タグ: ハナヤギウミヒドラ

ネギ坊主の季節が到来。。。

【ポイント(Dive Point)】 一湊タンク下No.1 / 一湊タンク下No.1
【水温(Water Temperature)】 23.2℃ / 23.4℃
【透明度(Underwater Visibility)】 20m
【海況(Oceanic Condition)】 凪ぎ
【天候(Weather)】 晴れ
【潜水時間帯(Dive Time)】 11:37-12:29 / 14:18-15:14
【潮まわり(Sea Tide)】 08:39 217cm 満潮 / 14:24 92cm 干潮 / 中潮(月齢:17.5)
【日の出・日の入(Sunrise・Sunset)】 日出07:06 日没17:18

【平均水深(Avg Depth)】 13.8m / 11.4m
【最大水深(Max Depth)】 21.0m / 17.2m

今日のゲストは1泊の弾丸ツアーの常連Fさんと地元のホテルで働くMさん。
北西の風が吹きやや時化気味の一湊湾内で2本。

「ネギ坊主」ことハナヤギウミヒドラ?
水温は確実に下がってきている。。。
だいたい23-24℃くらいなのだが、早くも冬の風物詩とも言える「ネギ坊主」が見られ始めた。
「ネギ坊主」は伊豆などの温帯域でトサカ類にビッシリ着いているハナヤギウミヒドラの事なのだが、屋久島では壁から直接生えているのでこの種類なのかどうかは不明。
でも近い種類であることは確かだ。

こいつらは夏場はまったく見られず、水温が下がってくると急によく目立ってくる。
高水温期もこんな感じのネギ坊主状態ではないものの、もしかしたらこの場所で存在はしているのかもしれない。


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キャンドルナイトの新たな撮り方に開眼!

【ポイント】 一湊タンク下No.2/一湊タンク下No.3/お宮前
【水温】 24.8℃/25.6℃/26.0℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 10:01-11:16/14:01-15:01/15:57-17:05
【潮まわり】 04:21 75cm 干潮 / 10:09 223cm 満潮 / 16:36 53cm 干潮 / 中潮(月齢:19.8)
【日の出・日の入】 日出05:27 日没19:21

今日はリピーターM嬢の最終日。。。
最初の2本はマンツーマン。

M嬢の撮る写真からキャンドルナイトの新たな撮り方に開眼!(◎_◎;)
青く撮らずに白い丸ボケにする!!!ナイス━━━゚*。(b・∀・。)。*゚━━━!!!
早く撮りたくて、休日が待ちどおしい。。。(笑)

ようやく見る事ができたシモフリタナバタウオの卵!!!
メギスのように奥まった穴の天井面に卵が産みつけられ、それを1匹の成魚が守っていた。
でも奥過ぎてなかなか卵が撮れないっ!!


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未だにネギ坊主が。。。(・・;)

【ポイント】 一湊タンク下No.3/一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.1
【水温】 22.7℃/22.9℃/23.4℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 10:03-11:15/12:13-14:05/15:41-17:07
【潮まわり】 08:49 82cm 干潮 / 14:51 173cm 満潮 / 長潮(月齢:23.9)
【日の出・日の入】 日出05:19 日没19:10

一昨日のゲストさんの写真です。

この日はリピーターKさんの2日目。
マンツーマンだったこともあり、ホームグラウンドの一湊タンク下で長時間ダイビングを3本!(笑)
さすがに疲れた。。。

僕もカメラを持って行かせてもらい、一緒に遊ばせてもらった。
へへへ。。。楽しかった~!(^^)

例年、水温が上がってくると見られなくなる通称「ネギ坊主」ことハナヤギウミヒドラが、今年は23℃を超えても未だに繁茂していてビックリした。
2人でどう撮れば綺麗な絵になるのか喧々諤々。
最終的には真上からのネギ坊主が綺麗だよね。。。と意見が一致。(^^)

週明けに早速、僕もその構図で撮ってきます!!(笑)
フォト派のゲストさんたちにはいろいろと勉強させてもらってます!


