【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 26.9℃
【透明度】 40m~
【海況】 やや浅場にウネリあり
【天候】 雨
【潜水時間帯】 10:15-12:27
【潮まわり】 06:19 233cm 満潮 / 12:36 57cm 干潮 / 18:34 233cm 満潮 / 大潮(月齢:13.0)
【日の出・日の入】 日出06:10 日没18:06
台風17号が接近中だ。
しかし、相変わらずホームグラウンドの一湊湾内は凪ぎ。
浅場はややウネリがあって透明度もイマイチだけど、ちょっと沖に出ると今日も最高の透明度と青々した海が待っていた。(^^)
水温も再び27℃台乗り、温かい。(^^)
台風通過後は大きく時化る。
時化る前に入っておこうと今日は午前中にエントリー。
今日も目的はシマキンチャクフグやハナキンチャクフグの産卵観察なのだが、今日も怪しい動きをするカップルには出会えず。。。(¨;)
いや~産卵期のピークは終わっちゃったかなぁ。。。
何の変哲もない斜面水底にニセカンランハギやクロハギ、ヒラニザなんかが数匹集まってホバーリングしているので、おかしいな。。。と思って近づいてみると、砕け落ちたナガレハナサンゴの小さな残骸が落ちていて、そこに所狭しと沢山のニセアカホシカクレエビが群がっていて、魚が通るたびに飛びついてクリーニングしていた。
近くに大きなナガレハナサンゴがあり、それが割れて小さなサンゴ片となり転がっていたのだ。
しかも、エビを沢山着けて。。。
近づくとニセカンランハギやクロハギは逃げてしまうのだが、その周辺にはエソの仲間も集まっていて、クリーニングされるのを待っていたりするのだが、こいつらがなかなかクリーニングされない。。。(笑)
ニセカンランハギやクロハギなどはスグにエビが着いてクリーニングしてくれるのだが、エソ類はスグ隣でじっとしているにも関わらず、ニセアカホシカクレエビはなかなかクリーニングを始めてくれない。(¨;)
それでも待っているとようやく写真のようにクリーニングを始めてくれた。(僕も待ちました。。。(笑))
ナガレハナサンゴにはわんさかニセアカホシカクレエビが着いていたのだが、こいつらが一斉にこのエソに着いてくれると絵になるんだけどなぁ。。。(^_^;)
このエソ類以上にエビがなかなかクリーニングしてくれなかったのが、ハナキンチャクフグだ。(笑)
何回も何回もナガレハナサンゴに近づいて脇腹を見せたりしながらクリーニングを催促しているにも関わらず、完全に無視されていた。(¨;)
多分、ニセアカホシカクレエビたちが好む餌を体に付けていないからなのだろうけど、何か可哀想だった。
哀れ。。。(笑)
先日、島内の同業者に「これ何ですか?」と質問を受けたトモシビイトヒキベラの幼魚。
確かに今年は例年以上に-15m以浅の水底でよく幼魚の姿を目にする。
トモシビイトヒキベラは屋久島では幼魚から成魚まで一通り見られる普通種なのだが、群がりはいつも決まったポイントでしか見られず、ここ一湊タンク下だとちょっと沖の方にでた-15m付近で数匹の群れが見られる程度。
しかし、ここ一湊タンク下の湾内浅場でも実は成魚群れが見られていた時期もあった。
僕が屋久島に来た当初はエントリー口から近い-8m付近にそれなりに群れていて、求愛や産卵も見られたものなのだが、ここ7-8年はまったくトモシビイトヒキベラの成魚群れを見ることはなくなってしまった。
今年の幼魚の状況を見ていると近い将来(来年度以降)、また浅場にトモシビイトヒキベの成魚群れが発生するのではないだろうか。。。?(^^)
今日もまた最後はガンガゼに着くマジマクロイシモチに張り付いた。
昨日のような孵化間近の卵を口いっぱいにくわえたオスは見られなかったが、口内保育中のオス自体はちらほら見られた。
「こんな風に撮りたい」という理想の画があるのだが、これがなかなか難しい。。。
アオスジガンガゼは針の根本付近にピントを合わせて先端付近を前ボケさせると怪しく青白く光り、それがレーザービームのように写る。(下左写真)
この環境下で(これを背景に)口いっぱいに孵化間近の目玉の見える卵をくわえたオスを撮りたいのだが(笑)、卵をくわえている事が分かるように撮ろうとすると真横や真正面から撮らないとならない。(下右写真)
しかし、それだとガンガゼの針を前ボケさせてレーザービームのようにさせるのは至難のワザで、「レーザービームを背景に口いっぱいに孵化間近の目玉の見える卵をくわえたオス」を撮るのはかなり厳しい。。。(-_-;)
それでも試行錯誤しながら撮っていると、あっという間に時間が経ってしまった。