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気持ちいい~♪(^^)

【ポイント】 一湊タンク下No.3 / お宮前 / 一湊タンク下No.2
【水温】 25.6℃ / 25.9℃ / 26.4℃
【透明度】 40m~
【海況】 ベタ凪ぎ
【天候】 快晴
【潜水時間帯】 9:03-9:55 / 11:19-12:23 / 13:58-14:56
【潮まわり】 05:09 210cm 満潮 / 12:00 37cm 干潮 / 18:27 202cm 満潮 / 大潮(月齢:13.0)
【日の出・日の入】 日出05:15 日没19:22

松山 裕至さん率いる「静岡市PADIダイブセンター/ダイビングショップMIU」さんの2日目。

今日は一湊エリアで3本。

くもりとか雨とかいう天気予報はまったく当たらず、今日は朝から太陽が出ていて、正午前後には快晴になった!(^^)
午後からは全天が青空!

海も相変わらず黒潮の海で、青々としたクリアーな海は昨日の永田と変わらなかった。

3本ともとても気持ちがいい海でのんびり潜る事ができた!

ここ2-3日でグーンと水温が上がったからか、今日は至るところでツマジロモンガラの卵守りを見かけた。

もしかして、ゴマモンガラも繁殖期に入ってないか??とドキドキしたけど(笑)、追いかけてくるような子には一切出会わなかった。(^^;;

モンスズメダイの卵守りも確認!


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ついにモンスズメダイ近似種の成魚が出現!

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 20.9℃
【透明度】 20m~
【海況】 凪ぎ
【天候】 快晴
【潜水時間帯】 14:50-16:50
【潮まわり】 07:21 206cm 満潮 / 13:35 25cm 干潮 / 19:35 210cm 満潮 / 大潮(月齢:15.8)
【日の出・日の入】 日出06:25 日没18:27

今日もよく晴れて暖かい!(^^)
午後から海に行ってみるとセッティング中の同業者がワレカラはいつもどこで見ているのか?と聞かれたので、そこまで連れて行った。
場所だけ教えたらスグに移動して、今日はイトヒキベラXを観察しよう。。。と決めていたのだが、ついつい僕自身もその場所に長居してしまった。(・・;)

帰りにちょっとだけイトヒキベラX(ゴシキタイプ)のオスがいる場所に寄ったけど、オスが見つからない。。。
しばらく探していたら、もっとスゴイ魚を見つけちまった!!!(◎_◎;)

とうとう成魚が出現!モンスズメダイ近似種
とうとう成魚が出現!モンスズメダイ近似種
もう見て一目で分かったのだが、モンスズメダイの近似種がとうとう屋久島にも出現!!!!

「モンスズメダイの近似種」というのは、現段階では図鑑などには「モンスズメダイ」として載っている青い幼魚がそれだ。
この青い幼魚は屋久島でもよく見かけるのだが、成魚だとされるものは今まで屋久島では見た事がなかった。

モンスズメダイ近似種の幼魚
モンスズメダイ近似種の幼魚(以前撮影したもの)
屋久島では死滅回遊魚で、南の方から幼魚は流れてくるけど、大人に成長することなく死んでしまうのだろう。。。と考えていた。
そもそも数も少ないので成魚になって群れをつくる可能性も低いのだ。

昨年はこの場所のすぐ近くで4-5cmくらいまで成長した若魚がいたことがあったのだが、これがここに移って成長したのかもしれない。。。

一般的なモンスズメダイの成魚
一般的なモンスズメダイの成魚
これまでモンスズメダイと混同されていた可能性があるのだが、顔にある2本の太い横帯ややや青味を帯びた体色、モンスズメにはないずんぐりむっくり体型などから、実際に見てみるとまったく違う魚にしか思えなかった。
肌の質感なんかも全然違っていた。
なるほど。。。これが「モンスズメダイの近似種」かぁ。。。

現在、この魚は鹿児島大学の研究者が記載の準備をしていて、近々、和名も着く予定だ。

春&秋に増えるモンスズメダイの幼魚
春&秋に増えるモンスズメダイの幼魚(以前撮影したもの)
もう少し周囲を探してみようかな。。。他にもいるかな???
取りあえず、今日は近くにモンスズメダイがいたけど、それらしい魚は他に見当たらなかった。

