【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 26.8℃
【透明度】 40m
【海況】 凪ぎ
【天候】 快晴
【潜水時間帯】 4:24-7:01
【潮まわり】 04:48 209cm 満潮 / 11:50 31cm 干潮 / 18:33 208cm 満潮 / 中潮(月齢:27.3)
【日の出・日の入】 日出05:18 日没19:24
今日も早朝からジョーフィッシュのハッチアウトを狙った。
行ってみると巣穴のフタはすでに開いていたのだが、巣穴の主はまだ引っ込んだまま。
4:39にようやく顔を出し注意深く辺りを伺ったあと、4:40には卵を口いっぱいに抱えて出てきた。。。
今日は早めに現場に到着し、構図や露出なんか決める時間もあり、かなり余裕がある。(笑)
その後、3分くらいはたま~に1-2匹づつ孵化する稚魚もいたけど、基本的には口の中で卵を転がしているだけ。
4:43を過ぎた辺りから孵化する稚魚が増えてきて、約40秒くらいでほとんどの稚魚を孵化させた。
今日は少しづつ孵化していく感じ。。。
そこから5分くらいかけて残りのなかなか孵化しない稚魚を孵化させて日の出40分前の4:48過ぎにはすべてのハッチアウトが終わった。
所要時間8-9分。
今日はピークが長かった。。。30秒以上はあったような。。。(いつもは12-13秒くらい)
ちなみに今日は妙に早く孵化してしまったのだが、これは多分、僕のせい。。。
構図を決めたり、カメラのストロボの位置を直したりするために、かなり早くからライトをガンガンに炊いていたからだと思う。
海の中は日の出前から明るい。
だいたい日の出の30分くらい前の「市民薄明」の時間くらいから明るさを感じ始める。
ちょうど、その時間の頃にハッチアウトしている子が多い事から、やつらは多分、微妙な明るさをハッチアウトの目安にしているのだと思う。
実は今日ハッチアウトしたのはこいつだけではなかった。
前々回(6/18)にハッチアウトを観察したオス(⇒無事、ジョーフィッシュの今季初ハッチアウト! | Field Note - 屋久島の海と川の記録 –)はその日の午後には産卵してまた新たな卵を咥え始めたのだが、そいつはその後、まったく卵を咥えてくれないため、全然卵の成熟具合を確認できなかった。
早朝なら咥えているかも。。。と思い行ってみると、な、な、なんと!巣穴のフタが開き、そこから稚魚が噴き出ているではないか!!!(・・;)
そう、オスが咥えて外に出てくる前に孵化が始まっちゃったのだ。。。(笑)
しばらくすると、慌てて卵を咥えて出てきた。(4:53)
そこから13秒くらいで一気にほぼすべての稚魚を孵化させてしまった!!
このペース(最初の数秒でピークに達する)でハッチアウトさせるのは、このオスの前回のハッチアウトの時と同じ。
その後はなかなか孵化しない子の追い出しに4:56くらいまでかけていた。
総所要時間はたった3分くらいだった。
産卵から孵化までは11日間だった。(水温は24-25℃くらい)
明るくなってからは浅場をフラフラしていたら、ようやくシャコガイの仲間にセボシウミタケハゼが着いているのを見つけた!!
屋久島にはシャコガイの仲間はとても多く見られるのだが、これまでそこに何かが着いているのを見たことがなかった。
ところが、5月に遊びに来たゲストの写真にシャコガイの仲間に乗るセボシウミタケハゼが写っていて、「これどこで撮ったの~!!!」と場所を追及したのだが、なんとなくしか場所が分からず、その後はずっと探し続けていた。。。(笑)
それがようやく分かったのだ。
見ると1匹どころではなく、小さなシャコガイに6-7匹は着いていてビックリ!
さらによくよく見てみると。。。うぉ~!!!産卵してるぅ~!!!!
オスが2匹、メスが4-5匹ついていて、オス同士は頻繁に喧嘩し、強い方のオスは貝の外側に産卵床を構え、メスを3匹引き連れて産卵させていた。
産卵中はもう1匹のオスが頻繁に割り込んできて、その都度喧嘩になる。。。
最初はこのシャコガイの美しい模様をバックにセボシウミタケハゼを撮りたかっただけなのだが、それどころではない!!
その後はずっとこの産卵を観察していた。(笑)
何かヘビギンポ類の産卵に似ている。。。
最後に数枚、”夢にまで見た(笑)”シャコガイ背景のセボシウミタケハゼを何枚か。。。でも、何かイマイチ。。。(・・;)
週が明けたら、もう一度、来よっと!(^^;)