カテゴリー: 一湊タンク下No.1

今日はのんびり。。。とか言っていたのに。

【ポイント】 横瀬/一湊タンク下No.1
【水温】 24.6℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潮まわり】 06:31 79cm 干潮 / 13:40 180cm 満潮 / 小潮(月齢:7.9)
【日の出・日の入】 日出06:42 日没17:22

今日も常連さん2人と”ガイド”とは言い難い2本。(笑)
昨日がかなりハードな2本だったので、今日はのんびり。。。とか言っていたのだが、何だかんだ言って1本目はそれなりに泳ぐ横瀬へ。。。

まだ風邪は完璧に治ってはいないようで、2本とも耳抜きはつらいし、エクジット後は頭痛に悩まされるしで超辛かった~(^。^;)

フジイロサンゴアマダイ
写真提供:Gejimaさん
横瀬の深場にはまだフジイロサンゴアマダイのペアが元気に泳いでいた。
夏場に比べるとやや警戒心が強くなったような気もするけど。。。

この場所にフジイロサンゴアマダイが出てかれこれ2年が経とうとしているのだが、実はまだ僕自身は写真を持っていなかった。
で、今日は常連さんがゲストという事もあり、カメラを持って行ったんだけど、何かあまり良い写真は撮れなかった。。。(-o-;
またカメラを持っている時に横瀬に行く機会はあるかなぁ。。。

ズグロダテハゼ
写真提供:Gejimaさん
 
ヤノダテハゼ
写真提供:Gejimaさん
 横瀬の深場で優占するダテハゼはズグロダテハゼとヤノダテハゼだ。
ヤノダテハゼは通常、ホバーリングしている事が多いのだが、近づくとスグに着底してしまう。
フジイロサンゴアマダイ同様、こうした魚がいるポイントはプライベートで潜ることはあまりないため、この2種も実は未だに僕は写真がなかったりする。。。

オヨギトラギス
写真提供:Gejimaさん
今日のリクエストはこれ。
オヨギトラギスだ。
屋久島では-30m以深で普通に見られる魚なのだが、不思議とホームグラウンドの一湊タンク下ではめったに見かけない。
ここ横瀬は非常に多くて、写真のようなオス以外にも地味なメスや幼魚も多く見られる。

普段は中層に浮いたり、泳いだりしているのだが、近づくと写真のように着底してしまう。
泳いでいる(浮いている)ところを押さえるのはなかなか難しいのだ。

ロープに着く卵
ロープに着く卵
2本目はビーチからのんびりダイビング。。。
リクエスト通り、-12mの砂地でヤツシハゼの仲間を探しながら2時間ダラダラ。。。(笑)
僕は先日見つけたロープに着くオオガラスハゼ(仮)の卵の大きさや産み方を正確に比べるため、11/3の調査(⇒ガラスハゼ、卵と産み方を比較 | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –)と同じ距離、同じ倍率で撮ってみた。

ついでに比較のために11/3に撮った各所の卵の写真も下に貼っておく。
オオガラスハゼはかなり体が大きいにも関わらず、卵の大きさは写真では他のガラスハゼとあまり変わらないようだ。
むしろ現場で肉眼で見る限りは小さく感じたくらい。

卵の密度はムチカラマツに産む種類に近い感じで結構ビッシリ産み着けているのが分かる。
ただし、1回に産む量は少ないかも。。。

ムチカラマツに着く卵
ムチカラマツに着く卵
リュウキュウミゾヤギに着く卵
リュウキュウミゾヤギに着く卵
リュウキュウミゾヤギに着く卵2
リュウキュウミゾヤギに着く卵2
エダムチヤギに着く卵
エダムチヤギに着く卵
 


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4日ぶりの海!

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.3
【水温】 24.8℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潮まわり】 11:30 189cm 満潮 / 17:18 125cm 干潮 / 小潮(月齢:5.9)
【日の出・日の入】 日出06:41 日没17:23

実に4日ぶりの海だった。
その後、思い切り風邪をひいてしまい、ずっと寝込んでた。。。
若い頃は一晩寝れば治っていたのに、最近は全然ダメ。。。
ようやく熱も下がったので、久しぶりにガイドで海に出た。

ゲストは大阪からのカップルさん。
リクエストはウミガメとゼロ戦。

昨日までは時化ていた海も凪ぎ、リクエストは難なくこなせて透明度もかなり良かったんだけど、水温が下がっている事を実感。
とうとう24℃台に入った。。。(-o-;

それでも魚の動きは活発だ。
10:30頃にはオトメベラの激しい連続産卵が見られ、捕食なんかも活発だった。


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久しぶりの登場!ハクセンタマガシラ

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 25.5℃
【透明度】 30m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潮まわり】 07:38 237cm 満潮 / 13:29 87cm 干潮 / 大潮(月齢:0.9)
【日の出・日の入】 日出06:37 日没17:26

またまた風邪をひいてしまった。。。(-o-;
今年、何回目だろ。。。
いつも1人で潜るときは14Lタンクで潜るのだが、今日はあまり長潜りは避けようと12Lタンクにした。
なのに、結局、ずっと浅場にいたので潜水時間はいつもと変わらず。。。(笑)

今日は浅場のオオガラスハゼ(?)の卵を確認しようとエントリー後スグに、エントリーロープへ。

ハクセンタマガシラ
ハクセンタマガシラ
途中で見慣れないタマガシラの仲間(イトヨリダイ科の魚)がいたので、これを撮りまくった。
この場所はタマガシラの仲間が多く、過去にスリーラインド・モノクル・ブリーム(Three-lined monocle bream)が出たりした場所。(⇒ずっといる外国人。。。順調に成長(^O^) | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –

今回も外国人かな?とか思ったけど、これってハクセンタマガシラじゃん。。。(ーー;)
ハクセン(白線)が明確じゃないから最初は気がつかなかった。
ハクセンタマガシラは久々の記録。
前に見たのは屋久島に来た当初で、当時はもう少し数がいたような気もするのだが。。。

オオガラスハゼと卵
オオガラスハゼと卵
浅場には2本のエントリーロープがあって、2本をじっくり下から上まで見てみたのだが、卵らしきものは見当たらなかった。
正確には卵っぽいものを1ヶ所見つけたので、これは沢山撮っておいたのだが、帰ってからPCで拡大して確認してみると、小さな群体ボヤだった。(^^;)

しかし、何気に撮った1枚に卵の粒みたいなものが沢山着いている1枚を発見した!
ロープの溝に何ヶ所かポツポツと小さな透明な卵が着いているのが分かるだろうか?
うぉ~これだったのか。。。
オオガラスハゼは体も大きいのでもっと大きな卵を想像していたのだが、小さっ!
しかも、パッチの大きさも小さい。
肉眼では気づかなかったくらいなので、相当小さかったのだろう。。。

次回はこれを最短で撮って、一昨日調べた他のガラスハゼの卵と比べてみよう。。。

セボシウミタケハゼ
セボシウミタケハゼ
同じロープにはセボシウミタケハゼも沢山着いていた。
これも同様に卵を探してみたけど、見つからない。。。

もし、オオガラスハゼと同じような環境に産み着けるとしたら、その卵がどっちの卵なのかはたして見分けはつくのだろうか。。。?(-o-;
ただ、オオガラスハゼはロープの上部(-5m付近)、セボシウミタケハゼはロープの下部(-10m付近)にそれぞれ棲み分けているような感じもする。
要らぬ心配かもしれない。。。


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子供を喰らうオオガラスハゼ!!

