カテゴリー: 香附子

香附子もダメか。。。(・・;)

【ポイント】 香附子
【水温】 23.0℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 10:27-12:05
【潮まわり】 08:44 213cm 満潮 / 15:25 1cm 干潮 / 中潮(月齢:3.3)
【日の出・日の入】 日出05:43 日没18:49

香附子の美しいミドリイシサンゴ類の群体
香附子の美しいミドリイシサンゴ類の群体
GWに来島するお客様にコブシメの産卵をリクエストされているのだが、今年も昨年に続き、今ひとつ低調な感じ。
卵は見られ、産卵はしているようなのだけど、近づくとみんな逃げてしまうほど警戒心が強く、なかなか産卵が見られないのだ。
いつも入っているようなポイントでは満足にリクエストに応えられないような気がしてきたので、数年前に大規模な産卵が観察されたビーチポイント・香附子の様子を見てみることにした。

行ってみるとコブシメどころか卵さえも見当たらない。。。(・・;)
ようやく産卵場所であるミドリイシサンゴの一角にいくつか卵が産み付けられているのを見つけたけど、コブシメは待てども待てどもやってこなかった。

コブシメはまったくいなかった。。。(・・;)
コブシメはまったくいなかった。。。(・・;)

かろうじて見つけたコブシメの卵
かろうじて見つけたコブシメの卵

こうなると香附子というポイントは他に特別見所がないため、今日はほとんど写真を撮らずにエクジット。。。

う~ん。。。ヤバイなぁ。。。今年もコブシメの大産卵どころかただの産卵さえも危ないかな。。。^^;
あとはよく大産卵が見られていたボートポイント・お宮前の状況を見たいのだけど、ゲストがいないので全然チェックできない。。。(笑)

カギケノリ
カギケノリ – TG-3で撮影

エントリーしてスグにベニシボリの卵と本体が。。。
エントリーしてスグにベニシボリの卵と本体が。。。


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あれれ・・・・ちょっとした異変???

【ポイント】 香附子
【水温】 24.6℃
【透明度】 20m~
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 15:26-17:13
【潮まわり】 07:45 229cm 満潮 / 14:30 -19cm 干潮 / 中潮(月齢:16.8)
【日の出・日の入】 日出05:28 日没19:00

今日も午後から海へ。。。
カメラには昨日までついていたワイドレンズが付きっぱなしだったので、ワイドネタは何かないか考えた。
今年はコブシメの大産卵が不調で、本来ならGWの前くらいから5月いっぱいくらいは狭いサンゴに15-6匹のコブシメが集まる大産卵が見られるのだが、今年はペア産卵さえも満足に見ていない。
サンゴの中を覗くと卵はそれなりに産み落とされているので、産卵自体はやっているのだろうけど、今年は2-3回ペア産卵を見たくらいだった。

コブシメは1匹も見られず。。。(・_・;)
コブシメは1匹も見られず。。。(・_・;)
昨年、GW後のこの時期に普段はあまり入らない香附子というポイントで屋久島では珍しいミドリイシサンゴ類を産卵床とする大産卵が見られたので(コブシメの産卵、パワーアップして復活!)、こちらではもしかしたらやっているかも!!と淡い期待を胸にエントリーしてみた。。。
しかし、、、何と香附子でもコブシメは産卵していなかった!!
それどころかサンゴの中を覗いても1個も卵がないっ!!!!
当然、コブシメは1匹も見れず。。。(¨;)

うーん。。。今年は本当にどうしたのだろうか???
いやいやいや、、、、これはちょっとした異変なのだけど。(・_・;)
僕が屋久島に来て初めて複数匹のコブシメの産卵が見られない年になりそう。。。

フィッシュアイでウミウシ!(笑)
フィッシュアイでウミウシ!(笑)
香附子というポイントはコブシメの産卵が見られないとなると、ほんとあまり面白いとは言えないポイントで、ワイドネタもほとんどない。
こうなると、フィッシュアイをつけてきているだけに、被写体がなーい!!!

