う~ん。。。これはどういう状態なんだろ?

【ポイント】 川(No.1)
【水温】 14.2℃(淡水の水温です!)
【透明度】 30m
【海況】 –
【天候】 晴れ
【潮まわり】 05:15 199cm 満潮 / 11:01 94cm 干潮 / 16:40 208cm 満潮 / 中潮(月齢:26.9)
【日の出・日の入】 日出06:58 日没17:16

猛烈な北西の強風!
見ていないけど一湊湾内は大時化に違いないっ!と感じ、今日はアユの産卵状況のチェックに行ってきた。
前回の調査からちょうど10日経っているので、そろそろ新しい動きが。。。と期待して入ったんだけど、相変わらず錆びてない。。。(-o-;

調査地に入る前に最初、ずっと気になっていた上流の瀬を調査。
車道から見ると谷底になっているのだが、降り方を知人から聞いて実際にチェックしてみた。
しかし、ここも想像とは違って水底は大石がゴロゴロしていて、とてもアユの産卵場には適さない環境だった。

さらにその上の瀬も見てみようかと思ったけど、遠すぎる。。。(-o-;
今日は止めておいた。(笑)
多分、そこも大石ゴロゴロの水底だと思うんだけどな。。。

オオウナギ
オオウナギ
 仮にそうなると、やはり一番怪しい環境は前回調査した場所。
日没まであと30-40分というところでエントリー。
入るなりビビッてしまったのだが、2mくらいあるオオウナギが2匹全身を出してウロウロしていた。
1回ストロボを焚いたら、もの凄い勢いで泳ぎ去ってしまった。
暗かったこともあって、超怖かった~…o(;-_-;)oドキドキ

今日のアユたち
今日のアユたち
アユは結局、今日もまったく錆びてはおらず、数も数十匹がかたまっている程度。。。
夏場のような群れ方ではなく、産卵時の群れ方なのが唯一の希望なのだが、産卵自体はまったく見られず。
たまに一斉に何匹かで水底に体を沈める行動は何だろう?
産卵本番前の擬似的なものだったら、今後期待できるんだけど。。。

いや~まだ早いのかな。。。
それともピークは過ぎてしまったのかな。。。
それが分からないだけに、とにかく今は通うしかない。
何も起こらなかった、というのも貴重な観察記録だと自分に言い聞かせ、今後に期待!
。。。つーか、A川の産卵場は本当にここなんだろうか。。。?(・_・;


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冬の風物詩・コガネスズメダイの幼魚

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 22.2℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潮まわり】 10:04 92cm 干潮 / 15:55 200cm 満潮 / 中潮(月齢:25.9)
【日の出・日の入】 日出06:57 日没17:16

朝からどんよりと曇っていたけど、外は割りと暖かい1日だった。
海も相変わらずの凪ぎなのに、昨日のような透明度や明るさはなく、水中は暗~い感じ。。。

今日も特に目的もなく沖に出た。
何か長期間取り組めるようなネタはないか、終始キョロキョロしていたのだが、何か今日は面白い動きがない。。。(ーー;)
出掛けに昨日のハナキンチャクフグたちをチェックしていったのだが、多少は小競り合いが見られたが、至って平和にエサを喰っていた。

コガネスズメダイのチビ
コガネスズメダイのチビ
やや深い-30m前後のエリアで「冬の風物詩」とも言うべきコガネスズメダイのチビがちらほら見られ始めた。
毎年12月ぐらいにちょっとした岩陰などで十数匹の群れで見られるようになる。
そして必ず周囲には同じような黄色い体色をしたコガネキュウセンのチビも一緒に見られるのが面白い。

オビテンスモドキの極小チビ
オビテンスモドキの極小チビ
真冬になると高水温期(春~秋)に産卵するベラもスズメダイも幼魚らしい幼魚はほとんど見られなくなるのだが、水温が下がってきたとはいえ、さすがにまだ22℃台。
よく見るとこうしたベラなどの極小チビはまだまだそこら中で見られる。

オビテンスモドキの幼魚はフラフラとゴミのように舞いながら身をかわして泳ぐ。
海藻などに紛れてしまえば、これはもう立派な擬態だ。。。


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激しい戦い!

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 22.2℃
【透明度】 30m
【海況】 ベタ凪ぎ
【天候】 くもりのち晴れ
【潮まわり】 08:56 86cm 干潮 / 15:05 194cm 満潮 / 若潮(月齢:24.9)
【日の出・日の入】 日出06:56 日没17:16

今日も天気はあまり良くはなかったが、気温はやや高く暖かい1日だった。
水温は相変わらず元に戻らず、22℃台前半で推移。
透明度はなかなか良かった。

ハナキンチャクフグの喧嘩
ハナキンチャクフグの喧嘩
今日は小物でも探そうかとブラブラ泳ぎ始めると、浅場でハナキンチャクフグが大喧嘩しているところに遭遇。
よく見るオス同士の喧嘩なのだが、全然止める気配はなく、ずっと喧嘩が続いているので、結局、最後まで付き合ってしまった。。。(笑)
その間、約50分!長っ!

いつもは見かけてもしばらく見ているとスグに離れて止めてしまうのだが、今日の喧嘩は凄かった。
何回も何回も噛み付き合いが見られ、興奮しすぎているのかガンガン僕のカメラの方にぶつかってくる!!w( ̄▽ ̄;)w!!

激しい戦い!
激しい戦い!
膨らむハナキンチャクフグ
膨らむハナキンチャクフグ
噛み付かれた方はプク~と膨らみ横倒しに。。。
横っ腹に噛み付くのだが、噛み付くというよりは吸い付くという感じ。
で、噛みつかれた方が膨らむ事によって、口を離すのだが、今度は噛み付いた方が追いかけられる側に。。。(^^;)
そんな事を何回も何回も繰り返す。

どうも1匹のメスをめぐる争いのようで、そのメス(優雅にのんびりと餌を食ってる。。。(笑))を中心に半径5mぐらいの範囲を縦横無尽に行ったり来たりしながら追いかけっこしている。
小康状態になって「終わったかな。。。」と思うとメスにちょっかいを出している方に向かって、またまた乱闘が勃発!
そんなんで全然、終わらない。。。(笑)

途中で一方が遠くの方まで逃げてしまったので、「ようやく終わったか。。。」と思いきや、今度は別のオスがメスにちょっかいを出しているのを発見するや、猛ダッシュで突進し第2回戦勃発!!
喧嘩を仕掛けられた新たなオスはそのまま逃げるかと思いきや、さっきとまったく同じように交互に攻守を変えながら、またまた喧嘩を繰り返す。
結局、特にこいつがボスという上下関係やそれぞれのテリトリーみたいなものはまったくないようで、単純に同等の力を持つオスが同じ場所に何匹か同居するようなコミュニティのように思えた。
今はこうして少しづつ、力関係を構築する途中なのかもしれないけど。。。

そんな喧嘩を見ていたらあっという間に時間が経ってしまい、ようやく沖に向かって泳ぎ始めたときにはすでに潜水時間は50分を経過していた。(笑)


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もう、や~めた!(ーー;)

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 22.2℃
【透明度】 30m
【海況】 凪ぎ
【天候】 雨
【潮まわり】 07:42 76cm 干潮 / 14:10 190cm 満潮 / 長潮(月齢:23.9)
【日の出・日の入】 日出06:56 日没17:16

今日は朝から雨の1日。。。
しかも寒いので海に行くのも渋りがち。。。(^^;)

ヤクシマキツネウオの群れ狙いも3日目。
もう20mm以下のレンズでは無理っ!と今頃気づき、今日は20mm×1.5倍の実質30mmのレンズでトライ。
もう数百匹が群れる画は諦め、1枚に少しでも多くのヤクシマキツネウオが写り込む写真を目指すことにした。。。
もともと研究者の方のリクエストが、ヤクシマキツネウオが沢山写り込んでいる写真が欲しいとの事だったので、それで良いのだけど。。。(^。^;)

ヤクシマキツネウオの成魚群れ
ヤクシマキツネウオの成魚群れ
ヤクシマキツネウオは常に数百から千匹近く群れているのだが、例えばツムブリ、ムロアジのような回遊魚やクマザサハナムロやニセタカサゴのような群れとは違い、普段はかなり広い範囲に疎らに広がっていて、泳ぎ去るのではなく、どちらかというと同じ場所で流れてくるプランクトンなどを食べて生活している。
それがたまに水底に降りてくるときだけ密集するような感じなので、なかなか群れのワイド写真を撮るのは厳しい被写体なのだ。

だいたい20分くらいに一度、一斉に水底に降りてくるのだが、これは見ているとホンソメワケベラのクリーニングを受けたり、水底近くのプランクトン群集を食べているようだ。
この時はスーピタッ、スーピタッとフタスジタマガシラのように静かに動くので撮りやすいのだが、どういうわけか今日はまったく降りてこなかった。
ライトを振り回したりしても同じく一斉に降りるのだが、これは危険を感じているだけに降りてもそのまま水底近くを群れで逃げるので、なかなか寄れない。。。

だいたい降りる場所が分かってきたので先回りしたりするのだが、全然ダメ。。。
僕も追いかけまくって、ハァハァゼィゼィしているので(笑)、さすがにそりゃ逃げるって。。。(ーー;)

あ~もう止めよっかな。。。
もう、これが限界っ!!

