タグ: スイジガイ

今年もオキザヨリの卵が!!

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 23.3℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 14:35-17:05
【潮まわり】 09:30 70cm 干潮 / 15:48 176cm 満潮 / 長潮(月齢:24.1)
【日の出・日の入】 日出05:15 日没19:16

今日も朝から天気がイマイチ。。。(・・;)
正午前後にゲストSさんを空港に送り、午後から海へ。

特に目的もなくダラダラと浅場を徘徊。。。

オキザヨリの卵
オキザヨリの卵
久しぶりに浅場のウスサザナミサンゴの中を何気なく覗いてみたら、オキザヨリの卵があった!!
昨年7/1に、初めてオキザヨリの産卵を確認し(→ヤバイものを見てしまった!!!!w(゜o゜)w!!)、それがオキザヨリの卵だと分かったのだが、今年もしっかり産んでいた。
今季初記録だ。

もう産んでから2-3日は経っているような感じなのだが、昨年も7/1の産卵観察から遡る事6/7にも多分オキザヨリの卵じゃないか?と思われる卵を見ているので(→ゼロ戦にケラマハナダイのチビが大量に。。。(^^))、だいたい今頃から夏にかけてが繁殖期なのだろう。。。
今年はワイドレンズを着けている時に産卵に出くわしたいなぁ。。。(^^;;

全然、卵を咥えてくれない・・・
全然、卵を咥えてくれない・・・
今季初記録と言えば、ようやく今年も抱卵中のジョーを今季初確認。
ジョー自体はもうかなり前から目立つようになっていて、多分、もう卵は咥えているんだろうなぁ。。。とは思っていたけど、今年はなかなか咥えた姿を見せてくれなかった。
定点観察中のエリアにも2-3匹オスがいて、近くにはメスも同数いる明らかな繁殖期シフトになっているのだが、オスがなかなか卵を咥えてくれない。
きっと巣穴の奥深くに置いてあるのは分かるのだが、これをくわえて出てきてくれないのだ。。。
よく巣穴の蓋を開けた途端に咥えているオスも多いのだが、それもなし。。。

ところが今日は蓋を開けた途端に卵を咥えていた!!!
まだ色は黄色く産んで間もない感じの卵だった。

しかし、その後はスグに卵を巣穴の奥深くに隠してしまい、その後は一向に卵を咥えてくれなくなった。。。
何か今年のジョーたちはプレッシャーを感じてもあまり卵を咥えてくれないような。。。(・・;)

今日もスイジガイの産卵を観察した。
最初は産卵をしているようには見えなかったんだけど、近づいてよく見てみると例の卵が入った細長いひも状のものを出していた。

スイジガイの卵
スイジガイの卵

スイジガイの卵とスイジガイの目
スイジガイの卵とスイジガイの目

このスイジガイの卵はどうもひも状のチューブの中に直接卵が入っているわけではなく、そのチューブの中にはさらに分離して卵が入ったもう1つのチューブのようなものがあり、二層構造になっているようだ。
というのも長細いチューブのようなものの中に卵が2列づつ綺麗に並んでいるように見えるけど、よく見ると2つの列は交互交互に並んでいる。
これが引っ張られると、外側のひも状のチューブの太さは変わらないのに、中の卵だけが1列になるのだ。。。

正常な状態では卵は交互に2列に並ぶ
正常な状態では卵は交互に2列に並ぶ

引っ張られると1列になる
引っ張られると1列になる

いずれにしても正常な状態なら交互の2列に並ぶのだが、これはすでに砂に産み落とされた卵を見ればよく分かる。
なぜ、そんな事に気づいたかと言うと、今日は撮影中に突然、このスイジガイが逃走を始めたのだ。。。(・・;)
あまりにも接近し過ぎたからなのかよく分からないけど、杖のようなものを伸ばし、パタンパタンと貝類とは思えない豪快な逃走!(笑)
引っ張られた卵のチューブはそのまま切れてしまった。。。
その切れたチューブをよく見てみると卵は2列ではなく、逃げる直前に一気に産み落としたのか白い卵が大量に固まってチューブに詰まっていた。
チューブの長さは変わらないのに、卵だけ大量にチューブに送り込んだ感じ。。。

多分、スイジガイは卵を産みながら外側のチューブも別途同時に作って、その中に卵を少しづつ産み入れていっているのではないかと思う。

グチャグチャに大量の卵が出た状態
グチャグチャに大量の卵が出た状態

産み落とされた卵は交互の2列
産み落とされた卵は交互の2列


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スイジガイの産卵

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 22.1℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 15:08-17:25
【潮まわり】 04:43 96cm 干潮 / 10:13 199cm 満潮 / 17:01 35cm 干潮 / 中潮(月齢:20.1)
【日の出・日の入】 日出05:16 日没19:14

午後から海へ。
昨日、観察したカメガイの仲間の捕食行動狙いでエントリーしたのだけど、今日の海はすっかり浮遊系生物はいなくなってしまって、単に白濁りの海に戻ってしまった。。。
沖に出るとちょっとはカメガイの仲間がちらほら見られたが、どれもサイズは小さく、自らが出す捕食用の粘膜が出ているかを確認するのも大変なくらいだった。
カメガイの仲間は捕食用の粘膜を上部から出し、これに引っ掛かった獲物を2本の触手で捕食するのではないかと思われ、これを観察&撮影したかったんだけど、そのような場面に会うことは一切ないまま終わった。。。(・・;)

現在、一湊タンク下にはそこら中でソラスズメダイの卵守りや産卵が見られている。
どのオスの産卵床も一面にビッシリ銀色の卵が産みつけられているにも関わらず、まだ盛んにメスに求愛し、産卵を促そうとしてる。。。(^^;;
ソラスズメダイは普段は割と警戒心が強いのだが、ガッツリ巣穴にカメラを向けて卵を撮影していても、そこに雌雄が入り込み、産卵を始める始末。。。
敵対オスを追い払いながら、メスに求愛し自分の巣穴に誘導する過程はずっと見ていても飽きない。。。(^^)

ソラスズメダイの卵
ソラスズメダイの卵

ビッシリ産みつけられた卵を守るオス
ビッシリ産みつけられた卵を守るオス

帰りに浅場でスイジガイの産卵を観察した。
スイジガイは高水温期に繁殖期を迎える種類で、だいたい今の時期から9月くらいまでが繁殖期だ。
今年もボチボチ、産卵中の個体や交接中のペアを見かけるようになってきた。

産卵中のスイジガイ
産卵中のスイジガイ

スイジガイ
スイジガイ

今日は産卵中の個体を見かけた。
横にもう1個体転がっていたのだが(何故か逆さになっていた)、こいつが相方だろうか。。。?
すでに交接を終え、1匹が単独で卵を産んでいる状態だと思うのだが、卵を産み出している口(産卵口)はよく見えなかったので定かではない。。。
必死に砂にまぶされた卵を砂と一緒に撹拌していた。

しかしスイジガイは大量に卵を産む。
砂にまぶされた卵は砂でかさ上げされているけど、その量はかなりのもので、その部分はボコッと盛り上がっていてボリュームがある。

砂で隠ぺいしながら産卵する
砂で隠ぺいしながら産卵する

砂にまぶされたスイジガイの卵
砂にまぶされたスイジガイの卵

砂をかき分け卵と撹拌する
砂をかき分け卵と撹拌する
スイジガイは普段はかなり警戒心が強く、近づくとスグに体を貝殻の中に引っ込めてしまうのだが、この時ばかりはまったくその様子がなく、目玉もいっぱいに外に出し、必死に産卵&砂との撹拌を繰り返していた。

普段はかなり遠くにいても気配を感じるのかスグに引っ込むのに、今日はカメラを構えて、最短近くまで寄ってもまったく引っ込まないほどだった。
もう少し見ていたかったけど、例によってまたエアがカスカスになって上がらざるをえなくなってしまった。。。(・・;
浅場で最後に見かける生き物の行動はいつもそう。。。(笑)


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夕方はカノコベラの産卵がお盛ん

【ポイント】 オツセ/ヨスジ漁礁/一湊タンク下No.1
【水温】 28.8℃/28.8℃/28.9℃
【透明度】 30m~
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 9:51-10:54/12:14-13:01/15:04-17:26
【潮まわり】 04:43 77cm 干潮 / 10:39 196cm 満潮 / 16:35 100cm 干潮 / 中潮(月齢:20.0)
【日の出・日の入】 日出05:40 日没19:06