仕方なく10mmフィッシュアイでずっとシンデレラウミウシを撮ってた。。。(笑)

写真の右側にあるのはシンデレラウミウシの卵です。


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6月初旬の状況

【ポイント】 一湊タンク下No.1/香附子
【水温】 22.1℃/22.7℃
【透明度】 5m~
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 9:43-10:42/12:08-13:09
【潮まわり】 05:54 214cm 満潮 / 12:45 12cm 干潮 / 19:19 212cm 満潮 / 大潮(月齢:28.9)
【日の出・日の入】 日出05:16 日没19:15

今日は常連Hさんとマンツーマンでビーチから2本。

台風一過直後の透明度の悪さはどうも台風や大雨のせいではなかったみたい。。。
今日は完全にベタ凪ぎで川の水もものすごく綺麗に澄んでいたのだが、海の中は浮遊物が凄くて超透明度が悪いっ!
半端じゃない汚さで透明度は5-10mといったところ。。。(ーー;)
どうもまた黒潮は完全に外れたらしい。
入り込んだ潮はかなり悪い。

ちなみに台風の時は全然時化なかったようで、水中は特にその爪痕は見られない。
水底には切れたアオサが散らばり、水底を覆い隠している状態。。。
これが一斉に溶けたら、メチャクチャ汚い状態になるんだろうなぁ。。。

相変わらずアミ類は多く、これに最近は魚の稚魚も混じり、いっそう透明度を悪くしている。
とにかく様々な魚の稚魚類が大量に増えていて、魚たちもエサには困らないといった感じ。(笑)

カモハラギンポが完全に繁殖期に入り、モンハナシャコなども卵を抱えた子をよく見かける。
クビアカハゼもどの巣穴もペアリング状態だ。
ミツボシクロスズメダイなども卵守りを至る所で見かける。
クマノミの卵も夫婦ごとに様々なステージのものが見られ、目玉がくっきり見えているものもあれば、産みたての真っ赤な卵も見られた。
ちなみに、ウスサザナミサンゴ群体の下のクマノミは昨日の13:00ぐらいに産卵。今日は2日目。

2本目は香附子にコブシメ狙いで行ってみたが、こちらは大時化。
ミドリイシサンゴ群落には最初コブシメはまったくいなかったが、そのうちにメス1匹、オス3匹が現れたが、近づくとダッシュで逃げてしまった。
そのまま待っていたら、ペアが帰ってきて、2回産卵を観察。
しかし、このペアも超警戒心が強く、近づくとスグに逃げてしまう。
台風を経て、超低調状態になってしまった。。。
もう繁殖期も終わりなのか、黒潮が離れて低水温になってしまったのが原因なのか、ちょっと分からない。。。

香附子は暗がりが多いからか、他のポイントに比べてオイランヨウジやカスミオイランヨウジがかなり多く見られる。
1ペアはすでに卵を抱えていた。
今季初観察。

今年はキタマクラを例に挙げて屋久島の温帯化が著しいが、マツカサウオも例年に比べてメチャ多い気がする。
1本目も2本目もそれぞれ1匹づつ観察。
昨年まではめったに見られない珍種だったのに。。。
やっぱり温帯化してる???


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コブシメの産卵は正午以降が激しい!!

【ポイント】 香附子/香附子/元浦
【水温】 23.8℃/24.4℃/23.8℃
【透明度】 30m/20m/15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 雨
【潜水時間帯】 9:24-10:25/12:20-13:14/14:45-15:30
【潮まわり】 05:01 109cm 干潮 / 10:17 180cm 満潮 / 17:13 50cm 干潮 / 中潮(月齢:19.9)
【日の出・日の入】 日出05:19 日没19:09

今日はもちろん朝から香附子へ!
一昨日、コブシメの大産卵をガイド中に見てから、この日が待ち遠しかった~!!(笑)
迫力のあるコブシメの格闘シーンを撮りたいのだが、あの状態(どんなに寄っても逃げずに喧嘩を続ける)だったら簡単に撮れる!!(^^)

1本目はこんな感じで寂しい状態。。。
1本目はこんな感じで寂しい状態。。。
ワクワクしながらエントリーしたのだが、な~んか一昨日よりも活性が落ちているような感じ。。。(・_・;
頭数は12匹くらいいたのだが、何やら警戒心バリバリ状態で、産卵しているメスもちょっと寄っただけで逃げてしまう。
なかなかサンゴの上には集まってくれず、ガッカリ。。。
やっぱり、自然の生き物の写真はセンスや技術よりも「運」によるところが大きいなぁ。。。などと感じた。