このヤクシマキツネウオが群れる光景は屋久島ではいつでもどこでも見られる日常的な光景であるにも関わらず、国内の他のエリアではあまりそのような話は聞かない。
つまり、このヤクシマキツネウオの成魚が大量に群れるのはまさに薩南諸島ならではの光景なのだと思う。
レアモノ&珍種もいいけれど、こうしたその土地「ならでは」の魚や光景(つまり、その土地では普通種)を把握してそれを紹介するのが僕ら現地ガイドの仕事なんじゃないか?と思う今日この頃。。。


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衰退していくサンゴと勢力を拡大するサンゴ

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 22.7℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴天
【潮まわり】 06:28 61cm 干潮 / 13:10 189cm 満潮 / 小潮(月齢:22.9)
【日の出・日の入】 日出06:55 日没17:17

週が明けてゲストが帰ると凪ぎて良く晴れるのは毎度の事。。。(^^;)
今日は朝から天気も良くて、海はベタ凪ぎ!
当然、ゲストもいない月曜日。。。(笑)

今日は午後から海へ。
相変わらず、冬の平日は海にダイバーはいないのだが、天気が良くなると雰囲気は明るい!
結局、普段はダイバーがいなくて寂しいのではなくて、冬の屋久島・北部は天気が悪い日が多いので暗~い気持ちになっちゃうのかもしれない。
雰囲気で人の気持ちなんてコロコロ変わるのだ。。。(笑)

今日もワイドレンズを着けてヤクシマキツネウオの群れ狙い。。。
”ワイド狙い”というよりは、1枚の写真の中に1匹でも多くのヤクシマキツネウオが写り込んでいる写真が欲しいのだ。
しかし、今日もなかなか厳しかった。。。
中層には毎日千匹近いのヤクシマキツネウオが群れているのだが、まとまりがないので広角だとイマイチ良い写真が撮れな~い!
というか、そもそも被写体としては全然、画にはならない群れなのだ。(笑)

今日も失意のままエア残が少なくなって浅場へ戻った。

衰えつつあるハナガタサンゴ類の群落
衰えつつあるハナガタサンゴ類
例年、水温が下がり始めると、このポイントにあるハナガタサンゴ類の色は活き活きとしてくるのだが、年々それほどでもなくなってきている気がする。
5年ぐらい前までは高水温期のみ元気のない地味な色になって、冬季は綺麗な色に戻るという事を繰り返していたのだが、何かここ2-3年は夏と冬とではそれほど色合いが変わらないのだ。
死滅した群体もかなりあるのだが、生きているサンゴでさえも、なんか色は褪せ、地味で元気がない。。。
元々、死滅した個所はどんどん増えているので、全体としては汚らしく、荒廃した印象なのだが、生きているサンゴさえもそうなのだから、ポイント全体に華やかさが足りない感じになる。。。

これは前からこのログでも言っているように、ポイント全体の泥化が原因だ。
さらに年を重ねるごとに益々、泥化が進行しているのが目に見えて分かるようになってきた。
この泥に負けてどんどん衰えていくハナガタサンゴ類に対して、逆にどんどん勢力を延ばしつつ活き活きしつつあるのがウスサザナミサンゴ類だ。
どうも泥に強いサンゴのようで、一度、2年前に人為的に大規模な破壊が行われたにも関わらず、その勢力は拡大傾向なのだ。

元気なウスサザナミサンゴ群落
元気なウスサザナミサンゴ群落
死んだハナガタサンゴの仲間があった場所にも進出してきており、数十年後にはハナガタサンゴ類は一掃され、一面がウスサザナミサンゴ群落になってしまうのでは?と思えるほど。。。
これを見ていて思うのだけど、サンゴ群集にも森でいう「植生遷移」みたいなものって当然あるんだよね。。。?

だとしたら、泥化の原因だと思われる30-40年前に人間生活の必要に迫られて作られた(延ばされた)一湊港の堤防(見た感じは必要最低限のもの)が作られた時点で、ハナガタサンゴ群落からウスサザナミサンゴ群落への移行は当然起こりうる遷移みたいなもので、「なるべくして、なった」とでも言うべきものなのかもしれない。。
サンゴの色褪せや見た目の荒廃は”人間の美観にとっては”許せない事なのかもしれないけど。。。(笑)

綺麗なハナガタサンゴ類の衰退は悲しいことだけど、それによってサンゴの組成が変わり、当然、周辺で生きる魚などの生物層も変わっていくわけだが、その推移を観察していくのは正直言っちゃうと、ちょっと楽しみかも。。。(・_・;
これって問題発言だろうか。。。(笑)


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一転、大時化!

【ポイント】 一湊タンク下No.2/一湊タンク下No.2/元浦
【水温】 22.9℃
【透明度】 15m
【海況】 時化
【天候】 くもり
【潮まわり】 05:23 43cm 干潮 / 12:08 192cm 満潮 / 小潮(月齢:21.9)
【日の出・日の入】 日出06:54 日没17:17

昨日とは一転!大時化の一湊湾内。。。
「明日はカジキを釣りに行くからボートは出せないよ~」と言っていた船長の船も漁に行くのは諦めたらしく港に泊まっていた。。。(笑)
ゲストは昨日同様に常連さん2人。
ボートは出せないから。。。という事でビーチから2本。
いや~ウネウネ&ニゴニの海だったぁ。。。はぁ。。。

沖に出ればそれなりに抜けていたが、浅場は透明度が10mに満たないくらい。。。
下に下りても水底はウネっていた。
いつも写真をもらうGさんもさすがに何も撮れなかったようで不満顔。。。(^^;)
今日はSさんから2枚写真をもらいました~ありがとうございます!

午後からは体験ダイビングで風裏で凪ぎている元浦に入ったのだが、こちらは超クリアーな海!
静かだし、太陽が出ていないのに明るいっ!(^_^)
ファンもこっちで潜れば良かったかな。。。(ーー;)

アオウミガメ
アオウミガメ
(^з^)-☆Chu!!
(^з^)-☆Chu!!


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レアモノ巡り。。。

【ポイント】 お宮前/一湊タンク下No.3
【水温】 23.0℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ(やや白波当たる)
【天候】 快晴
【潮まわり】 11:11 198cm 満潮 / 17:03 106cm 干潮 / 小潮(月齢:20.9)
【日の出・日の入】 日出06:53 日没17:17

((´д`)) ぶるぶる・・・さむ~~
今日は久しぶりの快晴なんだけど、海から出た直後は寒いっ!
水温は早くも23℃台前半!
例年よりも2℃近く低い状態で推移している。。。
陸上は陽が当たっているところだったら暖かいのがせめてもの救い。。。(^^;)

今日は常連ゲストが2人。
夏場はなかなか応える事ができなかったリクエストに応えるべく、頑張るぞぉ~!!と思っていたら、何とリクエストはニチリンダテハゼとイザヨイベンケイハゼ。。。
マジっすか。。。ただのレアモノ(出物)じゃないっすか。。。(・_・;
普通種や行動のリクエストじゃないとなかなか燃えれない。。。ガイドは楽でいいけど。(笑)

ニチリンダテハゼ
ニチリンダテハゼ
1本目はGさんをニチリンダテハゼのところに放置して、僕はSさんと普段はあまり行かないエリアを調査。
ここもたまに面白いモノが出たり、環境もいろいろあって楽しいのだが、平均水深が深くてあまりのんびりできないのが難点。

今日のニチリンダテハゼは前回とは打って変わって警戒心が強かったらしく、思い通りの写真が撮れないと嘆いていた。
明日ももう一度トライしたいと言っているけど、明日はちょっと。。。(^。^;)

イザヨイベンケイハゼ
イザヨイベンケイハゼ
イザヨイベンケイハゼは国内では”超”が付く稀種で、現時点でこのハゼが確実に見られるのは屋久島ぐらいと言われる魚だ。(今現在見られている場所がもう1ヶ所あるという噂はあるのだが。。。)
実際、Googleなどで「イザヨイベンケイハゼ」で検索してみると、1ページ目の10件はすべて屋久島のイザヨイベンケイハゼの記事で埋まってしまうくらい。(笑)

もうかれこれ3年以上、ここで見られており、最近は2匹に増えたことも確認している。
今日も2匹が見られ、あとでGさんの画像を確認すると1匹はお腹に卵を抱えている模様。。。!!
そう。。。2匹は雌雄で繁殖もしているようなのだ。

僕はこの魚にはそろそろ興味を失いつつあったのだが(笑)、また興味が復活!
抱卵中のメスと雌雄2匹一緒にいる写真を押さえたくなった。。。

ゼロ戦でもうひとつのリクエストがフタイロハナゴイの求愛だったのだが、水温が下がった今、もうさすがに無理だろ。。。と思っていたけど、思い切りまだ産卵しているっぽい。
日没が近づくにつれて求愛はどんどん活発になっていった。
そういえば、最近また再びフタイロハナゴイの極小チビが2-3匹ゼロ戦に着いた。
これを見てもまだまだ繁殖期は続いていることを感じた。


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うぅぅぅぅぅ撮れない。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 23.2℃
【透明度】 20m
【海況】 時化気味
【天候】 くもり
【潮まわり】 10:19 204cm 満潮 / 16:04 107cm 干潮 / 中潮(月齢:19.9)
【日の出・日の入】 日出06:52 日没17:17

昨日から風が北西に変わり、今朝は結構強く吹いていた。
天気は相変わらずの曇り空でたまに日が差す分、昨日よりは明るく感じた。
しかし、海は大時化!

鼻先を越えるとまずまずの透明度なのだが、手前はニゴニゴ状態。。。(・_・;
今日は単純に陸上が明るいからワイドでヤクシマキツネウオの群れ狙いで入ったが、かなり厳しかった。。。
水中は昨日よりも暗く(水面直下が濁っているから?)、浮遊物もやや見られる。

飛び立つアオウミガメ
飛び立つアオウミガメ
ずっとヤクシマキツネウオの群れる中層-15mぐらいのところで待機して、たまにやつらが水底に下りる時を狙ってダッシュ!-=≡ヘ(* – -)ノ
どういうタイミングで水底に下りるのかよく分からないのだが、突然一気に水底に下りてまさに”タマガシラ”的な動きをする事があるのだ。(ヤクシマキツネウオはフタスジタマガシラなどと同じイトヨリダイ科の魚)
その時を狙って近づき撮るわけだが、10.5mmフィッシュアイレンズだとなかなか厳しい。。。
思っていたほど今日は奴らが集結してくれなかった事もあるのだが、もっともっと寄らないと絵にならない。。。
17mmくらいがいいかなぁ。。。

という事でヤクシマキツネウオの群れは次回、再チャレンジ!
もう少し観察が必要かも。。。(^。^;)


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曇天なのに意外に明るかった水中。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 23.3℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潮まわり】 09:33 212cm 満潮 / 15:14 106cm 干潮 / 中潮(月齢:18.9)
【日の出・日の入】 日出06:52 日没17:17

今日も午前中に海へ。。。
今日はある研究者の方から頼まれていたヤクシマキツネウオの成魚群れのワイド写真を撮りに行こうかと思っていたのだが、厚い雲に覆われ何か水中も暗そうなので止めてマクロに切り替え。
ところがエントリーしてみると、透明度がまずまず良かったからか、意外に水中は明るかった。
これだったらワイドでも行けたかな。。。(・_・;

最初、-30m地点にナカモトイロワケハゼ用に小瓶を設置し不法投棄し(笑)、そこからウダウダとフィッシュウォッチングしながら上がった。

フカミスズメダイ
-23mのフカミスズメダイ
またタンク下では珍しいフカミスズメダイを見つけた。
周辺を見回すと前回同様、周りには他のフカミスズメダイは見られず、単独でしかも成魚。
たまたま流れてきて、ここまで成長した子なのだろう。。。
それとも、ここタンク下でもフカミスズメダイは増えつつあるのかなぁ。。。

今回の子はフカミスズメダイとしては最も浅く-23m!!
アサミ(浅み)スズメダイと命名しよう。(笑)

オナガスズメダイ
オナガスズメダイ
そのスグ近くにはタンク下どころか屋久島では珍しいオナガスズメダイの成魚がいた。
この場所のやや上に元々1-2匹いるはずなのだが、最近は全然見ていなかった。。。超久しぶり!!

