いや~久々に興奮したぞっと♪

【ポイント】 一湊タンク下
【水温】 21.7℃
【透明度】 20m~
北部は風裏で全面的にベタ凪ぎ。
天気も快晴!暖かい1日だった。
透明度もまぁまぁ良くて、一湊の砂浜から見た海は夏の穏やかな日のように
浅いところの水底(白い砂と少々の岩)がくっきり見えて、気持ちよかった。
珍しく早い時間にエントリーしたので、水中も気持ち明るい気がした。
しかも、今日は久々に興奮させられて、明日も午前中のエントリーを決意!(笑)


いや~ほんと、今日は久々に興奮した!
今日はやや深場のキンセンイシモチを見ようと、ちょっと沖へ出た。
いつもは素通りする-22m付近の根の上を見てみる事にした。
そしたら。。。!
お~!!!生きていたのね~!!~(^○^)/
見ると数ヶ月前に-15m付近から、突然姿を消したゴシキイトヒキベラ(仮)のオスが急に目に入った!!
クロヘリイトヒキベライトヒキベラのハーレムに混じって、元気に求愛していた!!
多分、-15m付近にいた子と同じ個体だと思うけど。。。
いや~かなり水深を下げたなぁ~!すぐ下にはベニヒレイトヒキベラの大ハーレムだもん。。。
ところで、なぜ上の「ゴシキイトヒキベラ」に(仮)がついているかって?
そ、それが。。。
前に-15m付近にいた頃は、こいつはオス1匹で孤軍奮闘していて、水底スレスレのところで海藻なんかに隠れながら数匹のメスがいる。。。という構成で把握していた。
海藻下で隠れるようにして生きる子たちに求愛しながら、たまに上昇を見せたりしていたので、僕はすっかり、この海藻下の子たちをゴシキイトヒキベラ(仮)のメスだと思いきっていた。
(実はこれはゴシキイトヒキベラ(仮)の単なる幼魚&若魚だ。。。きっと。。。)
たまにイトヒキベラ(だと当時思っていた子)に興奮色(婚姻色)となって突進したりしてたので、
「いや~少数派は大変だなぁ~イトヒキベラに常に牽制してなきゃならないんだ。。。」
そう思っていた。
ところが!!
まずは今日撮った、このゴシキイトヒキベラ(仮)の婚姻色を見てください。。。
げっ!!これって。。。!?
よく見りゃ、これってクターさんのベラ図鑑(Fairy & Rainbow Wrasses and their relatives)に、「The イトヒキベラだと思うけど、取りあえず今は断言できない子たち」として載っている子では。。。?(=_=;)
→Cirrhilabrus cf. temminckii – 1
って言うか、多分そうだな。。。こりゃ。。。


で、求愛していた相手がこいつ。。。
お腹もやや大きいのが分るでしょうか?
多分これがゴシキイトヒキベラ(仮)のメスだと思うんだよね。。。
メスも胸ビレが短いけど、綺麗でしょ?
多分、-15m付近にこのゴシキイトヒキベラ(仮)がいた頃、このメスたちもいたんだと思う。。。
僕はそれを思い切りTheイトヒキベラだと勘違いしていたのかも知れない。。。
でも、この写真を見ると「えっ?なぜこいつをTheイトヒキベラと間違えるの!!全然違うじゃん!」と思う方もいる事でしょう。。。


じゃーこれを見てちょ。
この子は上の子と同一個体で、写真を撮る角度や状況によってこんな風にも写る。
って言うか、水中でもこう見える事の方が多いのだ!
これを見るとTheイトヒキベラと間違えても納得でしょ?しかもTheイトヒキベラのオスと!!(笑)


更にこの種類の別の個体も下に載せておきま~す!(多分、両方メス)
今日はあるったけの時間を、この種類(ゴシキイトヒキベラ(仮))の撮影に費やしたぜっ。。。!(笑)
このTheイトヒキベラクロヘリイトヒキベラゴシキイトヒキベラ(仮)の混合群れの中から、変なTheイトヒキベラを片っ端から抽出して撮りまくった。


何者なのかは知らないけど(ゴシキイトヒキベラか?Cirrhilabrus cf. temminckii – 1か?)、もうこれでこの種類のメスは完璧だぜっ!(笑)
背中の赤い部分が同じ赤でもTheイトヒキベラよりもやや明るい赤で、お腹の白い部分はやや黒ずんでいる。
じゃーこれはな~んだ!
Theイトヒキベラです。。。(笑)
「これもゴシキイトヒキベラ(仮)のメスなり!」
そう思ってバシバシ撮っていたら、途中で気づいた。。。(爆)


