タグ: ランドールズ・タイルフィッシュ

「変な海・屋久島」の象徴(笑)

【ポイント】 観音 / オツセ
【水温】 26℃ / 26℃
【透明度】 10m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 9:11-10:15 / 11:24-12:36
【潮まわり】 09:07 76cm 干潮 / 15:56 198cm 満潮 / 長潮(月齢:24.1)
【日の出・日の入】 日出06:27 日没17:36

今日は常連ゲストKさんとマンツーマンで2本。
Kさんは前回7月来島時に2,222本の記念ダイブを屋久島で行ったベテランダイバーなのだが、純粋なフィッシュウォッチャーなので、写真の提供はなし。。。(^^;;

なので、今日はかなり真面目に動画撮影。(ガイドなのに。。。(笑))

この動画のランドールズタイルフィッシュや今日は良い子が沢山出ていたピンクダートゴビー、そして突然現れたニタリなどいろいろ撮ったけど、どれもイマイチだなぁ~(-_-;)
この動画が一番まとも。。。

ランドールズタイルフィッシュは名前からも分かる通り、まだ和名はなく、日本ではかなりのレア種になる。
これまでも伊豆半島や伊豆大島、久米島、柏島なんかでも見られているようなのだが、写真を見るとどれも小さな幼魚~若魚のステージ。
しかも完全な「出モノ」みたいで、継続的には見られていないようなのだ。

なのに、なぜか屋久島ではある特定の場所では普通種状態で十数匹が生息しており、巣穴となる大きな塚がそこら中に見られる。
どの個体も15-20cmはありそうな成魚で、丸々太っている。。。
7年前にこのコミュニティを見つけて以来、ずっと複数匹が見られ続けているので、多分、ここで再生産しているのだと思う。

常々、屋久島の海ってホント変な海だなぁ~って思ってるんだけど、このランドールズタイルフィッシュの存在もその象徴のひとつ。

今日は警戒心も弱くかなり寄れたけど、画質はイマイチです。。。
TG4で巣穴に引っ込むまで撮影した45秒の動画です。

あと、しょぼいけど、ピンクダートゴビーの動画も。。。(^^;)

高水温期になると深場の斜面の至るところでピンクダートゴビーがホバーリングしている。
たいていは3-4匹の小さな群れをつくり、それがそこら中で見られるのだが、たいていは警戒心が強く、なかなかじっくり観察させてくれない。
しかし、昨日はどの小群れもじっくり観察できるくらい寄れて、動画撮影も容易だったのだが、なぜかなかなかピントが合わず、ヒレを大きく広げた子はことごとくピントが合ってなかった。。。(;´・ω・)
明るさが足りないのかなぁ。。。
最近、TG4のフォーカスが劣化しているような気が。。。


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極端すぎる2本。。。(笑)

【ポイント】 観音/春田浜タイドプール
【水温】 25.1℃/?℃
【透明度】 30m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 10:08-11:16/13:30-15:30
【潮まわり】 08:10 235cm 満潮 / 14:28 56cm 干潮 / 中潮(月齢:2.5)
【日の出・日の入】 日出05:52 日没18:46

リピーターIさんの3日目。。。
今日もマンツーマンだ。
相変わらずの深場リクエストで2日連続の永田へ。

今日はタイドプールもリクエストされていたため、1本目は深場へ下り、2本目は水深5cmというあまりにも両極端な2本。。。(笑)

もはや何年ぶりだろう?というくらい行っていなかった観音の深場は以前に比べてあまり魚影が濃くなかった。
ただランドールズ・タイルフィッシュだけは、メチャクチャ数が増えてる。。。(・・;)
しかも、どいつもこいつも丸々太ってデカい!!!
もはや体長は30cm以上はあり、太さも直径5cm以上はありそうなバカでかい成魚がウジャウジャいた。。。
小さなガレを集めて作った巣穴となるマウントもかなり大きく、野球のピッチャーマウンドみたい。。。(◎_◎;)

しかし、あんなにいたアカボシハナゴイやコウリンハナダイの成魚群れはどこに行っちゃったんだろ?(・・;)

_DSC1509写真はランドールズ・タイルフィッシュ
Hoplolatilus randalli


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ストッキーサンド・タイルフィッシュ?ランドールズ・タイルフィッシュ?

【ポイント】 観音/オツセ
【水温】 20.4℃/23.0℃
【透明度】 25m/25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 11:10-12:21/14:16-15:30
【潮まわり】 08:40 204cm 満潮 / 15:30 23cm 干潮 / 中潮(月齢:4.1)
【日の出・日の入】 日出05:18 日没19:11

今日も常連Iさんと永田の深場へ。。。(^^;)
2日連続でお弁当を持って出っぱなしの2本。(通常、屋久島は1本1本港に帰ってくるスタイル)
昨日とまったく同じく、1本目は観音、2本目はオツセへ。

今日もIさんのお許しを得て、カメラを持っていった。
昨日以上に、Iさんは勝手潜り状態。(笑)

ギンガメアジの成魚群れ!!
ギンガメアジの成魚群れ!!
いや~今日はさすがにワイドで来れば良かった!!
1本目、海に飛び込んだ瞬間にギンガメアジの成魚群れが大きな壁になって立ちふさがっていた。。。(¨;)
なんてこったい!!!
ギンガメアジの成魚群れは屋久島でも見られ、年に数回、ここ観音やオツセで出会うのだけど、さすがにガイド中である場合が多く、こんなチャンスはめったにないのに!!!
結局、悔し紛れに105mmマクロで連写してやったぜ。(´;ω;`)ウッ…

深場ではスミツキオグロベラの求愛が昨日同様に激しい。
すでに小さな小さな幼魚も目立ち、逆に本来は屋久島では優占しているはずのアオスジオグロベラの方が少なく感じるくらい。

スジクロユリハゼやピンクダートゴビーも元気で、メチャ小さな幼魚もいつになく多く目に付く。。。

イシガキカエルウオの婚姻色
イシガキカエルウオの婚姻色
タテジマヘビギンポのチビが至るところで目に付く。。。
何か綺麗なサンゴの上に乗っている子でもいないかな。。。と探していたけど、なかなかそんな子は見当たらない。。。(笑)

浅場ではヒナギンポやイシガキカエルウオが今日もバリバリの婚姻色だった。
卵を守っている子も多い。

ランドールズ・タイルフィッシュ
ランドールズ・タイルフィッシュ
さて、昨日はまったく見なかったランドールズ・タイルフィッシュが今日は結構、目についた。
野球のピッチャーマウンドのような大きな塚を作り、そこを巣穴にしている超大型のサンゴアマダイの仲間で、大きさは20cmから30cm近くはあり丸々太っているのがここの子たちの特徴だ。

今日の一番の目的はIさんとこの幼魚を見つけること!
今年は大瀬崎、柏島などの温帯域で、こいつの幼魚が立て続けに見つかっているようなのだが、観音の深場には巨大な成魚はウジャウジャいるんだけど、黄色い尾ビレだけが目立つ可憐な幼魚はまだ見たことがないのだ。
いないはずはない。。。そう思って探し始めたのだけど、結局、それらしい子は見つからなかった。(¨;)

でも伊豆や柏島なんかで出ている幼魚はきっとここ屋久島から黒潮を通じて流れ着いた子かもしれないなぁ。。。と思うと、何か海の「つながり」みたいなものを感じられて嬉しかった。(^^)

さて、ところで。。。この魚をストッキーサンド・タイルフィッシュ(学名:Hoplolatilus fronticinctus)だと紹介しているブログを見かけるのだけど、こいつはランドールズ・タイルフィッシュ(学名:Hoplolatilus randalli)でっせー!!!(^_^;)

Iさんからも質問を受けたのだが、ストッキーサンド・タイルフィッシュは2010年に再整理されて(AQUA誌)、太平洋産のものはランドールズ・タイルフィッシュという新種になったらしいのだ。

ちなみにストッキーサンド・タイルフィッシュは日本の海とはほとんどつながりのないインド洋産の模式標本に基づいて記載されたあちらの種類。
つまり、日本産のこいつはランドールズ・タイルフィッシュだと考えるのが自然だ。

参考:
新種記載!ランドールズ・タイルフィッシュ(H. randalli)


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病み上がりに激流の観音はキツイ。。。(・_・;

【ポイント】 観音/観音
【水温】 24.6℃
【透明度】 20m
【海況】 ややバシャバシャ
【天候】 くもり
【潮まわり】 05:30 63cm 干潮 / 12:33 181cm 満潮 / 18:35 124cm 干潮 / 小潮(月齢:6.9)
【日の出・日の入】 日出06:41 日没17:22

いよいよ、いつもの常連さんぐらいしかいない週末が増えてきた。(笑)
今日は常連さん2人と観音へ。。。
シーズン中はまともなガイドができないので、この時期くらいはしっかりガイドしなきゃ!とか思っているんだけど、結局常連さんだと自分に甘えが出てしまい、今日もしっかりカメラを携えてエントリー!(^。^;)