ガッカリは重なるもので、しばらくするとストロボの電池が完全に切れてしまった!
まだ60分も潜ってないのにぃ~!!!(悔)
諦めて帰ろうとすると、同業者のIくんがワイドレンズでやってきた。。。

電池交換してまたスグにエントリーしようと思っていたのだが、彼が来たので1時間半ほど待つことにした。
午後からは体験ダイビングなので、13時までにエクジットせねば。。。という限定状態で2本目にエントリー。

もうIくんはいないだろ。。。と思っていたら、まだいた~!!!(・・;)
お~い。。。頼むからもういいでしょ!場所譲ってくれ~(笑)

何と2本目はメチャクチャ頭数が増えていて、激しさも一昨日並みに戻っていた。
コウイカこそすでにいなかったが、頭数は30匹近く、僕の見たコブシメの産卵では過去最大級の大産卵になっていた。

2本目はこんな感じ。。。増えてる。。。(・・;)
2本目はこんな感じ。。。増えてる。。。(・・;)
どうもピークは正午以降のようだ。。。
どうもピークは正午以降のようだ。。。

しかも、今度は全然逃げない!!
逃げるどころか、ポートにガンガン当たってくるくらい興奮して喧嘩していた。。。しかも頻繁に、三つ巴の戦いもそこらじゅうでやってるし。。。
ガーン。。。失敗した。。。
13:00までには上がらなければならないなんて。。。(涙)

どうも一昨日と今日の産卵の様子を見る限りでは、午前中はまばらで警戒しているけど、時間と共に数も増え、激しくなっていくようだ。
ピークは正午以降になると判断。

コブシメは産卵、略奪、交接と一通りとっているのだが、どうもオス同士の喧嘩だけは満足のいく写真が撮れずにいる。
今日もこれ1本に絞って狙っていたのだが、喧嘩はいずれにしても、誰もいないときじゃないと撮影が厳しい感じがした。
狙っているのは迫力のある喧嘩を煽り気味に狙って、バックにできるだけ多くの他のコブシメと水面やサンゴ環境も入れたい。。。
できれば入れたい。。。

そんな理想を追っていると、どうしてもできるだけ寄る必要がでてくる。。。
喧嘩は頻繁に突然始まるので、他のダイバーがいると遠慮してしまって寄れないのだ。

よ~し。。。明日こそは!!

オス同士の死闘!
オス同士の死闘!
オス同士の死闘!
オス同士の死闘!

午後からは体験ダイビングで元浦へ。
午前中の香附子はそれなりに透明度も良かったのに、元浦はニゴニゴだった。
それでもゲストのお二人は初めてのダイビングを十分楽しめたようだ。


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コブシメの産卵、パワーアップして復活!

【ポイント】 香附子/香附子
【水温】 22.9℃/23.4℃
【透明度】 15m/15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 11:23-12:45/14:37-16:23
【潮まわり】 08:43 211cm 満潮 / 15:38 10cm 干潮/ 中潮(月齢:17.9)
【日の出・日の入】 日出05:20 日没19:08

今日、来島の常連ゲストさんは前からコブシメの産卵をリクエストされていたので、もちろん香附子へ!と言いたいところなのだけど、昨日は一切産卵は行われておらず、すべてのコブシメが産卵場のサンゴから離れ水底でサバの子供たちを捕食していた。。。(昨日のログ参照⇒産卵期のアカウミガメ、日中の休憩場所は。。。? | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –
そろそろ繁殖期も終わりかな。。。と感じ、当然、今日もまったく期待せずエントリーした。
ところが何と今日は凄いことになっていた!
再び激しい繁殖行動(産卵、交接、喧嘩、略奪etc…)が始まったのだ。
しかも、前よりも数段パワーアップして。。。(・・;)

コブシメの熱~い交接。。。(^^;)
コブシメの熱~い交接。。。(^^;)
オス同士の激しい喧嘩!!
オス同士の激しい喧嘩!!