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今日が僕の中では2014年の初潜りなんです。。。(^^)

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 19.8℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 快晴
【潜水時間帯】 14:29-15:51
【潮まわり】 07:51 223cm 満潮 / 13:43 67cm 干潮 / 大潮(月齢:0.7)
【日の出・日の入】 日出07:15 日没17:28

_DSC60533

2014年の初潜りは昨日の元旦に無事に終えたのだが、それは体験ダイビングだったので、ホームグラウンドに潜る今日が僕の中では本当の初潜りだ。
今年は元旦こそ、一湊湾内は時化気味だったけど、今日は朝から快晴!ベタ凪ぎ!暖かい!と最高の1日だった。

一昨日、今年も昨年と同じ場所でハナヤギウミヒドラ(?)の群生を確認したのだが、結局のところ、この昨年初確認したハナヤギウミヒドラの群生は、今まで気づかなかっただけで、毎年この時期になるとこの場所に必ず出ていたのかも。。。(・・;)
今日はちょっとしたインスピレーションが湧いてこれを撮りに行った。

下から煽って、ニョキニョキと何本ものウミヒドラが高くそびえる様をワイド写真のように撮って(105mmマクロで!(笑))、うしろの方のウミヒドラはボカして黄色いバックの背景に浮かぶ影のように。。。などと頭の中でその光景を思い浮かべながら撮ってみたんだけど、、、
う~ん。。。ちょっと無理だわ。。。(・・;)
小さ過ぎっ!(笑)
知らない方のために言っておくと、これ1本の茎の長さは5-8mmくらいです。。。(^^;;
イマイチ想像していたような写真は撮れなかった。。。

_DSC5899それとこのウミヒドラはホント些細な水流でポリプの部分が萎んでしまうため、その都度、ウェイティングタイムとなるのがちょっと辛い。
水温がまたまた20℃を切って、ブルブル震えながら待っていたので、エアーの減りが速い。。。(・・;)

_DSC5884

_DSC5889


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2013年最後の1本は淡々と。。。(^^;;

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 20.2℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 14:24-16:08
【潮まわり】 06:26 204cm 満潮 / 12:10 85cm 干潮 / 17:44 216cm 満潮 / 大潮(月齢:28.1)
【日の出・日の入】 日出07:14 日没17:27

2013年最後の1本は1人で午後からエントリー。
海は割と静かなのだけど、なんか暗~い感じの水中だった。(・・;)

_DSC5827ヒドロ虫の仲間を中心に見ていって、そこに着くワレカラ類を探したけど、着いているのはヨコエビばかり。。。
何かこれといって面白い絵が撮れそうなヒドロ虫は見つからず、あっという間にエアー切れ。
2013年最後のダイビングはなんか締まらない1本になってしまった。(笑)
でも、まぁ、いつも1人で潜る時はこんな感じだし、らしいといえばらしい1本だったな。。。と。(^^;;

今年も昨年と同じ場所にハナヤギウミヒドラが出始めた。。。
バックを黄色くするとなんかいい感じ。
でもエア切れ間近だったのであまり粘れず。。。

これは来年(といってもプライベートで潜れる明後日!(笑))に持ち越しだな。。。


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みんなで共に暮らそうよ!(^^)。。。ってメチャ陽気過ぎるだろっ!

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 18.8℃
【透明度】 25m~
【海況】 ベタ凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 15:10-16:56
【潮まわり】 06:59 200cm 満潮 / 13:01 49cm 干潮 / 18:47 206cm 満潮 / 大潮(月齢:14.8)
【日の出・日の入】 日出06:48 日没18:13

今日も午後から海へ。。。
ようやく凪た~!!!!!
海はベタベタ凪ぎっ!!!

