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激し過ぎるミツボシクロスズメダイの卵守り

【ポイント】 一湊タンク下No.1 / 一湊タンク下No.3
【水温】 28℃ / 28℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 9:56-10:45 / 11:42-12:24
【潮まわり】 10:33 45cm 干潮 / 17:14 210cm 満潮 / 中潮(月齢:26.0)
【日の出・日の入】 日出05:28 日没19:19

今日は午前中にファンダイビングのガイドを2本。
天気は依然として朝から悪く、今にも雨の降りそうな空模様。
しかし、結局、雨は降ることなく無事に終了。。。

何やら透明度が落ちてる。。。白濁り気味。。。(;´・ω・)

もう毎年の事なんだけど、この時期になるとミツボシクロスズメダイの野郎がウザい!
ちょっと産卵床の上を通っただけで、必死になって繰り返し体当たりしてくるし!(ーー;)
正直、ゴマモンガラよりも凶暴だ。

今日もそこら中で卵守りのオスを見かけた。
動画では中央の石の上に彼の卵があって、この上を遠足中のゴンズイの小学生たちが通りかかっただけで、群れを分断するほど激しく追い払い始めた。。。(;´・ω・)

小学生たちを相手に、いい大人が本気になって怒鳴り散らしてるし。。。恥ずかしい限りだわ。。。(笑)


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祝!!2,222本!!(^^)

【ポイント】 お宮前 / トンネル下 / 一湊タンク下No.1
【水温】 28.8℃ / 27.9℃ / 30.1℃
【透明度】 30m~
【海況】 凪ぎ
【天候】 快晴
【潜水時間帯】 9:25-10:29 / 11:30-12:33 / 14:20-15:11
【潮まわり】 06:02 235cm 満潮 / 12:49 18cm 干潮 / 19:18 236cm 満潮 / 大潮(月齢:28.7)
【日の出・日の入】 日出05:36 日没19:11

今日の2本目はリピーターK氏の2,222本目の記念ダイブだった。
うちのブログではあまり人間を載せる事はないんだけど、たまにはいいよね。。。(笑)

ここ数日はずっとそうなんだけど、今日も各所で生き物の繁殖関連行動が盛んに見られた。
午前中は様々な場所でシマキンチャクフグやハナキンチャクフグの産卵直前の行動が見られたし、ミツボシクロスズメダイなんてこれまた各所で産卵や卵守りが見られている。
オイランヨウジも毎日卵を抱えている姿を見かけている。。。

こうした繁殖行動が頻繁に見られる時期は海の中がいつもワサワサしていて、常にワクワクさせられる。。。(^^)


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ワモンダコの交接

【ポイント】 一湊タンク下No.1 / 一湊タンク下No.3 / 一湊タンク下No.2
【水温】 26.6℃ / 25.9℃ / 25.7℃
【透明度】 40m
【海況】 ベタ凪ぎ
【天候】 快晴
【潜水時間帯】 9:30-10:35 / 11:42-12:32 / 14:26-15:32
【潮まわり】 06:10 237cm 満潮 / 12:59 3cm 干潮 / 19:31 236cm 満潮 / 大潮(月齢:29.0)
【日の出・日の入】 日出05:20 日没19:24

海は相変わらず、最高の状態だ!
青くてクリアーな海はただただ泳いでいるだけで気持ちがいい。(^^)

ゲストさんは1人はカメラを持っておらず、1人は動画専門!
なので、僕が撮った動画で。。。(^^;)
と言ってもあまり良い動画は撮れてないんだけど、、、

高水温期によくワモンダコの交接を見かけるけど、卵を守るメスを見るのは決まって冬季だ。
これはナゼだろう。。。?
もしかして、そもそもこの時期の交接って、受精はしていないとか???

どなたかワモンダコの繁殖行動について詳しい方がいましたら、教えてくださ~い!!

そこら中でミツボシクロスズメダイが卵を守っており、通りかかるだけでダイバーに攻撃してくるのがウザい。。。(^^;)
沖の方ではコガネスズメダイが一斉に産卵していた。


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んっ!?黒潮接岸Xデーが近い!?

