていて驚いた。

久し振りの海!
帰省先ではまったく海に入らなかったので、2週間ぶりの海だ。
通常、ダイビングは非日常空間を求め、非日常体験を楽しむ遊びなのだろうけど、僕にとっては海のないこの2週間こそが非日常空間であり、また日常的な空間&現実に戻ってきたという感じがする。(笑)

帰省前にハウジングをメンテナンスに出していたのだが、返ってきたハウジングにちょっと不備があったのでまた送り返し、今日はコンデジを持って海へ。。。
しばらくはコンデジ生活だ。

帰省前よりはやや水温は上がっていて20℃台。
水温よりも変化が激しかったのが、透明度。
帰省前の抜群の透明度が嘘のように海全体に細かい浮遊物が見られ、ちょっと汚い感じ。。。
完全に黒潮から見放された典型的なこの時期の屋久島の海。

白化したウスサザナミサンゴの小群体
白化したウスサザナミサンゴの小群体
2週間ぶりの海でちょっと驚いた事があった。
ここ2-3年で新たに大きな群体を作りつつあった浅場にあるウスサザナミサンゴの小群体がすべて一気に白化していた!!
直径1mくらいの群体が2つ連なっているのだが、両方とも完全白化!!

20日前に撮影した同じウスサザナミサンゴ群体
20日前に撮影した同じウスサザナミサンゴ群体
最後に入った2週間前(1/23)はとても綺麗な色をして元気だったのはよ~く覚えているのだが、まさかたった2週間で真っ白!!(右写真は1/14に撮影した同じ群体)
何があったんだろうか。。。

仲の良い同業者によると、僕が帰省している間、何度か大きく時化たり、水温も下がったりしたらしいのだが、考えられるのは低水温か、大時化によるストレスか。。。
しかし、時化たにしては周囲は特に荒れた様子もない。。。
実際、心配になってもう少し先の方にあるウスサザナミサンゴの大群体を見に行ったのだが、こちらは2週間前とあまり大きな差はなかった。
う~ナゼに急にここまで一気に白化したのだろうか。。。?
いずれにしても、多分この白化っぷりは一晩で一気に白くなってしまった臭い。。。
原因はなんだろ???気になる。。。(ーー;)
2週間、潜れなかったのが悔やまれる。。。

オウムブダイの死骸
オウムブダイの死骸
ボラの死骸
ボラの死骸
今日は何と1本で3匹も魚の死骸を見かけた。
オウムブダイ2匹とボラ1匹の死骸。。。
オウムブダイなんて2匹の死体が2mも離れず、立て続けに横たわっていた。
ボラはかなり分解が進んでいたが、オウムブダイの死体はまだ新しくここ2-3日に死んだものではないだろうか。。。?

これはもしかしたら、僕が帰省している間に超水温が低下したのかと思い、他店のブログを片っ端から見ていったのだが、この2週間の間にタンク下に入った業者がまったくいな~い!!!
マジっすか。。。(^^;)
ただ、お隣、元浦や志戸子などに入った業者のブログを見るとその水温は15℃!!
やっぱり。。。(ーー;)
こりゃ、魚も死ぬって。。。

ナガヒカリボヤ
ナガヒカリボヤ
浮遊物が多かったので、ちょっと中層をブラブラしてみたのだが、特に何も浮いていなかった。
しかし、水底にドーンと大きなナガヒカリボヤが落ちていた。

Pelagopenaeus balboe?
Pelagopenaeus balboe?
中を覗いてみると大きなエビがウジャウジャ!!!
7-8匹入っていたのだが、これってもしかして昨年の今頃、串本で見つかって話題になっていた和名のないクルマエビ科のエビ(Pelagopenaeus balboe)???
確認しようと思って過去のニュース記事を探してみたら、まだネット上にあった。。。(^^;)

ホヤの中にエビが共生 串本沖で見つかる – AGARA紀伊民報.
和名ない珍種と判明 串本沖で捕獲のホヤと共生のエビ – AGARA紀伊民報.

