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タンク下にテングヘビ

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 23.3℃
【透明度】 25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】14:35-16:32
【潮まわり】 07:51 225cm 満潮 / 13:38 81cm 干潮 / 大潮(月齢:0.8)
【日の出・日の入】 日出07:06 日没17:18

今日もエントリーがかなり遅くなってしまった。。。^^;
空が厚い雲に覆われていたこともあるけど、おかげで水中は相変わらず暗い。(笑)

特に今日は沖の深場まで下りたので、余計にそう感じた。

スミツキオグロベラは求愛が激しかった
スミツキオグロベラは求愛が激しかった
沖の深場ではスミツキオグロベラの求愛が盛んだった。
沢山のメスを引き連れて、ヒレ全開の高速求愛を繰り返していた。
夏場はこの辺はアオスジオグロベラがメインの産卵場だったのだが、今日は通常状態のオスを1匹見かけただけで、目立った動きもなかった。
産卵時期か時間に微妙なズレがあって、それに応じて産卵場を代わる代わるに使い分けているのか、今はスミツキオグロベラだけが激しかった。

ホホスジモチノウオ属の一種
ホホスジモチノウオ属の一種
「スレンダーマオリーラス」と呼ばれる和名のないホホスジモチノウオ属の一種がいる。
屋久島ではせいぜい10cmくらいまでの若魚レベルのステージしか見たことがなかったのだが、今日-30m付近で見かけた子は結構大きかった。
15cm以上はありそうなのだけど、これって成魚って言っていいのかな?
成魚がどれくらいまで大きくなるのか知らないので、よく分からん。。。σ(^◇^;)
こいつはダイバーの間では知られていても、これまで日本では標本による正式な記録がなかったため、和名はなかった。
しかし、そろそろ発行される学術誌で標準和名が提唱されるみたい。
1月には発行されるとも言われている「日本産魚類検索-全種の同定-第3版」には間に合わなかったのかな。。。?

タンク下では珍しいテングヘビギンポ
タンク下では珍しいテングヘビギンポ
エクジット直前にエントリー口横の岩の壁面でテングヘビギンポの立派なオスを見つけた。
テングヘビギンポは屋久島では結構、普通に見られるのだが、ポイントは選ぶようで例えば体験ダイビングで使っている元浦などの超浅場では多く見られるけど、ここホームグラウンドの一湊タンク下では前に1-2回居ついた程度でかなり珍しい。

テングヘビギンポはリクエストがあっても、通常のファンダイビングのポイントではあまり見られないので、それに応えるのはなかなか難しい。。。
しかし、今回はよく入るホームグラウンドの一湊タンク下なので、ガイドネタとして十分に使えそうだ。。。(*^^*)
立派なオスだし、産卵なんかも見られるかな?


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まだまだ繁殖期のベラ多し。。。

【ポイント】 吉田/一湊タンク下No.1
【水温】 21.8℃/21.8℃
【透明度】 30m
【海況】 やや時化気味
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 9:05-10:21/11:27-13:09
【潮まわり】 08:20 209cm 満潮 / 14:02 98cm 干潮 / 中潮(月齢:16.9)
【日の出・日の入】 日出07:04 日没17:17

ベラKさんの最終日。
ようやく北西の風がおさまり、今日はそれなりに海は凪ぎた。
一番ベラKさんをお連れしたかった吉田も今日は何とか入ることができた。(そうはいっても、ここはまだやや時化気味)
透明度もグーンと上がって30m近い視界だ。

吉田は何の変哲もない広い台地で、時期になると海藻が覆い茂り、徐々に勾配が下がる緩い傾斜地だ。
いろいろなベラがここにはいるのだが、「屋久島ならでは」とも言えるようなベラ類も多い。

ニューギニアベラは屋久島だとたいていどこのポイントでも見られ、そのほとんどはしっかりとしたハレムを形成しているため、産卵も見られる。
すでに繁殖期ではないので、興奮色などはなかなか見られないが、ヒレをバシッと開いたオスが撮れてKさんも満足したようだった。

このポイント一番の「屋久島ならでは」ベラはウスバノドグロベラだ。
今現在、国内では確実に見られる場所は皆無と聞いている。
屋久島でも見られるのは今現在はこの吉田だけで、大きなオスを中心とする十数匹のハレムがあって、やはりここで産卵も見られる。

ここには前もKさんを連れてきたことがあったので、ウスバノドグロベラにカメラを向ける事ないのだが、割と小さな若魚がいたので一応数枚シャッターを切ってくれた。(笑)
不思議なことに、これよりも小さな幼魚が全然見つからない!
何か他の魚と勘違いしているのかな。。。(・_・;

ニューギニアベラのオス
ニューギニアベラのオス
ウスバノドグロベラの若魚
ウスバノドグロベラの若魚

最後の1本はKさんと相談して一湊タンク下に戻り、砕波帯でのキヌベラ狙い。
それとトモシビイトヒキベラのヒレ全開だ。

トモシビイトヒキベラも屋久島には多いベラで、ハレムも各ポイントにあって、繁殖期(初夏)だったらヒレ全開は結構、普通に撮れる。
しかし、なぜかKさんのベラ・ファイルのトモシビイトヒキベラのオス写真は元気のない子。。。
多分、たまたま時期が悪かったのだろうが、もうすぐ出版だったら、もう間に合わないだろうと僕もKさんも思っていたのだが、運良く求愛(威嚇??(^_^;))してた!

水深1-2mの砕波帯を縦横無尽に動き回るキヌベラは、その生息環境と動きの速さ、大きさ(1m近い)で撮影難易度は超上級。
しかし産卵間近なのか、同じような場所をずっとウロウロしていた上に、僕とスタッフが両端をブロックしていたので、何とか近くで撮影することができた。

この2種に関してはKさんもかなり満足していたので、僕もちょっと嬉しかった。(^^)

トモシビイトヒキベラのオス
トモシビイトヒキベラのオス
キヌベラのオス
キヌベラのオス

帰りに様々なベラの求愛や産卵を見かけた。
ムシベラ、ホンソメワケベラ、セジロノドグロベラ、コガシラベラ(ペア産卵)、まだまだ様々なベラ類が繁殖しているようだ。

Kさんのリクエストの中にはホホスジモチノウオの老成魚も入っていたのだが、このベラっていったいどれくらいの大きさまで成長するのか知らないため、どれが老成なのかよく分からない。。。(^_^;)
このベラ自体は屋久島でも沢山見られ繁殖もしているのだが、下記写真の子くらいが最大サイズ(30-40cm)だ。
最大どれくらいのサイズになるのだろうか。。。教えて!南の島のエライ人!(笑)

下右は和名のないモチノウオ属のベラ。
英名では「スレンダーマオリーラス」と呼ばれているのだが、この子も屋久島ではよく見かけるベラだ。
そうは言っても、サイズはせいぜい10cmくらいまで。
多分、若魚のステージで、流れモノなのだと思う。
有効分布ではないのだと思う。
これも最大どれくらいのサイズになるのだろうか。。。教えて!南の島のエライ人!(笑)

ホホスジモチノウオの成魚
ホホスジモチノウオの成魚
スレンダーマオリーラス
スレンダーマオリーラス

ミツバモチノウオの若魚
ミツバモチノウオの若魚
さて、リクエスト・リストに載っている屋久島での撮影が可能な普通種の中で、最後まで残っってしまったのがミツバモチノウオの老成魚だ。(笑)
結局、今日は会えず、仕方なく若魚やメスのステージなどを何枚か撮ってもらいお茶を濁す。。。(^_^;)

さてKさんのベラ図鑑がメチャクチャ楽しみだ!(^^)


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