【ポイント】 志戸子
【水温】 20.3℃
【透明度】 10m~
ようやく風もおさまって、北部はベタ凪ぎに。
空は雲ひとつない晴天だったので、こりゃワイド日和だと思ったけど、またまたスタートが遅くマクロのまま海へ向かった。
迷った末、久し振りに志戸子に入ったのだが、ワイドをつけて来なくて良かった~!!
何か白にごりしている。。。
他のポイントでは最近、キビナゴの大群とそれを追う捕食魚たちの戦争がもの凄いことになっているが、ここ志戸子だけはとても静かで穏やかな水中の雰囲気。
晴れている事もあって浅いところはメチャ明るくてキラキラ♪
このポイントの浅いところは小さな枝サンゴやバラウネタケなどのウミトサカ類が群生していて、雰囲気がとっても南国チックなところ。
今日はここで「頭テンテン」や他のヘビギンポを探す。
いや~かなり探したけど、まったく「頭テンテン」の姿は見られない。。。
やっぱり、屋久島では稀種だ!!
代わりに「志戸子」も「吉田」など他のポイント同様、いやそれ以上にゴマフヘビギンポ近似種がメチャクチャ多い。
このヘビギンポは環境によってコロコロ色を変えるので、いろんな色バリエーションがある。
典型的な体の後半が透き通るようなグリーンでメチャ綺麗なやつ。
黄色というか黄土色の地味なやつ。
白い砂な周りには白っぽいやつ。
緑の海藻付近には全身が緑っぽいやつ。
んでもって、繁殖期のオスはやや黒ずんでいるやつも多い。
今日は完全な婚姻色オスも見かけたが、なかなか上手く撮れなかった。
多分、和名のゴマフ(胡麻布?)ヘビギンポは、この婚姻色オスの体色から来ているんだと思う。
帰りに-1mの浅場でこんなヘビギンポを数匹見つけた。
見つけた時は「おっ!ミヤケヘビギンポだ~!!」と色めき立ったが、帰ってからPCでよくよく見てみると。。。
これはお洒落ヘビでは。。。?(汗)
ヘビギンポのオスは通常時でも顔の周辺には婚姻色時の色素の点々が見られるのだが、この子の色素はお洒落ヘビのそれとまったく一緒。
全身の絣模様のような体色も一緒。
で、極めつけは。。。
お洒落ヘビは、婚姻色時、口の横に化粧を失敗したような赤い口紅のようなものが見られるが、通常時もその部分だけは色が抜けたようになっていて透明なのだが、この子にはそれがあった。
ここは波当たりの激しい浅場なのだが、もしかしたらこのお洒落ヘビは、こうした環境を本来好むヘビギンポなのかも知れない。。。
だとすれば、これまで報告もないヘビギンポである事に納得できる。
だって、こんな体の固定もままならない不安定な場所で、のんびりヘビギンポを探す人なんて、めったにいないからな~(笑)
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ここ志戸子には昨年からたった1匹、屋久島では珍しいTheスズメダイの成魚が密かに生きている。(屋久島では唯一、一湊タンク下に数十匹の群がり確認)
白い砂や岩肌、そして亜熱帯系の魚たちが行き交う場所で、このTheスズメダイの成魚にはちょっと違和感を感じる。
本来、このTheスズメダイは中層を元気に群れになって泳ぐ魚なのだろうが、ここの子は1匹という事もあってか泳ぎまわる事はせず、いつも暗~い穴の奥深くだけで生活しているようだ。。。
運動不足にならないか、いつも心配になるが、かなり大きく成長してる。
右写真は今日、たまたま見つけたTheスズメダイの極小幼魚。
体長は5-8mmぐらい。。。
よく見るとまだ色が出切っていないところも見られ、着底間もない子だと思う。
幼魚も成魚同様、屋久島ではかなり少ないと思われるが、これから水温が上るにつれて、少しづつ目立ってくるかもしれない。
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