【ポイント】 一湊タンク下No.3
【水温】 27.6℃
【透明度】 15m~
今日は急なキャンセルがあり、予定していたファンダイビングは中止。
またまた休日になってしまった。。。(-_-;)
聞くと昨日のトレッキングで捻挫してしまったとの事。
う~ん。。。やっぱり屋久島に来るお客様には先にダイビングをしてもらおう。。。(笑)
今日はちょっとした狙いがあって夕方にエントリーした。
日没1時間ちょっと前にエントリーして、ゼロ戦でスタンバイ。
狙いはフタイロハナゴイのオスの婚姻色だ。
僕の「撮らなきゃリスト」には2-3年前からずっと入っていたのだが、時間が時間なだけに(日没前後)、場所が場所なだけに(遠いゼロ戦)、なかなか撮りに行く機会がなかった。
ところが先日、仲の良い同業者がわざわざ夕方にエントリーして、これを撮ってきた。
う~ん。。。僕も負けていられないぞっと。。。
ゼロ戦には日没1時間前に到着。
ケラマハナダイは激しい求愛があちらこちらで始まっていて、それに呼応するように各メスのお腹はすでに卵でパンパンだった。
ところが、肝心のフタイロハナゴイはオスもメスもまったく興奮した様子はなく、いたって静か。。。
日中と同じようにごくごく普通に餌を食っている。。。(-_-;)
そのうちに、この場所にはまともな成熟オスはいないとばかり思っていたカシワハナダイの小さな個体が婚姻色になって求愛を始めた。
なのにまだフタイロはまったくやる気無し。。。もう日没30分前を切っているんですけど。。。(-_-;)
もう諦めて、近くの木片にいるイロカエルアンコウの大小ペア(こちらも繁殖行動(オスの追従)が見られ、かなり怪しい。。。)をしばし撮ってから、ゼロ戦に戻ってみると。。。
左写真は婚姻色がやや醒めたオス。
各ヒレは綺麗に縁取られ、トレードマークの第1背鰭の棘がピーンと立ち上がってはいるが体色は通常時と変わらない。。。
お~!!!急に始まってるぅ~!!!
日没まであと15分。
ここから、どういうわけか急にやつらの動きが激しくなってきた。。。
オスはギンギンの婚姻色になってメスにアタックを繰り返す。
この動きがまた速い!速い!
メスの周りを縦横無尽に縫うように泳ぎ回り、なかなか止まってくれな~い!
こうなったら、連射!連射!
撮影は、もう完全にシューティングゲームだった。。。(-_-;)
しかし、フタイロハナゴイの今日の産卵行動はちょっと変な感じがした。
通常、キンギョハナダイやケラマハナダイなどは、毎夕、日没1時間前ぐらいから激しい求愛(ケラマの場合は縦方向への急降下)が始まり、メスのお腹は1時間かけて少しづつ大きくなっていく。。。
そして、日没前後には放卵放精が見られる。
右写真はバリバリ婚姻色のオス(激しく求愛中)。
全身が青っぽく染まり、オレンジ色の背中はピンク色になる。
上下の染め分けは不明瞭に。。。
また求愛時は背鰭をバッチリひろげて求愛する魚が多いが、このフタイロハナゴイは違う。
最も興奮した求愛時は、写真のように背鰭の真ん中が潰れるのが特徴だ。
ところが今日のフタイロは日没15分前に急に求愛(横方向への突進)が始まったのだが、オスはこの求愛とほぼ同時に放精しているような行動を見せている。
もちろん、メスのお腹はまだペッチャンコだし、メスは放卵しているとは思えないのだが、オスの行動はもうキンギョやケラマの日没時の産卵行動(放卵放精)とまったく同じ動きを見せていた。
つまり、キンギョやケラマのように少しづつメスに求愛していき、時間をかけて産卵にもっていくのではなく、「求愛、即産卵行動」なのだった。。。(-_-;)
その後、スグに暗くなったため、このあとメスが卵をお腹に溜め込み、産卵に至ったとは思えないのだが、オスは完全に「本気」の求愛、そして放精をしていた。
う~ん。。。よく分からん。。。
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