写真を撮っていて気づくことって結構ある。

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 21.3℃
【透明度】 15m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 14:46-16:04
【潮まわり】 05:41 211cm 満潮 / 12:06 17cm 干潮 / 18:20 217cm 満潮 / 大潮(月齢:13.7)
【日の出・日の入】 日出05:41 日没18:51

今日も午後から海へ。。。

ここ数日、ずっとシモフリタナバタウオの幼魚がいる小さな穴(亀裂)を毎日のように覗いてはいるのだが、まったく会えずにいたのでもういなくなってしまったかと半分諦めていた。
しかし、このシモフリを教えてくれた同業者Nくん曰く、昨日はいたとの事。。。
ならばと、もう一度トライしてみたところ、今日はいたっ!

最初に見つかった場所から15cmくらい離れた場所を新たなテリトリーとして移ったようで、そこでじっとしていた。
そこはゴカイの仲間が触手を広げているところで、その陰に隠れてじっとしているので、その触手が邪魔で今まで以上に撮りにくい。。。(・・;)

そしてしばらくライトを当てていると、やっぱり天井の窪みのような場所にす~とゆっくり入っていてしまう。。。
最短まで寄れないわ~ターゲットライトはの光が全然回らないわ~で、やっぱりまともに撮れなかった。
これどんどん警戒心は強くなってる。(・・;)

今日も周辺でオドリハゼのチビやらクロヘリイトヒキベラなどを撮りながら「出待ち」を繰り返していたのだけど、結局まともな写真は1枚も撮れなかった。。。

シモフリタナバタウオの幼魚
シモフリタナバタウオの幼魚

オドリハゼのチビ
オドリハゼのチビ

帰りに先日(4/16⇒http://goo.gl/Kk34S)産卵を観察したクマノミの卵を覗いてみた。
するともう稚魚の目玉が出始めていた。

ここのクマノミの産卵床は垂直な壁面にあって、しかも狭いため真上からの一方向からしか撮れない。
しかし、真横から撮って、卵が立ち並び、目玉がずらっと無数に並ぶ写真を撮りたかったので、ちょうどいい!とか思っていたのだが、この「目玉がずらっと無数に並ぶ写真」が全然撮れない。。。
すべての稚魚がみんな真上(つまり頭側)からしか撮れず、目玉がまったくこっちを向かないのだ。(・・;)

クマノミの卵
クマノミの卵
おかしいな。。。と思って落ち着いて撮った画像を拡大してちょっと驚いた。
何千、何万という稚魚のすべてが同じ方向を向いて、この場所では腹(赤い内臓側)を下にした状態で並んでいるのだ。
つまり、すべての稚魚が泳ぐような姿勢をとっている事になる。
だから、「目玉がずらっと無数に並ぶ写真」はこの場所では絶対に撮れないのだった。。。(^^;;

写真を撮っていて気づく生態って結構ある。(^^;;

数匹ぐらい違う姿勢(例えば仰向けとか横向き)をとっていても良いと思うのだが、すべてが同じ姿勢を保っているのが面白い。。。
一般的に、魚は重力方向を認識していて、重力方向を腹側にして泳ぐ。
さらに魚は光の来る方向に背を向ける性質もあるらしく、水中ではもちろん太陽のある水面方向に背を向けることになる。
魚たちはこうした重力と光の方向を使って平衡感覚を保っている

それがまだ産まれる前のこの状態でもそうした平衡感覚を持っている事にちょっと感動した。(^^)


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