人妻を寝取ろうとするオス!
産卵中の人妻を寝取ろうとするオス!
四角関係。。。オスの三つ巴の喧嘩!
四角関係。。。オスの三つ巴の喧嘩!

これまでいろいろなポイントでコブシメの繁殖行動を見てきたけど、いや~今回は間違いなく最も激しい、見応えのある状況だった。(・・;)
頭数こそ最大で20匹程度(常時サンゴの上にいたのは15匹くらい)だったのだが、その興奮っぷりが凄かった!
産卵は3-4組やってるし、そこらじゅうでオス同士が喧嘩しているし、略奪&強姦は当たり前!の無法地帯。。。(・_・;
2匹どころか、3匹の喧嘩もしょっちゅう見られ、喧嘩の内容も静かな側面誇示的なものだけでなく、いわゆる取っ組み合い的なものも頻繁に見られた。
交接も数ペアで見られた。
昨日がとても静かな状況だった事を考えると、いったん休んでからの第1日目は激しいものになるのかもしれない。

と。。。ここまでだったら、ガイドとして「あ~リクエストに応えられて良かった♪(^^)」で終わるところなのだが、今日はさらに僕も見たことがないようなシーンが待っていた!
なんと、このコブシメの産卵場にコウイカのペアが産卵に訪れていて、しかもそれを複数匹のコブシメのオスが略奪しようとしているではないか!!!!w( ̄▽ ̄;)w!!
というか、まさかな。。。(・_・;と思っていたのだが、ついにコブシメのオスがコウイカのメスの略奪に成功し、強姦してしまった!!!(・_・;
つまり、とうとう異種間交接してしまったのだ。。。

コウイカの産卵
コウイカの産卵
コウイカはよく転石帯などで大き目の浮石の下(天井部)に卵を吊り下げて産みつける。
このミドリイシサンゴでもコブシメがサンゴ枝の隙間に上から産みつけるのに対し、こいつらはサンゴの下に吊り下げるように産みつけていた。
オスはコブシメのオスと同様に産卵中はずっと傍らにいて、見守る。
メスの卵を産むペースはコブシメよりも早く、1回産みつけるとスグにまたスグに次の卵を産みつけていく。。。

こんな状況。。。(・_・;
こんな状況。。。(・_・;
しかし、なぜにコウイカはこんなところ(コブシメが激しく争って繁殖行動をしているところ)で産卵をしているのだろうか。。。?(・・;)
ちょっと離れれば、もっと静かな転石帯があり、そこだったらコブシメたちに干渉される事もないのに。。。

今日のミドリイシサンゴ群落はこんな感じだった。(左写真参照)
真ん中の2匹がコウイカのオス・メス、あとはみ~んなコブシメなのだ。
しかも、コブシメのオスはみんないきり立ってる。(笑)
よくこんなところで産卵できるなぁ。。。(ーー;)

コウイカのメスを襲うコブシメのオス、守るコウイカのオス
コウイカのメスを襲うコブシメのオス、守るコウイカのオス
案の定、コブシメのオスは産卵中のコウイカのオスを襲っていた。
そのたびにコウイカのオスは必至でメスを守ろうとするのだが、どうしても体の大きさが違うコブシメのオスには勝てない。
しばらくするとコウイカのメスはコブシメのオスにされるがまま。。。

コウイカのメスを巡るコブシメの喧嘩
コウイカのメスを巡るコブシメの喧嘩
たまにコウイカのメスを巡って、なんと2匹のコブシメのオスが喧嘩を繰り広げたりしているのには驚いた。
同種のコブシメのメスを巡って、オス同士が争うシーンはたびたび見られるのだが、なんと異種のメスを取り合って喧嘩するとは。。。(・_・;
しかも、弱いコウイカのオスなんて「アウト・オブ・眼中」状態。。。(笑)

コウイカのメスに求愛するコブシメのオス
コウイカのメスに求愛するコブシメのオス

そして面白いのが、コブシメのオスがしっかりコウイカのメスに求愛している事!
コブシメのオスは敵対オス側の体色を黒く、白い筋をいっぱい出した体色にして威嚇する一方で、メス側の側面を柔らかく淡い体色にして求愛する。
つまり体の色が真ん中から真っ二つに分かれるのだが、コウイカのメスに求愛する時も同じだった。
つまり、異種であるコウイカのメスに求愛する時も強引な強姦ではなく、一応、愛をささやいているわけだ。(笑)

とうとうコブシメとコウイカが異種間交接!
とうとうコブシメとコウイカが異種間交接!

