魚の動きに目を配るダイビング

【ポイント】 一湊タンク下/志戸子
【水温】 28.1℃
【透明度】 20m~
昨日、来店したIさん夫妻は伊豆の富戸では知る人ぞ知るダイバー、いやナチュラリストだ。
昨年に続き、今年も長期滞在で屋久島にやって来た。
毎週のように富戸に通い、富戸には深い愛情を持って接しているので、他の海を潜ることはめったにない。
しかし、1年に1回だけホームグラウンド以外の海での合宿を企画する。
その海に屋久島が2年連続で選ばれ、僕としても嬉しい限りだ♪


お二人のダイビングスタイルは僕のプライベートで潜る時のダイビングスタイルと何ら変わらないので、何の気負いもなく一緒になって楽しんでしまった。。。(笑)
そのスタイルというのは、ごくごく一般的な「生き物(単体)を探す&”見る”」ダイビングではなく、海の中の生態系全体を見回しながら「生き物の面白い行動や現象を探す&”観る”」ダイビングなので、ガイドとしてももちろん台本は無いし、小さい生き物や珍しい生き物がその主役になるわけではない。
ごくごく普通に見られる生き物たちがその題材になるのだった。
そんなワケでいつも1人で潜っている時のように、その時面白い!と感じたものや興味を持ったものを一緒になって楽しんでいれば良いのでガイドは楽なのだが、お二人の鋭い質問には日頃の勉強不足&調査不足が露骨に表れて何回も恥ずかしい思いをした。(笑)
Iさん夫妻にとって、文献にはこう書いてあるから、とか、権威のある方がそう言っているから、などという答えは一切通用しない。
自分の目で見て、自分の心で感じて、自分の頭で考えて、自分の言葉で言い表したものにしか、フムフムと相槌をうってくれないのだった。。。(-_-;)
通常「今日見たもの」ってな感じで、魚やウミウシ、エビカニのレアモノや人気種を並び立てるLOGをよく見かけるが、同じように「今日観た事」を並び立ててみる。。。
ヤクシマキツネウオの求愛&ケンカ、ミツボシクロスズメダイの産卵、ピンクフラッシャーの求愛、コガネスズメダイの卵守り、ロクセンスズメダイの興奮色&ケンカ&卵守り、ガラスハゼの卵守り&求愛(威嚇?)、ニシキイトヒキベラの高速大産卵、ヤンセンニシキベラの産卵、アカオビベラの高速求愛、ヤマブキベラの産卵、ニシキベラの求愛、カモハラギンポの巣穴アパートの人々、イナズマベラの求愛、タコベラの産卵etc・・・
あ~!!!書ききれない。。。(笑)
今日は2本200分の濃密なダイビングだった。


高速で求愛して周るアカオビベラのオスと抱卵気味のメス。


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1 Comment

  1. 第233回  屋久島紀行2006 – 7/23

    普段潜り慣れている富戸を離れて南の海に来ると、しかもガイドさんに色んな魚を見せて貰うとどれもこれもが見た事のない魚ばかりです。南の海では当たり前の魚や滅多…


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