【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 20.8℃
【透明度】 25m~
【海況】 やや時化
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 14:24-16:10
【潮まわり】 09:43 208cm 満潮 / 15:48 56cm 干潮 / 中潮(月齢:19.4)
【日の出・日の入】 日出07:15 日没17:36
今日も午後から-30mのネギボウズ通い。。。(^^)
今日はテレコンで行こうか迷ったが、結局、面倒臭くていつも通りの設定で海へ。
昨日よりは凪ぎたような気はするのだけど、まだ瀬端には白波が多少当たり、水中も浅場はややウネっていた。
結局、この屋久島のネギボウズはオオタマウミヒドラではなく、別のヒドロ虫のようで、トサカ類に着生するハナヤギウミヒドラの方がむしろ近い事が分かった。
しかし、着生するトサカが明らかに違う上に、群生の仕方がずいぶん違うように感じる。
完全にハナヤギウミヒドラとは違うな。。。と思うのが、ずばり絶対に青抜きできない事!!(笑)
ネット上でよく見かける青抜きしたネギボウズの写真は、その多くがエナガトゲトサカにビッシリ群生しているものなのだが(ちなみにオオタマウミヒドラとされているものが多いけど、多分そのほとんどはハナヤギウミヒドラの間違いだと思う。。。)、これは青抜きができる。
しかし、屋久島のこの群体は岩の隙間から生えるアカバナクダヤギから生えているため、青抜きはどう考えてもできないのだ!!(・_・;)
そんなんで別種とか言うなよ~とかいう声が聞こえてきそうだが(笑)、これって重要で青抜きができるって事は海水や潮通しが良いという事になると思うのだが、屋久島のこの群体はそういう場所にはないのだ。
そもそも着生する宿主の違いはヒドロ虫にとっても大きな影響を及ぼすような気がする。
同じ種類かもしれないけど、しばらく観察してみたい。。。
整理がてらにまとめてみると。。。
オオタマウミヒドラ
環境: 波当たりのある潮間帯
着生基質: 岩礁上
群体の数: 最大10個体くらいの群生
群生の仕方: 高さの異なるものが一緖にまとまる
大きさ: 茎部が1-3cm
ハナヤギウミヒドラ
環境: ある程度の深さがある場所
着生基質: 主にエナガトゲトサカ
群体の数: 無数に群生
群生の仕方: 高さがほぼ均一のものがビッシリ埋め尽くす
大きさ: 茎部が0.8-1cm
屋久島の個体
環境: -30m
着生基質: アカバナクダヤギ
群体の数: 100-200個体が群生
群生の仕方: 高さが疎らでヤギを埋め尽くさない、下側に疎らに着生
大きさ: 茎部が0.5-0.8cm
最初にこのヒドロ虫を見つけてから、いつも写真の端の方に黄色いコケムシの仲間が写っていて、これが気になって仕方がなかったのだが、今日はこいつにもカメラを向けてみた。
黄色いから綺麗かな。。。?と思ったけど、何かあまり絵にはならなそうだった。。。(笑)
ちかくにセスジスミゾメミノウミウシが着くヤギがある。
これって当然、僕はヤギの仲間だと思っていたのだけど。。。
最短でポリプを撮ってみると。。。な、なんと!!!まるでヒドロ虫のポリプみたいではないか!!!!!
さらに緑色の丸い玉が可愛くて、夢中でシャッターを切った。
帰ってから調べてみると、こいつはヤギモドキウミヒドラの仲間で何とヤギの仲間ではなく、こいつもヒドロ虫だった!
し、知らなかった。。。(・_・;)
っていうか、よく考えたら和名がオオギウミヒドラ(セスジスミゾメミノウミウシが着く)とか言うくらいなんだから、当然ヒドロ虫に決まってるだろ!!って話なのだが(笑)、オオギウミヒドラという名前のヤギだと思ってたよ。(^^ゞ
興味がないという状態は、ほんと怖い。。。(笑)
ヤギモドキウミヒドラの仲間にはセンナリウミヒドラとオオギウミヒドラが知られているが、こいつはちょっと分からないので、ひとまず「ヤギモドキウミヒドラの仲間」としておく。
今日もまたほとんどエアがない状態でエントリー口に到着。
渋い空気を吸いながら安全停止中にヒドロ虫の仲間らしき子を見つけた。。。
最初はただのコケムシ類の群生だと思っていたのだが、スグ近くにあった別の群生を見ると、何か白いヒドロ虫らしき子が疎らにボツボツ出ていた。
何じゃこりゃ???
本当にヒドロ虫???
ひとまずエアがほとんど無かったので、適当に証拠写真を撮ってエクジットへ。。。
明日きっちり撮ってこよっと。。。
そしてもうまさにエクジットしようとしたら、な、なんと!!!典型的なヒドロ虫の仲間であるクダウミヒドラの仲間を見つけてしまった。。。(・_・;)
1本1本が疎らに1cm間隔くらいで岩から十数本生えていた。
この手のウミヒドラはベニクダウミヒドラやヒメクダウミヒドラがよく知られているけど、温帯種だと思い込んでいたのでめったに見れないだろう。。。と思っていたのだが、何と灯台下暗しだった。
エントリー口直下に群生していた。( ̄□ ̄;)!!
ただかなり小さく、ポリプの枝部の長さは5mm程度、傘部も5-8mmといったところ。。。
ベニクダウミヒドラやヒメクダウミヒドラはもっと大きいと聞いているので、他の種類かもしれないけど、手持ちの日本海岸動物図鑑(保育社)ではちょっと分からなかった。
だって、似たような形のヒドロ虫だけで10種くらい載ってるんだもん!!!
何かよく分かんね~明日に持ち越そう。。。(笑)