ヒメテグリの産卵

【ポイント】 一湊タンク下
【水温】 26.3℃
【透明度】 20m~
今度こそ、今度こそ本当に水温が安定したのでは。。。?
そう思わせるくらい、今日の水中は温かかった。
つーか、ゲストいわく「暑かった!」(笑)
海の色はもちろん綺麗な薄いブルーで、透明度も引きとともにやや悪くなったが、1本目なんかはかなり良かった。
このまま安定してくれるといいけど。。。
とうとう1泊の日程で来店するゲストが現れた!(笑)
鹿児島前泊で9:00着の便で来島し、今日3本潜って、明日の1便で東京へ帰るという強行日程!
屋久島って、東京から約42時間で行って、潜って、帰ってこれるって知ってた??(爆)
そんなゲストのために僕は、1日で3泊4日の滞在と同等のダイビングをして頂こう!と心に誓った。。。


1本目は今一番面白いと思っている漁礁へ。。。
今日も200匹のツバメウオの群れは見られず、50匹さえも怪しいぐらいだったが、潮が速かったからか30-40匹程度の群がりも、きっちりまとまっており、見応えはあった。
今日は僕自身がカメラを持っていなかったため、改めてこの漁礁の構成魚種を点検できた。
ここにはキンギョハナダイの1ハーレムがあるのだが、これにハナダイ系幼魚の混合群れが見られる。
今までよく見ることがなかったので、キンギョ6、ケラマ3、カシワ1ぐらいの構成だと思っていたのだが、とんでもない!!
カシワ5、キンギョ3、ケラマ2ぐらいの割合だった。
ここは潮通しがいいので、カシワが強いのかもしれない。
でも、成魚の群がりはキンギョのみなんだよね~変なの。。。
2本目はピンクフラッシャーの産卵を見に行ったが、あまりにも潮が速く、途中で断念。。。
あとはウダウダ浅場で遊んだ。
水温が上って、ハナヒゲウツボやホタテツノハゼも通常通りの状態に復活しつつある。
いい海になってきたと思う。。。


———————–
一昨日、記事にした缶の中のカモハラギンポだが(→屋久島海案内: 急流で酸欠。。。)、今日も同じ缶の中でじっとしていた。
この缶は4月にニジギンポくんが棲んでいたのとまったく同じジョージアコーヒーの空き缶だと思っていたけど、どうも違うかも。。。
というのも、スグ近くに別のジョージアコーヒーの空き缶を2つ見つけたからだ。
この2つの缶が僕のいじめっ子心をくすぐった!(笑)
2つの缶を例の卵の産みつけられた缶のすぐ横に並列に並べてみた。。。
さ~て、どの缶に入ると思う?(爆)
もちろん、スグに自分の卵を確認して、間違いなく自分の巣穴に入るかと思いきや、なんと別の缶に入っていくではないか。。。
しかも、「間違えた!」とも思っていないようで、満足げに顔だけ出してニコニコしてた!マジっすか。。。(汗)
いやいや、そりゃマズいでしょ!と思い、追い出して缶の中を見ると、こちらにも内側側面にびっしり卵が着いていた。
さらにもうひとつの缶も中を見たが、こちらは卵は見られなかった。
何回かこの3つの缶の並び順を変えて試してみたが、やっぱり卵なしの缶には絶対に入らないが、2つの卵着きの缶は見分けが出来ていないようだった。
それとも、両方とも本当に彼の卵なのだろうか?
持ってきた2つの缶も、スグ近くにあったのだが、カモハラギンポって2つの巣穴を持つこともありえるのだろうか?
まさか、メスによって巣穴(産卵床)を変えるとか???
タンク下・エントリー口近辺のカモハラギンポをすべて個体識別しない事には真相は分らない。。。
む、無理だ~!!多すぎる。。。(笑)
———————–
1本目、2本目が長~いダイビングだったため、3本目はスタートの時間が17時をまわっていた。
水中は暗く、案の定、あらゆる魚は就寝体制に入りつつあった。
通常、暗がりを好むコクテンヘビギンポ(写真)は逆に堂々と外に出ていた。
でも、こいつはどうやら卵を守っているようだ。
近くに手をついてもまったく逃げる気配がない。。。
見られる魚は少なくなりつつあったが、夕方に産卵を行う魚の行動が怪しくなりつつあった。
アカハラヤッコは産卵の直前、オスが口でメスのお腹を支えて上昇を開始するナズリングという行動を見せるのだが、通常はメスがまだやる気がない(産卵準備が整っていない)場合は、メスが逃げてしまって上昇は出来ない。
僕の経験でこれぐらいまで上ったら必ず産卵まで達する!という高さがあるのだが、今日はその高さまで上ってもなかなか産卵に至らない。。。
メスのお腹はどの個体も卵でパンパン状態なのにも関わらず。。。
これはランデブーサイト(上昇して産卵する場所)付近に棲む2匹のヒレナガスズメダイが原因だった。
やつらは、アカハラヤッコがやってきてナズリングを始めようものなら、ダァ~とやってきて追い出しにかかる。
要は自分のテリトリーに入ってきた部外者を激しく追い出すのだ。
結局、時間的にはグットタイミングだったのだが、諦めざるをえなかった。。。
くそ~ヒレナガのやつ!!
その後、アカハラくんたちは無事に産卵できたのだろうか。。。?
———————–
エントリー口までたどり着くと、もしや!と思い、一応ヒメテグリのランデブーサイトを最後に覗いてみることにした。
そしたら、まさにわらわらとオスやメスが1ヶ所に集結している状態で、盛んに背ビレを広げて求愛を繰り返していた。
で、まったく待つことなく、スグにあるペアが上昇して放卵放精!!
わ~い♪
時間は日没後すでに10-20分ほど経過していた。
辺りはすでに薄暗い状態だったが、なかなか見やすかった。
上昇後はばっちりライトを当てても、まったく問題なく産卵してくれる。
これはそのうち撮りに来ないとね。。。
その後、もう1ペアの産卵を見て、エクジットした。
こちらは上昇後、間男も参入してきてなかなか面白かった。
間男はどさくさに紛れて放精してた。。。
ペアは若い小さな個体同士だったが、間男の方は立派なオス。。。
ふつう、逆だろ!(笑)
このヒメテグリの産卵はエントリー口直下で見られる、お手軽デバガメだ。
リクエストお待ちしていま~す!!
———————–
結局、今日は1本平均2時間のダイビングだった。
3本で6時間は海の中にいた事になる。。。(笑)
40分ダイビングで9本分、50分ダイビングで7本分、60分ダイビングで6本分に相当。。。
これで、3泊4日の滞在と同等のダイビングと言えるかな?(笑)


Filed under: 一湊タンク下No.1Tagged with: , , , , ,

No comment yet, add your voice below!


Add a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。

Comment *
Name *
Email
Website

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください