シリテンスズメダイ(仮称)の群れ

【ポイント】 元浦
【水温】 24.0℃
【透明度】 10m
【海況】 ややウネリあり
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 10:16-12:20
【潮まわり】 08:05 79cm 干潮 / 14:35 193cm 満潮 / 中潮(月齢:24.3)
【日の出・日の入】 日出06:47 日没17:19

白の世界に迷い込んだ。。。
白の世界に迷い込んだ。。。
何かいよいよ冬っぽい天気。
昨晩から風向きが北西に変わり、一湊湾内は大時化!!
凪ぎているのは北部では体験ダイビングなどで使う元浦くらいで、器材セッティング中も冷たい北西の風に晒され寒い。。。(・_・;
まさに典型的な冬の1日。。。

一湊湾内に比べたら凪ぎているように見える元浦も、時折、波が打ち寄せ、案の定、水中は砂が舞っていて透明度は悪い。
こんな時はベラなんかは厳しいので、最短で撮れるネタ探しをする事に。。。

しかし、いつものポイントでは見られないようなベラやブダイがいろいろいるので、ついついガンガン泳ぐものにカメラを向けてしまう。。。(笑)
しかし、砂の舞う中でこの手の魚の撮影は厳しかった。。。(^_^;)

今年は伊豆の方でもムナテンベラが産卵しているそうなのだが、オスはどうやら屋久島で言うところのメスと同じ色彩らしい。
つまり、濃紺の子だ。
サイズに至っては、オスでも屋久島のメスよりも小さいくらいのサイズであるようだ。
ちなみに八丈島でも濃紺のオスが放精していた。

ちなみにムナテンベラの本当の(?)のオスの色彩はこんな感じ。(右写真)
基本的に茶色くて地味、そして大きい。
顔にもクッキリとベラらしい模様が入る。

多分、このムナテンベラという種類は若くして性成熟しやすいベラなのではないだろうか?
もともと伊豆のような温帯域では少ない種類なので、立派なオスになる前に性成熟を強いられる、もしくは立派なオスがいないからこそ堂々と若くても産卵が可能になる。。。そんなところではないだろうか?
屋久島ではある一定の間隔で立派なオスを中心とするハレムが形成されているので、若いオスはテリトリーを構えることすら不可能だ。
せいぜい間男として暗躍するしかない。(笑)
実際、オスが間男を追い掛け回すシーンはよく見られる。

カザリキュウセンの立派なオス!
カザリキュウセンの立派なオス!
ムナテンベラの立派なオス
ムナテンベラの立派なオス


最初はこんな感じでベラばかり追いかけていたのだが、ある群れを見て一瞬でそちらに興味が移った。
何と元浦にはシリテンスズメダイ(仮称)だけの群がりがあったのだ!!
ざっと見て十数匹の群れ全部がシリテン!!!

参考:
11月6日 まさか全部、シリテンスズメダイ(仮称)なのか?(・_・;).
11月8日 オオヒレテンスモドキの産卵.
11月9日 シリテンスズメダイ(仮称)の生息状況と考察.

元浦ではシリテンが群れになってた。。。
元浦ではシリテンが群れになってた。。。
しかも驚くことに、み~んな尾柄部に2つの黒点はなく、ほとんどが1本目の横帯が胸ビレの手前で止まってる!!
ではナゼにシリテンかと思ったのかというと、やっぱり体全体が淡いクリーム色のスズメダイだったのだ。
その後、オヤビッチャの群がりもあったのだが、比べると一目瞭然。
実際に写真を撮って、側線上の鱗の数を数えると2枚だった。(微妙な個体もあったけど。。。)
群れるとやっぱり別種かな。。。って思う。(^^;)

いずれにしても、こちらもガンガン泳いで逃げるので、まともに写真が撮れない。。。
もう一度、明日はシリテンだけに絞って元浦に行ってみようかな。。。


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白化したイソギンチャク

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 24.7℃
【透明度】 30m
【海況】 凪ぎ
【天候】 雨
【潜水時間帯】 10:16-11:54
【潮まわり】 06:46 69cm 干潮 / 13:33 189cm 満潮 / 19:54 96cm 干潮 / 小潮(月齢:23.3)
【日の出・日の入】 日出06:46 日没17:19

今日も朝から雨。。。
でも相変わらず、水中は透明度も良くて明るい。
エントリーした途端にそれまで憂鬱だった気持ちが吹き飛ぶ!(笑)

現在、自宅&ショップを建設中なので、コンセントやライトの位置を決めたり、壁の材質や色などいろいろと決めなきゃならないことが沢山あるため、いつものようにダラダラと長潜りしているのもマズイな。。。という事で、今日は午前中に12Lタンクで100分を超えないダイビングを心がけた。(^^;)

浅場をじっくり散策したのだが、特にこれといった発見もなく、あっという間にエアが無くなった。
やっぱ、もう僕は14Lじゃないとダメだな。。。(笑)

白化したサンゴイソギンチャクをバックに。。。
白化したサンゴイソギンチャクをバックに。。。
今年は通常の一湊タンク下エリアにはサンゴはもちろん、イソギンチャクの白化はあまり見られなかったのだが、普段あまり行かない砂地のど真ん中にあるちょっとしたパッチリーフにあるイソギンチャクが綺麗に白化していた。
こういう場所の白化って、多分、よく砂が被ったりする事によるストレスで白化するのだと思う。
イソギンチャクの白化は大抵、数ヶ月もすると元に戻るのであまり心配していない。
もしろ、クマノミ撮影の背景にはちょうど良い感じ。。。(笑)


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ベラ天国・吉田

【ポイント】 吉田
【水温】 24.5℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 10:08-11:40
【潮まわり】 05:35 56cm 干潮 / 12:27 189cm 満潮 / 18:33 110cm 干潮 / 小潮(月齢:22.3)
【日の出・日の入】 日出06:45 日没17:20

何やらまた黒潮が近づいているのか、昨日までは濁り気味だった海がまたクリアーさを取り戻していた。
モンスズメダイ近似種を探して、今日は吉田に行ってきた。

吉田というポイントは年間数回入る程度のポイント。
というのも一般受けはまずしないであろうポイントなのだ。(笑)

通常、ダイバーに限らず人間はな~んも変わらない日常に飽き、より大きな刺激を求めるのが普通。
今まで見たこともないような生物を見たいというのも、魚ではない変な生き物や肉眼ではなかなか見れないような小さな生物をつい探してしまうのも、潜り込むうちに魚ではなくてウミウシや甲殻類、はたまたイカ・タコや海藻、プランクトンなどよりマニアな生き物に興味が移っていくのもきっと刺激を求めているからだと思う。
また、いつものダイビング・エリアでは見られないような魚がいる深場やタイドプール、そして淡水域などに興味を持つのも、まさにそういう理由からだろう。

そういう意味で吉田というポイントは、こうしたごくごく普通のダイバーにとっては刺激の少ないポイントなのだ。(笑)
決して魚影は薄くはないのだけど、変化のない平坦な地形に一般的なベラ類やブダイ類、ニザダイ類の幼~若魚がウジャウジャいるという印象。
しかし、どれも日本のダイバーからしたら、国内ではごく普通に見られるような種類ばかりで、珍種やレアモノの類はほとんど見られない。(^^;)
しかも、どれも地味。
実際、このポイントにゲストを連れて行って、「いや~面白かった!!」という感想はあまり聞かない。。。(笑)
しかし、ビキナーダイバーやそれとは逆に数千本レベルで半端なく潜り込んでいる超ベテランダイバーのウケはそれほど悪くはないのが面白い。(^^;)

今日のこの時間の吉田はあらゆるベラたちが産卵間近の浮ついた感じがあって、オスはどのベラもバリバリの婚姻色になっているものが多かった。
もう1-2時間エントリー時間を遅らせば、様々なベラの産卵が見れたかも知れない。

求愛中のウスバノドグロベラのオス
求愛中のウスバノドグロベラのオス
求愛中のニューギニアベラのオス
求愛中のニューギニアベラのオス

ツユベラのオス(婚姻色)
ツユベラのオス(婚姻色)
シロタスキベラのオス(婚姻色)
シロタスキベラのオス(婚姻色)

もともと、今日このポイントに来たのは、例のモンスズメダイの「黒タイプ」(モンスズメダイ近似種)と呼ばれる子を探すためだ。
このポイントにもモンスズメダイが結構、群れているのだが、今日はアマミスズメダイばかりがウジャウジャいて、モンスズメダイは数十匹程度が群れていたに過ぎなかった。
こちらのモンスズメダイは先日の志戸子の連中とは違って、中層で採餌中なのは一緖なのに、み~んな尾ビレは真っ白!!
典型的なモンスズメダイの色彩だった。

こうなるとますますどんな時に尾ビレが黒くなって、どんな時に白くなるのか全然分からなくなってきた。。。(^^;)
実は「尾ビレが白い」状態の方が特殊で、「尾ビレが黒い」がスタンダードだったりして。(笑)

ちなみに目的のモンスズメダイ近似種(黒タイプ)はまったく見つからなかった。
屋久島にはいないのかなぁ。。。

典型的なモンスズメダイ(白タイプ)
典型的なモンスズメダイ(白タイプ)
やや尾ビレが黒ずんでいる。。。
やや尾ビレが黒ずんでいる。。。


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D200を復活させる。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 24.1℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 14:35-16:13
【潮まわり】 04:37 41cm 干潮 / 11:25 193cm 満潮 / 17:16 114cm 干潮 / 小潮(月齢:21.3)
【日の出・日の入】 日出06:45 日没17:20

とうとうD300が電源を入れてもうんともすんともいわなくなってしまった。。。(・_・;
至急、Nikonに修理に出し、ハウジングの台座を変えてD200を復活させた。
パネルの操作はまったくできないけれど、シャッタースピードと絞りは変えられるし、シャッターは押せる!
ラッキー♪

。。。と思っていたら、今度はストロボ(Z-240)が1台水没している事が判明。。。(-o-;
こちらも予備で持っていたD-2000に変えて、何とか午後から海へ。

何だか、ここ数日、ロクハンは破るし、カメラは壊れるし、ストロボを水没させるし、調子が悪い。
一応、今年は本厄なんだから。。。この程度なら良かったじゃん!と自分を納得させる。(笑)

海は完全に黒潮からは大きく離れた海。
時化てもいない、雨も降っていないのに透明度はガタ落ちだ。

ヒレミジカネジリンボウ(笑)
ヒレミジカネジリンボウ(笑)
今日は特に理由もなくずっとキビナゴに巻かれ続けながら一気に沖に出た。
今年は屋久島では珍しいヤシャハゼやヒレナガネジリンボウが見られる-30m付近にはあまり行かなかったので、久々にその辺を散策した。
無事にヒレナガネジリンボウはいたのだが、ヒレが長くねぇ~!!!(笑)
ヒレが切れたヒレナガネジリンボウは昨年もいたのだけど、これって同一個体???
でもヒレは再生するだろうから、別の個体なのかな。。。
ヒレナガネジリンボウ
ヒレナガネジリンボウ
ちなみにこちら(右)が普通のヒレナガネジリンボウ。
今日も(ヒレ健在の子は)1匹だけ出ていたのだが、こちらは警戒心が強かった。。。(^_^;)
ヤシャハゼも探したけど、こちらは全然見つからない。
もういなくなっちゃったかな。。。

地味な初記録・ヒメオニハゼ
地味な初記録・ヒメオニハゼ
代わりに意外にも屋久島では初めて見るヒメオニハゼに出会った。
一応、初記録だ。
実はオニハゼだと思って撮っていたのだが、帰ってからヒメオニハゼだと気づいた。(笑)
北は伊豆から南は西表島まで日本各地で見られるハゼなのに、やっぱりこの手の共生ハゼは屋久島には少ない。。。

地味だけど背ビレの棘が伸長しているのはちょっとカッコイイ。(^^)

結局、この水深に長くいすぎて、帰りは一気にエントリー口に帰るはめに。

夜の街へ繰り出す(笑)
夜の街へ繰り出す(笑)
夜のネオン街(笑)
夜のネオン街(笑)
最近、ニッポンウミシダの仲間に着くバサラカクレエビ、いや、バサラカクレエビのいるニッポンウミシダの仲間によくカメラを向ける。
ボカすと触手の先端の黄色が綺麗なのだ。
あ~でもない、こ~でもないと、いろいろ撮ってみるのだが、いまひとつ想像している絵が撮れない。。。
なぜならこのウミシダがある場所は浅く、よくウネリに翻弄されるからだ。(^_^;)
それとバサラカクレエビの目がよく黄色く飛んでしまう。。。
かと言って、これ以上暗くしたら、まるでネオン街を思わせるウミシダの触手先端の黄色が綺麗に出てくれないのだ。(・_・;
ムード歌謡やナツメロが合いそうな1枚を撮りたいのだけど。(笑)


