アユの産卵 – その方法

【ポイント】 川(No.3)
【水温】 13.4℃(淡水の水温です)
【透明度】 -m
朝からメチャ良い天気!
と思ったら。。。午後からは厚~く黒い雲に覆われて、暗~い空に。。。(-_-;)


「いつも僕がフィッシュアイを着けた途端に空が曇ってくるんだよなぁ。。。」などと思いながらカメラのセッティングをしていると案の定、空は曇ってきた。。。
今日も川に15:00ぐらいからエントリーしたのだが、今日は昨日と違ってそれなりに活性あり。
数は少なくなったが、バリバリ産卵していた。
フィッシュアイでアユの産卵を撮るのはアユ観察初日以来。
前回は興奮のあまりほとんど撮れなかったが、さすがに僕自身が慣れたせいもあって、今日はかなり寄って、落ち着いて撮れた。
しかし難しい。。。ほとんどアユの顔にポート先が当たりそうなくらい寄れるのだが、ピントが合わない。。。:(;゙゚’ω゚’):
おまけに暗い水中は写真も暗く、満足いく写真はまったく撮れず。。。
という事で、今日は今までアユの産卵を観察して分かったこと、感じたこと。。。
午後13-14時くらいから始まると思われるアユの産卵は15:30-16:00くらいがピークで、日没後水中が暗くなるにつれて活性が落ちてくるようだ。
産卵は瀬の中でも何本かある流れの速い流軸に沿って行われ、流れのラインに沿って縦に4-5カ所特定の産卵床があり、そこで必ず産卵する。
産卵床は直径20cmぐらいの大きめの石がある横の砂&砂利にあり、そこで腹ばいになって待っていれば目の前で産卵を観察できる。
ただし、群れ全体がまだあまり興奮していない時に上流側から寄り過ぎると、その界隈にはあまりアユが寄ってこなくなる。
これは素直に考えるとプレッシャーを与えてしまっているからだとは思うが、僕がその上流側にいる事で川の「流れ(流心)」を変えてしまっていることも原因の一つではないかと思っている。
実際、産卵床からの距離は変えずに、ほんのちょっと横たえた体(というか足?)を下流側にずらしただけで再びその産卵床に集まってくるのだ。
産卵が始まる前は瀬全体に広がった状態でみんな上流を向いて普通に泳いでいるのだが(最も多かった時で100匹、今は40匹くらいか?)、産卵が始まると急にオスたちはいくつか産卵床(狭いここの川では5カ所くらい)の周辺でまとまりだす。
これは産卵に間男として参加するためというよりは、卵を食べるためだと思う。
実際、ここで何をやっているのか観察していると、明らかに砂と一緒に卵を食べている。
メス1匹&オス2-3匹の乱交愛好会の面々がこのラブホテルにやってくるまで、その場にある卵をしょっちゅう食んでいるのだ。
本当に産卵をする気のあるやつはこの時も、最初からメスにずっとピッタリくっついて瀬全体を並泳しているので、それはよく分かる。
そんな性欲満々のオスの数は1匹のメスに対して2-3匹。
瀬全体にいるアユはほとんどオスでメスは数匹。
しかし、どのメスも毎日バリバリ産卵しているわけではないようで、毎日その日実際に産卵するメスは3-4匹。
なので毎日、日替わりで特定のメス数匹がモテることになる。
ayuwide4.jpg何かのタイミングで急に産卵は始まる。
急に全体がワサワサし始めたかと思うと、メスと性欲満々オス2-3匹がくっついて産卵床を選びながら激しく泳ぎ始め、最終的にはいつも特定の産卵床に滑り込む。
それと同時に予めその産卵床の周囲で泳ぎながらたまに卵をパクついていたオス連中(その数10-15匹くらい)もドバーッと産卵床に滑り込んでくる。

ayuwide2.jpgDSC0232.jpgと言ってもやつらは産卵する気なんてサラサラなくて、完全に卵を食うだけのために割り込んでくるのだ。
というのも写真を見れば分かるように、みんな産卵床には顔を突っ込んでいるだけで放精なんてしちゃいない。。。
ひどいヤツはメスの生殖器に口をつけてダイレクトに卵を食おうとしているヤツもいるくらいだ。(笑)

DSC0023.jpg結局、産卵に参加している(放精している)オスは2-4匹。
通常はメス1匹にオス2匹が基本パターンで、そこにさらに2匹ぐらいはオスが加わることもある。
これは結局メスの産み出す卵に精子をかける事ができる限界がこの数なのだと思う。
メスの両脇、メスの上、メスの下。。。メス1匹を4匹のオスが囲えば、もう他のオスは入る隙がないのだった。(笑)
だから大半のオスは最初から産卵参加は諦めていて、栄養補給に余念がないのだ。

DSC0168.jpg産卵は1秒から長くて3秒くらい。
メスもオスも口を大きく開けるので、口を開けているアユが産卵している個体だ。
そう考えるとやっぱり実際の産卵に参加しているオスは3-4匹なのだった。。。
こんな感じで1回波にのると、産卵床を離れたあとも、またスグに戻ってきて連続して何回も産卵を行うのだが、波が終わるとまた静かな時間が訪れる。
この繰り返しで日没を迎え、活性はどんどん下がっていくのだ。


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