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 25.8℃
【透明度】 15m
【海況】 やや時化気味
【天候】 雨
【潜水時間帯】 13:35-15:36
【潮まわり】 05:49 228cm 満潮 / 12:38 14cm 干潮 / 19:09 228cm 満潮 / 大潮(月齢:14.5)
【日の出・日の入】 日出05:19 日没19:24

初屋久島ゲストのKさん、来島時から体の調子が悪く、最終日の今日はとうとう午前中はダウンしてしまい、午後からビーチから1本だけ。。。^^;
Kさんの滞在中、うまくすれば黒潮が当たるかも!と期待していたけど、結局、最後まで青く抜けた海にはならなかった。。。
しかし!!!
今日はグッと水温が上がって25-26℃!!!
まったく寒さを感じることなく余裕の2時間ダイビング!(笑)
しかもただ温かかっただけでなく、黒潮の接岸直前によくある浮遊物を含む汚い海!!!(黒潮の両縁には浮遊物がたまるため、往々にして接岸の直前の海は濁って汚いのだ。。。)
潮もややかかっていて、生き物の動きも活発。
どうも黒潮は急激に寄ってきているような気がする。。。
早ければ明日にでも黒潮どっぷりの海がやってくるのではないかと期待してしまう海だった。(^^)
Kさんには申し訳ないんだけど。。。^^;
明日の海が楽しみだ!!


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ギンガメ・トルネード!と言えなくもない。。。(笑)

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 23.3℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 11:09-12:52
【潮まわり】 05:47 213cm 満潮 / 12:06 19cm 干潮 / 18:14 222cm 満潮 / 大潮(月齢:27.7)
【日の出・日の入】 日出05:48 日没18:46

今日もスタッフを連れてタンク下へ。

浅場にはギンガメアジの若魚群れが。。。
浅場にはギンガメアジの若魚群れが。。。
エントリーするなり、浅場にギンガメアジの若魚が沢山溜まっていた!
それはスグにどこかに行ってしまったのだが、帰りに浅場まで帰ってくると、またまたギンガメ!
TG-3を手元に固定したまま追いかけた。

若魚とはいえ、固まると結構、迫力があって、「ミニ・ギンガメトルネード」と言えなくもない。。。ような時も。。。(笑)

今日もクマノミに張り付いた。
連日、同じような写真を撮り続けて、我ながらよく飽きないなぁ。。。とは思うけど、これが全然飽きないんだなぁ。。。^^;
イマイチ、「これ!」という満足いく写真が撮れず、何枚もシャッターを切っちゃう。(笑)

今日はメルヘン調に。。。「卵守りメルヘン」と名付けよう。。。^^;
でもクマノミの卵を知らない人にとってはこのクマノミの向こうで輝いている「生命の輝き」が何だか分からないんだろうな。。。それじゃダメだ!
せめて卵の手前だけでもピントを合さねば!

そんな事を撮りながら考え、今日も同じような写真を量産した。
いったい、どこを目指してるんだ。。。じぶん。。。(・・;)

卵守りメルヘン?(・・;)
卵守りメルヘン?(・・;)

生命の輝き!(^^)
生命の輝き!(^^)

一湊タンク下の湾内(No.1)にもアカウミガメの巨大な成体が入り込むようになってきた。
いよいよ本格的な繁殖期に入り、屋久島近海にアカウミガメが回遊してくるようになってきたのだ。
いつもそうなんだけど、一度ググっとこちらに近づいてきて、突然ス~と逃げていくのは、いったい何なんだろう。。。(・・;)
メスと間違えられた?近眼?(笑)

ミツボシクロスズメダイも繁殖期に入り、今季初めて産卵を観察した。(以下がその動画)


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のんびりの永田。。。(^^;;

【ポイント】 オツセ/観音
【水温】 27.7℃/26.7℃
【透明度】 ~25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 9:25-10:17/11:52-12:47
【潮まわり】 05:22 209cm 満潮 / 12:06 54cm 干潮 / 18:34 217cm 満潮 / 中潮(月齢:27.2)
【日の出・日の入】 日出05:49 日没18:52

今日は永田で2本。

ガイドをする上で一番気を遣うのはゲストのレベルではなく、ゲストの趣向だ。

ガイドをする際は、そのゲストさんがダイビングに何を求めていて、どんな趣向を持っているのか?どんなダイビングスタイルを好むのか?という事を一番気にしている。。。(^^;;