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モンスズメダイ「白タイプ」なのに黒い尾ビレ(笑)

【ポイント】 志戸子
【水温】 24.2℃
【透明度】 20m
【海況】 時化
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 11:04-12:28
【潮まわり】 09:45 206cm 満潮 / 15:25 112cm 干潮 / 中潮(月齢:19.3)
【日の出・日の入】 日出06:43 日没17:21

今日は夕方から自宅&ショップの上棟式があってその準備等で、何やら海に遊びに行き難い雰囲気。。。(^_^;)
なので、ちょっと遠慮がちにいつもの14Lタンクは止めて、10Lタンクで志戸子に入ってきた。(笑)

やや潮通しの良い海域にモンスズメダイという地味~っなスズメダイが群れている。⇒こんなやつ
このスズメダイは2-3つの種類が混同されているようで、特に日本では尾ビレの白い「白タイプ」、尾ビレの黒い「黒タイプ」の2型がいる事が前からよく知られている。
前者がよく図鑑などで見る典型的なモンスズメダイで、後者は石垣島などで見られる尾ビレの先端が伸長せず、目の後ろの黒いバンドが太いタイプだ。⇒こんなやつ
「黒タイプ」はまだ屋久島では見たことがないのだが、写真で見てもこれはオヤビッチャの「シリテン・タイプ」とは違って明らかに別種だという事はいわゆる”顔”が違うことからもよく分かる。

ところが先日、鹿児島大学の研究者でこのモンスズメダイの2型を研究しているNくんがこんな事を言い始めた。。。
「屋久島で採取したモンスズメダイは尾ビレが黒くて、もしかしたら黒タイプの中にもさらに2型があるかもしれない。」というのだ。
まだ屋久島の標本を詳しく精査していないようなのだが、尾ビレの色だけでなく、鱗の色や背鰭の形なども他の海域で取られたモンスズメダイとは若干印象が違って見えるのだそうだ。

中層で採餌中は真っ黒くなるモンスズメダイ
中層で採餌中は真っ黒くなるモンスズメダイ
う~ん。。。それはさすがに違うと思うなぁ。。。(・_・;
というのも、モンスズメダイはコロコロ色を変える。
特に尾ビレの色は同じ個体で観察していても白くなったり、黒くなったりするのだ。
”黒タイプの中にもさらに2型”というよりは”白タイプの中にもさらに2型”というのならまだ分からなくもないが、それでも別種というほどの差異は多分ないと思う。

そうは言っても、研究者にそう言われてしまうともう一度確認したくなってくる。。。(笑)
同一個体をずっと追ってみて尾ビレの白い状態と、黒い状態がどんな時に起こって、その割合なんかも調べたい。
しかし、志戸子は潮が速かったからか、モンスズメダイが群れている場所に行ってみると、み~んな中層にあがって採餌中で尾ビレもみ~んな真っ黒だった。(・_・;

こんな感じで群れ全体で尾ビレは黒かった
こんな感じで群れ全体で尾ビレは黒かった
潮の上を向いて採餌中のモンスズメダイ
潮の上を向いて採餌中のモンスズメダイ

白い尾ビレの典型的なモンスズメダイを探しまくったけど、まったく見当たらず。。。
何となく白っぽい子もいたけど、体も銀色っぽかったので何か典型的なモンスズメダイの体色とは違う。。。(ーー;)
そして、それもあっという間に黒っぽくなってしまったり。(笑)
それどころか尾ビレが真っ黒くなり過ぎて、むしろ典型的なモンスズメダイの体色とはまったく逆の子(尾ビレが黒くて、体が白っぽい)もいたりした。

こんな感じで今日はまったく尾ビレの色変化の謎を追うことはできなかった。
だって、みんなずっと尾ビレが真っ黒なんだもん!!!(^_^;)

尾ビレはまっ白いけど体も白っぽい状態
尾ビレはまっ白いけど体も白っぽい状態
尾ビレだけまっ黒くて体は白っぽい状態
尾ビレだけまっ黒くて体は白っぽい状態

ちなみにキホシズズメダイなどは普段は黄色い尾ビレなのだが、水底に降りると尾ビレを含む体全体が黒っぽく変わったりする。
まるでTheスズメダイのような体色になってしまうのだ。

でも、モンスズメダイはほんと良く分からない。
中層に群れている時は確かに真っ黒である事が多いのだが、水底に降りると尾ビレが白くなるかというと必ずしもそうではない。
さらに中層に群れている時でも群れ全体で尾ビレが白い場合もよくある。

ほんと、体色変化の理由がよく分からない。。。

春&秋に増えるモンスズメダイの幼魚
春&秋に増えるモンスズメダイの幼魚
最近、またまたモンスズメダイのチビ(極小含む)が増えてきた。
5月頃にも群れをつくるくらい目に付くようになるのだが、一旦、夏ごろに減ったあと、また晩秋にも増えるのだ。
「黒タイプ」の幼魚ではないか?と言われている青いモンスズメダイを探してみたけど、見つからなかった。
ちなみにこの青いモンスズメダイ(yg)はある程度成長すると、体色はモンスズメダイ同様に銀色に変わり、モンスズメダイ(tg)とまったく見分けがつかなくなる。
これも来春には追ってみたいな。。。


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ロクハンがすべて破れた~!!!

【ポイント】 一湊タンク下No.2/一湊タンク下No.1
【水温】 24.3℃/24.3℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 9:22-10:24/11:28-12:36
【潮まわり】 09:05 211cm 満潮 / 14:44 109cm 干潮 / 中潮(月齢:18.3)
【日の出・日の入】 日出06:42 日没17:22

Fさんの2日目。
週末のゲストが去り、今日はマンツーマンで午前中に2本。。。

もうどんどんダイバーが少なくなっていく。
ほぼ貸切状態の一湊タンク下でビーチからエントリー。
依然として浅場にはキビナゴがもの凄い群がりを形成していて、目の前が真っ暗になるくらい。。。
それをオキザヨリなどが頻繁にアタックしていた。

今日はいつもタンク下で見られる小型アオウミガメに3個体出会ったのだが、そのうちの2個体が交わっているのに遭遇した。
1匹は後ろから抱きつくような感じで、まるで交尾を迫っているようだった。
2匹ともまだ若く、季節的にも産卵期ではないので、実際に交尾する事はないだろうけど、一種の求愛だろうか。。。(^_^;)

水温はかなり下がってきているが、今日も夏の魚、ツムブリの大群が入り込んでいた。

そろそろ新しいロクハンを購入しようかなぁ。。。と思っていたのだが、昨日、ヘタレから大きく破き、今日は過去に着ていた薄いロクハンを着用した。
ところが、こちらも1本目終了の際にこちらも大きく破き、2本目は右肩がほぼ取れかかった状態でエントリー。
さすがに寒かった。。。(・_・;
ロクハンの最後は必ず右肩の付け根が貼り合わせ部分から破れる傾向がある。。。(さらにもう1枚のロクハンもまったく同じ箇所が大きく破れた状態で放置してある。)

しかし、ヤバいな~
直してもまたスグに破れそうだ。
帰ってから早速、新しいロクハンを注文した。
早く来ないかな。。。(^_^;)


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2年半ぶりの再開

【ポイント】 お宮前/一湊タンク下No.3
【水温】 24.5℃/24.5℃
【透明度】 20m
【海況】 やや時化気味
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 9:47-10:48/12:17-13:10
【潮まわり】 08:28 214cm 満潮 / 14:09 105cm 干潮 / 中潮(月齢:17.3)
【日の出・日の入】 日出06:41 日没17:22

2年半ほど前に韓国KBS(韓国の国営放送)の番組で屋久島の海中が紹介された際ガイドを務めたのだが、その時に生物解説&ストーリーテラーなどを担当した韓国海洋研究院のJung-Goo MYOUNG博士がファンダイビング目的で遊びに来てくれた。
彼は夏ごろから再三、屋久島行きを計画していたにも関わらず、台風等でなかなか来島できず、11月に入ってようやく来れた。。。(^^;)
2年半ぶりの再開だったのだが、まったく変わりなく元気な姿を見せてくれた。

韓国・済州島近辺の生物相をいろいろと教えて頂き、ほんと勉強になった。
(対馬海流の影響か、タマカイなどの記録もあるらしい。。。(ーー;))

今日は超常連Shimontyさんと初来店のFさん、そしてJung-Goo MYOUNG博士の3人と午前中に2本潜った。
久々に雨なしの天気ではあったけど、白く濁って水中は冬季のように暗い。。。(^_^;)
水温もとうとう24℃台が普通になってきた。
今年は水温の下がりが早くねぇ?とか思ったけど、調べてみると例年通りだった。。。(笑)

今日はすっかり、Shimontyさんから写真をもらうのを忘れてたーーーー!!!(ーー;)


Filed under: 一湊タンク下No.3(ゼロ戦), お宮前

今日は撮りやすかったアオスジオグロベラ

【ポイント】 一湊タンク下No.2/一湊タンク下No.1
【水温】 24.6℃/24.5℃
【透明度】 ~20m
【海況】 やや水面バシャバシャ
【天候】 雨
【潜水時間帯】 11:01-12:34/14:12-16:08
【潮まわり】 07:54 214cm 満潮 / 13:37 102cm 干潮 / 19:09 221cm 満潮 / 大潮(月齢:16.3)
【日の出・日の入】 日出06:40 日没17:23

今日は超常連のShimontyさんとマンツーマン。
Shimontyさんは月2回のペースで屋久島に通ってくれていたのに、今年は月1回ペースに落ちてる。。。(笑)

ハナヒゲウツボ
ハナヒゲウツボ
アオスジオグロベラ
アオスジオグロベラ
彼女のリクエストはオヤビッチャの「シリテン・タイプ」だったのだが、1本目はガイド様のリクエストで(笑)沖へ出た。
最近、行っていなかったイトヒキの里の調査をしたかったのだが、降り立った広い斜面はナゼか魚影が薄い。。。(・_・;
唯一、アオスジオグロベラの雌雄がそこら中で見られ、いつもは撮りにくいオスが今日はかなり撮りやすい状態で見られたりした。

それにしてもピンテールやツキノワはどこに行ったんだろ。。。?
あまりにも広い斜面なので、群れている場所の特定が大変だ。
透明度の悪さや暗さのせいもあって、さらに大変。。。(・_・;

シリテン・タイプの若魚群れ
シリテン・タイプの若魚群れ
2本目は浅場でオヤビッチャの「シリテン・タイプ」を観察。。。
いつもの事だけど、自分で「シリテン・タイプ」をリクエストしておきながら、最近浅場に異常に溜まっているキビナゴをマクロで撮っている、訳のわからないShimontyさん。。。(・_・;
いつもはキビナゴの大群れに興奮してライトを振り回している僕を、冷めた目で見ているくせにナゼに今日はキビナゴ???とか思いながらも、僕は僕で勝手に「シリテン・タイプ」の更なる把握に努めた。(笑)

先日のログではこの「シリテン・タイプ」はオヤビッチャと完全に混じって泳いでいると言ったが、何と今日は「シリテン・タイプ」の若魚が1つの群がりを作っていた。
成魚は相変わらずオヤビッチャに混じっているようにしか見えなかったが、若魚は同タイプ同士で5-6匹キッチリ固まって群れていたのにはビックリ。
やっぱり別種なのか???(ーー;)

ただ、みんな側線上の鱗の数は2枚なのだが、尾ビレに2つの黒点はなく、横帯の1本目は胸ビレの後方を突き抜けていない子も多いので、本当に「シリテン・タイプ」なのか不安になる。。。
同サイズのオヤビッチャの若魚が周りにあまりいなかったので、比べようがない。。。

ってか、こいつらオヤビッチャ???(ーー;)

タンク下では数は少ないヒトスジギンポ
タンク下では数は少ないヒトスジギンポ
小パッチでヒトスジギンポを見つけた。
一湊タンク下だとあまり数は多くなく、新しい個体を見つけたのは久しぶり。


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頭が痛い。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.3
【水温】 24.6℃
【透明度】 20m
【海況】 やや水面バシャバシャ
【天候】 雨
【潜水時間帯】 14:29-16:13
【潮まわり】 07:21 213cm 満潮 / 13:07 99cm 干潮 / 18:40 220cm 満潮 / 大潮(月齢:15.3)
【日の出・日の入】 日出06:40 日没17:23

今日も雨。。。ちょっと憂鬱。。。
実は今日、自宅&ショップの棟上げの日だったのだが、3日連続の雨でなかなか立ち上がらず、棟上げは延期。

ここのところ、ずっと浅場でオヤビッチャを追ったりしていたので、久しぶりに沖に出てみる事にした。
さらには”超”がつくくらい久しぶりに漁礁に足を延ばしてみた。

しかし、途中から何やら頭がズキズキと痛んできて、いられない。。。
風邪?酸欠?
何だか良く分からないけど、痛すぎて集中力も全然上がらない。

エアーの減りもいつも以上に早く、今日は早めに上がることにした。。。
2時間以内のダイビングもかなり久しぶり。。。(笑)

