【ポイント】 志戸子
【水温】 -℃(計測不可能)
【透明度】 -m
今日も続く、晴天&温暖&池凪ぎっ!
ヤドカリ生活21日目。
とうとうヤドカリ合宿も3週間が過ぎた。。。
すっかりタイドプールにはまって、今日は和江と北部の志戸子へ。
志戸子は普通のダイビングポイントなのだが、干潮時、隆起サンゴの浜にはそこら中に潮だまりができる。
大潮という事もあって、今日の午後は極端によくひいている。。。
ここには深いプールはなく、点在する潮だまりはすべて浅~い水溜り。(笑)
今日はスノーケルやマスクさえも要らない状況だ。
よくヤドカリは1ヶ所集中で固まっていたりするので、ヨッコラショとあぐらをかいて座り、1匹1匹をじっくり選別&分類する。。。
もうこれはダイビングどころか、スノーケリングでもない。。。!(笑)
和江もヤドカリにはまりだした。。。⇒(屋久島の森を歩く | デートなのか?)
屋久島は南部よりも北部の方がなぜか生物層は、亜熱帯色が強い。
ヤドカリも明らかにその傾向が強いようで、志戸子の潮だまりはどちらかというと南方系のヤドカリだと思われる種類が圧倒的に優占していた。
栗生や春田浜は温帯色の濃いホンヤドカリやイソヨコバサミなどが優占していたが、ここではどちらかと言うと南方系のマダラヨコバサミやツマキヨコバサミ、サンゴヨコバサミ、イモガイヨコバサミなどが優占していて、ホンヤドカリやイソヨコバサミはほとんど見られなかった。
ちなみにスベスベサンゴヤドカリはどこでも多いけど。。。(-_-;)
昨日、サンゴヨコバサミという種類だと分った赤いチビ・ヤドカリだが、栗生や春田浜では極小のチビばかりでなかなか成体が見つからなかった。
ところが志戸子ではスグに見つかった♪
しかも、そこら中にウジャウジャいるし。。。
と言っても最初に気づいたのはやはり和江だったのだが。。。(笑)
干潮時スベスベサンゴヤドカリ以外のヤドカリたちはナゼか干しあがった岩の上に集まって固まっているのだが、みんな貝殻の中に閉じこもったまま出てこない。
そんなヤドカリの入った貝殻のかたまりがあちらこちらに見られる。(⇒今日の和江のログに写真あり:屋久島の森を歩く | デートなのか?)
一番浜から近い場所(つまり最もひいている場所とも言える)のかたまりは、このサンゴヨコバサミが多かった。
しかし、もっとも多かったのはマダラヨコバサミ(右写真)だった。
大きな成体から小さな幼体まであらゆるステージがそこら中にいた。
やはりこいつらも甲羅干し(爆)している連中が多く、そこら中で干上がってる。。。(-_-;)
昨日、極小チビを撮ったが、その時は「web上には成体の写真が多く、ちょっと自信ない。」と書いたが、これだけ各ステージを順を追って見れると、スグ納得した♪
成体から幼体へと順を追って並べてみるとこんな感じだ。(上の写真が最も大きな子)
この子はやや若い子。
立派な成体は足の模様は黒い部分が多いが、若い子はまだ白い部分も結構多い。
で、幼体と比べるとこの白い部分がオレンジ色っぽくなる傾向がある。
ハサミは成体のそれともう変わらない。。。
これはまだ幼体と言っていいステージの子。
足の模様は、所々(特に節々)オレンジ色ぽくはあるが、全体的に白い部分がかなり多い。
ハサミの先端も白く、まだ成体のようにごつくない。
で、昨日の幼体はこのステージだ。
足も細く、ハサミの先端は真っ白。
全体的に線も細く、弱々しい。。。(笑)
こうして写真をトリミングして見ると、大きさがわかりづらいかもしれないが、こいつはかなり小さいです。
実際には画面の真ん中にチョコンと写っている感じだ。
今日はマダラヨコバサミの各ステージとサンゴヨコバサミだけでメディアが無くなってしまった!(笑)
あーあー今日は新顔なしか。。。
もう帰ろうと思ったのだが、この干上がった隆起サンゴの浜の沖の方に100-200の単位でヤドカリ入りの貝殻が集結している岩があった。
面白いので和江を呼んでしばらく見ていたのだが、ちょっと気になって干上がったヤドカリの貝殻群を再度1匹1匹確認してみた。
何か数種類が混じっているような気がしたのだ。
確かにマダラヨコバサミが多いのだが、明らかにマダラヨコバサミではない連中が多少混じっていた。
肉眼で見るとマダラヨコバサミは綺麗な縞模様なのだが、足が黒い連中が意外に多い。
最初はマダラヨコバサミの成体かと思ったが、かなり小さなステージの子でも足が黒い。。。
早速、和江のメディアを奪い(笑)、これらを撮り始めた。。。肉眼ではちと厳しい。。。
足がすべて真っ黒い子がいたかと思えば、節々は白い子もいる。
でも必ず第一歩脚(先端部以外)は黒いヤドカリ。
最初は数種が混じっていると思ったが、撮っているうちにこれらは成長ステージによる違いだとわかった。
これも並べてみればよく分る。。。(笑)
これは今日見た中で最も小さな個体。
上のマダラヨコバサミのステージでいくと、下から2番目の子と同じぐらいの大きさ&成長段階だと思う。
このステージだとマダ脚はだいぶ上の方まで明るい縞模様のように見えて、肉眼だとマダラヨコバサミとの違いがわかりづらい。
つーか、マダラヨコバサミだと思って撮った子です。。。(笑)
これは上の写真の子と同サイズなのだが、第2歩脚の関節部がもう黒くなってきています。
これも上のマダラヨコバサミのステージでいくと、下から2番目の子と同じぐらいの大きさ&成長段階だと思う。
マダラヨコバサミと違い、幼体でもやはり第1歩脚は黒い。
でも、第2歩脚だけを見てしまうと、マダラヨコバサミとどこが違うの???と思ってしまう。。。(笑)
最初はマダラヨコバサミのバージョン違いか何かだと思ってしまった。
こいつはもう結構大きな子なのだが、まだこの段階の子だと肉眼ではマダラヨコバサミのバージョン違いを疑っていた。
まだ第2歩脚はぜんぜん縞模様っぽいし。。。!