【ポイント】 元浦/一湊タンク下No.2
【水温】 25.1℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潮まわり】 06:10 231cm 満潮 / 12:10 75cm 干潮 / 17:52 231cm 満潮 / 大潮(月齢:28.3)
【日の出・日の入】 日出06:35 日没17:27

今日も午前中に体験ダイビングをやって、午後から調査という名の「お遊びタイム」♪(^_^)

ヤシャハゼとコトブキテッポウエビ
ヤシャハゼとコトブキテッポウエビ
エントリーするなり、昨日見つけたヤシャハゼの元へ一目散で飛んでった。(笑)
でも、見つけるまでかなりの時間がかかってしまった~!!(ーー;)
縦位置でいろいろ撮ってみたんだけど、何か普通過ぎる。。。
今度はテッポウエビ絡みで狙ってみようかな。
いや~綺麗なハゼだなぁ。。。

クリーニングされるイチモンジブダイ
クリーニングされるイチモンジブダイ
一気に浅場に帰ってきたんだけど、浅場は結構ワサワサとざわついていた。
16:30も過ぎているというのに、通常、午前中に見る事が多いクギベラが産卵していたり、ナメラヤッコやルリヤッコ、アカハラヤッコなんかはもう求愛が始まりそうな勢い。
興奮気味の魚も多い。
流れてくるプランクトンを捕食する魚も沢山中層に舞っていた。

アザミカワハギのオス
アザミカワハギのオス
アザミカワハギのメス
アザミカワハギのメス


そんな中にアザミカワハギのペアがいた。
アザミカワハギはもともとこの一湊タンク下では見られない魚だったのだが、今年に入って浅場に数匹見られるようになった。
いつもは無視してしまう地味な体色も、今日はペアで真っ白くなっていて目を引いた。
追いかけるとペアは散り散りになり、体色もいつもの地味な茶色に戻ってしまった。。。(-o-;

子供を食べるオオガラスハゼ
子供を食べるオオガラスハゼ
一湊タンク下にはブイが2つあって、両方のブイのロープにはもう1種、これまで沖の方で見てきたガラスハゼとは別の種類だと思われる連中が沢山着いている。
他のガラスハゼは見分けがなかなか難しいが、ここに着く種類は図鑑の記述そのままに見るとオオガラスハゼだとおもっているのだが、他のガラスハゼに比べて圧倒的に体が大きく、一湊タンク下ではこの人工物のロープにしか着かないのが特徴だ。

きっと卵は大きいのだろうのだろうなぁ。。。と思ってしばらく探してみたけど、エア切れで時間切れ。。。
1匹、何かをくわえている子がいたので、見てみるとガラスハゼの幼魚を喰っていた!!
同じ種類の幼魚だろうか。。。?
うわぁ。。。無残。。。


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お~!!ヤシャハゼ!!何と屋久島初記録なのだ!(^^;)

【ポイント】 元浦/一湊タンク下No.2
【水温】 25.4℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潮まわり】 05:22 221cm 満潮 / 11:27 73cm 干潮 / 17:16 224cm 満潮 / 中潮(月齢:27.3)
【日の出・日の入】 日出06:34 日没17:28

今日も午前中は体験ダイビング。
午後から1人でタンク下へ。
ガラスハゼの産卵を見たいので午前中に入りたいのだが、なかなか入らせてもらえない。。。(^。^;)

というわけで、今日は最初からガラスハゼは諦め、沖のイトヒキの里へ。
ピンテールフェアリーラスの婚姻色狙いで14:40頃エントリー。
だいたい14:30-15:00ぐらいの間にやつらは産卵するのだが、今日はオスの姿が見当たらない。。。
ツキノワイトヒキベラやクジャクベラは沢山いて求愛も見られたが、ピンテールの求愛はまったく見れず。

屋久島初記録のヤシャハゼ
屋久島初記録のヤシャハゼ
諦めて水底をウダウダしていたのだが、そろそろ浮上し始めないとヤバイかな。。。という時にとんでもない魚に出会ってしまった!!
ヤシャハゼ!!
ヤシャハゼで騒ぐなと言われそうだけど、実は屋久島では初記録!!
この7-8年、散々、探しまくっていたのだが、いっこうに見つからず。。。
他店のスタッフから今回と同じ場所で見たという話は聞いていたのだが、その後も通ってみたけど見つからず。。。
何か他の魚と間違えているんじゃないの。。。ぐらいの事を思っていたのだが(笑)、す、すみません。。。確かにヤシャハゼでした。。。(^。^;)

ヤシャハゼは北は伊豆から沖縄までどこでも見られるので、屋久島にも当然いると思っている人が多いかもしれないけど、意外に着きそうで着かない魚は多いのだ。
ヤシャハゼはその代表格。
ところ変われば、である。

ヤシャハゼは同じように古巣の八丈島でも何故か見られないので、実は屋久島初記録どころか他の海はまったく知らない僕自身が初見だったりする。。。(笑)
いや、いや、いや。。。マジで超感激なんですけど。。。(^^;)
写真でしか見た事がなかった派手な魚を実際に、しかも自分の海(ホームグラウンド)で見れた感激は久しぶりかも。。。

長い背ビレを失ったヒレナガネジリンボウ
長い背ビレを失ったヒレナガネジリンボウ
この場所はやはり屋久島では珍しいヒレナガネジリンボウが何匹か見られる場所だ。
ヤシャハゼに興奮してしまい、スグに引っ込めてしまったのだが、待っている間、付近を見渡すとヒレの短いネジリンボウが目に入った。
思わず「お~!!!ネジリンボウ!!!!」とまたまた大興奮!!!
いや~今日は一気に2種が初記録だなぁ~とホクホク顔で帰ったのだが、帰ってからPCで写真を見て唖然。。。
これってヒレナガネジリンボウじゃん。。。(・_・;
単に長い背ビレが折れてしまっただけの子だったようだ。。。

実はネジリンボウも僕は実際に見た事がない魚だったりする。(笑)
ヒレが長くないから単純にネジリンボウだと思ってしまった。(-o-;


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ガラスハゼ、卵と産み方を比較

【ポイント】 元浦/一湊タンク下No.2
【水温】 25.5℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潮まわり】 10:38 73cm 干潮 / 16:39 215cm 満潮 / 中潮(月齢:26.3)
【日の出・日の入】 日出06:33 日没17:29

午前中は元浦で体験ダイビング。
最近は午前中のこの時間帯、思い切り潮が引いているので浅場に魚がたまって、あまり沖に出なくてもフィッシュウォッチングが楽しめて助かる。(^_^)
外は20-21℃とやや肌寒いが水中はまだ26℃くらいはあって、まだまだ快適な体験ダイビングだ。

午後からは1人でカメラを持って一湊タンク下へ。。。
2日間ばかり間が空いてしまったが、まだガラスハゼの観察に行った。

ガラスハゼは種類によって卵の大きさや卵の産み方(密集度やパッチの作り方)が違うのでは?という仮説を持っている。
しかし、実際に比較したことはなく、単に目視で見たときのカンでしかない。。。(笑)
で、今日は卵の大きさを正確に比べるため、各所の卵を同じ距離、同じ倍率で撮ってみた。

【ムチカラマツに着くガラスハゼ(水深-25m)】

ムチカラマツに着く卵
ムチカラマツに着く卵
ムチカラマツに着くガラスハゼ
ムチカラマツに着くガラスハゼ
まずムチカラマツに棲むガラスハゼは明らかに他の宿主に着く連中とは形やいわゆる”顔”が違うので、容易に見分けがつく。
何か肉厚で顔も怖いし無骨な感じのするガラスハゼなので。。。(笑)
このガラスハゼの卵は現場で見ると他の宿主に着く卵と比べてかなり大きく、肉厚に見えるのだが、実際に写真などで比べてみるとその”大きさの差”はあまりよく分からなかった。。。(^^;)
ただ、産み方にはかなり特徴がある。

まず1回に産む量がハンパない!
産卵日別にパッチを作っているかどうかは未確認なのだが、これまで様々なムチカラマツに着く卵を見ている分にはある日一気にハッチアウトして、その場所から卵がまったく無くなったという事が何回かあったので多分1回に大量に産んでいる事が想像される。。。
また産むときは卵を完全に密集させるようで、卵と卵の間にはまったく隙間はなく、これは次から続く他のガラスハゼたちとは明らかに違うのだ。

【リュウキュウミゾヤギに着くガラスハゼ・その1(水深-20m)】

リュウキュウミゾヤギに着く卵
リュウキュウミゾヤギに着く卵
リュウキュウミゾヤギに着くガラスハゼ
リュウキュウミゾヤギに着くガラスハゼ
ムチカラマツに着くガラスハゼとは別に一湊タンク下で最もよく見られるのが、極太リュウキュウミゾヤギに着く連中だ。
宿主が極太だからか、前者のガラスハゼのように卵が周りを完全に取り囲んで産み着けられたりする事はなく、宿主の一部にこのような卵のパッチがつくられる。
しかし、前者のガラスハゼのように卵の密度はあまり濃くなく、スカスカに産み着けられているような印象がある。
それから、一応、産卵日別にパッチは作られてはいるようだ。