こちらも周辺には他にオナガスズメダイは見られなかったのでフカミスズメダイ同様に単独っぽく見えるが、もしかしたらスグ上にいる連中と仲間(繁殖してる)かな?

スミレコボレバケボリ
スミレコボレバケボリ
帰りに紫色のヤギを覗いたらスミレコボレバケボリが2匹着いていた。
じっくり触角た目なんかも撮りたかったのだが、エアーもギリギリ状態で2-3枚で切り上げ一気帰り。。。
今日は潮も速かった。。。(ーー;)


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屋久島では未記載種が最優占する事もよくある。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 23.2℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潮まわり】 08:50 217cm 満潮 / 14:30 104cm 干潮 / 中潮(月齢:17.9)
【日の出・日の入】 日出06:51 日没17:18

今日は午前中に海へ。
連休明けの平日はまた元の静かな一湊に戻った。
海にダイバーの姿は皆無。。。(笑)

クロユリハゼ属の一種
クロユリハゼ属の一種
今日は特に目的もなかったので一気に深場に下りて、いつもはあまり見ないような水底環境を見て周った。
-30m前後まで下りるとそこら中で見られるのに、今までこのLOGでは紹介する事がなかったのが、このクロユリハゼ属の一種だ。
外海環境の永田などでは-30m以深ではオグロクロユリハゼが最優占するが、湾内環境の一湊タンク下の同じ水深ではこいつが最優占する。
屋久島ではよくある優占種なのに未記載種というパターンのひとつ。。。(笑)
通常はペアで行動し、近づくと巣穴から離れながら2匹で逃げ、最終的には巣穴まで帰ってきて穴に入ってしまう。

シリウスベニハゼ(メス?)
シリウスベニハゼ(メス?)
深場の水底では結局、これといって発見もなく、スゴスゴと引き返した。。。
小さな岩の表面を見るとシリウスベニハゼが結構見られるのに気づいた。
こんなに沢山いるのに今まで気づかなかったのは、先入観以外の何者でもない。
「ベニハゼとは暗いオーバーハングしたような場所の壁面や天井に生息する」という。。。(笑)
そういう意味でもこのシリウスベニハゼの生息環境にはほんと驚いた。

エリグロギンポ
エリグロギンポ
浅場に帰ってきてからエリグロギンポを見つけた。
エリグロギンポは屋久島では決して多く見られる魚ではないのだが、この子は先々月末から1週間ぐらいある場所で見られていた子(⇒イレギュラーなハナゴンベの極小チビ)ではないだろうか。。。?
最短まで寄っても全然逃げない。。。警戒心は薄い。。。


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今年もアユの産卵を狙って。。。

【ポイント】 川(No.1)
【水温】 16.0℃(淡水の水温です!)
【透明度】 30m
【海況】 –
【天候】 晴れ
【潮まわり】 08:08 219cm 満潮 / 13:50 101cm 干潮 / 中潮(月齢:16.9)
【日の出・日の入】 日出06:50 日没17:18

今年もアユの産卵の季節がやってきた。
昨年は1ヶ月間、川(No.3)で観察していたのだが、今年はもっと大規模な産卵をしている可能性がある川(No.1)を調査しようかと思っている。

まずは産卵場所を探さなければならない。
実は川(No.1)はこれまでも何ヶ所か怪しい場所を実際に潜って見ているので、消去法でどんどんターゲットは絞られていて、しかも昨年の経験でどんな場所で産卵するのかの詳細は掴んでいるので今年はかなり楽!のはずなのだが。。。

今日も日没1時間半前にエントリーし、いくつかここは怪しいと思う瀬を見て周ったが、底質がアユの産卵するそれとは全然違っていて、どこも深く、そして点在する石が大き過ぎる!
産卵前の黒ずんだ落ちアユどころか、アユの姿自体まったく見られなかった。

アユの群れ
アユの群れ
諦めて今日のログ・ネタ用にハゼ類でも撮ろうかと、ある瀬の上の方に移動して徘徊していると、いた!いた!
アユが30匹くらい固まって泳いでいた。
しかし、どの個体も黒い婚姻色にはなっておらず、日没後30分くらいまではしばらく観察していたけど産卵は見られなかった。

そこは瀬が始まるところでそれなりに流れがあって、底質も細かい砂利と石、水深も浅く、まさに産卵環境なのだが、瀬の上なので、何か自分が思っていた産卵環境とやや違う。。。(昨年の川(No.3)では瀬の下で連日産卵)
それでもアユの群れは産卵時のように密集して固まり、時折水底に滑り込むような行動が時折見られたので、この場所で産卵しそうな気もする。。。
ただまだ時期が早いだけなのか、それともすでに終わったあとなのか、ちょっと分からない。
昨年の川(No.3)は12月いっぱいずっと激しい産卵を観察できているので、川(No.1)もこれからなのかもしれない。
これからもっともっと落ちてくる(集まってくる)可能性も高い。
しばらく定期的に見てみようと思う。

今日見た一番上流側の瀬(ここは深くて底質も大きな石が多い産卵には不向き)の更にもうひとつ上の瀬も気になるのだけど、これがどうやって谷に降りたらいいのか分からない。
さすがに下流側から歩くのはキツイなぁ。。。
最近、体力が急激に落ちている気がする。(^^;)


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急に時化てきた。。。(ーー;)

【ポイント】 お宮前/一湊タンク下No.1
【水温】 23.8℃
【透明度】 25m
【海況】 ベタ凪ぎ⇒大時化
【天候】 雨
【潮まわり】 07:29 217cm 満潮 / 13:12 99cm 干潮 / 18:42 222cm 満潮 / 大潮(月齢:15.9)
【日の出・日の入】 日出06:49 日没17:18

今日は朝から雨。。。
常連のSさんとマンツーマンで2本。

朝はベタ凪ぎだった一湊湾内も低気圧の寒冷前線通過と共に2本目のエントリー時には信じられない大時化に!
ある意味、台風よりも怖い低気圧通過なのだ。。。(ーー;)

ニチリンダテハゼ
ニチリンダテハゼ
1本目はお宮前へ。
今年の夏頃からいるらしいとは聞いていたのだが、ようやく対面できたニチリンダテハゼ!!(*^^*)
文句なしの屋久島初記録だ。
お隣の口永良部島では見ているのだが(⇒まさかのニチリンダテハゼ!!)、僕も屋久島では初めて。
多分、屋久島初記録どころか北限記録ではないだろうか。。。?
口永良部島で見ている個体も今回の個体も成魚である事からも、実はちょこちょこ薩南海域には流れてきているのかもしれない。
この海域は黒潮がかかっていない沖縄や奄美を飛び越えて台湾から黒潮経由でダイレクトに生物が流れてくる。
なので、琉球列島でも稀な南の生き物が突如出現する事があるから驚く。。。

時化始めたので2本目はゼロ戦を回避して、一湊タンク下の手前で潜った。
久しぶりにハナヒゲウツボの全身を拝ませてもらった!(^_^)
いつもにも増して出が良かったのでしばらくゲストと観察していたのだが、あれよあれよという間に全身を出して泳ぎ始めた。。。(-o-;
しかし、何のために出たのかよく分からない。。。
しばらくすると引き返し、元々いた穴のちょっと手前の穴に入り、そのあとはまったく出てこなくなってしまった。

今日は出がいいと思ったら。。。
1. 今日は出がいいと思ったら。。。
グングン延びて出て行く!
2. グングン延びて出て行く!
あらら、全部出ちゃった。。。
3. あらら、全部出ちゃった。。。
 


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冬の象徴・テングダイ

【ポイント】 お宮前/一湊タンク下No.3/横瀬
【水温】 24.5℃
【透明度】 30m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潮まわり】 06:52 211cm 満潮 / 12:35 98cm 干潮 / 18:08 219cm 満潮 / 大潮(月齢:14.9)
【日の出・日の入】 日出06:48 日没17:18

ゼロ戦のアザハタ
ゼロ戦のアザハタ
ようやく晴れた!
おかげで今日は久しぶりに暖かい1日だった。
海も凪ぎて、水中も明るい!
まさにダイビング日和の1日だった。

浜松の「ダイブ写楽」さん一行様が来島。
11月のツアーなだけに外の寒さだけが心配だったが、水面休息中は真夏のように港で寝っ転がって休めるくらい暖かかった。(^_^)

テングダイ
テングダイ
本数を重ねるごとにやや濁ってきて1本目は30mオーバーだった海も3本目には20mを切るくらいにまで透明度は落ちた。
でも3本目の横瀬が最もウケが良かった!!(^_^)
-30mの魚だまりにはついにテングダイが上がってきていた。
テングダイは屋久島では珍しく、ここ横瀬では夏季はまったく姿が見られないのに、冬になるとここで群れる。
って事はもう冬かぁ。。。はぁ。。。


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美しい!ギンユゴイの大きな群がり

【ポイント】 オツセ/観音
【水温】 24.3℃
【透明度】 30m
【海況】 やや風波
【天候】 くもり
【潮まわり】 06:15 202cm 満潮 / 11:59 98cm 干潮 / 17:35 213cm 満潮 / 大潮(月齢:13.9)
【日の出・日の入】 日出06:47 日没17:19