でもハサミはどんどん黒ずんでるね。。。
第2歩脚の綺麗な縞模様も徐々に無くなっていく。。。
そして白い部分もマダラヨコバサミのように何となくオレンジ色に。
でも、まだ第2歩脚だけはマダラヨコバサミっぽいよね。。。
第2歩脚の縞模様はほぼ消えかけ、第1歩脚のように黒ずんだごつい脚になっていく。
第2歩脚の間接部がちょっとだけ黄色っぽく残っているのが若い時の名残かな?
でこれが立派な成体!
こうなるともうマダラヨコバサミとはまったく違う事がわかる。
まーよく見ると触角の柄の色も違うんだけどね。。。(笑)
このヤドカリはこの写真からツマキヨコバサミという種類だとわかった。
わ~い♪1種増えた~!
最初は数種類に分類されるかと思ったけど、甘かった。。。(-_-;)
でも成長過程が分って満足♪満足♪
このツマキヨコバサミはマダラヨコバサミほどではないが、かなりの数が見られここ志戸子では、マダラヨコバサミよりもより沖側に多い気がした。
でも「ツマ」が黄色?
最終的には青くなってるぞ???(笑)
見たかった写真(同じ種類だけど別個体のヤドカ
リを数多く)が漸く登場したので質問です。
最後に紹介されているツマキヨコバサミという種の
成長連続写真。最初に出てくる「最も小さな個体」
以降6個体の写真がありますよね。これらの「ヤ
ド(貝)」を見ると、4~5個体は同じ貝を背負ってい
る様に見えます。潮だまりにはかなりの種類の貝
が居るだろうと思うのですが、それなのに、ここま
で高率で同じ貝を背負っているのは何故なので
しょう。しかも、成長のステージが異なっても貝は
同じと言うのが何だか不思議です。
この場所にはこの貝が優先種として住み着いて
居るので空の貝殻も多かったのでしょうか。
ヤドカリといえばその名の通り「ヤド(貝)」も主役
なのですから、ヤドカリと貝の組み合わせの情報
もお願いします(と、丸投げモード)。
ヤドカリは大きささえ合えば何でも(PETボトルの
キャップでも)家にすると言った事がよく紹介され
ますが、
「本当かな?」
と思っています。好みの貝があるんじゃないんで
しょうか。
ちょっと早過ぎた?
【ポイント】 吉田 【水温】 19.1℃(計測不可能) 【透明度】 10m とう…
最近は何やら和江と密談しているようですね~(笑)
海ログも読んでくださっているようで、安心しました♪(爆)
さて、「ヤド(貝)」ももちろんやるつもりですよぉ~!
屋久島で生きる生き物は何でも知りたいし、何でも把握したいので。
でも、ちょっと待ってくださ~い!
貝もまず先に水深別に優占種&普通種を把握しないと、何か気が済まなそうです。。。(笑)
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ひとまずこのポイントのツマキヨコバサミたちは、確かにレイシガイダマシを宿貝としているパターンが多かったです。
でも近似のマダラヨコバサミも同様にレイシガイダマシを宿貝にしていた子が多かったような気がします。(上の写真では違うけど)
注意して見ていなかったので統計的かつ確実な事は言えないのですが、昨日の春田浜ではホンヤドカリとイソヨコバサミ(?)が明らかに宿貝を棲みわけていました。
貝の名前は分らないのですが、ホンヤドカリは灰色の地味な貝、イソヨコバサミ(?)は黒い線が何重にも入った綺麗な貝に必ず入っていました。
面白いぐらいに。。。
う~ん。。。確かに面白いかもしれませんね。。。
次回、タイドプールに行った際はちょっと注意して見てみますね。
種類別はもちろん、ポイント別にも違うかもしれないし、その場所の貝の優占種との関係も面白そうですね!
ちなみに上のツマキヨコバサミはヤドカリの大きさに比例してレイシガイダマシの大きさは違いましたよ。