タグ: コガシラベラ

夏っぽい午後。。。(^^)

【ポイント】 一湊タンク下No.3/横瀬/一湊タンク下No.1
【水温】 26.8℃/27.2℃/27.3℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもりのち晴れ
【潜水時間帯】 9:19-10:13/11:20-12:10/13:48-15:01
【潮まわり】 04:19 214cm 満潮 / 11:17 37cm 干潮 / 17:57 211cm 満潮 / 中潮(月齢:26.5)
【日の出・日の入】 日出05:24 日没19:22

今日も朝は天気が悪かったけど、昼過ぎから夏のような青空が広がり、3本目を終わったころには真夏のような状態に。。。(^^)
海も台風11号接近をまったく感じさせないほど穏やかで静かだ。。。
しかし、例によって一湊の漁船は早くも台風つなぎを始めた。(-_-;)
きっと明日、明後日も晴天&ベタ凪なのに船が出せない。。。そんな感じになりそう。
という事で、明日はきっとベタ凪&晴天であろう永田で潜ってきます!
漁礁では久々にツバメウオの群がり見られた。
写真だけ見ていると夏っぽいでしょ?(笑)
でも、実際は依然として黒潮は接岸せず、やや白濁りの海です。。。(^^;)
台風11号通過と同時に黒潮が接岸したりするのかなぁ。。。だといいなぁ。。。希望的観測。(笑)

しかし、ようやく海に活気が感じられるようになってきた。

2本目の横瀬(正午前後)ではヤマブキベラやオトメベラのペア産卵やコガシラベラの集団産卵、3本目のタンク下(15:00ちょっと前)ではオニベラやホンソメワケベラのペア産卵が見られた。
ベラ類の産卵が頻繁に見られ始めると、なんか夏の海って感じでフィッシュウォッチングが楽しくなってくる。。。(^^)


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永田のアイドルたち

【ポイント】 観音/オツセ
【水温】 25.0℃/25.3℃
【透明度】 20m/20m
【海況】 ベタ凪ぎ
【天候】 快晴
【潜水時間帯】 9:33-10:26/11:49-12:52
【潮まわり】 05:27 208cm 満潮 / 11:32 78cm 干潮 / 17:27 216cm 満潮 / 中潮(月齢:11.6)
【日の出・日の入】 日出06:28 日没17:34

今日は永田で2本ガイド。
今日もベタ凪ぎ&快晴の1日だ。

1本目はAさんご夫婦だけだったので、奥さんのワイド希望に応える形で観音へ。。。(マクロ志向の旦那さんは不満そうだけど。。。)
観音はクマザサハナムロやウメイロモドキ、ニザダイなどがちょっと群れている程度で、大型回遊魚はまったくまわってこなかった。(ーー;)

そこら中の根の上でコガシラベラが激しく群れ産卵していた。
本来はペア産卵するはずの二次オスもたまに加わってくるけど、一次オスたちの迫力に圧倒され、スゴスゴと退散してた。。。(笑)

2本目は永田でのホームグラウンド、オツセで「永田のアイドル」巡り。。。(笑)


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大時化。。。(¨;)

【ポイント】 横瀬/お宮前
【水温】 26.7℃/26.8℃
【透明度】 20m
【海況】 時化気味
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 13:24-14:10/15:11-16:07
【潮まわり】 09:40 80cm 干潮 / 16:14 200cm 満潮 / 若潮(月齢:25.0)
【日の出・日の入】 日出06:17 日没17:51

長期滞在しているNさんの5日目。
今日もマンツーマン。

相変わらず、北寄りの風(今日は北東)が続いていて、海はかなり時化気味。。。
ゲストNさんは「時化女」を自称するだけのことはある。。。(笑)

それでも長期滞在中のNさんを少しでも違うポイントに連れて行きたくて、1本目は大時化の横瀬へ。^_^;
クマザサハナムロやニセタカサゴ、ササムロ、ウメイロモドキなどが大量に流れてきて、なかなか迫力があったけどエクジットはかなりキツかった~(¨;)
横瀬のピグミーシーホースは抱卵中だった。
浅場ではコガシラベラが群れ産卵していた。

2本目はのんびりやろうとお宮前にエントリー。
しかし、こちらも浅場は結構ウネリがスゴかった。。。
風は北東なのに。。。(¨;)