その日のゲストさんたちのレベルがバラバラでもまぁ、何とかなるものだけど、趣向が違うとポイント設定からして違うため、ホントいろいろと苦労する。(笑)

昨日、一湊エリアを潜った今日が2日目のゲストさんたちは、のんびり&まったりダイビングを好むのに対し、リピーターH氏は豪快なダイビングを好む。。。(笑)

結局、今日はH氏のリクエストに応える形で永田に行ったのに、潮流れもたいしてなく、のんびり&まったり潜る事に。。。(^^;;


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サンゴ破壊の犯人はオキザヨリか?!

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.1
【水温】 23.8℃/24.8℃
【透明度】 20m~
【海況】 凪ぎ
【天候】 雨のち晴れ
【潜水時間帯】 10:17-11:51/13:41-15:50
【潮まわり】 07:12 216cm 満潮 / 14:02 17cm 干潮 / 大潮(月齢:1.5)
【日の出・日の入】 日出05:15 日没19:19

今日の朝も空一面が黒い雨雲に覆われて雨が降っていたのだが、1本目の途中くらいから晴れ間が見え始めた。
水中はまぁまぁの透明度だったので太陽光が差し込む水中はかなり明るかった!(^^)
夕方には虹も見えたけど、現在はまた雨が降り出している。

明日まで潜る予定だったゲストIさんご夫婦が台風接近に伴い急遽、明日の1便で帰ることになることになった。
という事で今日の2本がラストダイブ。。。

なのに今日はロクに面白い魚の行動を見てもらう事ができなかった。。。(・・;
つまり、一般的な生態観察のピークだと考えられる「産卵」などはまったく見られなかった。
2本とも最後の最後には面白そうな魚の行動に出会ったのだが、結局、エア切れで2本とも最後まで見れていない。。。(笑)

それでもエクジット後にその時の行動観察の話で大盛り上がりになるのは、多分、僕の知る限りでは彼らだけだろう。。。(^^;;
1本目の産卵間近であるにも関わらずピーク(産卵)を見る事ができなかったシマキンチャクフグなんかは、この4日間の全ダイビング中で最も話が弾んでいたかも。。。(笑)

ピーク(産卵や捕食など)観察が目的ではないのは彼らの真骨頂だ。

通常、ダイバーが「生態観察」と言った場合、産卵の瞬間であったり、捕食の瞬間であったり、そういったものを見る事自体が目的なのに対して、彼らの「生態観察」とは「行動観察」であり、その産卵や捕食に至るまでの過程など”ストーリー”が最も大切で、見たい部分でもあり、そういう一連の”流れ”を観察すること自体が彼らの目的なのだ。
だから産卵の瞬間や捕食の瞬間などが見れたかどうか?はまったく重要ではなかったりする。(笑)

「産卵や捕食の瞬間を見る(=生態観察をする)」という事が、「珍しい生き物を見る」という事とまったく同じ感覚で捉えられている傾向にある今のダイビングシーンでは、なかなか理解しにくい目的や価値観なのかもしれないが(笑)、本来、「生態観察」の最も面白い部分はここ(=行動観察)なのかもしれない。。。

というワケで、これが彼らが「日本一のマニアックダイバー(=ガイドが楽)」だと感じる所以だったりする。。。(笑)

先日(6/8)に一湊タンク下の水深-8mぐらいのところにあるテトラ脇のウスサザナミサンゴ群体が思い切り破壊されているのに気づいた。
その3-4日前は何ともなかったので、この数日間の間に何者かによって破壊されたのだろう。
前にもこういう事があった(→過去最大規模のキビナゴの大群!)のだが、その時は人為的なものだとばかり思っていたのだが、昨年オキザヨリのサンゴをぶっ壊すほどの産卵を見て、犯人はオキザヨリではないか?と考えていた。
ただ壊された跡には彼らの卵はなかったので、一概に決めつける事はできない。

破壊されたウスサザナミサンゴ1
破壊されたウスサザナミサンゴ1

破壊されたウスサザナミサンゴ2
破壊されたウスサザナミサンゴ2

今日はこのサンゴの上の中層に巨大な(1m以上はある!)丸々と太ったオキザヨリが1匹、ずっと佇んでいた。
いつもなら近づけば速攻で逃げるのに、近づいてもまったく逃げる気配がない。。。

ホンソメのクリーニングを受けるオキザヨリ
ホンソメのクリーニングを受けるオキザヨリ
周囲には一回りも二回りも小さなオキザヨリたちがいて、ホンソメワケベラのクリーニングを受けていた。

これはもしや産卵直前???
この大きなオキザヨリはメスでウスサザナミサンゴの上に乗っかって産卵を始めると周囲のオスたちが一斉に放精に来るのではないか?とワクワクしながら見ていたのだが、結局エア切れで何も起こらずに終わった。。。(・・;)

ゲストIさん夫婦は急遽、明日の1便で帰ることになったので、明日は1人で海に行く予定だが、この時に卵があったら、この時の状態が産卵直前だったという事が分かる。
う~ん。。。早く海に行きた~いっ!!!(^^)

こうして少しづつオキザヨリの産卵生態に迫ってやるぜっ!!!


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明日に期待!

【ポイント】 お宮前/一湊タンク下No.3
【水温】 19.8℃/20.5℃
【透明度】 10-15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 10:10-11:02/12:22-12:57
【潮まわり】 08:43 215cm 満潮 / 15:30 -4cm 干潮 / 中潮(月齢:18.7)
【日の出・日の入】 日出05:36 日没18:54

今日もまだ冷たく濁りのある海だったけど、正午前後から浮遊物混じりの潮が入り込み、潮も速かった。
ゼロ戦には行けず漁礁でずっと遊んでいたくらい。。。(・・;

これは黒潮が動いている?!
明日になったらガラリと青くクリアーな黒潮の海に変わっていたりして。。。ちょっと期待!

漁礁では沢山のアジ系の幼魚が群れていて、それを1匹のヒレナガカンパチが頻繁にアタックしていた。
そんなワサワサした雰囲気の中で、ミツボシクロスズメダイが産卵していた。(^^)


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スイジガイの卵

【ポイント】 一湊タンク下No.3/一湊タンク下No.2
【水温】 27.8℃/28.0℃
【透明度】 25m/25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 9:48-10:37/11:56-13:34
【潮まわり】 04:03 71cm 干潮 / 09:56 213cm 満潮 / 16:05 80cm 干潮 / 中潮(月齢:19.0)
【日の出・日の入】 日出05:39 日没19:07

今日は1本目はボートでゼロ戦に行ったけど、2本目はゲストIさんご夫婦のたっての希望でホームグラウンドの一湊タンク下にビーチエントリー。
多分Iさんご夫婦の一番の希望は滞在7日間連日、一湊タンク下No.1(つまりずっと同じポイント)にオールビーチエントリーなんだろうけど(笑)、繁忙期だった事もあり、なかなかリクエストに応えられない。。。(¨;)
ちょっとでもビーチエントリーのチャンスがあればビーチで!!と考えていたので、今日はそのチャンス!!

1本目のみワイド希望のゲストKさんのリクエストに応え、ボートでゼロ戦に行ったあと、Iさんご夫婦にSさんを巻き添えにしてタンク下にビーチからエントリー。
ひとまず沖へ出て、ミツボシクロスズメダイのオスの求愛やオオモンハゲブダイの産卵(12:30-13:00くらい)を見たあと、浅場へ。。。

スイジガイの卵
スイジガイの卵
数日前にハナキンチャクフグの産卵を見て以来、Iさんのたちはフグ目の魚の行動ばかりに目がいくようだったけど、さすがに午前中がメインの繁殖時間だと思われるだけに、これといって怪しい動きのペアは見つからず、あっという間にエントリー口付近まで帰ってきてしまった。(¨;)

でも、他のダイバーがあまり興味を示すこともないような生き物の生態にハマりがちなIさんご夫婦は2人で勝手にスイジガイの産卵行動を見つけて、勝手に楽しんでいてくれた。(笑)

