入らなければ良かった。。。(ーー;)

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 22.7℃
【透明度】 5m
【海況】 大時化
【天候】 晴れ
【潮まわり】 08:16 215cm 満潮 / 13:58 98cm 干潮 / 中潮(月齢:1.4)
【日の出・日の入】 日出07:01 日没17:17

サビウツボ
目玉に特徴があるサビウツボ
風は強い北西の強風。。。
一湊湾内は大荒れに逆戻り。
エントリー口には大きなウネリが入り込み、手前は陸上からでもその濁りがよく分かるくらいのニゴニゴ状態。(・_・;
それでも沖に出れば何とかなるかな。。。?とエントリーしたのだが、いやいや。。。甘かった。。。

-25mくらい降りてもウネリは変わらず、透明度もあまり大きく変わらない。
カメラを構えていても、吹き飛ばされそうだし、移動中も揺られる!揺られる!
正直言って、今日はさすがに入らなければ良かった。。。と後悔。。。

ホシゾラワラエビ
ホシゾラワラエビ
屋久島は昔からよく「温帯種と亜熱帯種が同居するエキゾチックな海」という感じで紹介される事が多いけど、実は生物層的には圧倒的に亜熱帯の要素が強いと感じている。
それは温帯域と亜熱帯域それぞれに分布する近似の種類同士の分布状況を比べれば明らかで、例えばムギワラエビ属の例なんかそれを良くあらわしている。

屋久島には写真のように亜熱帯域を中心に分布するホシゾラワラエビが圧倒的に優占していて、近似の温帯域を中心に分布するオルトマンワラエビなどは未だに見た事がない。
ただ、屋久島は深場に温帯種が棲んでいる事が多く、-40m以深のヤギ類を見れば案外、オルトマンワラエビやムギワラエビが着いている可能性は高い。
というのも、ここよりもやや北側にある薩摩硫黄島(屋久島からも見える!)ではこの両方の種類が生息しているらしいのだ。(⇒引用元: 鹿児島の海と共に 境界線探しの答え.)

薩摩硫黄島ではどんな風に生息しているのか(同じ水深で混在?水深で棲み分け?)がよく分からないのだが、水深で棲み分けているのだったら屋久島にもオルトマンワラエビが生息している可能性はかなり高い。
なぜなら僕は普段あまり深場に降りる事がなく、-40m以深のヤギ類の状況は未調査だからだ。。。(笑)

いずれにしても、ここ薩南諸島(屋久島、薩摩硫黄島を含む)海域の面白さは、黒潮の影響を強く受けるという事と温帯と亜熱帯の生き物の分布の境界線がある事だ。
そういうわけで、普段、温帯域で潜る多くのダイバーにはまったくウケないかもしれないけど(笑)、オルトマンワラエビを探す事は屋久島の海を良く知るための重要課題のひとつなのだ。


Filed under: 一湊タンク下No.1Tagged with: ,

4 Comments

  1. ここ薩南諸島海域の面白さのひとつは温帯種と亜熱帯種の分布境界線がある事だ。そういうわけで普段温帯域で潜る多くのダイバーにはウケないかもしれないけど、オルトマンワラエビを探す事は屋久島の海を良く知るための重要課題のひとつなのだ。 http://bit.ly/fEXd7l

  2. へーー。それってブラキストン線みたいによく言われる話ですか?RT @harazaki ここ薩南諸島海域の面白さのひとつは温帯種と亜熱帯種の分布境界線がある事だ…オルトマンワラエビを探す事は屋久島の海を良く知るための重要課題のひとつなのだ。 http://bit.ly/fEXd7l


Add a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。

Comment *
Name *
Email
Website

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください