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台風一過の海

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 28.2℃
【透明度】 30m~
【海況】 ややウネリあり
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 14:26-16:25
【潮まわり】 10:46 52cm 干潮 / 17:32 213cm 満潮 / 若潮(月齢:10.5)
【日の出・日の入】 日出05:52 日没18:45

今日は体験ダイビングをスタッフに任せて久しぶりに1人でカメラを持って海へ。。。
カメラを持って入るのは何日ぶりだろう。。。(¨;)

やはりあれだけ強風をもたらした台風15号でも、一湊湾内は大きく時化なかったようで、砂地の細い小枝さえもまったく動いていなかった。
しかし、台風が屋久島よりも前面に出た今日は台風のウネリが到達しているようで、時折、一定の間隔で揺れる底ウネリがあった。
大きなものではなかったけど、今更ながらに台風の強さを実感できる。

それでも沖に出ると透明度は30m以上はあり、青々とした海が広がっていた。
浅場はかなり濁ってたけど。。。

カメラを持って海に入るのはガイドの合間をぬって7/31にワイドで漁礁に行って以来だ。
やっぱりシーズン中はなかなか自分のためのダイビングができない。。。
ガイド中に気になったことを再観察&再確認したり、ガイド中に撮りたいなぁ。。。と思った被写体(生態や行動)を、こういうわずかなチャンスに狙うわけだが、大抵はすでに旬を過ぎていて、その行動がまったく行われていなかったり、イマイチだったりする。。。(¨;)

そうしたシーズン中に気になったもののうちのひとつに、甲殻類やホンソメワケベラの幼魚によるエソ類のクリーニングがある。
初夏から秋にかけての高水温期は突然、何の変哲もない水底にボコッと小さなイソギンチャクができて、そこにクマノミの幼魚やニセアカホシカクレエビなどが数匹着いたりする。
こうしたクリーニングステーションはそう長くは続かず、時間の流れとともに1匹づつ減っていくクマノミのチビと同様にこうしたクリーニングを行う生き物も少しづつ減っていき、秋の終わり頃にはその小さなイソギンチャク自体が消えてなくなってしまう事が多い。
つまり、夏期のみ営業する臨時”ミニ”クリーニングステーションなのだ。

クリーニング中に頬を膨らませるエソの仲間
クリーニング中に頬を膨らませるエソの仲間
最初はこんな感じなのだけど。。。
最初はこんな感じなのだけど。。。

こうした水底にある小さなクリーニングステーションの主なお客様は、遊泳性の魚よりも水底付近で生活する連中が多く、よく見るのはエソ類だ。
エソ類はクリーニング中、気持ちいいのか、クリーニングをさせやすくするためなのか、頬を大きく膨らませるのだが、これがかなり驚く大きさに膨らむ!!!
ゲストさんに「撮れ!撮れ!」と言っても、あまり撮ってくれないので(笑)、自分で撮りたいなぁ。。。とずっと思っていた。
絶対に面白い写真になると思うんだけどなぁ~と感じていたんだけど、何かイメージ通りの画は撮れなかった。。。(¨;)
ホンソメが鰓から入って口から出てくれれば最高なんだけど、待てども待てども口から出てこなかった。。。(笑)

採餌中のアカホシカニダマシ
採餌中のアカホシカニダマシ
ウミショウブハゼ属の一種やセボシウミタケハゼなどはまだまだ繁殖時のピークのようで、そこらじゅうで卵守りのオスの姿を見かける。
ウミショウブハゼ属の一種の着く小枝は遠くから見ると、何匹もピョンピョン跳ねているのが分かった。
採餌(プランクトン類の捕食)しているのか、それともヘビギンポ類のような跳ねる求愛をしているのか調べようと近づいてみると跳ねるのを止めてしまった。。。

やつらはかなり警戒心が強いハゼなのかもしれない。
仮に産卵をしていても近づくと止めてしまうのではないか?というのは前にも感じていた。(→屋久島滞在395分。内200分を水中で過ごす人。(笑)
こいつらの産卵を狙っていたんだけど、結構難しそうだ。。。