お宮前では数年ぶりのクレナイニセスズメ(yg)に出会った!
屋久島で潜り始めて以来3例目だ。

スミレナガハナダイが模擬産卵中だった。
模擬産卵といっても、メチャ分かりやすいくらいしっかり産卵しているのだが、同じメスと何度も産卵している事からも、本番ではないことがよく分かる。。。(笑)
オスの婚姻色はとても綺麗だった。。。

エクジット直前にアオヤガラの50匹くらいの群れを見かけた。
付近に獲物となるようなキビナゴなどはいなかったにも関わらず、ここまで多くの成魚が群れているのは初めて見た。
繁殖行動と関係したりするのだろうか。。。?


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2012年の初潜りもたんたんと。。。(笑)

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 20.4℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 14:09-16:17
【潮まわり】 05:39 74cm 干潮 / 12:08 181cm 満潮 / 18:57 75cm 干潮 / 小潮(月齢:7.4)
【日の出・日の入】 日出07:14 日没17:27

あけましておめでとうございます。
今年の元旦のホームグラウンド・一湊湾内は例年になく凪ぎて、無事に初潜りを済ますことができた。
「初潜り」と言っても、特に特別な事をするわけでもなく、いつものようにたんたんと1人でホームグラウンドの生き物たちをチェックする。。。

一昨日まで鼻先のコガシラベラのハレムを観察していたのだが、あまり繁殖が盛んな時期ではないからか、なかなか産卵が見れない。。。(・_・;

参考:
えっ?コガシラベラの雄相が雌相に!?
コガシラベラももう頻繁には産卵していないような。。。(・_・;

かといって、コガシラベラばかり追っているわけにもいかないので(笑)、もう少し手前にあるハレムに調査フィールドを移す事にした。
鼻先のハレムは普段のダイビングでは必ずしも通る場所ではないため、定期的にチェックできず、継続観察には向かない。
しかし、ここハレムは沖に出る手前にありほぼ毎日のように通過する場所なので、今後モニタリングするには最適なフィールドなのだ。
(鼻先のハレムはコガシラベラの数が多過ぎる事と、波当たりが激しすぎてちょっと時化ると観察も危ういってのも難点)

——————-

ハレムのボス
ハレムのボス
まずはテリトリーの大きさを知りたくて、岩沿いにカメラを構えてゆっくりとオスをひたすら追いかける。。。
こうすると、絶対にある決まった場所でかならずUターンしようとするので、テリトリーの大きさが分かるのだ。
同じ場所を数回行ったり来たりして、テリトリーの大きさが分かったのだが、意外に小さかった。
左右に30mくらいで、水深も6m以深には行かないので、観察はしやすそう。。。
追いかけているうちに、ハレムの構成も何となく分かった。

ここには明らかに大きくて常に雄相体色の二次オス(右脇腹後方に黒いシミ)がボスとして君臨していて、他に同程度の力がありそうな二次オスは見当たらなかった。
あとは雌相の子が多分10匹以内。
それから幼魚体色の子たちが20-30匹くらいいそうだ。
テリトリーの面積的にもハレムの構成的にも単純で分かりやすそう。。。
これからずっとここのハレムを定点観察していこっと。

ここでも大きめの雌相の子(左脇腹中央に白いシミ)がたまに雄相に近い体色になって、追いかけるとスグに褪めて雌相に戻ったりしていた。
下の写真の子は同一個体でその左脇腹中央に白いシミがある子。

典型的な雌相の子が。。。
典型的な雌相の子が。。。
体全体が暗色系に染まる!!
体全体が暗色系に染まる!!

メスを観察していると程度の差はあるけど、こうした体色変化は結構見られた。
ちなみにこうした連中や普通のメスもしっかり、ボスとテリトリーが被っているようで、ある範囲から外には絶対に出ないようだ。

いずれにしろ、産卵の時じゃないと、雌相がハッキリ雄相に変わる事はないのだろう。。。
今日も思い切り、繁殖時間外ってな感じでのんびりした雰囲気があった。
多分、繁殖時間帯は激しく体色が変わると思う。