たまにモンスズメダイとこの近似種が絡むのだけど、なかなか一緒にフレームに納めるのは難しかった。(^^;;

久々のヒットで、ウキウキ気分で海から上がった。(^^)

右がモンスズメダイ、左がモンスズメダイの近似種
右がモンスズメダイ、左がモンスズメダイの近似種


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モンスズメダイはふつーに飯食ってた。。。(笑)

【ポイント】 志戸子
【水温】 22.5℃
【透明度】 25m
【海況】 ややウネリ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 10:21-12:00
【潮まわり】 09:17 221cm 満潮 / 15:09 78cm 干潮 / 中潮(月齢:2.8)
【日の出・日の入】 日出07:08 日没17:19

今日は珍しく午前中にエントリー。(笑)
志戸子の黒いモンスズメダイ(⇒モンスズメダイの七変化)を観察しに行ったのだが、これまで午後からエントリーする事が多かったので、午前中の様子を見たかったのだ。
あわよくば産卵が見れたらいいのになぁ。。。と。

しかし、先日とあまり変わらず、黒い個体はみな黒く、今日は半分以上の個体が中層に浮かんで流れてくるプランクトンを食っていた。
水底で卵を守ったり、求愛したりしているオスはいないかなぁ。。。と探したけど、水底付近には一切モンスズメダイの姿はなかった。(・_・;)

ヒドロ虫を喰うアデヤカミノウミウシ
ヒドロ虫を喰うアデヤカミノウミウシ
何かあまり面白い動きもなく、気づくとモンスズメダイから離れ、転石帯で小物探しをしてた。。。(笑)
石に付いたヒドロ虫なんかを探していたら、種類は分からないけど8mmくらいの高さのヒドロ虫にアデヤカミノウミウシが乗っかっていた。
レンズを通して観察してみると、ヒドロ虫を食っているようだ。
アデヤカミノウミウシが食事をしている現場にはよく出会うけど、このヒドロ虫を食っているのは初めて見た。
まさにヒドロ虫を食っている写真を撮りたかったのだけど、小さすぎてなかなか難しい。。。^^;
っていうか、撮れたとしても、食ってるのかなんなのか多分よく分からないと思うけど。(笑)

必ずこの青いカイメンに着くヒドロ虫
必ずこの青いカイメンに着くヒドロ虫
ヒドロ虫を喰うウミウシがいるかと思えば、カイメンを喰うウミウシもいる。
この青いカイメンには必ずブチウミウシが着いて、ムシャムシャ食っているのだが、必ずこのカイメンに着く小さな小さなヒドロ虫がいる。
このヒドロ虫が夏ぐらいから気になってる。。。

これが拡大した写真なのだけど、何か可愛いでしょ!(^O^)
これを何とかもっと可愛く撮りたいのだけど、青いカイメンに同化しちゃってなかなか上手く撮らせてくれない。。。

このヒドロ虫がもっと乱立しているような青いカイメンを探しているのだけど、大抵は1つのカイメンに4-5本くらいしか着いておらず、この程度だとどうしてもカイメンの青に埋没してしまうのだ。。。
で、ひたすらこのヒドロ虫が乱立するカイメンを毎日のように探す日々は続くのだ。。。(笑)


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モンスズメダイの七変化

【ポイント】 志戸子
【水温】 22.3℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 15:24-16:44
【潮まわり】 06:32 74cm 干潮 / 13:09 188cm 満潮 / 小潮(月齢:23.2)
【日の出・日の入】 日出07:01 日没17:17

ここのところ、海は時化たり、凪ぎたりを繰り返している。
今年は冬の季節風(北西風)が早くから吹き始め、ホームの一湊エリアは早くも11月から例年の1-2月頃と同じような時化気味の日が多い。
でも、今日はベタ凪。。。(^^)
午前中は家の仕事をこなして、午後から海へ行った。

モンスズメダイという魚がいる。
南日本の太平洋岸から南の海域ではごくごく普通に見られるスズメダイなのだが、あまりにも地味なため、この魚を認識していないダイバーも多いかもしれない。(笑)
日本には他にこのスズメダイにはよく似た未記載種がいて、これまで両種は混同されていたようなのだが、昨年、石垣島、沖縄本島、与論島などでこの近似種が採取され、鹿児島大学のNくんによって来年には新種として記載され、和名もつくようだ。