バサラカクレエビ
バサラカクレエビ
シマキンチャクフグのチビ
シマキンチャクフグのチビ
ナカザワイソバナガニ
ナカザワイソバナガニ


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評判のいいクリーニング屋さん

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 24.4℃
【透明度】 20m
【海況】 やや時化気味
【天候】 雨
【潜水時間帯】 10:02-12:34
【潮まわり】 06:50 209cm 満潮 / 12:38 96cm 干潮 / 18:12 217cm 満潮 / 大潮(月齢:14.3)
【日の出・日の入】 日出06:39 日没17:24

今日も雨。。。
北東の風は思いの外、強く、多少の北東には強いはずの一湊タンク下もかなり水面がバシャバシャしていた。

あと、雨続きという事もあって、水面直下には淡水が溜まってもの凄く白く濁っており、水中はかなり暗い。
今日は最初、シリテンをまた追いかけようと考えていたのだが、暗すぎてスグにヤル気が失せた。

クリーニング・ステーションの若きCEO?
クリーニング・ステーションの若きCEO?
いや!バイトくんだったみたい。。。(笑)
いや!バイトくんだったみたい。。。(笑)
一湊タンク下の-12m付近にあるナガレハナサンゴの群落の上には評判のいいクリーニング屋さんがある。
潮通しの良い鼻先近くにあるからか、この辺一帯では最もお客さんの数は多く、いつも賑わっている。
しかし、ここにはホンソメワケベラは1匹しかおらず、しかも立派な成魚ではなく、小さな若魚なのが驚きだ。
そう。。。彼は若くして独立し、1人自営でクリーニング屋を営み、口コミでどんどんお客さんの数は増えていき、今では地域一番店の座に君臨している。

でも。。。そんなはずはない!!
大学出たての若造がたった1人でここまで大きなクリーニング・ステーションを営めるはずはないっ!
何か悪さをして儲けているに違いない!!(笑)

その悪事を暴こうと僕は店の前に張り付いて一部始終を観察することにした。
すると、いつものようにニセカンランハギやタテジマキンチャクダイ、カンランハギなどがワラワラと集まってきた。
体というのは本当に嘘がつけない正直者だ。
彼らは気持ちよくなると途端に体色が変わるので、気持ちの良さを隠すことはできない。。。

ニセカンランハギをクリーニングするエビたち
ニセカンランハギをクリーニングするエビ
当然、若き起業家がクリーニングを始めると体色が変わるワケだが、なぜかその隣りの魚まで体色が変わってる。。。
よ~く見ると、クリーナーはこの若き起業家だけではなかった!!
無数のニセアカホシカクレエビがカンランハギたちの体にへばり付き、クリーニングをしている!

というか、もしかしてこの若き起業家って、社長じゃなかった???えっ??(笑)
このナガレハナサンゴの群落は昔からあって、ニセアカホシカクレエビも沢山着いていた事を考えると、むしろ、経営主体はこのエビたちなのではないか?
そう。。。ここはニセアカホシカクレエビたちの共同企業体だったのだ。
若き起業家だと思っていたホンソメワケベラの若造はある日突然、ガテン系求人誌を見て応募してきたバイト君だったのだ!(゚д゚)!


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シリテンスズメダイ(仮称)の生息状況と考察

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 24.5℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 雨
【潜水時間帯】 14:04-16:47
【潮まわり】 06:17 202cm 満潮 / 12:07 94cm 干潮 / 17:46 213cm 満潮 / 大潮(月齢:13.3)
【日の出・日の入】 日出06:38 日没17:25

雨水が入り込んでいるからだろうか?
水温がとうとう24℃台になってしまった。。。(・_・;

今日は雨だった事もあり、ホームグラウンドの一湊タンク下には釣り人はまったくおらず、心置きなくシリテンスズメ(仮称)調査ができた!(笑)
ただ雨で水面直下が白く濁り、サーモクラインも入り込み、よく群れ全体が水面直下に泳ぎ上がるオヤビッチャ観察にはちとキツイ。。。(^^;)
それから3時間近くずっと、カメラを構えた姿勢で泳ぎながらオヤビッチャの群れを追っていたので、首が痛い。。。
最大水深6.7mなのでエアーもなかなか減らず、いつもはエアー切れでエクジットするのに、今日は首の痛さと寒さで上がった。(笑)

以下の記事は6日、8日の記事を参照して下さい。(続き物です)
11月6日 まさか全部、シリテンスズメダイ(仮称)なのか?(・_・;).
11月8日 オオヒレテンスモドキの産卵.

じっくり一湊タンク下のオヤビッチャの群れを観察してみたのだが、「まさか、すべてがシリテンスズメダイ(仮称)なのでは?」という予想は外れていた。
やっぱり、ほとんどはオヤビッチャで、シリテンスズメダイ(仮称)らしき子は全体の5%にも満たないくらいに思えた。
成魚に関しては確認できたのは3匹くらいで、あとの大きめの子はみんなオヤビッチャだった。

シリテン・タイプの成魚(典型例)
シリテン・タイプの成魚(典型例)
オヤビッチャ(成魚)
オヤビッチャ(成魚)

シリテンスズメダイ(仮称)らしき子を見分けるために僕自身が目安にしたのは次の4つだ。

1. 体が全体的に淡い黄色である事(背中の黄色が下の方まで薄く広がっており体の半分以上が黄色く見える)
2. 尾ビレに2つの黒点がある事
3. 1本目の横帯が胸ビレの後ろを通り抜ける事
4. 側線の上の鱗は2列である事

シリテン・タイプの成魚(点が薄い例)
シリテン・タイプの成魚(点が薄い例)
ただ、2~4の識別点は近くでかなり良く見ないと分からないため、最初はまず1の条件だけに当てはまるオヤビッチャを探し、そのあと2~4の識別点を確認するという手法をとった。
その結果、1の識別点だけでほぼ99%シリテンらしき子を選別できたようだ。
そう。。。シリテンスズメダイ(仮称)だとするタイプのオヤビッチャは、基本的に体全体が黄色いのだ。(オヤビッチャは背中だけ濃い黄色で体の白い部分とクッキリ分かれている)
これは遠目で見ても分かる識別点だ。

ある程度サイズのある成魚に関してはこの4つの識別点はすべて合致していた。

問題は一回り小さな幼魚~若魚のステージのようだ。
下の写真を見比べてもらうと分かるのだが、若魚サイズになると2つのタイプ(シリテン・タイプとオヤビッチャ・タイプ)はクリソツだ。
なぜならオヤビッチャの若魚は黄色い部分が成魚よりもやや薄目であり、よりシリテン・タイプに似るからだ。
おまけにシリテン・タイプの若魚はそのほとんどが尾ビレに2つの黒い点はない。。。(^^;)

シリテンの若魚(側線の上が広い子)
シリテンの若魚(側線の上が広い子)
オヤビッチャ(若魚)
オヤビッチャ(若魚)

さらにオヤビッチャの成魚の体の横帯はやや青みががっていたりするのだが、若魚は黒っぽい子も多く、下の写真を見比べれば分かるのだが、この辺もシリテンとよく似ている(シリテンの横帯はオヤビッチャほど青味がない)。
ちなみに下の2枚はほとんど同じ種類に見えるかも知れないけど、側線の上の鱗の列数を数えれば明らかに違う。(左のシリテン2列、右のオヤビッチャ3列)

シリテンの若魚(横帯が黒い子)
シリテンの若魚(横帯が黒い子)
オヤビッチャ(シリテン似)
オヤビッチャ(シリテン似)

シリテンの若魚(横帯が胸ビレで止まった子)
シリテンの若魚(横帯が胸ビレで止まった子)
というわけで、このオヤビッチャの2型が別種か?という事についてなのだが、正直、僕の中ではまだなんとも言えない。。。
なぜなら左のような子もいたりするからだ。

側線の上の鱗の数は明らかに2列なのだが、1本目の横帯はオヤビッチャと同じように胸ビレの手前で切れているような子もいたりするからだ。(笑)
いろいろなタイプの子が見つかれば、見つかるほどオヤビッチャという魚は変異が多く現れる種類で、遺伝的な多様性が高い魚であるだけなのかもしれないからだ。

また、体側の横帯や尾ビレの黒点、体の色など、色や斑紋に関する違いは、他の魚でもよく言われるように個体差があらわれやすい。
なので、最も信頼がおける確実な識別点は、「側線の上の鱗の数」だと思うのだが、これとて???な子をたまに見かける。

例えば下の2枚は同じ個体を裏と表で撮った写真だ。
左側の写真(魚の左側面)を見ると、尾ビレに2つの黒点はないものの、1本目の横帯が胸ビレの後ろを通り抜け、側線の上の鱗は2列である事から、シリテン・タイプの若魚だと即答できるのだが、右側の写真(魚の右側面)の側線の上の鱗の列数を数えると何かちょっと悩んでしまう。。。
そう、、、この子、左側面と右側面で鱗の大きさが違うんだもん!!!(爆笑)
しかも、3列に見えるんだけど。。。気のせい?(^^;;

シリテンの若魚(左面)
シリテンの若魚(左側面)
シリテンの若魚(右面)
シリテンの若魚(右側面)

まぁ~生き物というのは1匹で生きているわけではなく必ず社会というものがあるわけで、常に他の仲間とのつながりの中で、互いに関わり合いながら社会行動を行なって生きている。
なので、こういうのは1個体1個体別々に写真を見て形態や斑紋の違いを検討して分類する事には何か違和感が。。。(^_^;)
下手すると何の意味もないのではないか?とさえ個人的には思ってしまう。。。
そもそも、フィッシュウォッチング的にそんなの全然面白くないしね。。。(笑)

こういう形態での分類は研究者の方々に任せ、僕は社会行動を観察することで分類していきたいと常々思っている。
なので、あとはこいつらの産卵行動を観察してみたい。。。
本当に産卵生態がまったく違うのか?オヤビッチャと確実に繁殖隔離されているのか?(今のところ完全に混泳しているので、繁殖隔離が行われていることがちょっと信じがたい。。。(^^;;)その辺を来春に観察してやる~!!!
楽しみ♪(^^)

今、屋久島ではオヤビッチャ類の繁殖期は完全に終わっているようなので、取りあえずシリテン・タイプとオヤビッチャ・タイプの2型が群れて混泳している様子を可能な限りマクロで撮ってみた。
あとから検索等でシリテンスズメダイ(仮称)を調べる方のために3-4枚貼っておきま~す!
こんな感じで混泳していて、それぞれがこんな風に見えます。。。(屋久島では)

シリテン・タイプはオヤビッチャ・タイプに比べて、”背中の黄色が下の方まで薄く広がっており体の半分以上が黄色く見える事”に注目!