——————-

満足!満足!(^^)
満足!満足!(^^)
ちなみにコガシラベラなどニシキベラ属のベラは意外に撮りにくい。
むしろイトヒキベラ属のベラの方が撮りやすいくらいで、なかなかヒレをひろげた状態でしかも前向きの写真は撮れずにいたんだけど、今日は何か撮りやすかった。
これも多分、テリトリーをキッチリ把握していたからなのかもしれない。。。いやいや、満足満足!!(^^)
って事で、ハレムのボスをもう1枚。(笑)

それぞれの道をゆく。。。
それぞれの道をゆく。。。
ちなみにコガシラベラには複数匹で産卵を行う群れ産卵と雌雄のペアで行うペア産卵がある。
ここ僕のホームグラウンド・一湊タンク下では群れ産卵は見られず、ペア産卵のみとなる。
群れ産卵は同じ一湊湾内でも、もう少し沖にの方の根の上で盛んに行われている。

こちらの群れ産卵も観察したいのだけど、ボートじゃないとアクセスできないので、シーズンオフはちょっと厳しい。。。
僕の仮説ではオトメベラ同様に「群れ産卵」は強固な上下関係が築かれていないような不安定な社会構成の場所で起こり、一湊タンク下のようなボスを中心とする強固なハレムがあるような安定した社会構成がある場所では「ペア産卵」がメインになるのだと思う。
だから「群れ産卵」には雄相も混じっていたりするのだが、これは多分、僕の想像ではTP(terminal phase=終相=成長段階における最後のステージ)ではない。
一次オスの婚姻色か、二次オスでもまだ完全に性転換が終わっていないTPとは言い難いオスだと思う。

ホンソメのクリーニングを受けるオキザヨリ
ホンソメのクリーニングを受けるオキザヨリ
このコガシラベラを観察していた浅場にはホンソメワケベラのクリーニングステーションもあって(何と水深-2m!!)、ここの上客はオキザヨリたちだ。
キビナゴの捕食に疲れると、ここにピットイン!
こいつらはクリーニングを受けていても用心深いのかなかなか寄らせてくれないのに、今日はメチャ寄れた。
ダツの仲間なのだが、気持ちよくなると大きく口を開ける。
この瞬間を待ったけど、なかなか開けてくれなかった。。。(^^;)


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釣られていく魚を観察。(笑)

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.2
【水温】 20.5℃/20.5℃
【透明度】 20m/20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 10:07-10:49/11:50-12:40
【潮まわり】 10:47 195cm 満潮 / 17:02 75cm 干潮 / 中潮(月齢:5.4)
【日の出・日の入】 日出07:14 日没17:26

今日は今年最後のゲスト。。。(^^;)

一昨日、昨日に比べるとベタ凪ぎとは言えないけど、海況はそれほど悪くはなかった。
フルレンタルにはちょっとキツイ水温だったのだけど、陸上が久々の快晴だった事がせめてもの救いだ。(笑)

今日もエントリー口はヤクシマイワシのものスゴイ群れ!
そこに太陽の光が差し込み、昨日以上に気持ちのいい光景が広がっていた!!(^^)

今日は釣り人が1人いてちょっと潜り難いなぁ。。。と思っていたのだけど、行きも帰りも魚が釣れていく様子を目撃できて面白かった。
行きはニザダイ(でも上げる直前にバレた!)、帰りはイチモンジブダイのメス!

2本目の帰りにここ2日観察しているコガシラベラのハレムよりも、もっと近い場所にあるハレムを覗いてみたら、ハレムのボスが色の薄いオスを虐めているのを見つけた!
そのオスはみるみる体色が雌相に変わっていった!!!
こっちに観察フィールドを移そうかな。。。(・_・;


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コガシラベラももう頻繁には産卵していないような。。。(・_・;

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 21.0℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 10:38-12:52
【潮まわり】 10:10 202cm 満潮 / 16:15 75cm 干潮 / 中潮(月齢:4.4)
【日の出・日の入】 日出07:13 日没17:25

今日はコガシラベラの産卵狙いで午前中に海へ。。。
いつもコガシラベラはだいたい正午前後にペア産卵している事が多いので、そこに当てて10:30くらいにはエントリーした。

怪しい光を放つミズイカ
怪しい光を放つミズイカ
今日もエントリー口にはヤクシマイワシの群がりが凄かった。
これはワイドの方が良かったかな。。。と思えるくらい。
明日はワイドで行くぞ!!と思ったけど、明日はゲストがいるんだった!!(^^;)

以下を読む前に昨日のフィールドノートを参照してください。
えっ?コガシラベラの雄相が雌相に!?

