【ポイント】 クレーン下/元浦/元浦
【水温】 27.1℃/27.1℃/27.1℃
【透明度】 30m/30m/30m
【海況】 凪ぎ
【天候】 快晴
【潜水時間帯】 10:00-10:30/11:00-11:30/14:33-17:33
【潮まわり】 06:06 79cm 干潮 / 12:11 189cm 満潮 / 18:11 96cm 干潮 / 小潮(月齢:6.8)
【日の出・日の入】 日出05:22 日没19:23
今日も午前中は体験ダイビング。
天気&海況、ともに最高のコンディション。
差し込む太陽光がキラキラして、特に浅場の砂地はかなり美しい。。。
午後の遅い時間からカメラを持って海へ。。。
昨日の体験ダイビング時にニジギンポの求愛を見かけ、巣穴を覗くと孵化寸前の卵がパラパラ着いていたので、これを撮りに元浦に再エントリー。
スグにエクジットして最後はタンク下で潜るつもりが、ついつい長くなり結局、浅い元浦で3時間。(笑)
ニジギンポは巣穴の中に入っていて卵を守っていた。
覗くとまだ孵化寸前の卵はパラパラ残っていた。
この卵とニジギンポ、両方にピントを合わせるべく、試行錯誤していたら、途中で気付いたことが。。。
背景が黄色くて綺麗だなぁ。。。と思っていたのだが、げっ!これって全部卵やん!!!(・_・;
いや。。。マジで気づかなかった。。。(・・;)
巣穴の中は黄色い卵でビッシリなのだった。
そう。。。昨日の求愛でしっかりこのオスはメスをゲットして産卵させていたらしい。。。
またすでに目玉も見えて今にも孵化しそうな卵とまだ目玉も見えないフレッシュな黄色い卵が混在しているのが面白い。
ところで屋久島にはニジギンポだと思っている魚は2タイプいて、一方はある特定の環境(ロープ周りやブイの周辺、そして汽水混じりのエリアなど)でのみ見られ、もう一方は通常の岩礁域で見られる優占種・カモハラギンポに体色を似せた連中だ。
それぞれは生息環境や動きも違うため、前々から別種なのかな。。。と漠然と思っていたりもしたけど、形態面での違いが感じられず放置状態。。。
この写真の子は後者なのだが、繁殖行動面での違いはあるかちょっと調べてみようかと思っている。
石の下に産み付けられた卵を守るオジロスズメダイがいた。
結構、気が強くガンガン僕にぶつかってくる。
オジロスズメダイの産卵床はヒレナガスズメダイなどとは違いいくつもの産卵時期の違う卵のパッチがあって、孵化済みの卵跡、産んだばかりの卵、孵化寸前の卵がハッキリ分かる。
かなりの時間、ここで観察していたのだが、他のスズメダイに比べて卵の世話の頻度が少ない気がする。。。
あれだけ気が強く、ガンガンぶつかってくるのに。。。(笑)
浅場で石をひっくり返すと、ミガキボラのような卵が産みつけられていていて、今まさに産卵中だった。
貝の種類がよく分からない。。。ちゃんと調べねば。。。(^^;)
今日の大発見はこいつ!
ゴマフヘビギンポというヘビギンポが分かったかもしれない。。。!!
話せば長くなるのだが、手短に。。。(^^;)
ゴマフヘビギンポ(学名:enneapterygius bahasa)という魚がいるのだが、これがどの魚を指しているのかまったく分からず、研究者の方も特定できずにいた。
一応、最もメジャーな魚図鑑である「日本の海水魚 (山渓カラー名鑑)」にゴマフヘビギンポとして載っている写真の子とよく似たヘビギンポは各地でかなり多く見られるのだが、産卵時の婚姻色(⇒ゴマフヘビギンポ近似種 / ヘビギンポのデータベース ヘビベース!: DataBase)を見ると「日本産魚類検索 全種の同定」に載っているオスの婚姻色の絵とは婚姻色がまるで違っていたのだ。
実際、研究者の方がそのヘビギンポを標本から調べてみるとゴマフヘビギンポ(学名:enneapterygius bahasa)とは形態面でもまったく違っていたようだ。
(ちなみにこの種類は通常色ではよく似た連中が多いため「日本の海水魚」に載っている写真はゴマフヘビギンポかどうかは断言できないのだが、この魚類検索の絵はまぎれもなくゴマフヘビギンポ。)
そして、この婚姻色が黒く白い絣模様が全身に入るヘビギンポを「ゴマフヘビギンポ近似種」と呼び始めた。
ゴマフヘビギンポ(学名:enneapterygius bahasa)そのものではないよ。。。という事で。
これは僕がヘビギンポに興味を持ち始めた12年ほど前の話。。。
あれからまったく進展はなく、本家・ゴマフヘビギンポがどんなヘビギンポなのか分からないまま月日が流れてしまった。
それが今日、たまたま出会ったヘビギンポの尾部が真っ黒!!!
「日本産魚類検索」に載っている絵とピタリと一致する。
まさに本家・ゴマフヘビギンポだった。
この写真は婚姻色がやや褪めた子。。。
バリバリに色づくと、顎の辺りも黒くなるのだと思う。
先ほど「ついに分かった」と言ってしまったが、正確には1匹見つけたというだけの話。
こいつが通常体色になってしまうと、きっと「ゴマフヘビギンポ近似種」との識別はまったくできないんだろうなぁ。。。(・・;)
あまりにも似過ぎている。。。
しばらく、見分けられるように、異なる点を形態面と行動面から観察してみようと思う。
【追記(2011年07月30日)】
K大のMくんからこのゴマフヘビギンポ?としているヘビギンポは尾柄部の黒色の入り方からソメワケヘビギンポの方が近いとの指摘を受けました。
検索図鑑をよく見りゃそうだな。。。と全面的に納得。。。(・_・;
でも、ソメワケヘビギンポも初認識なので、それはそれで良かった。(笑)あ~ゴマフヘビギンポはいずこ。。。
今日の大発見はこいつ!ゴマフヘビギンポというヘビギンポが分かったかもしれない。。。!!今日、たまたま出会ったヘビギンポの尾部が真っ黒!!!「日本産魚類検索」に載っている絵とピタリと一致する。まさに本家・ゴマフヘビギンポだった。 http://bit.ly/n5ZrcR
#yakushima #divingJP 今日の大発見はこいつ!ゴマフヘビギンポというヘビギンポが分かったかもしれない。。。!!今日、たまたま出会ったヘビギンポの尾部が真っ黒!!!「日本産魚類検索」に載っている絵とピタリと一致する。… http://bit.ly/n5ZrcR
おめでとう。まだ一匹だけだけど今後の進展期待しているよ。
通常色での認識ができるといいんだけど。。
ありがとうございます!
ようやく「ゴマフヘビギンポ」という魚を知るキッカケを掴みました~(*^^*)
ただ、問題なのが。。。
この写真を見ても分かるように、尾部が黒い事以外は「ゴマフヘビギンポ近似種」と何ら変わりない。。。(・・;)
きっと婚姻色が完全に褪めている状態やメスを見たら、まったく見分けがつかないと思うのです。
「ゴマフヘビギンポ」、「ゴマフヘビギンポ近似種」、「ソメワケヘビギンポ」の3種はかなり混同されているかもしれません。
もしかしたらすべてシノニムの可能性も捨てきれない気が。。。(笑)