そのNくんの修論のテーマが、この未記載種を探す過程で知った、屋久島で見られる真っ黒いモンスズメダイと尾ビレのみ白いモンスズメダイの比較だそうだ。
この真っ黒いモンスズメダイと尾ビレのみ白いモンスズメダイの写真を論文で使うから貸してくれと言われたのだが、また例によって過去の写真から探すのが面倒だったので(笑)、今日はそれを撮りに行った。

典型的な尾ビレの白いモンスズメダイ
典型的な尾ビレの白いモンスズメダイ
志戸子に多い尾ビレの黒いモンスズメダイ
志戸子に多い尾ビレの黒いモンスズメダイ

モンスズメダイというと、どんな図鑑を見ても、体が黒くて尾ビレが純白のスズメダイだ。
ところが、屋久島で潜る僕のモンスズメダイのイメージはそうじゃない。。。
屋久島では(正確には志戸子では)モンスズメダイは全身が真っ黒いのがスタンダードなのだ。(笑)
もちろん、尾ビレの白いモンスズメダイも同じ場所で見られるのだが、その白は汚く、純白には程遠いものがほとんど。

モンスズメダイの尾ビレは白くなったり黒くなったりとコロコロ変わるのを観察していたため、この真っ黒い子は最初、興奮色だと思っていた時期があったのだが、何かどうも違うっぽい。。。
というのも、ほぼ年がら年中、真っ黒い子は常に真っ黒いのだ。

ただ、常に真っ黒い子は老成魚といってもいいくらいに大きな子に多く、成魚は成魚でも若く一回り小さな子たちの尾ビレはやっぱり、黒くなったり、白くなったりする。
どういうタイミングで黒くなるのか、イマイチ分からないのだが、突然黒くなったかと思うと、次の瞬間には白に戻ったりする。。。(・_・;

若い成魚の尾ビレは黒くなったり白くなったり。。。
若い成魚の尾ビレは黒くなったり白くなったり。。。
このあと、この子の尾ビレは白に戻る
このあと、この子の尾ビレは白に戻る

しかし、前者の老成魚は常に真っ黒く、個体識別して調べたわけではないのだが、真っ黒い一群はいつ志戸子に行っても真っ黒い。

で、実際、先の鹿児島大学のNくんたちが屋久島のモンスズメダイを数個体採取したところ、やっぱり、尾ビレの白い子と尾ビレの黒い子が混じっていたようだ。
他に彼らは沖縄本島や与論島、石垣島などでもモンスズメダイを採取したそうなのだが、屋久島で取れたような尾ビレの真っ黒い子は一切含まれていなかったそうなのだ。。。

現場でしょっちゅう見ている僕にしてみれば、この2タイプは迷うことなく同じ種類だというのは分かるのだが、標本で見ているNくんたちには別種に見えたようで(笑)、形態だけでなく遺伝子も調べたらしい。。。(^_^;)
形態も遺伝子も結果は当然、まったく同じ(同種)だった。(笑)

ただ、面白いのが、こうした尾ビレの黒い子が採取されているのが屋久島とインドネシアだけなのだそうだ。
もともとモンスズメダイの尾ビレは水中では黒くなったり白くなったりするものなのだが(少なくとも屋久島では)、陸に上げればすべて尾ビレはもともとの色である白に戻るものだと思っていたのだが、何か違うみたい。。。

【常に尾ビレの真っ黒い志戸子の老成魚たち】

Nくんたちは地域的な色彩変異だと考えているようだが、色彩変異にしては数が多過ぎる気もする。。。(・_・;
ここ志戸子では大きな個体はほぼすべて「常に」真っ黒いのだ。
追い立てても、しばらく観察していても白に戻ることはない。。。

仮に老成魚は真っ黒くなると仮定すると、他の海域には老成魚はいない事になっちゃう。(笑)
それもおかしな話なので、他の海域の情報を知りたいなぁ。。。
常に真っ黒いモンスズメダイっていません?(^_^;)

ちなみにもともとモンスズメダイは体色がコロコロ変わるスズメダイで、今日もいろいろな体色のモンスズメダイが撮れた。(笑)
魚の体色はそもそも白か?黒か?の2者択一が難しかったりもするのだけど。。。(^_^;)

ちなみに今日は真っ白い尾ビレの典型的なモンスズメダイを探すのが非常に大変だった。
老成魚はどいつも真っ黒だし、若い成魚もみんな「黒っぽい」体色だったからだ。(笑)