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屋久島滞在395分。内200分を水中で過ごす人。(笑)

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.2
【水温】 27.5℃/28.4℃
【透明度】 30m/30m
【海況】 やや浅場にウネリ
【天候】 晴れのち曇り
【潜水時間帯】 11:03-13:04/14:05-15:22
【潮まわり】 06:34 70cm 干潮 / 13:29 183cm 満潮 / 18:44 141cm 干潮 / 小潮(月齢:7.5)
【日の出・日の入】 日出05:50 日没18:49

今日のゲストは2年ぶりの来島となるIさん。
屋久島に来たのは良いのだけど、台風15号は思いのほか内側(本土寄り)を通るコースになりそうで、帰る予定の2日後がメチャクチャ怪しい感じ。。。(¨;)
思わず港でお会いした途端に「さて、帰ります?」と言ってしまった。。。(^_^;)

結局、今日は2本潜って、高速船の最終便で帰ることにして、急いで潜りに行った。

すでに一湊港は台風つなぎを始めていて、ボートは出せない。。。
仕方なくビーチから2本潜ることに。

海はまだまだ比較的凪ぎていて、浅場はややウネリがあるものの透明度も30m以上はあり、コンディションは良かった。

ジョーのサンド(砂)アウト!(笑)
ジョーのサンド(砂)アウト!(笑)
せっせと巣穴のお掃除。。。
せっせと巣穴のお掃除。。。
いつもの黄色い老成のジョー(メス)が巣穴の掃除をしていた。
気が強いためまったく巣穴の中に隠れない上に、小枝を差し入れると元気に咥えて吐き出す子なのだが、巣穴の掃除をしているのは始めて見た。。。

引っ込んでは砂を口いっぱいに頬張り出てくるとプワァーと吐き出す。
これが結構上まで飛ぶので迫力がある。
たまに大きな石を咥えて吐き出すことも。。。

何度かそんな作業を続けてくれたのだが、ゲストIさんはなかなかタイミングが合わず苦労していたみたいだけど、最後の最後にメチャ凄い1枚が撮れた!(^^)

最近の僕のブームはウミショウブハゼ属の一種の卵守りだ。
-16m付近に細い樹の枝が落ちていて、8月はなかなか海が時化なかったので、ずっと同じ場所に落ちたままになっている。
そこにウミショウブハゼ属の一種が大量に着いていて、枝のそこらじゅうに卵が産み付けられており、それを基本的にはオスらしき子が守っているのだ。
守っているといっても、基本的には卵の上にいても、手をかざすとスグに逃げてしまうのだが、またスグに元に戻ってくる。
スズメダイ類のよう噛み付いてきたり、体当たりしてきたりという激しい行動はまったく見せないけど、一応ゆるやかに守っているっぽい。。。(笑)

今日は産卵していたのではないか?というシーンにも出会った。
メスが2匹、オスが1匹、同じ場所に集まっていてじっとしている。。。
多分、僕らが来る前は産卵していたのではないかと思うんだけど、産卵を見たわけではないので何とも言えない。

この産卵床に利用している樹の枝なんだけど、ちょっと時化れば簡単にぶっとびそうな枝だ。
この枝が時化でなくなるまでの楽しみなのだが、しばらくはここに通ってしまいそう。。。(#^.^#)

ウミショウブハゼ属の一種の卵守り
ウミショウブハゼ属の一種の卵守り
ウミショウブハゼ属の一種の卵
ウミショウブハゼ属の一種の卵

セボシウミタケハゼの卵守り
セボシウミタケハゼの卵守り
いつものカイメンではセボシウミタケハゼも卵を守っていた。
この手のハゼ類の卵守りや産卵は結構、好きかも。。。(^^)