その後、こいつには和名はついたのだろうか。。。?


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水温ロガーのデータ回収、また失敗。。。(・_・;

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 19.6℃
【透明度】 15m~
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 14:52-16:34
【潮まわり】 07:06 204cm 満潮 / 12:51 80cm 干潮 / 大潮(月齢:14.7)
【日の出・日の入】 日出07:14 日没17:42

今日はさすがに海は凪ぎ、透明度もかなり回復。
午後から一湊タンク下にエントリー。

昨日はあまりの濁りで確認できなかったのだが、今回の時化もウスサザナミサンゴ群落をさらにメチャメチャにした。
今年の冬時化は凄い!!
年末年始の大時化(⇒自然撹乱によるウスサザナミサンゴ群体の崩壊 | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –)で群体自体がかなり弱くなっているのだろう。。。何度も何度もウスサザナミサンゴ群落を荒らす。

単なる感覚なのだが、島に来た当初と比べてホームグラウンドの一湊タンク下が時化やすくなってきたような気もする。。。
ここ10年、冬の時化でここまで場が荒れた事はなかった。

さて。。。今日も昨日、失敗した水温ロガーのデータの再回収で1本費やした。
なのに。。。また帰ってきてPCで読み込むと。。。
今度はデータは拾ったのだが、なぜか昨日のデータ回収時からの約1日分のデータしかないっ!
なぜだ~!!!!!┛)”0″(┗ オーマイゴーッド!!

こうなったら明日はロガー自体を回収するしかない。。。

-25m地点の水温ロガーの脇に何だか沢山生き物がついているウミシダが。。。
メチャクチャ小さなウミシダなのに、コマチコシオリエビが2匹、ムラサキコマチガニが2匹、そしてウミシダウバウオが1匹。。。
何やら賑やかなウミシダだった。

コマチコシオリエビ
コマチコシオリエビ
抱卵中のムラサキコマチガニ
抱卵中のムラサキコマチガニ
そのうちムラサキコマチガニの大きな方の個体は抱卵中だった。
頑張って卵と目にピントを合わせて撮ったのに、何かよく見れば全然卵の粒々が見えない。。。(ーー;)
もっと卵が成熟すれば開くのかな。。。?(ーΩー )ウゥーン

もう1匹は小さな個体。
これがオスかな。。。

ふぅ。。。何でもいいけど、また明日も水温ロガーのデータ回収かよっ!(ーー;)

ムラサキコマチガニの抱卵中のような大きなお腹。。。
これはその後の指摘でフクロムシという寄生虫らしい。
フクロムシに寄生された雄のカニは生殖能力を失い形態・行動が雌化し、フクロムシの卵が詰まったエキステルナを母ガニが自分の卵を世話するかごとく扱う。
そうなるとカニは死ぬまでフクロムシの奴隷状態になる。
恐ろしい。。。(・_・;


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自然撹乱によるウスサザナミサンゴ群体の崩壊

【ポイント】 元浦/一湊タンク下No.1
【水温】 19.7℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潮まわり】 08:04 204cm 満潮 / 13:49 84cm 干潮 / 大潮(月齢:0.7)
【日の出・日の入】 日出07:15 日没17:30

ようやく北西の風も弱まり、一湊湾内もまずまずの凪ぎに。
今日は年末年始の大時化で広範囲に渡って崩壊した一湊タンク下のウスサザナミサンゴ群体を撮るために、午前中ワイド仕様で海へ。
その前にヤクシマイワシの群れを撮りに元浦にエントリー。
前に出会った時の潮に合わせて、引き5分くらいの時間にエントリーしたのだが、1時間ぐらい徘徊したけど群れは見つからず。。。(-o-;

