ヘビギンポの卵はいずこ。。。

【ポイント】 元浦
【水温】 19.3℃
【透明度】 10m
【海況】 凪ぎ
【天候】 晴れ
【潜水時間帯】 14:27-16:22
【潮まわり】 09:09 118cm 干潮 / 14:28 150cm 満潮 / 若潮(月齢:9.8)
【日の出・日の入】 日出06:53 日没18:09

今日は午後から海へ。。。
朝から北西の風が吹いていたのは知っていたが、それほど海に影響はないかと思っていたのだが、行ってみると一湊タンク下はかなりのウネウネ&ニゴニゴ状態。。。
しかし、よく晴れていたこともあって、このまま帰るのは惜しいと感じ、今日は体験ダイビングのポイントである元浦で潜った。

浅場は少しづつ緑の海藻が増えてきていて、春の海を思わせる瑞々しい雰囲気だった。(^^)
最初はこの緑の海藻をバックに何か撮ろうと、いろいろ探していたけど何も見つからず、結局はずっと岩陰で産卵していたヘビギンポを延々と観察してた。(^^;;

Theヘビギンポの産卵&放精の瞬間
Theヘビギンポの産卵&放精の瞬間
Theヘビギンポの産卵は毎年1月くらいから始まって、4月くらいまで続く。
今はまさにピークのシーズンで、あちらこちらでギンギンの真っ黒い婚姻色となって求愛&卵を守るオスを見かける。
産卵は早朝が一番激しいと思うのだが、日中でも普通に産卵自体はよく見かける。
今日もすでに夕方になろうという時間帯だったけど、かなり盛んな繁殖行動をずっと観察できた。

今日の産卵はオス1匹に対し、メスは1匹だけのペア産卵。
メスが卵を産むたびに、オスが横から精子を振りかけるのだが、この瞬間は一瞬なので写真を撮るのは難しいと思われがちだが、実は精子をかけるタイミングは決まっているのでその瞬間は簡単に予測できる。
ただ両方の目にピントを合わせるのはなかなか難しいのだけど、、、(^^;;

精子をかけるタイミングはメスだけを見ていれば分かる。
メスは産卵管を伸ばして小刻みに産卵床を動くのだが、一瞬立ち止まって体をへの字に曲げようとする。
そしてまた体をもとの状態に戻すまでの僅かな間に必ずオスが割り込んできて精子をかける。

メスは産卵時、産卵管を海藻の中に差し入れる
メスは産卵時、産卵管を海藻の中に差し入れる
前はメスはスズメダイ類のように小刻みに動いている間ずっと卵を産み続けていると考えていたのだが、多分、この体をへの字に曲げてから体を元に戻すまでの僅かな間だけが産卵行動なのだと思う。
実際、小刻みに動いている間は産卵管は浮いているし、体をへの字に曲げてから体を元に戻したその瞬間だけ短く生えそろった海藻の中に産卵管を差し入れているみたいなのだ。
そしてこの時にオスが精子をかけに割り込んでくるのだ。

ちなみにヘビギンポ類は卵を未だに観察できていない。
肉眼では今のところまったく見えないのだ。。。(・。・;
だから今日はカメラのファインダーでのぞきながら、メスの産卵管の先だけを執拗に観察し続けた。
もう完全に変態だわ。。。これ。。。(笑)

メスの産卵管の先端はブラシ状
メスの産卵管の先端はブラシ状
でも、やっぱり卵のようなものは見えなかったし、帰ってからPCで見てもそのようなものは写っていなかった。
しかし、1つ新発見があった。
メスの産卵管の先はブラシのようになっている事だ。
これは何故か今まで気づかんかった!!!!(◎_◎;)

これがどのような役割を持っているのかまったく見当もつかないが、卵が肉眼で見えないことと何か関係があるかもしれない。。。
もう少し機会があるたびに、このメスの産卵管の先っぽだけを執拗に観察してみようと思う。。。

。。。ってメチャ変態やん!!!!(笑)


Filed under: 元浦Tagged with: ,

No comment yet, add your voice below!


Add a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。

Comment *
Name *
Email
Website

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください