【ポイント】 魚見
【水温】 21.7℃
【透明度】 ~25m
北西の風が少しづつ強く吹き始めた。
まだ強い西高東低冬型ではないが、寒くて天気も悪い。。。
今日も「魚見」は無理かと思いきや、思いのほか北西の風は弱かったからか矢筈岬の東面はまずまずの凪ぎ。(あまりに強い冬型の時はこちらもウネウネ)
僕が海へ行った頃には、一湊湾内はかなり時化ていたので、それよりはまだマシな「魚見」へのエントリーを決めた。
目的は数日前に発見した見慣れないアカホシカクレエビの仲間(右写真)の生息状況をもっとよく調べる事。
僕は魚の場合、知らない生き物に出会っても、スグに研究者の方に写真を送って聞くようなことは基本的にあまりしない。
一度、研究者の方に「これは●●●だと思う」と言われてしまうと、先入観に囚われてしまい、それ以降の自分で現場で調べる面白味が無くなってしまうからだ。
つまりフィールド観察から自分の力で導きだした~いっ!って事なんだけど。。。(笑)
また、他の屋久島産近似種との識別には興味があるけど、もともと「名前」を知ること自体にはあまり強い興味がないってのもある。
要はせっかく掴んだ”貴重な素材(疑問に思うこと)”を易々と解決済み!にしたくないのだ。(笑)
でも、甲殻類はちょっと違った。。。
もともと下地がまったくないので、どいつもこいつもチンプンカンプン。
勉強が苦手な子供のように「どこが分からないのか分からない」という状況なのだった。(笑)
そんなんだから、”素材(=疑問に思うこと)”すら見つからない。。。
そんなところに千葉県博の奥野さんが「素材の種」を持ってきた!
1/9のログへの奥野さんのコメントによると(⇒透明なエビに悪戦苦闘 : 屋久島ダイビングLOGS)、このエビは背中の斑紋がV字型をしている(左写真)ことから、日本未記録のPericlimenes holthuisiの可能性が高いとの事!
これが1匹見つかっただけなら、「わ~い♪そうですか!」で終わるところなのだが、1つのウミエラに3匹、近くのウミエラやイソギンチャクにも3ヶ所4匹着いていた事から、屋久島ではこの水深・この環境では普通種である可能性を感じるのだ。
こういう国内の他所では珍しくて、屋久島では普通に見られるかも知れない生き物は、屋久島の海を知る上での「キーアニマル」になるだけに、俄然興味が湧いてくる。。。(笑)
さらに複数個体見られることから、他の日本産のアカホシエビの仲間の弱齢個体って線もあるかもしれない。。。まだ成体らしい成体を見てないし。。。
抱卵個体も見てみたいし。。。
というワケで、このエビをもっとじっくり調べてみたくなり、「魚見」へエントリーしたのだが、相変わらずこのエビは撮り難くてたった1匹を撮るのにかなり時間を使ってしまった。。。(-_-;)
しかも、その出来は相変わらず良くない。。。。・゚・(ノ∀`)・゚・。
結局、今日も他所はまったく調査できなかった。。。また行くべ。。。
帰りにミヤケベラの若魚を見つけた。
クマノミが着くサンゴイソギンチャクの上で、ホンソメワケベラのチビと一緒にクリーニングに勤しんでいた。
ミヤケベラは今回で5個体目の観察で、決して屋久島では多い種類とは言えない。
沖縄でも珍しいようで、古巣の伊豆諸島でもそれほど多いわけでもない。。。
とすると、この魚のメインの生息地っていったいどこなんだ??
それとも日本では数が少ないだけなのか???o(´^`)o ウー
例のアカホシ系カクレエビの詳細
【ポイント】 魚見 【水温】 25.7℃ 【透明度】 30m~ 相変わらず、天気…
背中にまた新たな斑紋の子が。。。!
【ポイント】 一湊タンク下No.2 【水温】 22.8℃ 【透明度】 ~25m …