【リュウキュウミゾヤギに着くガラスハゼ・その2(水深-15m)】

リュウキュウミゾヤギに着く卵2
リュウキュウミゾヤギに着く卵2
リュウキュウミゾヤギに着くガラスハゼ1
リュウキュウミゾヤギに着くガラスハゼ1
そもそも僕のヤギ類の同定が合っているのかどうなのか怪しいのだが(笑)、一湊タンク下には上のリュウキュウミゾヤギよりもぐっと細いミゾヤギが何本か見られる。
多分、リュウキュウミゾヤギの若い個体だと思うのだけど。。。(・_・;

ここに着いているガラスハゼは前者と多分同じ種類だと思うのだが、上の前者と比べ卵の密集度などに違いを感じている。
卵はヤギが1周埋まるくらいにビッシリ産み着けるのだ。
多分、ヤギが細いからだとは思うのだけど。。。

ちなみにムチカラマツに着くガラスハゼは大抵ペアで着くが、リュウキュウミゾヤギの場合は複数匹で着くのも特徴だ

リュウキュウミゾヤギに着くガラスハゼ2
リュウキュウミゾヤギに着くガラスハゼ2
リュウキュウミゾヤギに着くガラスハゼたちは、全部同じ種類なのか、それとも2-3種類が混じっているのか、外見からはまったく分からない。。。
図鑑などを見ると褐色横帯が背ビレの起点を越えるとか、背中に横帯が6本あるとか、そんな感じで識別点が書かれているのだが、これって識別点としてはかなり厳しい気がする。。。(-o-;

写真は同じリュウキュウミゾヤギに着いていた子なのだけど、こんな風に横帯がハッキリしない子は沢山いて、横帯では識別できないのだ。。。(ーー;)
産卵に参加している成魚の大きさも様々だし。。。(差がありすぎる!!)

【エダムチヤギに着くガラスハゼ(水深-30m)】

エダムチヤギに着く卵
エダムチヤギに着く卵
エダムチヤギに着くガラスハゼ
エダムチヤギに着くガラスハゼ
最後に一湊タンク下のエダムチヤギに着くガラスハゼたちは前の2種とは直感で別の種類だと以前から思っていた。
まず繁殖可能な成魚の大きさがリュウキュウミゾヤギに着く連中と比べると極端に小さいのだ。
最近になってその卵や産み方、また彼らのコミュニティの形態も見るようになり、その考えはいっそう強くなった。
リュウキュウミゾヤギに着く連中のそれとは違いを感じる。

エダムチヤギは超細いにもかかわらず、1回の産卵は先のリュウキュウミゾヤギに産んだ卵のように1周取り囲むように産むのではなく、縦方向に長く産み着けているような気がする。
一応、産卵日ごとにパッチは作っているようだが、密度は薄い。

とりあえず、途中経過。。。(^^;)


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水温が下がり、サンゴがまた復活傾向。

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.2
【水温】 25.9℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潮まわり】 09:39 73cm 干潮 / 15:58 204cm 満潮 / 若潮(月齢:25.3)
【日の出・日の入】 日出06:33 日没17:30

いつも同じところで見られるアオウミガメ
FUJI FinePix F30 f2.8 1/60 iso100
ファンダイビングだけど、今日もマンツーマンだ。
北西の風で一湊湾内の海況はあまり良くないと予想していたが、それほど悪くはなかった。
沖に出ればそれなりにクリアーだったし、ウネリもそれほど入ってはいなかった。
直前に来島を打診してきた常連Sさん、申し訳ない。。。(^^;;
今日は午前中に2本のペースで潜った。

今日のゲストは何とドライスーツ着用!!
今季初ドライのゲストだ。。。
伊豆で潜る事が多いからとはいえ、ドライっすか。。。(^。^;)

白化から復活しつつあるテーブルサンゴ
白化から復活しつつあるテーブルサンゴ
まだドライの水温ではないと思うのだけど、それでも水温は25-26℃まで下がり、夏季は元気がなかった一湊タンク下のサンゴはまた元に戻りつつある。
-10m付近にあるミドリイシサンゴの仲間は夏場、縁に沿って帯状に白くなっていたのだが(⇒テーブルサンゴが白化気味。。。 | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –)、これもだいぶ元に戻ってきた。

成長が早いウスサザナミサンゴ
成長が早いウスサザナミサンゴ
そんな中でも環境や水温の変化には比較的強く、高水温の時でもとても元気だったサンゴにウスサザナミサンゴという種類がある。
このサンゴは本当に成長が早くて、1年半前はただの平地だった場所にあった小さなウスサザナミサンゴの群体が今年一気に成長して、いつのまにか立派な群落になりつつある。

実は数年前までこの場所にはウスサザナミサンゴの大きな群落があったのだが、4-5年ぐらい前に一晩で一気に消えた場所。
ここに昨年、別の場所で崩れたウスサザナミサンゴの切片をいくつかここにばら撒いておいたのだが、これが見事に成長したようだ。
たった1年半でここまで大きくなるとは。。。(・_・;

もう1-2年も経てば、4-5年前の状態に戻りそうだ。


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まずはムチヤギの仲間とミゾヤギの仲間を識別。。。(^^;;

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 26.4℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ、海は青い!
【天候】 くもり
【潮まわり】 07:00 67cm 干潮 / 14:06 188cm 満潮 / 小潮(月齢:23.3)
【日の出・日の入】 日出06:31 日没17:31

今週末は台風の影響を心配してゲストの来島を止めてしまったのだが、これは完全に読み間違いだった。。。
台風通過後の返しの北西は全然強くなく、台風通過翌日の今日の一湊湾内は完全な凪ぎっ!
おまけにまたまた黒潮が接岸しているのか、水温は高めで海は青いっ!
今週末、来島予定だったゲストの皆さん、すみません。。。(ーー;)

というわけで今日も1人でガラスハゼの観察へ。
なんとかエダムチヤギに着くガラスハゼの産卵をもう一度撮りたくて、今日は午前中にエントリー。

エダムチヤギにつくガラスハゼ
エダムチヤギにつくガラスハゼ

ここのガラスハゼの産卵を撮りたいのは何故かというと、まずバックのヤギが赤く、ポリプは白く美しいのだ。
またここに着く小型のガラスハゼは他のガラスハゼと比べて、メスのお腹が透明で卵が透けてよく見えるのがいい。。。
写真栄えする種類なのだ。
しかし、今日も見れず。。。

お腹に未成熟の卵を抱えたメスはいたのだが、産卵する気配はまったくなかった。(ーー;)

今日も何本も枝分かれしている各枝の最上部はどれもポリプが閉じていて、そこにそれぞれ1匹づつガラスハゼが写真のように逆さまに着いていた。
各枝の下部は綺麗な白いポリプが咲いていて美しい。
やっぱり、卵が着いているのは今日も1本だけ。
他の枝のガラスハゼをよく見ると、お腹に卵を持っている子もいるので、産卵のときだけオスの枝に移るのかもしれない。
ちなみに卵が着いている枝はこの中で最も高く長い1本なのが面白い。。。(オスが最も潮通しが良く条件のいい1本を選択している可能性。。。??)
産卵床がある1本のみオスであとはすべてメスという線も。。。(だとしたらハーレムを形成していることになる)

ムチカラマツに産卵中のガラスハゼのペア
ムチカラマツに産卵中のガラスハゼのペア

エダムチヤギのガラスハゼは結局ダメだったが、帰りに-25m付近のムチカラマツに着くペアが産卵していた。
このムチカラマツに着くのもやっぱり厳つい顔をした種類で、やっぱりペアで着いていた。
この種類の産卵は10月中旬で終わったと思っていたのだが(-15m前後の連中はすでに一斉に産卵を終えいなくなってしまったので。。。)、まだやっていたのだ。
近づいて1枚シャッターを切るとスグに産卵を止めてしまったので長く観察はできなかったのだが、やっぱり卵の1粒1粒は大きく感じ、密に産んでいる気がする。
産卵床はムチカラマツの場合は最上部ではなく、いつも中間ぐらいである場合が多い。
(ただ最上部ではなくても、しなって曲がった枝の最も高い部分(場所的には真ん中)に産んでいる可能性もある)
これも前記のエダムチヤギに着く種類(最上部に産卵床)との大きな違いだ。
被写体的にはバックのムチカラマツは地味だし、メスのお腹は透明ではないのでお腹の卵が見えないのが撮影意欲を失わせる。。。(笑)

ところで。。。
最初はガラスハゼは種類によって卵の産み方や卵のサイズによって見分けられるのでは?というところから始めたのだが、よくよく考えると宿主によって(環境によって)それらが変わる可能性も考えないとならないと思い始めていた。
それには宿主のヤギ類もしっかり識別しておく必要があると考えた。
これは種類の正確な同定は間違っていたとしても、自分の中で「これとこれは同じ種類のヤギ、これとこれは違う種類のヤギ」という事が分かればいい。

