もしかして共食いしてる。。。?(・・;)

【ポイント】 一湊タンク下No.1
【水温】 21.8℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 雨
【潜水時間帯】 14:23-16:19
【潮まわり】 06:51 213cm 満潮 / 13:07 13cm 干潮 / 大潮(月齢:15.3)
【日の出・日の入】 日出06:13 日没18:33

今日は朝から雨が降る久々に肌寒い1日。
当然、テンションはガタ落ちなのだが、僕にとってダイビングは「習慣」みたいなものなので午後から海へ。。。(笑)
入る前はテンションが低くても、入っちゃえばノリノリなんだけどね。(^^;;

今日は完全に凪たので迷いもなくシロガヤ地帯へ。(また??(笑))

どうも見ていると、ワレカラの仲間は接触するとスグに喧嘩を始める。。。
彼らも馬鹿じゃないので、自らの寿命を縮めるかもしれない”喧嘩”の原因となる接触をなるべく避けるために、他者とある一定の間隔を置いて共存するように努める傾向があるようだ。

ワレカラの仲間は1回の孵化で大量のチルドレンが産まれるのだが、多産生物の宿命とは言え、繁殖可能なアダルトになるまで生き残る子はごくごく少数のようだ。
というのも、昨日までウジャウジャ幼体が着いていた場所を見てみると、極端に減っていたり、まったくいなくなっていたりするのだ。
繁殖頻度だけはハンパなく高いので、まさに「数撃ちゃ当たる方式」。(笑)

母親のお腹から出てきてしばらくは母親の胸元で育ち(下左写真)、その後シロガヤの羽の上に広く散った直後くらいまでは不規則にウジャウジャと蠢いているのだが(下中央写真)、この時はまだ自分の居場所が定まっていないからか、よくシロガヤの羽の上に立ち上がって蠢いていたりする。(下右写真)
ただ互いに交わらないように一定の間隔は綺麗に開いているのが面白い。
この時、体長は1-2mm。

お~い。。。いくらなんでも育て過ぎでしょ。。。(笑)
お~い。。。いくらなんでも育て過ぎでしょ。。。(笑)
母親から離れるとこんな感じ
母親から離れるとこんな感じ

母親の元を離れたばかりの子たち
母親の元を離れたばかりの子たち

そのうち、シロガヤの羽の小枝ごとに1匹づつ綺麗に並ぶようになるのだが、こうなるとシロガヤの小枝にきっちり寄り添い、もう立ち上がることもあまりなくなる。(下左写真)
小枝の数も限られているので、その頃にはだいぶ数が減っている事に気づく。
どんどんどんどん淘汰されていくのだ。
この時、体長は5-8mm。

ただ、この成長段階の時にシロガヤの羽の大きさに合わせて数が上手く減れば良いのだが、その羽の収容能力以上に生き残ってしまった場合は(つまり容量オーバー)、寄り添う小枝が足りないので、思い切り皆で産まれたばかりの頃のように羽の上に立ち上がって踊りだす。。。(下右写真)

ワレカラの子供たち
ワレカラの子供たち

イメージ的にはこんな感じ。。。(^^;;
イメージ的にはこんな感じ。。。(^^;;

この状態を被写体にしたくて毎日通っているのだが、3/13(→“ヨコエビの仲間”も子育てするみたい。。。(^^))以来、このシュチエーションに出会わない。。。(・・;)
3/23(→あらら。。。セホシサンカクハゼまでもが。。。(・・;))に近い状況にはなっている羽はあったのだが、個体がちょっと小さすぎた。。。

これは数減らし(淘汰)が上手くいっているという事なのだろうか。。。?(笑)

ちなみに、その後も彼らは数を減らし続け、シロガヤの羽の小枝の長さよりも大きく成長する頃になると、1つの羽の上には数匹が残る程度になる。。。
この時、体長は10mm前後。

最終的には繁殖可能な15-20mmサイズの大人になれるのは多分、1/20とか1/30とかいう確率なのではないだろうか。。。?
アダルトが着いている羽の上には通常1匹ないし2匹程度である事からもそれがよく分かる。

ところで、この数減らし、原因は何だろうかといろいろ考えてみたのだが、海も時化てないし、捕食者らしい捕食者も全然思いつかないので、もしかしたら「共食い」なのではないだろうか?
つまり、接触したら食われる!
この喧嘩は共食いを伴うものなのではないだろうか。。。?
だとしたら子供の喧嘩のような微笑ましいものではなく、生死をかけた兄弟同士の生存競争という事になる。。。

追記
クマノミの卵も稚魚の目玉が見え始めてきた。
セホシサンカクハゼの卵はまだ孵化していない。


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