左からオヤビッチャ、シリテン
左からオヤビッチャ、シリテン
左からオヤビッチャ、シリテン
左からオヤビッチャ、シリテン

左からシリテン、オヤビッチャ、オヤビッチャ
左からシリテン、オヤビッチャ、オヤビッチャ
左からシリテン、ロクセン、オヤビッチャ
左からシリテン、ロクセン、オヤビッチャ


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オオヒレテンスモドキの産卵

【ポイント】 クレーン下
【水温】 25.2℃
【透明度】 30m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 13:58-16:56
【潮まわり】 06:17 202cm 満潮 / 12:07 94cm 干潮 / 17:46 213cm 満潮 / 大潮(月齢:13.3)
【日の出・日の入】 日出06:38 日没17:25

今日もシリテンスズメダイ(仮称)の屋久島での生息状況調査をしようと思っていつもの一湊タンク下へ。
しかし、今日も釣り人!!!!
しかも今日は4人もいるし。。。(・_・;)
いつもは釣り人なんていないポイントなのに、なぜにこんな時に限って多いんだろ。。。

オヤビッチャなどの浅場に群れる魚は釣り人がいるともうアウト。
釣り人が仕掛けを投入するととたんにみんなそこに向かって猛ダッシュで移動し、投入された仕掛けの周りに集まってしまうのだ。。。(・_・;)
そして餌がなくなるまで、みんなで器用に食べて無くなると去っていく。(つまり、釣れない(笑))

当然、釣りをしているワケだから、そこに近づくわけにもいかず、永遠に観察は不可能なのだ。(ーー;)

オヤビッチャの群がり
オヤビッチャの群がり
というわけで急遽、ポイントをクレーン下に移して、日頃あまりマジマジと見ることがないオヤビッチャという魚を目に焼き付けることにした。
このポイントに群れているのは多分、間違いなくオヤビッチャがメイン。
なぜそれが言えるかというと、毎年初夏になると、ここのテトラの壁面でドギツイ紫色の卵を広範囲に産みつける大産卵が見られるからだ。
これがオヤビッチャじゃないとしたら、もう何を基準に置けばいいのか分からなくなってくる。。。(笑)
なので、取りあえず、これをオヤビッチャとして観察したい。

ここで見られるオヤビッチャは大きな成魚が中心で、どれも背中の黄色がクッキリしていて、横帯は青い。
シリテンスズメダイとの識別点らしい側線上の鱗数もハッキリ3列だ。
当然、尾ビレに黒い2つの小黒点などなく、一番最初の横帯は胸鰭基底部でキッチリ止まる。

オヤビッチャの典型的な成魚1
オヤビッチャの典型的な成魚1
オヤビッチャの典型的な成魚2
オヤビッチャの典型的な成魚2

これをいつまでも観察していても何も進展はないので(笑)、若魚を中心に見ていくことにした。
多分、シリテンスズメダイ(仮称)という種類がいるとしたら、これはオヤビッチャの成魚ではなく、若魚と混同されているのではないか?と思う。
実際、今日もこの成魚中心の群れの中から模様や体色などが異質なものを見つけては凝視すると、それは一回り小さな個体(若魚含む)である事が多い。
こうした小さめの個体を中心に、今日はオヤビッチャを見まくった!!
いや~夢にオヤビッチャが出てくるくらい。。。(笑)

どいつも遠目では一昨日に見たシリテンスズメダイ(仮称)くさい子と似ているのだが、近づいてよく見ると、尾ビレに黒い2つの小黒点などなく、一番最初の横帯は胸鰭基底部でキッチリ止まっていた。
帰ってからPCで見ても側線上の鱗数もハッキリ3列だ。
多分、オヤビッチャの若魚で間違いないと思うのだけど。。。(^^;)

オヤビッチャ若魚1
オヤビッチャ若魚1
オヤビッチャ若魚2
オヤビッチャ若魚2

オヤビッチャ若魚3
オヤビッチャ若魚3
オヤビッチャ若魚4
オヤビッチャ若魚4

————————

卵でお腹がパンパンなメス
卵でお腹がパンパンなメス
オオヒレテンスモドキの幼魚
オオヒレテンスモドキの幼魚
2時間くらいオヤビッチャを観察していて、もう疲れたから帰ろうかと思っていたら、お腹がパンパンに張ったオオヒレテンスモドキのメスを見つけた。
しばらく、こいつを撮っていたら、大きなオスも近くで見つけた。
この時はまだ産卵が見られるかも。。。?などとは夢にも思わず、オスに比べて撮りやすいメスをバンバン撮っていた。
その後、飽きて枯葉に擬態するオオヒレテンスモドキの幼魚に張り付いて、こちらをしばらく撮っていたのだが、また元のメスのところに戻ると、なんとメスのお腹がペッタンコ!!
そう。。。産卵してしまったらしい。。。(ーー;)
マジっすか。。。狙えば良かった。。。

その後はずっとオスを追い続けたのだが、どうもオオヒレテンスモドキは一夫多妻ハレム型の配偶システムのようで、縄張り内に3匹のメスを囲っていた。
オスは縄張り内の各メスを順番に回り、求愛のような行動を繰り返す。
1匹のメスにかける求愛の時間はそれほど長くはなく、ヒレをひろげてちょっとメスの周りをクルクル回る程度の地味な求愛だった。
派手な婚姻色らしい婚姻色もなく、それまで全体的に淡い緑色っぽかった体色が興奮するとやや茶色っぽくなるくらい。。。

各メスの間を泳ぎ回るオス(普段の体色)
各メスの間を泳ぎ回るオス(普段の体色)
体色が変わったオス(多分、興奮色)
体色が変わったオス(多分、興奮色)

面白いのがオスが来るとメスも体を縦に立てて上下に振る。
まるでオスに産卵をせがんでいるかのようだ。。。(笑)
もっと面白いのが、3匹のメス以外に、ハレム内には幼魚も1匹いたのが、こいつもオスが近づくとそれまで枯葉に混じってベッタリ寝転がっていた体を急に立てて揺する。。。(^_^;)
さすがにオスはまったく相手にしないけど、幼魚はオスが遠くに過ぎ去るまでそれを続けていた。

ハレム内のメス3匹のうち、2匹はまだお腹がパンパンに膨れていたのだが、結局産卵が見れたのは一番小さなメスだけだった。

メスに求愛するオス
メスに求愛するオス
産卵上昇し始める雌雄
産卵上昇し始める雌雄
放卵放精の直前!
放卵放精の直前!


もうすでにメスはやる気満々だったようで、オスがまとわりつく求愛に合わせてスグに上昇をし始めた。
むしろ、メスが積極的なくらいに。。。(笑)

産卵のための上昇はあまり高くなく、水底から40cm程度上がり放卵放精。
時間は16:04だった。
オオヒレテンスモドキの産卵は初めて見た!(*_*;

オオヒレテンスモドキの巨大メス
オオヒレテンスモドキの巨大メス
産卵後の若いメス
産卵後の若いメス
実はもう1匹お腹の大きな巨大メスがいたのだが、こちらは粘ったけど全然産卵に至らない。。。
求愛はするので、そのうち産卵するだろう。。。と確信していたのだが、ナゼか急にオスは石の下の砂に潜って一切出てこなくなってしまった。。。
んっ???何があったの???
もう頭の中は????だらけ。。。(ーー;)

不思議なことに大きかったメスのお腹もいつの間にか萎んでいて、これまた頭の中が混乱。。。
意味が分からねぇ~!!!!


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う~釣り人ウゼー

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 25.3℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 14:25-17:14
【潮まわり】 05:01 187cm 満潮 / 10:56 91cm 干潮 / 16:51 202cm 満潮 / 中潮(月齢:11.3)
【日の出・日の入】 日出06:36 日没17:26

昨日、家族で外食をしたのだが、何やら当たってしまったようで、夫婦で下痢気味&気持ち悪い。。。(・_・;)
今日はモニ1000の口永良部のサンゴ調査の予定だったのだが、これはスタッフ1人で参加させ、僕は午前中は寝てた。
午後になって起きだして、1人で一湊タンク下へ。。。

今日は例のシリテンスズメダイ(仮称)を調べるために、一湊タンク下のオヤビッチャ全体を1匹1匹見てみようと思ってエントリー。
早速、群がりを見つけて追い始めたのだが、何か様子がおかしい。。。
通常、オヤビッチャたちはある一定の場所で群れていて、あまり動き回らないのだが、突然群れ全体がダッシュして消えてしまう。。。(・_・;)
追いかけてみると、エントリー時には気づかなかったのだが、どうも釣り人がいるようで、仕掛けが投下されるたびに奴らはダッシュしてその場所に向かってしまうのだった。

当然、釣り人が竿を垂れている周囲には近寄れないので、何もできない。。。
しばらく遠巻きに待っていて、釣り人が竿を上げると近づいて撮影を始める。。。するとスグにまた奴らは次に餌が投下された方面へ一気にダッシュ!!!
う~!!!全然、観察できね~!!!!

釣り人ウザイ!!
早く帰ってくれ~!!!

多分、釣り人は釣り人で、「魚が散っちゃうから早くダイバーは上がってくれ~!」と思っているのかも知れないけど、それはまったく逆だ。
「魚が集まっちゃってしょうがない(普段の行動じゃなくなる)から早く釣り人は帰ってくれ~!」
これが真実。。。(笑)

途中で諦めて、いろいろ撮影しながら釣り人の帰りを待つことに。。。

口の中をクリーニングされるシロブチハタ
口の中をクリーニングされるシロブチハタ
ハナキンチャクフグをクリーニングするニセアカホシカクレエビ
ハナキンチャクフグをクリーニングするニセアカホシカクレエビ

クリーニング開始!!
クリーニング開始!!
気持ちよくなって真っ白に!
気持ちよくなって真っ白に!
ホホスジモチノウオは普段、ダイバーが近づくと、当然どんどん逃げてしまうのだが、クリーニング中はずっと目の前で無防備な姿を晒す。
クリーニングが進むとどんどん気持ちよくなるのか体が真っ白に。。。(・_・;)
まるで灰のように真っ白に燃え尽きた矢吹ジョー状態。(笑)

結局、釣り人は最後まで居座っていたようで、じっくりオヤビッチャに寄れるような状況になった頃には日は落ち始め、周囲は暗くなり始めていた。
こりゃ明日だな。。。(・_・;)


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まさか全部、シリテンスズメダイ(仮称)なのか?(・_・;)

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 25.3℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 13:54-16:04
【潮まわり】 10:08 90cm 干潮 / 16:20 198cm 満潮 / 若潮(月齢:10.3)
【日の出・日の入】 日出06:36 日没17:27

オドリハゼ
オドリハゼ
午前中の高速船で帰るゲストを送ったあと、午後からスタッフと1本。
今日は夏のような1日でよく晴れていたのに、ダイビング中に雨が降ったようでエクジットすると空は厚い雲に覆われていて、路面はかなり濡れていた。。。(・_・;

先日、スタッフが「これぞまさにシリテンスズメ(仮称)!」という1枚を撮ってきた。(⇒やくしまにあー♪  » Blog Archive » あ、シリテン!
聞いてみるとこいつは単独で泳いでいたらしい。。。

Abudefduf caudobimaculatusは、1939年に石垣島で取れた1個体から記載され、尾ビレの2つの黒点から和名は”シリテンスズメダイ”と名付けられた。
しかし、その後このスズメダイはオヤビッチャのシノニム(同物異名)だとされ、今に至るわけだが、2003年の日本魚類学会年会で沖縄美ら海水族館の研究者の方々が、オヤビッチャには産卵形態の違う二種類がいて、これが混同されているのではないか?やっぱりAbudefduf caudobimaculatusはシノニムなどではなく有効種なのではないか?という発表があった。
現在はまだ研究の途中で、学術的には依然として”シリテンスズメダイ(Abudefduf caudobimaculatus)”はシノニムとされたままだ。

これを知ったスズメダイ好きのダイバーたちが、水中観察からやっぱりオヤビッチャはよく見ると2種が混じっている!と言い始めた。
当然、僕もホームグラウンドの一湊タンク下でオヤビッチャだと思っている連中をじっくり観察して、シリテンスズメ(仮称)を探しまくった。
「沖縄で見てきたよ~」というスズメダイ好きのゲストたちから聞くところによると、その識別点は「尾ビレに小さな黒い点が2つある」という事と「体の横帯の1本目が胸ビレ付け根の後方を通る」という事。
いや~探したよ。。。尾ビレに小さな黒い点が2つあるヤツを。。。必死でね。。。(笑)

しかし、たまに見かける尾ビレに小さな黒い点が2つある(ように見えなくもない)連中を探しては、他の近隣にいる連中と比較する。。。
でも、点(らしきもの)がある事以外は、何ら他のまわりにいる連中と変わらない。。。(・_・;)
それで思ったのが、「いやいやいや。。。こんな識別点、当てにならない!!そもそもシリテンスズメダイ(仮称)なんて存在しないのでは。。。?(・_・;)シノニム!シノニム!」だと思い、そもそも何でも種類を分けてしまうのは良くない!これくらいの差異なら変異の範囲内だろ。。。生き物には遺伝的多様性があるのは当然だくらいの事を思っていた。(笑)

シリテンスズメダイ(仮称)?
シリテンスズメダイ(仮称)?
ゲストがいなくなった今日は早速、その場所に行ってみると、やっぱり単独でこいつは泳いでいて、シリテンスズメ(仮称)の特徴である尾ビレの2つの黒点がハッキリあって、体の横帯の1本目が胸ビレ付け根のハッキリ後方を通っていた。
帰ってからPCで確認したシリテンスズメ(仮称)の最大の識別点である側線上方の鱗の横列数2(オヤビッチャは3)というのも合致。

ここまでキッチリ、シリテンスズメ(仮称)らしい子は初めて出会った。
「でもなぁ。。。(ーー;)」
疑心暗鬼になりながらしばらく近隣にいる連中(周りの連中は尾ビレに2つの黒点なんてまったくないのに、それ以外の部分はこの子とまったく一緖!)と比較しながら観察していたのだが、イマイチ納得がいかない。
見た目は「似てる」どころか、他の周りの連中とまったく同じ魚にしか見えないのだった。

しかし家に帰ってから、突然、閃いた!!
まさか、ここ(一湊タンク下の-5m~-6m付近に群れている子たち)にいる連中はすべてがシリテンスズメダイ(仮称)なのでは??(・_・;)
それなら納得がいく!!

