【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 21.0℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 10:38-12:52
【潮まわり】 10:10 202cm 満潮 / 16:15 75cm 干潮 / 中潮(月齢:4.4)
【日の出・日の入】 日出07:13 日没17:25
今日はコガシラベラの産卵狙いで午前中に海へ。。。
いつもコガシラベラはだいたい正午前後にペア産卵している事が多いので、そこに当てて10:30くらいにはエントリーした。
今日もエントリー口にはヤクシマイワシの群がりが凄かった。
これはワイドの方が良かったかな。。。と思えるくらい。
明日はワイドで行くぞ!!と思ったけど、明日はゲストがいるんだった!!(^^;)
以下を読む前に昨日のフィールドノートを参照してください。
えっ?コガシラベラの雄相が雌相に!?
コガシラベラの産卵ポイントに行くと、何か全然これから産卵という雰囲気はなく、雌雄は広い範囲にバラバラに散ってのんびりしていた。
通常は産卵前はオスの求愛が激しく、ある程度は産卵場近くに雌雄が集まっているのだが、それはまったく無かった。
メスのお腹も全然、膨らんではおらず、オスもまったく興奮色にはなっていなかった。。。
あちゃー早々に今日は産卵しないと悟り、そのまま昨日のオカマちゃん&二次オスの観察に切り替えた。
夏場はほぼ毎日のようにやっているのだが、さすがにこの時期は毎日というわけではないみたい。。。(ちなみにコガシラベラの産卵自体は2日前にも見ている)
今日もハレムの最強オスと2番手オスは全然体色は変わらなかった。
おかまちゃんも通常はほとんどメスの体色のままで、今日も時折、オスっぽい体色にはなるのだけど、バリバリの雄相にはならなかった。
やはり、産卵時にならないとバリバリの雄相にはならないようだ。
下の写真は同一個体の体色変化で、昨日のおかまちゃんと同じ個体。
ただ、面白いことが分かった。
このおかまちゃんは岩礁に沿って50mくらいの間を行ったり来たりしているのだが、移動中は完全なメスの体色で、幼魚や小さめのメスが溜まっているような場所に入ると途端に白い下腹部が灰色っぽくなったり、顎の下あたりの緑色が濃くなったりするのだ。
一瞬だったりするので、なかなかその体色は撮れないのだが、あとは頭部が緑色になれば、完全に雄相だ。
多分、産卵時は完全な雄相になって、ボスや2番手オスがペア産卵する時に間男になるのではないだろうか。。。?と推測している。
多分、体色をコロコロ変えるのは、一次オスの興奮色なのではないだろうか?
見かけの体色は一緖でも、これは体色のまったく変わらない二次オスとは、根本的に種類の違う体色変化(前者は興奮色であるのに対して、後者は性転換した結果の固定体色)であり、そもそもよく言われる「一次オスの中にも雄相(TP)体色になるものもいる」というのは、多分この興奮色の事なのかもしれない。。。(^^;)
多分、普段はハレムのボスなど自分より強いオスの目を欺く、またはハレムのボスから抑制されて、メスの体色で過ごすのだけど、産卵時間になると興奮色となってメスに求愛しストーキング(ボスの女を寝取る)したり、ハレムのボスの産卵に横から入り込んでスニーキング(間男となって横からこっそり放精)したりするのだと思う。
まぁ~いずれにしてもこれは仮説なので、産卵時間帯の様子を見ないことには何とも言えない。
もう繁殖も盛んな時期ではないけど、何とかして産卵が見られないものだろうか。。。
このコガシラベラのハレムの近くに棲んでいるヒトスジギンポが何か変な動きをしていた。
いつもの巣穴から出ているので、近づくと別の穴に入るのだけど、スグに出てきて自分の巣穴に戻ろうとする。。。
帰ってきてからPCで見てみると、この子のお腹は大きくて、産卵管が出てる!!!
多分、僕は思い切り産卵の邪魔をしてしまったのかもしれない。。。
なぜなら帰り際に気づいたのだが、僕がこのメスを撮るために着底していた場所にもう1匹(多分オス)いたのだ!!
きっと、産卵しようとオスの巣穴に入ろうとしていたところに僕が来て、逃げたのだけど、自分の巣穴にも戻れずオロオロしていたのだと思う。。。す、スマン!!!(・_・;
エクジット間際にミズイカ(アオリイカ)2匹が、分離して転がっているサンゴの下に足を入れて何やら産卵らしき行動を行なっていたのだが、1匹だけでなく2匹が交互にそのような事をしていたので、おかしいな。。。と思い、そのサンゴを捲り上げてみると卵はなかった。
う~ん。。。こいつら何やってたんだろ???
餌になるような甲殻類や小魚などもいなかったし。。。
いつもはスグに逃げてしまってなかなか寄らせてくれない彼らも今日の2匹はメチャ寄らせてくれた。