マルクサビライシの増え方?

【ポイント】 お宮前/一湊タンク下No.2
【水温】 18.5℃
【透明度】 30m
【海況】 やや時化気味
【天候】 くもり時々晴れ
【潜水時間帯】 09:46-10:42/12:05-13:08
【潮まわり】 08:52 217cm 満潮 / 14:52 46cm 干潮 / 中潮(月齢:17.7)
【日の出・日の入】 日出07:13 日没17:44

何とか天気が良くなって、たまに晴れ間もみえるくらい。
冬季の屋久島北部としてはなかなか良い状況だ。

今日もガイド。
海はやや時化気味の中、久し振りのボートエントリー。
そして久し振りの1日2本!(笑)

これまた久し振りのお宮前もここ最近の時化の影響がかなりあるかと思ったけど、想像よりは良かった。
お宮前のウスサザナミサンゴ群落は1ヶ所、大型群体がひっくり返り、-12mの砂地がタンク下とは逆に砂が体積して盛り上がっていたりしたけど、タンク下ほどは荒れていなかった。
場所によって時化の影響はいろいろ。。。
ただ、-5mの浅場転石地帯は凄かった!!!
すべての石がひっくり返され、見渡す限りの転石が裏側を向いていた。。。(^^;)

ここはよくキンチャクガニを探す場所。
「ひっくり返した石は元に戻す」という行為はダイバーの間では常識になっているけど、時化や台風の影響はそんな人為的な撹乱なんか目じゃないくらい広範囲に渡り、かつ何万倍も強力だ。
それでもキンチャクガニは毎年のように必ず戻ってくるのが凄い!(年による増減はもちろんあるけど)
ほんの一瞬、いなくなったかのような気がするかもしれないが、この程度の撹乱だったら毎年のように必ず元に戻るのだ。
自然は人間が思うほど、そんなに柔じゃない。(どこかで聞いたような言葉。。。笑)

つまり「ひっくり返した石は元に戻す」という行為は自然に優しいローインパクトな、環境保護的な行為だと思っている人も多いかもしれないけど、僕は自然や環境とはまったく関係ないところにある”単なる人としての常識的なマナー”に属する行為だと思う。。。(笑)

お宮前のウスサザナミサンゴにも数個コブシメの卵が見られたが、コブシメたちの姿はまったく見られなかった。
産卵自体は始まっているみたい。

2本目はタンク下の沖に出た。
お宮前同様に透明度だけは抜群に良いのだけど、水温は底値の18℃台!
60分もすると寒くなってくる中、ゲストの1人は5mmウェット。(・_・;
寒くないのかな。。。と思っていたけど、さすがに2本目は40分を越えた辺りからかなり寒かったそうな。。。(笑)

今日はマルクサビライシの増え方を知ってちょっとビックリした。
マルクサビライシは屋久島ではそこら中で見られるサンゴなのだが、これまでどんな感じで増えていくのか、育っていくのかまったく知らなかった。

死んだマルクサビライシからまるで植物の芽のようにチビたちが沢山出てきていた。
これが標準的な新規加入方法なのかはちょっと分からないのだけど、1つの死サンゴから10個ぐらいでているのには驚いた。
このあとはどうなるのだろうか。。。
その後はポキっと根元から1個1個折れて独立し、そのまま1つ1つが群体を作っていくのだろうか。。。?
ちょっとしばらく観察してみたい。
写真もゲストに撮ってもらったのだけど、もらい忘れた~!!!!w( ̄▽ ̄;)w!!
明日、撮ってこよ。


Filed under: 一湊タンク下No.1, お宮前Tagged with: ,

9 Comments

  1. あの子たちのキノコみたいな増え方、陰ながらファンでしたwwwクサビライシのクローン工場なんか発見するとさらに萌えます♪@harazaki: マルクサビライシの増え方? http://is.gd/OHlEoE

  2. クサビラとは古語でキノコ類のことで、狂言などでもしばしば出てきます。
    その生え方を見れば一目瞭然なのので「ネタ」としてとても重宝してます(笑)
    死サンゴにちびっこいの生えてるのは無生殖な増殖で
    そこいらにはえてるのは有生殖ということです。

    こちらにはそんなのが見られるポイントがいくつかあるので
    よく見かけるのでした。。。

  3. いや~まったく知りませんでした。。。
    初めて見て(正確には”気づいて”)ビックリしました。
    まさにキノコという感じで面白かったです。(^^)

    よくよく考えてみると、サンゴってクローンを作るわけだから何ら不思議な事ではないですよね。。。(^^;)
    でも平べったい形をしているクサビライシのクローンが最初はキノコ型というのも面白いですね!

    ところで完全に死んだサンゴからのみ沢山生えていた(増殖していた)のですが、そういうものなのでしょうか?
    死ぬとクローンを作るのでしょうか?

  4. 成長具合から見て、死ぬ直前に増殖するのではないかと思っています。
    「ヤバイ死ぬ・・・分身作っとこ」ってな感じですかね(笑)
    有生殖はちゃんと放精放卵だと聞いていますが、こちらは見たことないです。
    昨年は狙ってたけど10mくらい離れてたので気がつきませんでした。(研究員が目撃)
    今年こそは!

    • なるほど~!
      ありがとうございます!!(^_^)

      こいつらは大規模な群体を造るものよりさらに個体識別しやすそうなので、分裂で増えていく連中と産卵で増えていく連中、それぞれの行く末を今後も追えそうですね~
      やってみようかな。。。

      > 有生殖はちゃんと放精放卵だと聞いていますが、こちらは見たことないです。

      お~!僕も今年はクサビライシ系の産卵を狙ってみようかな~
      情報交換させて頂けるとありがたいです!!(*^^)

  5. いるみたいだよ。(あのブログ記事のコメント参照) RT @ooikarinamako: クサビライシ類の有性生殖生現場を自然下で観察した人っているんですかね? http://is.gd/OHlEoE


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