シリテンスズメ(仮称)の特徴である尾ビレの2つの黒点や体の横帯の1本目が胸ビレ付け根のハッキリ後方を通る事は絶対条件ではなく、むしろ屋久島ではその特徴がない子の方が多かったりして!
両種は産卵形態が違うという話からも何となく思い当たる節もある。。。

お隣「クレーン下」で観察できるオヤビッチャの産卵床はテトラの壁面に大きなドギツイ紫色の卵を広範囲に産みつけるのだが、これはちょっと覗き込めば全体がハッキリ見渡せる。
なのに一湊タンク下の-5m付近で見るオヤビッチャ(?)たちの卵は岩の天井面に産み付けている事が多く、産卵床全体が非常に観察しにくいのだ。。。

また考えてみると、一湊タンク下の-5m付近で見るオヤビッチャ(?)たちはクレーン下で見る連中(大型でドギツイ体色)よりも全体的に小型で、体色も淡い気がしなくもない。。。(笑)
背中の黄色い部分は綺麗なグラデーションで体全体に広がっているため、体色も淡いクリーム色に見えるのだ。
そのクセ、体の横帯はロクセンスズメダイのようにクッキリしている。。。

これらの事は「まさか一湊タンク下浅場の連中全部がシリテンスズメダイ(仮称)なのでは。。。?」と思った時にあとで「思い返してみればそんな気がする。。。」という程度のヒジョーに怪しい認識なので(笑)、ちょっとこれをしっかり調べてみる必要があるかも。。。


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結局、ずっとまともにガイドしていない。。。(笑)

【ポイント】 横瀬/一湊タンク下No.1
【水温】 25.2℃/25.4℃
【透明度】 20m/20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 10:15-11:38/13:37-14:47
【潮まわり】 09:06 88cm 干潮 / 15:41 193cm 満潮 / 長潮(月齢:9.3)
【日の出・日の入】 日出06:35 日没17:27

今日もガイドで2本。
1本目は相変わらず、入さんと同業者の至くんと横瀬の深場調査。。。

いつもは行かない方向(より沖側)に振ってみたのだが、中層から見るその風景はイマイチ面白そうに見えなかったので、結局いつも行く辺りで着底。。。
そのままフジイロサンゴアマダイやオキナワサンゴアマダイ、ヤノダテハゼやズグロダテハゼが沢山いる広場で、いつも通りの散策。。。

スジクロユリハゼの若魚
スジクロユリハゼの若魚
永田ではよく見られるスジクロユリハゼも一湊湾内には割と少ない。
超巨大な子も見られたりするのだが、今日は未成熟な若い個体に1匹会っただけだった。
適度にヒレを拡げてくれて、なかなか良いコだった。(^^)

イシガキハタの成魚
イシガキハタの成魚
今日はかなり凪ぎていたので、いつもはウネリがスゴイ浅根の上も快適だった。
ハコベラやクギベラなどが産卵準備に入っていて、求愛が激しかった。

-3m付近の波当たりの激しい場所で見慣れないハタを見つけた。
暗くてよく見えなかったので一瞬、カンモンハタかと思ったが、撮ってみるとイシガキハタだった。
普段潜っている静かな湾内性のポイントである一湊タンク下では見ないハタだ。
一応、初確認。
こういうポイントには結構いるのだと思うけど。。。

午後からは人数も増え、一湊タンク下でのんびり1本。
入さんは砂地に放置。。。(^^;)

結局、今回は入さんをまともにガイドしていないんですけど。。。(一緖に遊んでいただけ??(笑))


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う~深場に弱くなったか?(・_・;

【ポイント】 観音/オツセ
【水温】 25.3℃/25.3℃
【透明度】 25m/25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 9:56-11:02/12:36-13:47
【潮まわり】 07:50 81cm 干潮 / 14:49 188cm 満潮 / 小潮(月齢:8.3)
【日の出・日の入】 日出06:34 日没17:28

今日は常連、入さんとマンツーマン。
入さんが来ると、普段はできない深場調査ができるから嬉しい。。。(^^;)
今日は永田へ。。。

この水深まで降りればキビレマツカサも!
この水深まで降りればキビレマツカサも!
1本目は観音。
いつもの水底にはコウリンハナダイやアカボシハナゴイ、ベニハナダイなどが沢山群れているのだが、そう頻繁に行けている場所ではないので、すべてが目新しく未だに僕はここで立ち止まってしまう。。。
深場慣れしている入さんはさっさと水底を這って、別の魚を探したりしているのに、僕は「ここだけの1本でいいっ!」状態。(笑)
でも、立ち止まって良かった~!
よくよく見てみると、もう1種なにか別のハナダイが混じってるっ!
数匹いたのだが、多分ホカケハナダイではないかと思うのだけど。。。
でも、こんなに深い場所にいるハナダイではないよなぁ。。。とは思ったけど、温帯種がこちらではかなり深場で見られる傾向はあるので可能性は高い気がする。

で、写真は。。。全然撮れていなかった。。。(ーー;)
深場慣れしていない事もあって、全然フォーカスが合わない&寄れないで、真っ黒いカットが何枚も残っていた。。。(笑)
あ~何か、今日はちょっと調子悪い。。。
もう一度、確認しに行かないと。。。

全然、ヒレを拡げてくれないスジクロユリハゼのペア
全然、ヒレを拡げてくれないスジクロユリハゼのペア
2本目はオツセの深場へ。。。
目的は昨年いる事に気づいた謎のキツネウオの仲間を押さえること。

屋久島にはイトヨリダイ科の魚は一通り見られ、特にキツネウオ属の魚はいろいろなポイントで群がりを作っていて、屋久島の海中景観には欠かせない魚だ。
最も多いのはヤクシマキツネウオで、次いでイトタマガシラ、そしてキツネウオと続く。。。

このオツセというポイントの深場にはもう一種、見慣れないキツネウオ属の魚がいて、ある決まった範囲に群がりを作っている。
多分、成魚ではなくて若魚だと思うのだが、これがなかなか寄れないため、なかなか写真が撮れず、同定できずにいた。
しかも、これだけ群れているのだから、探せば幼魚もいるのかもしれないが、これも見つからない。。。

今日はゲストが入さんしかいなかったので、これを調べるチャンスだと思ったのだが、今日も全然寄れなかった。。。(ーー;)
あまりにも寄れないので、数m離れたところから連射して撮ったのが下の写真。。。(笑)

謎のキツネウオの仲間
謎のキツネウオの仲間
謎のキツネウオの仲間たち
謎のキツネウオの仲間たち

このキツネウオは遠目ではヤクシマキツネウオの若魚のように見えるのだが、体側の黄色いラインは1本でやや細め(ヤクシマキツネウオは2本で太い)、そしてその黄色いラインは前方に向かって滲むような感じで太くなっているように見える。

約数十匹がヤクシマキツネウオの若魚と同じように水底近くに群がりをつくっていた。

キツネウオ属の魚の幼魚はどれも美しいものが多い。
この魚の幼魚もきっと美しいに違いない。。。
若魚に寄れないのなら、幼魚をちょっと探してみようか。。。

ナメラベラの婚姻色
ナメラベラの婚姻色

浅場ではいつものナメラベラのオスがバリバリの婚姻色になって、疾走していた。
特に求愛している様子はないのだが、夏場はいつもこの体色でウロウロしている。。。

ナメラベラのオスは同属のシロタスキベラのオスとクリソツなのだが、婚姻色はまるで違う。

シロタスキベラの婚姻色

後者は体側にビッシリと白い横ラインが1本入るのに対し(右の写真参照)、前者は体の真ん中辺りが黒く染まる。


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クロハコフグの産卵

【ポイント】 お宮前/横瀬
【水温】 25.1℃/25.3℃
【透明度】 25m/20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 13:06-14:11/15:46-16:53
【潮まわり】 06:30 68cm 干潮 / 13:40 186cm 満潮 / 19:44 121cm 干潮 / 小潮(月齢:7.3)
【日の出・日の入】 日出06:33 日没17:29

今日は午後からのゲストを待ってから午後から2本。
僕は常連の入さんとマンツーマン。
シーズン中はなかなか行けない深場へ。。。(^^ゞ

1本目は普段はあまり行かないお宮前のさらに沖にあるスミレナガハナダイが群れる根へ。。。
今日はそこさえもスルーして、水底の砂地に降りた。
特に特筆すべき魚はいなかったけど、入さんがヤシャハゼを見つけた~!!!

ヤシャハゼ。。。?(・_・;
ヤシャハゼごときで騒ぐなよ~と自称マニアックな方々は思うに違いない。(笑)
ところがどっこい、屋久島ではヤシャハゼは超稀なのだ。
なんと今回の子で2回目の記録なのだ。。。

当然、入さんもそれを知らないから、見つけても僕に教えてくれなかった!!
マジっすか。。。(・_・;
というわけで僕は見ていないのだ。。。(笑)
近いうちに確認しに行かねば。。。!!

2本目は横瀬へ。
僕もカメラを持って、まだまともにカメラを向けたことがないフジイロサンゴアマダイ狙い。
ペアで押さえたい。。。

しばらく格闘したけど、単体はかなり寄れた写真が撮れたが、105mmマクロだったこともありペアはどうしても色がでない。。。
60mmだな。。。こりゃ。

ズグロダテハゼ
ズグロダテハゼ
屋久島のどこのポイントに行っても、-35m以深の水底で優占するダテハゼはズグロダテハゼとヤノダテハゼだ。
こちらも普段はこの水深まで降りないので、まともにカメラを向けたことがない。
今日はようやくズグロダテハゼがまともに撮れた!(^^)
いつもは全身を出している姿をあまり見ないので気づかなかったのだが(黒い頭ばかりが目立つ)、結構明るい体色のダテハゼだったんだ。。。(・_・;

日があっという間に早くなってきた。
現在の日没は17:30前後。。。

今日は午後からの2本だったので、2本目の終了間際は日没40分前だった。
そのおかげでエクジット間際の安全停止中に良いものが観察できた!!!(^_^.)
クロハコフグの産卵だ。
ラッキーだった~!!(^^)

クロハコフグの求愛
クロハコフグの求愛
クロハコフグの産卵ランデブー
クロハコフグの産卵ランデブー
安全停止の場所(-5m~-6mくらい)は凪ぎでもかなりウネリがあって、何やらこの時間になってもまだまだ婚姻色バリバリのハコベラなどを観察しながらプカプカ浮きながら停止していたのだが、急に周囲にクロハコフグが目立ち始めた。
クロハコフグはどちらかというと、カメラを向けるとスグに岩の下などに隠れてしまう系の魚だ。
ところが、4-5匹のメスを引き連れた1匹のオスが堂々と開けた場所に出てきた。(16:35)
そもそも複数匹のクロハコフグがまとまって行動している光景は初めて見たので、スグにピーンときた!!
こりゃ産卵だと。

しばらく観察しているとしきりにオスがメスの背中をつつきながら上昇を促す行動が見られた。
他の魚に比べて地味だけど、これが求愛なのだと思う。
メスにヤル気がないのか、何度か水底に落ちたり、メスが逃げたりを繰り返していたけど、オスは執拗にメスの背中にキスをする。。。
そんなんを15分くらい追って観察していたのだが、なかなか産卵に至らない。
それでも、少しづつメスに求愛しながら上昇する高さは上がっていった。
最後はメスの背中にオスがべったり乗っかってランデブー!
16:47(日没約40分前)、2匹が3mくらい上昇し、めでたく産卵した。。。

いや~期せずして、良いものが見れた。
まさか、こんな場所で見れるとは。。。(・_・;

すべてのメスを産卵させるまでずっと粘りたかったけど、今日は乗り合い。。。
さすがに長居はできず、エクジットした。
残念!!