さすがにヒドロ虫類はちょっとでもウネっているとメチャ撮りにくいんだよね。。。(-_-;)
ベタベタに凪てくれてラッキーだ。

長く伸びる攻撃用のポリプ
長く伸びる攻撃用のポリプ

長く伸びる攻撃用のポリプ
長く伸びる攻撃用のポリプ
今日のハナヤギウミヒドラからはかなり攻撃用のポリプが長く伸びていた。(^^)
昨日までの教訓でライトは当てない方がいいみたい。
こいつらもろに光に反応しているような気がする。。。
明るくなるとすぐにポリプを畳んでしまうのだ。

またちょっとしたウネリでもポリプは閉じるので、今日はほんと撮りやすかった!
ただ、かなりの極小なのでターゲットライトを当てられないのはしと厳しい。。。ピントがなかなか見えない。。。

長く伸びた攻撃用のポリプは撮り方によっては絵になると踏んでいたのだが、これがなかなか絵にならない。
しかも何を攻撃しているのか確かめようとしても、なんだかよく分からなかった。。。観察対象が小さ過ぎる。。。(◎_◎;)

今日も昨日とまったく同じで、このヒドロ虫とスミレコボレバケボリが卵を産んでいるヤギを観察。
ヤギに着くスミレコボレバケボリとその卵を撮っている最中に、その卵の上に何やらウジャウジャと着いているのに気づいた。。。(-_-;)
よく見るとそれはヒドロ虫類によく着いているヨコエビの仲間のチビたちだった!

スミレコボレバケボリの卵はそこらじゅうに産みつけられていたのだが、どの卵にも必ずヨコエビ(成体)が着いていた。
しかし、そのうちの1つには大量にヨコエビの仲間のチビが着いていたのには驚いた!
もう無数に!!!(・。・;

共に暮らす仲間たち
共に暮らす仲間たち
卵を山と見立てると、まるでその山を征服した登山パーティーが山をバックに征服記念の写真撮影しているような感じで。。。(笑)
多分、このヨコエビの仲間もワレカラ同様に産んだ幼体をある程度成長するまで、自分のスグ近くで育てているのではないだろうか。。。?
チビたちはみんな一番大きなヨコエビの傍からまったく離れなかった。

それにしてもこうして撮ってみると、このヤギには様々な生き物が寄り添って生きているのが分かる。
他にもこのスミレコボレバケボリの卵には藻類やヒドロ虫が着き、ヨコエビの仲間も1種類ではなさそうだ。
そしてそもそもこいつらが着いているこのヤギだって立派な”動物”なのだ。

何かすごい写真になった。(笑)


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執拗にネギボウズ通い。。。(笑)

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 20.8℃
【透明度】 25m~
【海況】 やや時化
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 14:24-16:10
【潮まわり】 09:43 208cm 満潮 / 15:48 56cm 干潮 / 中潮(月齢:19.4)
【日の出・日の入】 日出07:15 日没17:36

今日も午後から-30mのネギボウズ通い。。。(^^)
今日はテレコンで行こうか迷ったが、結局、面倒臭くていつも通りの設定で海へ。
昨日よりは凪ぎたような気はするのだけど、まだ瀬端には白波が多少当たり、水中も浅場はややウネっていた。

結局、この屋久島のネギボウズはオオタマウミヒドラではなく、別のヒドロ虫のようで、トサカ類に着生するハナヤギウミヒドラの方がむしろ近い事が分かった。
しかし、着生するトサカが明らかに違う上に、群生の仕方がずいぶん違うように感じる。

高さの違うものがグチャグチャに着生
高さの違うものがグチャグチャに着生
標準的な着生の仕方はこれ
標準的な着生の仕方はこれ

バックを青く抜くのは不可能
バックを青く抜くのは不可能
一部クダヤギを囲う場合もあるけどこんな感じ。。。
一部クダヤギを囲う場合もあるけどこんな感じ。。。
完全にハナヤギウミヒドラとは違うな。。。と思うのが、ずばり絶対に青抜きできない事!!(笑)
ネット上でよく見かける青抜きしたネギボウズの写真は、その多くがエナガトゲトサカにビッシリ群生しているものなのだが(ちなみにオオタマウミヒドラとされているものが多いけど、多分そのほとんどはハナヤギウミヒドラの間違いだと思う。。。)、これは青抜きができる。
しかし、屋久島のこの群体は岩の隙間から生えるアカバナクダヤギから生えているため、青抜きはどう考えてもできないのだ!!(・_・;)