ところで、今日興奮したのは、
”まだこのゴシキイトヒキベラ(仮)が生きていた事”や”実はこいつはゴシキイトヒキベラではなくてCirrhilabrus cf. temminckii – 1ではないか?と気づいた事”ではない。。。
今日の観察から思ったのは、もし仮にこいつがCirrhilabrus cf. temminckii – 1だった場合、「The イトヒキベラだと思うけど、取りあえず今は断言できない子たち」ではなくて、明らかにThe イトヒキベラとは別種(未記載種)ではないか?という事。。。
これにはかなり興奮してしまった♪
(興奮のあまり、何かちょっと難しいLOGになってしまった。。。すみません。。。(笑))
実は前々から僕の八丈時代の師匠(イトヒキ御大)から、「しげるがゴシキイトヒキベラとしてHPに載せている子、あれってCirrhilabrus cf. temminckii – 1じゃないかな?」とは言われていた。。。
でも、僕は「八丈にいない種類を写真だけで何をおっしゃるか。。。いや~いくら師匠がそう言えども現場で直に見ている自分の目を信じよう!」と受け流していた。(笑)
今は師匠に一票!
いや~僕の師匠って今更ながらにスゴいかも。。。(汗)
思わず白旗をあげてしまうのであった。。。
わ~い!明日もあそこに行って観察しよ~っと!
未記載種である確実な証拠を掴んでやるっ!
新種、新種♪へへへへ←アホ
結局、ゴシキイトヒキベラで終わったりして。。。
つーか、根本的にゴシキイトヒキベラってどんなやつ???(爆)


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4 Comments

  1. 初めて書き込みます。
    いつも楽しく拝見しております。
    ゴシキイトヒキベラの特長は、胸ビレ基底部の
    黒斑ではなかったでしょうか?
    写真でも一目瞭然だと思います。 
    フィリピンあたりでは、Theイトヒキベラ近似種
    を結構見かけますね。
    判別は難しい・・・。

  2. アタラス3さん、ありがとうございます!
    > ゴシキイトヒキベラの特長は、胸ビレ基底部の
    > 黒斑ではなかったでしょうか? 
    う~ん。。。
    これも写真や目視では決め手に欠けるかな?と思っています。
    意外にこれぞゴシキイトヒキベラ!という写真がWeb上になくて困っています。。。
    何か良い写真をご存知ありませんか?
    > フィリピンあたりでは、Theイトヒキベラ近似種
    > を結構見かけますね。
    > 判別は難しい・・・。
    お~!!
    Theイトヒキベラ近似種を実際に水中で見ているのですね!!
    どんな子ですか?
    写真はありますでしょうか?
    ゴシキとの違いはどこにあるのでしょう?

  3.  幼魚図鑑では、腹に緑のはいった奴らはcfとしてます。幼魚はおそらく、、という範囲ですが、(茶色)自分の観察例がまだすくないので、イトヒキベラygのちょっと体型が違う奴がいるので、それではと考えてます。他のどのイトヒキベラのygともちがうのね。♂にかんしては、やはり緑の残る個体がいて、それはいいのではとかんがえてますが、さらに成長するとまたかわるかもです。目から短い太いラインが出るのもいますが、ないのもいるので、これらも個人的に観察数がすくないので、確証はないです。ヤノのところで3個体昔からいますが、みんな島、沖縄のが多いですね。
    1番下は、cfもこんな感じになりますが、屋久島だとさらに、もともとイトヒキベラの可能性も排除できるのかな?なんせおたくには、沖縄系、伊豆系の両方がいない?さらに、これらが全部ゴシキイトヒキベラのカラーバリエーションということもありえます。ダカラ、ゴシキ?でも別種をいっしょくたにして、ゴシキ?採集してくれれば、瀬能も僕も喜びます。ゴシキの幼魚はかなり細長く1.5cmくらいからしかみてないですが、赤いのしか確認してないです。幼魚の体型のちがうのがいて、下半分が緑の奴で2.5cmぐらいのにつながりそうなので、別種の可能性もあるな~とはおもってます。

  4. > 腹に緑のはいった奴らはcfとしてます。
    ん???
    これはどんなやつなのでしょう?
    写真を見てみたいです。
    Theイトヒキベラでも、腹に緑が入っていますよね???(オス)
    > 1番下は、cfもこんな感じになりますが、
    > 屋久島だとさらに、もともとイトヒキベラの
    > 可能性も排除できるのかな?
    どうも現状では、cf(Theイトヒキベラの沖縄バージョンと言われるもの)とイトヒキベラXがごっちゃになっている気がします。
    どう思いますか?
    > なんせおたくには、沖縄系、伊豆系の両方がいない?
    う~ん。。。
    屋久島にはイトヒキベラX以外に、Theイトヒキベラは沢山いますが、これが伊豆系なのか沖縄系なのかは、よく分かりません。。。
    もっと、八丈の個体を観察しておけば良かったです。。。
    しいて言えば、やや八丈の子よりもカラーバリエーションがスゴくて、綺麗な子が多いです。
    体側の2本のラインもビシッと出てるし。
    直接そちらに、すべてのステージの写真を送っても良いでしょうか?


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