水温ロガーのデータ回収、また失敗。。。(・_・;

【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 19.6℃
【透明度】 15m~
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 14:52-16:34
【潮まわり】 07:06 204cm 満潮 / 12:51 80cm 干潮 / 大潮(月齢:14.7)
【日の出・日の入】 日出07:14 日没17:42

今日はさすがに海は凪ぎ、透明度もかなり回復。
午後から一湊タンク下にエントリー。

昨日はあまりの濁りで確認できなかったのだが、今回の時化もウスサザナミサンゴ群落をさらにメチャメチャにした。
今年の冬時化は凄い!!
年末年始の大時化(⇒自然撹乱によるウスサザナミサンゴ群体の崩壊 | Field Note  - 屋久島の海と川の記録 –)で群体自体がかなり弱くなっているのだろう。。。何度も何度もウスサザナミサンゴ群落を荒らす。

単なる感覚なのだが、島に来た当初と比べてホームグラウンドの一湊タンク下が時化やすくなってきたような気もする。。。
ここ10年、冬の時化でここまで場が荒れた事はなかった。

さて。。。今日も昨日、失敗した水温ロガーのデータの再回収で1本費やした。
なのに。。。また帰ってきてPCで読み込むと。。。
今度はデータは拾ったのだが、なぜか昨日のデータ回収時からの約1日分のデータしかないっ!
なぜだ~!!!!!┛)”0″(┗ オーマイゴーッド!!

こうなったら明日はロガー自体を回収するしかない。。。

-25m地点の水温ロガーの脇に何だか沢山生き物がついているウミシダが。。。
メチャクチャ小さなウミシダなのに、コマチコシオリエビが2匹、ムラサキコマチガニが2匹、そしてウミシダウバウオが1匹。。。
何やら賑やかなウミシダだった。

コマチコシオリエビ
コマチコシオリエビ
抱卵中のムラサキコマチガニ
抱卵中のムラサキコマチガニ
そのうちムラサキコマチガニの大きな方の個体は抱卵中だった。
頑張って卵と目にピントを合わせて撮ったのに、何かよく見れば全然卵の粒々が見えない。。。(ーー;)
もっと卵が成熟すれば開くのかな。。。?(ーΩー )ウゥーン

もう1匹は小さな個体。
これがオスかな。。。

ふぅ。。。何でもいいけど、また明日も水温ロガーのデータ回収かよっ!(ーー;)

ムラサキコマチガニの抱卵中のような大きなお腹。。。
これはその後の指摘でフクロムシという寄生虫らしい。
フクロムシに寄生された雄のカニは生殖能力を失い形態・行動が雌化し、フクロムシの卵が詰まったエキステルナを母ガニが自分の卵を世話するかごとく扱う。
そうなるとカニは死ぬまでフクロムシの奴隷状態になる。
恐ろしい。。。(・_・;


Filed under: 一湊タンク下No.1Tagged with: , , , ,

5 Comments

  1. データロガーの回収及び屋久島の水温データの公開を楽しみにしています。
    ちなみに、2010年の富戸の水温データは、こちらです。

     http://www.onsenmaru.com/archive/suion/2010/suion-2010.htm

    富戸の記録と比べてどうと言う事はないのだろうけど、何か楽しいんです
    よね。詳細な水温データが公開されている例が非常に少ないからでしょうか。

    ところで、ここで大切な質問です。
    しげる君が用いているのは、恐らくonset 社の「ホボウォーターテンププロ」
    でないかと思います。僕は同社の「ティドビット」を用いており、データの回収
    には、毎回ロガーを陸上に引き上げて読み出した後、再び潜って設置しています。
    実はこれが結構面倒。

     「水中でデータを読み出せたらなぁ」

    と思っていました。が、しげる君はどうやらそうしている様子。同社の機械で
    それが可能なのですか。「ウォータープルーフシャトル」と言うのがそれで
    しょうか。僕はすべて個人で買っているので出来るだけ安く上げたいのと、
    このシャトルは耐圧20mとあったので水深24mにもロガーを設置している僕の
    場合には適さないのかと思っていたのでした。

    でも、仮に水中でのデータ読み出しが可能であったとしても、このシャトル
    がまた高いんだよなぁ。

    • ねよし :