ずっと観察していたら、とうとうコブシメのオスはコウイカのメスとドッキング!
異種間交接を果たしてしまった。
メスは途中から諦め、完全に受け入れていた。
2-3分の交接は長く、確実に精子カプセルを受け渡しているようにも見える。
その間、コウイカのオスは為すすべもなく立ち尽くすだけ。。。哀れ。。。

産卵中のコブシメのメスが強姦されても、交接後白いものを吐き出し受精はしないのと同様に、このコウイカも産卵中だったので(つまり同種オスの受精卵を産んでいる途中なので)何か吐き出すか見ていたのだが、これといって何事もなかったかのようにまた産卵を始めた。。。
まぁ~異種だし、受精はしないと思うけど、まさか完全交接するとは。(・・;)

そんなわけであまりにも面白かったので2本目も香附子へ。(笑)
まさか、魚影の薄い香附子に2本連続で入る日が来るとは思わなかった。。。(^^;)

う~明後日は1人でまた行ってみよっと!(^_^)


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もじゃこ漁の生け簀の中は。。。

【ポイント】 ヨスジ漁礁/香附子
【水温】 23.6℃/23.4℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 11:22-13:24/15:04-16:44
【潮まわり】 08:02 222cm 満潮 / 14:55 -5cm 干潮 / 中潮(月齢:16.9)
【日の出・日の入】 日出05:20 日没19:08

今日から天気が崩れる予報だったのだが、ほぼ1日中良い天気に恵まれた。
ゲストは常連のSさん。
マンツーマンでワイド・オンリーの2本。

昨晩の産卵で疲れ切って寝ていたアカウミガメ
昨晩の産卵で疲れ切って寝ていたアカウミガメ
1本目はヨスジ漁礁へ。。。
アカウミガメが産卵期に入り、毎晩毎晩、屋久島の浜に上陸して産卵を繰り返している。
このアカウミガメは日中、少し沖に出て寝ている事が多いのだが、屋久島最大の産卵地・いなか浜から近いこともあって、ヨスジ漁礁は寝床としてよく利用されている。
これまで最高で12匹のアカウミガメが寝ていた事もあるのだが、今日は5-6匹が寝ていた。
グッスリ寝入っている子もいれば、コガネキュウセンにクリーニングされている子もいる。。。

どのアカウミガメもいなか浜でウミガメ上陸調査の際に打ちこまれたタグと番号が付いており、個体識別も容易だ。
いつも頻繁に入るポイントだったら個体識別するのも面白いのかもしれないが、さすがにそう何度も入る事はないポイントなだけにイマイチ興味が。。。(^^;)

もじゃこ漁の生け簀の中
もじゃこ漁の生け簀の中
永田に来たのはアカウミガメが目的だったのだが、もっと面白いものが見れた!(笑)
4月中旬から始まったもじゃこ(ブリの子供)漁はGWまでには終わり、今は生け簀のみが残り、中にブリの子供がウジャウジャいて飼われている。
1か月くらいが経過したもじゃこ達も今ではかなりのサイズに成長し、生け簀の中を縦横無尽に(いや、所狭しと。。。)泳ぎ回っている。

永田港にも生け簀が2-3個あって、その横を通ってヨスジ漁礁に出るのだが、まさかここまで迫力にある光景が待っていようとは想像できなかった。。。
いや~すげ~(・_・;
生け簀の外でもアジ系の小魚が乱舞しており、生け簀周辺はかなり賑やかだ。
その魚の量にも圧倒された。。。(ーー;)

ヨスジ漁礁も魚影は濃いのだが、それ以上かも。。。(笑)
この生け簀はあと数日で解体され、もじゃこもすべて鹿児島の業者が内地に持っていき、今年のもじゃこ漁のすべてが終わる。。。
これが片づけられると本格的な梅雨の到来だ。

