ヨコバサミ間違い???ヽ(~~~ )ノ ハテ~

【ポイント】 一湊タンク下
【水温】 21.4℃
【透明度】 20m~
今日は朝から気持ちがいいほどよく晴れ上がり、暖かい1日だった。
海の方もよく凪ぎているのだが、相変わらず透明度も高かった。
ただ、水温がやや下がりつつあるような感じがする。
昨日まで22℃近くあった水温が再び21℃を切りそうな勢いだ。
たった0.5-1.0℃くらいの水温の上がり下がりでも、ヘタリ気味の6半だと敏感に水温変化を感じ取れる。


ヤドカリ生活10日目。。。
今日は一湊タンク下の-5m前後の場所に大きな岩が2-3そびえ立っている場所がある。
この岩の下側は空洞のようになっていて、ここは甲殻類のかっこうの隠れ場となっている。
今日はこの岩にしぼってヤドカリを見ていった。
空洞部の暗がりは思っていた程、ヤドカリの姿はあまり見られなかった。
こうした環境を好むゼブラ系では”ケフサゼブラヤドカリ”を1匹見かけただけ。
ここでも岩の表面(上面や側面)は”アカツメサンゴヤドカリ”で覆い尽くされていた。。。(-_-;)
12匹まではカウントしていたが、その後は無視!(笑)
どんな水深でも見られる”アカツメサンゴヤドカリ”は最優占ヤドカリである事は明白だが、それでも「好む環境」というものがあるようだ。
水底で見かける事はほとんどなく、必ず岩やサンゴの上に生息している。
例えば、昨日のような環境(砂地⇒転石&ガレ場)では1匹も見られなかったし。。。
実際、今日もこの岩の下の砂混じりの転石帯となっている水底では、まったく見られずこの環境での優占種は一昨日も話題にした小さな”ヒメホンヤドカリ属の一種2”だ。
今日、新たに認識した種類はミクロパグルス属(Micropagurus)の仲間だ。
先日のお化け!(笑⇒ツノヤドカリ属の一種)同様、こいつも毛深いのか砂やゴミが沢山着いていて正確な体色を把握できない。。。(-_-;)
しかも地味。。。早くもマニアックな世界に突入しつつあるようで怖い。。。{{{{( ▽|||)}}}}ぞぉ~~~~~
この種類はまだ研究が進んでいないのか、どいつもこいつも未記載、もしくは不明種となってしまうようだ。
そりゃーそうだろ。。。肉眼だとまったく体色は把握できないし。。。
ひとまず、この子は眼柄の緑と足や触角の中に赤いラインが透けて見えるのが特徴か?
(肉眼じゃ分らないけど。。。(-_-;))

明日はオオハナガタサンゴの群落周りの暗がりを見よう!と決め、ちょっとだけ帰りに覗いてみた。
オオハナガタサンゴは文章では伝えにくいが、1つのサンゴが棒状になっていてこれらが集合して大きなサンゴ群落をつくっている。
この棒状のサンゴの数本が時化などで折れたり、外れたりすると、一気に周辺の数十本が抜け落ち崩壊を始める。。。
こうした場所は空洞になり、ここが甲殻類が好みそうな暗がりとなっているのだが、ここにいた貝殻をちょっと覗いてみたら、一発目で新顔に出会った!
やっぱり。。。!
紅白の綺麗なヤドカリ♪
調べてみると”シダラミギキキヨコバサミ”という種類らしく、沖縄など南の島々で見られるヤドカリのようだ。
もしかして北限かな。。。?

同時にある間違いに気づいてしまった。。。
“シダラミギキキヨコバサミ”(Pseudopaguristes shidarai)という事は、前のLOGでも何回か話題にした屋久島の-20m以深で普通に見られる”ミギキキヨコバサミ属の一種”と同じ、ミギキキヨコバサミ属(Pseudopaguristes)のヤドカリという事になってしまうのだが、これはどうも間違いだったようです。。。申し訳ない。。。(-_-;)
これまで当LOGで”ミギキキヨコバサミ属の一種”と言っていた子は近似のヒメヨコバサミ属(Paguristes)のヤドカリだったようで、Paguristes monoporusという種類ではないか?と言われている子のようです。
つまり、和名はまだないようだが未記載種ではないかもしれない。。。
という事で当サイトではこれに従い、これまで当LOGで”ミギキキヨコバサミ属の一種”と言っていた子は和名がつくまで”ヒメヨコバサミ属の一種”と呼ぶことにしま~す!

2007.02.05 追記
その後、Hermit Crabs Worldの有馬くん(伊豆大島・グローバルスポーツクラブ)より間違いの指摘を頂きました。
まず”シダラミギキキヨコバサミ”という和名なのですが、これは標準和名ではなくアクアリストなどが勝手に呼んでいる和名のようです。
和名テロ撲滅推進協議会(本部・富戸)のメンバーとしては(笑)恥ずかしい限りなのですが、これについてはまったく知りませんでした。。。標準和名だと思っていたのです。。。(-_-;)
無知ほど怖いものはない。。。を痛感した次第です。
なお、このヤドカリは学名のPseudopaguristes shidarai自体は間違いないようで、標準和名がつくまでは当サイトでは「ミギキキヨコバサミ属の一種2」とさせていただきます。
次にヒメヨコバサミ属の一種(Paguristes monoporus)とした種類についてなのですが、これは今現在ミギキキヨコバサミ属に移行しているようです。
つまり学名:Paguristes monoporusは間違いで、Pseudopaguristes monoporusが正解です。
なので当初と変わらず、このヤドカリについては和名がつくまで当サイトでは「ミギキキヨコバサミ属の一種1」とさせて頂きます。
以上、訂正でした。

今日の結果
・ ”アカツメサンゴヤドカリ” 12匹以上
・ ”カザリサンゴヤドカリ” 10匹
・ ”ウスイロサンゴヤドカリ” 5匹
・ ”キカザリサンゴヤドカリ” 2匹
・ ”ベニワモンヤドカリ” 1匹
・ ”オイランヤドカリ” 8匹
・ ”ケフサゼブラヤドカリ” 1匹
・ ”シダラミギキキヨコバサミミギキキヨコバサミ属の一種2” 1匹
・ ”ヒメホンヤドカリ属の一種2” 6匹
・ ”ミクロパグルス属の一種1” 1匹


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