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二兎追う者は一兎も得ず

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 25.7℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 8:44-10:53
【潮まわり】 05:22 50cm 干潮 / 12:20 191cm 満潮 / 18:11 126cm 干潮 / 小潮(月齢:6.3)
【日の出・日の入】 日出06:32 日没17:30

もう一度、シマキンチャクフグの産卵を観察するために、今日は朝早く起きて、先日よりも40分早くエントリーした。
エントリー直後にハナキンチャクフグが喧嘩していたけど、これは数枚撮って華麗にスルー。(笑)
心のなかで「二兎追う者は一兎も得ず。。。」を繰り返しながら。。。

ハナキンチャクフグの喧嘩
ハナキンチャクフグの喧嘩
ハナキンチャクフグの喧嘩
ハナキンチャクフグの喧嘩

よくシマキンチャクフグのオスが見られるエリアに直行すると、早速、怪しいオス・メスのペアが。。。
前に産卵を観察した時と同じように、短い海藻が生えた岩肌を整えるメスとそれにまとわりつく若いオス。
しばらくこのペアを追っていたけど、1時間近くたってもいっこうに産卵しない。。。
そのうちにメチャいい色を出した大きな老成オスが現れ、心のなかで「二兎追う者は一兎も得ず。。。」を繰り返しつつも思わず、こっちに観察対象をチェンジ!
これが大失敗だった。。。
このオスはいい色を出しているだけで、全然メスには出会わない。(・_・;
途中で諦めて、元々観察していたペアのもとに戻ると、これがなかなか見つからない。

ノコギリハギの求愛
ノコギリハギの求愛
そのうちに良い感じのノコギリハギのペアを発見!!
またまた、こちらに観察対象を移し、しばらく追っているとメチャメチャ遠くに移動していく。。。
いや~これを追って何ごともなかったら、大失敗じゃないか!!!
心のなかで「二兎追う者は一兎も得ず。。。」を繰り返しながら、また元の場所に戻って先ほどのペアを探した。(笑)

結局、先ほどのペアは見つからず、その周辺をウロウロしていたら、別のシマキンチャクフグのペアを発見!
心のなかで「二兎追う者は一兎も得ず。。。」を繰り返しながら(笑)、これを追い続けた。

相変わらずヒレナガスズメダイの攻撃を受けながらも、メスは産卵床を均し、オスはこれに追随。
しかし,いっこうに産卵が始まらないまま、またまた1時間が経過。。。

そして飽き始めた頃、ようやく10持24分に産卵!
またまた何の前触れもなく、急に産卵を始めたものだから慌てた!慌てた!
何と僕のいる位置からだと後ろ向きで雌雄がピッタリくっついた。
産卵はやはり10秒ほどで終わってしまったのだが、同属のキタマクラで見られるような白濁のようなものは一切見られなかった。

産卵終了後はやっぱりメスだけが残り、しばらく産卵床にお腹をくっつけたまま動かない。
彼女には悪いけど、今日は産卵床をじっくり観察して卵を探してみた。。。
でも、やっぱり卵らしきものは一切見当たらなかった。
キタマクラでは卵は肉眼でも見えるらしいのだが、おかしい。。。
本当に産卵だったのか、相変わらず自信がなくなる。。。(・_・;

産卵間近のシマキンチャクフグのペア
産卵間近のシマキンチャクフグのペア
シマキンチャクフグの産卵
シマキンチャクフグの産卵


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モニタリング1000 / 栗生・湯泊

【ポイント】 栗生/湯泊
【水温】 25.8℃/25.2℃
【透明度】 25m/20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 快晴
【潜水時間帯】 10:31-11:50/13:31-14:33
【潮まわり】 04:25 30cm 干潮 / 11:11 200cm 満潮 / 16:55 121cm 干潮 / 中潮(月齢:5.3)
【日の出・日の入】 日出06:32 日没17:31

今日は同業者たちと環境省委託の「モニタリング1000」という自然環境調査で栗生と湯泊のサンゴの被度調査。

栗生は何ヶ月ぶりだろう。。。
ログを見ると2010年の2月10日以来だから、ほぼ2年ぶりだった!w( ̄▽ ̄;)w!!
湯泊に至っては2009年11月18日以来。。。

栗生名物・アカヒメジの群れ
栗生名物・アカヒメジの群れ
環境省の担当者が聞いたら怒るかもしれないけど、モニ1000って調査としてはメチャびみょーな感じは否めない。。。(笑)
ほとんど入らないポイントを地元の人間が定期的に見ておくのは意味があることではあるけど、調査としてのクオリティは島外の研究者が2-3日滞在して行う調査とあまり変わらない気も。(内容的にはそれ以下かもしれない。。。)
いずれにしても、こういう調査が「科学的な根拠」として扱われてしまうのなら、それはそれでちとマズイとも感じる。。。(・.・;)

いずれにしてもシーズンを終え、同業者同士の慰安的な意味で、またシーズン中忙しくてなかなか意思の疎通がとれなかった同業者間のコミュニケーションの場として貴重な機会である事は確かだ。
あと、普段はあまり入れないようなポイントに入れるのも、気分転換になっていい。(笑)

2本目の湯泊は島内でもミドリイシサンゴの被度が高いポイントだ。
屋久島の北部には無い景観だし、アカテンコバンハゼやテングカワハギがごくごく普通に見られるのも北部ではありえない。
今日はワイドレンズを着けていたこともあり、細かく魚を見るような観察はしなかったが、探せばいろいろと北部では見られないようなサンゴ環境を好む魚が見つかるかも知れない。

来年はたまには足を運んでみようかな。。。


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クリーニングされていないただの顔。。。(-o-;

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 25.7℃
【透明度】 30m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 9:19-11:27
【潮まわり】 10:13 216cm 満潮 / 15:58 112cm 干潮 / 中潮(月齢:4.3)
【日の出・日の入】 日出06:31 日没17:32

今日はようやく朝から潜れる日!
約10日くらい前で止まっていたシマキンチャクフグ、ハナキンチャクフグ、ニシキカワハギ、ヌリワケカワハギなどの繁殖行動調査がやっと再開できる~!!と喜んでいたのに、思わず寝坊してしまった!!!
で、9時を大きく過ぎてからエントリー。。。
これらの魚は特に午前中の早い時間帯にのみ産卵するというわけではないのだけど、早い時間帯のほうが可能性はグッと高まる気がするのだ。
さらにやつらの行動範囲はメチャ広いので、少しでも早くエントリーしてまずは個体を押さえなければならない。
なので、できれば8持前にはエントリーしたかったのだが、朝が弱い僕には無理かも。。。(・_・;

一応、ポイント内をくまなく回って、これらの魚をチェックしてみたけど、シマキンチャクフグやハナキンチャクフグでメスを巡るオス同士の喧嘩などは見られたが、メスにはまったく産卵する気配はなかった。
う~ん。。。やっぱり、もっと早い時間に入らないとダメかもしれない。

クリーニング中のサザナミヤッコ
クリーニング中のサザナミヤッコ
前半の1時間はほとんどカメラを構える事なく、ずっと魚たちを追っていたのだが、後半はホンソメワケベラのクリーニングばかりにカメラを向けていた。
狙いはクリーニングを受ける魚の表情のどアップとクリーナーを一緒に写すこと。
つまり、言い方を変えると綺麗な魚の顔の模様を背景にしてホンソメワケベラを撮りたいのだ。
しかも黒抜きで。

これはずっと前からよく狙っている絵なのだけど、未だに満足いくものは撮れていない。。。
今日も300枚くらいシャッターを切っているけど、毎度のことながらあまり気に入った写真が撮れなかった。

クリーニング中のニセカンランハギ
クリーニング中のニセカンランハギ
構図や魚の向きが悪かったり、遠過ぎてクリーニングを受ける魚の顔の模様が綺麗に出ていなかったり、寄れてもクリーナーであるホンソメワケベラがナイスな位置にいなかったり。。。(・.・;)
そもそも、クリーニング中の魚は寄れそうで意外に寄れない。
あまり寄り過ぎるとスグに逃げてしまう。

ということで、今日は準主役(ホンソメワケベラ)不在の状態の2枚。(一応、2枚ともホンソメのクリーニング中なんだけど。。。)
つまり、ただの顔のどアップ!(笑)
これで目玉か口のあたりにホンソメワケベラがぶら下がっていればなぁ。。。

寄ってくるソウシハギ
寄ってくるソウシハギ
普段の一湊タンク下ではあまり見られないのだが、2週間くらい前から浅場に3匹のソウシハギが居座っている。
近づくと、向こうから興味をもって寄ってくる。
しかも、ぶつかりそうなくらいまで寄ってくるから、ちょっと怖い。。。(・.・;)
なんだ。。。こいつら。。。怖すぎだろ。。。
冷水塊の時に寄ってきて、ずっとダイバーのうしろを亡霊のようについてくるヨリトフグみたい!

今日は魚の顔のどアップ共演でした~!!!(^○^)


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先日、すっかり忘れていた事。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 25.7℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 雨
【潜水時間帯】 13:47-16:03
【潮まわり】 09:22 229cm 満潮 / 15:11 100cm 干潮 / 中潮(月齢:3.3)
【日の出・日の入】 日出06:30 日没17:32

今日はnozatakeさんを港に送ったあと、午後からスタッフと一湊タンク下へ。。。
朝から天気はイマイチだったけど、海は凪ぎ。

メガネウマズラハギの求愛
メガネウマズラハギの求愛
エントリーしてしばらくするとメガネウマズラハギのオスがメスに必至に求愛しているところに出会った。
オスは目の下、頬のあたりを真っ青に染めて、しきりにメスの前に出ては頭の棘をピコピコ振っていた。
たまに砂を尻ビレでパタパタ煽ったりしていたので、これは産卵するかも!と思い、しばらく追っていたけど、そのまま2匹で岩礁の浅所に上がってしまい、そのうちオスの婚姻色も褪めてしまった。。。

さっきまでスタッフに泳ぎ方のアドバイスなどをしていた直後だったので、当然スタッフも興味を持ってこれを観察しているかと思いきや、後ろを振り返るとすでに彼女の姿はなかった。。。(^_^;)
興味や趣向は人それぞれだけど、せめてうちで働くスタッフには動物の生態や行動には興味を持って欲しいなぁ。。。(ーΩー )ウゥーン

ホシゾラワラエビの環境
ホシゾラワラエビの環境
アカホシカニダマシの環境
アカホシカニダマシの環境
「ここに何か着いていたら絵になるのになぁ。。。」と思いつつ、いつもチェックしているオレンジ色のヤギの仲間(?)があるのだが、いつ行ってもホシゾラワラエビくらいしか着いていない。。。(・_・;
しかし昨日、nozatakeさんと潜っている時にここにノコギリハギのチビが着いていた。(^○^)

当然、今日はエントリー後、ここに一直線!
しかし。。。たった一晩でノコギリハギの子はいなくなってしまった!!!マジか~!!!!
仕方なく、今日も全開のポリプをバックにいつも着いているホシゾラワラエビを。。。(^_^;)

————————————-
先日(10/28)、横瀬に潜った際、nozatakeさんの撮った写真をチェックしていると見慣れないカエルウオの仲間が写っていた。
海洋大の村瀬くんに聞いたところ、フタイロカエルウオだと言う。。。
フタイロ!!!
フタイロカエルウオはこれまで屋久島での記録はなく、つまり屋久島初記録になる。
生息も北限になるのではないだろうか。。。?

フタイロカエルウオというと体の前半が濃紺で、後半が黄色く染め分けているギンポを想像していたのだが、どうも体色には3タイプあるようで、この体色は「ストライプドフォーム」と呼ばれ、琉球列島や海外などではよく見られるタイプらしい。。。知らなかった。。。(・_・;
ちなみに体の前半が濃紺で、後半が黄色く染め分けている典型的な体色は「バイカラードフォーム」と呼ばれ、もう1つのタイプは体全体が濃紺の「ユニカラーフォーム」(⇒NR0036312AF.jpg (640×640))が知られている。

ニラミギンポも2つの体色が見られるが、これと同じようにフタイロカエルウオ3タイプには成長過程や性別との関連がまったくないようで、地域的な違いというわけでもないようだ。
ただ、そんな中でも「ストライプドフォーム」の出現頻度は比較的少ないみたい。。。

いずれにしても屋久島初となるフタイロカエルウオが典型的な染め分けタイプ(「バイカラードフォーム」)ではなく、イレギュラーな「ストライプドフォーム」だったのは何とも屋久島らしい気もする。。。(^_^;)

フタイロカエルウオ / ストライプドフォーム
フタイロカエルウオ / ストライプドフォーム
穴の中に入ったフタイロカエルウオ
穴の中に入ったフタイロカエルウオ


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イエローヘッドピグミーゴビーが2匹いた!!