コガシラベラの産卵ポイントに行くと、何か全然これから産卵という雰囲気はなく、雌雄は広い範囲にバラバラに散ってのんびりしていた。
通常は産卵前はオスの求愛が激しく、ある程度は産卵場近くに雌雄が集まっているのだが、それはまったく無かった。
メスのお腹も全然、膨らんではおらず、オスもまったく興奮色にはなっていなかった。。。

あちゃー早々に今日は産卵しないと悟り、そのまま昨日のオカマちゃん&二次オスの観察に切り替えた。
夏場はほぼ毎日のようにやっているのだが、さすがにこの時期は毎日というわけではないみたい。。。(ちなみにコガシラベラの産卵自体は2日前にも見ている)

今日もハレムの最強オスと2番手オスは全然体色は変わらなかった。
おかまちゃんも通常はほとんどメスの体色のままで、今日も時折、オスっぽい体色にはなるのだけど、バリバリの雄相にはならなかった。
やはり、産卵時にならないとバリバリの雄相にはならないようだ。
下の写真は同一個体の体色変化で、昨日のおかまちゃんと同じ個体。

普段はメスの体色のおかまちゃんが。。。
普段はメスの体色のおかまちゃんが。。。
メスが集まっている場所に入ると雄相に近い体色に!
メスが集まっている場所に入ると雄相に近い体色に!

ただ、面白いことが分かった。
このおかまちゃんは岩礁に沿って50mくらいの間を行ったり来たりしているのだが、移動中は完全なメスの体色で、幼魚や小さめのメスが溜まっているような場所に入ると途端に白い下腹部が灰色っぽくなったり、顎の下あたりの緑色が濃くなったりするのだ。
一瞬だったりするので、なかなかその体色は撮れないのだが、あとは頭部が緑色になれば、完全に雄相だ。
多分、産卵時は完全な雄相になって、ボスや2番手オスがペア産卵する時に間男になるのではないだろうか。。。?と推測している。

多分、体色をコロコロ変えるのは、一次オスの興奮色なのではないだろうか?
見かけの体色は一緖でも、これは体色のまったく変わらない二次オスとは、根本的に種類の違う体色変化(前者は興奮色であるのに対して、後者は性転換した結果の固定体色)であり、そもそもよく言われる「一次オスの中にも雄相(TP)体色になるものもいる」というのは、多分この興奮色の事なのかもしれない。。。(^^;)

多分、普段はハレムのボスなど自分より強いオスの目を欺く、またはハレムのボスから抑制されて、メスの体色で過ごすのだけど、産卵時間になると興奮色となってメスに求愛しストーキング(ボスの女を寝取る)したり、ハレムのボスの産卵に横から入り込んでスニーキング(間男となって横からこっそり放精)したりするのだと思う。

まぁ~いずれにしてもこれは仮説なので、産卵時間帯の様子を見ないことには何とも言えない。
もう繁殖も盛んな時期ではないけど、何とかして産卵が見られないものだろうか。。。

産卵管が出てるヒトスジギンポ
産卵管が出てるヒトスジギンポ
このコガシラベラのハレムの近くに棲んでいるヒトスジギンポが何か変な動きをしていた。
いつもの巣穴から出ているので、近づくと別の穴に入るのだけど、スグに出てきて自分の巣穴に戻ろうとする。。。
帰ってきてからPCで見てみると、この子のお腹は大きくて、産卵管が出てる!!!

多分、僕は思い切り産卵の邪魔をしてしまったのかもしれない。。。
なぜなら帰り際に気づいたのだが、僕がこのメスを撮るために着底していた場所にもう1匹(多分オス)いたのだ!!