ランドールズ・タイルフィッシュ
写真提供:Shimontyさん
アカボシハナゴイ
写真提供:Shimontyさん
今日は観音の深場狙いで永田に来たのだが、1本目は激流でまったく下には降りれず、-25m付近でお茶を濁すような1本になってしまった。
という事で2本目も観音にトライ!
今度は多少、潮は緩んできたように思え一応、深場には降りたのだが、帰りがアゲインストの潮でメチャ疲れた~
水底はかなり暗くてピント合わせが大変!!
降りたところでまったく動かず、コウリンハナダイやアカボシハナゴイと格闘。。。
アカボシハナゴイやベニハナダイは婚姻色を出していた。

ランドールズ・タイルフィッシュも相変わらず元気で穴に引っ込むときは「スッと引っ込む」というよりは「ズボンと潜り込む」って感じ。。。(笑)

タイマイ
写真提供:Shimontyさん
いつもの亀裂にはキビレマツカサが2-3匹入っていた。
いつもはもう少し先端に出たところの亀裂にいるのだが、ここで見たのは初めてだ。

帰りにタイマイのチビに遭遇~

いやいや。。。病み上がりの深場はキツイかも。。。(・_・;


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新種記載!ランドールズ・タイルフィッシュ(H. randalli)

【ポイント】 観音/オツセ
【水温】 26.1℃
【透明度】 25m
【海況】 ややウネリ
【天候】 曇り
【潮まわり】 09:03 88cm 干潮 / 16:03 190cm 満潮 / 長潮(月齢:9.3)
【日の出・日の入】 日出06:21 日没17:45

IMG_2390.jpgIMG_2388.jpg
常連ゲスト2人と観音の深場に行ってきた。
同じ永田エリアでも北側はやや時化気味だったけど、観音のある西側はまずまずの海況。
もう船長はいつも深場に行くときにエントリーするポイントにしっかりGPSでマークしてくれていて、今やドンピシャで楽々深場に降りれるようになった。
ベニハナダイのオスはどいつもバリバリの婚姻色でとても美しい。。。
他のハナダイを探したいのに、いつもこのベニハナダイたちの婚姻色が美しすぎて目移りしてしまう。。。(^^;;
だんだん目が慣れてきて、コウリンハナダイのオスがきっちり目に入るようになってきた。
スミレナガハナダイやスジハナダイなどと混在しているため、メスを探すのは結構大変だが、これも少しづつ目が慣れてきた気がする。

IMG_2379.jpgさて、この観音の深場で普通に見られるサンゴアマダイの仲間でストッキーサンド・タイルフィッシュ(Hoplolatilus fronficinctus)と呼んでいた魚がいるのだが、今月号のaqua誌によるとこれは誤同定で、この魚はランドールズ・タイルフィッシュ(Hoplolatilus randalli)という新種になるようだ。
つまり、ストッキーサンド・タイルフィッシュ(Hoplolatilus fronficinctus)というのはまったく別の魚のようなのだ。
ネットで検索するとこのストッキーサンド・タイルフィッシュの名前で沢山出てくる主にパラオなどで撮られた連中もランドールズ・タイルフィッシュ(Hoplolatilus randalli)という新種になる。
問題はこの魚の日本での記録として屋久島以外では伊豆や伊豆大島、久米島での記録があるのだが(⇒伊豆の幼魚伊豆大島の幼魚久米島の若魚)、これらは本当にランドールズ・タイルフィッシュの弱齢個体なのだろうか。。。?(・_・;
似てるような、似ていないような。。。
当面の課題はランドールズ・タイルフィッシュの幼~若魚を探すこと。
今のところ、屋久島で見られる連中はどいつもこいつも巨大な成魚で小さな子が見つからない。(^^;;

IMG_2455.jpg通称「青いカニダマシ」はその後、柏島でも見つかったらしい。。。
やっぱり、サクラコシオリエビが着くピンクのミズガメカイメンに同居しているようで、その数も多いようだ。
つまり、屋久島と状況は一緒。
でも、写真のように2種が一緒に並んでいる事は絶対にない。。。(笑)

_DSC5102.jpg今日も浮遊物が凄かった。。。(ーー;)
水面直下-3m以内にはツノクラゲがウジャウジャ浮いていて、気持ち悪い。
そのクラゲを狙って様々な魚たちが水面直下に集まり賑わっていた。。。


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