ヤバイ。。。元浦、面白い。。。(^^;;

【ポイント】 元浦
【水温】 23.1℃
【透明度】 ~20m
低気圧が完全に通過し、寒冷前線吹き返しの北西が強い1日だった。
天気は時間と共に回復してきて、午後にはかなりよく晴れた。
一湊湾内は思っていたよりもかなり静かなのだが、一応時化気味ではあったので、「のんびり」を求めて元浦へ。。。


inachan.jpg元浦は強い北西にシェイプされ、ベタ凪ぎだった。
エントリーは15:00とかなり遅かったのだが、ちょうど各種ベラ類たちがみ~んな産卵の真っ最中で、浅場でほとんど動くことなく楽しませてもらった♪
いやいや。。。凄かった。
-3mの浅い岩盤の上ではありとあらゆるベラたちが凄いことになっていた。。。(-o-;
アカニジベラ、イナズマベラ、アカオビベラ、カミナリベラ、オニベラ、クマドリキュウセン、ホンソメワケベラなどがみんな興奮していて、産卵しまくっていた。

akanijiji.jpg特にイナズマベラとアカニジベラが凄かった。
メスや若魚はみんな1ヶ所の岩盤の上に集合していて、大きなオスが執拗な求愛を繰り返していた。
最初はイナズマベラが一通り産卵を済ませた後、今度はアカニジベラたちがほとんど同じ場所で求愛&産卵を始めた。
よく似た2種だけど、ほとんど棲み分けはしていない。。。
集まってくるメスの中にはかなり小さな幼魚と言ってもいいくらいのサイズの子たちも混じっていて、しかもそんな少女たち(?)にもオスは求愛をしていた。
う~ん。。。この子達に繁殖能力はあるのだろうか。。。(・_・;

いくらなんでもまだ無理だろ。。。(笑)
元浦には屋久島という島の魚類分布の特徴をよく現しているベラが「沢山」いる。
クマドリキュウセンだ。
このベラは国内では奄美・沖縄などでも見られるが、そんなに多い種類ではないようで、ネットや図鑑ではなかなか出てこない。
分布の中心はフィリピンなど東南アジアの島々のようで、例えばセブ島のリロアンなどでは優占種のようだ。
しかし、ここ元浦の浅場では超普通種状態で生息している。
立派なオスも沢山いて、そこらじゅうで産卵している。
間違いなく北限はここ屋久島ではないだろうか?
今日もバリバリ求愛&産卵していたが、アカニジベラ、イナズマベラに比べると動きが早くて警戒心も強く、なかなか求愛を撮らせてくれなかった。。。
kumatan1.jpgkumatan2.jpg

結局、このベラ類がバリバリ産卵していた場所が浅かったので、10Lタンクで3時間近くいれた。(笑)
koganenisese.jpg帰りに覗いた岩の下ではコガネニセスズメの行動がかなり怪しかった。。。
オスはいつも以上に赤く染まり、かなり興奮気味!
メスを追いかけたり、普段はスグに穴の奥に入ってしまうのに、今日は堂々と表にでてきたりといつもと様子が違う。。。
ニセスズメの仲間の産卵方法はよく知らないが、間違いなく繁殖行動だったのだと思う。
もう少し粘りたかったが、さすがにエアーは切れるし、メディアもいっぱいいっぱい。。。
時間だけ_〆ヾ( ̄(エ) ̄ メモメモ・・・
17:30前後。。。まだ日没まではかなり時間がある。
それから元浦で見たクマノミの卵の中には、もう目玉も見えていて、今日明日には孵化しそうな卵があった。


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8 Comments

  1. コガネニセスズメ・・・、み、見たい!!

  2. ご無沙汰しております!
    結局、昨年はリーフチェックはやらずじまいでしたね。。。
    やはり、こういった調査はある程度、そのフィールドに愛着をもって潜りこんでいる有志が中心になって行わないと続かないと思っています。
    今度はタンク下によく潜る有志だけで、沖縄リーフチェック研究会がやっているようなリーフチェックの調査項目に方形枠調査などをプラスした定点観測を行いたいと考えています。
    その際はいろいろとアドバイスをお願いします!

  3. コガネニセスズメ・・・・・か、飼いたい!
    素晴らしい写真です。雌雄同時に写っているなんて見たのは初めてです。今度は手網を持って行ってくださいな。

  4. > 素晴らしい写真です。
    ありがとうございます。
    > 雌雄同時に写っているなんて見たのは初めてです。
    > 今度は手網を持って行ってくださいな。
    いやいや、スキューバでそれはご法度です。。。(^^;;
    でも、コガネニセは基本的に-5m以浅の超浅場の魚なので、スノーケリングでも見れそうです。
    でも採取は厳しそうな気がします。
    スグに穴の中に入ってしまって、写真を撮るのも一苦労なんです。。。

  5. ハイ、分かっております。
    採集には許可が必要ですね。あなたがたの海域を汚そうなどとは微塵も思っていませんので、ご安心を。台湾からも美しい個体の報告があります。ピンクとオレンジが混じった個体は特に綺麗です。

  6. ところでコガネニセスズメという和名は標準和名なのでしょうか?
    「日本産魚類検索」には載っていませんよね?

  7. そうでしたか。。。
    「日本産魚類検索」は副題の通り、その当時の”全種の同定”だと思っていました。。。(-o-;
    勉強になりました。
    ありがとうございます!


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