【ポイント】 魚見
【水温】 25.7℃
【透明度】 30m~
相変わらず、天気はあまり良くない。
でも海はベタ凪ぎで海況はいいよ~♪
今日は午後からの体験ダイビングのゲストをまなみに任せて、一昨日に撮った例のアカホシ系カクレエビ(⇒お~!やはり成体もいた!!)の調査で「魚見」へ。
このエビは今年初めに見つけたPericlimenes cf. holthuisi(国内未記録)の成体だとばかり思っていたのだが、千葉県博の奥野さんによるとまた別の種類ではないか?との事。。。
「今年初めに見つけたPericlimenes cf. holthuisi」の詳細
2008/01/09 透明なエビに悪戦苦闘
2008/01/10 俺ってかなりのエア食い?(-_-;)
2008/01/23 ようやく「魚見」に入れたけど。。。
まぁ~よく見てみると違う気もする。。。
特に最近和名がついたアキノハマカクレエビとよく似ている気がするのだが、さすがに奥野さんもこればかりは実物を見ないと何とも言えないとの事。
ならば!と今日はこいつの細部を撮りに行った。
まずアキノハマカクレエビの一番の特徴は額角がほぼまっすぐな事らしい。
額角とは右写真の両眼の間にあるギザギザのノコギリの刃みたいなヤツ。
これがほぼ真っ直ぐだと言うのだが、他のアカホシカクレエビ類はすべてこの額角がやや弓なりを呈しているのだそうだ。
う~ん。。。これって真っ直ぐ??それとも曲がってる?(-_-;)
他のアカホシカクレエビ類の額角をまじまじと見た事ないから比較のしようがない。。。(笑)
次に背中の斑紋を拡大して撮ってみる。。。
これはアキノハマカクレエビとの比較というよりは、例のPericlimenes cf. holthuisiとの比較のため。
Periclimenes cf. holthuisiはこの白い斑紋がV字になっている。
一昨日の写真ではそれが分かり難かったので、今回はここだけを拡大して撮ってみた。
んっ??
大変だ~!!この子もはっきりしたV字になってますよぉ~!!奥野さ~ん!!w( ̄▽ ̄;)w!!
この子は-29mにあるクマノミが着くシマキッカイソギンチャクみたいなやつ(種不明)に着いていたのだが、周囲を探してみるともう1匹アカホシ系カクレエビがいた。
この子は更に一回り以上小さく1-1.5cmぐらいの大きさ。
多分、こいつは同じ種類の若い個体だと思うのだが、一応、こいつも細部を撮っておいた。
まずは額角。。。
う~ん。。。素人の僕には何ともいえない。。。(笑)
僕には「素敵なリーゼントですね!」としか言えない。。。(爆)
さて問題は背中の斑紋だ。
まぁ、基本的には上の成体の子の斑紋と大差はない。
ここから成長するにしたがって白い斑紋と赤い斑紋には角度がついてきて、バリバリ成長した頃には赤いV字は真ん中で切れてしまう。。。そんな成長過程を想像できる。
後部側の赤い斑紋も成長するに従って色付くものかもしれない。(上の成体の斑紋写真参照)
いずれにしてもこの子は上の成体と同じ種類である事は間違い無いだろう。。。
と、この時点では(海の中では)、こいつらは以前話題にしたPericlimenes cf. holthuisiの成長した姿だと疑っていたのだが、帰ってから前に撮ったPericlimenes cf. holthuisiの1cmぐらいのチビの背中の斑紋と今回の小さい方の子の斑紋と比べてみると、全然違う!!!
体のサイズはほぼ同じくらいの1cm前後なのに、Periclimenes cf. holthuisiの方の背中の赤い斑紋はすでに真ん中ではっきり切れていて、後部側にも赤い斑紋がしっかりある!(⇒Periclimenes cf. holthuisiの斑紋拡大写真)
奥野さんの言う通り、今回の子とPericlimenes cf. holthuisiはまったく別の種類臭くなってきた。。。
じゃ~今回の子は誰???
アキノハマカクレエビの可能性が強いと僕は思うのだが、どうだろうか?
アキノハマカクレエビ
今まで名前のなかったエビの仲間に日本で初めて本種が採集された伊豆大島のダイビング
うーむ、海から遠ざかってる間になにやら大変なことに(笑)
赤星って言えなくなるのね(笑)
いやいや、アカホシカクレエビはちゃんと存在しますよ~!!
ご心配なく。。。(*^^*)
[…] cf. holthuisi ?⇒例のアカホシ系カクレエビの詳細 | Field Note - 屋久島の海と川の記録 -)に出会った。 […]