そのまま残タンクで一湊タンク下にエントリーしてウスサザナミサンゴ群体へ直行。

時化前に最も元気な群体があった周辺
時化前に最も元気な群体があった周辺
11/29に撮った同一箇所の写真
11/29に撮った同一箇所の写真
改めて見るとその惨状は凄かった。。。
2年前に人為的に崩壊させてしてしまった時(⇒崩壊したウスサザナミサンゴ群落 | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –)と同じくらいの酷さだ。
確かに今回の12/31-1/1の時化は凄かったけど、ここまでメチャクチャにしてしまうとは思わなかった。
過去にいくつかあった台風による被害よりも大きい。。。

左の写真は1ヶ月前の11/29(⇒衰退していくサンゴと勢力を拡大するサンゴ | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –)に撮ったウスサザナミサンゴ群体なのだが、今回だいたい同じ位置から撮ったのが右の写真だ。
その崩壊の凄まじさがよく分かる。。。

他の場所から撮った1枚
他の場所から撮った1枚
実はあまりにもメチャメチャだったので11/29に撮った写真と同じ位置から撮ろうと思っても、それがどこから撮った1枚なのか分からなくなっていた。
それで、他の場所からも一応撮っておいた。
多分、どちらかだとは思うのだけど。。。(・_・;

いずれにしても2年前の崩壊からようやく見れるくらいまで回復してきていただけに、ちょっとガッカリ。。。

ひっくり返った大群体
ひっくり返った大群体
健康なサンゴの上にサンゴ片
健康なサンゴの上にサンゴ片
直径1m以上はありそうな大きな群体も2つひっくり返っていた。
この手のサンゴは板状で花びらのように突き出ているので、下から大きなウネリをもらうとひっくり返るのは容易に想像できる。
でも、今回の時化でそこまで大きな底ウネリがあったかと思うとちょっと驚きだ。
一応、この2つの群体は表に返しておいた。
もちろん、まだ生きていた。
多分、このまま再び根付くと思う。

また今回の崩壊も元気なサンゴの上にサンゴ片が沢山散在していた。
でも、これは放置した方がいいのかな。。。
多分、これまでの経験ではそのまま下のサンゴと同化するはずなんだけど。。。

この惨状を見て真っ先に思ったのが、「自然の撹乱と人為的な撹乱の違いって何?」って事。。。
2年前のボートアンカーによる人為的な撹乱と今回の大時化による自然の撹乱の見た目の被害の違いはハッキリ言ってまったく無い。
人間も自然の一部であって自然と対極を成すものではないとするならば、なおさら分からなくなってくる。。。(・_・;

おっと。。。この辺で止めておこう。。。
もう少し自分なりの考えをまとめてから、あらためて。。。(^^;)

冬の風物詩・オオセ
冬の風物詩・オオセ
サンゴを撮っていたら横から急にオオセが横切って、ちょっとビックリした。
やっぱり、冬季は元気だ。

ちょうどワイドレンズの時に出会えたらいいのになぁ。。。と思っていたところだったので、これはチャンス!とばかりに追いかけた。
しかし、いつもなら穴の中に入ってしまって出てこないオオセも、今日は逃げまくり!
全然、止まってくれない。。。(-o-;

結局、エアもほとんど無い状態でかなり沖の方まで連れて行かれ、最後には諦めた。。。
うわぁ~大チャンスだったのに~!!!
まともに撮れなかった。。。
またワイド・レンズ装着時に現れてくれないかな~(・_・;


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ジャノメナマコに着くウミウシカクレエビ

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 20.1℃
【透明度】 20m
【海況】 やや時化
【天候】 雨
【潮まわり】 06:53 197cm 満潮 / 12:30 97cm 干潮 / 17:52 202cm 満潮 / 大潮(月齢:28.4)
【日の出・日の入】 日出07:15 日没17:29

今日は元浦の沖堤に以前忘れてきた指示棒を回収しようと思ったのだが、さすが三が日!
休日の今日は堤防に何人か釣り人がいて入れず。。。(-o-;

仕方なく一湊タンク下へ。。。
昨日よりはかなり白濁りも取れてきてまずまずの透明度。
何やら北西の風に乗ってゴミが湾奥に溜まっていたが、特に面白いモノは発見できなかった。

元気に顔を出すジョーフィッシュ
元気に顔を出すジョーフィッシュ
透明度が良くなって、今回の年末年始の大時化の被害の全貌が明らかになった。。。
思いの他、時化たようで昨日はあまりにも濁っていて気がつかなかったのだが、ウスサザナミサンゴ群体が悲惨な状況。。。(・_・;
いやいやいや。。。ビックリ!
台風以上に水底をかき回したようで、ウスサザナミサンゴ群体がメチャメチャ!
以前、人為的にアンカーを引っ張りまわして壊滅させた時以上にメチャメチャに壊されていた。
これまで台風が接近したときでもここまで壊された事がないだけに驚きだ。。。
今日はマクロだったので、状況を写真で伝えられないけど、明日はワイドで撮影してくるつもり。

昨日も書いたけど、水底の砂はかなり掘られていてなかに埋まっていたサンゴ片なんかがむき出しになっているのだが、ここまで時化てジョーフィッシュが定位置で無事なのが不思議。
今日も元気に巣穴から顔を出し、採餌していた。
近くには先日ガイド中に見つけたチビの黒いジョーも無事だったみたいで一安心。
お前ら時化の間、超怖かっただろうに。。。頑張ったなぁ。。。(^^;)

ジャノメナマコに着くウミウシカクレエビ
ジャノメナマコに着くウミウシカクレエビ
 エクジット直前に見かけたジャノメナマコにウミウシカクレエビが着いていた。
屋久島ではバイカナマコにはよく着いているのを見かけるのだが、ジャノメナマコに着くのは意外に少ない。
いや~探していたんだよ~
ジャノメナマコの模様と絡ませて撮りたいとは前々から思っていたんだけど、ようやく見つけた。。。(^_^)

このジャノメナマコにはナマコマルガザミも着いていたんだけど、これはスタンダード。
今回は無視!
寄ったり離れたりしながら、ウミウシカクレエビに何枚もシャッターを切ってしまった。。。(^。^;)


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衰退していくサンゴと勢力を拡大するサンゴ

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 22.7℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴天
【潮まわり】 06:28 61cm 干潮 / 13:10 189cm 満潮 / 小潮(月齢:22.9)
【日の出・日の入】 日出06:55 日没17:17

週が明けてゲストが帰ると凪ぎて良く晴れるのは毎度の事。。。(^^;)
今日は朝から天気も良くて、海はベタ凪ぎ!
当然、ゲストもいない月曜日。。。(笑)

今日は午後から海へ。
相変わらず、冬の平日は海にダイバーはいないのだが、天気が良くなると雰囲気は明るい!
結局、普段はダイバーがいなくて寂しいのではなくて、冬の屋久島・北部は天気が悪い日が多いので暗~い気持ちになっちゃうのかもしれない。
雰囲気で人の気持ちなんてコロコロ変わるのだ。。。(笑)

今日もワイドレンズを着けてヤクシマキツネウオの群れ狙い。。。
”ワイド狙い”というよりは、1枚の写真の中に1匹でも多くのヤクシマキツネウオが写り込んでいる写真が欲しいのだ。
しかし、今日もなかなか厳しかった。。。
中層には毎日千匹近いのヤクシマキツネウオが群れているのだが、まとまりがないので広角だとイマイチ良い写真が撮れな~い!
というか、そもそも被写体としては全然、画にはならない群れなのだ。(笑)

今日も失意のままエア残が少なくなって浅場へ戻った。

衰えつつあるハナガタサンゴ類の群落
衰えつつあるハナガタサンゴ類
例年、水温が下がり始めると、このポイントにあるハナガタサンゴ類の色は活き活きとしてくるのだが、年々それほどでもなくなってきている気がする。
5年ぐらい前までは高水温期のみ元気のない地味な色になって、冬季は綺麗な色に戻るという事を繰り返していたのだが、何かここ2-3年は夏と冬とではそれほど色合いが変わらないのだ。
死滅した群体もかなりあるのだが、生きているサンゴでさえも、なんか色は褪せ、地味で元気がない。。。
元々、死滅した個所はどんどん増えているので、全体としては汚らしく、荒廃した印象なのだが、生きているサンゴさえもそうなのだから、ポイント全体に華やかさが足りない感じになる。。。

これは前からこのログでも言っているように、ポイント全体の泥化が原因だ。
さらに年を重ねるごとに益々、泥化が進行しているのが目に見えて分かるようになってきた。
この泥に負けてどんどん衰えていくハナガタサンゴ類に対して、逆にどんどん勢力を延ばしつつ活き活きしつつあるのがウスサザナミサンゴ類だ。
どうも泥に強いサンゴのようで、一度、2年前に人為的に大規模な破壊が行われたにも関わらず、その勢力は拡大傾向なのだ。

元気なウスサザナミサンゴ群落
元気なウスサザナミサンゴ群落
死んだハナガタサンゴの仲間があった場所にも進出してきており、数十年後にはハナガタサンゴ類は一掃され、一面がウスサザナミサンゴ群落になってしまうのでは?と思えるほど。。。
これを見ていて思うのだけど、サンゴ群集にも森でいう「植生遷移」みたいなものって当然あるんだよね。。。?

だとしたら、泥化の原因だと思われる30-40年前に人間生活の必要に迫られて作られた(延ばされた)一湊港の堤防(見た感じは必要最低限のもの)が作られた時点で、ハナガタサンゴ群落からウスサザナミサンゴ群落への移行は当然起こりうる遷移みたいなもので、「なるべくして、なった」とでも言うべきものなのかもしれない。。
サンゴの色褪せや見た目の荒廃は”人間の美観にとっては”許せない事なのかもしれないけど。。。(笑)

綺麗なハナガタサンゴ類の衰退は悲しいことだけど、それによってサンゴの組成が変わり、当然、周辺で生きる魚などの生物層も変わっていくわけだが、その推移を観察していくのは正直言っちゃうと、ちょっと楽しみかも。。。(・_・;
これって問題発言だろうか。。。(笑)


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水温が下がり、サンゴがまた復活傾向。

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.2
【水温】 25.9℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潮まわり】 09:39 73cm 干潮 / 15:58 204cm 満潮 / 若潮(月齢:25.3)
【日の出・日の入】 日出06:33 日没17:30

いつも同じところで見られるアオウミガメ
FUJI FinePix F30 f2.8 1/60 iso100
ファンダイビングだけど、今日もマンツーマンだ。
北西の風で一湊湾内の海況はあまり良くないと予想していたが、それほど悪くはなかった。
沖に出ればそれなりにクリアーだったし、ウネリもそれほど入ってはいなかった。
直前に来島を打診してきた常連Sさん、申し訳ない。。。(^^;;
今日は午前中に2本のペースで潜った。

今日のゲストは何とドライスーツ着用!!
今季初ドライのゲストだ。。。
伊豆で潜る事が多いからとはいえ、ドライっすか。。。(^。^;)

白化から復活しつつあるテーブルサンゴ
白化から復活しつつあるテーブルサンゴ
まだドライの水温ではないと思うのだけど、それでも水温は25-26℃まで下がり、夏季は元気がなかった一湊タンク下のサンゴはまた元に戻りつつある。
-10m付近にあるミドリイシサンゴの仲間は夏場、縁に沿って帯状に白くなっていたのだが(⇒テーブルサンゴが白化気味。。。 | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –)、これもだいぶ元に戻ってきた。

成長が早いウスサザナミサンゴ
成長が早いウスサザナミサンゴ
そんな中でも環境や水温の変化には比較的強く、高水温の時でもとても元気だったサンゴにウスサザナミサンゴという種類がある。
このサンゴは本当に成長が早くて、1年半前はただの平地だった場所にあった小さなウスサザナミサンゴの群体が今年一気に成長して、いつのまにか立派な群落になりつつある。