      データロガーの回収及び屋久島の水温データの公開を楽しみにしています。

      そのつもりなんですが、なかなかデータを回収できず手間取っています。。。(^^;)
      昨年分のデータはすでに富戸と比較できるようにねよしさんと同じフォーマットでグラフ化しているのですが。。。(⇒chart (700×300) http://bit.ly/fmvYiL

      ところで富戸の水温データを僕のブログで使わせて頂いても構いませんか?
      その場合、このグラフを書いたときのデータを頂けないでしょうか。。。?(10日ごとくらいのデータ)

      ねよし :

      「ウォータープルーフシャトル」と言うのがそれでしょうか。

      そうです。
      しかし、耐圧防水20mというのは知りませんでした。。。(^^;)
      でも-25mでも何の問題もなく動いていますよ。
      はっ!もしかしてデータがまともに読み込めていないのは、水圧の関係だったりして。。。!!!!(・_・;

      ねよし :

      僕はすべて個人で買っているので出来るだけ安く上げたい

      この件で良い方法を思いつきました。
      ある人にちょっと相談してみます。

      国内の各海域に誰もが自由に使える水温データがあると何かと便利ですよね。。。
      (すでにモニタリング1000をやっている海域の水温データはあるはずなのですが、そういえばこれってどこで見れるんだろ?)

      海水温上昇が叫ばれている今、ダイバーの海での貢献のひとつとして、各ダイビング・ポイントに水温ロガーが設置されていても良いですよね。。。
      このデータは長く続ければ続けるほど、貴重なデータになるし。

  2. これ、抱卵じゃなくて寄生虫かも。フクロムシだったかなぁ?名前を忘れてしまいました

    • フクロムシ!

      初めて聞く寄生虫でした。。。
      いやいやいや。。。勉強になりました。
      ありがとうございます!

      どうりで卵の粒粒が見えないはずだ。
      納得です。

      ネットでフクロムシを調べてみると、何か面白い生態ですね~

      フクロムシに寄生された雄のカニは生殖能力を失い形態・行動が雌化し、フクロムシの卵が詰まったエキステルナを母ガニが自分の卵を世話するかごとく扱う。そうなるとカニは死ぬまでフクロムシの奴隷状態になる。
      フクロムシ – Wikipedia

      って言うか、酷い。。。(・_・;

  3. しげる君へ。

    >> 富戸の水温データを僕のブログで使わせて頂いても構いませんか?

    どうぞどうぞご自由に。色んな人に色々に利用して頂きたくてこうして詳細な
    データを公開しているので、何かのお役に立てれば大変嬉しいです。だから、
    僕も他の海域の水温データには大変興味があり、また誰もが利用できる場の
    必要性を痛感しています。

    >> このグラフを書いたときのデータを頂けないでしょうか。。。?

    むふふ、「富戸の波」は何と行き届いているのでしょう!(自海自賛)
    単なるグラフだけでなく実際のデータも見たいですよね。そこで、利用者の方に
    自由にデータを加工して頂ける様に数値データをExcell format で公開して
    います。

    http://www.onsenmaru.com/archive/suion/2010/suion-2010.htm

    上のページの右上の「数値データへ」をクリックして頂くとExcellが立ち上がり
    ます。1ページ目が「日平均水温」の365日分のデータ、2ページ目が1時間毎の
    全データです。

    >> 国内の各海域に誰もが自由に使える水温データがあると何かと便利ですよね

    全くその通りです。僕が自分で水温測定を始めたのも、そんな場が無かったせい
    です。水温記録なんて漁業、環境調査、生態研究の基礎データだと思うのに、
    インターネット上で公開された蓄積データが無いんですよね。データはあっても
    それを頂くのに色々うるさい事言われたり、あちこちたらい回しにされたりした
    経験があり、

     「もう、あんた達には頼まん! 僕は自分の遣りたい様に遣る」

    と切れてしまったのでした。気温データは気象庁HPから誰もがアクセス出来るのに
    不思議です。お役所や研究者、NPOの方々にとっては、手間のかかる水温測定も
    自分達の成果の一つだから我々には窺い知れぬ問題があるのでしょうか。

    だから、各地のダイバーが自分達の楽しみの為に、しかし継続して水温を記録し、
    それが緩く繋がった場があれば最良だと思います。

    >> この件で良い方法を思いつきました。

    期待しています。是非宜しくお願いします。


Add a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。

Comment *
Name *
Email
Website

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください