いばらの道?

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 22.6℃
【透明度】 20m~
週末は天気が崩れると聞いていたが、今日の天気を見ているとそれが信じられない。
今日も良い天気で(;´д`)ゞ アチィー!!
やはり水温はGWよりもやや下がった感じ。


今日は正午ちょっと前に1人でタンク下へ。
ibaranomichi.jpgibaranomichi2.jpg昨日はスタッフが見つけたイバラタツを撮りに行ったのだが、その場所にはいなかった。
今日も同じ場所を見てみると今日はしっかり着いてた!
やっぱり、ここはお気に入りの場所らしい。。。
イバラタツは屋久島に来て2回目の出会いだ。
一緒にシマウミスズメの超チビ(2-3cmぐらい)が着いていたのだが、実は屋久島ではシマウミスズメは割と少ない。
ましてや幼魚なんて実は初見だったりする。。。(笑)
イバラタツはなかなか撮らせてくれなくて、正面に回りこむとスグに反対側を向いてしまう。
あまりにしつこく正面を追っていると、今度は下を向いてしまう。。。マジ??
そのうちに逃げ始めるのだが、逃げると体色は茶色から白へ。。。
結局、まともな写真は撮らせてくれなかった。((“o(>ω<)o"))クヤシイー!! ----------------------------------------------------- usuusu1.jpgusuusu2.jpgusuusu3.jpg

昨日の続きで、安全停止中は折れたウスサザナミサンゴの行く末を観察。
左写真中央のサンゴ枝は折れて倒れたものなのだが、倒れると中写真(1番)のように完全に融合するのは面白い。
これは折れて倒れてからどれくらい経ったものなのか分からないが、1番の箇所はかなり強固に同化している反面、右写真(2番)の箇所は接合部が白いことからも分かるようにまだ完全には融合しておらず、多分引っ張れば取れてしまうと思う。
つまり、折れて倒れてからそれほど経ってはいないサンゴ枝だと思われる。
短期間で状況によっては1番のようにスグに融合を始めるのだと思う。
これにはかなり驚いた。
また専門家の研究者によるとウスサザナミサンゴには表・裏があり、裏返しの欠片は表に戻し、光合成できるようにしてやるとよい、との事なのだが、いくつか観察しているとウスサザナミサンゴの折れてしまった断片は状況によっては裏も表になりうるような気がする。
どういう事かというと、2番の写真のようにそれまで裏だったと思われる箇所が表を向き、光が当たるようになると、表面の組織(?)が矢印のように裏側にまで回りこんでくるようなのだ。。。
つまり、この写真の倒れたサンゴに関して言えば、そのうち裏も表もなくなっちゃうような気がする。
usuusu0.jpg今日も加入して間もないウスサザナミサンゴを探すが、なかなかそのようなものが見つからない。。。
幅が5cmぐらいのものを見つけたが、まだでかいなぁ。。。もっと小さなものはないだろうか。。。
小さな群体を探していて、「あった!」と思うと大抵は折れたサンゴ片が付近の基盤などにくっついて再び成長を始めているようなものばかりで、右写真の右側の群体もそれ。(写真からは分かりづらいけど。。。)
こうして見てみると、ウスサザナミサンゴという種類は相当、生命力が強い。
ポキポキと折れやすいデリケートなサンゴだとばかり思っていたが、今やそんな印象は皆無だ。。。(笑)
考えてみると、年々元気が無くなって規模を縮小しつつあるオオハナガタサンゴに対し、ここのウスサザナミサンゴは年を追うごとに勢力拡大傾向なのだ。
数年前の写真と比べても1つ1つの群体は明らかに成長して大きくなってきているし、活き活きとしてきている。
さらにその面積も密度も目に見えてどんどん広がっている。


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4 Comments

  1. ウスサザナミサンゴの融合の話はすごく面白いですね。是非、定
    点長期観察して経過を報告してください。
    そこで、ふと疑問に思った事。破片サンゴと融合が進んでいるのは
    元の母体サンゴと考えてよいのでしょうか。
    群体サンゴの個虫はすべてクローンですよね。だからこそ容易に
    融合すると言う事もあり得るのかなと思うのですが、じゃあ、この
    破片を別のウスサザナミサンゴに持っていって乗せてみたらどう
    なるのでしょうか。一つの群体に複数の個虫群が生息すると言う
    事はありえないでしょう。別個体のサンゴが接する領域では両者
    がスイーパー触手と言う刺胞を出して競い合うと言うのを何かの
    本で読んだことがあります。だから、この場合は融合しないと思わ
    れるのですが、それは本当かな?
    サンゴの事など良く知らない者の想像に過ぎないのですが、折角
    の機会だからこっそりと実験して頂けないでしょうか。

  2. シロート臭いコメントでゴメンナサイ。
    植物の世界では
    ”継ぎ木”とかしてますよね?
    Shimontyの祖父は植木屋さんだったので
    じーちゃんが違う木に、つぎ木しているのを見てました。
    ・・・サンゴは動物!なので事情は違うと思いますが。
    ”融合する” に5000点!をハラタイラさんに。
    あのサンゴの上で住んでいたカブラヤスズメダイの群れは
    元気ですか、シゲルさん?

  3. > 根吉さん
    ご無沙汰しております!
    > サンゴの事など良く知らない者の想像に過ぎないのですが、
    いやいや、僕こそサンゴのことは何も知らなくて、最近までクローンを作ることさえ知りませんでした。(-o-;
    でも、いいんです!今こうして観察を通して知りつつあるので。。。(^^)
    > 破片サンゴと融合が進んでいるのは元の母体サンゴと考えてよいのでしょうか。
    さすが根吉さん!鋭い!
    そうです。
    この僕の記事の折れたサンゴはあくまでも母体サンゴの上に倒れたものです。
    もともと同じ群体なら(遺伝的に同じであれば)融合するようですが、違う群体には融合しないようです。
    これについては今現在、調べていて結果をブログで書こうと思っていたところです。。。

  4. > Shimontyさん
    > あのサンゴの上で住んでいたカブラヤスズメダイの群れは
    > 元気ですか、シゲルさん?
    それもブログに書こうと思っていたのにぃ~!!!(笑)
    やつらはしばらく、元いた場所を離れて、みんなバラバラに泳いでいたのですが、最近はまた成魚は成魚、幼魚は幼魚で特定の場所で群れるようになりました。
    多分、壊されたサンゴ界隈に産卵床や卵などがあったんじゃないかな。。。


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