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謎過ぎるカマヒレマツゲハゼのコミュニティ

【ポイント】 川(No.2)/一湊タンク下No.1
【水温】 22.9℃(汽水域の水温)/25.6℃
【透明度】 5m/30m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 9:03-11:35/13:29-15:14
【潮まわり】 09:36 231cm 満潮 / 15:27 99cm 干潮 / 中潮(月齢:3.6)
【日の出・日の入】 日出06:23 日没17:42

常連Nさんとマンツーマンで2本潜った。
Nさんは毎回リクエストが明確なので、ガイドはしやすい!!(^^)

環境省レッド絶滅危惧Ⅱ類・ヤエヤマノコギリハゼ
環境省レッド絶滅危惧Ⅱ類・ヤエヤマノコギリハゼ
まずは汽水域に生息するヤエヤマノコギリハゼとクチサケハゼのリクエストに応えるべく、川(No.2)へ。
水面直下はメチャ冷たかったけど、水底は25℃近くあった。

しかし、リクエストのヤエヤマノコギリハゼは水面直下のエリアにいて、そこはサーモクラインが凄く撮影にはかなり苦労してた。。。(¨;)
何かちょっとヤエヤマノコギリハゼは少なくなったような気がする。
巨大な個体は全然見つからないし、サイズも小さな幼~若魚ばかり。。。

クチサケハゼは水底にいっぱいいた!
しかも、カマヒレマツゲハゼもそうなんだけど、この2種はメチャクチャ元気で、そこらじゅうで喧嘩のようなものが見られた上に、まったく穴に引っ込まないので撮りやすかった!
前回、このクチサケハゼとカマヒレマツゲハゼを狙って1人で入った時(⇒浅場にずっといて首が痛い。。。)は、なかなか見つからなかった上に警戒心も強かったので、ちょっと驚いた。。。
こんなにいたんだ。。。(¨;)

クチサケハゼ
クチサケハゼ
カマヒレマツゲハゼ
カマヒレマツゲハゼ

カマヒレマツゲハゼの喧嘩
カマヒレマツゲハゼの喧嘩
今日は60分以上、ずっとこのカマヒレマツゲハゼの喧嘩(側面誇示行動)を見ていたんだけど、何か面白かった。
2匹のカマヒレマツゲハゼがしょっちゅう喧嘩していたんだけど、はじめは2匹ともヒレが立派でいい色を出していたので、「オス同士の喧嘩」だとばかり思っていた。
この2匹がずっと喧嘩していたところには5cm間隔で2つの竪穴があって、この2つの穴に2匹は交互に、また一緒に入り込んだりしていた。
当然、中で何をやっているのかさっぱり分からないけど、どうもこの2つの穴は中でつながっているようで、出たり入ったりを繰り返していた。
そして外に出てくると、また喧嘩。。。この繰り返しだった。

そんな行動をずっと観察していたんだけど、突然、その穴からこの2匹よりも倍くらい大きな親分みたいなやつがのそっと出てきたのでビックリ!!w(゜o゜)w!!
えっ???今まで喧嘩していたのはもしかしてメス同士????
結局、どれがオスでどれがメスなのかは全然分からなかったけど、やっぱり大親分が一番力を持っているようで、たまに大親分はこの小さな2匹を追い立てたりしてた。
(ーΩー )ウゥーンこいつらの社会行動や社会構成がまったく分からん。。。(¨;)
調べたらちょっと面白いかもしれない。。。勘だけど。

他にニセツムギハゼやミナミサルハゼ、インコハゼなんかがいたんだけど、

ミナミサルハゼ
ミナミサルハゼ
ニセツムギハゼ
ニセツムギハゼ

何だかよく分からな連中も。。。

ノボリハゼ???
ノボリハゼ???
ノボリハゼ???
ノボリハゼ???

不明種(背ビレの形状が???)
不明種(背ビレの形状が???)
この辺のハゼがまったく分からないんだけど、、、どなたか教えてくださーい!!!(¨;)

特に最後の1枚、第1背びれがギザギザしている変なやつ。。。これがよく分からん。。。( ̄□ ̄;)!!


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浅場にずっといて首が痛い。。。

【ポイント】 川(No.3)
【水温】 22.5℃
【透明度】 5m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 13:46-17:03
【潮まわり】 08:30 228cm 満潮 / 14:17 91cm 干潮 / 19:46 228cm 満潮 / 中潮(月齢:1.9)
【日の出・日の入】 日出06:53 日没17:17

今日は先日、常連ゲストGさんと潜って面白かった川(No.3)の汽水域へ。
前回のGさんの写真で、ここの泥ハゼが面白いと感じたので、まずはどんなハゼが、どれくらいの頻度で見られるのかを一通り把握してみる事にしたのだ。

今日は曇りで水中はちょっと暗かった。
エントリー直後はいっぱいいっぱいに潮が引いていたのでサーモクラインが凄かったのだが、入っているうちに満ちてきてサーモクラインもそれほど気にならない状況に。
最大水深が4.2mしかない上に12Lを背負っていたので3時間半近く粘れたが、Gさんが撮ったようなハゼがなかなか撮れなかった。
どいつもこいつも一瞬で引っ込む!!
姿を確認する前に引っ込むから粘る気にもならない。。。(-o-;
また、もう少し明るい時に来てみようかな。

まず把握したいのが、どんなハゼが、それぞれどれくらいの頻度で生息しているのかという事なので、片っ端から写真を撮っていったのだが、途中で気づいたことが。。。
警戒心が薄いハゼは容易に撮れるので当然、沢山数を沢山カウントする事ができる。
逆にスグに隠れてしまうような警戒心の強いハゼは撮るどころか、姿さえ見ることなく(正確にはパッと引っ込むところだけを確認(笑))終わるので、種類が分からず、もちろんカウントできない。。。

前者のハゼはインコハゼ、クロコハゼ、カワアナゴなどだ。
先日Gさんが撮ったカマヒレマツゲハゼやクチサケハゼなんて3時間以上もいて、それぞれ1-2匹しか撮れなかった。
だからといって、当然、前者が優占していて、後者は少ないとは言い切れない。

多分、近づくとパッと隠れてしまうのは後者のハゼたちなのだろう。。。
カマヒレマツゲハゼなんてGさんは超接写して、正面どアップや眼上の棘をクッキリ写していたのだが、あれはどうやって撮ったのだろうか?(・_・;
とてもそこまで寄れる気がしない。。。(笑)

いずれにしてもインコハゼ、クロコハゼ、カワアナゴなどは超優占種である事は確かだけど。。。
いったい、何枚撮っただろ。。。(笑)

幼~若魚のステージのハゼもいた。
インコハゼの幼魚なんて、最初は「おっ!新たなハゼ!!」とか喜んだけど、よく見りゃインコハゼの幼魚だった。
クチサケハゼの若魚には成魚時のトレードマークでもある目の下の黒く濃い垂れ線がないので、最初は分からなかったけどこれもよく見れば思い切り口裂け。。。(^_^;)

クチサケハゼの若魚
クチサケハゼの若魚
インコハゼの幼魚
インコハゼの幼魚

最優占していると言ってもいいクロコハゼは変幻自在だ。
体色はコロコロ変わるようで、撮る個体の状態によって体色が全然違う。
ここまで違うか???と驚くほど。

クロコハゼは何種かを混同している可能性があるという情報もあるけど、とりあえずこのエリアにいる連中はみんな同種っぽい。

クロコハゼ1
クロコハゼ1
クロコハゼ2
クロコハゼ2

クロコハゼ3
クロコハゼ3
クロコハゼ4
クロコハゼ4

クロコハゼ5
クロコハゼ5


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アユの産卵はまだ始まってないみたい。。。

【ポイント】 川(No.2)⇒一湊港内
【水温】 23.8℃
【透明度】 5m(港内)
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 15:05-16:59
【潮まわり】 07:46 231cm 満潮 / 13:33 88cm 干潮 / 19:04 233cm 満潮 / 大潮(月齢:0.9)
【日の出・日の入】 日出06:52 日没17:17

今年もそろそろアユの産卵の季節。。。
毎年12月くらいが産卵の時期だと思っていたのだが、昨年は近所の川では12月の時点ですでに終わったかのような状況だったので、今年は少し早めに見に行ってみようと考えていた。
まずはその前に産卵観察の実績のある川(No.2)に行ってみた。

しかし、いつもの瀬には1匹もアユはおらず、寂しい限りの状況だった。。。(・_・;
もしかしたら、もう少し上流でやっているかも?とも思ったけど、そのまま下流に降りて河口の調査に切り替えた。
12月に来島予定のKさんのリクエストでもあるホホワキュウセン(河口や港内でたまに見かけるベラ)を探すのが第一目的だったのだが、水面から水底まですべてがサーモクラインでユラユラ&モヤっとしており、何も見えな~い!!!!

アマミイシモチの若魚
アマミイシモチの若魚
スグにエクジットして、結局、いつもダイビングで使っている港に停泊中の久栄丸で真下(泥底)で遊んだ。(笑)
入ってスグに久栄丸で真下で見なれないテンジクダイが群れていた。
アマミイシモチに似ているけど、何か体高が低いなぁ。。。と思って、一応撮っておいたのだが、帰ったからよく見ればやっぱりアマミイシモチかも。(^^;)
幼~若魚のステージではこんなものなのかも。。。

今日の一湊港内はかなりニゴニゴ状態で、ほとんど前は見えない状態。。。
何やら泥ハゼは沢山いたようだけど、近づくと何かが引っ込むという感じ。。。(^^;)

何とか確認できたのは、カマヒレマツゲハゼ、ホシハゼ、ホホベニサラサハゼ、タカノハハゼ、サラサハゼ、クツワハゼ、ツムギハゼなどなど。。。
特にサラサハゼやホホベニサラサハゼんどは多かった。
泥底のハゼ類はほぼまったく確認は不可能。。。(笑)

ホホベニサラサハゼ(オス)
ホホベニサラサハゼ(オス)
ホホベニサラサハゼ(メス?)
ホホベニサラサハゼ(メス?)

