一湊港内

【ポイント】　一湊港内
【水温】　20.6℃
【透明度】　～0.5m
今日は北寄りの風強く、北部の各ポイントはすべて時化。
スタートが相変わらず遅かった僕は南部に向かうわけにもいかず、時化で出て行く漁船もない一湊の港内を初めて潜ってみる事にした。
もちろん、目的は各種泥ハゼ！
これだけを期待して（と言うかそのために）入ったのだが。。。

エントリー直前に見知らぬおっちゃんが話しかけてきた。
聞いてみると、サンゴや藻場を人工的に作るための実験や調査をしている人だった。
どうやら町の要請で、失われつつあるサンゴ（特にミドリイシ系）を元浦沖に人工的に作るための実験養殖をここで行っているらしい。
このために特別に作った栄養素豊富なブロックにサンゴの根を植え付け、育つかどうかを見るために港内にそのブロックを沈めているらしい。
で、その様子を撮ってきて欲しいとの事なのでエントリーしてスグに、そこに行ってみた。。。
お～育ってる！育ってる！
おっちゃんいわく、サンゴは太陽が当たる側に広がって育っていくそうな。。。
ちなみに写真手前側が太陽光の当たる面。
確かに。。。！
すげ～！！
そっか。。。人工的にウミウチワも再生できないかな？（笑）
マジで考えてしまった。。。
（おっちゃんいわく、出来る！との事だけど。。。）

——————–
しかし、港内はさすがにメチャクチャな透明度だった。
泥の堆積も凄く、足の膝あたりまで埋まりそうな勢い！
透明度が悪いくらいなら良いのだけど、一定の間隔でウネリと共にものすごい勢いで泥が舞い散り、一気に何も見えなくなる！
いや～こりゃダメだ。。。とは思いつつも、ひとまず入ってしまったわけだし、ちょっと調査してみる事にした。
つーわけで、今日は写真はあまり期待しないでね～♪（笑）
いずれにしてもハゼ系はまったくダメだった。
透明度が悪いので、ハゼに気づくのはほんと直前。。。スグ引っ込んじゃう！
な～んも種を見分ける事も出来ずにとうとう60分が経過。
それまでに見た魚はニセカンランハギとかトゲチョウチョウウオとかクロホシフエダイとか。。。（涙）
あっ！ハラスジベラの立派なオスがいたっけ！
おっ！と思ったのはそれぐらい。。。
そろそろ上ろうかな～と思った時に大きなナガレハナサンゴが突然現れた。
なぜ、こんなところに？と思いつつ近づいてみると。。。
お～！！ミスジリュウキュウスズメダイじゃねーか！！
こんなところにいたのか～！！！！！！
いや～探した！探した！
僕は屋久島に来て６０種近いスズメダイの生息を確認しているが、このミスジリュウキュウスズメダイは過去に記録はあるらしいのだが（ynac松本氏）、どうしても見つからなかった。
そっか。。。こんな環境にいるんだ。。。
先ほどのおっちゃんいわく、昔この港内はミドリイシ系のサンゴが群生していたそうな。
泥にサンゴ。。。って事はきっとそこにはまだ見ぬスミゾメスズメダイやハナナガスズメダイやアツクチスズメダイやダンダラスズメダイなんかもいたかもしれない！
ニシキテグリやマンジュウイシモチだって！！（笑）
まぁ、ちょっと話が飛び過ぎたが、このミスジリュウキュウスズメダイたちは元々そうした環境だった頃からここにいたのかもしれない。
今でも立派な成魚もいて、可愛い幼魚もいた♪
凪ぎの日に再度撮りに行きたいなぁ～
って。。。凪ぎの日にここに入らせてもらえるのか？？？（悩）

一緒にこんなんもいたよ。
クラカオスズメダイの幼魚かな？それともニセクラカオスズメダイ？
よー分らん。。。

これは初めて見るベラの幼魚。
ハラスジベラの幼魚かな。。。？

港内にはミスガイやベニヤカタ、コンシボリの卵がいっぱいあった。
でも、本体はまったく見当たらなかった。
でも、上る直前にこんなん見つけちった♪
これてスゴくない？？？
なんだろ？これ。。。
ミスガイの仲間なんだろうけど、貝殻は茶色くて渋い！
ストロボを焚いて撮ると、貝殻はメチャ光っていて綺麗だった♪
写真では写ってないけど、ちゃんとミスガイのように正面に可愛い目玉が２個あるよ！

屋久島は通常のポイントではこうした貝殻を持つウミウシは超少ないけど、ここならいろいろ見つかるかも。
今度、調べてみよっと！
まずはミスジリュウキュウスズメダイ！！（笑）
追記：
こうした泥環境で少しでもミドリイシ系のサンゴが生育しているような場所をもう少し探してみようと思った。
もしかしたら、西表の浅場で見られるような魚がまだまだいるかもしれない！
と期待しつつ。。。

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