屋久島の一湊タンク下というポイントで見られるガラスハゼが棲む主な宿主(環境)は、下の表の8つが考えられる。
卵の産み方や場所などは現時点での感想。
もう少し調査が必要。。。

種類 卵の大きさ 卵の産み方 卵の産み分け 卵の場所 ガラスハゼの数 ガラスハゼの大きさ
ムチヤギ 疎ら ペア?
エダムチヤギ 極小 疎ら なし 最上部 複数
リュウキュウミゾヤギ 極小 疎ら なし 中~上 複数
ミゾヤギ あり 中~上 ペア
ムチカラマツ1(太・緑) なし? 真ん中 ペア
ムチカラマツ2(細・茶) あり ペア
鉄の棒 複数
ロープ 複数 巨大

今日はポリプを開いている種類が多かったので、まとめてそれを撮ってきた。
そして整理。。。

エダムチヤギ
エダムチヤギ
リュウキュウミゾヤギ
リュウキュウミゾヤギ
ムチヤギ
ムチヤギ
ミゾヤギ
ミゾヤギ
ムチカラマツ1
ムチカラマツ1
ムチカラマツ2
ムチカラマツ2

この辺の種名は合っているかどうかは分からないけど、多分、識別はできていると思うんだけど。。。(^^;;
ムチカラマツは何か2パターン(ポリプも地の色も茶色くて細い種類&ポリプは白くて地の色は緑っぽいやや太い種類)見られるので、僕の中では別けてみた。

「ムチカラマツ1」は先月産卵が終わったガラスハゼの産卵床周辺なのだが、ガラスハゼが殺したポリプは眼に見えて修復されつつある。
前回の写真(10/28)と比べると一目瞭然だ。
たった3日でここまで修復されてしまうのだった。。。(・_・;
本当に凄いなぁ。。。
生物の自己修復力は人間が思っている以上かもしれない。。。


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今日もガラスハゼ。。。(^。^;)

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 26.2℃
【透明度】 15m
【海況】 概ね凪ぎ
【天候】 くもり
【潮まわり】 05:39 55cm 干潮 / 12:45 187cm 満潮 / 18:30 130cm 干潮 / 小潮(月齢:22.3)
【日の出・日の入】 日出06:30 日没17:32

結局、今回の台風は何だったんだろうか。。。
今日も一湊界隈の海は凪ぎ。
浅場こそやや濁りがあるけど、沖はそれなりに見える。
今週末は台風一過後の返しの北西がそれなりに強く吹いて一湊湾内も時化ると踏んで、ゲスト2人の来島を止めたのだが、何かその必要はなかったのかも。。。(・_・;

今日も1人で午後から一湊タンク下へ。
相変わらずガラスハゼの産卵行動調査。

エダムチヤギに着くガラスハゼの卵
エダムチヤギに着くガラスハゼの卵
昨日見た産卵中のガラスハゼのメスのお腹に粒々の卵が沢山詰まっているのを見て、これをもう一度接写したいと考えた。
昨日は何か納得できる1枚が撮れなかったのだ。。。

エントリーは14:36。
一気に15分くらい泳いで昨日の産卵の舞台、沖のエダムチヤギまで飛んだ。
30分くらい粘ったけど、結局産卵はしなかった。。。(-o-;
なんてこったい。。。やっぱり午前中~正午くらいまでが産卵時間なのだろうか。。。

エダムチヤギは根元から7-8本に分岐しているのだが、最も長いもの1本だけに沢山卵が着いていた。
これは昨日、産卵を見た産卵床で、昨日以上に卵が着いていた。
どうもあのあとも産卵は続いていたらしい。

このエダムチヤギに着く連中は産卵床をよく見ると写真のようにかなりまばらに、そしてランダムに場所を変えて産んでいるのが分かる。
昨日、ミゾヤギで観察したキレイに上から順番にパッチを作っていく連中とは違い、かなり成熟した卵と未成熟の卵、そして産みたての卵がバラバラに配置されている。
産み方が明らかに違う。
卵の1個1個の大きさはあまり変わらないが、密度と産み方に違いがあるようだ。

ミゾヤギに密度の濃い産卵床をつくるガラスハゼ
密度の濃い産卵床をつくるガラスハゼ
こちらがぞの綺麗に卵を産んでいくミゾヤギのガラスハゼ。(ペアで生息)
ビッシリとムチカラマツに卵を産む厳つい顔の種類(ガラスハゼに嵌ってます。。。(笑) | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –)と同様にビッシリと卵を濃い密度で産み着けていく。。。
また産んだ日ごとにパッチを作り、綺麗に産み分けているのも特徴だ。
発眼した卵とミゾヤギのガラスハゼ
発眼した卵とミゾヤギのガラスハゼ

リュウキュウミゾヤギにつく卵
リュウキュウミゾヤギにつく卵
一昨日の記事のオケモリさんからのコメントに「ムチカラマツは表皮をとって産みつけてあるのに、そのヤギ(赤くて細い)のは表皮がそのままなのでしょうか?」とあったのだが、前記の2種類のヤギ(赤くて細いヤギ(エダムチヤギ?)&ミゾヤギ)は表皮が取り去られている様子はなく、リュウキュウミゾヤギはムチカラマツ同様に写真のように薄い表皮を綺麗に剥がして、産卵床を作っている。
リュウキュウミゾヤギの場合は、ムチカラマツのようにポリプから厚い皮まで根こそぎ死滅させるような感じの産卵床ではないのだけど。。。(^。^;)

写真の発眼した卵はある程度ハッチアウトしてしまったあとなのかもしれないが、リュウキュウミゾヤギに産み着ける連中はこんな感じでビッシリ産み着けることはなく、疎らに産み着ける傾向があるように思う。

エントリーロープに着く大きなガラスハゼ
エントリーロープに着く大きなガラスハゼ
産卵が見られず失意のまま浅場に帰る途中、ある事に気づいた!
そういえば、エントリーロープに良く着く巨大なガラスハゼの存在を忘れていた!!w( ̄▽ ̄;)w!!

水深は-10m以浅で汚いエントリーロープに着くガラスハゼはどいつも超巨大だ。
それこそエダムチヤギに着く連中の倍以上の大きさがありそう。。。

こいつらも、しばしロープ上で産卵床を探したけど、見つからなかった。
って言うか、こいつらの産卵床を探すのはかなり難しそうだ。。。
ロープ自体が汚く、地味な色をしている上に、-10mから-3mぐらいまでを上下動しなければならないので、ダイバーの体にもあまり良くないかも。。。(-o-;


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ようやくガラスハゼの仲間の産卵を確認。。。(*^^*)

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 25.7℃
【透明度】 20m
【海況】 時化気味
【天候】 くもり
【潮まわり】 11:28 192cm 満潮 / 17:02 130cm 干潮 / 小潮(月齢:21.3)
【日の出・日の入】 日出06:29 日没17:33

やっぱり今日も一湊湾内は特に問題なくエントリーできた。
浅場こそかなり濁っていてウネリもあるが、台風ウネリの回り込みもなく、沖に出ると透明度もまずまずで水底ではややウネリを感じるくらいだった。
台風が島の南を通り(島が台風の可航半円に入るパターン)、しかも、ここまで距離があると風も思ったほど強く吹かなかった。
これなら高緯度を北上する春の爆弾低気圧の方が怖いくらい。。。(^^;)

台風が通過して風が北西に変わる前に。。。と思い、珍しく午前中に1人で海へ。。。(笑)
いや~午前中に入って正解だった!!
期せずして、ついにガラスハゼの仲間の産卵を見る事ができた~!(*^^*)

昨日(⇒ガラスハゼ | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –)は-15m~-20m付近で見られる明らかに卵の大きさが違う2種の話をしたが、他にも卵はこれまで見た事がないけど、これまた種類が(前記2種とは)違うのではなかろうか?と単なる直感で思っているガラスハゼが-30m付近で見られるのだが、これを観察しに行った。(浅場がウネっているので。。。(^^;))
-30m付近もそれなりにウネリはあり、写真を撮っていると体もガラスハゼの着くヤギも揺れて撮影するにはかなり厳しい。。。

このガラスハゼは前記2種類のガラスハゼとは体のサイズが明らかに小さく、着いているヤギも根元から何本にも分岐する赤いエダムチヤギ(?)。
1本につき1匹、合計で10匹くらいが見られるのだが、今日はこの各枝の最上部だけポリプが引っ込んでいてにそれぞれに1匹が陣取っていた。
そのうちの1匹を撮影していると、もう1匹がやってきて、その途端、元からいた1匹が急に興奮状態に!!
レンズを通してみていると体を小刻みに震わせているので、もしや!!と思い、もう1匹のお腹を見ると小さな卵の粒がいっぱい詰まっているではないか!!
うぉ~!!これが産卵か~!!