【ポイント】 一湊タンク下No.1/オツセ/オツセ
【水温】 25.4℃/25.6℃/25.8℃
【透明度】 30m/30m/30m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 8:43-10:03/11:34-12:35/14:08-15:36
【潮まわり】 08:36 242cm 満潮 / 14:28 88cm 干潮 / 中潮(月齢:2.3)
【日の出・日の入】 日出06:29 日没17:33

今日もnozatakeさんとマンツーマン。
マンツーマンだとなかなか船が出せなくて、乗り合いを探すのだが、それが11:30くらいからだったので、最初の1本目はビーチから一湊タンク下でウダウダと小物探し。。。

屋久島の浅場でよく見られるオオメタナバタメギス
屋久島の浅場でよく見られるオオメタナバタメギス
警戒心の強いヒメアオギハゼ
警戒心の強いヒメアオギハゼ

来島中のnozatakeさんのもうひとつのリクエストはオツセのベニハゼたちだった。
うちの超常連2人がオツセで見つけたホテイベニハゼとイエローヘッドピグミーゴビーだ。

ホテイベニハゼはきっちり場所は押さえてあるので問題ないのだが、イエローヘッドの方は場所は常連Shimontyさんから何となく聞いておいただけなので、ちょっと自信がない。。。

ちなみにイエローヘッドピグミーゴビーは検索してみると、アクアリストを中心にイエローヘッドドワーフゴビーと呼んでいる方が多く、どちらで呼ぶべきか悩む。(笑)
そもそも僕は「イエローヘッドピグミーゴビー」という英名はどこから拾ってきたんだろ。。。?(・.・;)
英名は和名以上に混乱(乱立)してるなぁ。。。(笑)

昨日はかなり時化ていたオツセ界隈も今日は割と凪ぎて、快適な2本だった。
雨は降ったり止んだりを繰り返していたけど、透明度も30mオーバーで明るい水中だった。

まずはホテイベニハゼから。。。
こちらは超警戒心が強く、なかなか撮らせてくれない。
以前、常連げじさんが横位置&最短でバッチリ撮っていたのを見ているので、楽勝~とか思っていたけど、全然撮らせてくれない!!
あまりにも粘りすぎて、1本で2種のベニハゼを回ることはできなくなってしまった。(ーー;)

2匹いた!!イエローヘッドピグミーゴビー
2匹いた!!イエローヘッドピグミーゴビー
2本目はイエローヘッドピグミーゴビー狙い。
こちらはまだ僕自身がこのポイントでは見ていないので、見つけた常連Shimontyさんから聞いて探してみた。
場所を見つけるまではちょっと時間がかかったが、何とか見つけた~!!!
しかも2匹いる~!!!
手前に小さな子、奥にひとまわり大きな子がいた。
これは屋久島で繁殖しているかも知れない。。。(ーー;)

お~!!!久々のツキチョウ!!!
お~!!!久々のツキチョウ!!!
イエローヘッドはホテイベニハゼと比べてあまり警戒心は強くなく、引っ込んでもスグに出てくるのだが、何せ狭い穴の天井にいるので撮りにくい!!

2本とも最後はオツせの浅場で安全停止するのだが、ここにツムブリとカッポレ、カスミアジの巨大な成魚大群が乱入!!
辺りが一気に暗くなって、ものスゴイ迫力だった。

久しぶりにツキチョウに出会った。
成魚のペアだ。


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フジイロサンゴアマダイ

【ポイント】 横瀬/一湊タンク下No.3/一湊タンク下No.1
【水温】 25.3℃/25.4℃/25.4℃
【透明度】 25m/25m/25m
【海況】 やや水面バシャバシャ
【天候】 雨
【潜水時間帯】 9:37-10:43/12:00-13:00/14:52-16:48
【潮まわり】 07:51 248cm 満潮 / 13:47 78cm 干潮 / 19:25 244cm 満潮 / 大潮(月齢:1.3)
【日の出・日の入】 日出06:29 日没17:34

リピーターのnozatakeさんとマンツーマン。
来島前から明確なリクエストがいくつかあって、その1つ目が横瀬のフジロサンゴアマダイだった。
前回来島時も見に行ったのだが、その時はまったく出ていなくて深場はとても寂しい状況だったのだが、今の水温だったら大丈夫!(^^)
横瀬のフジイロサンゴアマダイは3-4年ほど前からペアで同じ場所で見られているのだが、なかなか頻繁には行けない場所なので、これを写真に撮ったのは数名しかいない。。。
しかも、ペアでバッチリ押さえた人は僕を含め皆無。。。

でも、今日はnozatakeさんの独壇場で、きっちりペアで押さえてきた!(*^^)
単独の写真もかなり寄って撮れたからか、しっかり鱗も出ていてなかなかクオリティの高い写真が撮れたようだ。

フジイロサンゴアマダイ
フジイロサンゴアマダイ
フジイロサンゴアマダイのペア
フジイロサンゴアマダイのペア

フタイロサンゴハゼのペア
フタイロサンゴハゼのペア
2本目はゼロ戦へ。。。
このポイントでは特にリクエストはなかったので、漁礁周りで遊んだ。
「ゼロ戦」というポイントに入って、ゼロ戦には行かない。。。という。。。(笑)
このポイントに入るとスグにゼロ戦に飛んでしまうのだが、漁礁付近も魚影が濃くて面白い。
今はツバメウオの若魚が数匹群れていて、そこにムレハタタテダイの群れが被り、漁礁のテンジクダイ類やハナダイ類が加わるとかなり華やかだ。
でも、漁礁はゼロ戦よりもやや深いため、長居ができないのが残念だ。

3本目はビーチから通称「ヤツシの里」の砂地でハゼ狙い。
浅いとは言えさすがに3本目ともなると、DECOが出やすく砂地に長居はできなかったが、それでも岩場でウダウダしていたら2時間オーバーしていた。(^_^;)

今日は一通り、ヤツシハゼの仲間はいろいろ出ていた。
いつもはべったりと水底に佇んでいるニュウドウダテハゼが今日はホバーリングしていたりと、全体的に活気はいい。

今はホタテツノハゼの5-8mmサイズのチビが多く見られるのだが、たまに写真のように体の後半が真っ白い、というか色素が抜けたような子を見かける。
今日の子もそう。。。
背ビレの棘も突き出ているのが何か他の子とは違う点。。。

ホバーリングするニュウドウダテハゼ
ホバーリングするニュウドウダテハゼ
ホタテツノハゼのチビ
ホタテツノハゼのチビ


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疲れた。。。(・_・;

【ポイント】 クレーン下/一湊タンク下No.3
【水温】 25.5℃/25.5℃
【透明度】 25m/25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 10:00-11:00/14:43-15:41
【潮まわり】 07:06 249cm 満潮 / 13:07 70cm 干潮 / 18:49 245cm 満潮 / 大潮(月齢:0.3)
【日の出・日の入】 日出06:28 日没17:35

今日は午前中、旅行誌の取材でクレーン下にて体験ダイビング。
記者が自ら「体験ダイビング」を体験するという企画記事への協力だ。
ガイドはスタッフに任せて僕は水中写真を担当。

昨日は大きく時化て、体験ダイビングは中止にしなければならないような状況だったのだが、今日は元浦は相変わらずの時化だが、何とか一湊湾内は凪ぎて無事に実施できた。
天気も基本的には晴れていたのだが、太陽は雲に隠れたり、出たりを繰り返す。
クレーン下は魚が少ないので、ちょっと寂しい海だったが、白い砂とそこに当たる太陽光のキラキラは美しかった。

う~ん。。。良い記事を書いてもらうために一湊タンク下に連れて行って魚を沢山見てもらった方が良かったかな。。。などと思いつつも、実際の体験ダイビングで一湊タンク下に行く事などは稀なわけで。。。これで良かったのかな。。。
多少は葛藤があったりする。(・_・;

午後からは体験ダイビングで使った残タンクで、スタッフと一湊タンク下へ。。。
午前中に使ったフィッシュアイを外すのが面倒臭くて、そのままエントリー。
特に目的もなく漁礁へ行った。

数が少なくて迫力に欠ける。。。
数が少なくて迫力に欠ける。。。
今日はムレハタタテダイが上層の方で群がりを作っており、それを追うと一斉に水底に落下していく。。。
前にこれを撮った時は水中が暗くてアンダー気味な写真が多かったので、明るく透明度の良い状態で再び撮りたいと思っていたのでしばらく、これを繰り返し撮っていた。
しかし、なかなか前回のように綺麗に落ちてはくれず、またムレハタタテダイの総数も前回に比べたら圧倒的に少ない上に、まとまりも悪い。。。(ーー;)
やっぱ数が少ないと何か迫力に欠けるなぁ。。。
あと、一斉にすべてのムレハタタテダイを真っ直ぐに落下させるのは意外に難しかった。
どうしても斜めに落ちちゃうよなぁ。。。
ムレハタタテダイを群れごと一斉に落下させるためには猛ダッシュが必要なのだが、僕のダッシュ力が落ちたか?!(笑)
これを繰り返していたら超息が荒くなり、エアーも早く、60分くらいで14Lのタンク(150残り残タンク)の空気が無くなってしまった。。。

丸々太ったツムブリの大群
丸々太ったツムブリの大群
帰りに浅場でツムブリの大群に遭遇した。
丸々太った文句なしの成魚大群で、密集度も凄くて見応えがあった。
辺りが暗くなり、視界が完全に遮られるくらい。。。!

でも、ムレハタタテダイではしゃぎ過ぎた。
すでにエアーはカスカス状態。
これに構っている余裕はなく、急いでエクジット。。。(^_^;)


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北東の風なのに。。。(ーー;)

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.3
【水温】 25.8℃/25.6℃
【透明度】 25m/30m
【海況】 時化気味
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 10:06-11:24/13:14-14:36
【潮まわり】12:26 65cm 干潮/18:13 240cm 満潮/大潮(月齢:28.7)
【日の出・日の入】日出06:27 日没17:36

ヤクシマカクレエビのペア
ヤクシマカクレエビのペア
ウミウシカクレエビのペア
ウミウシカクレエビのペア
ゲストはフォト派のSさん。
早くもマンツーマンの日が増えてきた。
ゲストも僕ものんびり潜れるのは良いのだけど、ボートが出し難くなるのが辛い。。。
乗り合いを探してみても屋久島全体でダイバーが少ない時期なのだから、なかなか乗り合いが見つからない。
ほんと、何かと不便な時期になってきた。

いずれにしても今日は北東に風が変わったにも関わらず、一湊湾内は大きく時化ていてボートを出したところで、行けるポイントも限られてくるのだけど。。。

漁礁に群れるツバメウオの若魚
漁礁に群れるツバメウオの若魚
ゲストのリクエストはハゼ、甲殻類。
相変わらず一湊タンク下はウネっていて、浅場はニゴニゴだった。
昨日とあまり状況は変わらない。

当然、砂地のヤツシハゼの類はほとんど出ていなかった。
ベニハゼやイソハゼの類もウネリで体がちょっとでも揺れるとスグに引っ込んでしまう。。。

ハナヒゲウツボなんかも同じ。
こりゃ参った。。。(・_・;

こりゃダメだ!!!と思って、思わずゲストに「2本目はワイドで行きましょう!」と水中で言ってしまったくらい。(笑)

今日も透明度自体は悪くなくて、沖に出ればそれなりに抜けていた。
さらにワイドだったらウネリもあまり関係ない。
さらに天気だけは良かったので、水中は明るい。

今日は2本ともワイドで行くべきだったか。。。

今日のゼロ戦は例のカイワリの仲間がいなくて、テンジクダイやハナダイたちは大きく中層に広がっていた。


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ウネウネ&カメラ不調で欲求不満ばかりがたまる

【ポイント】一湊タンク下NO.3
【水温】 26.6℃
【透明度】 5m-25m
【海況】 時化
【天候】 曇り
【潜水時間帯】14:08-16:02
【潮まわり】11:43 64cm 干潮/17:37 233cm 満潮/大潮(月齢:27.7)
【日の出・日の入】日出06:26 日没17:37

今日は黒潮の接岸する青い海でワイド!!!
とか思っていたのだが、面倒くさくてマクロ仕様のまま午後から海へ。。。

しかしマクロで良かった。。。(ーー;)
蓋を開けてみると今日は風が北西に周り、一湊湾内はかなり時化てる~!!!
エントリーすると時化気味の海は砂などが舞い散り、透明度は一気に落ちて10m先も見えない状態。
でも沖に出てみると、海自体はまだ黒潮どっぷりの状態で、透明度はいい。
ウネウネではあるけど。(笑)

イザヨイベンケイハゼ
イザヨイベンケイハゼ
今日はゼロ戦に棲む通称「ヒノマルテッポウエビ」と通称「クレナイテッポウエビ」(共に仮称です)を撮りに行った。
昨日、Facebookで峯水さんがヒノマルテッポウエビを撮りたいなんて話をしていたのだが、そういえば僕もこのエビをまともに撮ったことがない事に気づいた。
ゼロ戦が見つかった頃に何回か撮ってはいるのだが、非常に撮りにくいエビだった事もあって、バッチリ!な写真には程遠い。。。(ーー;)

しかし、ゼロ戦に行ってみると、最近はあまり姿を見なくなったとばかり思っていたカイワリの仲間(ホシカイワリ?マルヒラアジ?)が1匹捕食していて、ゼロ戦のハナダイ類やテンジクダイ類がみんなフレームの中に入っていて、これらのテッポウエビ類はほぼ撮影不可能だった。。。
これらの小魚たちがフレームの中にギッシリ詰まっちゃうと、中にいるエビ類やイザヨイベンケイハゼなどは撮影し難くなるのだ。(-o-;

一応、シャッターは切ったけど、ちょっと見せられる写真ではない。。。(笑)
またもう少しテンジクダイ類が減って、カイワリの仲間もいない時にじっくり撮ることにしよう。。。

トゲダルマガレイが喧嘩していた
トゲダルマガレイが喧嘩していた
その後、砂地を徘徊していたらトゲダルマガレイのオス同士が大喧嘩していた。
普段はビッシリ水底に着いて這っているのだが、2匹が対面して目と目が合うと、共に飛び上がってぶつかり合う!
で、またスグに対峙し、また飛び上がってぶつかり合う!
そんなことをずっと繰り返していた。

最近、カメラの調子が悪くてファインダーを覗くとたまに黒っぽいフィルターがかかったような感じでくもり、ピントが全く見えなくなる。
水中で突然、直ったりするのだが、原因がよく分からない。。。

今日もゼロ戦に到着した直後からその状態で、このトゲダルマガレイの喧嘩中もそんな感じだった。
せっかくのシャッターチャンスが。。。
激しいぶつかり合いはすべてボケボケだった。(ーー;)

ニシキブダイの出っ歯!
ニシキブダイの出っ歯!
今日はそのカメラの不調と、底ウネリで写真はほとんど撮れずにあっという間にエアがなくなって浅場に帰らざるをえなくなってしまった。。。

浅場に帰ってくると、いつものニシキブダイのオスがいつもの場所で岩肌をガジガジしていた。
ニシキブダイは屋久島で見られるブダイ類の中でも最大級の大きさで、体の大きさに合わせて歯も大きい。
この歯で噛じられたら、それはそれは痛いだろうな。。。と思うのだけど、このブダイはメチャ臆病な魚だ。

岩をガジガジしていても、すぐに自分の体よりもずっと小さなヒレナガスズメダイのオスに追い立てられて退散していく。。。
こりずにまた戻ってくるのだが、またスグに追い立てられて退散。。。

その歯で噛み付いてやればいいのに!とか思うけど、どうもこの歯はそんな事のために使う歯ではないらしい。。。(笑)
ニシキブダイにかじられた石灰質の岩肌は遠くから見ても分かるくらい白いかじり痕がそこら中に残っている。


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真夏の海!