全身がすべて白っぽいモンスズメダイ
全身がすべて白っぽいモンスズメダイ
一応、白いけど。。。(^_^;)体も白っぽい。。。
一応、白いけど。。。(^_^;)体も白っぽい。。。


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本数を重ねるごとに時化ていく海。。。(^_^;)

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.3/お宮前
【水温】 26.6℃/26.7℃/27.1℃
【透明度】 30m/30m/20m
【海況】 凪ぎ→時化
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 9:39-10:49/11:59-12:53/14:57-16:02
【潮まわり】 09:10 216cm 満潮 / 14:58 102cm 干潮 / 中潮(月齢:18.0)
【日の出・日の入】 日出06:13 日没17:59

今日は屋久島より南にある沖縄からのゲストさんのガイド。
ほぼ琉球列島でしか潜ったことがないというから、温帯種を探しまくったけど(笑)、いざ探そうとすると見つからない。。。(^_^;)
いつもはメチャクチャ目につくのに。(笑)

今日は本数を重ねるごとに海が時化てきて、3本目はかなりの大うねり!( ̄□ ̄;)!!
でも透明度はそこそこ良くて、陸上も秋晴れ!
気持よく潜れた1日だった。(^^)

キンセンハゼ
キンセンハゼ
今年の秋はキンセンハゼ、ムナテンベラダマシの幼魚がよく目につく。
キンセンハゼもムナテンベラダマシも少ないとはいえ成魚も見かけるので季節回遊魚ではないけど、まったく見られない年もあったりする魚だ。
低水温期はほとんど見かけないし。。。
海の中は年によって生息魚種構成がコロコロ変わるのが面白い。

モンスズメダイの産卵を観察した。
時間は15:20くらい。
見れそうでなかなか見れないのがモンスズメダイの産卵。
スズメダイにしては珍しく砂地に産卵床を形成する。

抱卵中のモンハナシャコを見かけた。
通常は春~初夏が彼らの繁殖期。
この時期の抱卵は珍しい。

ガラスハゼはまだまだ繁殖期は続く。。。
孵化間近の卵からは稚魚の目玉がクッキリと見えた。(^^)

屋久島の場合、多くの生き物が春~初夏に繁殖のピークシーズンを迎え、高水温期は一時繁殖行動をストップさせ、また水温が下がり始めた秋に再び繁殖を行うものが多い。


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ベラ天国・吉田

【ポイント】 吉田
【水温】 24.5℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 10:08-11:40
【潮まわり】 05:35 56cm 干潮 / 12:27 189cm 満潮 / 18:33 110cm 干潮 / 小潮(月齢:22.3)
【日の出・日の入】 日出06:45 日没17:20

何やらまた黒潮が近づいているのか、昨日までは濁り気味だった海がまたクリアーさを取り戻していた。
モンスズメダイ近似種を探して、今日は吉田に行ってきた。

吉田というポイントは年間数回入る程度のポイント。
というのも一般受けはまずしないであろうポイントなのだ。(笑)

通常、ダイバーに限らず人間はな~んも変わらない日常に飽き、より大きな刺激を求めるのが普通。
今まで見たこともないような生物を見たいというのも、魚ではない変な生き物や肉眼ではなかなか見れないような小さな生物をつい探してしまうのも、潜り込むうちに魚ではなくてウミウシや甲殻類、はたまたイカ・タコや海藻、プランクトンなどよりマニアな生き物に興味が移っていくのもきっと刺激を求めているからだと思う。
また、いつものダイビング・エリアでは見られないような魚がいる深場やタイドプール、そして淡水域などに興味を持つのも、まさにそういう理由からだろう。

そういう意味で吉田というポイントは、こうしたごくごく普通のダイバーにとっては刺激の少ないポイントなのだ。(笑)
決して魚影は薄くはないのだけど、変化のない平坦な地形に一般的なベラ類やブダイ類、ニザダイ類の幼~若魚がウジャウジャいるという印象。
しかし、どれも日本のダイバーからしたら、国内ではごく普通に見られるような種類ばかりで、珍種やレアモノの類はほとんど見られない。(^^;)
しかも、どれも地味。
実際、このポイントにゲストを連れて行って、「いや~面白かった!!」という感想はあまり聞かない。。。(笑)
しかし、ビキナーダイバーやそれとは逆に数千本レベルで半端なく潜り込んでいる超ベテランダイバーのウケはそれほど悪くはないのが面白い。(^^;)

今日のこの時間の吉田はあらゆるベラたちが産卵間近の浮ついた感じがあって、オスはどのベラもバリバリの婚姻色になっているものが多かった。
もう1-2時間エントリー時間を遅らせば、様々なベラの産卵が見れたかも知れない。

求愛中のウスバノドグロベラのオス
求愛中のウスバノドグロベラのオス
求愛中のニューギニアベラのオス
求愛中のニューギニアベラのオス

ツユベラのオス(婚姻色)
ツユベラのオス(婚姻色)
シロタスキベラのオス(婚姻色)
シロタスキベラのオス(婚姻色)

もともと、今日このポイントに来たのは、例のモンスズメダイの「黒タイプ」(モンスズメダイ近似種)と呼ばれる子を探すためだ。
このポイントにもモンスズメダイが結構、群れているのだが、今日はアマミスズメダイばかりがウジャウジャいて、モンスズメダイは数十匹程度が群れていたに過ぎなかった。
こちらのモンスズメダイは先日の志戸子の連中とは違って、中層で採餌中なのは一緖なのに、み~んな尾ビレは真っ白!!
典型的なモンスズメダイの色彩だった。

こうなるとますますどんな時に尾ビレが黒くなって、どんな時に白くなるのか全然分からなくなってきた。。。(^^;)
実は「尾ビレが白い」状態の方が特殊で、「尾ビレが黒い」がスタンダードだったりして。(笑)

ちなみに目的のモンスズメダイ近似種(黒タイプ)はまったく見つからなかった。
屋久島にはいないのかなぁ。。。

典型的なモンスズメダイ(白タイプ)
典型的なモンスズメダイ(白タイプ)
やや尾ビレが黒ずんでいる。。。
やや尾ビレが黒ずんでいる。。。


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モンスズメダイ「白タイプ」なのに黒い尾ビレ(笑)

【ポイント】 志戸子
【水温】 24.2℃
【透明度】 20m
【海況】 時化
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 11:04-12:28
【潮まわり】 09:45 206cm 満潮 / 15:25 112cm 干潮 / 中潮(月齢:19.3)
【日の出・日の入】 日出06:43 日没17:21

今日は夕方から自宅&ショップの上棟式があってその準備等で、何やら海に遊びに行き難い雰囲気。。。(^_^;)
なので、ちょっと遠慮がちにいつもの14Lタンクは止めて、10Lタンクで志戸子に入ってきた。(笑)

やや潮通しの良い海域にモンスズメダイという地味~っなスズメダイが群れている。⇒こんなやつ
このスズメダイは2-3つの種類が混同されているようで、特に日本では尾ビレの白い「白タイプ」、尾ビレの黒い「黒タイプ」の2型がいる事が前からよく知られている。
前者がよく図鑑などで見る典型的なモンスズメダイで、後者は石垣島などで見られる尾ビレの先端が伸長せず、目の後ろの黒いバンドが太いタイプだ。⇒こんなやつ
「黒タイプ」はまだ屋久島では見たことがないのだが、写真で見てもこれはオヤビッチャの「シリテン・タイプ」とは違って明らかに別種だという事はいわゆる”顔”が違うことからもよく分かる。

ところが先日、鹿児島大学の研究者でこのモンスズメダイの2型を研究しているNくんがこんな事を言い始めた。。。
「屋久島で採取したモンスズメダイは尾ビレが黒くて、もしかしたら黒タイプの中にもさらに2型があるかもしれない。」というのだ。
まだ屋久島の標本を詳しく精査していないようなのだが、尾ビレの色だけでなく、鱗の色や背鰭の形なども他の海域で取られたモンスズメダイとは若干印象が違って見えるのだそうだ。

中層で採餌中は真っ黒くなるモンスズメダイ
中層で採餌中は真っ黒くなるモンスズメダイ
う~ん。。。それはさすがに違うと思うなぁ。。。(・_・;
というのも、モンスズメダイはコロコロ色を変える。
特に尾ビレの色は同じ個体で観察していても白くなったり、黒くなったりするのだ。
”黒タイプの中にもさらに2型”というよりは”白タイプの中にもさらに2型”というのならまだ分からなくもないが、それでも別種というほどの差異は多分ないと思う。