スイジガイは屋久島の特に-8m以浅で頻繁に見られ、複数個体が積み重なっているシーンもよく見かけるのだが、さすがにその卵にまでは興味がいかなかったのだが(^_^;)、すっかり僕も2人のペースにハマッテしまい、スイジガイの砂に紛れた卵塊の存在に気付かされ感激してしまった!!
このご夫婦、やり手のインタープリター(自然解説者=自然や生き物への興味を促す人)かも!?(笑)

スイジガイの卵塊は付着した砂を払うと極小の卵の粒粒が着いたひも状のもので、これが無数にくっつき大きな卵塊になっていた。


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卵を守る人たち

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 27.1℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 13:51-16:00
【潮まわり】 05:49 235cm 満潮 / 12:44 0cm 干潮 / 大潮(月齢:13.5)
【日の出・日の入】 日出05:20 日没19:24

魚類行動を研究している千葉県博の川瀬さんが来島。
今日は今現在見られている魚の繁殖行動を卵守りを中心に一通り案内した。

川瀬さんの専門がフグ目の行動なので、自然とモンガラカワハギ科の魚の卵守りに目がいく。(笑)
昨日、ツマジロモンガラに追いかけられたので、もう繁殖期に入っているのかな?とか思ったけど、やっぱり一湊タンク下では至るところで彼らの卵守りが見られた。

モンガラカワハギの卵守り
モンガラカワハギの卵守り
モンガラカワハギの卵守りも見られた。
この手の魚は産卵から孵化までたった1日なので、多分、産んだばかりの卵なのだろう。
1匹で卵を守っており、いつもはスグに逃げてしまうモンガラカワハギも黄色っぽいフカフカの卵の上から一切離れようとはしない。。。

モンガラカワハギは屋久島では当然、普通種でそこらじゅうで見られるのだが、ツマジロモンガラなんかに比べると絶対数が少ない上に、この手の魚の卵は1日で孵化してしまうため、意外に彼らの卵守りはそう頻繁に見ることはない。
つまり、かなりラッキーな事なのだ。
今日は川瀬さんのガイドだったのでカメラを持って入ったのだが、レンズはマクロ。。。
ワイドで入れば良かった。。。(¨;)

クマノミはそこらじゅうで卵守り
クマノミはそこらじゅうで卵守り
フタスジリュウキュウスズメダイの産卵
フタスジリュウキュウスズメダイの産卵
スズメダイの類はどの種類もほとんど卵を守ってる。
クマノミを筆頭にナガサキスズメダイ、ヒレナガスズメダイ、ルリホシスズメダイetc…みんな卵を守っていて、ミツボシクロスズメダイやフタスジリュウキュウスズメダイなどは産卵も1日中見られる。
コガネスズメダイも繁殖期なのだが、こちらは今日はまったく卵を守っていなかった。

稀種!!!!マツバスズメダイ!(笑)
稀種!!!!マツバスズメダイ!(笑)
現在、タンク下の-25m付近で1匹のマツバスズメダイの成魚(!)が見られている。
屋久島では超稀な温帯系のスズメダイで、ある程度深い水深(-30m以深)でたまに見かける以外は、あとはボチボチ幼魚を見かける程度。
でも、さすがにゲストには紹介できない。。。(笑)
一人で密かに成長を見守っていたりする。(^_^;)


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クマノミの産卵観察

【ポイント】 一湊タンク下No.2/一湊タンク下No.1
【水温】 23.1℃/24.3℃
【透明度】 25m/25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 9:25-10:59/11:28-13:27
【潮まわり】 08:32 219cm 満潮 / 15:20 20cm 干潮 / 中潮(月齢:17.3)
【日の出・日の入】 日出05:15 日没19:22

今日も超常連ゲスト2人と2本。
1本目は沖に出て昨日同様に卵探し。(笑)

コガネスズメダイの卵守り
コガネスズメダイの卵守り
口内保育中のアオスジテンジクダイ
口内保育中のアオスジテンジクダイ
昨日は卵は見られなかったコガネスズメダイの産卵床に一斉に卵が産みつけられていた。
面白いのが、周辺のコガネスズメダイはすべて同じ日に産卵をして、一斉に卵を守る事。
今日はそこらじゅうにコガネスズメダイの卵守りが見られた。

ミツボシクロスズメダイもこれと繁殖生態が似ているのだが、今日は産卵が至る所で見られた。
ワタワタしている卵自体もコガネスズメダイとミツボシクロスズメダイとではよく似ている。

テンジクダイ類もそこらじゅうで口内保育が見られた。
テンジクダイ類の中でも最も早くから繁殖期に入っていたアオスジテンジクダイもまだまだ卵を咥えている個体が多い。

1本目の帰り道、エントリー口近くのクマノミ夫婦がイソギンチャクを噛みついてどかし、産卵床を綺麗に掃除していた。
これはまもなく産卵するに違いない!!と感じたのだが、エアーも残り少なく断念。。。

ゲストのリクエストもあって、クマノミ産卵狙いで水面休息もそこそこにスグに2本目エントリーした。
さすがにもう終わっているかな。。。と思ったのだが、何とまだ掃除中!!
じっと観察しながら、ゲストと一緒にその時を待った。
しかし、全然始まらない。。。(・・;)
考えてみると、産卵管もまだ出てなかったし、1本目はどんなに待っても産卵は始まらなかったのだ。(^^;)
2本目のエントリーもそう急ぐ必要はなかったのかも。(笑)

クマノミの産卵
クマノミの産卵
何と産卵はエントリーから1時間経過した12:30に始まった。
最初の1筋は4個の赤い卵だった。
そこからどんどん赤くなっていく産卵床を観察。

産卵も1時間くらい観察していたので、合計2時間、まったく動かないダイビングだったので、最大水深4.2m、平均水深3.6mというワケのわからないダイブ・プロフィールに。(^^;)
0.6mの違いは多分、潮の干満の差。
今日も潮の引きが凄まじかった。。。

結局、途中で寒くなってきたのでエクジットする事に。。。
産卵開始から1時間くらい見ていたけど、まだまだ産み続けそう。。。

アコヤガイに棲むエビ
アコヤガイに棲むエビ
セボシウミタケハゼの産卵床
セボシウミタケハゼの産卵床
その間、もう1人のゲストG氏は昨日、自分で見つけたアコヤガイの中に棲む謎のエビを撮りに。。。
途中何回か、クマノミまで戻ってきたのだけど、全然僕らが動いていないので驚いていた。。。(笑)

エビの方はアコヤガイが広く開かないため、なかなか上手く撮れなかったようなのだが、ずばりこのエビだった。(⇒アコヤガイなんとか?? – 【蒼い海への誘い】感動と色彩にあふれる地球の海 – Yahoo!ブログ
ハサミの赤い点々が印象的だった。

調べてみると、チョウガイカクレエビというシャコガイなどに棲むエビで、小笠原や八重山諸島、柏島なんかで出ているエビのようだけど屋久島では初だ。
早速、明日撮りにいこっと!
Gさん、ありがとー(^^)

帰りに昨日のセボシウミタケハゼの産卵床を撮ってきてくれたのだが、よく見ると新たな卵のパッチが!!
昨日の夕方は下方の卵のパッチが1つだけだったのに、上に1つパッチが増えてる。。。!!
産卵はいつしたんだろう。。。?


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ナガサキスズメダイの産卵

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 21.6℃
【透明度】 10m
【海況】 凪ぎ
【天候】 雨
【潜水時間帯】 13:04-14:38
【潮まわり】 09:10 210cm 満潮 / 15:59 24cm 干潮 / 中潮(月齢:4.3)
【日の出・日の入】 日出05:15 日没19:17

1月に続いて、千葉県立博物館・海の博物館の川瀬さんが来島。
前回はプロジェクトの説明&研究への協力依頼(⇒ついに僕の野帳が役に立つ時が来た! | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –)がメインだったのだが、今回は自分の研究(カワハギ科・モンガラカワハギ科の社会行動)の下見を兼ねての来島だ。

1本目だけガイドで一緒に潜った。
スズメダイやテンジクダイなどすでに繁殖期に入っているものを片っ端からチェック。

またまた一斉にコガネスズメダイが卵を守り始めた。
こいつらの面白いところは、オスがすべて同時に卵を守り、孵化もほぼ同時な事だ。
だから、卵がまったく見られない時があったかと思えば、卵が見られると周囲のオスはどいつもこいつも卵を守っていたりする。。。
これはミツボシクロスズメダイも一緒で、先日はあちらこちらでミツボシクロスズメダイが卵を守っていたのに、今日はまったく確認できなかった。