今週末は晴れると聞いていたのに、思い切り雨空。。。
外はやや寒かったけど、水中は晴天!温かい!
まだまだ海の状況は悪くない。

クマザサハナムロの群れ
クマザサハナムロの群れ
今日は2回目の来島となるHさんとマンツーマン。
リクエストの永田へ。
Hさんは永田をリクエストする理由として大きな群れが一塊となって動く様や群れが川のように流れていく様を挙げていたのだが、そういう意味では2本目の観音は十分満足してもらえる1本だった。
ウメイロモドキやクマザサハナムロの群れの流れは止め処なく続き、ニザダイやテングハギモドキの大群れも凄かった。

ギンユゴイの群れ
ギンユゴイの群れ
特に圧巻だったのは水面直下5mくらいのところで群れるギンユゴイの大きな大きな群がりだ。
それは高密度の玉となり、向こう側の景色がまったく見えないくらい。(^^;)
ギンユゴイ特有のキラキラさせながら泳ぐ様はとっても綺麗だった。
ワイドで押さえたい屋久島らしい光景のひとつだ。

【業務連絡】
Nさ~ん!!!シラタキベラダマシの成魚(メス)が複数匹見られましたよ~!!
もしかしたら、ハーレムになっていて立派なオスも探せばいるかもです。。。
地味な魚だけに見過ごしていただけで、探せば結構成魚も多いのかも!!(^_^)


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最近、よく見かける馴染みの2匹。(笑)

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 24.3℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潮まわり】 05:36 191cm 満潮 / 11:21 98cm 干潮 / 17:03 206cm 満潮 / 大潮(月齢:12.9)
【日の出・日の入】 日出06:46 日没17:19

今日も午前中に1本。
さすがに金曜日ともなると一湊港内にはチラホラとダイバーの姿が見られる。

今日は浅場を何の目的もなくウロウロ。。。
海は静かで透明度もまずまずの明るい海だったんだけどイマイチな1本だった。

ダイダイオオメワラスボの若魚
ダイダイオオメワラスボの若魚
浅場の砂地で新顔のヤツシハゼの仲間などはいないかなぁ。。。と散策していると、ワラスボ系のチビがいた。
この砂地のもう少し沖の方に出るとクロエリオオメワラスボは結構、群れでいたりするのだが、鰓に黒斑のないダイダイオオメワラスボはもしかして初見?
ちょっと記憶が曖昧なのだけど。。。(^。^;)
そろそろ、ちゃんと見た魚を写真と共にリスト化しないとマズイかな。。。

ここ1ヶ月、毎回浅場に帰ってくると1匹でウロウロしているフエフキダイ科の魚が2種いる。
いや。。。2匹いる。。。(笑)
一湊タンク下というポイントは多様性に満ちた豊かな海なのだが、他の近隣のポイントでは普通に見られるのにここでは稀な魚ももちろんいる。そういう魚が1匹入り込んだだけで目立つ!目立つ!(笑)

イソフエフキ
イソフエフキ
まずは体側に黄色いラインが走るイソフエフキだ。
隣の吉田なんかに行くと結構多い魚なのだが、ホームのここ一湊タンク下ではめったに見ることはない魚だ。
だから1匹いると目立つ目立つ。。。(笑)
毎日、エクジット直前に会ういつもの子だ。

メイチダイ
メイチダイ
メイチダイもここ数ヶ月、浅場のエントリー口界隈で単独でウロウロしているのに出会う。
こいつや近似のタマメイチは決して珍しい魚ではないのだけど、やっぱりここ一湊タンク下では稀な魚だ。
それだけに、こいつも何か目立っちゃってる。。。(^^;)

前は一湊タンク下にももう少し沢山いたような気もするのだけど、最近はなかなか会わない。。。


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一応、屋久島初記録!シリウスベニハゼ

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 24.5℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潮まわり】 10:39 99cm 干潮 / 16:32 200cm 満潮 / 中潮(月齢:11.9)
【日の出・日の入】 日出06:46 日没17:20

今日は珍しく朝から海へ。。。
まだ咳が止まらない。。。苦し~

シリウスベニハゼ
シリウスベニハゼ
一昨日の島内の同業者のブログに何と2年越しで探していたシリウスベニハゼが出ていたので、早速同じ場所に行って探してみた。
シリウスベニハゼは矢野さんの図鑑で見て、屋久島でも探していたのだがなかなか見つからずにいたベニハゼだ。
それもそのはず。。。ベニハゼというとオーバーハングした暗がり壁面や天井に着いているという固定観念があったのだが、何とこのベニハゼはよくよく図鑑で生息環境を見てみると砂地や砂泥底に点在する岩の上にいるそうな。。。知らなかった。。。(ーー;)
さすがに過去にそんな場所は探していな~い!!
2年前にベニハゼにハマった時も暗がり壁面や天井ばかり見ていて、そんな場所にまさかベニハゼの仲間がいるなんて夢にも思わず見もしなかったのだ。。。

シリウスベニハゼのオス?
シリウスベニハゼのオス?
見つけるのに30分くらいかかったが、何とか見つかった。
で、最初に思ったのが、「げっ!地味っ!」(笑)
写真に撮るとそれなりに綺麗なベニハゼなのだが、肉眼で見るやつは想像以上に小さく地味な体色だった。
「これなら過去に撮っているかも。。。」とスグに思ったのだが、やっぱりそうだった。

2年前にベニハゼ三昧していた頃の写真をひっくり返してみると、何枚かシリウスベニハゼらしき子の写真があった!!
勝手にホシクズベニハゼの幼魚か何かと勘違いしていたか、もしくは屋久島でよく見られる未記載のベニハゼと勘違いしていたのかもしれない。
引き伸ばしてじっくり見て同定することなく済ませてしまった連中の中に何枚か写っていた。

シリウスベニハゼは実は結構多いベニハゼかもしれない。
それでも屋久島初記録には間違いない!
これからは今まで以上にその魚の生息環境により気を配ってフィッシュウォッチングしていかねば。。。
それから海から帰ってきたら面倒臭がらずに全写真のチェックと同定と。。。撮りっ放しが多過ぎっ!(笑)

ノコギリハギの求愛
ノコギリハギの求愛
帰りにちょっと普段はあまり行かない浅場に逃げて、岸沿いに安全停止しながらエクジット口へ。。。
執拗にメスに求愛するノコギリハギのオスがいたのでしばらく観察。
海藻にペアで絡まったりしていたので、うぉ!産卵するかも!!と期待したけど、結局何も起こらず。
というかエア的に時間切れ~(涙)


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これ誰???

【ポイント】 一湊タンク下No.3
【水温】 24.4℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潮まわり】 09:51 99cm 干潮 / 15:58 193cm 満潮 / 中潮(月齢:10.9)
【日の出・日の入】 日出06:45 日没17:20

今日も午後から一湊タンク下へ。
毎年の事だけど、だんだんと海に行っても誰もいない事が増えてきた。
ただでさえ、北よりの風が寒い時期なのに、人けが無いと風景も寒々しい。。。(-o-;

まだまだ咳が止まらない状態なのだが、ちょっと元気になったので今日は10Lタンクから12Lタンクにチェンジ。(笑)
漁礁のヤギ類に変わったガラスハゼが着いていないか偵察に行ったのだが、これといって目新しいガラスハゼには出会わなかった。

ウミウサギガイの仲間
ウミウサギガイの仲間
貝殻は白く両端はオレンジ
貝殻は白く両端はオレンジ
白いウミカラマツ(種は不明)に初見のウミウサギガイの仲間が着いていた。
帰ってからちょっと調べてみたけど、全然分からねぇ~(ーー;)

一応、貝殻も撮っておいたけど、貝口を撮らないと意味ないかなぁ。。。
貝殻は白くて両端がオレンジ色だったのが印象的だった。
貝殻の周りを細く黄色いラインが囲んでいるのも特徴か?

こいつが誰か知っている方、教えてくださ~い。。。(^。^;)


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志戸子のガラスハゼ

【ポイント】 志戸子
【水温】 24.6℃
【透明度】 25m
【海況】 ややウネリあり
【天候】 くもり
【潮まわり】 08:52 97cm 干潮 / 15:22 187cm 満潮 / 若潮(月齢:9.9)
【日の出・日の入】 日出06:44 日没17:20

志戸子で多く見られるヤギ
志戸子で多く見られるヤギ
午後から1人で志戸子にエントリー。
ガラスハゼ各種の繁殖生態を調べ始めてから、ずっと気になっていたのが志戸子のガラスハゼたちだ。
このポイントには数千本、いや数万本もの謎の短いヤギが立ち並んでいて、ちょっと異様な光景を見る事ができる。
このヤギは最大でも90cm、だいたいどれも50cm前後しかない短く細く白いヤギ。
ポリプを拡大してみると一湊タンク下で見られるヤギ類とはまったく違うばかりか、屋久島の他のポイントでこのヤギを見ることはない。

このヤギに着くガラスハゼたちは、一湊タンク下で見られるガラスハゼとは何かちょっと違う気がして調べてみたかったのだ。
早速何千本、何万本もあるヤギを片っ端から見ていったのだが、夏には沢山見られたガラスハゼがなかなか見つからない。。。
ようやく1匹見つけると、なんと周辺のヤギに着いているガラスハゼが次から次へと見つかった。
つまり、奴らはある程度まとまって生活しているようなのだ。

謎のヤギに着く卵
謎のヤギに着く卵
そのうちの1本に卵も見つけた。
卵の大きさを他のヤギに着く卵と比べてみると、相変わらず大きさにはあまり違いは感じられないが、産み方にはちょっとした特徴がある。
このヤギは細いにも関わらず、同じ細さのエダムチヤギに産まれた卵とは正反対である程度、卵は密集して産んでいて、ある一定の場所にまとめて産んでいる傾向があるように思う。
それは1周まんべんなく産むのではなく、ある面に縦長に産んでいく感じ。。。

参考までに今までの各ヤギに産み着けられた卵の写真を掲載しておく。

ムチカラマツに着く卵
ムチカラマツに着く卵
リュウキュウミゾヤギに着く卵
リュウキュウミゾヤギに着く卵
リュウキュウミゾヤギに着く卵2
リュウキュウミゾヤギに着く卵2
エダムチヤギに着く卵
エダムチヤギに着く卵
ロープに着く卵
ロープに着く卵

産卵中のガラスハゼ
産卵中のガラスハゼ
1本のヤギにつき1匹のガラスハゼが着いているのだが、どうもオスは卵が産みつけられているヤギにいた子だけで、あとの周囲のヤギはの子たちはみんなメスっぽい。
つまり一夫多妻。
というのも、メスを撮っていると、かなりそれがプレッシャーに感じたらしく、横のオスの着くヤギに移ってしまった。。。(-o-;
しばらく観察しているとオスは体をブルブル震わせそのメスに求愛をはじめ、何と産卵が始まってしまったのだ!!!
しばらくすると終わってしまい自分のヤギに戻ってしまったので、申し訳ないとは思ったけど今度は別のヤギに着くメスにプレッシャーを与えると、同じようにオスのいるヤギに移った。
そして同じように産卵を始める。。。

ただ、本当に産んでいるのかどうかは不明。
多分、メスは頑張ってはいるけど、卵自体は産んでいないと思う。
メスの産卵管から卵が出てくるのを確認したわけではないし、見た感じメスのお腹は膨らんではいるものの卵の形は見られなかったので。。。(通常、産卵中のメスのお腹には卵が見える)
オスの生殖器から何かが出ているのは写真で確認できたけど。

赤い卵を抱えるキンチャクガニ
赤い卵を抱えるキンチャクガニ
今年は多くのポイントで例年に比べ、キンチャクガニが少なく感じたのだが、志戸子は違った。
ちょっと石をひっくり返すと2-3匹が普通に出てくる。
真っ赤な卵を抱えたメスも何個体か見られた。


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ゴマハギの黄化個体?

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 24.6℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潮まわり】 07:42 90cm 干潮 / 14:37 181cm 満潮 / 長潮(月齢:8.9)
【日の出・日の入】 日出06:43 日没17:21

今日は午後から海へ。。。
まだ何か風邪気味で多少頭痛がするので、長時間ダイビングを避けるために10Lでエントリー。(笑)

いやいやいや。。。すっかり寒くなった。
現在、ややヘタった6mm半を着ているのだが、潜水時間が70-80分を過ぎた辺りから急に寒くなる。。。
フカフカの新しい6mm半はすでに購入済みなのだが、これをいつから着ようか超悩み中。(^^;)
24-25℃ある今、衣替えしちゃうと、12月以降がキツイだろうなぁ。。。(笑)

今日はあまり無理はせず、浅場でブラブラ。

ゴマハギの黄化個体?
ゴマハギの黄化個体?
ゴマハギの若魚
ゴマハギの若魚
秋も深まり、小さくて可愛かったゴマハギのチビたちがそれなり大きくなってきた。
そんな中に黄色いハギが1-2匹いるのだが、これをずっとキイロハギだと思っていたのだが、よく見ると一緒に行動を共にしているゴマハギの若魚と形も特徴も一緒に見えた。
よく見ると体にはゴマハギのような白い点々が散在しているし、薄っすらと浮かぶ模様はゴマハギのそれと一緒。
もしかして、これがゴマハギの黄化個体??
だとしたら、今までキイロハギだと思っていた連中を片っ端から見直さないとならないなぁ。。。(-o-;

今日は典型的なゴマハギの若魚とこの黄色い子が一緒に泳いで餌を探していた。
2匹一緒にいるところを撮りたかったのだが、なかなか良い1枚が撮れなかったので今回は1匹づつ別々で。。。(^^;)

黄色いダルマハゼの仲間
黄色いダルマハゼの仲間
たまによく見かけるんだけど、何だか正体が未だに分からないでいる黄色いダルマハゼの子。
姿形はもうヨゴレダルマハゼにしか見えないのだが、体色が黄色いので悩んでしまう。。。

このまま成長を追えれば良いのだけど、これがなかなか難しい。
大きくなる前にいなくなっちゃうのだ。


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今日はのんびり。。。とか言っていたのに。

【ポイント】 横瀬/一湊タンク下No.1
【水温】 24.6℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潮まわり】 06:31 79cm 干潮 / 13:40 180cm 満潮 / 小潮(月齢:7.9)
【日の出・日の入】 日出06:42 日没17:22

今日も常連さん2人と”ガイド”とは言い難い2本。(笑)
昨日がかなりハードな2本だったので、今日はのんびり。。。とか言っていたのだが、何だかんだ言って1本目はそれなりに泳ぐ横瀬へ。。。

まだ風邪は完璧に治ってはいないようで、2本とも耳抜きはつらいし、エクジット後は頭痛に悩まされるしで超辛かった~(^。^;)

フジイロサンゴアマダイ
写真提供:Gejimaさん
横瀬の深場にはまだフジイロサンゴアマダイのペアが元気に泳いでいた。
夏場に比べるとやや警戒心が強くなったような気もするけど。。。

この場所にフジイロサンゴアマダイが出てかれこれ2年が経とうとしているのだが、実はまだ僕自身は写真を持っていなかった。
で、今日は常連さんがゲストという事もあり、カメラを持って行ったんだけど、何かあまり良い写真は撮れなかった。。。(-o-;
またカメラを持っている時に横瀬に行く機会はあるかなぁ。。。

ズグロダテハゼ
写真提供:Gejimaさん
 
ヤノダテハゼ
写真提供:Gejimaさん
 横瀬の深場で優占するダテハゼはズグロダテハゼとヤノダテハゼだ。
ヤノダテハゼは通常、ホバーリングしている事が多いのだが、近づくとスグに着底してしまう。
フジイロサンゴアマダイ同様、こうした魚がいるポイントはプライベートで潜ることはあまりないため、この2種も実は未だに僕は写真がなかったりする。。。

オヨギトラギス
写真提供:Gejimaさん
今日のリクエストはこれ。
オヨギトラギスだ。
屋久島では-30m以深で普通に見られる魚なのだが、不思議とホームグラウンドの一湊タンク下ではめったに見かけない。
ここ横瀬は非常に多くて、写真のようなオス以外にも地味なメスや幼魚も多く見られる。

普段は中層に浮いたり、泳いだりしているのだが、近づくと写真のように着底してしまう。
泳いでいる(浮いている)ところを押さえるのはなかなか難しいのだ。

ロープに着く卵
ロープに着く卵
2本目はビーチからのんびりダイビング。。。
リクエスト通り、-12mの砂地でヤツシハゼの仲間を探しながら2時間ダラダラ。。。(笑)
僕は先日見つけたロープに着くオオガラスハゼ(仮)の卵の大きさや産み方を正確に比べるため、11/3の調査(⇒ガラスハゼ、卵と産み方を比較 | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –)と同じ距離、同じ倍率で撮ってみた。

ついでに比較のために11/3に撮った各所の卵の写真も下に貼っておく。
オオガラスハゼはかなり体が大きいにも関わらず、卵の大きさは写真では他のガラスハゼとあまり変わらないようだ。
むしろ現場で肉眼で見る限りは小さく感じたくらい。

卵の密度はムチカラマツに産む種類に近い感じで結構ビッシリ産み着けているのが分かる。
ただし、1回に産む量は少ないかも。。。

ムチカラマツに着く卵
ムチカラマツに着く卵
リュウキュウミゾヤギに着く卵
リュウキュウミゾヤギに着く卵
リュウキュウミゾヤギに着く卵2
リュウキュウミゾヤギに着く卵2
エダムチヤギに着く卵
エダムチヤギに着く卵
 


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病み上がりに激流の観音はキツイ。。。(・_・;

【ポイント】 観音/観音
【水温】 24.6℃
【透明度】 20m
【海況】 ややバシャバシャ
【天候】 くもり
【潮まわり】 05:30 63cm 干潮 / 12:33 181cm 満潮 / 18:35 124cm 干潮 / 小潮(月齢:6.9)
【日の出・日の入】 日出06:41 日没17:22

いよいよ、いつもの常連さんぐらいしかいない週末が増えてきた。(笑)
今日は常連さん2人と観音へ。。。
シーズン中はまともなガイドができないので、この時期くらいはしっかりガイドしなきゃ!とか思っているんだけど、結局常連さんだと自分に甘えが出てしまい、今日もしっかりカメラを携えてエントリー!(^。^;)

ランドールズ・タイルフィッシュ
写真提供:Shimontyさん
アカボシハナゴイ
写真提供:Shimontyさん
今日は観音の深場狙いで永田に来たのだが、1本目は激流でまったく下には降りれず、-25m付近でお茶を濁すような1本になってしまった。
という事で2本目も観音にトライ!
今度は多少、潮は緩んできたように思え一応、深場には降りたのだが、帰りがアゲインストの潮でメチャ疲れた~
水底はかなり暗くてピント合わせが大変!!
降りたところでまったく動かず、コウリンハナダイやアカボシハナゴイと格闘。。。
アカボシハナゴイやベニハナダイは婚姻色を出していた。

ランドールズ・タイルフィッシュも相変わらず元気で穴に引っ込むときは「スッと引っ込む」というよりは「ズボンと潜り込む」って感じ。。。(笑)

タイマイ
写真提供:Shimontyさん
いつもの亀裂にはキビレマツカサが2-3匹入っていた。
いつもはもう少し先端に出たところの亀裂にいるのだが、ここで見たのは初めてだ。

帰りにタイマイのチビに遭遇~

いやいや。。。病み上がりの深場はキツイかも。。。(・_・;


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4日ぶりの海!

