似た者同士。。。

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 20.5℃
【透明度】 ~15m
一湊湾内はやや時化気味だが、水中ではあまり気にならないぐらい。
それよりも潮流が激速っ!だった。
今季に入って初めての激流ではないだろうか?
黒潮が動いている証拠だ。


潮が速いからなのか、それは関係ないのかよく分からないが、日に日に増えていったキビナゴが今日はまた一気に増えて凄いことになってる。。。(゜o゜;;
何と言っても密度が濃く、周囲が暗くなるぐらい。。。
さらにずっと沖のほうまでそれが広がっていて、もの凄い数だ。
それを狙うブリやヒレナガカンパチ、ヒラソウダが血気盛んで、捕食行動も見応えがある。
-20m以深の水底はアミだらけ。
こいつらも一気に増殖して、視界を完全に遮っている。。。
毎年のことだけど、水底での写真撮影はちと厳しい。
3domoe.jpg今日も特に目的もなくブラブラしていたのだが、よく似た3種が固まっていたので、それが面白くてしばらく観察。。。
よく似た3種とはホンソメワケベラ(yg)、ミナミギンポの若魚、ブダイベラの若魚だ。
ブダイベラの若魚はもうかなり成長しちゃって、”よく似た”というほどでは無くなっちゃっているのだが、まだまだ頭部から体にかけての蛍光ブルーのラインはしっかり残っていて、遠目ではやぱりよく似ている。

honsomen.jpgホンソメワケベラは蛍光ブルーのラインがビシッと入る幼魚の頃からクリーニングステーションで自分の何倍もある魚の寄生虫などを食べ、クリーニングして暮らす。
この魚にはよく知られているように、こうした性質のために他の捕食魚に食べられることなく、生きていけるのだ。

minaminn.jpgミナミギンポも幼~若魚のステージではこんなホンソメワケベラの幼魚のような色彩をしている。
この魚は他の魚の鱗や皮膚を食べる肉食なのだが、よく言われているのが、こうして他の魚たちから警戒されることなく、むしろむこうから寄ってきてくれるホンソメワケベラの幼魚に似せることで、近づいてきた魚の鱗や皮膚を食べるのではないか?
つまり擬態なのでは?と言われている。
確かによく似ている。。。

budaiberaraa.jpgブダイベラももう少し小さなステージだとよりホンソメワケベラの幼魚に似ているのだが、これぐらいに成長してしまうと似せているとはにわかに思えないかもしれない。。。
で、こいつはホンソメワケベラに似せて何か得があるのかと言うと、これまたよく言われているのが、まず捕食魚に狙われることはないホンソメワケベラの幼魚に似せることで、自分自身を守っているのでは?という事。
本当のところはよく分からないが、確かによくホンソメワケベラの幼魚と一緒にいることは多い。
しかも写真のようにクリーニングまでしてもらっちゃって、メチャクチャいい身分なのであった。。。(笑)


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