アマミスズメダイもまだ繁殖期が続いているようだ。
オスはまっ白くなって興奮気味。

ナガサキスズメダイの産卵を観察。
時間は13:40くらい。
通常、ナガサキスズメダイは岩の下の砂を掘って産卵床にするのだが、今日の子は死んだリュウキュウキッカサンゴ(?)の裏側に卵を産みつけていた。
同時刻に他所でもオスの呼び込み行動などが見られた。

他にもヒレナガスズメダイとオジロスズメダイで卵を今季初観察。
ちょっと前から始まっている気配を感じていたが、卵を実際に確認したのは今年は今日が初めてだ。
カモハラギンポの極小チビを昨日、今季初確認しているので同時期に見られるヒレナガスズメダイのチビの出現も、もう間もなくだ。

キンセンイシモチの繁殖期も少し前から始まっていて、テンジクダイ類はほぼすべての種類が繁殖期に入っている。

川瀬さんの専門であるカワハギ科・モンガラカワハギ科の魚はほとんど繁殖期には入っていなかったが、ニシキカワハギだけはかなり怪しかった。
メスのお腹は卵でパンパンだったし、オスも軽く求愛していたような。。。

最優先種であるはずのノコギリハギがなぜかまったく見られなかった。
1月に川瀬さんが来た時には沢山いたのに。。。なぜだろ。。。知らないうちに超少なくなってるんだけど。。。(・・;)


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6月初旬の状況

【ポイント】 一湊タンク下No.1/香附子
【水温】 22.1℃/22.7℃
【透明度】 5m~
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 9:43-10:42/12:08-13:09
【潮まわり】 05:54 214cm 満潮 / 12:45 12cm 干潮 / 19:19 212cm 満潮 / 大潮(月齢:28.9)
【日の出・日の入】 日出05:16 日没19:15

今日は常連Hさんとマンツーマンでビーチから2本。

台風一過直後の透明度の悪さはどうも台風や大雨のせいではなかったみたい。。。
今日は完全にベタ凪ぎで川の水もものすごく綺麗に澄んでいたのだが、海の中は浮遊物が凄くて超透明度が悪いっ!
半端じゃない汚さで透明度は5-10mといったところ。。。(ーー;)
どうもまた黒潮は完全に外れたらしい。
入り込んだ潮はかなり悪い。

ちなみに台風の時は全然時化なかったようで、水中は特にその爪痕は見られない。
水底には切れたアオサが散らばり、水底を覆い隠している状態。。。
これが一斉に溶けたら、メチャクチャ汚い状態になるんだろうなぁ。。。

相変わらずアミ類は多く、これに最近は魚の稚魚も混じり、いっそう透明度を悪くしている。
とにかく様々な魚の稚魚類が大量に増えていて、魚たちもエサには困らないといった感じ。(笑)

カモハラギンポが完全に繁殖期に入り、モンハナシャコなども卵を抱えた子をよく見かける。
クビアカハゼもどの巣穴もペアリング状態だ。
ミツボシクロスズメダイなども卵守りを至る所で見かける。
クマノミの卵も夫婦ごとに様々なステージのものが見られ、目玉がくっきり見えているものもあれば、産みたての真っ赤な卵も見られた。
ちなみに、ウスサザナミサンゴ群体の下のクマノミは昨日の13:00ぐらいに産卵。今日は2日目。

2本目は香附子にコブシメ狙いで行ってみたが、こちらは大時化。
ミドリイシサンゴ群落には最初コブシメはまったくいなかったが、そのうちにメス1匹、オス3匹が現れたが、近づくとダッシュで逃げてしまった。
そのまま待っていたら、ペアが帰ってきて、2回産卵を観察。
しかし、このペアも超警戒心が強く、近づくとスグに逃げてしまう。
台風を経て、超低調状態になってしまった。。。
もう繁殖期も終わりなのか、黒潮が離れて低水温になってしまったのが原因なのか、ちょっと分からない。。。

香附子は暗がりが多いからか、他のポイントに比べてオイランヨウジやカスミオイランヨウジがかなり多く見られる。
1ペアはすでに卵を抱えていた。
今季初観察。

今年はキタマクラを例に挙げて屋久島の温帯化が著しいが、マツカサウオも例年に比べてメチャ多い気がする。
1本目も2本目もそれぞれ1匹づつ観察。
昨年まではめったに見られない珍種だったのに。。。
やっぱり温帯化してる???


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今日のフィールドノートから  2010/08/05

ポイント全体にキビナゴが凄い!(一湊タンク下)

posted at 13:56:29

正午エントリーで、鼻先のクギベラ&セナスジベラの産卵はすでに終わった感じ。。。(一湊タンク下)

posted at 13:59:21

12:50頃、-6m付近のセナスジベラは婚姻色で求愛中。(一湊タンク下)

posted at 14:00:55

12:00前後、湾内でアオウミガメ3匹。1匹はのんびり、お食事中。。。(一湊タンク下)

posted at 14:03:12

-18m地点でメガネハギの卵守り。(一湊タンク下)

posted at 14:04:57

-15m付近、 ヌリワケカワハギ、オス同士の喧嘩(側面誇示行動)観察。(一湊タンク下)

posted at 14:08:56

内湾の-8m地点にいたウミヅキチョウ、鼻先を抜けて-15m付近まで流れた。しかもトノサマダイとペアに。。。(・・;)(一湊タンク下)

posted at 14:30:44

13:10頃、クラカオスズメダイの産卵行動観察。求愛のリードスイムも見られた。(一湊タンク下)

posted at 14:34:23

12:50頃、マルスズメダイのオスが婚姻色。-15m付近。(一湊タンク下)

posted at 14:36:44

ヒトスジエソ(アカエソ?)はどいつもペアリングしている。(一湊タンク下)

posted at 14:38:10

今日は16:00エントリーでモンスズメダイの産卵を狙ったが今日もダメ。。。昨日よりもやる気なし。。。オスの産卵床の均しはたまに見られた。(志戸子)

posted at 22:47:01

16:30前後、タカサゴスズメダイは時間に関係なく産卵するようで、そこらじゅうで産卵が見られた。-12m(志戸子)

posted at 22:47:55

10:00前後、そこらじゅうでミツボシクロスズメダイの卵守りが見られた。まさに繁殖期!-23m(一湊タンク下)

posted at 22:50:06

10:00前後、少し前までコガネスズメダイがあちらこちらで卵を守っていた場所に1匹もコガネスズメダイの姿が見られず。。。繁殖期は終わった?中休み?-23m(一湊タンク下)

posted at 22:53:55

17:15頃、キミオコゼのメスのお腹は卵でパンパン!隣にオス。求愛などはなし。(志戸子)

posted at 22:56:11

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今日のフィールドノートから  2010/08/03

モンスズメダイ、昨日、砂を均していた場所にやっぱり卵を産み付けていた。その前に産み付けていたパッチとの距離は1mくらい。緩い感じで卵を守っていた。小魚なら追い立てるがダイバーだと逃げる。(志戸子)

posted at 13:14:25

タカサゴスズメダイ、各産卵床を緩く守っている個体も見られたが、大多数は中層で群れ、普通に採餌中。-14m。10:30くらい。

posted at 13:22:10

ミツボシクロスズメ、それまで中層で採餌中だった連中が、11:00くらいに急に繁殖行動。産卵かどうかは不明。-14m。(志戸子)

posted at 13:25:40

モンスズメダイもタカサゴスズメダイも午前中はお食事タイム。みんな、中層で採餌中。(志戸子)

posted at 13:27:40

ツマジロモンガラの新たな産卵床、確認。-15m。(志戸子)

posted at 13:29:51

15:10-16:10、モンスズメダイの産卵らしい行動は特に見られず。一応、いくつか産卵床&卵を見つけたが、それぞれオスが単独で守り、メスは群れで中層に(採餌中?)。オスの卵守りはそれほど激しくなく緩い感じ。-14m。(志戸子)

posted at 21:58:21

15:30ぐらいにタカサゴスズメダイの産卵行動を観察。求愛はいくつかの産卵床で見られた。-14m。(志戸子)

posted at 21:59:38

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