黒ヨゴレの産卵♪

【ポイント】 吉田
【水温】 20.1℃
【透明度】 15m~
なんてこったい!
今日も昼近くになって起き出し、最高に良い天気を目の当たりにして、また後悔。。。
久々のワイド日和だったのに。。。(TOT)
さすがに昼過ぎからワイドに切り替えて海へ行く気にはなれず、マクロレンズのまま海へ。
海は波がまったく立っていない、思った通りの湖状態。。。
また、セコセコと、今度は浅場でヘビギンポ探しをする事にした。


前にガイド中、ここ吉田でも沖縄などに多い「頭テンテン」を見かけたが、それが今日のターゲット。
-5m付近で2時間半も探したけど、いるのはこの「ゴマフヘビギンポの近似種」ばかり。。。
この「ゴマフヘビギンポの近似種」は、-10m以浅ではもっとも多いヘビギンポの仲間。
現行の図鑑などには和名:ゴマフヘビギンポ、学名:Enneapterygius hemimelasとして載っているものが多いようだが、実際のゴマフヘビギンポっていうのは、こんなやつ(→Fish Base)で、婚姻色はこのページの右側の標本写真の色彩だと思われる。
だとすると、この屋久島だけでなく八丈島や各地で見られる子たちの婚姻色は、こんなん(→ヘビベース! – ヘビギンポDataBase)だから、まぁ、こいつはゴマフヘビギンポとは別の種類である事が想像できる。。。
で、今のところは「ゴマフヘビギンポの近似種」と呼んでいるわけ。
余談:
今、このFish Baseのページを見ていて思ったんだけど、僕が「お洒落ヘビ」と呼んでいる子、こいつこそが正真正銘の「ゴマフヘビギンポ」なのでは。。。!?
婚姻色が似てるっす。。。
こんな感じから分るように、ヘビギンポなんてまったく研究が進んでいない分野だったりする。。。
途中、「黒ヨゴレ」の産卵をしばし観察。。。
オスはかなり興奮していた。
メスへの求愛の仕方は「Theヘビギンポ」などと特に変わりなくて、ピョンピョン飛び跳ねてはメスを刺激する。。。
それでもメスがなかなか産卵を始めないと、今度はその場で大きく胸を反ってゲホッ!
(この右写真のように。。。)
このゲホッ!は痺れを切らしたオスの、「早く産卵しろよ~!!」という促しみたいなものか。。。?(笑)
でメスはまた産卵を始める。。。
15秒に1回ぐらいの割合で、オスは産卵中のメスのスグ脇に飛びつき精子をかけ受精させる。
この行動は一瞬なので、このシーンを撮る時はシューティングゲームをしているような感覚だ。(笑)
しばらく見ていると、あまりに興奮したオスはメスに思い切りぶつかり、驚いたメスがぶっ飛んで逃げちゃう事がしばしばあった。
アホだ。。。こいつ。。。(笑)
たまにこのオスは僕の視界から消えてしまう事がよくあったのだが、あとで確認してみるとその岩の別の場所にも産卵床を持っていて、そこでも他のメスに産卵させていた。。。
う~ん!この絶倫野郎♪(爆)
えっ?「頭テンテン」はどうしたかって?
う~ん。。。どうも屋久島では普通種ではないみたい。。。(笑)
毎日、毎日、ヘビギンポの話題ばかりですみません。。。
最近、かなりヘビギンポの仲間にハマってまーす♪
繁殖期が終われば(婚姻色が見られなくなれば)、きっと飽きますのでそれまではご勘弁を。。。(笑)
毎年、この時期はヘビギンポが面白いのだっ!!
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banner155[1].gif「ゆうすけの豪海倶楽部」4月号のエッセイを更新しました~♪
読んでくださいね~
今回も「普通種ウォッチングの勧め」です。。。
こうなったらとことん普通種で攻めてやる~!!(笑)
って。。。営業的にマイナス???
ゆうすけの豪海倶楽部 – 2005.4
豪海倶楽部 – 海辺のエッセイ – 鹿児島県・屋久島から


Filed under: 吉田

2 Comments

  1.  (仮称)お洒落ヘビとFish BaseのE. hemimelasの写真、ちょっと雰囲気違うと思います。そもそもこの写真が正しい保証も無いのだけど。

  2. このE. hemimelasの件も含め、今疑問に思っている種類について、まとめてフリッケ氏に聞いてみようかな。。。
    せめて各種類の生態写真を見てみたいっす。。。 


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