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.3
【水温】 24.8℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潮まわり】 11:30 189cm 満潮 / 17:18 125cm 干潮 / 小潮(月齢:5.9)
【日の出・日の入】 日出06:41 日没17:23

実に4日ぶりの海だった。
その後、思い切り風邪をひいてしまい、ずっと寝込んでた。。。
若い頃は一晩寝れば治っていたのに、最近は全然ダメ。。。
ようやく熱も下がったので、久しぶりにガイドで海に出た。

ゲストは大阪からのカップルさん。
リクエストはウミガメとゼロ戦。

昨日までは時化ていた海も凪ぎ、リクエストは難なくこなせて透明度もかなり良かったんだけど、水温が下がっている事を実感。
とうとう24℃台に入った。。。(-o-;

それでも魚の動きは活発だ。
10:30頃にはオトメベラの激しい連続産卵が見られ、捕食なんかも活発だった。


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久しぶりの登場!ハクセンタマガシラ

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 25.5℃
【透明度】 30m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潮まわり】 07:38 237cm 満潮 / 13:29 87cm 干潮 / 大潮(月齢:0.9)
【日の出・日の入】 日出06:37 日没17:26

またまた風邪をひいてしまった。。。(-o-;
今年、何回目だろ。。。
いつも1人で潜るときは14Lタンクで潜るのだが、今日はあまり長潜りは避けようと12Lタンクにした。
なのに、結局、ずっと浅場にいたので潜水時間はいつもと変わらず。。。(笑)

今日は浅場のオオガラスハゼ(?)の卵を確認しようとエントリー後スグに、エントリーロープへ。

ハクセンタマガシラ
ハクセンタマガシラ
途中で見慣れないタマガシラの仲間(イトヨリダイ科の魚)がいたので、これを撮りまくった。
この場所はタマガシラの仲間が多く、過去にスリーラインド・モノクル・ブリーム(Three-lined monocle bream)が出たりした場所。(⇒ずっといる外国人。。。順調に成長(^O^) | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –

今回も外国人かな?とか思ったけど、これってハクセンタマガシラじゃん。。。(ーー;)
ハクセン(白線)が明確じゃないから最初は気がつかなかった。
ハクセンタマガシラは久々の記録。
前に見たのは屋久島に来た当初で、当時はもう少し数がいたような気もするのだが。。。

オオガラスハゼと卵
オオガラスハゼと卵
浅場には2本のエントリーロープがあって、2本をじっくり下から上まで見てみたのだが、卵らしきものは見当たらなかった。
正確には卵っぽいものを1ヶ所見つけたので、これは沢山撮っておいたのだが、帰ってからPCで拡大して確認してみると、小さな群体ボヤだった。(^^;)

しかし、何気に撮った1枚に卵の粒みたいなものが沢山着いている1枚を発見した!
ロープの溝に何ヶ所かポツポツと小さな透明な卵が着いているのが分かるだろうか?
うぉ~これだったのか。。。
オオガラスハゼは体も大きいのでもっと大きな卵を想像していたのだが、小さっ!
しかも、パッチの大きさも小さい。
肉眼では気づかなかったくらいなので、相当小さかったのだろう。。。

次回はこれを最短で撮って、一昨日調べた他のガラスハゼの卵と比べてみよう。。。

セボシウミタケハゼ
セボシウミタケハゼ
同じロープにはセボシウミタケハゼも沢山着いていた。
これも同様に卵を探してみたけど、見つからない。。。

もし、オオガラスハゼと同じような環境に産み着けるとしたら、その卵がどっちの卵なのかはたして見分けはつくのだろうか。。。?(-o-;
ただ、オオガラスハゼはロープの上部(-5m付近)、セボシウミタケハゼはロープの下部(-10m付近)にそれぞれ棲み分けているような感じもする。
要らぬ心配かもしれない。。。


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青い永田っ!

【ポイント】 オツセ/オツセ
【水温】 25.3℃
【透明度】 30m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潮まわり】 06:55 237cm 満潮 / 12:50 80cm 干潮 / 18:28 236cm 満潮 / 大潮(月齢:29.3)
【日の出・日の入】 日出06:36 日没17:27

鹿児島から常連Yさん一行が来島。
今日1日だけ潜って、明日には帰るという強行軍!
久しぶりに永田に行った。

水面はややウネリがあったが、水中はいたって静か。
ただ潮だけは速かった。
浅場もそれなりに流れていて、プカプカ中層に浮いていると流されるくらい。

ツムブリの群れ
ツムブリの群れ
流れ込むクマザサハナムロたち
流れ込むクマザサハナムロたち
水はかなり良かった!
黒潮の青い海と30m以上はありそうな透明度。
最近はダイバーも少なくなってきたけど、まだまだシーズンオフだというには早いっ!
海は良いっ!(^_^)

浅場のツムブリやナンヨウカイワリの群れも良かったけど、やや深場でとめどなく流れてくるクマザサハナムロやウメイロモドキなどの群れも凄かった~
水温はどんどん下がりつつあるけど、まだまだ水中は夏の海だった。。。


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子供を喰らうオオガラスハゼ!!

【ポイント】 元浦/一湊タンク下No.2
【水温】 25.1℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潮まわり】 06:10 231cm 満潮 / 12:10 75cm 干潮 / 17:52 231cm 満潮 / 大潮(月齢:28.3)
【日の出・日の入】 日出06:35 日没17:27

今日も午前中に体験ダイビングをやって、午後から調査という名の「お遊びタイム」♪(^_^)

ヤシャハゼとコトブキテッポウエビ
ヤシャハゼとコトブキテッポウエビ
エントリーするなり、昨日見つけたヤシャハゼの元へ一目散で飛んでった。(笑)
でも、見つけるまでかなりの時間がかかってしまった~!!(ーー;)
縦位置でいろいろ撮ってみたんだけど、何か普通過ぎる。。。
今度はテッポウエビ絡みで狙ってみようかな。
いや~綺麗なハゼだなぁ。。。

クリーニングされるイチモンジブダイ
クリーニングされるイチモンジブダイ
一気に浅場に帰ってきたんだけど、浅場は結構ワサワサとざわついていた。
16:30も過ぎているというのに、通常、午前中に見る事が多いクギベラが産卵していたり、ナメラヤッコやルリヤッコ、アカハラヤッコなんかはもう求愛が始まりそうな勢い。
興奮気味の魚も多い。
流れてくるプランクトンを捕食する魚も沢山中層に舞っていた。

アザミカワハギのオス
アザミカワハギのオス
アザミカワハギのメス
アザミカワハギのメス


そんな中にアザミカワハギのペアがいた。
アザミカワハギはもともとこの一湊タンク下では見られない魚だったのだが、今年に入って浅場に数匹見られるようになった。
いつもは無視してしまう地味な体色も、今日はペアで真っ白くなっていて目を引いた。
追いかけるとペアは散り散りになり、体色もいつもの地味な茶色に戻ってしまった。。。(-o-;

子供を食べるオオガラスハゼ
子供を食べるオオガラスハゼ
一湊タンク下にはブイが2つあって、両方のブイのロープにはもう1種、これまで沖の方で見てきたガラスハゼとは別の種類だと思われる連中が沢山着いている。
他のガラスハゼは見分けがなかなか難しいが、ここに着く種類は図鑑の記述そのままに見るとオオガラスハゼだとおもっているのだが、他のガラスハゼに比べて圧倒的に体が大きく、一湊タンク下ではこの人工物のロープにしか着かないのが特徴だ。

きっと卵は大きいのだろうのだろうなぁ。。。と思ってしばらく探してみたけど、エア切れで時間切れ。。。
1匹、何かをくわえている子がいたので、見てみるとガラスハゼの幼魚を喰っていた!!
同じ種類の幼魚だろうか。。。?
うわぁ。。。無残。。。


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お~!!ヤシャハゼ!!何と屋久島初記録なのだ!(^^;)

【ポイント】 元浦/一湊タンク下No.2
【水温】 25.4℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潮まわり】 05:22 221cm 満潮 / 11:27 73cm 干潮 / 17:16 224cm 満潮 / 中潮(月齢:27.3)
【日の出・日の入】 日出06:34 日没17:28

今日も午前中は体験ダイビング。
午後から1人でタンク下へ。
ガラスハゼの産卵を見たいので午前中に入りたいのだが、なかなか入らせてもらえない。。。(^。^;)

というわけで、今日は最初からガラスハゼは諦め、沖のイトヒキの里へ。
ピンテールフェアリーラスの婚姻色狙いで14:40頃エントリー。
だいたい14:30-15:00ぐらいの間にやつらは産卵するのだが、今日はオスの姿が見当たらない。。。
ツキノワイトヒキベラやクジャクベラは沢山いて求愛も見られたが、ピンテールの求愛はまったく見れず。

屋久島初記録のヤシャハゼ
屋久島初記録のヤシャハゼ
諦めて水底をウダウダしていたのだが、そろそろ浮上し始めないとヤバイかな。。。という時にとんでもない魚に出会ってしまった!!
ヤシャハゼ!!
ヤシャハゼで騒ぐなと言われそうだけど、実は屋久島では初記録!!
この7-8年、散々、探しまくっていたのだが、いっこうに見つからず。。。
他店のスタッフから今回と同じ場所で見たという話は聞いていたのだが、その後も通ってみたけど見つからず。。。
何か他の魚と間違えているんじゃないの。。。ぐらいの事を思っていたのだが(笑)、す、すみません。。。確かにヤシャハゼでした。。。(^。^;)

ヤシャハゼは北は伊豆から沖縄までどこでも見られるので、屋久島にも当然いると思っている人が多いかもしれないけど、意外に着きそうで着かない魚は多いのだ。
ヤシャハゼはその代表格。
ところ変われば、である。

ヤシャハゼは同じように古巣の八丈島でも何故か見られないので、実は屋久島初記録どころか他の海はまったく知らない僕自身が初見だったりする。。。(笑)
いや、いや、いや。。。マジで超感激なんですけど。。。(^^;)
写真でしか見た事がなかった派手な魚を実際に、しかも自分の海(ホームグラウンド)で見れた感激は久しぶりかも。。。

長い背ビレを失ったヒレナガネジリンボウ
長い背ビレを失ったヒレナガネジリンボウ
この場所はやはり屋久島では珍しいヒレナガネジリンボウが何匹か見られる場所だ。
ヤシャハゼに興奮してしまい、スグに引っ込めてしまったのだが、待っている間、付近を見渡すとヒレの短いネジリンボウが目に入った。
思わず「お~!!!ネジリンボウ!!!!」とまたまた大興奮!!!
いや~今日は一気に2種が初記録だなぁ~とホクホク顔で帰ったのだが、帰ってからPCで写真を見て唖然。。。
これってヒレナガネジリンボウじゃん。。。(・_・;
単に長い背ビレが折れてしまっただけの子だったようだ。。。