時間は何と11:30!!
全然、早朝じゃなかった。。。(^^;)
ま~とりあえず、この種類は、って事だけど。

産卵中のガラスハゼの仲間ペア産卵中のガラスハゼの仲間ペア。産み着けられたガラスハゼの仲間の卵

卵は1粒1粒丁寧に産みつけ、オスがそこに精子をかけていると思われるのだが、小さすぎて良く分からない。。。(-o-;
そればかりかオスが小刻みに体を震わせるのも、レンズを通さないとまず分からないくらい。(笑)
しかし、確かに小さな卵がポロポロと着いているのが分かる。
メスの産卵管と卵が詰まったお腹、そして産み出す瞬間を撮ろうと努力したけど、僕の体もヤギも揺れて、結局全然撮れなかった。。。(涙)

左写真: 産卵中のペア。メスの産み着けた卵の上にオスが精子をかけていく。。。
中写真: メスのお腹の中には沢山の卵の粒が見える。ヤギには透明な卵の粒も。。。オスも精子を出す管も見える。
右写真: 産み着けられた小さな小さな卵の粒。

昨日の2種はどちらもヤギの中ほどに産卵床があるのに対し、この子たちはすべてヤギの最上部に産卵床がある。
今日はやや潮があり、ヤギ類は皆、ポリプが全開だったのだが、このエダムチヤギはすべて最上部のみ引っ込んでいて、根元の方はどれもキレイにポリプが開いていた。

ガラスハゼの仲間の卵
成熟段階の違う卵3パッチ
帰りに-25m付近のムチヤギ(?)を覗いてみると卵が沢山着いていた。
その上に昨日のリュウキュウミゾヤギに着く種類と同じだと思っているガラスハゼがいたので、写真を撮ってみると面白いものが撮れた。
撮っているときには気づかなかったのだが、何と成熟段階別にキレイに卵のパッチが並んでいるではないか!!
むかって左側のパッチはまだまだ透明な産んだばかりの卵、真ん中のパッチはやや白くなった卵、右側のパッチの卵たちはもう目玉が見え始めている。。。
つまり、多分、右のパッチから産んだのだと思う。

このヤギは細いからなのかもしれないが、リュウキュウミゾヤギではここまでキレイにパッチが分かれているのを見た事がない。
リュウキュウミゾヤギは太いので1回の産卵でこんな風に丸々1周卵を産み着けるのは確かに難しそう。。。

目玉がすでに見えている孵化間近の卵
目玉がすでに見えている孵化間近の卵
もしかしたら、このパッチの作り方(産み方)も種類によって違うのでは?と考えていたのだが、卵の大きさは基本的には同じくらいで、そもそも同じ種類にしか見えないわけだが(笑)、これは宿主(=環境)によってパッチの作り方(産み方)が違うだけなのかもしれない。。。
それともリュウキュウミゾヤギに着く種類とこのムチヤギに着く種類もそれぞれ別種だったりするのかな。。。(^^;)
種類の識別はともかくとして、この辺(環境による卵の産み方の違い)の観察も面白いかも。

その前に各宿主の正確な同定もしなきゃかも。。。(笑)


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ガラスハゼの仲間を識別する

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 25.9℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潮まわり】 10:26 202cm 満潮 / 15:58 124cm 干潮 / 中潮(月齢:20.3)
【日の出・日の入】 日出06:29 日没17:34

一昨日は台風並みに大きく時化た一湊湾内も、風が北東に変わった昨日1日でかなり凪ぎ、今日はまったく問題ない状況。
水中もなかなか透明度も良く、気持ちのいい海だった。

台風が発生したけど今回は屋久島の下を通る台風なので、通過直前まで一湊タンク下に入れそう。。。
でも、もう漁船はすべて台風つなぎを済ませてしまったので、ボートは出せないけど。。。(笑)
それよりも今回の台風は通り過ぎた後の返しの北西が過ごそう。。。凪ぎている今のうちに楽しんでおこう。。。(^。^;)

今日は午後から1人で一湊タンク下へ。

ガラスハゼのチビとムチカラマツエビ
ガラスハゼのチビとムチカラマツエビ
毎年、冬季は何かテーマを決めてそればかりやっている事が多いのだが、この冬はガラスハゼとウミショウブハゼの仲間をやってみようかな。。。と漠然と思っていたところに、伊豆のガイド仲間がこの仲間に嵌っていると知り、僕もかなり具体的に興味が湧いてきた。

ガラスハゼの仲間はどれも似ているから写真を見て、検索図鑑の記述と照らし合わせても何かよく分からない。。。
で、あきらかに違う要素として、宿主や水深などの環境を考えたが、これも実は微妙だったりする。
ある程度の棲み分けは必ずあるとは思うのだけど、今のところそれもまだ良く分からない。。。(-o-;

でも明らかに違うなぁ。。。と前々から思っていたのが卵とその産み方(パッチの作り方)、そしてコミュニティの形態だ。
特に卵の大きさが明らかに違うガラスハゼの仲間は完全に別種だと分かるくらい生態が違うのだ。

ガラスハゼの仲間
ガラスハゼの仲間
先日(⇒ガラスハゼに嵌ってます。。。(笑))のガラスハゼは主にムチカラマツに着く種類で卵の1粒1粒も大きく、決まった産卵床に必ず密にビッシリ産みつける。
ちなみにこの種類は体も太めで牙も鋭く怖い顔。
体側には様々な点々が散在していて、鞍上の横帯もしっかりある。
今日はこの種類はいつも定点観察している2箇所を周ったが、どちらも卵はなく、さらに一方は1匹もいなくなってしまい、もう一方も2匹いたはずなのだが、1匹になってしまった。。。(写真)

ガラスハゼの仲間の産卵床
ガラスハゼの仲間の産卵床
どうも産卵期が終わったのではないかと感じる。
その証拠に以前は5cmくらいはあった産卵床(ポリプを殺して作る)が、ムチカラマツの自然修復によって2cmくらいになっちまった!!(^。^;)
この産卵床を始めてみたときはガラスハゼの野郎、酷いことをするもんだなぁ。。。とか思ったものだが、ムチカラマツは毎年必ずこのように自分で修復して冬季には何事もなかったかのように産卵床が消えてしまうのだから何か凄い。。。
自然はそんなに柔じゃないのだ。(どっかで聞いた事があるようなセリフ。。。(^^;;)

さらにこの種類は多くの場所で産卵期はペアで生活している場合が多い気がする。
クマノミのように大きな成魚が2匹いて、あとは一回り以上小さな子だったりする場合が多い。

ガラスハゼの仲間
ガラスハゼの仲間
これに対して、よく長いリュウキュウミゾヤギ(?)に着いているガラスハゼがいるのだが(写真)、こちらは透明な子が多く、体も細めで全体的に弱弱しいイメージ。(笑)
体の大きさこそ、前者とあまり変わらないのだが、何か線の細いガラスハゼなのだ。
こいつらの卵は超小さい粒粒。。。
かなり成熟して卵に目玉が見えるようになっても(写真)、小さいのであるのに気づかないくらい。
前者のムチカラマツに産み着ける種類の卵とはだいぶ大きさが違い、卵の大きさも前者の2-3倍はありそうだ。

さらに産み方も1ヶ所に密に集中して産みつけるような感じではなく、まばらな感じ。
1つのパッチも密度も薄い。。。
着いている宿主もスベスベなミゾヤギだからか、ムチカラマツのような産卵床を事前に作る必要もなく、どこでも産む事ができるからなのかもしれない。。。

ガラスハゼの仲間の卵
ガラスハゼの仲間の卵
ただ、どこでも自由に産んでいるわけでもなく、ある一定の区画以外には卵は見当たらないので、「特定の産卵エリア」は決まっているのかもしれないけど。

また、このガラスハゼはペアでいる事は稀で大抵は複数匹で1本のリュウキュウミゾヤギに棲んでいるようだ。
雌雄の構成などコミュニティの状況はよく分からないのだが、ハーレム(=オス1匹、メス数匹)っぽくは見える。