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.3
【水温】 26.6℃/26.7℃
【透明度】 25m/30m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 11:25-12:29/13:58-14:40
【潮まわり】10:56 67cm 干潮/16:59 222cm 満潮/中潮(月齢:26.7)
【日の出・日の入】日出06:26 日没17:38

なぜか急に水温が27℃まで上がって、海は青々とした真夏の海に!!
透明度もグーンと上がって、完全に黒潮が再接岸した模様。。。
気持よく潜れた。

今日は3人のゲストとのんびりペースで2本。
1本目はウミガメ、2本めはゼロ戦がリクエスト。

陸上もよく晴れていたので水面休息中も快適だ。
いや~明日はマクロじゃなくて、ワイドでしょ!!(^^)


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砂地にはりつく事4時間。。。(^_^;)

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.1
【水温】 25.7℃/25.6℃
【透明度】 30m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 8:44-10:45/11:47-13:51
【潮まわり】 10:02 72cm 干潮 / 16:20 210cm 満潮 / 中潮(月齢:25.7)
【日の出・日の入】 日出06:25 日没17:39

今日は快晴、かつ凪ぎ、かつ夏の透明度復活!!(*^^)
久しぶりに30mオーバーの気持ちの良い海だった。

ゲスト常連Gさんとマンツーマン。
というか、Gさんをほぼセルフ状態で砂地に放置。(^_^;)
通称「ヤツシの里」の砂地に放置して!というゲストのリクエストなのだから仕方がない。。。(笑)

あとから見せてもらったデジカメのメディアにはヤツシハゼの仲間ばかりがずらっと並んでいた。
一時期に比べて(3-4年くらい前)この手の仲間は極端に減ったのだが、それでもGさんに言わせると十分多いとの事。
相変わらず、最も多く見られるのは通称「ゴールドバー」と呼んでいるヤツシハゼ属の未記載種で、今は雌雄のペアでホバーリングしている巣穴が多く見られる。

ただイマイチ発色の良い興奮した個体は最近あまり見ない気がしたので僕自身はちょっと興味を失っていたのだが、Gさんの発色の良いゴールドバー(仮称)の写真を見てまた興味が湧いてきた!!!
週明けにまたこの辺のハゼをまとめて撮りに行こうかな。。。

通称「ゴールドバー」のあくび1
通称「ゴールドバー」のあくび1
通称「ゴールドバー」のあくび2
通称「ゴールドバー」のあくび2

一時期ほどではないが、この砂地では様々なヤツシハゼの仲間が見られるのだが、通称「ミナミヤジリ(オニハゼ属の未記載種)」も多い。
肉眼で見ると地味なハゼだけど、背ビレの模様は意外に派手で驚く。。。

通称「ミナミヤジリ」のオス
通称「ミナミヤジリ」のオス
通称「ミナミヤジリ」オスの通常時
通称「ミナミヤジリ」オスの通常時

なんと!異種間カップル!(・_・;
なんと!異種間カップル!(・_・;
最後にGさんがスゴイの見つけた!
何と種類の違う2種がペアリング!!
ゴールドバー(仮称)と通称「背ビレに点のあるヤツシハゼの仲間(これもヤツシハゼ属の未記載種)」のペア。
マジか!(・_・;

あっ!!!!まさか!!
ハイブリッドが産まれるのか?(^_^;)


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ニチリンダテハゼ、独身ライフ満喫中~

【ポイント】 志戸子/お宮前
【水温】 25.7℃/25.3℃
【透明度】 20m
【海況】 時化気味
【天候】 雨
【潜水時間帯】 12:05-13:22/14:51-16:09
【潮まわり】 08:53 76cm 干潮 / 15:34 198cm 満潮 / 若潮(月齢:24.7)
【日の出・日の入】 日出06:24 日没17:40

ゲストは超常連のGさん。
鹿児島大学の学生さんたちも一緒に志戸子へ。。。
ボートで志戸子は超久しぶり!

このポイントに行ったのは、モンスズメダイの2型を研究している学生さんのリクエストがあったからだ。
志戸子は吉田と並んで、北部ではもっともモンスズメダイがよく群れているところだ。
Gさんにはそれに付き合ってもらう形になってしまったのだが、ネタ的にはイマイチのポイントだった。。。(^_^;)

タカサゴスズメダイが頻繁に群れ産卵していた。
このスズメダイの産卵形態がよく分からない。。。(・_・;
多分オスだと思われる子たちが複数匹、一定の間隔で産卵床(テリトリー)を構えていて、残りの数十匹は中層で群れている。
何かの拍子に中層で群れていた連中(メス???)が一斉に1つの産卵床に下りてきて、産卵床の上で産卵を始めるのだが、それがメチャクチャな混戦状態で何がなんだか分からない状態になり、ものの数秒でまた一斉に中層に戻っていく。。。というのを一定の間隔で繰り返していた。
その産卵床の主であるオスは産卵中、放精しつつ、たまに他所から来たオスを追い立てたりしていた。(このオス、どこから来たんだ??(・_・;)
中層で群れているのは本当に全部メスなのだろうか。。。

前はここでペア産卵を何度も観察しているのだが、今日はそんな感じの産卵ばかり。

2本目はGさんのリクエストに応えてお宮前へ。。。
リクエストはニチリンダテハゼとシマイソハゼ。。。って何回も撮ってるじゃん!!!(笑)

今日もニチリンダテハゼは堂々と出ていたようだが、Gさんはそれでも物足りないらしい。。。
全ヒレを広げてホバーリングしているところを撮りたいようなのだけど、さすがに今日はそこまでは出てこなかったようだ。

今日もニチリンダテハゼは警戒心が薄い。。。
今日もニチリンダテハゼは警戒心が薄い。。。
屋久島ならでは!シマイソハゼ
屋久島ならでは!シマイソハゼ

しかし、このニチリンダテハゼもかなり長く見られ続けている。
元々、屋久島ではイレギュラーな出物(多分、北限)なので、当然ペアにはならない(繁殖はしていない)のだろうけど、サイズはかなり大きい。
可哀想だけど、多分、生涯独身なんだろうな。。。(ペアになってくれたら嬉しいけど!(*^^))

????
????
浅場でベニカエルアンコウだか、ウルマカエルアンコウだか、よく分からないイザリウオの仲間がいた。
顔周りの皮弁がスゴイ。

屋久島ではこの手のカエルアンコウはかなり珍しい。
僕もじっくり撮りたかったのだが、すでにエクジットを促さなければならないような時間だった。
残念。。。

しばらくいてくれるといいけど。。。


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天気は当たらない。。。(笑)

【ポイント】 クレーン下
【水温】 25.5℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 雨
【潜水時間帯】 10:00-12:00
【潮まわり】 07:27 77cm 干潮 / 14:34 188cm 満潮 / 長潮(月齢:23.7)
【日の出・日の入】 日出06:23 日没17:41

昨日の天気予報では、今日の天気はハッキリ「雨」って言ってた。
いや、間違いない。(笑)

こういう時の体験ダイビングはゲストのテンションがガクーンと下がっていて、こちらも気をつかうのだが(笑)、蓋を開けてみると空は快晴!
屋久島はつくづく天気予報の当たらない島だ。(^^;)

今日もスタッフに任せて僕はカメラを持って、後ろからウダウダついていった。
天気が悪くなるという予報からワイドは避け、マクロでいったのだが、ワイドで良かったな~

スタッフの行う体験ダイビングはだんだん様にはなってきているけど、何かまだまだ押しが足りなくて頼りない。。。(・_・;
何とか来年までに1人立ちさせねば。


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アシビロサンゴヤドリガニの青抜き!(笑)

【ポイント】 一湊タンク下No.1/お宮前
【水温】 25.1℃/25.1℃
【透明度】 20m
【海況】 やや時化気味
【天候】 雨
【潜水時間帯】 9:44-10:38/12:00-13:04
【潮まわり】 07:27 77cm 干潮 / 14:34 188cm 満潮 / 長潮(月齢:23.7)
【日の出・日の入】 日出06:23 日没17:41

今日は鹿児島大学・本村研究室の学生さんたちを連れて2本。
本当は朝からニシキカワハギの産卵行動を調べたかったのだが、約束だったのだから仕方がない。。。(笑)
僕もカメラを持って付き合った。

あんた誰?(・_・;
あんた誰?(・_・;
モンスズメダイの2型を研究しているNくんのリクエストでモンスズメダイが浅場で群れをつくる志戸子に入りたかったのだが、折からの北東の風で志戸子は大きく時化てクローズ。
今日はテンジクダイの分類を研究しているYくんのリクエストでまずはタンク下に入ったのだが、お目当てのハイフィン・カージナルフィッシュはいなくて、あとはウダウダと徘徊。。。

ニクイロクダヤギに初見のウミウサギガイの仲間を見つけた。
最初、コボレバケボリかと思ったが外套膜の白いイボイボが全然違う。。。う~ん。。。
外套膜を引っ込めると貝殻自体はスミレコボレバケボリのようなラインが3本入っているのだけど、やっぱり外套膜の突起の形が違うような気がする。。。(・_・;
誰か教えて下さい。。。(他人まかせ(笑))

2本目はお宮前へ。。。

ハタタテシノビハゼの若魚
ハタタテシノビハゼの若魚
先日、見つけたハタタテシノビハゼは外に出ていなかったけど、別の場所で一回り小さな子を見つけた。
昨年、今年と一気に入り込んできているのかもしれない。
相変わらず、この手のハゼは警戒心が薄いのだけど、なかなか旗を立ててくれない。。。

青抜き!アシビロサンゴヤドリガニ(笑)
青抜き!アシビロサンゴヤドリガニ(笑)
これ、アシビロサンゴヤドリガニの「秋の新作」!(笑)
先日、石垣島のショップさんのお客さんが撮ったという綺麗なアシビロサンゴヤドリガニの写真を見てかなり刺激を受け、ガイド中もプライベートで潜っている時も常に環境の良いアシビロサンゴヤドリガニ(つまりフォトジェニックな場所にいる子)をチェックしていたのだが、いたよ~!ナイスな環境のアシビロくんが!(^^)

なんと青抜き可能なアシビロサンゴヤドリガニ!!!(笑)
そんなアホな!!!( ̄Д ̄;)

割れたサンゴの切り口に巣穴を構える
割れたサンゴの切り口に巣穴を構える
通常、アシビロサンゴヤドリガニはスリバチサンゴの仲間に巣穴を作って棲んでいるので、青抜きで撮るのはまず無理。。。のはずなのだが。。。
その理由は次の通り。(笑)

お宮前の浅場にある前からこのカニが棲んでいたスリバチサンゴが何と真っ二つに割れていた。。。(・_・;

しかし、よく見ると何とその割れたサンゴの切り口にアシビロサンゴヤドリガニの若い個体が巣穴を作って棲んでいるではないか!!(右写真)
さらによく見ると、このサンゴ自体が逞しくも切り口に新たなポリプを咲かせ、自己修復の最中だった。
群体が割れても割れた双方がそれぞれ独立した群体としてまた再生しようとしていたのだ。

いやいや。。。ほんとサンゴは逞しい!


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