天然記念物と水生昆虫の関係

【ポイント】 川(No.3)
【水温】 12.9℃(淡水の水温です!)
【透明度】 -m
今日の午前中は南寄りの風が吹き、一湊湾内はベタ凪だったらしい。
「らしい」というのは僕が海を見た午後は大時化だったからだ。
午後から風は北西に変わり、海はかなり時化てきた。。。


今日も川へ。
アユの産卵は本当に終焉に向かっているようだ。
エントリー直後は17匹、帰る間際に覗いたら6匹しかない。。。
みんな全然婚姻色ではない上に、産卵らしい産卵もまったく見られなかった。
数匹でも残っているから、多少はやっているのかもしれないが、もうこの10匹前後で終わるのかもしれない。。。
今日も前半は発眼している卵探し。
しかし、簡単には見つからない。。。どれも産んで間もないものばかり。
ある石の下にナガノゴリやミミズハゼなどのハゼ類が3-4匹まとまっていたので、おっ!卵守りか何かか???と思い覗いてみると、納得。。。
そこにはアユの卵が沢山あった。(-_-;)
tamagon7.jpgアユの卵は砂の下に埋まっているわけではなく、写真のように砂の表面にある砂粒に着いているのだが(この砂粒の大きさは7-10mmくらい)、この場所にはそこら中にアユの卵付きの砂粒が点在していた。
まだ1mmにも満たないくらいの小さなものなのだが、明らかにハゼたちはこれを食っていた。
アユの卵は沈性卵なので、ほっといても沈むのだが、こうした砂粒に着くことでさらに水底に沈殿する。
なので、大洪水でも起こらない限り、意外に浮いて流れていくことはないのかもしれない。
実際、見ていると、たまに砂が舞い散るのだが、その時もスグに付近の砂地にスグ落ちる。
一時はこんな不安定な砂地に産んで無事に孵化するのか???と心配していたのだが、これは特に問題なさそうだ。。。
それよりもこうしたハゼや仲間のアユが卵をバクバク食ってしまうのを見ていると、本当に来年は大丈夫かぁ~(-_-;)と心配になる。。。
いや、マジで相当食われているような気がする。
後半はヤクシマカワゴロモの花探し。。。
相変わらず茶色い蕾ばかりで何をもって花というのかよく分からない。。。(-_-;)
kagerou.jpgこのヤクシマカワゴロモを見ていると、かなりの頻度でカゲロウやトビゲラの類が着いているを見かける。
和江の話だとトビゲラの仲間はこの天然記念物・ヤクシマカワゴロモを食っているらしいのだが、写真のカゲロウの仲間はどうだろう?
しばらく観察していたけど、食べているかどうかは良く分からない。。。
このヤクシマカワゴロモにはいろいろな謎があって、例えば結実後の種子散布方法などがそうだ。
そのまま水流に流されていくとあっという間に下流に流される。
遡上するアユの未成魚がそれを糞などなんらかの形で上流まで持ってくる事なども考えられるが(ヤクシマカワゴロモが主に分布する上流域は夏場のアユの生活域と重なる)、僕はこの水生昆虫が一枚噛んでいるような気がしている。
川に潜り始めるとフライフィッシャーのように水生昆虫の勉強もしなければならないようだ。。。(笑)


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