ムチカラマツにつくガラスハゼとは違って、産卵期はまだまだ続いているようで、至るところでこの卵が見られた。

こんな感じでとりあえずこの2種はある程度の、見分けはつきそうだ。
他のガラスハゼはこれから集中して見ていくつもりなのだけど、同じように生態で見れたら楽しいのになぁ。。。と思う。
でも、これからの季節は繁殖期も終わりつつあり、なかなかきびしいのだけど。。。(^^;)


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マンツーマンで100分超×3本。。。疲れた~(^。^;)

【ポイント】 一湊タンク下No.2/一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.1
【水温】 26.9℃
【透明度】 30m
【海況】 やや時化気味、浅場はウネリ
【天候】 雨
【潮まわり】 07:03 224cm 満潮 / 12:59 85cm 干潮 / 18:41 229cm 満潮 / 大潮(月齢:15.3)
【日の出・日の入】 日出06:25 日没17:39

天気が良くないから、水中はやや暗めだが黒潮がまた接岸しているのか、透明度も上がり、水温も27℃まで上がった。

今日はNさんとビーチでマンツーマン!
ビーチから入るとエアーが無くなるまで入れるので、潜水時間がおのずと長くなる。(^。^;)

生き物の”生活”をじっくり見るダイビングがリクエストだったのだけど、一時期と比べてだいぶ繁殖行動などが簡単に見られる種類が少なくなり、ちょっと寂しい感じ。。。
ここ1ヶ月ぐらい-15m付近で見られている黄色いニシキフウライウオ。
黒い子や赤い子は良く見かけるが、この体色の子はめったに見ない。。。(・_・;

今日は3本すべてでアオウミガメに遭遇。
というか、最近は-15m付近にあるホンソメワケベラのクリーニング・ステーションに1日中いるアオウミガメが2個体いて、それを毎回見ていたに過ぎないのだけど。。。(笑)

3本目は16:55ぐらいのエクジットだったのだが、帰りに例の夕方になるとニシキカワハギが集結する場所をチェックしたのだが、今日もやっぱり大量にニシキカワハギが集まっていて、オス同士のディスプレイ行動が凄かった。。。
これがいったい何を意味しているのか、未だ分からず。。。


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ビール瓶に産み着けられた卵

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 25.8℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 雨
【潮まわり】 05:58 208cm 満潮 / 12:01 82cm 干潮 / 17:52 219cm 満潮 / 大潮(月齢:13.3)
【日の出・日の入】 日出06:24 日没17:41

午後から1人でタンク下へ。。。

浅場でウダウダしているうちに何故か、気がつくといつのまにかウミタケハゼの仲間の卵探しに。。。(何故だ~!!(^。^;))
もともとはここ数ヶ月、綺麗なホヤに卵を産みつけるハゼ探しをずっと密かに行っていたのだが、全然見つからないのだった。。。
サンゴの裏やカイメンに着く卵はたまに見かけるのだが、今日はビール瓶に産み着けられた卵を見つけた。(笑)
近くにいたのはセボシウミタケハゼだろうか。。。?
ビール瓶の色に体色を変えて、体が黒ずんでいた。
卵はかなり発達していて、もう少しで目玉が見えそうな感じ。
ガラスハゼ同様に、卵を守っているという感じではなかった。

屋久島の-10m以浅ではオドリハゼは非常に多いのだけど、どいつもこいつも警戒心が強く、なかなか寄らせてくれない。
でも、たま~にメチャクチャ良い子がいたりする。
この子はあまり引っ込まずかなり寄れたのだけど、オドリハゼって意外に絵にならない。。。(笑)

共生するダンスゴビーシュリンプはメチャクチャ大きくて、オドリハゼの2倍くらいはあった。
オドリハゼを撮っている間はピクリとも動けないし、ファインダーからも一切目を離せないのだが、何か後ろで声がしたのだけど、あれはいったい誰だったのだろうか。。。(^。^;)


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ニシキカワハギのバトル・タイム!

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 25.8℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 豪雨
【潮まわり】 05:23 197cm 満潮 / 11:29 82cm 干潮 / 17:28 212cm 満潮 / 中潮(月齢:12.3)
【日の出・日の入】 日出06:23 日没17:42

いよいよゲスト無しの日が多くなってきた。。。(^^;;

今日は午後遅い時間からの1本。
1日中厚い雲に覆われていたので、さぞ水中は真っ暗だろうと思いきや、意外に明るかった。
それでも15:44エントリーは十分夕方の海だった。

今日はコガネヤッコ×ナメラヤッコのハイブリッドがナメラヤッコと産卵する瞬間を狙って入ったのだが、最初の浅場遊びに嵌ってしまった。。。(ーー;)
この時間になるとニシキカワハギが1ヶ所に集まってきて、側面誇示行動がすごかった。
これに嵌ってしまったのだ。

写真のように1ヶ所に5-6匹が集結して、自らのヒレを全開にして側面を見せ合うような行動がしきりに見られるのだ。
日中も見ることはあるが、大抵はペア。
夕方の集結っぷりは凄い。。。

この魚は警戒心が割と強いのだが、この時間は全然隠れない。
側面誇示行動に一生懸命で、それどころじゃないって感じなのだ。
出会うとスグに横向きになり、バッとヒレを広げる。
体色もみるみる派手になっていく。。。

最初は全部、オス同士の喧嘩、というか多くの魚に良く見られるような力関係の確認だと思っていたのだが、ずっと観察しているとたまに一方は思い切り広げ、ギラギラした体色になるのに対し、一方は地味な体色のまま逃げる事もなく、横でじっとしている子がいたりする。
基本的に通常時はオスメスの区別はなかなか厳しい魚なのだが(違うのは体の大きさくらい)、もしかしたら、これがメスなのかもしれない。。。
しかし、もしそうならメスへの求愛行動とオス同士の側面誇示行動が似過ぎなんですけど。。。(ーー;)
スグに行動内容の区別がつかな~いっ!!

しかも、さっきまで派手だった体色がみるみる地味になっていく上に、サンゴの下に潜ったり、出てきたりを繰り返すので、そもそも個体識別や雌雄の区別自体が難しい。。。(ーー;)

ちなみにこの場所には近似のヌリワケカワハギも1匹だけ混じっていて、盛んにニシキカワハギのオスと喧嘩(側面誇示行動)していた。
。。。って、ま、まさか、ニシキカワハギのメスへ求愛してたりしないよね???(^。^;)
ハイブリッドができやすい2種だったりして。。。

まずはオスメスの識別と求愛行動と喧嘩の違いが分かるようにしないとなぁ。。。


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警戒心が強い魚と弱い魚。

【ポイント】 クレーン下/一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.2
【水温】 25.8℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 雨
【潮まわり】 10:06 87cm 干潮 / 16:38 198cm 満潮 / 若潮(月齢:10.3)
【日の出・日の入】 日出06:22 日没17:44

午前中は1日体験ダイビングだったのだが、この時期の1日体験ダイビングは水面休息中がやや肌寒いため、昼食を挟まないで午前中に2本潜るパターンが多い。
今日のゲストはとっても優秀だったの(笑)、2本目は一湊タンク下へ。
まぁ、元浦が時化ていたって事もあるのだけど。。。
まったく怖がらないゲストだったので、いずれにしても楽な体験ダイビングだった。(^^;;
今日のゲストのように最初からまったく平気な人がいるかと思うと、最後まで顔が強張っている人もいたりする。。。
ダイビングは慣れるまでの時間が人によって様々。。。
_DSC0082.jpg午後から時間が空いたので、1人でタンク下に潜りに行った。
目的は特になく、ブラブラと沖へ出た。
-25m付近にフカミスズメダイの成魚を見つけた。
潮通しの良い-30m以深では特に珍しくもない(むしろ優占種)スズメダイなのだが、一湊タンク下では非常に稀なスズメダイだ。
過去に2-3個体ぐらいしか見たことはない。
数の多い永田・オツセなどではそれほど警戒心は強くないのだが、ここではかなり警戒心が強かった。
一回隠れると、しばらく出てこない。。。(ーー;)

_DSC0191.jpg特に興味をひく事にも出会えないまま、浅場まで帰ってきてしまった。
シロオビハゼも警戒心が強い魚なのだが、エントリー口近くでいつも見られる個体は割と隠れることなく出てきてくれる子だ。
しかし、今日はいつも以上に盛んに巣穴から出てきて、何やら海藻の屑なんかを銜えては巣穴の中に持っていく行動が見られた。
餌取りなのか何なのかよく分からないのだが、巣穴の間近まで寄っても全然引っ込むことなく、むしろガンガンレンズのスグ前まで出てきてくれた。。。(・_・;


Filed under: 一湊タンク下No.1, 一湊クレーン下Tagged with: ,

新事実!イザヨイベンケイハゼは2匹いた!