実はネジリンボウも僕は実際に見た事がない魚だったりする。(笑)
ヒレが長くないから単純にネジリンボウだと思ってしまった。(-o-;


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ガラスハゼ、卵と産み方を比較

【ポイント】 元浦/一湊タンク下No.2
【水温】 25.5℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潮まわり】 10:38 73cm 干潮 / 16:39 215cm 満潮 / 中潮(月齢:26.3)
【日の出・日の入】 日出06:33 日没17:29

午前中は元浦で体験ダイビング。
最近は午前中のこの時間帯、思い切り潮が引いているので浅場に魚がたまって、あまり沖に出なくてもフィッシュウォッチングが楽しめて助かる。(^_^)
外は20-21℃とやや肌寒いが水中はまだ26℃くらいはあって、まだまだ快適な体験ダイビングだ。

午後からは1人でカメラを持って一湊タンク下へ。。。
2日間ばかり間が空いてしまったが、まだガラスハゼの観察に行った。

ガラスハゼは種類によって卵の大きさや卵の産み方(密集度やパッチの作り方)が違うのでは?という仮説を持っている。
しかし、実際に比較したことはなく、単に目視で見たときのカンでしかない。。。(笑)
で、今日は卵の大きさを正確に比べるため、各所の卵を同じ距離、同じ倍率で撮ってみた。

【ムチカラマツに着くガラスハゼ(水深-25m)】

ムチカラマツに着く卵
ムチカラマツに着く卵
ムチカラマツに着くガラスハゼ
ムチカラマツに着くガラスハゼ
まずムチカラマツに棲むガラスハゼは明らかに他の宿主に着く連中とは形やいわゆる”顔”が違うので、容易に見分けがつく。
何か肉厚で顔も怖いし無骨な感じのするガラスハゼなので。。。(笑)
このガラスハゼの卵は現場で見ると他の宿主に着く卵と比べてかなり大きく、肉厚に見えるのだが、実際に写真などで比べてみるとその”大きさの差”はあまりよく分からなかった。。。(^^;)
ただ、産み方にはかなり特徴がある。

まず1回に産む量がハンパない!
産卵日別にパッチを作っているかどうかは未確認なのだが、これまで様々なムチカラマツに着く卵を見ている分にはある日一気にハッチアウトして、その場所から卵がまったく無くなったという事が何回かあったので多分1回に大量に産んでいる事が想像される。。。
また産むときは卵を完全に密集させるようで、卵と卵の間にはまったく隙間はなく、これは次から続く他のガラスハゼたちとは明らかに違うのだ。

【リュウキュウミゾヤギに着くガラスハゼ・その1(水深-20m)】

リュウキュウミゾヤギに着く卵
リュウキュウミゾヤギに着く卵
リュウキュウミゾヤギに着くガラスハゼ
リュウキュウミゾヤギに着くガラスハゼ
ムチカラマツに着くガラスハゼとは別に一湊タンク下で最もよく見られるのが、極太リュウキュウミゾヤギに着く連中だ。
宿主が極太だからか、前者のガラスハゼのように卵が周りを完全に取り囲んで産み着けられたりする事はなく、宿主の一部にこのような卵のパッチがつくられる。
しかし、前者のガラスハゼのように卵の密度はあまり濃くなく、スカスカに産み着けられているような印象がある。
それから、一応、産卵日別にパッチは作られてはいるようだ。

【リュウキュウミゾヤギに着くガラスハゼ・その2(水深-15m)】

リュウキュウミゾヤギに着く卵2
リュウキュウミゾヤギに着く卵2
リュウキュウミゾヤギに着くガラスハゼ1
リュウキュウミゾヤギに着くガラスハゼ1
そもそも僕のヤギ類の同定が合っているのかどうなのか怪しいのだが(笑)、一湊タンク下には上のリュウキュウミゾヤギよりもぐっと細いミゾヤギが何本か見られる。
多分、リュウキュウミゾヤギの若い個体だと思うのだけど。。。(・_・;

ここに着いているガラスハゼは前者と多分同じ種類だと思うのだが、上の前者と比べ卵の密集度などに違いを感じている。
卵はヤギが1周埋まるくらいにビッシリ産み着けるのだ。
多分、ヤギが細いからだとは思うのだけど。。。

ちなみにムチカラマツに着くガラスハゼは大抵ペアで着くが、リュウキュウミゾヤギの場合は複数匹で着くのも特徴だ

リュウキュウミゾヤギに着くガラスハゼ2
リュウキュウミゾヤギに着くガラスハゼ2
リュウキュウミゾヤギに着くガラスハゼたちは、全部同じ種類なのか、それとも2-3種類が混じっているのか、外見からはまったく分からない。。。
図鑑などを見ると褐色横帯が背ビレの起点を越えるとか、背中に横帯が6本あるとか、そんな感じで識別点が書かれているのだが、これって識別点としてはかなり厳しい気がする。。。(-o-;

写真は同じリュウキュウミゾヤギに着いていた子なのだけど、こんな風に横帯がハッキリしない子は沢山いて、横帯では識別できないのだ。。。(ーー;)
産卵に参加している成魚の大きさも様々だし。。。(差がありすぎる!!)

【エダムチヤギに着くガラスハゼ(水深-30m)】

エダムチヤギに着く卵
エダムチヤギに着く卵
エダムチヤギに着くガラスハゼ
エダムチヤギに着くガラスハゼ
最後に一湊タンク下のエダムチヤギに着くガラスハゼたちは前の2種とは直感で別の種類だと以前から思っていた。
まず繁殖可能な成魚の大きさがリュウキュウミゾヤギに着く連中と比べると極端に小さいのだ。
最近になってその卵や産み方、また彼らのコミュニティの形態も見るようになり、その考えはいっそう強くなった。
リュウキュウミゾヤギに着く連中のそれとは違いを感じる。

エダムチヤギは超細いにもかかわらず、1回の産卵は先のリュウキュウミゾヤギに産んだ卵のように1周取り囲むように産むのではなく、縦方向に長く産み着けているような気がする。
一応、産卵日ごとにパッチは作っているようだが、密度は薄い。

とりあえず、途中経過。。。(^^;)


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水温が下がり、サンゴがまた復活傾向。

【ポイント】 一湊タンク下No.1/一湊タンク下No.2
【水温】 25.9℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潮まわり】 09:39 73cm 干潮 / 15:58 204cm 満潮 / 若潮(月齢:25.3)
【日の出・日の入】 日出06:33 日没17:30

いつも同じところで見られるアオウミガメ
FUJI FinePix F30 f2.8 1/60 iso100
ファンダイビングだけど、今日もマンツーマンだ。
北西の風で一湊湾内の海況はあまり良くないと予想していたが、それほど悪くはなかった。
沖に出ればそれなりにクリアーだったし、ウネリもそれほど入ってはいなかった。
直前に来島を打診してきた常連Sさん、申し訳ない。。。(^^;;
今日は午前中に2本のペースで潜った。

今日のゲストは何とドライスーツ着用!!
今季初ドライのゲストだ。。。
伊豆で潜る事が多いからとはいえ、ドライっすか。。。(^。^;)

白化から復活しつつあるテーブルサンゴ
白化から復活しつつあるテーブルサンゴ
まだドライの水温ではないと思うのだけど、それでも水温は25-26℃まで下がり、夏季は元気がなかった一湊タンク下のサンゴはまた元に戻りつつある。
-10m付近にあるミドリイシサンゴの仲間は夏場、縁に沿って帯状に白くなっていたのだが(⇒テーブルサンゴが白化気味。。。 | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –)、これもだいぶ元に戻ってきた。

成長が早いウスサザナミサンゴ
成長が早いウスサザナミサンゴ
そんな中でも環境や水温の変化には比較的強く、高水温の時でもとても元気だったサンゴにウスサザナミサンゴという種類がある。
このサンゴは本当に成長が早くて、1年半前はただの平地だった場所にあった小さなウスサザナミサンゴの群体が今年一気に成長して、いつのまにか立派な群落になりつつある。

実は数年前までこの場所にはウスサザナミサンゴの大きな群落があったのだが、4-5年ぐらい前に一晩で一気に消えた場所。
ここに昨年、別の場所で崩れたウスサザナミサンゴの切片をいくつかここにばら撒いておいたのだが、これが見事に成長したようだ。
たった1年半でここまで大きくなるとは。。。(・_・;

もう1-2年も経てば、4-5年前の状態に戻りそうだ。


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体験ダイビングでフィッシュウォッチング!

【ポイント】 元浦/元浦
【水温】 25.8℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ、一湊湾内は大時化!
【天候】 晴れ
【潮まわり】 08:25 73cm 干潮 / 15:09 195cm 満潮 / 長潮(月齢:24.3)
【日の出・日の入】 日出06:32 日没17:30

体験ダイビング
FUJI FinePix F30 f5.6 1/60 iso100
早いものでとうとう11月に入ってしまった。。。
11月に入るとゲストも少なく、ファンダイビングでも体験ダイビングでもマンツーマンの日が多くなる。
体験ダイビングに関しては、当然、夏季のゲストが多いときには連れていけないようなポイントにも、マンツーマンだったら連れていけたりする。

今日もマンツーマンで1日体験ダイビングだったので、当然2本目は一湊タンク下で。。。と考えていたのだが、今日の一湊湾内は折からの北西風が強くて大時化!!
台風前後でも大きく時化なかったのに、今頃荒れてしまった。。。天気はいいのに~!(▼▼)

仕方がなく今日は2本を唯一、凪ぎている元浦で行った。
元浦もやや白く濁ってはいるものの、天気が良かった事もあり明るい水中!
ゲストは1本目のスタートから全然平気な子だったので、普通にファンダイビングのガイドをしているような感じだった。(笑)

正午前後にはヤンセンニシキベラの産卵が見られた。
体側の縞々模様がメチャ濃くなるオスのバリバリの婚姻色は通常時の体色とは全然違う。。。(・_・;

いつもは、初めての水中経験にドキドキの体験ダイビングのゲストにこうした産卵や求愛を指し示し教える事はないし、ゲストにもその余裕はない場合が多いのだけど、今日のゲストにはしっかりそれを観察して見てもらう事ができた。(^_^)


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まずはムチヤギの仲間とミゾヤギの仲間を識別。。。(^^;;