サバの幼魚たちを捕食するコブシメ
サバの幼魚たちを捕食するコブシメ
2本目はリクエストの香附子へ。
もちろん、リクエストの内容はコブシメの産卵だ。
こちらが今日のメインだったのだが、何と今日は一切やってなかった。。。(ーー;)
サンゴの周りにはまったくコブシメの姿は見られず、寂しい感じ。

少し待てば前回のように一気にやってくると信じていたのだが、30分待てど姿を見せない。。。
諦めて根の下の砂地に降りると、かなりの数のサバの幼魚・若魚が乱舞していた。
一定の間隔で水底に一挙に下りてきて、舞い狂う。
多分、キビナゴや湧き上がるアミ類や魚の稚魚類を食べているのだろうと思うのだが、何と水底でコブシメがこのサバの子供たちを狙っていた。
周りを見回すと、他にも数匹コブシメがいて、みんな腕を上げ戦闘態勢!
そう。。。コブシメたちはサンゴの根から下に降り、小魚たちの捕食に忙しかったのだ。

最終的には水底付近に7-8匹のコブシメがまとまって見られ、産卵の気配さえもない。(笑)
たまにサバの子をゲットして、食っているコブシメもいたりしたのだが、全然寄らせてもらえなかった。。。

こいつら。。。単なる中休みで、明日には産卵を再開していてくれると良いのだけど。
明日も行ってみる予定。


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久しぶりのOW講習

【ポイント】 吉田港/香附子
【水温】 23.0℃/23.2℃
【透明度】 15m
【海況】 やや時化気味
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 11:00-12:50/15:07-16:20
【潮まわり】 06:06 225cm 満潮 / 12:49 -13cm 干潮 / 19:20 228cm 満潮 / 大潮(月齢:13.9)
【日の出・日の入】 日出05:22 日没19:06

天気は快晴なれど、やや北寄りの風が強い。
今日は久しぶりのOW講習だった。
講習なんていつぶりだろう。。。(^^;)

島なのでプール講習(限定水域講習)から海でやるのだが、プールみたいに静かな港で行った。
しかし、ちょうど大潮と重なってガンガン潮が引いていく。。。(・_・;
最初は3mぐらいあった港内も最後には1mくらいになってしまった!
もっとウェイトをつけてやれば良かった。。。(笑)

産卵中のメスとオス
産卵中のメスとオス
午後の遅い時間からカメラを持って再度、香附子へ。
前回はかなりの大産卵で様々な繁殖関連行動(喧嘩、交接、産卵etc…)が見れてかなり満足した1本だったのだが、もう少し迫力のある喧嘩シーンを撮りたいと思い、残タンクで再チャレンジだ。
産卵場のミドリイシサンゴ群落まで直行したが、1匹も姿が見られない。。。(・_・;
例によってしばらく待てばやってくるはず。。。と自信を持って待っていたが今日は20分経っても1匹も姿を現さないので、諦めようか。。。と思った途端に急に12匹のコブシメが一気に登場!
おいおいおいおい。。。こいつらどこにいたの???

前回はいったんダイバの接近で一斉に逃げて、しばらくすると寄ってくる。。。とか言っていたが、どうもそうではないっぽい。。。
警戒心が強くてスグに逃げるくせに、ダイバーの吐くアワや気配で集まってくるような気がしてならない。
そのクセ、近づくと逃げようとするのがよく分からないのだけど。。。(・・;)

産卵するペアは3-4組くらいなのだが、前回に比べて頻繁にメスはサンゴに卵を産みに来ない。。。
おかしいな。。。数は前回と変わらないのに。。。と思っていたのだが、理由が分かった。

産卵待ちのメスと守るオス
産卵待ちのメスと守るオス
前回と今回で明らかに違うのが、前回がメスの傍らにいるのは精子提供者であるオスだったのに、今日は前回よりもオス同士の争いが激しく、精子提供者のオスは他のオスを追いかけたり、威嚇したりするのに忙しく、メスから離れてしまう事が多かった。
で、傍らにいるのは次回の精子提供者の座を狙う他のオスたちなのだった。
なので、産卵中のメスに襲い掛かるシーンもよく目撃されたし、かなりサンゴ周辺は落ち着きがない感じ。。。
これではメスはおちおち産卵なんかしていられないどころか、サンゴに近づくのも怖いだろう。。。

こんな危険な環境ではメスはなかなか産卵が進まないのか、1時間あたりの産卵回数も前回よりも極端に少なかった。
それと途中で襲われそうになって逃げるからか、サンゴの周辺にはちゃんとサンゴの中に産みつけられずに産み落とされた卵がよく落ちていた。

そんな状況なので目的の「喧嘩」も頻繁に見られたけど、前回ほど寄れず全然撮れなかった。。。(ーー;)

元気に生育するミドリイシサンゴの仲間
元気に生育するミドリイシサンゴの仲間
ところでここのミドリイシサンゴの群落は屋久島ではかなり規模が大きい方で、しかも超元気で活き活きとしている。
北部の界隈ではあまり見られない大きさのミドリイシサンゴの群生だ。
しかも、ビーチから5分程度で泳いで行け、水深も浅いのがいい。

あ~!このサンゴの産卵を狙ってみようかな。。。
それまでに真っ暗な中でも確実に帰ってこられるようにせねば。(笑)


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16GBのメディアが足りない。。。(・・;)

【ポイント】 横瀬/香附子
【水温】 22.9℃/22.7℃
【透明度】 15m/15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 8:54-9:55/10:44-12:49
【潮まわり】 04:47 210cm 満潮 / 11:23 17cm 干潮 / 17:48 215cm 満潮 / 中潮(月齢:11.9)
【日の出・日の入】 日出05:23 日没19:04

今日はゲストがいないのに2本も潜ってしまった。。。(・・;)

1本目は同業者が出した船に乗り合って横瀬へ。
このポイントはプライベートではめったに行けないところなので、ワイドで日頃撮れない沖の魚だまりを撮りに行った。
思いの外、透明度が悪く、潮も速い割にこれといって群れも入り込むことなく、いまひとつ。。。
残タンクで2本目!と考えていたのに潮が速くて泳ぎまくり、残は50切っていた。(・・;)

2本目はビーチから香附子へ。
ここは先日、ミドリイシ系のサンゴに20匹以上のコブシメが集まっている場所を見つけたので、そこへ。(⇒マジマクロイシモチが繁殖期に入った。 | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –

産卵中のメス
産卵中のメス
オス同士の激しい喧嘩!
オス同士の激しい喧嘩!
今日はそのミドリイシに着いたときはまったくコブシメの姿は見られず、外した~!!!と一瞬思ったが、しばらく待っていると次々に姿を現し、最後には4ペアが代わる代わるに産卵に訪れるようになった。
ダイバーが近づくと一瞬散るのだけど、待ってればスグに集まってくるみたい。
そうは言っても先日のようにものスゴイ数のコブシメが集まってきたわけではなかったのだが、それでも11-12匹ぐらいは集まっていて、そこらじゅうでオス同士の喧嘩や駆け引きも見られた。

メスを守るオスの体色は2色に
メスを守るオスの体色は2色に
繁殖期のオス同士は近づいただけで喧嘩を始める。
例えば僕が産卵中のメスに近づくと、メスは少しづつ逃げるのだが、それに押されるように隣にいたオスも逃げる(横にスライドするように。。。)。
そこにたまたま他のオスがいたりするともう喧嘩が始まる」という具合だ。

産卵を見守るオスは写真のようにメス側と敵対オス側とで体色が綺麗に2色に分かれる。
ここにさらに敵対オスが近づくと喧嘩になるわけだ。
喧嘩は取っ組み合いをするわけではなく、お互いの体を大きく広げ側面を見せ合う、側面誇示行動。
これがヒートアップすると、そのままグルンとひっくり返ってスカート部を広げ、威嚇する。

コブシメの交接
コブシメの交接
最近、メディアを16GBに変えたのだが、これが無くなってしまうことはまずないだろう。。。と思っていたのだが、2本目でしかもなかなか見応えのあるコブシメの繁殖行動でシャッターを切り過ぎ、途中でメディアが残り20枚くらいになってしまった。。。(・・;)
仕方なく帰ろうとしたら、何と2匹が交接を始めやがった!!w( ̄▽ ̄;)w!!