【ポイント】 お宮前/一湊タンク下No.3⇒2⇒1/一湊タンク下No.3
【水温】 26.1℃
【透明度】 20m
【海況】 ややウネリ、水中は浮遊物多く、透明度悪い
【天候】 晴れ
【潮まわり】 07:37 85cm 干潮 / 15:12 183cm 満潮 / 小潮(月齢:8.3)
【日の出・日の入】 日出06:20 日没17:46

_DSC4753.jpg昨日よりはかなり時化は治まったものの、水中はかなり濁ってる。。。
常連S嬢には事前に「透明度が良くないからワイドは避けた方がいいかも。。。」と言っていたのにワイドレンズ・オンリーで来やがった。。。(笑)
それでもワイドレンズって不思議。。。
海はちゃーんと青く写るんだよねぇ。。。(^^;)
写真で見る海の色は事実に反して明るく青いのであった。

_DSC4673.jpg今日はNさんのリクエストで2回、漁礁&ゼロ戦に行った。
1本はハナダイギンポで漁礁へ、もう1本は昨日リクエストされて見れなかったイザヨイベンケイハゼ狙い。
ここ2-3年で漁礁にも立派なアザハタが居ついた。
これまではアザハタというとゼロ戦の成魚3個体だけだったが、2-3年前に漁礁に着いた若魚がここまで大きくなって今や漁礁の主になりつつある。。。
最近はコロダイの成魚たちが漁礁から外に出て群れている事が多いのだけど、これもこのアザハタが成長して勢力が強まったからだろうか。。。?

IMG_2360.jpg日没前の暗いゼロ戦に行ったらイザヨイベンケイハゼがしっかり出ていた。
Nさんをそのまま放置して好き勝手に撮らせていたのだが、エクジットしたあと驚愕の事実を耳にした!
何とイザヨイベンケイハゼは2匹いたそうだ!!(・_・;
つまり、2-3年前まで見られていた大き目の個体もまだまだ健在だったのだ。
今年になって見つかった個体は前の個体よりも一回り小さく、新たな子だという認識はあったが、まさか2匹いたとは。。。気づかなかった。。。(ーー;)
このまま、ここで繁殖しているかもしれない!!


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やばい!すっかり警戒心が強くなってしまった。。。(・_・;

【ポイント】 お宮前/一湊タンク下No.3/一湊タンク下No.1
【水温】 26.3℃
【透明度】 20m
【海況】 かなりの時化、水中は浮遊物多く、透明度悪い
【天候】 くもり
【潮まわり】 06:12 73cm 干潮 / 13:43 179cm 満潮 / 小潮(月齢:7.3)
【日の出・日の入】 日出06:20 日没17:47

思いの他、時化た1日だった。
ウネリとニゴリが凄い。
明日は種子島で潜るんだという女性二人組のゲストに、この海と比べられるのも嫌だなぁ。。。とか思いながらのガイド。(笑)
IMG_2096.jpg2回目の来島となるNOZATAKEさんから早速、先日見つかったタテスジハタのリクエストが。。。
3本目で行ってみると、メチャクチャ警戒心が強くなってる!!!w( ̄▽ ̄;)w!!
ちょっと近づいただけで、スグに陰に引っ込んでしまう。
昨日、僕が1人で行ったときには、逆にまったく警戒心がなく、むしろカメラに向かってくるくらいだったのに。
今日の海況(ウネリ&暗さ)のせいもあるのかもしれないけど、昨日、僕がプレッシャーを与え過ぎたのかな。。。(-o-;


Filed under: 一湊タンク下No.1, 一湊タンク下No.3(ゼロ戦), お宮前

なかなか見れないガラスハゼの産卵。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.2/元浦
【水温】 25.5℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潮まわり】 05:06 55cm 干潮 / 12:04 185cm 満潮 / 17:31 141cm 干潮 / 小潮(月齢:6.3)
【日の出・日の入】 日出06:19 日没17:48

午後から体験ダイビングだったので、午前中は1人で海に行ってきた。
_DSC0018.jpg主だった普通種の産卵は一通り見ているはずなのだが、意外にもガラスハゼの産卵は見た事がなかった。
多分、午前中の早い時間ではないかと思い、前回は9時過ぎエントリーぐらいで狙ってみたのだが、終わったばかり。。。ってな感じに思えた。(⇒モンキキンチャクフグだぁ!
で、今日はさらに早くエントリーして(8:40頃)狙い、何ヶ所か見て周ったのだが、全然その気配がない。。。
1ヶ所、メスのお腹はパンパンで(卵?)、そのメスにオスが近づくとブルブル体を震わせたり、メスの上に乗っかったりと求愛というか威嚇のような行動が見られた。
でも、しばらく観察していたけど、結局、産卵することはなかった。(-o-;
いったい、いつ産卵するのだろうか。。。はぁ。。。

_DSC001611.jpgこのガラスハゼが着くムチカラマツにはもう1種、生命体が共存している。
ムチカラマツエビだ。
ムチカラマツに着く生き物は青抜きで撮ろうと意識する事が多いのだが、ガラスハゼの卵を黒抜きで撮って以来、黒バックに嵌っている。
海の中で撮っているという雰囲気がまったくなくなっちゃうけど(笑)、これはこれでその生き物の生き様がクローズアップされていい感じ。。。(*^^)

_DSC0054.jpgここ1年以上、浅場(-5m)でコガネヤッコ×ナメラヤッコのハイブリッドでは?とされる子が見られている。
-20mぐらいの場所でこれと同様の色彩の子を見かけ、うぉ~コガネヤッコ×ナメラヤッコの幼魚???と思い、近づいてみるとクログチニザの幼魚だった。。。(笑)
先日もゲストの撮った写真の中に写っていたり、僕個人も今年はこの色彩の幼魚をよく見かける。
クログチニザにはいろいろな体色の子が見られるのだが、考えてみるとこの色彩の子の出没には波があるような気がする。
多い年もあればまったく見られない年もあったりする。
この色彩の違いも遺伝的多様性のひとつなのだろうか。。。


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ヒレグロスズメダイの産卵

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 25.7℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ、水温がとうとう25℃台に。
【天候】 雨
【潮まわり】 10:53 200cm 満潮 / 16:27 128cm 干潮 / 中潮(月齢:5.3)
【日の出・日の入】 日出06:18 日没17:49

水温は26℃前後で下がり気味。
もう上下ロクハンじゃないと厳しいかな。。。
午前中の体験ダイビングを終えて、午後から先日、ゲストが見つけたタテスジハタの幼魚をようやく撮りに行く事ができた。
14:30頃、ウスサザナミサンゴの上を通過しようとしたら、オニベラがペア産卵。
先を急いでいたので、そのまま通過。。。観察したのは1回の産卵のみ。
_DSC0164.jpgタテスジフエダイの幼魚は遠目ですぐに分かった!
いやいや、派手な魚だ。。。(・_・;
通常、ハタ類の子供はとても警戒心が強く、スグに隠れてしまう種類が多いのだけど、タテスジハタの子は違った。
近づいても盛んにプランクトンなどを捕食したり、近辺にいる他の小さな魚を威嚇しようとしたりと、メチャクチャ元気で気が強い。
カメラを構えているとポートにグングン近づいてくるくらい。
僕も威嚇されていたのかもしれない。。。(笑)

_DSC0060.jpg15:00前後、しばらく、観察したり、撮影していると、スグ目の前でもっと面白いモノを見つけてしまった。。。!w( ̄▽ ̄;)w!!
目の前の小さな岩のオーバーハングした部分でヒレグロスズメダイのペアが産卵してるっ!
産卵床は天井でしかも狭いのでまったく見えないのだが、メスは逆さになって卵を産みつけ、オスは産卵管周辺を愛撫する。
オスの放精はメスが産卵床を離れたあとでまとめてやっているようだ。