そうは言っても、研究者にそう言われてしまうともう一度確認したくなってくる。。。(笑)
同一個体をずっと追ってみて尾ビレの白い状態と、黒い状態がどんな時に起こって、その割合なんかも調べたい。
しかし、志戸子は潮が速かったからか、モンスズメダイが群れている場所に行ってみると、み~んな中層にあがって採餌中で尾ビレもみ~んな真っ黒だった。(・_・;

こんな感じで群れ全体で尾ビレは黒かった
こんな感じで群れ全体で尾ビレは黒かった
潮の上を向いて採餌中のモンスズメダイ
潮の上を向いて採餌中のモンスズメダイ

白い尾ビレの典型的なモンスズメダイを探しまくったけど、まったく見当たらず。。。
何となく白っぽい子もいたけど、体も銀色っぽかったので何か典型的なモンスズメダイの体色とは違う。。。(ーー;)
そして、それもあっという間に黒っぽくなってしまったり。(笑)
それどころか尾ビレが真っ黒くなり過ぎて、むしろ典型的なモンスズメダイの体色とはまったく逆の子(尾ビレが黒くて、体が白っぽい)もいたりした。

こんな感じで今日はまったく尾ビレの色変化の謎を追うことはできなかった。
だって、みんなずっと尾ビレが真っ黒なんだもん!!!(^_^;)

尾ビレはまっ白いけど体も白っぽい状態
尾ビレはまっ白いけど体も白っぽい状態
尾ビレだけまっ黒くて体は白っぽい状態
尾ビレだけまっ黒くて体は白っぽい状態

ちなみにキホシズズメダイなどは普段は黄色い尾ビレなのだが、水底に降りると尾ビレを含む体全体が黒っぽく変わったりする。
まるでTheスズメダイのような体色になってしまうのだ。

でも、モンスズメダイはほんと良く分からない。
中層に群れている時は確かに真っ黒である事が多いのだが、水底に降りると尾ビレが白くなるかというと必ずしもそうではない。
さらに中層に群れている時でも群れ全体で尾ビレが白い場合もよくある。

ほんと、体色変化の理由がよく分からない。。。

春&秋に増えるモンスズメダイの幼魚
春&秋に増えるモンスズメダイの幼魚
最近、またまたモンスズメダイのチビ(極小含む)が増えてきた。
5月頃にも群れをつくるくらい目に付くようになるのだが、一旦、夏ごろに減ったあと、また晩秋にも増えるのだ。
「黒タイプ」の幼魚ではないか?と言われている青いモンスズメダイを探してみたけど、見つからなかった。
ちなみにこの青いモンスズメダイ(yg)はある程度成長すると、体色はモンスズメダイ同様に銀色に変わり、モンスズメダイ(tg)とまったく見分けがつかなくなる。
これも来春には追ってみたいな。。。


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今日のフィールドノートから  2010/08/03

モンスズメダイ、昨日、砂を均していた場所にやっぱり卵を産み付けていた。その前に産み付けていたパッチとの距離は1mくらい。緩い感じで卵を守っていた。小魚なら追い立てるがダイバーだと逃げる。(志戸子)

posted at 13:14:25

タカサゴスズメダイ、各産卵床を緩く守っている個体も見られたが、大多数は中層で群れ、普通に採餌中。-14m。10:30くらい。

posted at 13:22:10

ミツボシクロスズメ、それまで中層で採餌中だった連中が、11:00くらいに急に繁殖行動。産卵かどうかは不明。-14m。(志戸子)

posted at 13:25:40

モンスズメダイもタカサゴスズメダイも午前中はお食事タイム。みんな、中層で採餌中。(志戸子)

posted at 13:27:40

ツマジロモンガラの新たな産卵床、確認。-15m。(志戸子)

posted at 13:29:51

15:10-16:10、モンスズメダイの産卵らしい行動は特に見られず。一応、いくつか産卵床&卵を見つけたが、それぞれオスが単独で守り、メスは群れで中層に(採餌中?)。オスの卵守りはそれほど激しくなく緩い感じ。-14m。(志戸子)

posted at 21:58:21

15:30ぐらいにタカサゴスズメダイの産卵行動を観察。求愛はいくつかの産卵床で見られた。-14m。(志戸子)

posted at 21:59:38

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