ヤクシマキツネウオの婚姻色

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 22.3℃
【透明度】 ~30m
北寄りの風が吹いていたが、思っていた以上に一湊湾内は凪ぎ。
水温は22℃台で安定していて、透明度もまずまずだ。


今日は午後から1人でタンク下へ。
6半でもかなり寒く感じるようになってきた。
少し前の僕だったら22℃台で6半なら終始寒さを感じることはなかったのに、今ではエントリー直後から寒さを感じるようになってきた。
弱くなったなぁ。。。(-_-;)
yakukikon.jpgよくヤクシマキツネウオの繁殖期はいつなのか聞かれる事がある。
実はまだこいつらの産卵は見た事がなく、その産卵形態も謎のままだ。
ただ、幼魚が目立ち始めるのは決まって7月後半からで、9月頃になると幼魚の姿はほとんど見なくなる代わりに若魚が群れを成し始めるので、逆算すると水温が上がり始める初夏~初秋が産卵期であろうと予想はつく。
でも、分からないのが、この写真のような婚姻色だと思っていた体色の子は年中見られて、この体色の個体が別の通常体色の個体を追い掛け回す行動は年中見られる事だ。
今日も至る所で、この体色の子を見かけた。
繁殖期ではないだろう今の時期でもこの体色になるのは、きっと他に興奮させられる何かがあるのだろうと思うのだが、それが何か分からない。。。
ヘビギンポやスズメダイなどのようにオスがそれぞれテリトリーを持っていて、侵入オスに対して発する興奮色なのかとも思ったのだが、ヤクシマキツネウオはタカサゴやクマザサハナムロなどと同様に常に広~い中層で群れているのが常なので、テリトリーなんて分からな~い!(笑)
ちなみにこの体色は簡単にコロコロ変わり、一瞬で褪める。
この魚、他の魚ではあまり見られないような生態がありそうで興味深い。。。
逆に産卵期が分かりやすく、産卵も簡単に見られるコブシメが早くも産卵期に入った。
今日はペアで産卵が見られた。
まだウスサザナミサンゴの中を覗くと卵の個数は少ないが、すでに孵化間近の卵もあったりするので、12月下旬には産卵期に入った模様。
ここから初夏まで長い産卵期は続く。。。


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2 Comments

  1. 明けましておめでとうございます。
    ヤクシマキツネウオの写真久しぶりですね!
    ところで、このような中層をビュンビュン泳いでいる彼らを、このように鮮明に撮れるのはカメラ性能は外して、どうやって撮られているのかが不思議です・・・。『待つ』ことがコツなんですかね。僕は地味ですがスズメダイが好きで、なんとかうまく撮れるように頑張るんですが・・。

  2. あけまして、おめでとうございます!
    今年もよろしくお願いします♪
    ヤクシマキツネウオはよく見ていると、中層から定期的に水底に下りてきます。
    基本的にタマガシラの仲間なので、水底に下りれば動きはかなりゆっくりしていて、タマガシラ系独特の「すーピタッ、すーピタッ」という動きです。
    このときを狙います。
    このときなら、いっぱいいっぱいまで寄れますよ。
    ヤクシマキツネウオに限らず、魚はどいつもある一定の動きをします。
    またスズメダイやベラなどは明確なテリトリーと通り道、産卵場などを持っていて、そこを外れる事は絶対にしません。(外れる事は死を意味するからです)
    まずは撮影前に、こうしたテリトリーや動きを観察して、見極めることが大事です。
    あとは待ち伏せすればいいわけです。
    とにかくカメラを構えて追いかけまわすのではなく、カメラを仕舞ってしばらく観察してみてください!!


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