きっと、産卵しようとオスの巣穴に入ろうとしていたところに僕が来て、逃げたのだけど、自分の巣穴にも戻れずオロオロしていたのだと思う。。。す、スマン!!!(・_・;

産卵しているのかと思ったら。。。
産卵しているのかと思ったら。。。
カメラを構えて近づいたら水面に真っ直ぐ上がっていった。。。
カメラを構えて近づいたら水面に真っ直ぐ上がっていった。。。
エクジット間際にミズイカ(アオリイカ)2匹が、分離して転がっているサンゴの下に足を入れて何やら産卵らしき行動を行なっていたのだが、1匹だけでなく2匹が交互にそのような事をしていたので、おかしいな。。。と思い、そのサンゴを捲り上げてみると卵はなかった。
う~ん。。。こいつら何やってたんだろ???
餌になるような甲殻類や小魚などもいなかったし。。。

いつもはスグに逃げてしまってなかなか寄らせてくれない彼らも今日の2匹はメチャ寄らせてくれた。


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えっ?コガシラベラの雄相が雌相に!?

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 20.8℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 14:34-17:01
【潮まわり】 09:34 209cm 満潮 / 15:31 76cm 干潮 / 中潮(月齢:3.4)
【日の出・日の入】 日出07:13 日没17:25

今日は午後からエントリー。
昨日、スタッフが長期休暇に入ったので、今日から僕は毎日1人でダイビング。。。
今まではスタッフがいたので、実はかなり潜水時間をセーブしていて、だいたい100-120分くらいの潜水時間だったのだが、1人潜りになった途端、予想通り潜水時間に歯止めが効かなくなってる~!!(笑)

ヤクシマイワシの群がり
ヤクシマイワシの群がり
1ヶ月前くらいからエントリー口付近にヤクシマイワシ+α(メアジか何かの幼魚なども含む)が群れていたのだが、ここ3-4日でその数がもの凄く膨れ上がり、エントリー口付近を毎回埋め尽くしている。
昨日から透明度も良いので、こりゃワイドだな。。。とは思ったけど、今日は目的もあったため、ひとまず外へ出た。

コッカレルラスの喧嘩!
コッカレルラスの喧嘩!
今日の目的はコガシラベラの観察だったので、潮通しの良い鼻先に一気に移動する予定が途中で面白いものを見つけてしまって、立ち往生。。。(笑)
コッカレルラスのオス2匹が何やら一発触発のムード。。。
1匹のオスの周りを、もう1匹のオスがすべてのヒレを拡げてグルグル回ってる。
真ん中のオスはそれに合わせて真ん中でやっぱりグルグル回ってる。
真ん中のオスはヒレは閉じているのだけど、何かあったらスグにでも飛びかかりそうな感じ。。。

こりゃスグに喧嘩だ!!と感じ、もしかしたら噛み付き合いが見られるかも!!!と色めいた。
というのも、このコッカレルラスはよく噛み付き合いが見られる(らしい)オハグロベラの仲間なのだが、これまでそのような行動は見たことがなかった。
この種類は噛み付き合いはしないのかな。。。とは諦めていたけど、今日はかなり緊迫状態だったので、ちょっと期待しちまった。。。(笑)

30分くらい観察していたけど、結局、噛み付くどころか、接触もないまま、真ん中のオスが勝ってしまった。。。(・_・;
勝敗のキーとなるのは大きさよりも体色の派手さのような気がする。
仕切りにヒレを拡げていた負けた方のオスは、自分を大きくは見せていたけど、色合いがちょっと地味過ぎ。。。対する勝った方のオスは最初から最後まで顔のあたりは黄色く染まり、何本も縞が出ていて、いつもは地味なベラなのに、今日はギンギンだった。(笑)

負けた方のオスはそそくさと逃げていった。。。

その後、急いで鼻先へ。。。

2008年発行の「日本の海水魚 (山溪ハンディ図鑑)」くらいから、ベラの仲間とブダイの仲間に関しては雄と雌ははっきり表記せず、「雄相」、「雌相」と言うようになってきた。
それはこれらの仲間がメスで産まれてオスに性転換する二次オスと産まれながらのオスである一次オスがいる魚が多く、一次オスに関しては最初は見た目がまったくメスと同じだったりするし、二次オスも非繁殖期はメスの体色でいたりするので、外見では雌雄の区別がつかないのだ。
派手な体色を表す「オス」は分かるにしても、「メス」はまず外見では分からない。
なので、”オスのような外見”という意味で「雄相」、”メスのような外見”という意味で「雌相」と言っているわけだ。
つまり、生殖上のオス・メスを言っているわけではないのだ。

これは僕ら現地ガイドがそのホームグラウンドの図鑑を出すのであれば、行動から雌雄はだいたい個体レベルで分かっているので、はっきり図鑑に「雄」、「雌」と書けるのだが、各地で写真を撮り歩き、あとで現物ではなく”写真”を見ながら整理する場合は、「雄相」、「雌相」とするしかないのだ。

そんな感じで雌雄を体色からは判断できない種類もベラには多い。
特にニシキベラ属の魚はその傾向が強いのだが、そんな中でもコガシラベラはオスの体色が非繁殖期でも褪めないので、少なくとも二次オスは体色で判断できると思っていたのだが、一昨晩、大先輩のガイドさんと電話で話をしていて、「コガシラベラもオスの体色からメスの体色にコロコロ変わるよ」と聞き、そんなハズはないと思いつつ、早速、確認してみる事にしたのだ。

僕のホームグラウンド・一湊タンク下ではコガシラベラのペア産卵は見られるのだが、群れ産卵は見たことがない。
コガシラベラの群れ産卵はもう少し沖の方のポイントでは盛んにやっているのだが、なぜかここでは見たことがないのだ。

この辺のボス14cm
この辺のボス14cm
この辺の2番手オス12cm
この辺の2番手オス12cm
ここには大きなオスが二匹いて、一匹は体格も大きく、体色も濃い。
もう一匹はやや体色が薄いけど、体はそれなりに大きい。
最初はこの二匹をずっと一時間くらい追っていたのだが、体色はまったく変わらない。。。
この時間は産卵時間帯ではないので、興奮色(もっと体色が濃くなる)も出していないし、通常時の体色になると思うのだが、体色は変わる気配もない。
いや~やっぱりコガシラベラのオス(二次オス)は体色は変わらないよ~と思いつつ、ふと視界に入った一見メスっぽい子の体色が何か変だ。。。(・_・;

しばらくそいつを追ってみると、たまに体色が濃くなる時があるのだが、その時の体色がオスに近い色なのだ。
すぐに褪めてしまうのでなかなかその体色を写真に撮れないのだが、多分、この事を言っているのかもしれない。。。
そこからはずっと、この変な体色のオス?(メス?)を追い続けた。
下2枚は同一個体です。

コガシラベラのおかま11cm
コガシラベラのおかま11cm
メスに成り切ってるおかまちゃん11cm
メスに成り切ってるおかまちゃん11cm

しかし、追いかけ始めてからはなかなかオスの体色にはならなくなってしまい、確実に証拠を押さえることはできなかった。。。(ーー;)
これは推測なのだが、体色が雄相から雌相へ、雌相から雄相へとコロコロ変わるのは一次オスだけ(しかも単なる興奮色)なのではないのだろうか?
もしくは二次オスから性転換を抑制されているメスか。。。

いずれにしても完全な二次オスは体色は(雌相には)変わらないと思うのだけど、これはちょっと産卵時間帯(つまり興奮状態の時)に見てみないと何とも言えないな。。。と思った。
明日はちょっとコガシラベラの産卵狙いかな。。。!!

成魚雌相だけどサイズは幼魚!3cm
成魚雌相だけどサイズは幼魚!3cm
コガシラベラのメス11cm
コガシラベラのメス11cm
途中でこんな子にも出会った。
サイズは幼魚サイズ(しかも周囲の幼魚よりも一段と小さい)なのに、完全なメス体色の子!!
追い立てたりしても、全然体色は褪めない。(右側の写真の一番下の子)
一番上の典型的な幼魚(こちらは4cmくらい)と比較して欲しい。。。

成魚メスでさえも追い立てたり、通常時の体色は幼魚体色に近い色になったりするのに。。。(左側の写真)


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まだまだ繁殖期のベラ多し。。。

【ポイント】 吉田/一湊タンク下No.1
【水温】 21.8℃/21.8℃
【透明度】 30m
【海況】 やや時化気味
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 9:05-10:21/11:27-13:09
【潮まわり】 08:20 209cm 満潮 / 14:02 98cm 干潮 / 中潮(月齢:16.9)
【日の出・日の入】 日出07:04 日没17:17

ベラKさんの最終日。
ようやく北西の風がおさまり、今日はそれなりに海は凪ぎた。
一番ベラKさんをお連れしたかった吉田も今日は何とか入ることができた。(そうはいっても、ここはまだやや時化気味)
透明度もグーンと上がって30m近い視界だ。