ツムギハゼ
ツムギハゼ
タツノオトシゴの仲間
タツノオトシゴの仲間


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予想外に面白かった汽水域

【ポイント】 川(No.2)/川(No.2)
【水温】 22.4℃/21.4℃
【透明度】 10m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 9:30-12:00/12:30-13:40
【潮まわり】 06:14 223cm 満潮 / 12:05 85cm 干潮 / 17:42 228cm 満潮 / 大潮(月齢:28.3)
【日の出・日の入】 日出06:50 日没17:18

今日は1本目は川(No.2)の汽水で、2本目は北部に帰って元浦で!とGさんと計画していたのだが、蓋を開けてみたら川(No.2)の汽水が予想外に面白く、結局1本目は3時間近く潜っていたため、すでに北部に戻って潜る時間はなくなってしまった!!(笑)
結局、タンクチェンジしてスグに、2本目も川(No.2)の汽水にエントリー。(^^;)

汽水域はいつもそうなのだけど、今日も水底と水面付近で水温が5℃も違った。(・・;)
しばらく水の冷たい水面付近で撮影していて、その後、温かい水底付近に下りるとそこは天国!温か~い!(^ー^)
と言っても、水底でも23℃しかないんだけどね。。。(^_^;)

ヤエヤマノコギリハゼ
ヤエヤマノコギリハゼ
もともとはGさんのリクエストであるヤエヤマノコギリハゼが目的だったのだが、ちょうど彼らのいる環境にサーモクライン(水温の大きく違う水が混在する時にできる水の層)があり、ちょっとでも動けばモヤっとしてしまい全然撮れない。。。
このエリアには他に定番のクロホシマンジュウダイやテングヨウジも沢山いた。
テングヨウジは抱卵中のオスも多かった。

水底にはオキフエダイやゴマフエダイ、クロホシフエダイ、ニセクロホシフエダイなどの幼魚が沢山いて、僕がこれにハマっている間に、Gさんはいろいろと見つけていたようだ。
屋久島では成魚は非常に稀なスジモヨウフグ(過去に2-3回観察記録があるくらい)の幼魚が、ここでは沢山見られたようだ。
こうした環境ではフグ科の幼魚はよく見られるのだが、スジモヨウフグの幼魚が沢山いたのには驚いた。

Gさんが撮った写真の中に僕も初見のイトヒキサギが含まれていた。
すげ~!!
河口環境では割と多いのかも知れないけど、普段はあまり入らないのでその価値はよく分からないが(笑)、一応、初記録だ。

スジモヨウフグのチビ
スジモヨウフグのチビ
イトヒキサギ
イトヒキサギ

北限かな?インコハゼ
北限かな?インコハゼ
Gさんは主に水底のハゼにハマっていた。(^^;)
この辺の水底は砂泥になっているため、当然ハゼ類は多い。
でも、いつ来ても水面直下の魚たちや多種多様なフエダイの仲間に心を奪われてしまい、泥ハゼたちにまで気がいかなかったのだが、水底の泥環境はマングローブのそれと似ていて様々な北限であろうハゼ類が沢山いた。(どれもかなり地味だけど。。。)

帰ってからGさんの写真を見ていたら、何かこれらのハゼ類を一度整理してみたくなった。(^^;)
実は屋久島には数年前までハゼを中心に研究する宮内庁の生物学研究所の方々が御採取に来られていて、ハゼは西表島並みにかなり整理されているはず。。。
しかし、宮内庁の生物学研究所の方々はなかなか結果(整理して論文にするなり、リスト化するなりして発表する事)を出してくれないため、未だに屋久島には普通に生息していても学術的には正式な記録がない事になっているハゼも多い。

多分、屋久島のハゼを整理すれば、きっと生物地理学的に見ても面白い結果が分かるに違いない。
この冬は何をテーマに潜ろうかなぁ~なんて考えていたけど、ハゼをやってみようかな。。。
ようやく重い腰を上げる時がきたか。。。(笑)

カマヒレマツゲハゼ
カマヒレマツゲハゼ
クチサケハゼ
クチサケハゼ


不明種1(誰か教えて下さい)
クロコハゼ?
不明種2(誰か教えて下さい)
ニセツムギハゼ?


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