【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 25.4℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 14:09-16:20
【潮まわり】 09:38 65cm 干潮 / 16:16 186cm 満潮 / 中潮(月齢:10.8)
【日の出・日の入】 日出05:22 日没19:23
今日もゲストなしで午後から1人で海へ。。。
台風8号が近づいており、風も徐々に強まってきてはいるけど、風裏の一湊は依然としてベタ凪ぎだ。
今日は変なウネリもなく至って静かな海だった。
先日、ガイド中にウスサザナミサンゴの上に出ていたコブシメの卵(多分、ゴマモンガラがオキザヨリの卵を食べるためにサンゴをぶっ壊した拍子に外に出てしまったのだろう。。。)を観察していたら、思いがけず孵化を観察できてしまった事があった。(⇒コブシメのハッチアウト)
それ以来、それまであまり興味がなかったコブシメの孵化間近の卵を観察&撮影するために、しょっちゅうウスサザナミサンゴを覗いている。
産んだばかりの頃の卵は真っ白く中は見えないのだが、孵化間近の卵は透明で卵の中にハッキリとコブシメの幼体がスクスクと育っているのが分かる。
それはまるで球体の揺りかごの中で守られながら眠る赤ちゃんのようで、これは絵になる!!と思い、最近は機会があるごとにコブシメの卵にカメラを向けていた。
しかし、コブシメの卵は基本的にウスサザナミサンゴの奥深くに産み落とされるため、なかなか撮影は厳しい。。。
いくつもいくつもウスサザナミサンゴを見て回り、まずは撮りやすい卵を探すのだが、そんな卵はめったにお目にかからない。
なので1度撮りやすい卵を見つけると、毎日その卵ばかりをチェック&撮影することになる。。。(^^;;
そうすると自然とコブシメの発生過程が分かってきた。。。(笑)
卵の殼は透明になっても、まだ未成熟のコブシメは体の真ん中辺りから弁のようなもの(卵黄?)がぶら下がっており、全体の形も成体のそれとはちょっと違う。。。
定点観察中の卵も最近まではそんな状態だったのだが、ここ2-3日はその弁のようなものが消えてだいぶコブシメらしい形になってきていた。
カメラのファインダーを通して見る卵の中の幼体はピクピク動いていて生きている事を実感できる。
そんな感じでバシバシ、ストロボを当ててシャッターを切っていたら。。。出ちまった!(;゚Д゚)
撮影圧にかなり刺激を受けてしまったのだろう。。。孵化してしまった。。。ヤバい。。。
そう思いながらも連写すると、あっという間に外に出てきた。
多分、自然状態でのハッチアウトは転石下のイカと同様に日の出とともに差し込む光に刺激を受けて起こるのではないかと思っているのだが、撮影による光が孵化を促してしまったのかもしれない。
昨日までもかなり執拗な撮影をしていたのだけど、体から弁のようなもの(卵黄?)がぶら下がっている未成熟の頃はもちろん、これが目立たなくなってきた一昨日、昨日もそんな事はなかったのに。。。
う~ん。。。執拗な撮影&観察をちょっと反省。。。
でも、出てきた幼体はかなりしっかりした子だった。
自然状態での孵化がいつだったのかは分からないけど、もう外見は成体がそのまま小さくなったような感じの子だった。
このまま元気に大人になってくれるといいけど。。。
今日は他にミナミフトスジイシモチのオスがお腹の大きなメスに求愛していたので、しばらくそれを観察した。
でも、産卵には至らなかった。。。
求愛を受けている間のミナミフトスジイシモチのメスは変な体色だったので、最初は未知のテンジクダイかも!!と興奮して撮影していたのだが、色がさめてしまうと普通にミナミフトスジイシモチだった。。。(笑)
今日はずっと浅場でウダウダ水底を這っていたのだけど、ようやくナガサキズズメダイやヒレナガスズメダイの幼魚が増えてきたことを実感できた。
こうした幼魚出現が例年に比べてやや遅い魚もいれば、例年通りの魚もいる。
例えば、イロブダイの極小チビやTheキツネウオの幼魚なんかも目立ってきているのだが、これは例年通り。
最後に定点観察中のジョーフィッシュの卵をチェック。
昨日よりはやや黄色い部分(卵黄)が小さくなってきたけど、まだまだ孵化しそうな感じはない。。。
ちょうど、週末のゲストさんたちが来島時に重なってくれるといいのになぁ。。。(・。・;