撮っては消して、撮っては消してを繰り返しながら撮影。。。
まさか16GBのメディアでそれをやるとは思わなかった。。。(ーー;)
おかげで1本目の横瀬で撮った写真はほとんど無くなり、何のために1本目に横瀬に行ったのか分からなくなってしまった。(笑)

しかし、撮っては消して、撮っては消しての撮影はキツイ。。。
すごく長く交わっていたような気がするのだが、実際の交接の時間は12:18-12:25のわずか6-7分。(デジタルの時代は撮影時間が分かるので生態観察にはほんと便利!)
あまりにも短かったのちょっとビックリした。(感覚では20分くらい交わっていたような気がするのだけど。。。)

そしてこのペアはスグに産卵を始めた。


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おいおい。。。ここでコブシメ産卵してたか。。。(・・;)

【ポイント】 香附子
【水温】 21.5℃
【透明度】 20m~
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 10:27-12:29
【潮まわり】 07:15 104cm 干潮 / 12:51 165cm 満潮 / 19:33 64cm 干潮 / 小潮(月齢:7.9)
【日の出・日の入】 日出05:26 日没19:02

今日は午前中にカメラを持って海へ。
昨日、同業者からアカテンコバンハゼがいると聞いて、超久しぶりに香附子に入った。
実に6年ぶりくらい。(笑)

暗がりにいたマツカサウオの若魚
暗がりにいたマツカサウオの若魚
地形は完全に忘れちゃっていたけど、その同業者の言うミドリイシサンゴ群落はすぐに分かった。
アカテンコバンハゼはともかく、何とそこはコブシメの産卵が凄かった!(・・;)
今年は主戦場のお宮前のコブシメがイマイチで、なかなかヒートアップしないままGWが終わってしまったのだが、何と香附子では大産卵が繰り広げられているではないか。。。!
その数、20匹以上!
大きさはお宮前に毎年産卵にやってくる連中と比べ、やや小ぶりだが、数が多いので見応えがあった。

しかも、ここのコブシメは通常のウスサザナミサンゴではなく、青っぽいミドリイシサンゴの群落に卵を産み付けているのでバックがいいっ!
しかも、途中でナンヨウカイワリとカンパチの群れが入り込み、背景はメチャクチャいい感じ。。。(^^)
完全に今日はワイドだった。。。選択を誤った。。。(ーー;)

結局、アカテンコバンハゼも見つからず、目の前で繰り広げられる大産卵ショーは指を咥えて見てるだけ。。。
たまたま目の前にあったガンガゼに着いていたマジマクロイシモチたちがみんな卵を咥えていたので、そればかり撮影していた。(笑)
明後日はまたワイドでここに来よっと。(涙)

マジマクロイシモチが完全に繁殖期に入った。
今日、覗いたガンガゼの中には6匹のマジマクロイシモチがいて、そのうち4匹が卵を咥えた大きなオスだった。

マジマクロイシモチの口内保育1
マジマクロイシモチの口内保育1
マジマクロイシモチの口内保育2
マジマクロイシモチの口内保育2
通常、テンジクダイの仲間はペアになる事が多く、卵を咥えたオスの傍らにはメスの姿があったりするのだが、このマジマクロイシモチはガンガゼという狭いコミュニティーの中だけで暮らしていて、その中にいるオスとメスの比率は等しくない事が多い。
中には卵を咥えたオスばかりが棲むガンガゼもよく見られ、この種類は必ずしもアオスジテンジクダイやクロホシイシモチのようにメスが孵化まで見守るという事はないように思われる。
(種類によってはオスの口の中から零れ落ちそうになる卵をメスが押し戻す行動も見られるので、夫婦で子育てをしているようにも見える。。。)

つまり、マジマクロイシモチはオスだけが単独で一生懸命、自分の子供を育てているのだ。
人間社会では男性と女性、どちらが子供の面倒を見るのか?なんて事が話題になるけど(笑)、こいつらは間違いなく親父だけが子育てをしているとしか思えない。
マジマクロイシモチは当然のように(本能的に)男性(オス)が子育ての全責任を負う魚なのだ。


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