セボシウミタケハゼといえば、いつものシャコガイに乗っている子の口の中に寄生虫がいた。
当然、シャコガイなので、背景の綺麗さは申し分ない!!
これってシャコガイとセボシウミタケハゼ、そして寄生虫との3者共生を「美しい作品」にできるかも。。。!!!
台風一過後にカメラを持って潜り、ぜひ撮りたい被写体だ。(^^)

結局、Iさんは9:45の高速船で来て、16:20の高速船で帰った。
合計の屋久島滞在は395分。
その内、約半分の200分は水中にいた。。。(笑)


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ワカヨウジの産卵

【ポイント】 一湊タンク下No.1/横瀬
【水温】 28.6℃/28.8℃
【透明度】 30m/30m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 10:42-12:00/14:15-15:24
【潮まわり】 05:28 83cm 干潮 / 11:31 179cm 満潮 / 17:07 119cm 干潮 / 小潮(月齢:21.0)
【日の出・日の入】 日出05:41 日没19:05

いや~今日はいいものを見てしまった!!!
ワカヨウジの産卵!!
メスが卵をオスの育児嚢に産み付ける行動を終始観察できた。
時間は11:35くらい。

育児嚢を大きく開いたオスとお腹の大きなメスが何やら直立して絡み合っている。。。
しばらく観察していると、メスが真っ赤な卵をオスの育児嚢にあっという間に移した!( ̄□ ̄;)!!

産卵後はオスは卵の収まりが悪いのかしばらく体を震わせて卵の位置を整えたりしていたけど、スグに育児嚢を閉じた。

1本目の後半30分はみんなでこれに被りついていた。(笑)


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水温激低下。。。(¨;)

【ポイント】 一湊タンク下No.1/お宮前/一湊タンク下No.1
【水温】 26.1℃/25.6℃/25.4℃
【透明度】 15m
【海況】 水面風波
【天候】 雨
【潜水時間帯】 11:24-12:28/14:16-15:11/16:11-17:20
【潮まわり】 07:57 246cm 満潮 / 14:29 28cm 干潮 / 17:28 212cm 満潮 / 大潮(月齢:12.3)
【日の出・日の入】 日出05:38 日没19:10

台風10号に引き続き、11号が北上中。。。
それほど時化なかった10号に比べてさらに進路が遠いので安心していたけど、さすが危険半円(台風の右側は台風自身の風速に台風の移動速度が加わってメチャ強風になる)。。。吹き荒れる東寄りの強風は10号の時以上!!
あまりの強風に比較的、東風には強い一湊湾内もかなり風波がバシャバシャ。。。水底も浅場はかなり揺れていた。

そんな事よりも今日は水温が激低下!!!
25-26℃台まで下がっていた。
いつもの6半スプリング+ペラペラ3mm相当のジャケットでは超寒かった。。。( ̄□ ̄;)!!
明日からまた上下6半に戻さねば。。。

またオキザヨリの卵!!!
またオキザヨリの卵!!!
またオキザヨリの卵を観察してしまった。。。!!( ̄□ ̄;)!!
今度はホームグラウンドの一湊タンク下で。

前回、お宮前で見た卵とまったく一緒のすべてが糸状のもので繋がっているものではなく、ポロポロと1個1個が分離しているもの。

これに最初に気づいた時、ウスサザナミサンゴの上に沢山のベラやチョウチョウウオ、スズメダイの仲間などが群がっていたので、多分産卵直後だったのではないか?と推測している。
少なくとも産卵後5-15分経ったくらいだったのかもしれない。。。もう少し早く気づけば、また産卵が見れたかも!!!( ̄□ ̄;)!!
見つけた時の時間は11:50くらい。

前回は15:40くらいだったので、特に産卵時間に規則性はなく、日中、常に産卵している印象だ。
前回のオキザヨリは約3週間で孵化しているので、この卵は8月の下旬に孵化する可能性ありだ。
今度はホームの一湊タンク下なので、孵化撮影が十分に可能かも。。。(^^)


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