_DSC012111.jpgメスは一定量、卵を産むと産卵床を離れ、少し経つとまた産みに舞い戻ってくるのだが、面白いのがメスが帰ってくると、ペアは必ず産卵床の前で口と口を合わせてキスをする。
ブチュってな感じで。(笑)
そしてまた産卵を再開するのだが、この瞬間を撮りたくてメチャ頑張ったのだけど、結局、その瞬間は撮れず仕舞い。。。
-16mなのに、さすがに粘りすぎたのかDECOが出てしまった。。。(ーー;)
これも産卵前のひとつの儀式なのだろうか。。。

_DSC0229.jpg16:00前後、帰りに浅場のハナゴイを見ると、激しく求愛していた。
オスはメスの上に来ると、体を小刻みに震わせ産卵を促す。
時間的にちょっと早い気もしたけど、今日は空が厚く黒い雲に覆われ、水中はいつも以上に暗い。
そうした事が関係しているのか分からないけど、もうスグ産卵しそうな状態だった。


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今日は真面目にガイドするつもりが。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.2/一湊タンク下No.2
【水温】 27.6℃
【透明度】 5m
【海況】 大時化&ニゴニゴ

【天候】 曇り
【潮まわり】 11:08 54cm 干潮 / 17:22 224cm 満潮 / 中潮(月齢:26.7)
【日の出・日の入】 日出06:13 日没17:59

今日も常連S氏とマンツーマンで2本。
今日は昨日の反省でカメラを持たずにガイド。(当たり前だけど。。。(^^;))

しかし、海況が最悪。。。
入れるポイントは一湊タンク下のみって状態。
水面下10mくらいまではほとんど何も見えず、沖に出ても10mがやっとの透明度。
ウネリもすごい。

そんな状況下のガイドは結構、キツかった。
ゲストS氏も初めての時化海でのダイビングだったらしく、ドキドキでダイビングしていたみたいで、あまり写真は撮れなかったようだ。。。


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ガラスハゼに嵌ってます。。。(笑)

_DSC0145.jpg昨日に続き、ガラスハゼに嵌ってる。。。(笑)
どのヤギ類にも卵がビッシリ着いていて、じっと見ていると体を小刻みに震わせる求愛や大きく口を開けての威嚇だか求愛だか分からないような行動も見られ、見ていて面白い。
メスのお腹は次の卵でパンパンで、昨日、昨日と夕方にそのようなメスを見ているので、あれ?ガラスハゼって夕方の産卵だっけ??などと首をひねってしまう。。。

_DSC0134.jpgガラスハゼの仲間はムチカラマツなどのポリプを一部殺し、そこを産卵床にするのだが、普段は卵を守ることはない。
その境目はこんな感じで、次はこの黒い部分に卵を産むのだろうか。。。?
よくガラスハゼを撮るとき、バックを青抜きにしたがる人が多いけど、卵絡みだとバックは黒い方が神秘的で美しい感じがする。。。

_DSC0156.jpg帰りにレモンスズメダイの若魚に出会った。
レモンスズメダイは屋久島に来た頃、浅場でメチャクチャ見られたスズメダイだったはずなのだが、ここ2-3年はあまり見かけなかった。
今年もタンク下では3-4個体、それも幼魚を見ているだけのような気がする。。。(^^;)
屋久島では年による増減が激しい魚だ。


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イレギュラーなハナゴンベの極小チビ

水底にギンガクラゲが大量に落ち、死んでいた。-5m。広範囲にわたって。(クレーン下)

posted at 23:13:51

通称・人面テンスが砂地に多く見られた。特に5cmくらいの若魚サイズが多い。-5m。(クレーン下)

posted at 23:15:38

依然としてオオハナガタサンゴ界隈にアカカマスの群れ。100匹くらい。-6m。(一湊タンク下)

posted at 23:18:22

先日、同業者から教えてもらったエリグロギンポの巨大成魚。いまだ健在。-6m。(一湊タンク下)

posted at 23:18:48

一湊タンク下ではイレギュラーなハナゴンベの極小チビ発見。-17m。(一湊タンク下)

posted at 23:20:45

カスミオイランヨウジのペア。1匹は抱卵中。-15m。(一湊タンク下)

posted at 23:22:41

ガラスハゼはまだまだ卵ビッシリ。メスのお腹は卵でパンパン。繁殖絶頂期続く。-20m。(一湊タンク下)

posted at 23:31:13

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CANONのS95、欲しい~!!

夏場、一時ハダカハの根からは消えていたコガネスズメダイがまた、この根に集結。まだ卵らしきものは見当たらなかったが、各自、自分の産卵床を守っている様子。-20m。(一湊タンク下)

posted at 23:33:13

14:00前後、ホシススキベラのオスがメスを1匹従え、軽い求愛。-15m。産卵はもう少し先っぽい。(一湊タンク下)

posted at 23:41:41

アカカマスの群がり。今日はオオハナガタサンゴ付近に100匹くらい。(一湊タンク下)

posted at 23:42:24

ルリホシスズメダイの卵守りがあちらこちらで見られる。1ヶ所に何パッチもあって、まだまだ繁殖絶頂期。-5m。(一湊タンク下)

posted at 23:43:30


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ノコギリハギの求愛

12:30頃、トカラベラの産卵を観察。-10mの岩の上。(オツセ)

posted at 23:49:53

久々の登場!オオモンカエルアンコウの巨大成魚。オレンジ色。全長が30cmくらいの子。-28mの斜面に鎮座。(オツセ)

posted at 23:51:13

12:20頃、-8m付近で数千匹のツムブリの成魚群れに遭遇。川のように流れなかなか切れない群れ。(オツセ)

posted at 23:52:43

ギンガメアジの若魚群れは依然として湾内に。-6m。(一湊タンク下)

posted at 23:54:17

ヒレナガネジリンボウ出てる。1匹のみ。-30m。(一湊タンク下)

posted at 23:54:44

カモハラトラギスの捕食。銜えていたのはネズッポの仲間で種は不明。-20mの砂地。(一湊タンク下)

posted at 23:55:47

16:30頃、ノコギリハギの求愛観察。メス1匹をオス2匹が追随。オスはメスの側面で体を小刻みに震わせ求愛。-10m。鼻先。他にもメス数匹。(一湊タンク下)

posted at 23:57:42

気がつくとあちらこちらにヤクシマキツネウオの幼魚。どれもすでに3-4cmになってしまった個体ばかり。-18m付近。(一湊タンク下)

posted at 23:59:06

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またクリアーな海に♪(^_^)

12:30前後、マルソデカラッパが抱卵中。。。-20m。(ゼロ戦)

posted at 23:28:43

-12m前後の砂地と岩場の際にニシキフウライウオ、単体で1匹。(一湊タンク下)

posted at 23:29:33

12:30前後、ゼロ戦にクロヒラアジが襲撃。しばらく捕食行動。(ゼロ戦)

posted at 23:30:28

午前中、-8m付近にアカカマスの群れ。50匹くらい。しっかり固まっていて見応えあり。(一湊タンク下)

posted at 23:31:36

-18m付近。いまだにコバンザメが着いたハマフエフキが健在。かれこれ数週間、着きっ放し。。。(一湊タンク下)

posted at 23:32:42

12:20頃、ツバメウオ100匹の群れ。-5m。(漁礁)

posted at 23:34:26

-15m付近のガラスハゼの卵はより銀色に。。。(お宮前)

posted at 23:36:11

今日もお宮前のキビナゴがもの凄い!!ハンパない数が上層を覆う。。。(お宮前)

posted at 23:39:58


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次回こそは青くクリアーな海を体感してもらいたいなぁ。。。

15:30過ぎ、ホシススキベラの雌雄が数匹、-12mの根の際に集まってきて産卵!2発目まで観察。(お宮前)

posted at 20:58:07

久しぶりにキビナゴがものすごい数!!真っ黒な塊となって上層を覆う。時化後の海。(お宮前)

posted at 20:59:47

午前中の1本でものすごい数のキビナゴの成魚群れ通過。-10m。(お宮前)

posted at 21:00:37

キビナゴが集まってきたからか、終始、ナンヨウカイワリが20匹ぐらいまとわりついてきた。たまに捕食。(お宮前)

posted at 21:01:30

10:10過ぎ、大型のマダラトビエイが通過。-30m。(お宮前)

posted at 21:02:52

ハダカハの根に中型のマダラエイが寝ていた。-20m。12:30頃。(一湊タンク下)

posted at 21:04:13

キツネウオの幼魚を2匹発見。-20m付近。(一湊タンク下)

posted at 21:04:53

コウイカの若い個体。-20m。水底でうずくまる。(一湊タンク下)

posted at 21:06:13


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