吉田は何の変哲もない広い台地で、時期になると海藻が覆い茂り、徐々に勾配が下がる緩い傾斜地だ。
いろいろなベラがここにはいるのだが、「屋久島ならでは」とも言えるようなベラ類も多い。

ニューギニアベラは屋久島だとたいていどこのポイントでも見られ、そのほとんどはしっかりとしたハレムを形成しているため、産卵も見られる。
すでに繁殖期ではないので、興奮色などはなかなか見られないが、ヒレをバシッと開いたオスが撮れてKさんも満足したようだった。

このポイント一番の「屋久島ならでは」ベラはウスバノドグロベラだ。
今現在、国内では確実に見られる場所は皆無と聞いている。
屋久島でも見られるのは今現在はこの吉田だけで、大きなオスを中心とする十数匹のハレムがあって、やはりここで産卵も見られる。

ここには前もKさんを連れてきたことがあったので、ウスバノドグロベラにカメラを向ける事ないのだが、割と小さな若魚がいたので一応数枚シャッターを切ってくれた。(笑)
不思議なことに、これよりも小さな幼魚が全然見つからない!
何か他の魚と勘違いしているのかな。。。(・_・;

ニューギニアベラのオス
ニューギニアベラのオス
ウスバノドグロベラの若魚
ウスバノドグロベラの若魚

最後の1本はKさんと相談して一湊タンク下に戻り、砕波帯でのキヌベラ狙い。
それとトモシビイトヒキベラのヒレ全開だ。

トモシビイトヒキベラも屋久島には多いベラで、ハレムも各ポイントにあって、繁殖期(初夏)だったらヒレ全開は結構、普通に撮れる。
しかし、なぜかKさんのベラ・ファイルのトモシビイトヒキベラのオス写真は元気のない子。。。
多分、たまたま時期が悪かったのだろうが、もうすぐ出版だったら、もう間に合わないだろうと僕もKさんも思っていたのだが、運良く求愛(威嚇??(^_^;))してた!

水深1-2mの砕波帯を縦横無尽に動き回るキヌベラは、その生息環境と動きの速さ、大きさ(1m近い)で撮影難易度は超上級。
しかし産卵間近なのか、同じような場所をずっとウロウロしていた上に、僕とスタッフが両端をブロックしていたので、何とか近くで撮影することができた。

この2種に関してはKさんもかなり満足していたので、僕もちょっと嬉しかった。(^^)

トモシビイトヒキベラのオス
トモシビイトヒキベラのオス
キヌベラのオス
キヌベラのオス

帰りに様々なベラの求愛や産卵を見かけた。
ムシベラ、ホンソメワケベラ、セジロノドグロベラ、コガシラベラ(ペア産卵)、まだまだ様々なベラ類が繁殖しているようだ。

Kさんのリクエストの中にはホホスジモチノウオの老成魚も入っていたのだが、このベラっていったいどれくらいの大きさまで成長するのか知らないため、どれが老成なのかよく分からない。。。(^_^;)
このベラ自体は屋久島でも沢山見られ繁殖もしているのだが、下記写真の子くらいが最大サイズ(30-40cm)だ。
最大どれくらいのサイズになるのだろうか。。。教えて!南の島のエライ人!(笑)

下右は和名のないモチノウオ属のベラ。
英名では「スレンダーマオリーラス」と呼ばれているのだが、この子も屋久島ではよく見かけるベラだ。
そうは言っても、サイズはせいぜい10cmくらいまで。
多分、若魚のステージで、流れモノなのだと思う。
有効分布ではないのだと思う。
これも最大どれくらいのサイズになるのだろうか。。。教えて!南の島のエライ人!(笑)

ホホスジモチノウオの成魚
ホホスジモチノウオの成魚
スレンダーマオリーラス
スレンダーマオリーラス

ミツバモチノウオの若魚
ミツバモチノウオの若魚
さて、リクエスト・リストに載っている屋久島での撮影が可能な普通種の中で、最後まで残っってしまったのがミツバモチノウオの老成魚だ。(笑)
結局、今日は会えず、仕方なく若魚やメスのステージなどを何枚か撮ってもらいお茶を濁す。。。(^_^;)

さてKさんのベラ図鑑がメチャクチャ楽しみだ!(^^)


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