実は数年前までこの場所にはウスサザナミサンゴの大きな群落があったのだが、4-5年ぐらい前に一晩で一気に消えた場所。
ここに昨年、別の場所で崩れたウスサザナミサンゴの切片をいくつかここにばら撒いておいたのだが、これが見事に成長したようだ。
たった1年半でここまで大きくなるとは。。。(・_・;

もう1-2年も経てば、4-5年前の状態に戻りそうだ。


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過去最大規模のキビナゴの大群!

【ポイント】 一湊クレーン下/お宮前/一湊タンク下No.1
【水温】 29.9℃
【透明度】 20m
黒潮はまったくかかっていないのだが、水底(-20m前後)水温は30℃もある。
暑い。。。(ーー;)
海はまったく時化ないので、サンゴなどがちょっと心配だ。

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サンゴの固定作業

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.1/志戸子
【水温】 23.4℃
【透明度】 20m
いい天気だ。
昨日、今日と天気は良くて、水中がやや寒いだけに、ほんと助かる。
陸上が暑いので、冷たい水温にも耐えられる。。。
潜水中に冷たい水が流れ込んできたりと、まだまだ安定しない水温の日々が続く。。。

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くっついた!

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 24.4℃
【透明度】 20m~
雨が降ったり止んだりの1日。。。
夜には前線上の低気圧が通過して、大雨と暴風!
一時は台風の最接近も恐れていた日だったのだから、まぁヨシとしよう。。。

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ようやく。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.2
【水温】 25.4℃
【透明度】 30m
池凪ぎ~
今日は久し振りに朝から雨空で厚く黒い雲がかかっていたのだが、海はベタベタに凪ぎていた。
流れ藻も一気に減って、透明度はやや回復傾向。

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試しに固定してみる。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.3/一湊タンク下No.1
【水温】 24.5℃
【透明度】 ~30m
あまり体感は無いのだが、いつの間にか水温が総体的に上がり、毎日24-25℃前後で安定している。
ちょっと前までは水温を聞かれると、22-23℃くらいとか言っていたのだが。。。

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ようやく再生作業に着手

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.1
【水温】 23.4℃
【透明度】 ~20m
昨日、大きく時化た一湊界隈も、時間と共に少しづつ静かになってきた。
しかし、透明度はまだまだウネリの残る午前中の方がいいくらいで、潮の引きとともに白濁り。。。
まだ浅場では揺れが凄かったが、明日にはかなり凪ぎそうだ。

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2次被害

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 22.1℃
【透明度】 ~15m
低気圧の通過に伴い吹いた強い北風で、一見それほど荒れていないように見えた一湊タンク下もかなりの大時化。。。
大きなウネリがエントリー口に入り込み、結構ヤバイ状態。。。(-_-;)
今日は高速船の全便が欠航し、飛行機も毎回の天候調査で1日中それに振り回された。

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久し振りのフカミ

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 23.1℃
【透明度】 ~20m
南にある前線はかなり遠いと思っていたが、思いのほか吹き込む北東の風は強い。
元浦など矢筈岬東面はかなり時化ているが、一湊湾内は一応凪ぎ。

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今回も時化です。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.2/一湊タンク下No.1
【水温】 23.8℃
【透明度】 ~20m
今日は昨日以上の時化。
矢筈岬の西面は白波がかなり立っていた。
一湊タンク下は時間と共に時化がひどくなり、いっぱいに引いた午後は浅場はかなりのウネリっぷり!

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いばらの道?

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 22.6℃
【透明度】 20m~
週末は天気が崩れると聞いていたが、今日の天気を見ているとそれが信じられない。
今日も良い天気で(;´д`)ゞ アチィー!!
やはり水温はGWよりもやや下がった感じ。

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