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 26.4℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ、海は青い!
【天候】 くもり
【潮まわり】 07:00 67cm 干潮 / 14:06 188cm 満潮 / 小潮(月齢:23.3)
【日の出・日の入】 日出06:31 日没17:31

今週末は台風の影響を心配してゲストの来島を止めてしまったのだが、これは完全に読み間違いだった。。。
台風通過後の返しの北西は全然強くなく、台風通過翌日の今日の一湊湾内は完全な凪ぎっ!
おまけにまたまた黒潮が接岸しているのか、水温は高めで海は青いっ!
今週末、来島予定だったゲストの皆さん、すみません。。。(ーー;)

というわけで今日も1人でガラスハゼの観察へ。
なんとかエダムチヤギに着くガラスハゼの産卵をもう一度撮りたくて、今日は午前中にエントリー。

エダムチヤギにつくガラスハゼ
エダムチヤギにつくガラスハゼ

ここのガラスハゼの産卵を撮りたいのは何故かというと、まずバックのヤギが赤く、ポリプは白く美しいのだ。
またここに着く小型のガラスハゼは他のガラスハゼと比べて、メスのお腹が透明で卵が透けてよく見えるのがいい。。。
写真栄えする種類なのだ。
しかし、今日も見れず。。。

お腹に未成熟の卵を抱えたメスはいたのだが、産卵する気配はまったくなかった。(ーー;)

今日も何本も枝分かれしている各枝の最上部はどれもポリプが閉じていて、そこにそれぞれ1匹づつガラスハゼが写真のように逆さまに着いていた。
各枝の下部は綺麗な白いポリプが咲いていて美しい。
やっぱり、卵が着いているのは今日も1本だけ。
他の枝のガラスハゼをよく見ると、お腹に卵を持っている子もいるので、産卵のときだけオスの枝に移るのかもしれない。
ちなみに卵が着いている枝はこの中で最も高く長い1本なのが面白い。。。(オスが最も潮通しが良く条件のいい1本を選択している可能性。。。??)
産卵床がある1本のみオスであとはすべてメスという線も。。。(だとしたらハーレムを形成していることになる)

ムチカラマツに産卵中のガラスハゼのペア
ムチカラマツに産卵中のガラスハゼのペア

エダムチヤギのガラスハゼは結局ダメだったが、帰りに-25m付近のムチカラマツに着くペアが産卵していた。
このムチカラマツに着くのもやっぱり厳つい顔をした種類で、やっぱりペアで着いていた。
この種類の産卵は10月中旬で終わったと思っていたのだが(-15m前後の連中はすでに一斉に産卵を終えいなくなってしまったので。。。)、まだやっていたのだ。
近づいて1枚シャッターを切るとスグに産卵を止めてしまったので長く観察はできなかったのだが、やっぱり卵の1粒1粒は大きく感じ、密に産んでいる気がする。
産卵床はムチカラマツの場合は最上部ではなく、いつも中間ぐらいである場合が多い。
(ただ最上部ではなくても、しなって曲がった枝の最も高い部分(場所的には真ん中)に産んでいる可能性もある)
これも前記のエダムチヤギに着く種類(最上部に産卵床)との大きな違いだ。
被写体的にはバックのムチカラマツは地味だし、メスのお腹は透明ではないのでお腹の卵が見えないのが撮影意欲を失わせる。。。(笑)

ところで。。。
最初はガラスハゼは種類によって卵の産み方や卵のサイズによって見分けられるのでは?というところから始めたのだが、よくよく考えると宿主によって(環境によって)それらが変わる可能性も考えないとならないと思い始めていた。
それには宿主のヤギ類もしっかり識別しておく必要があると考えた。
これは種類の正確な同定は間違っていたとしても、自分の中で「これとこれは同じ種類のヤギ、これとこれは違う種類のヤギ」という事が分かればいい。

屋久島の一湊タンク下というポイントで見られるガラスハゼが棲む主な宿主(環境)は、下の表の8つが考えられる。
卵の産み方や場所などは現時点での感想。
もう少し調査が必要。。。

種類 卵の大きさ 卵の産み方 卵の産み分け 卵の場所 ガラスハゼの数 ガラスハゼの大きさ
ムチヤギ 疎ら ペア?
エダムチヤギ 極小 疎ら なし 最上部 複数
リュウキュウミゾヤギ 極小 疎ら なし 中~上 複数
ミゾヤギ あり 中~上 ペア
ムチカラマツ1(太・緑) なし? 真ん中 ペア
ムチカラマツ2(細・茶) あり ペア
鉄の棒 複数
ロープ 複数 巨大

今日はポリプを開いている種類が多かったので、まとめてそれを撮ってきた。
そして整理。。。

エダムチヤギ
エダムチヤギ
リュウキュウミゾヤギ
リュウキュウミゾヤギ
ムチヤギ
ムチヤギ
ミゾヤギ
ミゾヤギ
ムチカラマツ1
ムチカラマツ1
ムチカラマツ2
ムチカラマツ2

この辺の種名は合っているかどうかは分からないけど、多分、識別はできていると思うんだけど。。。(^^;;
ムチカラマツは何か2パターン(ポリプも地の色も茶色くて細い種類&ポリプは白くて地の色は緑っぽいやや太い種類)見られるので、僕の中では別けてみた。

「ムチカラマツ1」は先月産卵が終わったガラスハゼの産卵床周辺なのだが、ガラスハゼが殺したポリプは眼に見えて修復されつつある。
前回の写真(10/28)と比べると一目瞭然だ。
たった3日でここまで修復されてしまうのだった。。。(・_・;
本当に凄いなぁ。。。
生物の自己修復力は人間が思っている以上かもしれない。。。


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今日もガラスハゼ。。。(^。^;)

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 26.2℃
【透明度】 15m
【海況】 概ね凪ぎ
【天候】 くもり
【潮まわり】 05:39 55cm 干潮 / 12:45 187cm 満潮 / 18:30 130cm 干潮 / 小潮(月齢:22.3)
【日の出・日の入】 日出06:30 日没17:32

結局、今回の台風は何だったんだろうか。。。
今日も一湊界隈の海は凪ぎ。
浅場こそやや濁りがあるけど、沖はそれなりに見える。
今週末は台風一過後の返しの北西がそれなりに強く吹いて一湊湾内も時化ると踏んで、ゲスト2人の来島を止めたのだが、何かその必要はなかったのかも。。。(・_・;

今日も1人で午後から一湊タンク下へ。
相変わらずガラスハゼの産卵行動調査。

エダムチヤギに着くガラスハゼの卵
エダムチヤギに着くガラスハゼの卵
昨日見た産卵中のガラスハゼのメスのお腹に粒々の卵が沢山詰まっているのを見て、これをもう一度接写したいと考えた。
昨日は何か納得できる1枚が撮れなかったのだ。。。

エントリーは14:36。
一気に15分くらい泳いで昨日の産卵の舞台、沖のエダムチヤギまで飛んだ。
30分くらい粘ったけど、結局産卵はしなかった。。。(-o-;
なんてこったい。。。やっぱり午前中~正午くらいまでが産卵時間なのだろうか。。。

エダムチヤギは根元から7-8本に分岐しているのだが、最も長いもの1本だけに沢山卵が着いていた。
これは昨日、産卵を見た産卵床で、昨日以上に卵が着いていた。
どうもあのあとも産卵は続いていたらしい。

このエダムチヤギに着く連中は産卵床をよく見ると写真のようにかなりまばらに、そしてランダムに場所を変えて産んでいるのが分かる。
昨日、ミゾヤギで観察したキレイに上から順番にパッチを作っていく連中とは違い、かなり成熟した卵と未成熟の卵、そして産みたての卵がバラバラに配置されている。
産み方が明らかに違う。
卵の1個1個の大きさはあまり変わらないが、密度と産み方に違いがあるようだ。

ミゾヤギに密度の濃い産卵床をつくるガラスハゼ
密度の濃い産卵床をつくるガラスハゼ
こちらがぞの綺麗に卵を産んでいくミゾヤギのガラスハゼ。(ペアで生息)
ビッシリとムチカラマツに卵を産む厳つい顔の種類(ガラスハゼに嵌ってます。。。(笑) | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –)と同様にビッシリと卵を濃い密度で産み着けていく。。。
また産んだ日ごとにパッチを作り、綺麗に産み分けているのも特徴だ。
発眼した卵とミゾヤギのガラスハゼ
発眼した卵とミゾヤギのガラスハゼ

リュウキュウミゾヤギにつく卵
リュウキュウミゾヤギにつく卵
一昨日の記事のオケモリさんからのコメントに「ムチカラマツは表皮をとって産みつけてあるのに、そのヤギ(赤くて細い)のは表皮がそのままなのでしょうか?」とあったのだが、前記の2種類のヤギ(赤くて細いヤギ(エダムチヤギ?)&ミゾヤギ)は表皮が取り去られている様子はなく、リュウキュウミゾヤギはムチカラマツ同様に写真のように薄い表皮を綺麗に剥がして、産卵床を作っている。
リュウキュウミゾヤギの場合は、ムチカラマツのようにポリプから厚い皮まで根こそぎ死滅させるような感じの産卵床ではないのだけど。。。(^。^;)

写真の発眼した卵はある程度ハッチアウトしてしまったあとなのかもしれないが、リュウキュウミゾヤギに産み着ける連中はこんな感じでビッシリ産み着けることはなく、疎らに産み着ける傾向があるように思う。

エントリーロープに着く大きなガラスハゼ
エントリーロープに着く大きなガラスハゼ
産卵が見られず失意のまま浅場に帰る途中、ある事に気づいた!
そういえば、エントリーロープに良く着く巨大なガラスハゼの存在を忘れていた!!w( ̄▽ ̄;)w!!

水深は-10m以浅で汚いエントリーロープに着くガラスハゼはどいつも超巨大だ。
それこそエダムチヤギに着く連中の倍以上の大きさがありそう。。。

こいつらも、しばしロープ上で産卵床を探したけど、見つからなかった。
って言うか、こいつらの産卵床を探すのはかなり難しそうだ。。。
ロープ自体が汚く、地味な色をしている上に、-10mから-3mぐらいまでを上下動しなければならないので、ダイバーの体にもあまり良くないかも。。。(-o-;


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