あれ???ハレムがないっ!!(◎_◎;)

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 25.2℃
【透明度】 10m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 14:49-17:10
【潮まわり】 08:38 91cm 干潮 / 15:23 189cm 満潮 / 長潮(月齢:24.1)
【日の出・日の入】 日出06:30 日没17:33

今日は午後から1人で海へ。。。

シジュウカラの若魚(10cm)
シジュウカラの若魚(10cm)
屋久島に来て10年になるのだが、自分のホームグラウンドである一湊タンク下の魚類相を調べるのはライフワークでもあった。
その魚類相を知る上で一番難解なのがブダイの仲間だった。
初年度からこれまで何度も何度もブダイ類のチェックを行って、ある程度はここで生きるブダイ類の生息頻度と幼魚~成魚の成長過程は把握しているつもりでいるのだが、当然、僕自身が認識していない、気づいていないブダイもいるわけで、先日はシジュウカラというこれまでノーマークだったブダイの存在を知って、この数日間で何とか幼魚から成魚までのステージと、一湊タンク下での生息頻度を把握する事ができた。
結局、このブダイは近似のハゲブダイと混同していたようで、今考えるとナゼに混同していたのか分からないくらいなのだが(笑)、当時はこの2種を一色たんに見ていたのだ。

そして、またもう1種、混同によって生息に気づいていない可能性のあるブダイが出てきた。(^^;;
チビブダイという魚だ。
魚類検索には屋久島も分布に含まれており、「日本の海水魚」には屋久島で撮られた雄輔さんの写真が使われている。
見た感じはタイワンブダイと混同していそうだったので、今日はタイワンブダイをチェックし直すことにした。

タイワンブダイの若魚(10cm)
タイワンブダイの若魚(10cm)

タイワンブダイの若魚(12cm)
タイワンブダイの若魚(12cm)

タイワンブダイは一湊タンク下の鼻先を過ぎた潮通しの良い棚の上にハレムを作っており、ここで何回か産卵も見ているので、ここの直行!!!
しかし、行ってみると、立派なオスの姿はまったく見られず、若魚が数匹いる程度だった。(・・;)

Theブダイのメス(25cm)
Theブダイのメス(25cm)
代わりにTheブダイの成魚が数匹ウロウロしていた。
実はTheブダイは10年前に僕が屋久島に来た当初はかなり稀な魚で、めったに見ることがなかったのだが、ここ5年くらいで急に普通種になってしまい、産卵も普通に見られるようになってしまった。
亜熱帯種であるタイワンブダイの成魚もよく見かけるので、屋久島は両種がともに繁殖している地域として非常にユニークな存在なのではないかと思う。。。
って言っても、こんな地味な魚、、、ネタにはならないけど。(笑)

ただ、ここ数年はタイワンブダイよりもTheブダイの方が多く見られる気もする。(・・;)
こんな感じで魚の生息頻度や割合はコロコロ変わるので、昔の観察による知識だけだと厳しいな。。。という感じ。。。(・。・;

Theブダイの歯
Theブダイの歯
結局、なかなかチビブダイらしき魚(といってもどんな魚なのかまったく手がかりがないのでTheブダイでもタイワンブダイでもない魚を探すしかない!)が目に入ってこないので、終いにはTheブダイ・タイワンブダイとチビブダイを分ける識別点らしい歯並びを見ようと、気づくと歯ばっか撮ってた。
Theブダイ・タイワンブダイは写真のように歯の形が楕円状なのだそうだ。(笑)

ヒゲハギ
ヒゲハギ
2時間半近く潜っていたけど、う~ん。。。全然、わからねー(・。・;
エクジットしようとしたら、エントリー口下でヒゲハギを見つけた。
他のポイントでは何回も見ているのだが、もしかしたらホームグラウンドの一湊タンク下では初めてかも。。。!!

う~ん。。。これくらい分かりやすい魚だったら識別は楽なのになぁ。。。(笑)

追記:

チビブダイの成魚(12cm)
チビブダイの成魚(12cm)
翌10/30に偶然、チビブダイの産卵を目撃し、ようやくチビブダイがどういう魚なのか分かった。
その後、この日の写真を見直してみると、チビブダイを撮っていた!!(・・;)
産卵を見た際にはタイワンブダイとは全然違う魚なのでこれと混同していたわけではなさそうだ。。。とか思ったけど、思い切りタイワンブダイの若魚だと思って撮っていたかも。。。(◎_◎;)


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