【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.1
【水温】 25.9℃/26.0℃
【透明度】 20m/25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 5:16-7:06/9:39-11:55
【潮まわり】 08:03 250cm 満潮 / 14:03 74cm 干潮 / 中潮(月齢:1.6)
【日の出・日の入】 日出06:21 日没17:44
今日はニシキフウライウオのハッチアウトを狙って久しぶりの日の出前エントリー。
ジョーフィッシュのハッチアウトを狙って早朝潜りしていた時期よりもかなり日の出が遅くなって、エントリーもバカみたいに早くなくていいので助かる。(笑)
そうは言っても、当然、日の出前のエントリーなので、5時過ぎはまだまだ真っ暗。
夜は豪雨&強風が吹いていたのに、それもすっかり晴れ渡り、満点の星が綺麗だった。(^^)
一気に-20mのニシキフウライウオのところまで行くと、何とペアだった。
日中は探しても探してメス1匹しか見つからなかったのに、雌雄2匹はぴったりくっついて揺れていた。
メスは依然として目玉のクッキリ出た孵化間近の卵を抱えていることを確認して、ひとまず写真を撮り始めた。
2匹とも妙にヒレを拡げるので、おかしいな。。。と思っていたら、そのうちにオスがメスにピッタリくっついて体をブルブル震わせる。。。えっ???(写真)
w(゜o゜)wワオ!!こりゃ産卵だ!!!
ハッチアウトを見に来たのに産卵してしまった。。。(・_・;)
5:50、日の出30分前くらいだった。
実際の産卵時間はわずか10秒くらい。
まだ孵化していないのに産卵????
そもそも、まだメスは卵を抱えているのに強引過ぎないか???( ̄□ ̄;)!!
頭がちょっと混乱しつつ、もう一度メスの卵を抱えた腹ビレを見てみると、まだ目玉のクッキリした卵は残っていた。
という事はこれから孵化するのか???
そこから明るくなるまでずっと観察していたけど、結局、稚魚が放出された気配はなかった。
僕が来る前に何匹か孵化した可能性もあるけど、腹ビレに抱えた卵を見るとどうも未成熟の卵と孵化間近の成熟した卵が混在しているのだけは確かだった。(左写真)
ちなみに新たな卵は尾ビレ側の角の方から出てくるようで、この辺に産んだばかりだと思われる未成熟な卵が固まっていた。(右写真)
これでちょっと納得したことがある。
以前、何回かニシキフウライウオのハッチアウトを見たことがあるのだが、いずれも稚魚がボソボソと数匹孵化していくだけのショボイ(失礼!)ハッチアウトだった。
そして何日かに分けて孵化しているような感じだったのだ。
どうもニシキフウライウオのメスは繁殖期間中(つまり卵を抱えている間)、数日にわけて何回も小出しに産卵して、成熟したものから次々と孵化させていくみたいだ。
今日ももしかしたら僕が来る前に数匹ハッチアウトしたのかもしれない。。。
そしてオスも同様に、メスがすでに卵を抱えていようが、抱えていまいが、熱烈求愛し、産卵を促す。。。
まるで放出した稚魚を補填するかのごとく、新たな卵を数個産み、受精させる。
(ーΩー )ウゥーン。。。何か面白い!!
ワカヨウジのように一斉に産んで一斉に孵化させるのだと思ってた。。。(¨;)
ニシキフウライウオの孵化がショボイ理由が分かって、何か納得。。。(笑)
ちなみに産卵もショボイ!!!
全然、絵にならない。。。(・_・;)
帰りはエアがほとんどない状態で一気にエントリー口近くまで帰った。
そのままエクジットしようと思っていたのだが、怪しいノコギリハギのペアを発見してしまった!
うーーーもうエアが渋いのに。。。(・_・;)
でも、結局、あれよあれよという間に例の産卵床となる海藻(イトゲノマユハキ)に産卵してしまった。(6:42)
まったく予期していなかったので、露出がメチャクチのまま何枚か撮影。。。( ̄□ ̄;)!!
スグに海藻をかき分けて卵を確認したのは言うまでもない。(笑)
これまでノコギリハギの卵は確認したことはなかった。
いつもスグに海藻をかき分けて卵を確認するのだが、それらしい球体は全然分からなかったのだ。
今日もレンズを通して丹念に見たけど、全然わかんねー(¨;)
一応、付近を何枚か撮っておいたので、帰ってからPCで拡大して見てみると。。。あった!!!!!!
ふつーに写ってた!!!w(゜o゜)w!!
ほとんど透明な球体だったのだ。
これでは現場での目視では分からないはずだ!!!(¨;)
でも、卵は確実に産んでいる事がわかって、ちょっと満足。。。(^^)
今日はこれで終わりにしようと思っていたのだが、ノコギリハギの卵を見てしまったら、シマキンチャクフグの「産卵後のメスの怪しい行動」を早く解明したくなってきた。(笑)
朝食をとってから2本目突入!
今日はスグにシマキンチャクフグの怪しいペアは見つかり、産卵まではかなり時間(10:04産卵)がかかったけど、今日は産卵後の卵塊確認と「産卵後のメスの怪しい行動」後の産卵床(卵塊の状態)をそれぞれ確認できた!(^^)
ちなみにシマキンチャクフグの産卵の様子は以下の連続写真を参照。
問題の懸案事項は4番の「産卵後のメスの怪しい行動」だ。
僕は最初、卵塊で卵を産み、その後「産卵後のメスの怪しい行動」によりその卵が撹拌されて、付近に散在させる事で隠蔽を図るのだと考えていたのだが、「産卵後のメスの怪しい行動」の前後の産卵床を比べてみるとまったく変化はなかった!!!!( ̄□ ̄;)!!
ずっと卵塊は産んだ時のままでまとまっており、付近に散らばった様子はまったくなかった。(¨;)
「産卵後のメスの怪しい行動」というのは産卵後、メスのみが産卵床に残り、何やらパタパタやっているのだが、それの事。
結局、これは何をやっているのかさっぱり分からなかったのだが、単に卵に水流を送っているだけなのではないかと思えてきた。。。
メスの腹部を超ドアップで撮ったりもしたけど、前の産卵観察の時みたいなひも状のもの(→シマキンチャクフグの産卵 – 産卵後の怪しいメスの行動)は、今日は出ていなかった。
だから撹拌されなかった???とも思ったけど、多分、これまですっとシマキンチャクフグの卵を確認できなかったのは、窪みを作ってその中に産むことを知らなかったからかもしれない。
さすがに産卵後に海藻をかき分けたりして卵を確認したりしなかったし。。。(¨;)
いずれにしてももう数回は、「産卵後のメスの怪しい行動」の前後の産卵床を比べてみたいなぁ。。。今回は「例外」だという可能性もあるし。。。念には念を入れて。。。(笑)