今日は永田へ。。。

3本目はまたまたIさんご夫婦のリクエストにより、一湊タンク下No.1へのビーチエントリー!(笑)
昨日のスイジガイの砂にまぶされた卵に異常な興味を抱いたIさんご夫婦に付き合って、スイジガイ観察。
スイジガイは一湊タンク下の-8m以浅の岩盤に薄く砂が敷かれたような環境にウジャウジャ生息している。
この時期は交接や産卵中の個体も多く、観察し放題だ。

スイジガイの交接器が挿入されるところ。。。
スイジガイの交接器が挿入されるところ。。。
交接中のペアにずっと張り付いて観察するIさんご夫婦と僕。。。完全に変態だ。。。(^_^;)
交接器が挿入されている様子を子供のようにはしゃいで見ているIさん&Tさん。。。
確かに面白いけど、かなり変だぞ?!(笑)

夕方はこれまた昨日同様にカノコベラの産卵を観察。
この時期は毎日のようにカノコベラの産卵が17:00前後に見られている。
一湊タンク下の浅場にはどうも大きなハレム・オスと同じくらいの大きさのオスがもう1匹いて、ハレム・オスの目を盗んで産卵しようと狙っていて、これを追い払うことに一生懸命で、なかなか産卵に至らない。。。
お腹を大きくしたメスは今か今かと待っている様子が何か笑った。


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スイジガイの卵

【ポイント】 一湊タンク下No.3/一湊タンク下No.2
【水温】 27.8℃/28.0℃
【透明度】 25m/25m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 9:48-10:37/11:56-13:34
【潮まわり】 04:03 71cm 干潮 / 09:56 213cm 満潮 / 16:05 80cm 干潮 / 中潮(月齢:19.0)
【日の出・日の入】 日出05:39 日没19:07

今日は1本目はボートでゼロ戦に行ったけど、2本目はゲストIさんご夫婦のたっての希望でホームグラウンドの一湊タンク下にビーチエントリー。
多分Iさんご夫婦の一番の希望は滞在7日間連日、一湊タンク下No.1(つまりずっと同じポイント)にオールビーチエントリーなんだろうけど(笑)、繁忙期だった事もあり、なかなかリクエストに応えられない。。。(¨;)
ちょっとでもビーチエントリーのチャンスがあればビーチで!!と考えていたので、今日はそのチャンス!!

1本目のみワイド希望のゲストKさんのリクエストに応え、ボートでゼロ戦に行ったあと、Iさんご夫婦にSさんを巻き添えにしてタンク下にビーチからエントリー。
ひとまず沖へ出て、ミツボシクロスズメダイのオスの求愛やオオモンハゲブダイの産卵(12:30-13:00くらい)を見たあと、浅場へ。。。

スイジガイの卵
スイジガイの卵
数日前にハナキンチャクフグの産卵を見て以来、Iさんのたちはフグ目の魚の行動ばかりに目がいくようだったけど、さすがに午前中がメインの繁殖時間だと思われるだけに、これといって怪しい動きのペアは見つからず、あっという間にエントリー口付近まで帰ってきてしまった。(¨;)

でも、他のダイバーがあまり興味を示すこともないような生き物の生態にハマりがちなIさんご夫婦は2人で勝手にスイジガイの産卵行動を見つけて、勝手に楽しんでいてくれた。(笑)

スイジガイは屋久島の特に-8m以浅で頻繁に見られ、複数個体が積み重なっているシーンもよく見かけるのだが、さすがにその卵にまでは興味がいかなかったのだが(^_^;)、すっかり僕も2人のペースにハマッテしまい、スイジガイの砂に紛れた卵塊の存在に気付かされ感激してしまった!!
このご夫婦、やり手のインタープリター(自然解説者=自然や生き物への興味を促す人)かも!?(笑)

スイジガイの卵塊は付着した砂を払うと極小の卵の粒粒が着いたひも状のもので、これが無数にくっつき大きな卵塊になっていた。


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