そんなんで別種とか言うなよ~とかいう声が聞こえてきそうだが(笑)、これって重要で青抜きができるって事は海水や潮通しが良いという事になると思うのだが、屋久島のこの群体はそういう場所にはないのだ。
そもそも着生する宿主の違いはヒドロ虫にとっても大きな影響を及ぼすような気がする。
同じ種類かもしれないけど、しばらく観察してみたい。。。

整理がてらにまとめてみると。。。

オオタマウミヒドラ
環境: 波当たりのある潮間帯
着生基質: 岩礁上
群体の数: 最大10個体くらいの群生
群生の仕方: 高さの異なるものが一緖にまとまる
大きさ: 茎部が1-3cm

ハナヤギウミヒドラ
環境: ある程度の深さがある場所
着生基質: 主にエナガトゲトサカ
群体の数: 無数に群生
群生の仕方: 高さがほぼ均一のものがビッシリ埋め尽くす
大きさ: 茎部が0.8-1cm

屋久島の個体
環境: -30m
着生基質: アカバナクダヤギ
群体の数: 100-200個体が群生
群生の仕方: 高さが疎らでヤギを埋め尽くさない、下側に疎らに着生
大きさ: 茎部が0.5-0.8cm

気になっていた黄色いコケムシの仲間?
気になっていた黄色いコケムシの仲間?
最初にこのヒドロ虫を見つけてから、いつも写真の端の方に黄色いコケムシの仲間が写っていて、これが気になって仕方がなかったのだが、今日はこいつにもカメラを向けてみた。
黄色いから綺麗かな。。。?と思ったけど、何かあまり絵にはならなそうだった。。。(笑)

ヤギモドキウミヒドラの仲間のポリプ部
ヤギモドキウミヒドラの仲間のポリプ部
ちかくにセスジスミゾメミノウミウシが着くヤギがある。
これって当然、僕はヤギの仲間だと思っていたのだけど。。。
最短でポリプを撮ってみると。。。な、なんと!!!まるでヒドロ虫のポリプみたいではないか!!!!!
さらに緑色の丸い玉が可愛くて、夢中でシャッターを切った。
帰ってから調べてみると、こいつはヤギモドキウミヒドラの仲間で何とヤギの仲間ではなく、こいつもヒドロ虫だった!
し、知らなかった。。。(・_・;)

っていうか、よく考えたら和名がオオギウミヒドラ(セスジスミゾメミノウミウシが着く)とか言うくらいなんだから、当然ヒドロ虫に決まってるだろ!!って話なのだが(笑)、オオギウミヒドラという名前のヤギだと思ってたよ。(^^ゞ
興味がないという状態は、ほんと怖い。。。(笑)

ヤギモドキウミヒドラの仲間にはセンナリウミヒドラとオオギウミヒドラが知られているが、こいつはちょっと分からないので、ひとまず「ヤギモドキウミヒドラの仲間」としておく。

今日もまたほとんどエアがない状態でエントリー口に到着。
渋い空気を吸いながら安全停止中にヒドロ虫の仲間らしき子を見つけた。。。

最初はただのコケムシ類の群生だと思っていたのだが、スグ近くにあった別の群生を見ると、何か白いヒドロ虫らしき子が疎らにボツボツ出ていた。
何じゃこりゃ???
本当にヒドロ虫???

ひとまずエアがほとんど無かったので、適当に証拠写真を撮ってエクジットへ。。。
明日きっちり撮ってこよっと。。。

ビッシリと黒っぽいコケムシの仲間?
ビッシリと黒っぽいコケムシの仲間?
コケムシの仲間の合間から出てるのはヒドロ虫?
コケムシの仲間の合間から出てるのはヒドロ虫?

クダウミヒドラの仲間
クダウミヒドラの仲間
そしてもうまさにエクジットしようとしたら、な、なんと!!!典型的なヒドロ虫の仲間であるクダウミヒドラの仲間を見つけてしまった。。。(・_・;)
1本1本が疎らに1cm間隔くらいで岩から十数本生えていた。
この手のウミヒドラはベニクダウミヒドラやヒメクダウミヒドラがよく知られているけど、温帯種だと思い込んでいたのでめったに見れないだろう。。。と思っていたのだが、何と灯台下暗しだった。
エントリー口直下に群生していた。( ̄□ ̄;)!!

