イトヒキベラX その6

【ポイント】 一湊タンク下
【水温】 19.9℃
【透明度】 ~10m
一湊湾内は昨日同様ちょっと時化気味。
透明度もメチャクチャ悪く、5-10mといったところ。。。
でも中層移動中に気づいたんだけど、いつの間にかこんな透明度でも-5mキープ(ほぼ下は見えない)で沖に出れるようになってる自分に驚いた。
ちょっと前までは、中層移動中は少しでも下から目を離すと、「うっ。。。迷う。。。」とかなり気合を入れて泳いでいたのに。。。
「一湊タンク下」のポイント把握度は確実に進歩してるって事だね♪(笑)
それはそうと、水温がこっちに来て初めて20℃を切ってしまった。。。(焦)
一時的なものだといいけど。


今日もイトヒキベラXに関しては、特に収穫はなし。
オスは相変わらずスグに見つかるが、メスは苦労の末、やっと1匹見つけた。(右写真)
あんな沢山いたメスたちはどこへ???
水温の低下、もしくは水中の暗さから、ただ単に岩陰に隠れてしまっているだけだといいけど。。。
まぁ、確かに他のここのイトヒキベラたちも、ここ2~3日は全体的に少なく感じる。
活気もないし。。。


う~ん。。。もう少し、早くにこのイトヒキベラXに気づいていれば。。。
せめて水温が25℃くらいある時期に!!
もう、さすがにやつらの繁殖期は終わりかな。。。
他の場所でイトヒキベラXの若魚~メスを探してみる事にする。
屋久島で一番多いイトヒキベラはクロヘリイトヒキベラ。
次いでTheイトヒキベラが、その群れに混じって各所でが見られる。
実はイトヒキベラXのメスがその中に混じっていたりしないだろうか。。。?
(オスならすでに気づいているはずなので)
結論から言うと、イトヒキベラXのメスはまったく見られなかった。
でも、Theイトヒキベラの若魚~メスのステージを撮っていて、ある事に気づいた。
このイトヒキベラXは、今のところ「Theイトヒキベラの地域バリエーション」と考えられているようだ。
(実際にこの屋久島の子たちを水中で見てもらえば、そんな事は言えなくなると思うけど。。。(笑))
でも、その「Theイトヒキベラの地域バリエーション」と思われている数々の写真の中には、このイトヒキベラXと、本当に地域バリエーションの子がごちゃ混ぜになってるのでは。。。?と思ってならない。
本当に地域バリエーションならまだいいのだが(今回は例を挙げないが実際に屋久島にもいる)、中には

1.写真の写り具合によるもの
2.単なる周辺環境が原因で色彩の変化している子

といったものが混じりこんでいるような気がする。。。
1.写真の写り具合によるもの


上の2枚は同一個体を撮ったもの。(Theイトヒキベラのメス)
左が本当のこの子の色(最短距離で撮ってます)、右は下から煽って撮ったのだが、遠すぎてストロボの光が背面に周り切らなかっただけで、決して濃緑の体色をしているわけではない。
2.単なる周辺環境が原因で色彩の変化している子


この2枚も同一個体を撮ってる。
左の子なんて一見イトヒキベラXのメスに見えちゃうんだけど、これはTheイトヒキベラのメスです。
最初、この子を撮っている時、体側には2本の綺麗なブルーのラインがビシッと出ていた。
それがどんどん薄くなって(右写真)、最後には左のような、まったくラインのない子になってしまった!(焦)
こいつ、びびってます!
僕という脅威に!!(笑)
何が言いたいかっていうと、その時の一瞬を切り取った写真では生き物に関しては、その本質は判らないのではないだろうか。。。?って事。。。
やっぱり継続観察が第一!!
「見る」から「観る」へ。。。
あまりに進展がないので、もうこの一件に飽きつつある自分をこうして励ますのであった。。。(笑)


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