ただかなり小さく、ポリプの枝部の長さは5mm程度、傘部も5-8mmといったところ。。。
ベニクダウミヒドラやヒメクダウミヒドラはもっと大きいと聞いているので、他の種類かもしれないけど、手持ちの日本海岸動物図鑑(保育社)ではちょっと分からなかった。
だって、似たような形のヒドロ虫だけで10種くらい載ってるんだもん!!!
何かよく分かんね~明日に持ち越そう。。。(笑)


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ネギボウズ・リベンジ

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 21.6℃
【透明度】 ~20m
【海況】 やや時化
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 14:40-16:26
【潮まわり】 09:08 211cm 満潮 / 15:06 61cm 干潮 / 中潮(月齢:18.4)
【日の出・日の入】 日出07:15 日没17:36

昨日は大きく時化て、海なしだった。
1日置いた今日の一湊湾内はだいぶ凪ぎてはきたのだが、瀬端にはまだまだ白い波が当たってた。
何と言っても湾内が真っ白で、それは陸上から見てもニゴニゴなのがよ~く分かる状態。。。(・_・;)
実際、エントリーしてみると、浅場の透明度は5mくらい。
完全に時化後の海だ。
ウネリもまだまだかなり残ってる。。。
それでも沖に出るとそれなりには抜けていたので、まだ黒潮は居座っているかもしれない。

今日は先日()の続きで-30m付近にあるオオタマウミヒドラ(通称:ネギ坊主)らしき子のリベンジに。
屋久島では少ない生き物なので、前回は見つけたことに興奮してしまい、写真もただ撮っただけ。。。可愛く!!とか綺麗に!!とかは全然考えられなかった。(笑)
今日はじっくり。。。と思って行ったのだが、いや~極小過ぎて相変わらず超難しい!!
多分、ポリプの茎部は最大でも5-8mm程度、ネギ坊主の頭部の直径は確実に1mm以下。。。(・_・;)

アカバナクダヤギの茎部の下側に着生
アカバナクダヤギの茎部の下側に着生
人差し指との対比。こんなに小さい!
人差し指との対比。こんなに小さい!

どアップで見ると、この手のヒドロ虫の中ではオオタマウミヒドラが近いのだが、webなどで見るとオオタマウミヒドラは茎部が最大3cmもあり、縮んでいる時でも1cmもあるようなので、何か別種のような気がしていた。
図鑑で調べてみると、オオタマウミヒドラはどうも波当たりの強い潮間帯のしかも岩礁上に着生するらしい。。。
さらに通常は1群体を構成するポリプの数は10個体以上になる事は稀なのだそうだ。。。
ということは。。。全然ちゃうやん!!!!(・_・;)

屋久島のこの子は水深-30mの静かな場所に生えるクダヤギ類に着生し、その場には10個体どころか100-200個体が群生しているのだ。
もう完全にオオタマウミヒドラではないな。。。と思いつつ、調べていくとトゲトサカ類やハナヤギ類に着生するハナヤギウミヒドラなるヒドロ虫くさい。
図鑑の写真を見ると1個体1個体はオオタマウミヒドラのような形なのだが、これも小さい!!!
しかも群生っぷりがハンパない!!(笑)

ハナヤギウミヒドラでネギメル(笑)
ハナヤギウミヒドラでネギメル(笑)
そんなにボカサなくてもメルヘン(笑)
そんなにボカサなくてもメルヘン(笑)

ただ、この手の仲間(ネギボウズ型)のヒドロ虫は他に未記載や近似種がウジャウジャいるような気がするので、断定はできないけど、少なくともオオタマウミヒドラよりはハナヤギウミヒドラの方が圧倒的に近い気がする。。。

しかし、驚いたのがこの2つのヒドロ虫がなんと、科のレベルで別種になることだ。
オオタマウミヒドラ科とウミエラヒドラ科。。。
魚で言うとベラとスズメダイくらい違うって事。(笑)

刺胞動物。。。奥が深い。。。(・_・;)


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